JP7216260B2 - コプロコッカス属菌の増殖促進用組成物 - Google Patents
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Description
[1]D-プシコースを有効成分として含んでなる、腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進用組成物および腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進剤。
[2]経口摂取させるための、上記[1]に記載の組成物および用剤。
[3]ヒト1日当たりの有効摂取量のD-プシコースを含んでなる、上記[1]または[2]に記載の組成物および用剤。
[4]D-プシコースのヒト1日当たりの有効摂取量が1~50gである、上記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[5]1週間以上継続して摂取させる、上記[1]~[4]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[6]単位包装形態である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[7]食品組成物である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[8]腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善に用いるための、上記[1]~[7]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[9]D-プシコースを有効成分として含んでなる、腸内菌叢の改善用組成物および腸内菌叢の改善剤。
[10]D-プシコースを有効成分として含んでなる、腸内における酪酸産生促進用組成物および腸内における酪酸産生促進剤。
[11]D-プシコースを有効成分として含んでなる、血糖および/または脂質代謝の促進、免疫機能向上、または消化および/または吸収促進に用いるための組成物並びに血糖および/または脂質代謝の促進剤、免疫機能向上剤、および消化および/または吸収促進剤。
[12]D-プシコースを有効成分として含んでなる、腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善用組成物および該疾患または症状の治療、予防または改善剤。
[13]D-プシコースを有効成分として含んでなる、腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進により治療、予防または改善しうる疾患または症状の発症リスクおよび/または腸内菌叢の悪化リスクの低減用組成物並びに腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進により治療、予防または改善しうる疾患または症状の発症リスクおよび/または腸内菌叢の悪化リスクの低減剤。
・菓子類(例えば、プリン、ゼリー、グミキャンディー、キャンディー、ドロップ、キャラメル、チューインガム、チョコレート、ペストリー、バタークリーム、カスタードグリーム、シュークリーム、ホットケーキ、パン、ポテトチップス、フライドポテト、ポップコーン、ビスケット、クラッカー、パイ、スポンジケーキ、カステラ、ワッフル、ケーキ、ドーナツ、ビスケット、クッキー等の洋菓子;せんべい、おかき、おこし、まんじゅう、ういろう、あん類、羊羹、水羊羹、あめ等の和菓子;シャーベット等の冷菓)
・乾燥麺製品(例えば、マカロニ、パスタ、蕎麦、うどん、ラーメン)
・卵製品(例えば、マヨネーズ、生クリーム)
・飲料(例えば、機能性飲料、乳酸飲料、乳酸菌飲料、濃厚乳性飲料、果汁飲料、無果汁飲料、果肉飲料、野菜ジュース、透明炭酸飲料、果汁入り炭酸飲料、果実着色炭酸飲料、アルコール飲料、ビール風飲料)
・嗜好品(例えば、緑茶、紅茶、インスタントコーヒー、ココア、缶入りコーヒードリンク)
・乳製品(例えば、アイスクリーム、ヨーグルト、ヨーグルトドリンク、コーヒー用ミルク、バター、バターソース、チーズ、発酵乳、加工乳)
・ペースト類(例えば、マーマレード、ジャム、フラワーペースト、ピーナッツペースト、フルーツペースト)
・レトルト食品(例えば、スープ、シチュー、カレー)
・畜肉製品(例えば、ハム、ソーセージ、ベーコン、ドライソーセージ、ビーフジャーキー、ラード)
・魚介類製品(例えば、魚肉ハム、魚肉ソーセージ、蒲鉾、ちくわ、ハンペン、魚の干物、鰹節、鯖節、煮干し、うに、いかの塩辛、スルメ、魚のみりん干し、貝の干物、鮭等の燻製品)
・佃煮類(例えば、小魚、貝類、山菜、茸、昆布)
・カレー類(例えば、即席カレー、レトルトカレー、缶詰カレー)
・調味料(例えば、みそ、粉末みそ、醤油、粉末醤油、もろみ、魚醤、ソース、ケチャップ、オイスターソース、固形ブイヨン、焼き肉のたれ、カレールー、シチューの素、スープの素、だしの素、ペースト、インスタントスープ、ふりかけ、ドレッシング、マヨネーズ、食酢、三杯酢、粉末すし酢、中華の素、天つゆ、麺つゆ、サラダ油、複合調味料、みりん、新みりん、テーブルシュガー、コーヒーシュガー等各種調味料への甘味料として)
・揚げ製品(例えば、油揚げ、油揚げ菓子、即席ラーメン)
・その他の食品(例えば、豆乳、マーガリン、ショートニング、果実のシロップ漬け)
・腸内環境を整える
・腸内環境を改善する
・腸内環境の改善に役立つ
・腸内環境を良好に保つ
・腸内フローラを良好にする
・腸の調子を整える
・おなかの調子を整える
(1)被験者の選別
20歳以上65歳未満の男性であって脂質および血糖値の指標に関してやや高値である未治療の者を選抜した。具体的には、下記アまたはイに該当する者を選抜した。
ア LDLコレステロール値が120mg/dL以上160mg/dL未満である者
イ 空腹時血糖値が110mg/dL以上126mg/dL未満あるいはHbA1c(NGSP)が6.2%以上6.5%未満である糖尿病境界域の者
上記(1)で選抜した被験者14名に被験食としてD-プシコース(松谷化学工業社製、D-プシコース含有率99%)15gを1日1回、朝食時に飲料水等に溶解させて摂取させる単群オープン試験(非盲検試験)を行った。被験食の摂食期間は1か月間とした。
D-プシコース摂取前および摂取開始から1か月後(以下、単に「摂取1か月後」ということがある。)に採便し、摂取前および摂取1か月後の各腸内菌叢DNAを調製した。腸内菌叢DNAを試料として、MiSeq(イルミナ社製)を用いて16S rRNAシーケンス法によるメタゲノム解析を行い、腸内菌叢の構造を取得した。D-プシコース摂取前および摂取1か月後の菌叢構造を属レベルで比較することにより、D-プシコース摂取が腸内菌叢へ与える影響を評価した。
上記(3)で得られたD-プシコース摂取前後のメタゲノム解析結果について対応のあるt検定を実施した。危険率[P値]は5%未満とした。
結果は、表1に示す通りであった。なお、検出された229個のOTU(Operational Taxonomic Unit、データ操作上一つのまとまりとして扱うための単位であり「操作的分類単位」ともよばれる)のうち、腸内菌叢における占有率が高い上位30菌群について評価し、31~229位のOTUをまとめて「その他」とした。また、分類不能のOTU2菌群を「分類不能OTU1」、「分類不能OTU2」とした。
Claims (10)
- D-プシコースを有効成分として含んでなる、腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進用組成物。
- D-ソルボースを有効成分とする組成物を除く、請求項1に記載の組成物。
- D-ソルボースを含む組成物を除く、請求項1に記載の組成物。
- 経口摂取させるための、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
- ヒト1日当たりの有効摂取量のD-プシコースを含んでなる、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
- D-プシコースのヒト1日当たりの有効摂取量が5~20gである、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
- 1週間以上継続して摂取させる、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
- 単位包装形態である、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
- 食品組成物である、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
- 腸内菌叢におけるコプロコッカス属菌の増殖促進により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善に用いるための、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
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Youngji Han et al,Tracing the Anti-Inflammatory Mechanism/Triggers of d-Allulose: A Profile Study of Microbiome Composition and mRNA Expression in Diet-Induced Obese Mice,Molecular Nutrition & Food Research,2020年03月,64(5),e1900982 |
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