JP7198425B2 - 自動車運行管理システム及び自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置 - Google Patents

自動車運行管理システム及び自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車運行管理システム及びその自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置に関する。
自動車運行管理システムには、特許文献1、特許文献2に示すようなものが提案されている。具体的には、特許文献1には、同一の車両によって複数種類の乗車形態での乗車便が提供される輸送サービスに関して、実現可能な乗車便群の部分集合のうち、所定条件を満たす部分集合ごとに、当該部分集合を構成する乗車便の選択確率が算出され、その算出された選択確率に基づいて、乗車便の組み合わせが選択され、選択された組み合わせが利用者に提示されるものが示されている。このものによれば、単に、乗車要求を満たすことが可能な乗車便を列挙する場合に比べて、経済的効果の向上を期待できる選択肢を利用者に提示することができる。特許文献2には、利用者に提示される乗車便の組み合わせの選択に際し、選択確率および将来に受信する乗車要求数の期待値に基づいて、利益の期待値又は効用の期待値が最大化される組み合わせが選択されるものが示されている。これよれば、輸送サービスの提供者の利益、又は利用者の効用の観点において望ましい乗車便の組み合わせを利用者に提示することができる。
ところで、地方では、高齢化、人口減少等、多くの問題を抱えており、交通空白地域においては、交通弱者は、通院や買い物等になくてはならない移動が奪われている。このため、交通空白地域の人々に必要不可欠な交通手段として、自家用自動車による有償運送が着目されている。
この自家用自動車による有償運送は、交通空白地域に、単に、必要不可欠な交通手段を提供するだけでなく、豊かな地域の維持、創造を通じて地域の活性化を図る可能性を秘めており、その有効な活用が望まれている。このような観点から、
地域住民の運送に当たり、住民を相乗りさせる運行便を複数運行させ、その運行便に乗車するために住民に予め乗車予約をしてもらう一方、その各運行便の管理については、複数
存在する管理者のうちの一人に担当させるようにした自動車運行管理システムが考えられている。この場合、管理者は、運行ルートの作成から、運行担当ドライバーの指定、乗車予約者の管理まで広い範囲に亘って運行便の運行管理を行っており、管理者の役割は大きい。
特開2014-238831号公報 特開2016-085734号公報
しかし、管理者の中には、管理者自体が乗車予約者(ユーザ)との関係で円滑なコミュニケーションが取れなかったり、管理者による担当ドライバーの指定の不手際によって、その担当ドライバーが、その担当時に、運行上、トラブルを起こしたりすることがある。これらは、いずれも、管理者のコーディネートの問題であり、それをいかに改善するかが望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、ユーザが乗車する運行便について、そのユーザとの関係で最も適切な管理者に運行管理をさせることができる自動車運行管理システムを提供することにある。第2の目的は、上記自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するために本発明にあっては、下記(1)~(6)とした構成とされている。
(1)自動車による複数の各運行便の運行管理に担当ドライバーの指定、乗車予約管理が含まれ、該運行管理が、前記担当ドライバーと別人物である複数の管理者の一人により担当され、該各運行便に対して乗車予約を行うことにより、その乗車予約を行ったユーザとしての乗車予約者が、その乗車予約を行った運行便により相乗りをもって運送される自動車運行管理システムにおいて、
前記運行便の運行管理を行う運行管理装置が備えられ、
前記運行管理装置には、
過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報を順次、記憶する記憶部と、
前記運行管理装置に対して同一の運行便についての乗車予約がなされる度に、前記記憶部に記憶するネガティブ情報を、前記各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数として整理し直して、該各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数を、ネガティブ検討情報として前記記憶部に記憶更新させるネガティブ情報整理部と、
前記記憶部に記憶されるネガティブ検討情報に基づき、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者のネガティブ点数の総和をそれぞれ求める第1算出部と、
前記第1算出部により求められた各管理者のネガティブ点数の総和のうち、最も小さい総和を求める第2算出部と、
前記第2算出部が求めた最も小さい総和を示す管理者を、前記乗車予約に係る運行便の管理者として指定する指定部と、
が備えられている構成とされている。
この構成によれば、同一運行便に対する乗車予約の度に記憶更新されているネガティブ検討情報を利用して、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者のネガティブ点数の総和をそれぞれ求め、そのうち、最も小さい総和を求めることにより、管理者を指定することから、乗車予約者全員にとって最もネガティブ性が少ない人物を管理者として選ぶことができる。結果、乗車予約者が乗車する運行便について、その乗車予約者全員との関係で最も適切な管理者に運行管理をさせることができる。
(2)前記(1)の構成の下で、
前記運行管理装置には、管理者判定部が設けられ、
前記管理者判定部は、前記同一の運行便についての乗車予約の終了条件を満たしたと判断したときには、その判断時点において、前記指定部が指定している管理者を、該同一の運行便の運行管理を行う管理者として判定するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、乗車予約が、同一の運行便についての乗車予約の終了条件が満たされるまで行われることを考慮し、それを基準として、乗車予約者全員にとって最適な管理者を選ぶことができる。
(3)前記(2)の構成の下で、
前記管理者判定部は、前記記憶部から事前情報としての管理者不適格事由を読み込んで、該事前情報に基づき、前記指定部が指定した管理者が不適格事由があると判断したときには、前記第2算出部が求めた最も小さい総和に次いで小さい総和を示す管理者を最終的な管理者として判定するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、指定部が管理者を指定しても、その管理者が病気等の不適格事由を有しているときには、その管理者に代えて、乗車予約者全員にとって次に好ましい人物を管理者として判定することができる。
(4)前記(1)~(3)のいずれかの構成の下で、
前記過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報が、少なくとも、該乗車客に対して行ったアンケートの結果をもって構成され、
前記ネガティブ情報整理部は、前記記憶部に記憶するネガティブ情報において、ネガティブ原因が存在すると判断したときにネガティブ点数の存在を認定するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報を有効に利用して、乗車予約者全員にとって好ましい人物を管理者として指定できる。
(5)前記(4)の構成の下で、
前記アンケートの内容には、前記乗車客が乗車した運行便の運行を管理する管理者だけでなく、該運行便を担当したドライバーに対するネガティブ内容の有無について答えるものも含まれている構成とされている。
この構成によれば、運行便を担当するドライバーの指定も管理者の役割であり、ドライバーに対する苦情も、結果的に、そのドライバーを指定した管理者に対する苦情であると考えられ、そのことを反映させた状態で、乗車予約者全員にとって好ましい管理者を選ぶことができる。
(6)前記(4)又は(5)の構成の下で、
前記アンケートの質問項目に応じて、前記ネガティブ点数に重み付けがされている構成とされている。この構成によれば、実情、実際に応じた苦情情報を得ることができる。
前記第2の目的を達成するために本発明にあっては、下記(7)とした構成とされている。
(7) 自動車による複数の各運行便の運行管理に担当ドライバーの指定、乗車予約管理が含まれ、該運行管理が、前記担当ドライバーと別人物である複数の管理者の一人により担当され、該各運行便に対して乗車予約を行うことにより、その乗車予約を行ったユーザとしての乗車予約者が、その乗車予約を行った運行便により相乗りをもって運送される自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置において、
過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報を順次、記憶する記憶部と、
同一の運行便についての乗車予約がなされる度に、前記記憶部に記憶するネガティブ情報を、前記各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数として整理し直して、該各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数を、ネガティブ検討情報として前記記憶部に記憶更新させるネガティブ情報整理部と、
前記記憶部に記憶されるネガティブ検討情報に基づき、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者のネガティブ点数の総和をそれぞれ求める第1算出部と、
前記第1算出部により求められた各管理者のネガティブ点数の総和のうち、最も小さい総和を求める第2算出部と、
前記第2算出部が求めた最も小さい総和を示す管理者を、前記乗車予約に係る運行便の管理者として指定する指定部と、
が備えられている構成とされている。
この構成によれば、前記(1)で用いられる運行管理装置として好ましいものを提供できる。
本発明によれば、ユーザが乗車する運行便について、そのユーザとの関係で最も適切な管理者に運行管理をさせることができる自動車運行管理システム及びその自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置を提供できる。
定時定路運行が行われる路線例を説明する説明図。 デマンド運行が行われる路線例を説明する説明図。 実施形態に係る管理サイトと関係者等との関係を示す概念図。 運行管理者端末で表示される管理画面の一つを示す図。 ユーザ端末に表示される乗車予約申請の内容の下で、乗車予約(送信)を行う状態を示す図。 ユーザ端末に届く運行車両の到達時刻通知等を示す図。 ドライバー端末に表示される8月における担当日確認表示を示す図。 ドライバー端末に届く担当日前日通知を示す図。 実施形態に係る自動車運行管理システムの機能構成の概略を示すブロック図。 管理サイトにおける演算制御部が、苦情情報整理部、第1算出部、第2算出部、指定部、管理者判定部を構成している状態を概念的に示す図。 乗車後のアンケートの一例を示す図。 車載端末の表示部に表示されるドライバー支援画面の一例を示す図。 ドライバー支援画面での乗降確認操作に伴う管理サイトの処理を示すフローチャート。 ドライバー支援画面での「トラブル発生」選択表示の操作に伴う管理サイトの処理を示すフローチャート。 乗車予約者全員にとって好ましい管理者を選択する処理を示すフローチャート。 図15における管理者指定処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態においては、交通空白地域での車両の運行に用いられる自動車運行管理システムを例にとって説明する。
先ず、車両の運行が行われる地域内容、及びその地域で行われる車両運行の基本的内容について説明する。
図1は、車両運行の一態様である定時定路線運行が行われる路線例を示すものである。図1中、D1は、片道1車線(往復で2車線)の道路である。この道路D1は、鉄道路線Rにおける所定の駅Raを通るもので、この地域ではメインの道路となっている。駅Raの周辺が、この地域で唯一の繁華街となっており、そこには、役場、学校等の公的施設の他、病院や歯医者等の医療施設、スーパマーケット、コンビニエンスストア、カラオケ店等々の商業施設や娯楽施設が存在している。
道路D1に対しては、駅Raから離れた位置において、道路D2、D3が連なっている。道路D2、D3は、往復で1車線の対面通行用とされたローカルな道路となっている。この道路D2,D3沿いの地域は、山間部にあって、周囲の殆どが山や丘となる辺鄙な地域となっている。
道路D2のうち、道路D1から遠く離れた位置において、複数の集落A1~A3が存在している。集落A1~A3は、駅Raから10km以上離れた離村となっている、道路D3は、行き止まりとなっていて、行き止まりの位置には、集落A1~A3の住民等が集うイベント会場(広場)A4が設けられている。
集落A1~A3に居住する住民の総数は、数百名程度であるが、高齢者の割合が大きいものであり、自動車の運転をできない者も多数存在する状況となっている。そして、道路D2(つまり集落A1~A3の住民)においては、公営バスの運行はされていないものである。
集落A1~A3の住民の交通の便を図るために、後述するように、定時定路線運行とデマンド運行とを行うこととなっている。定時定路線運行は、定時に決まった路線を走行するものである。定時定路線運行の停留所が、S1~S7として示される。停留所S1は、出発点となるもので、集落A1の住民用である。停留所S2は、集落A2の住民用である。停留所S3は、集落A3の住民用である。
停留所S4は、道路D2がメインの道路D1と交差する位置に設定されている。停留所S5は、小学校や中学校のある位置付近に設定されている。停留所S6は、役場付近の位置に設定されている。停留所S7は、定時定路線運行の終点で、駅Ra付近に設定されている。このように、定時定路線運行の路線は、停留所S1から、S2、S3、S4、S5、S6を経て、終点のS7へ到達する経路とされる。帰りの便は、上記とは逆の経路をたどることになる。なお、定時定路線運行の運行便数は、例えば、往復共に、例えば朝2便、昼1便、夕方2便とされている。
定時定路線運行の変形として、臨時運行(臨時便)が適宜行われる。この臨時運行は、イベント会場A4で催し物(例えば盆踊り、花火大会、芋煮会等)が開催されるときにのみ行われる。この臨時運行の経路は、停留所S1から、S2,S3,S4を経て、停留所S8へ至る経路とされる(復路はこの逆)。臨時運行は、イベント開催日に、あらかじめ設定された定時に停留所S1を出発する便とされる。
臨時運行を含む定時定路線運行およびデマンド運行は、住民同士の結束(協力)によっ
て行われる。まず、運行を行う運行用車両は、集落A1~A3の住民が保有する自家用車を利用する他、自治体の補助や企業からの寄付等で管理を任された専用車両が用いられる。運行用車両の台数は、少なくとも2台以上とされ、好ましくは10台程度が用意される。
運行用車両の運転を行うドライバーは、集落A1~A3の住民から選ばれた者とされる。ドライバ一として選択されるには、あらかじめ事前講習(例えば半日~1日程度の講習)を受けた者であることを条件とされる。すなわち、講習内容としては、例えば、安全運転に関する知識と実技の講習、乗客(特に高齢者や幼児)に対する運行用車両への乗り降りの補助の仕方に関する講習、ドライバーに要求される運行管理に関する知識ややり方等についての講習等がある。講習を修了したドライバーは、運行用車両の運転者として、登録(氏名、住所、年齢、性別、電話番号、運転する運行用車両の種別等の登録)される。
図2は、デマンド運行が行われた場合の一例を示すものである。図2中P1は、デマンド運行を乗車予約した乗客であり、P2、P3は、この乗車予約されたデマンド運行(の運行用車両)に相乗りを希望した乗客である。デマンド運行は、乗客の希望に応じた出発地と目的地と経路とを自由に選択できる。図2では、乗車予約した乗客P1の自宅(付近)を出発地として、乗客P2の自宅付近、乗客P3の自宅付近を経由して、停留所S4方向に向かう場合が示される。
乗客P1の最寄りの停留所はS2であり、乗客P1の自宅から停留所S2までの徒歩での移動経路α1が破線で示される。同様に、乗客P2の最寄りの停留所はS3であり、乗客P2の自宅から停留所S3までの徒歩での移動経路α2が破線で示される。乗客P3の最寄りの停留所もS3であり、乗客P3の自宅から停留所S3までの徒歩での移動経路α3が破線で示される。
乗客P1~P3にとって、最寄りの停留所までの移動時間あるいは移動距離が長い場合は、停留所までの歩行が大変となる。このため、停留所までの歩行を避けるために、デマンド運行を要求する可能性(必要性)が高いものとなる。デマンド運行を利用するときの料金は、定時定路線運行を利用するときの料金よりも割高となるが、停留所までの移動時間や移動距離を考慮して、定時定路線運行を利用するか、デマンド運行を利用するか判断されることになる。
ここで、定時定路線運行あるいはデマンド運行を利用するときの料金体系の一例について説明する。まず、定時定路線運行を利用するときは、利用距離に応じた金額のみで、単位距離あたりの料金がE1(E1×利用距離)とされる。これに対して、デマンド運行を当初に乗車予約した乗客P1の利用料金は、利用距離に応じた金額が上記料金E1よりも若干割高な料金E2とされると共に、定額の基本料金EB2が別途徴収される(合計料金は、EB2+E2×利用距離)。さらに、デマンド運行に相乗りを希望した乗客P2,P3の 利用料金は、上記E2のみとされる(基本料金EB2が不要)。このように、定時定路線運行を利用する場合がもっとも安価であり、デマンド運行を当初に乗車予約した場合の料金 がもっとも高価であり、デマンド運行に相乗りする場合の料金が中間の料金となる。勿論、上記した料金は一例であって、適宜設定できるものである。
上記車両の運行には、図3に示すように、自動車運行管理システム1が用いられている。その自動車運行管理システム1においては、図3で概念的に示すように、管理サイト(運行管理装置(具体的には情報処理装置としての管理サーバ))2を中心として、その管理サイト2に、管理者3、ユーザ(利用者)4、ドライバー5からなる各関係者、車両6が関わることになる。
運行管理サービスサイト2は、管理サーバとして、車両6の運行において中核をなすものである。この管理サイト2は、上記各関係者3~5からの端末を通じた要求に対して、それに応じたものを返答する。その返答において、車両6の運行ルートを演算することが関係者(管理者3)に要求された場合には、管理サイト2は、ルート演算サービスサイト7にその演算を依頼し、その結果を、要求した関係者3の端末に送ることになる。
管理者3は、管理用端末8(管理者用情報処理装置)を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことができる。管理者3は、その管理用端末8を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことにより、車両6の運行サービス全般の管理や、車両6運行中の状況情報の把握を司ることになっており、具体的には、管理用端末8を通じて、情報の管理(利用者(ユーザ)IDの登録、修正、取消、運行車両6の登録、修正、取消)、運行便の管理(運行便の作成、修正、取消、運行便の公開)、予約の管理(予約の受付、修正、取消)、運行の管理(運行状況の表示(進捗やトラブル)、運行履歴の表示、抽出)が行われる。図3には、管理用端末8と管理サイト2との間の代表的な情報のやり取りとして、管理用端末8から管理サイト2に対して各種登録情報が送られること、管理サイト2から管理用端末8に運行状況の確認情報が提供されることが示されている。また、図4には、管理用端末8が管理サイト2から管理情報(運行管理情報、ドライバー管理情報、車両管理情報、ユーザ管理情報、運行状況情報)を受け取って、その閲覧に基づき管理できることが示されている。この管理者は、各運行便の運行管理について、複数の者のうちの一人の担当制となっっており、その複数の各管理者3は、例えば役場の職員や、集落A1~A3の住民の中から推薦等によって選ばれた者等、地域事情、地域の居住者状況等を通常の住人よりもよく知っている者により担当されている。
この場合、一般的にITリテラシーが低いユーザ(特に高齢者)4Sを考慮して、管理者3は、電話12、書面、直接的な口頭伝達等を通じて、そのようなユーザ4Sから利用者登録、車両6の乗車予約等の依頼を受け付けた場合には、そのような依頼に基づき、管理者3は、その依頼に基づく手続きを管理用端末8を通じて管理サイト2に対して行う。
ユーザ4は、ユーザ端末9(ユーザ端末)を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことができる。ユーザ4は、ユーザ端末9を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことにより、乗車予約の申請や確認、当日の車両6の運行状況の確認等を行うことができ、具体的には、ユーザ端末9を通じて、予約の申請(運行便の閲覧、乗車予約の申請、取消、予約完了通知の受領)、乗車予約の確認(乗車予約の閲覧、乗車前日の通知)、運行車両6の運行状況の把握(予約した運行便の運行状況の確認、到着予想時刻の表示、到着直前の通知)が行われる。
図3には、ユーザ端末9と管理サイト2との間の代表的な情報のやり取りとして、ユーザ端末9から管理サイト2に対して乗車予約申請情報が送られること、管理サイト2からユーザ端末9に乗車予約確定通知、乗車前日通知の確認情報が提供されることが示されている。また、図5には、ユーザ端末9を利用して、運行便の乗車予約を行う状態が示され、図6には、乗車予約した車両6の到着予想時刻等が送られてきた状態を示している。
尚、図5中、符号9Daは、予約申請を行うための「予約申請表示(選択スイッチ)」であり、符号4aは、「予約申請表示」をタッチして選択する状態のユーザ4の手を示す。
ドライバー5は、ドライバー端末10(ドライバー用情報処理装置)を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことができる。ドライバー5は、ドライバー端末10を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことにより、運転担当に関する確認を行うことができ、具体的には、ドライバー端末10を通じて、運転担当日(シフト)の
確認、運転前日の通知等が行われる(図3参照)。その具体的表示例として、図7には、ドライバー端末10において、運転担当日(シフト)の確認情報が表示された状態が示され(●は担当日を示す)、図8には、ドライバー端末10に、担当運転日の前日通知が届いた状態が示されている。このドライバー5については、前述の登録内容(氏名、住所、年齢、性別、電話番号、運転する運行用車両の種別等)が管理サイト2に登録(記憶)される。
車両6(運行車両6)には、車載端末(車両用情報処理装置、例えばタブレット端末)11が据え付けられている。この車両6を運転するドライバー5は、車載端末11を介して管理サイト2との間で情報のやり取りを行うことができ、ドライバー5は、このドライバー端末10により、管理サイト2に対して運行状況の登録(出発登録、乗車完了登録、降車完了登録)、トラブル発生の登録、自車位置情報の送信等を行うことができる。
上記管理サイト2、管理用端末8、ユーザ端末9、ドライバー端末10及び車載端末11の各機能は、図9に示すシステム構成図により実現される。
管理サイト2には、コンピュータとしての機能を確保すべく、記憶部2Aと、演算制御部2Bと、通信部2Cとが備えられ、管理用端末8、ユーザ端末9、ドライバー端末10及び車載端末11においても、同様に、それぞれ、記憶部8A,9A,10A,11Aと、演算制御部8B,9B,10B,11Bと、通信部8C,9C,10C,11Cとが備えられている。また、管理用端末8、ユーザ端末9、ドライバー端末10及び車載端末11には、表示部8D,9D,10D,11Dが備えられており、そのうち、表示部9D,10D,11Dは、タッチパネル(タッチ式入力装置)とされている。管理用端末8については、パーソナルコンピュータが利用されていることから、キーボード、マウス等の入力装置8Eが用いられている。尚、各記憶部8A,9A,10A,11Aには、必要なプログラム(アプリケーション、ソフトウェア)が格納されており、それを演算制御部8B,9B,10B,11Bが読み込むことにより、管理サイト2と管理用端末8等(ユーザ端末9、ドライバー端末10及び車載端末11)との間での情報のやり取りが簡単に行えることになっている。
特に、上記管理サイト2における各要素2A~2Cについては、次のような構成とされている。
管理サイト2においては、通信部2Cが、管理用端末8、ユーザ端末9、ドライバー端末10及び車載端末11の各通信部8C,9C,10C,11Cとの間でそれぞれ通信可能となっており、管理サイト2は、管理用端末8、ユーザ端末9、ドライバー端末10及び車載端末11との間で情報のやり取りを行うことができることになっている。記憶部2Aは、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶素子をもって構成され、その記憶部2Aには、必要な各種プログラムとして、ユーザ端末9等からのアンケート結果等である記憶部2A内の苦情情報(ネガティブ情報の一つ)を、各管理者3に対する各乗車予約者の苦情点数(ネガティブ点数)として整理して、それを苦情検討情報(ネガティブ検討情報)として記憶部2Aに記憶更新させるもの、記憶部2Aに記憶される苦情検討情報に基づき、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者3の苦情点数の総和をそれぞれ求めるもの、各管理者3の苦情点数の総和のうち、最も小さい総和を求めるもの、その最も小さい総和を示す管理者3を、乗車予約に係る運行便の管理者として指定するもの、乗車予約の終了条件が満たされたと判断時点での指定管理者を、事前情報としての不適格事由がある場合を除き、管理者として判定するもの、乗車予約に関するもの、乗車後のアンケート送信に関するもの等が格納されている。また、必要な情報としては、過去の運行便に対する乗車客等の苦情情報(ネガティブ情報)、苦情検討情報(ネガティブ検討情報)、指定管理者等情報、運行便(同一車両6)についての乗車予約者(会
員)の予約情報等が記憶部2Aに記憶される。各種プログラム等は、必要に応じて、演算制御部2Bにより読み出され、また、必要な情報が記憶部2Aに適宜、記憶される。演算制御部2Bは、CPU(Central Processing Unit)をもって構成されており、演算制御部2Bは、記憶部2Aから読み出されたプログラムに基づき、図10に示すように、ネガティブ情報整理部としての苦情情報整理部2Be、第1算出部2Bf、第2算出部2Bg、指定部2Bh、管理者判定部2Biとして機能する。
上記自動車運行管理システム1においては、次のような制御が行われる。
(1)自動車運行管理システム1においては、ユーザ4(複数人を含む)が乗車する運行便について、そのユーザ4との関係で、複数の管理者3の中から最も適切な管理者3に運行管理をさせることに着目されている。管理者3は、運行ルートの作成から、運行便の担当ドライバーの指定、乗車予約者の管理まで広い範囲に亘って運行便の運行管理を行う中心的人物であり、そのような管理者3自身が、ユーザ4でもある乗車予約者に対して対応が悪い場合、その管理者3が指定したドライバー5によって乗車客(乗車予約者だったユーザ4)に対して不手際が引き起こされるような場合には、この運行管理システムの信頼が失われることになるからである。この場合、ドライバー5の不手際も管理者3の責任として見ているのは、管理者3は、ドライバー5の指定に際し、そのドライバー5が、乗車する者等との関係で、どのような人物であるかを知っていなければならない立場にあるからである。
(2)自動車運行管理システム1においては、複数の全ての管理者3の中から、運行便に乗車するユーザ4にとって最も適切な管理者3を選ぶに当たっては、そのユーザ4(複数の場合を含む)から最も苦情(ネガティブ性)が少ない人物が選ばれる。最も苦情が少ない人物は、ユーザ4との関係で、相対的に最も親和度が高いと見ることができるからである。このため、上記管理者3を選ぶに当たって、過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報でもある苦情情報が収集され、それらは、管理サイト2の記憶部2Aに順次、記憶される。その過去の運行便に対する乗車客の苦情情報の収集には、本実施形態においては、アンケートによる苦情情報の収集と、運行便の車載端末11からの苦情情報の収集とが取られている。この場合、運行便の車載端末11からの苦情情報の収集を行って、ドライバー5に対する苦情(ドライバー支援画面31からの送信項目)も考慮しているのは、前述した如く、管理者3にドライバーに対する指名、管理責任があるからであり、また、アンケートに応えるユーザ4の負担を極力少なくするためでもある。
アンケートによる苦情情報の収集には、図11に示すようなアンケート41が用いられる。アンケート41は、管理サイト2から、運行便を利用し終えたユーザ4のユーザ端末9に送信され、その送信されたアンケート41が、ユーザ4の入力後、ユーザ端末9から管理サイト2に送り返されるものである。このアンケート41には、質問項目42として、乗車前(乗車予約段階)については、例えば、運行内容の変更の有無、変更内容の連絡の有無、その連絡がスムーズだったか否か、その連絡の対応が適切であったか否か等が表示され、乗車段階については、トラブルの発生の有無、トラブルが発生した場合にそのトラブルが解消したか否か、そのときのドライバー5又は管理者3の対応は適切か否か等が表示されている。そして、それら各質問項目42に対して、「はい」選択表示43と、「いいえ」選択表示44とにより答え(タッチ)、最後に、「送信」選択表示45を選択(タッチ)することにより、そのアンケート結果が管理サイト2に送られることになっている。管理サイト2は、アンケート41の質問項目42に対する応答(「はい」又は「いいえ」)のいずれが苦情に該当するか否かを把握しており、苦情に該当するものについては、苦情基本点を付けて(本実施形態では苦情基本点「1」)その集計を行いそれを苦情点数とすることになっている。そして、管理サイト2は、ユーザ4が乗車した運行便(管理者3)についての苦情情報として、管理者3、担当ドライバー5等の名前と共に、アンケート結果のうち、苦情情報を構成する内容(質問項目に対応する内容)及び苦情点数(苦
情基本点の総計)を記憶部2Aに記憶する。図11において、「はい」選択表示43の隣に表示される破線状のかっこ内数字「1」「0」、同じく、「いいえ」選択表示44の隣に表示される破線状のかっこ内数字「1」「0」は、苦情基本点を示すもので、実際には、それらは、表示されない。
運行便の車載端末11からの苦情情報の収集には、図12に示すように、車載端末11の表示部11Dに表示されるドライバー支援画面31が用いられる。ドライバー支援画面31は、運行便を担当するドライバー5を支援するものであり、そのドライバー支援画面31には、担当ドライバー(名前)D1,乗車客(名前) E,F,G、各乗車客(名前) E,F,Gの乗車位置及び降車位置が表示されると共に、各乗車客(名前)E,F,Gの各乗車位置での乗車確認のための「乗車」確認選択表示(選択スイッチ)34、及び各降車位置での降車確認のための「降車」確認選択表示(選択スイッチ)35が表示されている。担当ドライバー(名前)D1は、各乗車客(名前)E,F,Gが乗車、降車する度に、「乗車」確認選択表示34又は「降車」確認選択表示35を選択(タッチ)することになっており、これにより「乗車」確認選択表示34が選択(タッチ)されたときには、乗車確認情報と、車載端末11搭載のGPSに基づく運行便の自車位置情報とが管理サイト2に送信され、「降車」確認選択表示35が選択(タッチ)されたときには、降車確認情報と、車載端末11搭載のGPSに基づく運行便の自車位置情報とが管理サイト2に送信される。
この場合、図12において、「乗車」確認選択表示34、「降車」確認選択表示35を破線でそれぞれ囲んだものは、乗車客が乗車又は降車を終えて担当ドライバー(名前)D1が「乗車」確認選択表示34、「降車」確認選択表示35を選択した場合を示すものであり、「乗車」確認選択表示34、「降車」確認選択表示35を実線でそれぞれ囲んだものは、乗車又は降車が未だであり、担当ドライバー(名前)D1が「乗車」確認選択表示34、「降車」確認選択表示35を選択していない場合を示すものである。
このような車載端末11からの乗車確認情報、降車確認情報等を管理サイト2が受信すると、管理サイト2は、図13に示すような処理を行う。すなわち、乗車確認情報を受信すると、その受信時刻が予定乗車時刻±x分(許容時間)内にあるか否かが判別され(Z1,Z2)、Z2がYESのときには、適正乗車時刻であるとして苦情基本点が付けられず(「0」)、Z2がNOのときには、不適正乗車時刻であるとして苦情基本点「1」が付けられ(Z3,Z4)、そのZ3,Z4のいずれかが記憶部2Aに記憶される(Z5)。
続いて、Z6において、乗車確認情報を受信したときにおける実際の乗車位置(車載端末11のGPS情報に基づく)が、予定乗車位置±ym(許容距離)以内にあるか否かが判別され、Z6がYESのときには、適正乗車位置であるとして苦情基本点が付けられず(「0」)、Z6がNOのときには、不適正乗車位置であるとして苦情基本点「1」が付けられ、そのZ7,Z8のいずれかが記憶部2Aに記憶される(Z9)。
降車確認情報についても、前記乗車確認情報の場合同様、降車時刻が適正か否かの判断とその判断結果の処理(Z10~Z14)とが行われると共に、降車位置が適正か否かの判断と判断結果の処理(Z15~Z18)とが行われ、最終的にZ19において、各苦情基本点が集計されて苦情点数として記憶される。勿論このとき、苦情点数と共に、運行便の運行管理を行う管理者3の名前、担当ドライバー5の名前、上記苦情基本点が付与された内容等も、苦情情報として、一緒に関連付けて記憶される。同様のことは、他の乗車客についても行われる。このような苦情情報は、この後、別の運行便の運行管理を担当する管理者の指定を判断するための資料の一つとして利用される。
運行便の車載端末11からの苦情情報の収集は、車載端末11の表示部11Dに表示されるドライバー支援画面31上の「トラブル発生」選択表示(選択スイッチ)33によっ
ても行われる。すなわち、運行便の運行中にトラブルが発生した場合には、ドライバー5は、「トラブル発生」選択表示33を選択(タッチ)することになり、この選択により、トラブル発生情報が管理サイト2に送信される。これにより、管理サイト2は、図14に示すように、トラブル発生情報を受信すると、トラブル発生を判定し、苦情情報、苦情点数(「1」)が生じたことを認定する(G1、G2)。この苦情情報、苦情点数は、当該運行便を運航管理している管理者3等に対する各乗車客(各ユーザ4)の苦情情報として記憶部2Aに記憶され(G3)、それは、この後、別の運行便の運行管理を担当する管理者の指定を判断するための資料の一つとして利用される。尚、図12中、符号32は、運行を完了したときに選択(タッチ)する「運行完了」選択表示(選択スイッチ)32である。
(3)自動車運行管理システム1においては、管理サイト2に同一の運行便についての乗車予約がなされる度に、苦情情報整理部2Beが、記憶部2Aに記憶される苦情情報を、各管理者3に対する各乗車予約者の苦情点数として整理し直して、その各管理者に対する各乗車予約者の苦情点数を、苦情検討情報として記憶部2Aに記憶更新させる。乗車予約者全員にとって親和度が高い管理者3を導き出すためである。例えば、乗車予約者がRp1,Rp2の2名で、全管理者3がAd1,Ad2,Ad3の3名の場合には、「Ad1に対するRp1の苦情点数」、「Ad2に対するRp1の苦情点数」、「Ad3に対するRp1の苦情点数」、「Ad1に対するRp2の苦情点数」、「Ad2に対するRp2の苦情点数」、「Ad3に対するRp2の苦情点数」が、苦情検討情報となる。
(4)自動車運行管理システム1においては、第1算出部2Bfが、記憶部2Aに記憶される苦情検討情報に基づき、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者の苦情点数の総和をそれぞれ求め、第2算出部2Bgが、その第1算出部2Bfにより求められた各管理者3の苦情点数の総和のうち、最も小さい総和を求める。乗車予約者全員にとって最も苦情が少ない管理者3が、そのような総和となるからである。上述の例に従えば、「管理者Ad1についての苦情点数の総和=Ad1に対するRp1の苦情点数+Ad1に対するRp2の苦情点数」となり、「管理者Ad2についての苦情点数の総和=Ad2に対するRp1の苦情点数+Ad2に対するRp2の苦情点数」となり、「管理者Ad3についての苦情点数の総和=Ad3に対するRp1の苦情点数+Ad3に対するRp2の苦情点数」となる。この場合、管理者3に対する乗車予約者の苦情点数(過去のデータ)が存在しない場合には、苦情点数は0として扱われる。そして、「管理者Ad1についての苦情点数の総和」、「管理者Ad2についての苦情点数の総和」、「管理者Ad3についての苦情点数の総和」のうち、最も小さいものが求められる。
(5)自動車運行管理システム1においては、指定部2Bhが、第2算出部2Bgが求めた最も小さい総和を示す管理者3を、乗車予約に係る運行便の管理者として指定する。乗車予約者全員にとって最も苦情が少ない管理者3だからである。この場合、当該運行便の予約終了条件を満たすまでは(予約終了時刻に到達又は満員)、乗車予約者の増減(予約追加、予約取消し)が生じることから、管理者判定部2Biは、当該運行便の予約終了条件を満たす時点を基準として、その時点で指定部2Bhが指定する管理者3を最終的な管理者として判定する。但し、管理者判定部2Biは、記憶部2Aから事前情報としての管理者不適格事由を読み込むことも行っており、それに基づき、指定部2Bhが指定した管理者3が不適格事由があると判断したときには、第2算出部2Bgが求めた最も小さい総和に次いで小さい総和を示す管理者を最終的な管理者3として判定する。このため、必要な場合には、残った管理者についての苦情点数の総和の比較が行われる。
上記制御概要の制御例を、図15、図16に示すフローチャートに基づき具体的に説明する。図15における符号Y、図16における符号Xは、ステップを示す。
この自動車運行管理システム1においては、複数の各運行便について乗車予約申請を待っている状態にあり(Y1)、特定の運行便について、ユーザ4(ユーザ端末9)又は管理者3(管理用端末8:電話12等によりユーザ4から依頼受けた場合)から乗車予約申請が管理サイト2にあると、そのユーザ4が会員であるか否かが、会員ID,パスワード等により判別される(Y2)。このY2の判別がNOのときには、乗車予約申請者が会員でないとしてY1に戻される一方、Y2がYESのときには、記憶部2Aに記憶されている記憶情報の中から、会員(ユーザ4)である乗車予約者の苦情情報が特定され、次のY4において、現時点での乗車予約者の苦情情報に基づき、当該運行便の運行を担当する管理者3を指定するための処理が行われる。この管理者3の指定処理(Y4)については後述する。
Y4における管理者の指定処理を終えると、乗車予約の終了条件を満たすか否かが判別される(Y5)。この判別は、乗車予約の終了時刻を超えたか、又は乗車予約者の人数が乗車客枠に至ったか否かを判別するものであり、このY5の判別がNOのときには、Y1に戻されて、乗車予約の申請を待つ一方、Y5の判別がYESのときには、次のY6において、Y4において最後の判断で指定された管理者3が最終的な管理者3として判定される。この最終的な管理者3が、当該運行便の担当管理者3であることが、各表示画面において表示されると共に記憶部2Aに記憶される。
次に、前記Y4における管理者指定処理について、乗車予約者がRp1,Rp2,Rp3が3名の状況にあり、全管理者3として、Ad1,Ad2,Ad3の3名が存在している場合を例にとって説明する。
先ず、X1において、管理者Ad1に対する各乗車予約者Rp1,Rp2,Rp3の苦情点数C1,C2,C3が読み込まれ、その総和Caが求められる(X1,X2)。次に、管理者Ad2に対する各乗車予約者Rp1,Rp2,Rp3の苦情点数D1,D2,D3が読み込まれ、その総和Daが求められる(X3,X4)。続いて、管理者Ad3に対する各乗車予約者Rp1,Rp2,Rp3の苦情点数E1,E2,E3が読み込まれ、その総和Eaが求められる(X3,X4)。
上記のように、総和Ca,Da,Eaが求まると、X7において、総和Caが総和Daよりも小さいか否かが判別され、そのX7がYESのときには、X8において、総和Caが総和Eaよりも小さいか否かが判別される。これにより、X8がYESのときには、苦情点数の総和Caが苦情点数の総和Ca,Da,Eaの中で最も小さいと判断されたことになり、このときには、これに基づき、管理者3としてAd1が指定され(X9)、それが、管理サイト2の記憶部2Aに記憶される(X10)。
前記X7がNOのときには、総和Daの方が総和Caよりも小さいことから、X11において、総和Daが総和Eaよりも小さいか否かが判別される。このX11がYESのときには、総和Ca,Da,Eaの中で総和Daが最も小さいことから、管理者3として、Ad2が指定され、そのAd2が記憶部2Aに記憶される(X12,X10)。
前記X11がNOのときには、総和Eaの方が総和Daよりも小さく、結局、総和Eaが総和Ca,Da,Eaの中で最も小さいことから、管理者3として、Ad3が指定され、そのAd3が記憶部2Aに記憶される(X13,X10)。
前記X8がNOのときには、総和Eaの方が総和Daよりも小さく、結局、総和Eaが総和Ca,Da,Eaの中で最も小さいことから、この場合も、管理者3として、Ad3が指定され、そのAd3が記憶部2Aに記憶される(X13,X10)。
このような演算は、当該運行便の予約終了条件を満たすとき(Y5YESのとき)まで、新たな乗車予約者Rpの苦情点数を加えた苦情検討情報の下で行われ、それが記憶更新される。また、事前事情に基づき、指定された管理者3を選択することができないときには、残りの管理者3の総和比較により、次に小さい総和の管理者3が指定される。
以上実施形態について述べたが本発明にあっては、次の態様を包含する。
(1)アンケート41の質問項目、又はドライバー支援画面31における送信項目に応じて、苦情点数に重み付けを行うこと。例えば、管理者3の責任が重いものほど、苦情点数を大きくすること。
(2)ネガティブ情報として、苦情情報に限らず、円滑な運行上の観点から、その他のものを設定できること。
本発明は、ユーザが乗車する運行便について、そのユーザとの関係で最も適切な管理者に運行管理をさせるために利用できる。
1 自動車運行管理システム
2 管理サイト(運行管理装置)
2A 管理サイトの記憶部
2B 管理サイトの演算制御部(ネガティブ情報整理部、第1算出部、第2算出部、指定部、管理者判定部)
2Be 苦情情報整理部(ネガティブ情報整理部、演算制御部)
2Bf 第1算出部(演算制御部)
2Bg 第2算出部(演算制御部)
2Bh 指定部(演算制御部)
2Bi 管理者判定部(演算制御部)
4 ユーザ(乗車予約者)
6 運行車両(運行便)
9 ユーザ端末

Claims (7)

  1. 自動車による複数の各運行便の運行管理に担当ドライバーの指定、乗車予約管理が含まれ、該運行管理が、前記担当ドライバーと別人物である複数の管理者の一人により担当され、該各運行便に対して乗車予約を行うことにより、その乗車予約を行ったユーザとしての乗車予約者が、その乗車予約を行った運行便により相乗りをもって運送される自動車運行管理システムにおいて、
    前記運行便の運行管理を行う運行管理装置が備えられ、
    前記運行管理装置には、
    過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報を順次、記憶する記憶部と、
    前記運行管理装置に対して同一の運行便についての乗車予約がなされる度に、前記記憶部に記憶するネガティブ情報を、前記各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数として整理し直して、該各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数を、ネガティブ検討情報として前記記憶部に記憶更新させるネガティブ情報整理部と、
    前記記憶部に記憶されるネガティブ検討情報に基づき、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者のネガティブ点数の総和をそれぞれ求める第1算出部と、
    前記第1算出部により求められた各管理者のネガティブ点数の総和のうち、最も小さい総和を求める第2算出部と、
    前記第2算出部が求めた最も小さい総和を示す管理者を、前記乗車予約に係る運行便の管理者として指定する指定部と、
    が備えられている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記運行管理装置には、管理者判定部が設けられ、
    前記管理者判定部は、前記同一の運行便についての乗車予約の終了条件を満たしたと判断したときには、その判断時点において、前記指定部が指定している管理者を、該同一の運行便の運行管理を行う管理者として判定するように設定されている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム。
  3. 請求項2において、
    前記管理者判定部は、前記記憶部から事前情報としての管理者不適格事由を読み込んで、該事前情報に基づき、前記指定部が指定した管理者が不適格事由があると判断したときには、前記第2算出部が求めた最も小さい総和に次いで小さい総和を示す管理者を最終的な管理者として判定するように設定されている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、
    前記過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報が、少なくとも、該乗車客に対して行ったアンケートの結果をもって構成され、
    前記ネガティブ情報整理部は、前記記憶部に記憶するネガティブ情報において、ネガティブ原因が存在すると判断したときにネガティブ点数の存在を認定するように設定されている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム。
  5. 請求項4において、
    前記アンケートの内容には、前記乗車客が乗車した運行便の運行を管理する管理者だけでなく、該運行便を担当したドライバーに対するネガティブ内容の有無について答えるものも含まれている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム。
  6. 請求項4又は5において、
    前記アンケートの質問項目に応じて、前記ネガティブ点数に重み付けがされている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システム。
  7. 自動車による複数の各運行便の運行管理に担当ドライバーの指定、乗車予約管理が含まれ、該運行管理が、前記担当ドライバーと別人物である複数の管理者の一人により担当され、該各運行便に対して乗車予約を行うことにより、その乗車予約を行ったユーザとしての乗車予約者が、その乗車予約を行った運行便により相乗りをもって運送される自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置において、
    過去の運行便に対する乗車客のネガティブ情報を順次、記憶する記憶部と、
    同一の運行便についての乗車予約がなされる度に、前記記憶部に記憶するネガティブ情報を、前記各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数として整理し直して、該各管理者に対する各乗車予約者のネガティブ点数を、ネガティブ検討情報として前記記憶部に記憶更新させるネガティブ情報整理部と、
    前記記憶部に記憶されるネガティブ検討情報に基づき、算出時点での乗車予約者全員に基づく各管理者のネガティブ点数の総和をそれぞれ求める第1算出部と、
    前記第1算出部により求められた各管理者のネガティブ点数の総和のうち、最も小さい総和を求める第2算出部と、
    前記第2算出部が求めた最も小さい総和を示す管理者を、前記乗車予約に係る運行便の管理者として指定する指定部と、
    が備えられている、
    ことを特徴とする自動車運行管理システムに用いられる運行管理装置。
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