JP2020121659A - スライドレール構造 - Google Patents

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達郎 濱田
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【課題】シート全体の振動を従来よりも低減できるスライドレール構造の提供。【解決手段】 ロアレール20とアッパレール30との間に隙詰め部材40が設けられている。そのため、シート全体(シートとアッパレール30の固定体)がロアレール20に対してがたつくことを抑制できる。また、隙詰め部材40の少なくとも一部に弾性変形可能なゴム材が用いられている。そのため、隙詰め部材40にゴム材が用いられていない場合に比べて、シート全体の剛性を下げ、シート全体の共振周波数を下げることができる。よって、車体のフロアの振動とシート全体の振動ピークをずらすことができ、シート全体の振動を低減できる。【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用シートのスライドレール構造に関する。
一般的な車両用シートのスライドレール構造は、車体のフロアに固定されるロアレールと、シートと固定されるアッパレールと、を有しており、アッパレールがロアレールに対して移動可能となっている。
特開2015−067134号公報は、車両用シートのスライドレールにおいて、アッパレールの長手方向の端部に設けられるキャップに、ロアレールとアッパレールとの間の隙間を詰める隙詰め部を設ける技術を開示している。この技術によれば、隙詰め部が設けられているため、シートとアッパレールの固定体(以下、シート全体という。)のロアレールに対するがたつきを抑制できる。
しかし、上記公報開示のスライドレール構造には、つぎの問題点がある。
車両には、走行振動など種々の振動が発生しており、シート全体の共振周波数に近い周波数の振動が車体のフロアに入力されると、シート全体が共振し大きく振動するおそれがある。ここで、上記公報開示の構造では、単に隙詰め部を設けてアッパレールとロアレールの間の隙間を埋めているだけである。そのため、シート全体の振動を低減させる点において、改善の余地がある。
特開2015−067134号公報
本発明の目的は、シート全体の振動を従来よりも低減できるスライドレール構造を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 車体のフロアに固定されるロアレールと、シートと固定されるアッパレールと、を有する車両用シートのスライドレール構造であって、
前記ロアレールと前記アッパレールとの間に、隙詰め部材が設けられており、該隙詰め部材の少なくとも一部にゴム材が用いられている、スライドレール構造。
上記(1)のスライドレール構造によれば、ロアレールとアッパレールとの間に隙詰め部材が設けられているため、シート全体(シートとアッパレールの固定体)がロアレールに対してがたつくことを抑制できる。また、隙詰め部材の少なくとも一部に弾性変形可能なゴム材が用いられているため、隙詰め部材にゴム材が用いられていない場合(従来)に比べて、シート全体の剛性を下げ、シート全体の共振周波数を下げることができる。よって、車体のフロアの振動とシート全体の振動ピークをずらすことができ、シート全体の振動を低減できる。
また、隙詰め部材の少なくとも一部にゴム材が用いられているため、隙詰め部材とは別にゴム材を用いたダンパ等が設けられる場合に比べて、質量、体積、コストを低減できる。
本発明実施例のスライドレール構造の部分斜視図である。 図1のA部分解拡大図である。 本発明実施例のスライドレール構造の部分断面図である。 本発明実施例のスライドレール構造を用いたシート全体の、共振周波数実測結果を示すグラフである。
以下に、図面を参照して、本発明実施例のスライドレール構造を説明する。なお、図中、FRは前方(車両前方)を示し、UPは上方(車両上方)を示す。
本発明実施例のスライドレール構造10は、車体のフロアと車両用のシート(ともに図示略)の間に設けられており、シートをフロアに対して車両前後方向に移動させる構造(装置)である。シートは、車両のフロントシートであってもよくリアシートであってもよい。
スライドレール構造10は、シートの左右両側(幅方向両側)に一対設けられている。スライドレール構造10は、図1に示すように、車体のフロアに固定されるロアレール20と、車両用シートと固定されるアッパレール30と、隙詰め部材40と、を有する。
ロアレール20は、金属製であり、車両前後方向に延びて設けられている。ロアレール20は、車体のフロア上に固定して設置されている。ロアレール20は、図3に示すように、断面視で上方に開放する略U字状をなしており、底壁部21と、底壁部21から上方への段差部22を経てさらに幅方向外側に延びる下壁部23と、下壁部23の幅方向外側端部から上方に延びる外側壁部24と、外側壁部24の上端部から幅方向内側に延びる上壁部25と、上壁部25の幅方向内側端部から下方に折れ曲がって延びておりロアレール20の開口縁部を構成する内側壁部26と、を有する。
アッパレール30は、金属製であり、ロアレール20よりも短い長さで車両前後方向に延びて設けられている。アッパレール30は、ロアレール20に対して車両前後方向に移動可能とされている。アッパレール30の断面形状は、幅方向に離れて対向するアッパレール上部31と、アッパレール上部31から内方段差部32を経て下方に延びておりアッパレール上部31に比べて幅方向の離間距離が小とされたアッパレール中部33と、アッパレール中部33から外方段差部34を経て下方に延びておりアッパレール中部33に比べて幅方向の離間距離が大とされたアッパレール下部35と、アッパレール下部35の下端部から幅方向外側に延びており延び方向先端部で上方に延びる湾曲形状部36と、を有する。
アッパレール上部31、内方段差部32およびアッパレール中部33は、ロアレール20の開口から上方に突出している。また、外方段差部34、アッパレール下部35および湾曲形状部36は、ロアレール20内に位置しており、ロアレール20との間に隙間を有しておりロアレール20と非接触な状態にある。
アッパレール30には、図1に示すように、ロアレール20内に位置しておりロアレール20の下壁部23上を転動する転動体50が、回転可能に取付けられている。転動体50は、ローラであり、アッパレール30のロアレール20に対する上下方向位置を一定に保ちつつアッパレール30がロアレール20に対して車両前後方向に滑らかに移動することを可能にする。転動体50は、アッパレール30の車両前後方向中央よりも車両前側に位置する車両前側部30aと車両前後方向中央よりも車両後側に位置する車両後側部30bとに、それぞれ一対(計4個)設けられている。
隙詰め部材40は、ロアレール20内でロアレール20とアッパレール30との間に設けられており、ロアレール20とアッパレール30との間の隙間を詰めてアッパレール30がロアレール20に対してがたつくことを抑制するものである。隙詰め部材40は、「シュー」といってもよい。隙詰め部材40は、後述するゴム製の中間層部43bを除いて、該中間層部43bより硬質な樹脂製である。このため、隙詰め部材40は、さらに「樹脂シューまたは樹脂製シュー」といってもよい。隙詰め部材40は、アッパレール30に取付けられており、アッパレール30がロアレール20に対して移動するときに、ロアレール20に摺動しながらアッパレール30とともに移動する。
隙詰め部材40は、転動体50と同様に、アッパレール30の車両前側部30aと車両後側部30bとに、それぞれ一対(計4個)設けられている。4個の隙詰め部材40は、それぞれ別々に形成されていてもよく、図1に示すように連結部60を介して一体的に形成されていてもよい。
隙詰め部材40は、図2に示すように、幅方向摺動部41と、上方摺動部43と、を有する。
幅方向摺動部41は、略円弧形状にスライドレール構造10の幅方向外側に張り出して形成されている。幅方向摺動部41の裏側(幅方向内側)には、幅方向摺動部41の幅方向の弾性変形を可能にする空隙42が形成されている。幅方向摺動部41の幅方向外側面41aは、ロアレール20の外側壁部24に当接している。すなわち、幅方向摺動部41は、ロアレール20の外側壁部24に、接触面積を小にしつつ弾性力(復元力)を有して当接している。
上方摺動部43は、隙詰め部材40の平面視で、幅方向摺動部41および空隙42を除く隙詰め部材40部分の全体またはほぼ全体に設けられている。上方摺動部43は、車両前後方向を長手方向とする矩形の平板状である。上方摺動部43は、ロアレール20の上壁部25に沿って延在しており、ロアレール20の上壁部25に面接触している。
上方摺動部43は、複数層構造となっており、下から順に、下層部43aと、中間層部43bと、上層部43cと、を有する。
中間層部43bは、上下方向で下層部43aと上層部43cとの間にある。中間層部43bは、下層部43aおよび上層部43cとは異なる材料で形成されており、下層部43aおよび上層部43cに比べて容易に弾性変形可能なゴム製である。なお、中間層部43bの主な変形は、曲げ変形ではなく、上下方向(厚み方向)の圧縮変形である。中間層部43bがゴム製であるため、上層部43cは、中間層部43bの弾性変形を利用して上下方向に変位可能である。
中間層部43bは、上下方向から見たときに下層部43aおよび上層部43cと同じ大きさ(略同じ大きさを含む)とされている。すなわち、本発明の隙詰め部材40は、樹脂製の隙詰め部材40の上方摺動部43の一部をゴム材に置き換えた形状、構造となっている。
中間層部43bと、下層部43aおよび上層部43cとは、たとえばインサート成形にて一体に成形されている。ただし、中間層部43bと、下層部43aおよび上層部43cとは、それぞれ別体に形成されて接着剤等を用いて固定されていてもよい。
図3に示すように、上層部43cは、上層部43cの上面全体またはほぼ全体で、ロアレール20の上壁部25に面接触(面で当接)している。すなわち、上方摺動部43は、幅方向摺動部41(図2)のように接触面積を小にしてロアレール20に弾性的に当接する構造とは異なっており、幅方向摺動部41に比べて大きい面積でロアレール20に弾性的に当接している。
つぎに、本発明実施例の作用、効果を説明する。
(A)ロアレール20とアッパレール30との間に隙詰め部材40が設けられているため、隙詰め部材40が設けられていない場合に比べて、シート全体(図示略のシートとアッパレール30の固定体)がロアレール20に対してがたつくことを抑制できる。
(B)隙詰め部材40の上方摺動部43の一部である中間層部43bに弾性変形可能なゴム材が用いられているため、隙詰め部材40にゴム材が用いられていない場合に比べて、シート全体の剛性を下げ、シート全体の共振周波数を下げることができる。詳しくは、中間層部43bにゴム材を用いることで、シート全体のバネ定数が下がり、下記の式(i)により、シート全体の共振周波数を下げることができる。

f={1/(2π)}・(K/m)1/2・・・・・(i)

ただし、f:共振周波数、K:シート全体のバネ定数、m:シート全体の質量、である。
なお、図4は、本発明実施例のスライドレール構造10を用いたシート全体の、共振周波数実測結果(横軸:周波数(Hz)−縦軸:振動レベル(db))を表している。図4は、スライドレール構造10を用いた実機で共振周波数を実測した結果を示している。点線は、中間層部43bにゴム材が用いられておらず隙詰め部材40の全体にわたってゴム材が用いられていない場合を示しており、実線は、中間層部43bにゴム材が用いられる場合を示している。
図4に示すように、中間層部43bにゴム材を用いることで、シート全体の共振周波数が下がっている(3Hz下がっている)。
よって、隙詰め部材40の中間層部43bにゴム材を用いることで、シート全体の共振周波数を下げることができるため、シート全体の振動の波形と車体のフロアの波形のピークをずらすことができ、その結果、車両として振動のピークを下げることができる。
(C)隙詰め部材40の一部にゴム材が用いられているため、隙詰め部材40とは別にゴム材を用いたダンパ(ゴムダンパ)を設ける場合に比べて、スライドレール構造10の質量、体積、コストを低減できる。具体的には、隙詰め部材40とは別にゴムダンパが設けられる場合には、ゴム材を金属製の内筒と外筒の間に介在させる等して作製したゴムダンパをボルトを用いてアッパレール30(または隙詰め部材)やロアレール20に取付ける必要があるが、本発明実施例では隙詰め部材40の一部がゴム材で置き換わった構造となっているため、スライドレール構造10の質量、体積、コストを低減できる。
(D)中間層部43bにゴム材が用いられるため、上層部43cにゴム材が用いられる場合と異なり、ゴム材がロアレール20に当接することを抑制できる。よって、隙詰め部材40にゴム材が用いられる場合であっても、隙詰め部材40とロアレール20との摩擦力が増大することを抑制できる。
(E)隙詰め部材40の上方摺動部43の一部である中間層部43bにゴム材が用いられているため、ゴム材が隙詰め部材40の幅方向摺動部41の一部に用いられる場合に比べて、ゴム材の主な変形を圧縮変形とさせることができ、ゴム材が破損することを効率よく抑制できる。
以上、本発明実施例では、中間層部43bのみにゴム材が用いられる場合を示したが、摩擦力、ゴム材の耐久性などの影響が小さいかまたは無視できる場合には、ゴム材は隙詰め部材40の全体にわたって用いられていてもよい。すなわち、ゴム材は隙詰め部材40の少なくとも一部に用いられていればよい。
10 スライドレール構造
20 ロアレール
21 底壁部
23 下壁部
24 外側壁部
25 上壁部
26 内側壁部
30 アッパレール
31 アッパレール上部
33 アッパレール中部
35 アッパレール下部
36 湾曲形状部
40 隙詰め部材
41 幅方向摺動部
42 空隙
43 上方摺動部
43a 下層部
43b 中間層部
43c 上層部
50 転動体
60 連結部

Claims (1)

  1. 車体のフロアに固定されるロアレールと、シートと固定されるアッパレールと、を有する車両用シートのスライドレール構造であって、
    前記ロアレールと前記アッパレールとの間に、隙詰め部材が設けられており、該隙詰め部材の少なくとも一部にゴム材が用いられている、スライドレール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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