JP7216903B2 - 自動車運行管理システム - Google Patents

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本発明は、自動車運行管理システムに関するものである。
最近では、カーシェアリングの一種として、ドライバーが保有する自動車を運行用車両として使用して、このドライバーによる運行用車両の運転によって、不特定多数のユーザを対象にした運行サービスを行うことが増加している。このようなサービスを広い地域範囲に渡って行う場合は、運行に用いる運行用車両が多数用意されるのが一般的である。
特許文献1には、多数の運行用車両の中から、乗車要求に応じた適切な運行用車両を選択する手法が提案されている。特許文献2には、運行用車両の選択に際して、サービス提供者の利益あるいは利用者の満足度を向上させる手法が提案されている。
特開2014-238831号公報 特開2016-85734号公報
ところで、地方では、高齢化、人口減少等、多くの問題を抱えており、交通空白地域においては、交通弱者は、通院や買い物等になくてはならない移動が奪われている。このため、交通空白地域の人々に必要不可欠な交通手段として、住民が保有する自動車を運行用車両として利用し、また自動車を保有するドライバーを運行用車両の運転者として利用した運行を行う有償運送が着目されている。このような有償運送は、交通空白地域に、単に、必要不可欠な交通手段を提供するだけでなく、豊かな地域の維持、創造を通じて地域の活性化を図る可能性を秘めており、その有効な活用が望まれている。
上記空白地域での有償運送においては、その基本的な運行サービスとして、定時定路運行を行うことが考えられる。この定時定路運行は、路線バスの運行に対応したもので、決められた路線を決められた時間に走行する運行となる。そして、交通の便をより一層向上させるために、定時定路運行の他に、住民の希望によって運行時間、出発地、目的地さらには経由地等を自由に選択できるデマンド運行(タクシー運行に対応)を行うことも考えられる。
上述した運行サービスを行う場合、いかに採算性を向上させるか、ということが大きな問題となる。特に、利用者が少ない場合は、採算性が極めて悪くなり、この採算性が極めて悪い状況での運行が頻繁に行われような状況が長く続くと、運行サービスを行うことが事実上不可能担ってしまうことになる。特に、定時定路運行を、利用者(乗客)の数に限らず必ず運行を行ってしまう場合に採算性が悪化する原因となる。
このため、各運行便毎に、乗車予約を受け付けた際に、採算があらかじめ設定された採算条件に合致する場合(例えば2名以上の利用者がいる場合)となったときに、運行を行うことを確定する処理を行うことが考えられる。この場合、採算条件をクリアしない運行便は休止されることになる。しかしながら、この場合、乗車予約を受け付けているものの、採算条件をクリアできない状況が長く続くとに、所定の運行便の運行が行われるか否か不安定な状況が長く続くことになる。このようなことは、ユーザにとって使い勝手の悪いものとなり、また運転担当する可能性のあるドライバーにとっても利便性の悪いものとなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、採算性の悪化を防止しつつ、ユーザやドライバーの利便性をも確保できるようにした自動車運行管理システムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
所定地域内に居住する多数のユーザに対して、運行用車両を用いて運行サービスを行うための自動車運行管理システムであって、
運行管理者によって管理され、情報処理装置からなる運行管理装置と、
前記運行管理装置と通信可能とされ、情報処理装置からなるユーザ端末と、
前記運行管理装置と通信可能とされ、情報処理装置からなるドライバー端末と、
を備え、
前記運行管理装置は、所定の運行便について仮の公開を行って、前記ユーザ端末から仮の乗車予約を受け付けるようにされ、
前記運行管理装置は、前記仮の公開を行う前に、前記所定の運行便について運転を担当するドライバーをあらかじめ仮決定して、該仮決定されたドライバーのドライバー端末に対して運転担当として仮決定された旨の情報を報知し、
前記運行管理装置は、前記仮の乗車予約の結果に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足していることを条件として、前記所定の運行便の運行を行うことを確定させる処理を行って、運行が確定した旨の報知を前記仮の乗車予約したユーザのユーザ端末に対して行うと共に、前記仮決定されたドライバーのドライバー端末に対して運行が確定した旨の報知と運転担当として正式決定されたことの報知とを行う、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、ユーザやドライバーは、設定される所定の運行便については、採算性が悪ければ運行が行われないということをあらかじめ知得していることとなる。これにより、ユーザは、運行休止という事態となってもあらかじめその心構えができるようになる。そして、ユーザは、運行休止という事態を極力発生させないように、積極的に乗車予約することを心掛けたり、乗車予約する際に知り合いのユーザに乗車予約することを持ちかける等して、運行サービスを利用する利用者の数を増加させることに繋がる。また、仮の乗車予約を受け付けることにより、乗客となることを希望する最少人数(これに応じた採算性)を早期かつ正確に知り得て、運行を行うか否かの判断を早期かつ正確に行うことができ、その分ユーザおよびドライバーの利便性が向上されることになる。以上に加えて、ドライバーは、運転担当することの仮決定をあらかじめ知ることができ、その後の運行が確定した段階で正式に運転担当することを最終的に知ることができ、ドライバーの利便性向上の上で好ましいものとなる。また、運転担当するドライバーをあらかじめ仮決定しておくことは、運転担当可能なドライバー候補者の数が少ないときでのドライバー確保という点でも好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。
前記運行管理装置は、前記仮の公開に対して行われた前記仮の乗車予約に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足していないときは、前記所定の運行便の運行を休止する処理を行って、該所定の運行便が休止される旨の情報を前記ユーザ端末と前記仮決定されたドライバーのドライバー端末に対して報知する、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、仮の乗車予約したユーザや運転担当する可能性のあるドライバーは、運行休止を早期に知ることができる。
前記運行管理装置は、前記仮の公開を行っている際に行われた前記仮の乗車予約に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足していないときは、前記仮の乗車予約したユーザのユーザ端末に対して所定の割り増し料金を支払う意思があるかの問い合わせを行うようにされ、
前記運行管理装置は、前記ユーザ端末から所定の割り増し料金を支払う意思がある旨の返信を受信したときに、前記所定の運行便の運行を行うことを確定させる処理を行う、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、所定の運行便を利用したいというユーザの要望と採算性とを共に満足させることができる。
前記仮の乗車予約の結果に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足しないときに、前記所定の運行便の利用を呼びかける問い合わせを行った結果として該採算条件を満足することとなった場合は、前記運行管理装置は該所定の運行便の運行を確定させる処理を行う、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、仮の乗車予約では採算性が悪いと判断された際に、積極的に他のユーザに乗車予約を促すことにより採算性を満足させるようにして、運行休止になってしまうことを極力防止する上で好ましいものとなる。
前記運行管理装置は、前記所定の運行便の運行を確定させる処理を行った場合に、該所定の運行便について運行が確定した旨およびさらに乗車予約を受け付ける旨の情報を前記ユーザ端末に対して報知する、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、運行することを確定した状態で、さらに乗車予約を受け付けることにより、採算性を向上させる上で好ましいものとなる。また、運行が確定した段階での乗車予約となるので、ユーザは安心して乗車予約できるという点でも好ましいものとなる。
運行サービスとして、定時定路運行とデマンド運行とが設定され、
前記所定の運行便とされる対象が、前記定時定路運行と前記デマンド運行のうち該定時定路運行のみとされている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、特に採算性が問題となりやすい定時定路運行について、請求項1に対応した効果を得ることができる。
本発明によれば、採算性の悪化を防止しつつ、運行を行うか否かの確定をすみやかに行ってユーザやドライバーの利便性をも確保できる
定時定路運行の路線例を示す図。 デマンド運行の一例を示す図。 本発明によるシステム系統例を示す図。 車載端末での表示例を示す図。 各種登録を行うための制御例を示すフローチャート。 運転担当可能なドライバーの登録を行うための制御例を示すフローチャート。 車載端末の操作に伴う制御例を示すフローチャート。 定時定路運行の乗車予約受付に伴う制御例を示すフローチャート。 デマンド運行の乗車予約受付に伴う制御例を示すフローチャート。 デマンド運行に伴う相乗りに関する制御例を示すフローチャート。 管理用端末での画面表示例を示すもので、ドライバー毎に運転担当可能な時間帯を示す図。 管理用端末での画面表示例を示すもので、予約状況と運行の正式公開・仮公開の切換えを行うための表示例を示す図。 定時定路運行を乗車予約する場合のユーザ端末での表示例を示す図。 ユーザ端末での画面表示例を示すもので、定時定路運行を休止する旨の報知例を示す図。 ユーザ端末での画面表示例を示すもので、デマンド運行に対する相乗りの予約を行うための例を示す図。
図1は、定時定路運行が行われる路線例を示すものである。図中、D1は、片道1車線(往復で2車線)の道路である。この道路D1は、鉄道路線Rにおける所定の駅Raを通るもので、この地域ではメインの道路となっている。駅Raの周辺が、この地域で唯一の繁華街となっており、役場、学校等の公的施設の他、病院や歯医者等の医療施設、スーパマーケット、コンビニエンスストア、カラオケ店等々の商業施設や娯楽施設が存在している。
道路D1に対しては、駅Raから離れた位置において、道路D2、D3が連なっている。道路D2、D3は、往復で1車線の対面通行用とされたローカルな道路となっている。この道路D2、D3沿いの地域は、山間部にあって、周囲の殆どが山や丘となる辺鄙な地域となっている。
道路D2のうち、道路D1から遠く離れた位置において、複数の集落A1~A3が存在している。集落A1~A3は、駅Raから10km以上離れた離村となっている、道路D3は、行き止まりとなっていて、行き止まりの位置には、集落A1~A3の住民等が集うイベント会場(広場)A4とされている。
集落A1~A3に居住する住民の総数は、数百名程度であるが、高齢者の割合が大きいものであり、自動車の運転をできない者も多数存在する状況となっている。そして、道路D2(つまり集落A1~A3の住民)においては、路線バスの運行はされていないものである。
集落A1~A3の住民の交通の便を図るために、住民同士の協力によって、定時定路運行とデマンド運行とを行うこととなっている。定時定路運行は、定時に決まった路線を走行するものである.定時定路運行の停留所が、S1~S7として示される。停留所S1は、出発点となるもので、集落A1の住民用である。停留所S2は、集落A2の住民用である。停留所S3は、集落A3の住民用である。
停留所S4は、道路D2がメインの道路D1と交差する位置に設定されている。停留所S5は、小学校や中学校のある位置付近に設定されている。停留所S6は、役場付近の位置に設定されている。停留所S7は、定時定路運行の終点で、駅Ra付近に設定されている。このように、定時定路運行の路線は、停留所S1から、S2、S3、S4、S5、S6を経て、終点のS7へ到達する経路とされる。帰りの便は、上記とは逆の経路をたどることになる。なお、定時定路運行の運行便数は、例えば、往復共に、例えば朝2便、昼1便、夕方2便とされている。なお、同一時間に出発する定時定路運行で使用する運行用車両の台数は、1台に限らず、乗車希望者が多いときは複数台となる場合もある(同一便で複数台の運行用車両が稼働される場合あり)。
定時定路運行の変形として、臨時運行(臨時便)が適宜行われる。この臨時運行は、例えば、イベント会場A4で催し物(例えば盆踊り、花火大会、芋煮会等)が開催されるときにのみ行われる。この臨時運行の経路は、停留所S1から、S2、S3、S4を経て、停留所S8へ至る経路とされる(復路はこの逆)。臨時運行は、イベント開催日に、あらかじめ設定された定時に停留所S1を出発する便とされる。
臨時運行を含む定時定路運行とデマンド運行とを行う運行用車両は、集落A1~A3の住民が保有する自家用自動車を利用する他、自治体や企業からの補助や寄付等で管理を任された専用車両が用いられる。運行用車両の台数は、少なくとも2台以上とされ、好ましくは10台以上が用意される。
運行用車両の運転を行うドライバーは、集落A1~A3の住民から選ばれた者とされる。ドライバーとして選択されるには、あらかじめ事前講習(例えば半日~1日程度の講習)を受けた者であることを条件とされる。すなわち、講習内容としては、例えば、安全運転に関する知識と実技の講習、乗客(特に高齢者や幼児)に対する運行用車両への乗り降りの補助の仕方に関する講習、ドライバーに要求される運行管理に関する知識や取扱い方等についての講習等がある。講習を修了したドライバーは、運行用車両の運転者として、登録される(ドライバーの登録の点については後述する)。
図2は、デマンド運行が行われた場合の一例を示すものである。図中P1は、デマンド運行を乗車予約した乗客(ユーザ)の住居であり、P2、P3は、この乗車予約されたデマンド運行(の運行用車両)に相乗りを希望した乗客(ユーザ)の住居である。デマンド運行は、乗客の希望に応じた出発地と目的地と経路とを自由に選択できる。図2では、乗車予約した乗客P1の自宅(付近)を出発地として、乗客P2の自宅付近、乗客P3の自宅付近を経由して、停留所S4方向に向かう場合が示される。
乗客P1の最寄りの停留所はS2であり、乗客P1の自宅から停留所S2までの徒歩での移動経路α1が破線で示される。同様に、乗客P2の最寄りの停留所はS3であり、乗客P2の自宅から停留所S3までの徒歩での移動経路α2が破線で示される。乗客P3の最寄りの停留所もS3であり、乗客P3の自宅から停留所S3までの徒歩での移動経路α3が破線で示される。
乗客P1~P3にとって、最寄りの停留所までの移動時間あるいは移動距離が長い場合は、停留所までの歩行が大変となる。このため、停留所までの歩行を避けるためにデマンド運行を要求する可能性がある。また、デマンド運行を要求する場合としては、大きな(重い)荷物を携帯しているとき、どの停留所からも遠い場所へ移動するとき、乗客が車椅子や松葉杖を使用する歩行困難な場合等が考えられる。デマンド運行を利用するときの料金は、定時定路運行を利用するときの料金よりも割高となるが、停留所までの移動時間や移動距離を考慮して、定時定路運行を利用するか、デマンド運行を利用するか判断されることになる。なお、デマンド運行の出発地は、デマンド運行を行うことが許容(許可)される範囲内であれば、例えば駅Ra付近であったり、適宜の停留所(例えばS5やS6)付近である等、適宜選択できる。
ここで、定時定路運行あるいはデマンド運行を利用するときの料金体系の一例について説明する。まず、定時定路運行を利用するときは、利用距離に応じた金額のみで、単位距離あたりの料金がE1(E1×利用距離)とされる。これに対して、デマンド運行を当初に乗車予約した乗客P1の利用料金は、利用距離に応じた金額が上記料金E1よりも若干割高な料金E2とされると共に、定額の基本料金EB2が別途徴収される(合計料金は、EB2+E2×利用距離)。さらに、デマンド運行に相乗りを希望した乗客P2、P3の利用料金は、上記E2のみとされる(基本料金EB2が不要)。このように、定時定路運行を利用する場合がもっとも安価であり、デマンド運行を当初に乗車予約した場合の料金がもっとも高価であり、デマンド運行に相乗りする場合の料金が中間の料金となる。そして、デマンド運行の際に相乗りの人数が多くなるほど、当所にデマンド運行を乗車予約したユーザの料金負担が軽減されるようにすることによって、相乗りを促進させることができる。勿論、上記した料金は一例であって、適宜設定できるものである。
一方、ドライバーへの報酬としては、例えば、基本報酬+走行距離に応じた報酬とすることができる。所定の運行便の採算性の判断に際しては、このドライバーへの報酬を考慮して決定することもできる。なお、採算性を満足する場合とは、必ずしも赤字にならないということではなく、赤字であってもその赤字幅(例えば赤字金額あるいは支払う報酬に対する支払い料金の割合)が所定範囲内であれば採算性があると判断することができる。
デマンド運行に相乗りする場合、当初にデマンド運行を予約した乗客の行き先が、相乗りを希望する乗客の行き先とほぼ同一方向であれば、相乗りするメリットがある。例えば、当初にデマンド運行を予約した乗客の行き先が、例えば停留所S6付近であるときに、相乗りを希望した乗客が希望する行き先が停留所S7付近(S6よりも遠方)やS5付近(S6よりも近場)であるときは、相乗りする利点があるということになる。この一方、デマンド運行を当初に予約した乗客の行き先と、相乗りを考えている乗客が希望する行き先とが例えば反対方向であったり、途中で大きく方向が変わる場合は、相乗りされる可能性が極めて低いものとなる。
次に、定時定路運行とデマンド運行との管理を行う管理システムの一例について、図3を参照しつつ説明する。
まず、U1は、全体の管理を行う管理サイト(情報処理装置としてのサーバ装置)であり、CPU、通信手段、大容量の記憶手段(メモリ等)10等を有している。この管理サイトU1には、管理用端末U2、ユーザ端末U3、ドライバー端末U4および車載端末U5がそれぞれ通信可能として接続されている。なお、管理サイトU1と管理用端U2とが、実質的に運行管理装置を構成するものである。また、各端末U2~U5には、管理サイトU1との間での各種情報の授受を行うためのアプリケーションソフトがあらかじめインストールされている。
各端末U2~U4は、それぞれ情報処理装置を利用して構成されて、通信部の他に、表示画面(出力部)や操作部(入力部)を有している。管理用端末U2は、主として管理サイトU1の操作を行うもので、運行管理のための入出力作業が多くなるため、高性能のパーソナルコンピュータを利用して構成するのが好ましい。この管理用端末U2は、例えば役場に1台のみ設置することもできるが、集落A1~A3にも設定する等、複数台用意することができる(ただし、ある1台の管理用端末U2が使用されているときは、他の管理用端末U2が使用できない設定とするのが好ましい)。
一方、ユーザ端末U3やドライバー端末U4は、パーソナルコンピュータを利用する他、スマートフォンやタブレット型のパソコンを利用することができる。車載端末U5は、図4に示すように、ドライバーから目視し易い位置に設けられる表示画面20を有している。そして、車載端末U5は、後述するように管理サイトU1(管理用端末U2を操作する管理者)と運行用車両を運転するドライバーとの間での各種の情報交換を行うものである。また、車載端末U5は、運行用車両の位置情報を、管理サイトU1へ自動的に送信するものとなっている。なお、ユーザ端末U3については、スマートフォン等の情報処理装置に代えて、電話等によって管理用端末U2の管理者とやりとりできるものとすることもできる(コンピュータ関係の機器類を扱うのが苦手な高齢者等への対応)。
図4は、車載端末U5の一部を構成する表示画面20での表示例を示すものである。図4では、定時定路運行とデマンド運行とも実質的に同様な表示態様とされる。表示画面20に表示される内容としては、ユーザ名(乗客名)、乗車位置および降車位置が表示される。乗客が複数名の場合は、同様の表示が下列に表示される。乗客名の表示は、乗車位置が近い順にから遅い順に、上方から下方へ表示される。なお、乗車位置と降車位置との名称は、定時定路運行の場合は停留所名となるが、デマンド運行の場合は、乗客の要望に応じた乗車位置と降車位置とを示す特有の地名表示とされる。
表示画面20は、タッチパネル式とされている。ある乗客○○○が乗車位置で乗車すると、ドライバーは表示画面20中の乗車確認スイッチ21をタッチ操作する。これにより、ある乗客○○○が乗車したことの情報が、管理サイトU1に送信されて、記憶される。同様に、ある乗客○○○が降車位置で降車すると、ドライバーは表示画面20中の降車確認スイッチ22をタッチ操作する。これにより、ある乗客○○○が降車したことの情報が、管理サイトU1に送信されて、記憶される。他のユーザの乗車、降車についても同様のことが行われる。
全てのユーザが降車した際に、ドライバーは、表示画面20中に表示されている完了スイッチ23をタッチ操作する。これにより、運行が完了したことの報告情報が、管理サイトU1に送信されて、記憶される。表示画面20中に表示されている地図表示を要求するスイッチ24をタッチ操作すると、走行経路が表示される。この走行経路の表示は、特にデマンド運行の際に必要となる可能性が高いもので、例えば図2に示すような地図表示が行われて、走行経路が図2中一点鎖線で示すような態様でもってでもって表示される(走行経路は、ナビゲーション装置で行われる案内経路表示のように、色分け表示とするのが好ましい)。
表示画面20中に表示される緊急スイッチ25をタッチ操作すると、管理サイトU1を介して、管理用端末U2(を操作している管理者)に対して、緊急事態の発生を知らせる旨の報知が行われる。これによりドライバーと管理者との間で、緊急事態に対応するための情報交換が行われる。
ある運行便の運行が終了する毎に、運行の詳細内容、具体的には例えば運行便(特に走行経路と運行時間帯)と利用者とドライバーとが関連づけられた状態で、管理サイトU1の記憶部10記憶される(データベース化)。この記憶の際に、ドライバーへの報酬、ユーザの支払った料金の他、運行管理者をも対応づけて記憶しておくことができる。記憶されている過去の運行内容の詳細は、今後の運行を行う際の支援情報として利用することができる。
次に、管理サイトU1と管理用端末U2とによって行われる運行管理の制御例について、図5以下のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、管理サイトU1による公開あるいは報知とは、管理サイトU1から他の端末(特にユーザ端末U3)へ情報送信(特に自動送信)する場合に限らず、他の端末から管理サイトU1にアクセスしたときに他の端末で公開あるいは報知の内容を示す情報を確認できることをも含むものである。ただし、実施形態では、管理サイトU1による公開は、他の端末から管理サイトU1へアクセスしたときに公開している情報を他の端末で確認できる場合としてあり、管理サイトU1からの報知は、管理サイトU1から他の端末へ積極的に情報送信するようにしてある。
まず、図5は、各種の登録を行う場合が示される。すなわち、Q1において、管理用端末U2を操作して、管理者の登録が行われる。管理者は、例えば役場の職員や、集落A1~A3の住民の中から推薦等によって選択されるが、極力多人数を登録しておくのが好ましい。管理者登録に際しては、例えば、氏名、住所、年齢、性別、電話番号等とされる。なお、管理者となる前提としてあらかじめ講習を受講して、本システムの取扱を十分に理解した者とされる。なお、管理者については、管理用端末U2がむやみに操作されないように、あらかじめIDとパスワードが各管理者に割り当てられて、IDとパスワードとを入力しない限り、管理用端末U2を操作できないようにされる。
Q2では、管理用端末U2を操作して、運行用車両を運転するドライバーの登録が行われる。この登録は、例えば、氏名、住所、年齢、性別、電話番号、運転する運行用車両の種別、運転免許証の有効期限、講習の受講日等が登録される。この登録に際しては、さらに、個々のドライバーの要望に応じて、担当できる運行が、定時定路運行のみであるか、デマンド運行のみであるか、定時定路運行とデマンド運行との両方の運行が可能であるかの登録も行われる。
Q3では、管理用端末U2を操作して、ユーザの登録が行われる。この登録は、運行用車両を利用する乗客となる予定者の登録である(利用者の会員登録ともいえる)。この登録は、例えば、氏名、住所、年齢、性別、電話番号、自宅からの最寄りの停留所名、最寄りの停留所までの移動時間および移動距離等とされる。前述した各登録はそれぞれ、管理サイトU1の記憶手段10に記憶される(データベース化)。
図6は、運行用車両の運転担当が可能なドライバーを受付する処理を示す。すなわち、例えば、翌月の1ヶ月分の各日について、運転担当が可能な日と時間帯が、例えばドライバー端末U4を介してあるいは管理用端末U2を操作して、管理サイトU1に登録される(記憶手段10への記憶)。運転担当可能な日や時間帯は、変更取消が可能である。なお、運転担当可能な日と時間帯の登録は、電話や紙形式でも可能であり、この場合は、管理者が、管理用端末U2を利用してドライバー受付を行うことになる。
図7は、車載端末U5での操作に対応した管理サイトU1での運行状況の処理内容を示す。すなわち、図4に示すスイッチ21が操作されることにより、Q11において乗車の確認が行われる。図4に示すスイッチ22が操作されることにより、Q12において降車の確認が行われる。そして、図4に示すスイッチ23が操作されることにより、Q13において、乗客全員が降車した運行完了であることが確認される。この図7の処理によって、運行している運行用車両の状況を把握することができる(この運行状況は、管理者が、管理用端末U2を操作して、その表示画面でもっていつでも確認することができる)。
ここで、管理サイトU1に記憶されている情報は、全て管理用端末U2で呼び出してその表示画面に表示させることができる。この管理用端末U2で表示される情報は、前述した登録に関する事項のみならず、過去の運行サービスの利用者等に関する情報も表示させることができる。例えば、ある運行便についての利用者の情報を、過去分に渡って表示させることができる。これにより、ある運行便について頻繁に利用するユーザや、たまに利用するユーザ、殆ど利用しないユーザ等を確認することが可能となっている。
図8は、定時定路運行を行うための処理を示すものであり、採算に応じて運行確定と運行休止とを行う処理を行うようになっている。まず、Q61において、定時定路運行となるある所定の運行便について、運転担当可能なドライバーが仮に選択されて、この仮に選択されたドライバーのドライバー端末に対して、上記所定の運行便についての運転担当者として仮に決定された旨の報知が行われる。
Q62では、上記所定の運行便について、仮の乗車予約を受け付けるための仮の公開が行われ、これに伴ってQ63において乗車予約の受付が行われる。すなわち、乗車予約しようとするユーザは、そのユーザ端末を操作して管理サイトU1にアクセスすることにより、所定の運行便について乗車予約することが可能な状況とされる。
Q64では、所定の運行便について、乗車予約の締切時間の所定時間前であるか否かが判別される。締切時間は、例えば所定の運行便の発車時刻の1時間前とか、あるいは前日の夕方6時00分まで等、適宜設定できる。また、上記所定時間は、例えば締切時間の例えば1時間前~2時間前までとされる。
上記Q64の判別でNOのときはQ63に戻る(仮の乗車予約の受付継続)。Q64の判別でYESのときは、仮の乗車予約に基づいて、採算性が判断される。そして、Q65において、採算性があらかじめ設定された所定の採算条件を満足するか否かが判別される。上記所定の採算条件としては、利用者が所定人数以上(例えば2名以上)とすることができる。
また、Q65、Q66の処理の少なくとも一方は、管理用端末U2を操作する運行管理者の判断によって行うことができ、この場合、採算条件を満足すると運行管理者が判断したときは、その旨の操作を運行管理者が行うことになる。勿論、Q65、Q66の処理を、管理サイトU1で自動的に判断することもできる。採算性の判断に際しては、走行距離をも勘案することができる(走行距離が長いほど、乗車予約したユーザが支払う料金が高額になる)。運行管理者は、乗車予約された内容から、ドライバーへの報酬と乗車予約したユーザが支払う料金とを管理用端末U2の表示画面に表示させて、この表示画面を見て採算性を判断することができる。この場合、ドライバーへの報酬とユーザが支払う料金を、管理サイトU1において自動計算させることもできる。
上記Q66の判別でYESのとき、つまり採算条件を満足するときは、Q67において、所定の運行便について運行が確定した旨の処理が行われる。この確定した旨の処理では、少なくとも、Q61で仮に決定された運転者(のドライバー端末)に対して運行が確定して運転担当として正式に決定された旨の情報が、管理サイトU1からドライバー端末U4に対して行われる。また、仮に乗車予約したユーザのユーザ端末について、運行が確定して正式に乗車予約を受け付けた旨の情報が、仮に乗車予約したユーザのユーザ端末U3に対して行われる。
Q67の後、Q68において、管理サイトU1によって、所定の運行便について正式に公開が行われ、またQ69において乗車予約の受付が行われる。正式の公開では、所定の運行便の運行を行うことが確定している旨の情報がユーザに報知される。この報知の手法は、ユーザ端末U3を利用したものであれば適宜選択することができる。例えば、管理サイトU1から各ユーザ端末U3に対して情報を送信することにより行うこともでき、またユーザがそのユーザ端末U2を操作して管理サイトU1にアクセスすることにより確認することもできる。
Q69の後、Q70において、乗車予約の締切時間になったか否かが判別される。このQ70の判別でNOのときは、Q69に戻る(乗車予約の受付継続)。Q70の判別でYESのときは、Q71において、乗車予約したユーザのユーザ端末と、運転担当するドライバーのドライバー端末U4と、車載端末U5に対して、確定した運行内容の詳細が報知される。この報知の内容は、例えば、ドライバー名や使用する運行用車両の詳細、利用するユーザ名とその乗車位置と降車位置等とされる。
前記Q66の判別でNOのときは、Q72において、管理サイトU1から仮の乗車予約したユーザのユーザ端末U3に対して、このままでは所定の運行便が休止される可能性がある旨の報知と、休止を避けるために割り増し料金を支払う意思があるかの問い合わせが行われる。この後、Q73において、仮の乗車予約したユーザから割り増し料金の支払いOKの旨の返信があったか否かが判別される。このQ73の判別でYESのときは、Q67に移行する。また、Q73の判別でNOのときは、Q74において、管理サイトU1から、所定の運行便の運行が休止される旨の情報が、少なくとも、運転担当として仮に決定されたドライバーのドライバー端末U4と、仮の乗車予約を行ったユーザのユーザ端末U3とに対して報知される。
図9は、デマンド運行を行うための処理を示すものである。まず、Q31において、ユーザからのデマンド運行についての乗車予約が受け付けられる。受付内容は、少なくとも、乗車を希望する日と、乗車場所(出発地点)と、乗車時間と、降車場所(降車地点)とを含むものとされる。乗車予約の際に、相乗りを希望(許可)するか否かの情報を含めることができる。すなわち、デマンド運行を乗車予約したユーザが、例えば家族でもって一緒に移動したいとき、プライバシーの観点から同乗者が居ないことを希望するとき、さらには目的地に早く到着したいときは、乗車予約の際に、「相乗り不可」の情報を含めることができる。なお、「相乗り不可」の情報がない限り、「相乗り許可」と自動的に判断することができる。
なお、乗車予約は、ユーザ端末U3を利用して行われることを想定しているが、この他、電話や紙での乗車予約も受付可能とされる(この場合は、管理者が、管理用端末U2を用いて、乗車予約の内容を管理サイトU1へ入力することになる)。勿論、乗車予約された内容は、管理サイトU1の記憶部10に記憶される。なお、乗車予約は、例えば、前日の午後5時まで等、受付期限を設定しておくこともできるが、病気や事故の発生等の緊急時に迅速にデマンド運行を行えるように、受付期限は設けない設定とするのが好ましい。
Q32では、デマンド運行の乗車予約を受け付けたか否かが判別される。このQ32の判別でNOのときは、リターンされる(デマンド運行なし)。Q32の判別でYESのときは、Q33において、運転を担当するドライバーの選択が行われる(使用する運行用車両は、選択されたドライバーに応じて自動的に決定される)。ドライバーの選択に際しては、記憶部10に記憶(登録)されているドライバーの中から、運転担当することが可能なドライバーの中から1名を選択することにより行うこととなる。ドライバーの選択に際しては、運転担当が可能なドライバーの中から順番に自動的に選択することもできる。また、ドライバーの選択に際しては、管理者が管理用端末U2を利用して、手動操作によって選択することもでき、この場合、デマンド運行を希望した乗客のドライバー指定に基づく選択とすることもできる。選択されたドライバー(のドライバー端末U4)に対しては、乗車予約された内容が報知(送信)される。
Q34では、乗車予約された内容(特に乗車位置と降車位置)とに基づいて、デマンド運行での走行経路が決定される。Q34の後、Q35において、相乗りの受付処理が行われる。このQ35の処理については、後述する。この後、Q36において、相乗りの乗客が存在するか否かが判別される。このQ36の判別でYESのときは、Q37において、相乗りの乗客が希望する乗車位置と降車位置とに応じて、Q34で決定された走行経路が修正される。
Q37の後、あるいはQ36の判別でNOのときはそれぞれ、Q38において、デマンド運行での走行経路が、乗客に関する情報や乗車位置と降車位置に関する情報と共に、ドライバー端末U4や車載端末U5に対して報知(送信)される(相乗り者の確認等のためにユーザ端末U3に対して報知することもできる)。
図10は、図9のQ35における相乗りの受付処理を示す。まず、Q51において、デマンド運行を当初に乗車予約した乗客(ユーザ)が、相乗りを許可しているか否かが判別される。このQ51の判別でYESのときは、Q52において、相乗りの受付が行われる。この相乗り受付は、管理用端末U2を操作することにより、デマンド運行の日、時間、乗車位置(出発地)、降車位置(目的地)、乗車位置から降車位置までの走行経路を、ユーザ端末U3に対して報知することにより行われる。そして、この報知された情報に基づいて、相乗り希望者から相乗りの乗車予約を受け付けることになる。相乗り希望者は、希望する乗車位置と降車位置とを指定して、相乗りの乗車予約を行うことになる(相乗りの乗車予約は管理サイトU1に記憶される)。
Q53では、相乗り希望者が存在するか否かが判別される。このQ53の判別でYESのときは、例えば管理用端末U2を操作することにより、相乗りに関する情報が、乗車予約されたデマンド運行を利用する全てのユーザ(ユーザ端末U3)および運転担当のドライバー(のドライバー端末U4)、および車載端末U5に対して報知される。相乗りに関する情報としては、少なくとも走行経路とユーザ名と各ユーザ毎の乗車位置および降車位置が含まれるものとされる。
上述したような住民自身による運行サービスにおいては、ドライバーは他の仕事の合間に自車等を運転してサービスを提供するのであって、職業ドライバーのように詰め所に常時待機してユーザからの運行要請を待っているわけではない。したがって、ドライバーとユーザとは、サービス提供者とこれを利用するお客様という関係ではなく、運行サービスを成立させ継続ならしめる同等の立場として、運行予告やこれに続く運行確定の通知という利便性を共に受けるようにする必要性が高いものとなる。
次に、図11以下を参照しつつ、前述した各説明の補足説明を行うこととする。まず、図11は、運行管理者により選択されたある日について、管理用端末U2の表示画面70に表示されるドライバーの運転担当可能な時間帯の表示例を示す。図11の表示は、管理用端末U2を操作したときの現在時点での表示例となっている。
図11中、ドライバー欄71には、各ドライバーを識別符号でもって識別する識別欄71aと、ドライバーの氏名を記載した氏名欄71bとが表示される。各ドライバー毎に、運転担当可能な時間帯が、横方向に延びる棒グラフ式に表示される。棒グラフは、例えば色分けされて、新たに運転担当させることが可能な時簡帯については例えば白色でもって表示される(図11ではドット表示としてある)。運転担当することが既に決定されているドライバーについては、例えば緑色で表示されている(図11ではハッチングを付して示す)。現在運行担当中の場合は例えば赤色で表示される(図11ではダブルハッチングを付して示す)。
図11に示す例では、ドライバーAは、AM6時からPM6時まで運転担当することが可能であり、この時間帯の範囲の任意の時間帯でもって新たに運行担当することが可能な者である。ドライバーBは、AM10時からPM4時まで運転担当可能であるが、AM10時からPM1時まで既に運転担当することが決定されている者であり、PM1時からPM4時までの間であれば新たに運転担当することが可能な者である。ドライバーCは、AM8時からPM4時まで新たに運転担当することが可能な者である。ドライバーDは、AM6時からAM10時までの間で運転担当中(運行中)となっている者である。ドライバーEは、AM10時からPM6時まで運転担当可能ではあるが、PM4時からPM6時までの間は既に運転担当することが決定されている者である。図11において、例えばAM10時からAM12時までの間の時間帯で新たに運転を担当するドライバーを選択する際は、ドライバーA、CまたはEから選択することになる。
運行管理者は、図11に示すような表示を見つつ、所定の運行便について運転担当可能なドライバーを選択することになる。例えば画面をタッチ操作することによりドライバーの選択が行われるが、別途各ドライバー毎に選択のためのタッチ式のスイッチを別途表示させておくこともできる。また、各ドライバーについての詳細情報を表示させる例えばタッチ式のスイッチを別途表示させておくこともできる。
図12は、管理用端末U2の表示画面において、乗車予約状況の表示例を示すものである。図12に示す例では、停留所S1を出発地とする定時定路運行便を示すものとなっている。表示は、出発時間を示す欄81、運行便の識別符号(B001、B002等)を示す欄82、便名(上地区朝1便等)を示す欄83、車両情報(車種、色、ナンバープレート番号、乗車定員)を示す欄84、担当ドライバーを示す欄85、乗車予約に関する欄86、運行便の状況を示す欄87と、が表示される。予約欄86において、人形の形態で示すマークは、乗車予約された人数を示し、1つの人形マークが乗車予約数1人を示している。
図12では、識別符号B001となる上地区朝1番の運行便については、乗車予約者数が予約欄86に3名が乗車予約されていて、既に予約終了となっていることが示される。識別符号B002、B003で示される運行便については、それぞれ2名が乗車予約されていて、運行確定しているために正式公開中であることが示される。識別符号B004で示される運行便については、乗車予約数が0でり、仮公開中であることが示される。
状況を示す欄87に表示されている例えばタッチ式のスイッチ87aを運行管理者が操作することにより、正式公開(正式の公開)と仮公開(仮の公開)とが切換えられる。このスイッチ87aを操作することにより、さらに、非公開も選択可能とされている。非公開が選択されているときは、その運行便については、乗車予約のためにユーザ端末U3から管理サイトU1へアクセスしても、非公開中の運行便についてはユーザ端末U3にはなんら表示されないものとされる。非公開の運行便は、まだ乗車予約の受付準備段階である等のときとされる。
図13は、定時定路運行を乗車予約する際のユーザ端末U3の表示画面での基本的な表示例である。例えば、ユーザ端末U3を操作して、定時定路運行の乗車予約を行う旨の情報を管理サイトU1へ送信することにより、その返信として表示画面30において図13に示すような表示が行われる。また、管理サイトU1からユーザ端末U3へあらかじめ乗車予約に必要な情報をあらかじめユーザ端末U3に送信して、送信内容をユーザ端末U3n意記憶させておくことにより、ユーザ端末U3にただちに図13に示すような表示を行わせることもできる。表示画面30には、表示欄31において、定時定路運行の乗車予約であること、予約対象となる日(定時定路運行を利用する日)と、ユーザ名とが表示される。なお、乗車予約を確定した際には、表示されたユーザ名でもって乗車予約される。
表示画面30には、定時定路運行の便名(第1便、第2便・・・)が表示されると共に、各便について、出発時間(実施形態では停留所S1での出発時間)が表示される。また、各便について、乗車位置を選択するボタン表示32と、降車位置を選択するボタン表示33と、利用人数を選択するボタン表示34と、予約する旨を選択するボタン表示35とが表示される。
乗車位置と降車位置との選択は、それぞれ停留所(S1~S7)からの選択となる。すなわち、第1便を例にすると、乗車位置の選択を行うボタン表示32において、△または▽のボタンを操作することにより、ボタン表示32に表示される停留所が順次変更される。第1便については、図13では、乗車位置が停留所S1とされた状態が示される。同様の操作によって、降車位置の選択が行われ(第1便では停留所S6が降車位置として選択された状態)、乗車人数の選択が行われる(第1便では1人が選択された状態が示される)。ボタン表示32~34の表示内容を確認して、乗車予約を行うためのボタン表示35を操作することにより、第1便について、表示内容に応じた乗車予約が行われる。
乗車予約は、1回に複数の選択が可能であり、例えば、復路の便についても同様にして乗車予約を行うことができる。全ての乗車予約を行った後、ボタン表示36を操作して予約完了とされる。このボタン表示36が操作されることにより、乗車予約された内容が、ユーザ端末U3から管理サイトU1へ送信される。
図14は、ある定時定路運行が、採算条件を満足しないことにより運行休止された旨の報知が管理サイトU1からユーザ端末U3へ報知されたときに、ユーザ端末U3の表示画面30での表示例を示すものである。この図14においては、第1便が休止される場合を示し、表示欄41において、例えば「第1便は休止となりました。」という表示が行われる。図14では、第1便の表示があるものの、休止であることから、乗車位置、降車位置、利用人数。乗車予約するボタン表示(図13の32~35)は表示されない。
ここで、図8におけるQ72での問い合わせは、仮の乗車予約したユーザのユーザ端末での表示欄41において、例えば、「割り増し料金を支払うことにより第1便の運行が確定します。割り増し料金を支払いますか?」という問い合わせの表示が行われる。また、同時に、表示欄41に、「割り増し料金を支払う」の選択スイッチと、「割り増し料金の支払いを拒否する」の選択スイッチとが合わせて表示される。ユーザが、上記いずれかの選択スイッチを操作することにより、選択結果が管理サイトU1に送信される。
図15は、デマンド運行での相乗りを促すためのユーザ端末U3での表示例が示される。表示欄41に、デマンド運行であること等が表示される。表示欄42において出発地と出発時間とが表示される。表示欄43において、目的地と目的地への到着予想時間とが表示される。表示欄44において、ユーザ端末U3を操作しているユーザの自宅から最寄りの停留所への到着時間が表示される。表示欄45において、地図上に走行経路(破線で示される)が表示される。なお、図15では、走行経路が、停留所S1を経由する場合が示される。なお、相乗りするユーザの自宅を経由することを許容する場合は、最寄りの停留所への予想到着時間に代えて、自宅への到着予想時間とすればよい。
デマンド運行の内容を理解したユーザが、このデマンド運行を乗車予約する(相乗りする)場合は、表示欄46での表示内容を操作することになる。すなわち、表示欄46中のボタン表示47を操作することにより出発地点が選択される。選択可能な出発地点としては、例えば停留所S1~S7や自宅を含めることができる。ボタン表示48を操作することにより目的地が選択される。ボタン表示49を操作することにより乗車人数が選択される。ボタン表示47~49を利用した選択が終了した後、ボタン表示50を操作することにより、デマンド運行に相乗りする旨の情報が、その予約内容と共に管理サイトU1に送信される。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。
(1)定時定路運行の往路便で使用した運行用車両(およびドライバー)を、そのまま復路便用の運行用車両として利用することもできるが、往路便と復路便との運行用車両(およびドライバー)を相違させることもできる。
(2)仮の乗車予約の受け付けを終了した段階での採算性が採算条件を満足しないときは、運行管理者は、所定の運行便について過去の利用者を記憶部10から呼び出して、この呼出した過去の利用者に所定の運行便の利用を促すようにすることもできる。
(3)採算の関係から休止されることもある所定の運行便としては、定時定路運行に限らずデマンド運行であってもよい。例えば、デマンド運行の乗車予約人数が1名の場合は、割り増し料金支払いかあるいは相乗りが有る場合を条件として、運行確定する。
(4)図8のQ66の判別でNOのときは、Q72、Q73の処理を行うことなく、直ちに所定の運行便を休止させる処理を行うようにしてもよい。
(5)管理サイトU1は、自動化という点では、他の端末U2~U5と情報の授受を自動的に行えるように設定するのが好ましいが(例えばある情報が入力されたときに、これに対応した出力情報を他の端末U2~U5に対して自動的に行う)、管理用端末U2を積極的に利用することにより、管理サイトU1を極力簡単化して、設置コスト低減等を図ることもできる。
(6)車載端末は、そのディスプレイを運行用車両のインストルメントパネル上に配設する一方、その操作部を例えばコンソールボックスあるいはその付近に設けたコマンダスイッチとして構成することもできる(コマンダスイッチによって、表示画面上のカーソルの移動や選択を行う等)。また、ドライバー端末と車載端末とを共通(兼用)とすることもでき、この場合ドライバー端末を運行用車両に設置される態様とすることができ、また車載端末を運行用車両から外部に持ち出すことのできる態様とすることもできる。さらに、ドライバー端末と車載端末とを別途設ける場合、ドライバー端末と車載端末とを同期させて、管理サイトU1からの情報をドライバー端末と車載端末とで同じように確認できるようにすることもできる。
(7)フローチャートに示すステップあるいはステップ群は、その機能内容に手段(あるいは機能)の名称を付した表現でもって、例えば管理サイトUU1の有する手段(あるいは機能)として表現することができる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、過疎地において交通の確保を行うことができる。
U1:管理サイト(運行管理装置)
U2:管理用端末(運行管理装置)
U3:ユーザ端末
U4:ドライバー端末
U5:車載端末
A1~A3:集落
A4:イベント広場
D1~D3:道路
R:鉄道
Ra:駅
S1~S7:停留所(定時定路運行用)
S8:停留所(臨時の定時定路運行用)
P1~P3:デマンド運行を希望する乗客の自宅
α1~α3:自宅から最寄りの停留所までの移動経路

Claims (6)

  1. 所定地域内に居住する多数のユーザに対して、運行用車両を用いて運行サービスを行うための自動車運行管理システムであって、
    運行管理者によって管理され、情報処理装置からなる運行管理装置と、
    前記運行管理装置と通信可能とされ、情報処理装置からなるユーザ端末と、
    前記運行管理装置と通信可能とされ、情報処理装置からなるドライバー端末と、
    を備え、
    前記運行管理装置は、所定の運行便について仮の公開を行って、前記ユーザ端末から仮の乗車予約を受け付けるようにされ、
    前記運行管理装置は、前記仮の公開を行う前に、前記所定の運行便について運転を担当するドライバーをあらかじめ仮決定して、該仮決定されたドライバーのドライバー端末に対して運転担当として仮決定された旨の情報を報知し、
    前記運行管理装置は、前記仮の乗車予約の結果に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足していることを条件として、前記所定の運行便の運行を行うことを確定させる処理を行って、運行が確定した旨の報知を前記仮の乗車予約したユーザのユーザ端末に対して行うと共に、前記仮決定されたドライバーのドライバー端末に対して運行が確定した旨の報知と運転担当として正式決定されたことの報知とを行う、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム
  2. 請求項1において、
    前記運行管理装置は、前記仮の公開に対して行われた前記仮の乗車予約に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足していないときは、前記所定の運行便の運行を休止する処理を行って、該所定の運行便が休止される旨の情報を前記ユーザ端末と前記仮決定されたドライバーのドライバー端末に対して報知する、ことを特徴とする自動車運行管理システム
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項において、
    前記運行管理装置は、前記仮の公開を行っている際に行われた前記仮の乗車予約に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足していないときは、前記仮の乗車予約したユーザのユーザ端末に対して所定の割り増し料金を支払う意思があるかの問い合わせを行うようにされ、
    前記運行管理装置は、前記ユーザ端末から所定の割り増し料金を支払う意思がある旨の返信を受信したときに、前記所定の運行便の運行を行うことを確定させる処理を行う、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記仮の乗車予約の結果に基づいて判断される採算性があらかじめ設定された採算条件を満足しないときに、前記所定の運行便の利用を呼びかける問い合わせを行った結果として該採算条件を満足することとなった場合は、前記運行管理装置は該所定の運行便の運行を確定させる処理を行う、ことを特徴とする自動車運行管理システム
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記運行管理装置は、前記所定の運行便の運行を確定させる処理を行った場合に、該所定の運行便について運行が確定した旨およびさらに乗車予約を受け付ける旨の情報を前記ユーザ端末に対して報知する、ことを特徴とする自動車運行管理システム
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    運行サービスとして、定時定路運行とデマンド運行とが設定され、
    前記所定の運行便とされる対象が、前記定時定路運行と前記デマンド運行のうち該定時定路運行のみとされている、ことを特徴とする自動車運行管理システム

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