JP7217637B2 - 配管支持具 - Google Patents
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Description
このような配管支持具は配管経路に沿って複数に取付けられ、配管支持具の取付け後に配管を設置する。
また、凹状の前記促進部は、前記係合フランジに対応する部位も含めて設けられてもよい。
この発明により、前記潤滑性を有する樹脂として、樹脂の中でも摩擦係数が小さいPTFE系樹脂で配管支持具を形成することで、配管の熱膨張もしくは熱収縮に伴って管軸方向にスムーズに伸縮移動でき、配管が損傷することを防止できる。
この発明により、前記抵抗部として機能するリブが、前記取付孔への挿着状態において取付孔の内面を局所的に付勢するため、取付孔から前記突起体を引抜く方向の力に抗する抵抗力を向上することができる。
この発明により、前記取付孔への挿着状態において撓み変形した突起体の復元力によってリブを取付孔の内面に付勢でき、取付孔から前記突起体を引抜く方向の力に抗する抵抗力を効果的に向上することができる。
この発明により、平面視で前記取付孔の中心を隔てて対向する部位に配設されたリブが、取付孔の内面からそれぞれ受ける反力を互いに相反する方向に作用させることができる。これにより、取付孔から前記突起体を引抜く方向の力に抗する抵抗力をより効果的に向上することができる。
この発明により、配管設置箇所に設けた取付孔の開口縁にリブが引掛かり、取付孔に突起体を挿入する際の抵抗が急激に増大することを防止できる。これにより、配管設置箇所に形成した取付孔の周縁部やリブが破損することなく、突起体を取付孔にスムーズに挿入することができる。
図1(a)は本実施形態の配管支持具3を備えた配管固定構造1を一部断面で示した正面図を示し、図1(b)は、図1(a)において配管支持具3の突起体11を挿着した、天板部20の取付孔23の周辺を示す拡大底面図を示し、図2は配管固定構造1の分解斜視図を示している。
また、図中、矢印Xは管軸方向、つまり管延長方向を示し、矢印Zは上下方向を示し、矢印Wは平面視で管軸方向に直交する幅方向を示すものとする。
図1(a)及び図2に示すように、本実施形態の配管固定構造1は、例えば、船舶等における所定の配管経路に沿って設置された配管6を、配管経路に沿った配管固定箇所A(図2参照)ごとに固定する構造であり、配管経路、すなわち管軸方向Xに沿って、互いに離間するように複数設けられている。なお、配管6は鋼管等で構成されている。
なお、本実施形態においては、取付孔23は天板部20を上下方向Zに貫通する貫通孔で形成しているが、これに限らず、配管設置面21から下方へ所定の深さの凹状となる非貫通穴で形成してもよい。
U字ボルト4は、幅方向Wに互いに所定間隔を隔てて平行に上下方向Zに延びる一対の直線部41と、これら直線部41の上端を逆U字形状に連結するように延びるU字形状部42とで一体に形成されている。
U字ボルト4は、雄ネジ部43を含めて金属製の線材を曲げ加工することにより形成されており、両端部の雄ネジ部43の間を樹脂製の弾性シール部44で被覆している。またU字形状部42は、配管6の外径と略同じ或いは若干大きな内径で形成している。
これにより、図1(a)に示すように、U字ボルト4は、配管設置面21に向かって配管6を押し付けるようにして保持している。
なお、図3(a)は、本実施形態の配管支持具3の正面図を示し、図3(b)は、配管支持具3の底面図を示し、図3(c)は、図3(b)のA-O-B矢視断面図を示し、図3(d)は、本実施形態の配管支持具3の突起体11が取付孔23に挿着された状態を正面側斜め下方から見た斜視図を示している。
外周面12は、挿着状態において対向する取付孔23の内面23aに沿う円弧状に形成されている。
このように構成された突起体11同士の間には、管軸方向Xに直線状に延びる隙間sが設けられており、突起体11は、それぞれが隙間sに向かって撓み変形可能となる。
したがって、管軸方向Xに沿って複数設けられた配管設置面21への配管支持具3の取付作業の作業効率を向上することができる。
なお、図4(a)は、変形例1の配管支持具3Aの図1(a)のX部に対応する拡大図を示し、図4(b)は配管支持具3Aの底面図を示し、図4(c)は、図3(d)対応図であって配管支持具3Aの突起体11が取付孔23に挿着された状態を正面側斜め下方から見た斜視図(c)を示している。
配管支持具3Aの突起体11は、上述の配管支持具3の突起体11の相似形となる形状で形成されている。
このように構成された配管支持具3Aは、配管設置領域22を隔てて幅方向Wの両側に設けられた2箇所の取付孔23のそれぞれに突起体11を挿着するため、つまり、配管設置面21に対して2箇所で取り付けるため、配管設置面21に対して位置ずれすることがなく、配管支持具3Aを安定して取付けることができる。
図5(a)は変形例2の配管支持具3Bの図1(a)のX部に対応する拡大図を示し、図5(b)は配管支持具3Bの底面図を示し、図5(c)は変形例2の配管支持具3Bを正面側斜め下方から見た斜視図を示し、図5(d)は配管支持具3Bの突起体11が取付孔23に挿着された状態を正面側斜め下方から見た斜視図を示している。
詳述すると、変形例2の配管支持具3Bは、突起体11Bが取付孔23の深さよりも長く形成され、突起体11Bの突出方向の先端から径外側に鍔状に突出する係合フランジ7が設けられている。
この凹部8は、突起体11Bの基端から先端にかけて係合フランジ7に対応する部位も含めて突起体11Bの突出方向全体に亘って切欠き状に形成されている。
例えば、変形例1の配管支持具3Aでは、上述した実施形態の配管支持具3の突起体11を、配管設置領域22を隔てて両側にそれぞれ設けたが、図6に示す他の変形例の配管支持具3Cのように、変形例2の配管支持具3Bの突起体11Bを、配管設置領域22を隔てて両側にそれぞれ設けてもよい。
さらにまた、上述の説明における配管支持具3は、抵抗部としてのリブ13と係合フランジ7の一方を突起体11に備えたが、リブ13と係合フランジ7の両方を備えた突起体11であってもよいし、リブ13を備えた突起体11と係合フランジ7を備えた突起体11とを併用するように構成してもよい。
6…配管
7…係合フランジ
8…凹部
10…支持部
11,11B…突起体
12,12B…外周面
13…リブ
13t…突出方向先端部
13c…取付孔の中心
21…配管設置面
23…取付孔
23a…内面
26a…縁部
A…配管設置箇所
s…隙間
Claims (8)
- 配管と配管設置箇所との間に介在させて前記配管を支持する配管支持具であって、
前記配管支持具は、
前記配管設置箇所よりも潤滑性に優れた樹脂で形成され、
前記配管支持具は、
前記配管を支持する支持部と、
前記配管設置箇所に設けられた取付孔にまとめて挿着可能な複数の突起体とが備えられ、
前記突起体は、
前記支持部から撓み変形可能に突出するとともに、前記取付孔への挿着状態において前記取付孔の内面と対向する前記突起体の外面は前記内面に沿う形状であり、
前記取付孔にまとめて挿着可能な複数の突起体は、互いに離間して配設されるとともに、前記取付孔から前記突起体を引抜く方向の力に抗する抵抗部が設けられ、
前記突起体のそれぞれに、
前記配管設置箇所を貫通する前記取付孔の開口縁部に係合し、前記抵抗部を構成する係合フランジを備えるとともに、
前記挿着状態において前記取付孔よりも径外側へ突出する前記係合フランジを有する前記突起体を前記取付孔に挿入する際に、互いに離間して配設された複数の前記突起体の隙間と協働して前記突起体の弾性変形を促進する促進部が設けられ、
前記促進部は、
前記外面に対して前記突起体の基端から先端にかけて前記突起体の突出方向全体に亘って切欠き状に形成されている凹状である
配管支持具。 - 凹状の前記促進部は、前記係合フランジに対応する部位も含めて設けられている
請求項1に記載の配管支持具。 - 前記潤滑性を有する樹脂は、PTFE系樹脂である
請求項1又は2に記載の配管支持具。 - 前記抵抗部を、前記取付孔への挿着状態において前記取付孔の内面と対向する前記突起体の外面から突出するリブで構成した
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配管支持具。 - 前記リブの突出方向先端部が、前記突起体が撓み変形する前の状態において前記取付孔の内面よりも外側の位置まで突出する
請求項4に記載の配管支持具。 - 前記リブは、前記取付孔への挿着状態において平面視で前記取付孔の中心を隔てて対向する部位に配設された
請求項4又は5に記載の配管支持具。 - 前記リブは、前記突起体の突出方向に延びるとともに、少なくとも一部に少なくとも一部を前記突起体の突出方向の先端部から基端側に向けて徐々に突出高さが高くなるように形成した
請求項4乃至6のいずれか1項に記載の配管支持具。 - 前記支持部は、配管設置方向に沿って延びる前記配管設置箇所を跨ぐように設けられ、
前記突起体は、前記支持部において、前記配管設置箇所を隔てて両側に設けられた前記取付孔のそれぞれに複数ずつ挿着可能に配設され、
両側の前記取付孔のそれぞれに対応する複数の前記突起体は、隙間を隔てて対向するように一対構成され、
前記隙間は、前記配管設置方向に延びている
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の配管支持具。
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