JP7217408B2 - 温度付与装置及び温度付与方法 - Google Patents

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本発明は、ワーク分割装置及びワーク分割方法に係り、特に、分割予定ラインが予め加工された半導体ウェーハ等のワークを個々のチップに分割するワーク分割装置及びワーク分割方法に関する。
従来、半導体チップ(以下、チップと言う。)の製造にあたり、例えば、レーザ照射等によりその内部に分割予定ラインが予め加工された半導体ウェーハ(以下、ウェーハと言う。)を、分割予定ラインに沿って個々のチップに分割(個片化とも言う。)するワーク分割装置が知られている(特許文献1、2参照)。
ウェーハは、例えばDAF(Die Attach Film)又はLCテープ(商品名:リンテック株式会社製)等のフィルム状接着材及びチップ保護材を介してダイシングテープ(以下、拡張テープとも言う。)に貼付されており、ワーク分割装置は、ダイシングテープを拡張(以下、エキスパンドと言う。)することにより、ウェーハと上記フィルム状接着材及びチップ保護材を個々のチップに個片化する。
図10は、ワーク分割装置にて分割されるウェーハ1が貼付されたウェーハユニット2の説明図であり、図10(A)はウェーハユニット2の斜視図、図10(B)はウェーハユニット2の断面図である。
ウェーハユニット2は、ウェーハ1、フィルム状接着材3、ダイシングテープ4及びフレーム5から構成される。ウェーハ1は、表面に粘着層が形成された厚さ100μm程度のダイシングテープ4に、フィルム状接着材3を介して貼付され、ダイシングテープ4は、その外周部が剛性のあるリング状のフレーム5に固定されている。
ワーク分割装置において、ウェーハユニット2のフレーム5が固定され、この後、エキスパンドリングの上昇動作によってダイシングテープ4が突き上げられてエキスパンドされる。これによって、ウェーハ1が個々のチップ6に分割される。
ところで、ダイシングテープ4はヤング率が低く柔軟であり、また、フィルム状接着材3は一般に室温付近では粘性が高い。このため、ウェーハ1を個々のチップ6に円滑に分割するためには、ダイシングテープ4やフィルム状接着材3を冷却して脆性化させた状態でダイシングテープ4をエキスパンドする必要がある。
拡張テープの冷却方法としては、特許文献1に開示された雰囲気冷却方式が知られており、フィルム状接着材の冷却方式としては、特許文献2に開示された低温チャックテーブル方式が知られている。
ここで、本願明細書において、ダイシングテープ4のうち、フィルム状接着材3を介してウェーハ1が貼付された領域、つまり、ウェーハ1を分割する領域を「分割領域4A」と称し、分割領域4Aの外側に形成される領域を「非分割領域4B」と称する。この非分割領域4Bは、ダイシングテープ4のうちフレーム5に固定されている「固定領域4C」を除く領域である。
特許文献1には、非分割領域4Bに相当する部分に冷却手段を接近させて冷風により拡張テープを10~-15℃に冷却する方式、又は冷気導入部からの冷気によって拡張テープを冷却する方式が開示されているが、どの方式も拡張テープを含む雰囲気を冷却して拡張テープを冷却する方式である。
これに対して、特許文献2の低温チャックテーブル方式は、ダイシングテープの分割領域4Aに相当する部分に低温チャックテーブルを接触させて、フィルム状接着材を、ダイシングテープを介して局所的に冷却する方式である。
特開2012-146722号公報 特開2015-164233号公報
ところで、図10に示したフィルム状接着材3は、ダイシングテープ4と比較して、一般的にヤング率が大きい。このようなヤング率の差によって、ダイシングテープ4のうちフィルム状接着材3が貼付された分割領域4Aは、非分割領域4Bよりもエキスパンド時の拡張量が小さくなる傾向にある。つまり、分割領域4Aの硬さが、フィルム状接着材3の硬さに支配され、非分割領域4Bよりも硬くなるからである。
そのため、特許文献1、2のワーク分割装置は、以下のような問題を有する。
特許文献1の雰囲気冷却方式は、雰囲気を冷却して拡張テープを冷却する方式なので、換言すれば、拡張テープ全体を冷却する方式なので、拡張テープの分割領域と非分割領域との拡張量の差が縮まらず、非分割領域のみが伸び易くなる。このため、拡張テープをエキスパンドしても分割領域を所望の拡張量に拡張することができず、ウェーハを個々のチップに円滑に分割することができないという問題があった。
一方、特許文献2の低温チャックテーブル冷却方式は、低温チャックテーブルによって分割領域を局所的に冷却する方式なので、特許文献1の雰囲気冷却方式よりも非分割領域が伸び易くなり、この方式もウェーハを個々のチップに円滑に分割することができないという問題があった。
また、上述したような問題は、フィルム状接着材の無いウェーハユニットであっても生じる場合がある。すなわち、分割領域の硬さはウェーハの硬さに支配されるため、ダイシングテープの分割領域と非分割領域との拡張量の差の影響によって、ウェーハを個々のチップに円滑に分割することができないという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みて成されたものであり、ダイシングテープの拡張量の差による影響を受けることなくウェーハを個々のチップに円滑に分割することができるワーク分割装置及びワーク分割方法を提供することを目的とする。
本発明のワーク分割装置は、本発明の目的を達成するために、ダイシングテープに貼付されてリング状のフレームにマウントされたウェーハを、個々のチップに分割するワーク分割装置において、ダイシングテープは、ウェーハが貼付された分割領域と、分割領域の外側に形成される非分割領域とを有し、分割領域に対して非分割領域が相対的に低温となる温度差を生じさせる温度差生成手段と、温度差生成手段によって温度差が生じたダイシングテープをエキスパンドするエキスパンド手段と、を備える。
本発明のワーク分割方法は、本発明の目的を達成するために、ダイシングテープに貼付されてリング状のフレームにマウントされたウェーハを、個々のチップに分割するワーク分割方法において、ダイシングテープは、ウェーハが貼付された分割領域と、分割領域の外側に形成される非分割領域とを有し、分割領域に対して非分割領域が相対的に低温となる温度差を生じさせる温度差生成工程と、温度差が生じたダイシングテープをエキスパンドするエキスパンド工程と、を備える。
本発明によれば、分割領域に対して非分割領域が相対的に低温となる温度差(分割領域の温度>非分割領域の温度)を生じさせ、非分割領域の硬さを分割領域の硬さに近づける、或いは非分割領域の硬さを分割領域の硬さよりも硬くする。これにより、ダイシングテープをエキスパンドする際に、ダイシングテープの分割領域と非分割領域との拡張量の差を解消し又は縮めることができるので、ウェーハを分割するのに適した所望の拡張量とすることができる。よって、ダイシングテープの拡張量の差による影響を受けることなくウェーハを個々のチップに円滑に分割することができる。
本発明のワーク分割装置の一態様は、温度差生成手段は、分割領域に第1温度を付与する第1温度付与手段と、非分割領域に第1温度よりも低い第2温度を付与する第2温度付与手段と、を有することが好ましい。
本発明のワーク分割方法の一態様は、温度差生成工程は、分割領域に第1温度を付与し、非分割領域に第1温度よりも低い第2温度を付与することが好ましい。
本発明のワーク分割装置の一態様は、エキスパンド手段は、ダイシングテープの非分割領域を突き上げるエキスパンドリングを有し、第2温度付与手段は、非分割領域のうち、エキスパンドリングの外周部とフレームの内周部との間に位置する領域に第2温度を付与することが好ましい。
本発明のワーク分割方法の一態様は、温度差生成工程は、非分割領域のうち、ダイシングテープをエキスパンドするエキスパンドリングの外周部とフレームの内周部との間に位置する領域に第2温度を付与することが好ましい。
本発明のワーク分割装置の一態様は、温度差生成手段は、ダイシングテープを含む雰囲気を冷却する雰囲気冷却手段と、ダイシングテープの非分割領域を局所的に冷却する局所冷却手段と、を有することが好ましい。
本発明のワーク分割方法の一態様は、温度差生成工程は、ダイシングテープを含む雰囲気を冷却する雰囲気冷却工程と、ダイシングテープの分割領域を局所的に冷却する局所冷却工程と、を有することが好ましい。
本発明のワーク分割装置の一態様は、温度差生成手段は、ダイシングテープを含む雰囲気を冷却する雰囲気冷却手段と、ダイシングテープの分割領域を局所的に加熱する局所加熱手段と、を有することが好ましい。
本発明のワーク分割方法の一態様は、温度差生成工程は、ダイシングテープを含む雰囲気を冷却する雰囲気冷却工程と、ダイシングテープの分割領域を局所的に加熱する局所加熱工程と、を有することが好ましい。
本発明のワーク分割方法の一態様は、ウェーハは、ダイシングテープにフィルム状接着材を介して貼付されていることが好ましい。
本発明によれば、ダイシングテープの拡張量の差による影響を受けることなくウェーハを個々のチップに円滑に分割することができる。
第1実施形態のワーク分割装置の要部構造図 ワーク分割方法のフローチャート 図1のワーク分割装置の構成を示したブロック図 図1のワーク分割装置によってウェーハをチップ毎に分割する説明図 サブリングによってダイシングテープの拡張を保持した説明図 第2実施形態のワーク分割装置の要部構造図 第3実施形態のワーク分割装置の要部構造図 第4実施形態のワーク分割装置の要部構造図 第5実施形態のワーク分割装置の要部構造図 ウェーハユニットの構成を示した説明図
以下、添付図面に従って本発明に係るワーク分割装置及びワーク分割方法の好ましい実施形態について詳説する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲であれば、以下の実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
〔第1実施形態のワーク分割装置10A〕
図1は、第1実施形態に係るワーク分割装置10Aの要部断面図である。
ワーク分割装置10Aは、温度差生成手段を構成する第1温度付与手段及び第2温度付与手段を備える。すなわち、ワーク分割装置10Aは、第1温度付与手段に相当する円盤状の低温チャックテーブル12、及び第2温度付与手段に相当するリング状の低温プレート14を備え、かつ、エキスパンド手段を構成するエキスパンドリング16を備える。
低温チャックテーブル12の平坦な上面12Aに、一例として、図10に示したウェーハユニット2のダイシングテープ4が載置される。ウェーハユニット2は、円盤状のウェーハ1がダイシングテープ4を介してフレーム5にマウントされて構成される。また、ウェーハ1は、DAFやLCテープ等のフィルム状接着材3を介してダイシングテープ4に貼付される。このウェーハユニット2のダイシングテープ4のうち、低温チャックテーブル12の上面12Aに載置される円形の分割領域4Aが低温チャックテーブル12によって冷却され、また、ダイシングテープ4のうち分割領域4Aの外側に形成されたリング状の非分割領域4Bの一部の領域4Eが低温プレート14の平坦な上面14Aに載置されて冷却される。この領域4Eは、エキスパンドリング16の外周部16Aとフレーム5の内周部5Aとの間のリング状の領域である。つまり、ダイシングテープ4のうち、エキスパンドリング16の上面16Bが接触するリング状の突き上げ領域4Dが、低温プレート14によって冷却される領域4Eから除外されている。この理由については後述する。
ウェーハ1の厚さは、例えば50μm程度であり、フィルム状接着材3の厚さは数μm~100μm程度である。また、ダイシングテープ4は、例えばPVC(polyvinyl chloride:ポリ塩化ビニール)系のテープが使用される。更に、フィルム状接着材3は、ダイシングテープ4よりもヤング率の大きい基材、例えばPO(polyolefin:ポリオレフィン)系のものが使用される。
低温チャックテーブル12は、ダイシングテープ4の分割領域4Aを真空吸着により保持することによって、分割領域4Aに存在するダイシングテープ4の一部、フィルム状接着材3の全体及びウェーハ1の全体に、第1温度を接触式により付与する。第1温度とは、例えば5℃以下、好ましくは5℃~-5℃程度である。これによって、分割領域4Aが低温チャックテーブル12によって第1温度に冷却される。
低温チャックテーブル12による分割領域4Aの冷却方式としては、低温チャックテーブル12の内部に冷媒を供給する方式があるが、ペルチェ効果を利用して低温チャックテーブル12の上面12Aを氷結させる方式を採用してもよい。これにより、分割領域4Aのみが低温チャックテーブル12によって選択的に冷却される。
低温チャックテーブル12によって分割領域4Aを冷却する理由は、フィルム状接着材3を冷却して脆性化することにより、分割し易くするためである。つまり、フィルム状接着材3は室温では粘度が高く、エキスパンドリング16でダイシングテープ4を下側から突き上げても、フィルム状接着材3はダイシングテープ4とともに伸びてしまい、分割されないからである。
低温チャックテーブル12の直径は、ウェーハ1の直径と略等しいことが好ましい。例えば、ウェーハ1の直径が8インチサイズ(直径約200mm)であれば、低温チャックテーブル12の上面の直径も略8インチサイズであることが好ましい。
低温プレート14は、その上面14Aにダイシングテープ4の領域4Eが載置されることにより、ダイシングテープ4の領域4Eに、第1温度よりも低い第2温度を接触式により付与する。第2温度は、例えば、第1温度よりも5℃低い温度であることが好ましい。この場合の第2温度は、0~-10℃程度となる。これにより、分割領域4Aに対して領域4Eが相対的に低温となる温度差が生じる。
低温プレート14による領域4Eの冷却方式としては、低温チャックテーブル12と同様に、低温プレート14の内部に冷媒を供給する方式がある。また、ペルチェ効果を利用して低温プレート14の上面14Aを氷結させる方式を採用してもよい。これにより、領域4Eが低温プレート14によって局所的に冷却される。
低温プレート14によって領域4Eを分割領域4Aよりも低温に冷却する理由は、領域4Eの硬さを分割領域4Aの硬さに近づけたり、領域4Eの硬さを分割領域4Aの硬さよりも硬くしたりするためである。つまり、エキスパンドリング16からダイシングテープ4に伝達されるエキスパンド力を、領域4Eから分割領域4Aに確実に伝達させて、分割領域4Aを所望の拡張量に拡張させ、ウェーハ1を個々のチップ6に円滑に分割するためである。
ダイシングテープ4は、エキスパンドリング16によってエキスパンドされるため、そのサイズはウェーハ1よりも当然に大きい。例えば、ウェーハ1の直径が8インチサイズであれば、ダイシングテープ4の直径は300mm程度が好ましい。ダイシングテープ4の略中央部にウェーハ1がフィルム状接着材3を介して貼付されるが、その際のウェーハ1の外周部1Aとフレーム5の内周部5Aとの間の長さは50mm程度となる。
フィルム状接着材3の直径は、ウェーハ1の直径よりも若干大きい。つまり、フィルム状接着材3は、フィルム状接着材3にウェーハ1を貼付する際のずれ量を考慮して、ウェーハ1よりも例えば直径で約1cm程度大きいものが使用される。フィルム状接着材3の外周部3Aとフレーム5の内周部5Aとの間の領域が非分割領域4Bに相当し、この非分割領域4Bに突き上げ領域4Dと領域4Eとが含まれる。なお、図1では、ウェーハ1とフィルム状接着材3の直径の差を誇大化して示している。
エキスパンドリング16は、低温プレート14の内側で、かつ低温チャックテーブル12を包囲するように配置され、エキスパンド手段を構成するリング昇降機構18に連結されて昇降される。また、ダイシングテープ4の突き上げ領域4Dを突き上げるエキスパンドリング16の上面16Bには、突き上げ領域4Dとの間の摩擦力を低減するためにローラ20が回動自在に設けられている。なお、図1では、下降位置に待機しているエキスパンドリング16が図示されている。また、エキスパンドリング16は、アルミニウム等の熱伝導性のよい金属等で構成されるのが好ましい。
ここで、図10に示すウェーハ1には、レーザ照射等によりその内部に分割予定ラインが格子状に予め加工されている。図1のエキスパンドリング16は、上昇することにより下方からダイシングテープ4の突き上げ領域4Dを上方に突き上げて、ダイシングテープ4をエキスパンドする(図4参照)。このようにダイシングテープ4をエキスパンドすることにより、ウェーハ1が分割予定ラインに沿って分割されてウェーハ1がフィルム状接着材3とともに個々のチップ6に分割される。
図1に戻り、ウェーハユニット2のフレーム5は、フレーム固定機構22に固定される。また、エキスパンドリング16の外周側には、サブリング24が設けられる。サブリング24は、エキスパンドリング16とともにリング昇降機構18によって昇降される。このサブリング24は、エキスパンドされたダイシングテープ4の拡張状態を保持し、分割された個々のチップ6の間隔を維持する機能を有する(図5参照)。
以下、図2のフローチャート及び図3のワーク分割装置10Aのブロック図に従って、ウェーハ1を個々のチップ6に分割するワーク分割装置10Aの動作を説明する。
なお、実施形態のワーク分割装置10Aは、エキスパンド時における分割領域4Aと領域4Eとの温度差付けが重要となる。このため、ワーク分割装置10Aでは、図3の如く、低温チャックテーブル12、低温プレート14及びリング昇降機構18が同一の制御部40によって、温度制御の下でその動作が制御されている。すなわち、制御部40は、低温チャックテーブル12によって分割領域4Aに第1温度が付与され、低温プレート14によって領域4Eに第2温度が付与された際に、リング昇降機構18を上昇させてダイシングテープ4をエキスパンドする。
まず、図2のステップS100において、図1の如く、ウェーハユニット2のフレーム5をフレーム固定機構22に固定する。これにより、ウェーハユニット2の分割領域4Aが低温チャックテーブル12の上面12Aに載置され、領域4Eが低温プレート14の上面14Aに載置される。制御部40は、低温チャックテーブル12と低温プレート14とを予め駆動し、低温チャックテーブル12の温度を第1温度に、低温プレート14の温度を第1温度より低い第2温度に設定する。
次に、図2のステップS110における温度差生成工程において、ウェーハユニット2の分割領域4Aを、低温チャックテーブル12によって真空吸着し、分割領域4Aを低温チャックテーブル12の上面12Aに確実に接触させる。このとき、低温チャックテーブル12は第1温度に設定されているので、この接触により分割領域4Aには第1温度である5~-5℃程度の温度が付与され、分割領域4Aが第1温度に冷却される。これにより、フィルム状接着材3は脆性化され、エキスパンド力を加えることにより容易に割れるようになる。
また、低温チャックテーブル12による分割領域4Aの冷却と同時に、領域4Eが低温プレート14に接触されているので、領域4Eには分割領域4Aよりも5℃低い第2温度が付与され、領域4Eが第2温度に冷却される。これにより、分割領域4Aに対して領域4Eが、相対的に低温となる。つまり、領域4Eの硬さが分割領域4Aの硬さに近づけられ、又は領域4Eの硬さが分割領域4Aの硬さよりも硬くなる。
次に、図2のステップS120におけるエキスパンド工程時において、図4に示すように、リング昇降機構18によってエキスパンドリング16を上昇させて、ダイシングテープ4をエキスパンドし、ウェーハ1をフィルム状接着材3とともに分割する。
具体的には、低温チャックテーブル12による分割領域4Aの真空吸着を制御部40が解除し、リング昇降機構18を制御部40が制御して、エキスパンドリング16及びサブリング24を上昇させる。エキスパンドリング16の上昇は、例えば、400mm/secで、15mm上方に突き上げる。なお、このときサブリング24はフレーム5の下方位置で停止する。このとき、ダイシングテープ4は、領域4Eの硬さが分割領域4Aの硬さに近づけられ、又は領域4Eの硬さが分割領域4Aの硬さよりも硬くされているので、エキスパンドリング16からダイシングテープ4に伝達されるエキスパンド力は、領域4Eから突き上げ領域4Dを介して分割領域4Aに確実に伝達し、分割領域4Aが所望の拡張量に拡張する。これにより、ウェーハ1は分割予定ラインに沿って分割されていき、個々のチップ6に円滑に分割される。また、分割された個々のチップ6の間には、数μmから100μmの隙間が形成されるが、フィルム状接着材3は、冷却されて脆性化しているので、フィルム状接着材3もウェーハ1とともに分割予定ラインに沿って分割される。これによりウェーハ1は、裏面にフィルム状接着材3が付いた各チップ6に円滑に分割される。
ダイシングテープ4は、エキスパンドリング16によるエキスパンドを解除すると、その弾性によって元の形状に復元し、各チップ6の間の隙間が無くなるので、少なくとも各チップ6が存在する領域においてダイシングテープ4のエキスパンド状態を維持する必要がある。
そこで、図2のステップS130において、図5に示すように、サブリング24を更に上昇させてフレーム5の上方位置に挿入し、拡張されたダイシングテープ4の非分割領域4Bを、サブリング24とフレーム5とで挟持する。または、熱を用いてダイシングテープ4を熱収縮させエキスパンド状態を保持する方法もある。
次に、図2のステップS140において、エキスパンドリング16を下降させ、エキスパンドリング16によるダイシングテープ4のエキスパンドを解除する。このとき、サブリング24は図5の位置に残置されているので、ダイシングテープ4の拡張状態は保持される。これにより、各チップ6間の隙間が広く維持されるので、フィルム状接着材3が再固着することを防止でき、また、ダイシングテープ4からのチップ6のピックアップも容易に実施することができる。以上が、制御部40によって動作が制御されたワーク分割装置10Aの作用である。
上記の如く構成された第1実施形態のワーク分割装置10Aによれば、分割領域4Aに第1温度を付与する低温チャックテーブル12と、領域4Eに第1温度よりも低い第2温度を付与する低温プレート14とを別々に設けているので、分割領域4Aと領域4Eとに相対的な温度差(例えば5℃)を付けて、領域4Eの硬さを分割領域4Aの硬さに近づける、或いは領域4Eの硬さを分割領域4Aの硬さよりも硬くすることができる。
これにより、第1実施形態のワーク分割装置10Aは、エキスパンド工程時におけるダイシングテープ4の分割領域4Aと領域4Eとの拡張量の差を解消し又は縮めることができるので、分割領域4Aを所望の拡張量に拡張することができる。よって、ダイシングテープ4の拡張量の差による影響を受けることなくウェーハ1を個々のチップ6に円滑に分割することができる。
また、領域4Eは、エキスパンドリング16の外周部16Aとフレーム5の内周部5Aとの間の領域に設定している。すなわち、ダイシングテープ4のうち、エキスパンドリング16が当接する突き上げ領域4Dを、第2温度を付与する領域4Eから除外している。これにより、突き上げ領域4Dに第2温度を付与する影響で突き上げ領域4Dが脆化して、エキスパンド時に破断することを防止することができる。なお、第2温度によっては非分割領域4Bの全領域を第2温度に冷却してもよい。つまり、突き上げ領域4Dも第2温度に冷却してもよい。
また、低温チャックテーブル12は、分割領域4Aに接触されて分割領域4Aに第1温度を付与する部材であり、低温プレート14は、領域4Eに接触されて領域4Eに第2温度を局所的に付与する部材である。これにより、分割領域4Aを第1温度に、かつ領域4Eを第2温度に、それぞれ短時間で目標とする温度に冷却することができる。
また、一例として、低温チャックテーブル12による第1温度を、5~-5℃に設定し、低温プレート14による第2温度を、第1温度よりも5℃低く設定したので、領域4Eの硬さを分割領域4Aの硬さに近づけたり、領域4Eの硬さを分割領域4Aの硬さよりも硬くしたりすることができる。
また、他の形態として、低温プレート14をダイシングテープ4の上方側から領域4Eに接触させて、領域4Eを第2温度に冷却するようにしてもよい。しかしながら、低温プレート14を、ダイシングテープ4の上方側から領域4Eに接触させようとすると、フィルム状接着材3に低温プレート14が接触する場合があり、この場合には、低温プレート14がフィルム状接着材3に接着する。そして、低温プレート14がフィルム状接着材3から剥離する際に、ダイシングテープ4が振動し、この振動によってチップクラックが発生する場合ある。第1実施形態のワーク分割装置10Aでは、低温プレート14が、ダイシングテープ4の下方側から領域4Eに接触しているので、上述のチップクラックの発生を防止することができる。
本発明の趣旨は、分割領域4Aに対して非分割領域4Bが相対的に低温となる温度差を生じさせることにある。よって、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱することにより、分割領域4Aに対して非分割領域4Bが相対的に低温となる温度差を生じさせることも本発明の範囲である。例えば、領域4Eを冷却方式によって0~-10℃に局所的に冷却し、この温度よりも5℃高く分割領域4Aを加熱方式によって局所的に加熱しても同様の効果を得ることができる。
また、他の使用形態であるが、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱することにより、エキスパンド時の応力が分割領域4Aにより大きくかかるようになるので、分割予定ライン上にある金属の複合膜をエキスパンド時に分割する場合に有利となる。
具体的に説明すると、レーザ照射等によりその内部に分割予定ラインが予め加工されたウェーハ1は、ワーク分割装置10Aによってウェーハ1の基材であるシリコーンのみが分割される。このため、分割予定ライン上に金属の複合膜が存在している場合は、分割予定ラインの加工後においても金属の複合膜は分割されておらず、その後のエキスパンド時で分割されない場合には、製品の生産量を下げる原因になる。そこで、第1実施形態のワーク分割装置10Aは、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱することが可能なので、エキスパンド時の応力が分割領域4Aによりかかるようになる。これにより、より大きな応力が分割領域4Aに働くので、金属の複合膜を確実に分割することができる。
〔第2実施形態のワーク分割装置10B〕
図6は、第2実施形態のワーク分割装置10Bの要部断面図であり、図1に示した第1実施形態のワーク分割装置10Aと同一又は類似の部材については、同一の符号を付すことで説明は省略する。
ワーク分割装置10Bにおいて、ワーク分割装置10Aに対する構成の相違点は、ノズル26から噴射される冷却エアー28によって領域4Eを局所的に冷却することにより、領域4Eに第2温度を付与した点にある。この場合の冷却エアー28の温度は、低温チャックテーブル12による第1温度よりも低い第2温度に設定され、これにより、領域4Eが第2温度に局所的に冷却される。
また、ワーク分割装置10Bでは、ダイシングテープ4の下方側から領域4Eに冷却エアー28を噴射することにより、冷却エアー28の風圧でフィルム状接着材3がダイシングテープ4から剥離することを防止している。
ワーク分割装置10Bのように、接触式の低温チャックテーブル12によって局所的に分割領域4Aに第1温度を付与しつつ、更に非接触式の冷却エアー28を局所的に吹き付けることにより領域4Eに第2温度を付与しても、ワーク分割装置10Aと同等の効果を得ることができる。また、ワーク分割装置10Aと同様に、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱してもよい。
〔第3実施形態のワーク分割装置10C〕
図7は、第3実施形態のワーク分割装置10Cの要部断面図であり、図1に示した第1実施形態のワーク分割装置10A、及び図6に示した第2実施形態のワーク分割装置10Bと同一又は類似の部材については、同一の符号を付して説明は省略する。
ワーク分割装置10Cにおいて、ワーク分割装置10Bに対する構成の相違点は、冷気噴射口30から噴射される冷却エアー32によってチャンバー34の内部空気を冷却することにより、ダイシングテープ4を含む雰囲気を冷却し、ダイシングテープ4の全体に第1温度を付与した点にある。この場合の冷却エアー32の温度は、低温チャックテーブル12による第1温度に設定されている。ワーク分割装置10Cでは、冷却エアー32が雰囲気冷却手段に相当し、ノズル26から局所的に吹き付けられる冷却エアー28が局所冷却手段に相当する。また、冷却エアー32による冷却が雰囲気冷却工程に相当し、冷却エアー28による冷却が局所冷却工程に相当する。
ワーク分割装置10Cのように、冷却エアー32によってダイシングテープ4を含む雰囲気を冷却しつつ、更に冷却エアー28によって領域4Eを局所的に冷却することにより、分割領域4Aに第1温度を付与し、非分割領域4Bに第2温度を付与してもよい。これにより、分割領域4Aに対して非分割領域4Bが相対的に低温となる温度差を生じさせることができるので、ワーク分割装置10A、10Bと同等の効果を得ることができる。また、ワーク分割装置10A、10Bと同様に、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱してもよい。
〔第4実施形態のワーク分割装置10D〕
図8は、第4実施形態のワーク分割装置10Dの要部断面図であり、図1に示した第1実施形態のワーク分割装置10A、及び図7に示した第3実施形態のワーク分割装置10Cと同一又は類似の部材については、同一の符号を付して説明は省略する。
ワーク分割装置10Dにおいて、ワーク分割装置10Cに対する構成の相違点は、低温プレート14によって領域4Eを局所的に冷却することにより、領域4Eに第2温度を付与した点にある。ワーク分割装置10Dでは、低温プレート14が局所冷却手段に相当し、冷却エアー32が雰囲気冷却手段に相当する。また、冷却エアー32による冷却が雰囲気冷却工程に相当し、低温プレート14による冷却が局所冷却工程に相当する。
ワーク分割装置10Dのように、冷却エアー32によってダイシングテープ4を含む雰囲気を冷却しつつ、更に低温プレート14によって領域4Eを局所的に冷却することにより、分割領域4Aに第1温度を付与し、領域4Eに第2温度を付与してもよい。これにより、分割領域4Aに対して非分割領域4Bが相対的に低温となる温度差を生じさせることができるので、ワーク分割装置10A、10B、10Cと同等の効果を得ることができる。また、ワーク分割装置10A、10B、10Cと同様に、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱してもよい。
〔第5実施形態のワーク分割装置10E〕
図9は、第5実施形態のワーク分割装置10Eの要部断面図であり、図1に示した第1実施形態のワーク分割装置10A、及び図8に示した第4実施形態のワーク分割装置10Dと同一又は類似の部材については、同一の符号を付して説明は省略する。
ワーク分割装置10Eにおいて、ワーク分割装置10Aに対する構成の相違点は、冷気噴射口30から噴射される冷却エアー36によってチャンバー34の内部空気を冷却することにより、ダイシングテープ4を含む雰囲気を冷却し、ダイシングテープ4の全体に第2温度を付与した点にある。つまり、冷却エアー36の温度が第2温度に設定されている。また、低温チャックテーブル12に加熱手段を設け、この加熱手段によって分割領域4Aを局所的に加熱することにより、第2温度よりも高い第1温度を付与した点にある。ワーク分割装置10Eでは、冷却エアー36が雰囲気冷却手段に相当し、低温チャックテーブル12が局所加熱手段に相当する。また、冷却エアー36による冷却が雰囲気冷却工程に相当し、低温チャックテーブル12による加熱が局所加熱工程に相当する。
ワーク分割装置10Eのように、冷却エアー36によってダイシングテープ4を含む雰囲気を冷却しつつ、更に低温チャックテーブル12によって分割領域4Aを局所的に加熱することにより、分割領域4Aに第1温度を付与し、領域4Eに第2温度を付与してもよい。これにより、分割領域4Aに対して非分割領域4Bが相対的に低温となる温度差を生じさせることができるので、ワーク分割装置10A、10B、10C、10Dと同等の効果を得ることができる。
実施形態では、フィルム状接着材3を有するウェーハユニット2を分割するワーク分割装置10A~10Eを説明したが、フィルム状接着材3の無いウェーハユニット2であっても、第1温度付与手段と第2温度付与手段とによって、分割領域4Aと領域4Eとに、温度差(分割領域4Aの温度>領域4Eの温度)を付けてエキスパンドする場合にも、本発明は効果的である。つまり、フィルム状接着材3の無いウェーハユニット2であっても、分割領域4Aの硬さはウェーハ1の硬さに支配されるため、領域4Eよりも拡張し難いからである。上記の如く温度差を付けることにより、分割領域4Aの拡張量が領域4Eの拡張量と等しくなったり、分割領域4Aが領域4Eよりも拡張し易くなったりするので、ウェーハ1を円滑に分割することができる。
また、フィルム状接着材3の無いウェーハユニット2においても、分割領域4Aと領域4Eとに温度差を付けるために、領域4Eを冷却し、分割領域4Aを加熱してもよい。
なお、ダイシングテープ4には、テープ生成方向によるX-Y方向の伸び方の違いが存在する。原則的には、テープ生成方向に対して平行な方向が伸び易く、直交する方向が延び難い傾向にある。このようなダイシングテープ4の伸びの特性とエキスパンドリング16によるエキスパンド方向とを考慮して、ウェーハユニット2をワーク分割装置にセットすることにより、エキスパンド時におけるダイシングテープ4の伸びの均一性を向上させることができる。
1…ウェーハ、2…ウェーハユニット、3…フィルム状接着材、4…ダイシングテープ、4A…分割領域、4B…非分割領域、4C…固定領域、4D…突き上げ領域、5…フレーム、10A、10B、10C、10D、10E…ワーク分割装置、12…低温チャックテーブル、14…低温プレート、16…エキスパンドリング、18…リング昇降機構、20…ローラ、22…フレーム固定機構、24…サブリング、26…ノズル、28…冷却エアー、30…冷気噴射口、32…冷却エアー、34…チャンバー、36…冷却エアー、40…制御部

Claims (2)

  1. ウェーハが貼付されたダイシングテープを拡張することにより前記ウェーハを個々のチップに分割する場合に生じる前記ダイシングテープの拡張量の差を低減するための温度付与装置であって、
    前記ダイシングテープの全体を含む雰囲気を冷却する雰囲気冷却手段と、
    前記ダイシングテープのうち、前記ウェーハが貼付された領域を局所的に加熱する局所加熱手段と、
    を備える、温度付与装置。
  2. ウェーハが貼付されたダイシングテープを拡張することにより前記ウェーハを個々のチップに分割する場合に生じる前記ダイシングテープの拡張量の差を低減するための温度付与方法であって、
    前記ダイシングテープの全体を含む雰囲気を冷却する雰囲気冷却工程と、
    前記ダイシングテープのうち、前記ウェーハが貼付された領域を局所的に加熱する局所加熱工程と、
    を備える、温度付与方法。
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