JP7215305B2 - プラズマ処理装置用の治具、および、プラズマ処理システム - Google Patents

プラズマ処理装置用の治具、および、プラズマ処理システム Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ処理装置用の治具、および、プラズマ処理システムに関する。
従来、ワークの所定領域に対してプラズマ処理を行う技術が知られている。ワークの所定領域をプラズマ処理する場合に、プラズマを発生するプラズマ発生ユニットがワークの所定領域上を自動で動くようにプログラムされたアクチュエータを有する装置が使用されることがある。これにより、ワークの所定領域に対して効率良くプラズマ処理を行うことができる。ただし、このようなアクチュエータを含む装置は、大型化し易く、大量生産向けである。
ところで、近年においては、大気圧下で安定的にプラズマ放電させる技術が確立されてきており、開放空間でのプラズマ処理が実用化されている。例えば、特開2007-207475号公報には、小型ボンベの流用を可能にとした携帯型大気圧プラズマ発生装置が開示される。
特開2007-207475号公報
例えば少量のサンプルだけをプラズマ処理したい場合等においては、プラズマ処理のための装置を大がかりな構成とせず、手動でプラズマ発生ユニットを動かして所定領域のプラズマ処理を行うといった方法の方が、コスト面等で有利となることがある。ただし、このような方法でワークの所定領域に正確に効率良くプラズマ処理を行う技術は確立されていないと考えられる。
本発明は、ワークの所定領域を手作業で正確且つ効率良くプラズマ処理することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の例示的な治具は、プラズマを発生させるプラズマ発生部を有するプラズマ処理装置用の治具であって、前記プラズマ処理装置によりプラズマ処理を行うワークを載せる支持台と、前記支持台から延びる支柱と、前記支柱に支持され、前記プラズマ処理の際に前記プラズマ発生部を案内するスリットが複数設けられる案内板と、を有する。前記複数のスリットのそれぞれは、少なくとも一方の端部が他の前記スリットの端部と連結部を介して隣接する。前記支持台と前記案内板とは、少なくとも1つの前記スリットの少なくとも一方の端部を、隣接する前記スリットの端部が存在した位置と重なる重複位置に配置する相対移動を可能に設けられる。
本発明の例示的なプラズマ処理システムは、上記構成の治具と、前記プラズマ処理装置と、を有する。前記プラズマ処理装置は、前記プラズマ発生部を囲むハウジングを更に有する。前記ハウジングは、前記プラズマ処理を行う際に前記案内板と接触させる面に、前記案内板から離れる方向に凹むハウジング凹部を有する。
例示的な本発明は、ワークの所定領域を手作業で正確且つ効率良くプラズマ処理することを可能にする。
図1は、本発明の実施形態に係るプラズマ処理システムの構成を示す概略斜視図である。 図2は、図1におけるプラズマ処理装置およびその周辺の構成を示す概略断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る支持台とワークとの関係を示す概略断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る案内板の構成を示す概略平面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る支柱と案内板との関係を示す概略断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る案内板の作用について説明するための模式図である。 図7は、第1変形例の案内板の構成を示す概略平面図である。 図8は、第1変形例に係る案内板の作用について説明するための第1模式図である。 図9は、第1変形例に係る案内板の作用について説明するための第2模式図である。 図10は、第2変形例の案内板の構成を示す概略平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、支持台21に対してワーク200が配置される側を上として、上下方向を定義する。また、図面中におけるX方向およびY方向は、上下方向に直交する平面上において互いに直交する方向とし、X方向を左右方向、Y方向を前後方向と称して、各部の形状や位置関係を説明する。これらの方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定する意図はない。
<1.プラズマ処理システム>
図1は、本発明の実施形態に係るプラズマ処理システム100の構成を示す概略斜視図である。図1に示すように、プラズマ処理システム100は、プラズマ処理装置1と、治具2とを有する。
図2は、図1におけるプラズマ処理装置1およびその周辺の構成を示す概略断面図である。プラズマ処理装置1はプラズマ発生部11を有する。プラズマ処理装置1はハウジング12を更に有する。本実施形態においては、好ましい形態として、プラズマ処理装置1は、大気圧下でプラズマを発生させる大気圧プラズマ処理装置である。なお、プラズマ処理装置1によって行われるプラズマ処理には、例えば、表面改質処理、薄膜形成処理、アッシング処理、又は洗浄処理等が含まれてよい。
プラズマ発生部11は、プラズマを発生させる。本実施形態では、プラズマ発生部11はリモート方式でプラズマを発生させる。プラズマ発生部11は、不図示の高電圧電極とグランド電極とのギャップ間でプラズマを発生させ、プラズマで生成された活性種をガス流によりワーク200の表面に接触させる。高電圧電極は、プラズマ発生部11の外部に配置される不図示の高電圧電源と導線により接続される。プラズマ発生部11の外部からプラズマ発生部11に供給されるガスの種類は、処理目的に応じて適宜選択されてよく、例えば、窒素ガス、又は、窒素と酸素の混合ガス等であってよい。
なお、プラズマ発生部11はリモート方式でなくてもよい。例えば、プラズマ発生部11はダイレクト方式でプラズマを発生させてもよい。この場合には、例えば、ワーク200は導電性とされ、プラズマ発生部11が有する高電圧電極と対をなす電極を構成する。
ハウジング12は、プラズマ発生部11を囲む。本実施形態では、ハウジング12は、作業者がプラズマ発生部11を手作業で動かすための把持部となる。ハウジング12は、例えばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂等の樹脂により構成される。詳細には、プラズマ発生部11は、少なくとも一部を露出させた状態でハウジング12に囲まれる。図2に示すように、プラズマ発生部11は、少なくとも、プラズマを吹き出す先端部11aを露出させてハウジング12に囲まれる。
治具2は、プラズマ処理装置1用の治具である。治具2は、プラズマ処理装置1を用いて手作業でワーク200の所定領域をプラズマ処理する際に使用される。治具2は、支持台21と、支柱22と、案内板23とを有する。
支持台21には、プラズマ処理装置1によりプラズマ処理を行うワーク200が載せられる。支持台21は、例えば金属又は樹脂で構成される。本実施形態では、支持台21は、上下方向と直交する方向に広がる。ワーク200は、支持台21の上面側に載せられる。詳細には、支持台21は、上下方向にからの平面視において矩形状である。ただし、支持台21の形状は、矩形状でなくてもよく、例えば円形状、楕円状等の別の形状であってよい。
図3は、本発明の実施形態に係る支持台21とワーク200との関係を示す概略断面図である。図3に示すように、本実施形態では、支持台21は、ワーク200を位置決めする位置決め部211を有する。これにより、ワーク200をプラズマ処理に適した位置に固定してプラズマ処理を行うことができる。すなわち、プラズマ処理の精度を向上することができる。詳細には、位置決め部211は、支持台21の上面から上方に向けて突出する突起である。突起の形状は、特に限定されず、例えば円柱状又は角柱状等であってよい。突起と支持台21とは単一部材でも、別部材であってもよい。ワーク200には、位置決め部211を構成する突起が挿入される凹部又は孔部が設けられる。位置決め部211の数は、単数でも複数でもよい。本実施形態では、位置決め部211の数は複数である。
なお、位置決め部211は、突起でなくてもよく、例えば、支持台21の上面から下方に向けて凹む凹部、又は、支持台21を上下方向に貫通する貫通孔等であってよい。この場合には、ワーク200に、凹部又は貫通孔に挿入する突起が設けられてよい。また、支持台21の上面には、位置決め部211に加えて、ワーク200を支持台21上の適切な位置に向けて誘導するガイド部が設けられてよい。これにより、ワーク200を適切な位置に簡単に配置することができ、作業性が向上することができる。ガイド部は、例えば、支持台21の上面から位置決め部211より上方に向けて長く延びる柱状部等であってよい。
支柱22は支持台21から延びる。支柱22は、例えば金属又は樹脂で構成される。本実施形態では、支柱22は上下方向に延びる。詳細には、支柱22は、支持台21の四隅のそれぞれに配置され、支持台21の上面から上方に延びる。すなわち、本実施形態では、支柱22の数は複数である。ただし、支柱22は1つでもよく、この場合には、支柱22は例えば環状等であってよい。
案内板23は、支柱22に支持される。案内板23は、上下方向に厚みを有する板状である。案内板23は、例えばポリアセタール等の樹脂により構成される。案内板23は、樹脂以外の部材によって構成してもよい。本実施形態では、案内板23は、ワーク200の上側に配置される。案内板23は、支柱22の上部に支持される。案内板23には、プラズマ処理の際にプラズマ発生部11を案内するスリット231が複数設けられる。本実施形態では、スリット231の数は2つである。スリット231は、案内板23を上下方向に貫通し、ワーク200の被処理面200aの形状に合わせて細長く延びる。詳細には、ワーク200の被処理面200aは円環状であり、案内板23には、円環状の被処理面200a全体をプラズマ処理することを狙って、半円弧状の2つのスリット231が設けられている。この点の詳細については後述する。
プラズマ処理装置1は、プラズマ発生部11の先端部11aが下向きとなる向きに配置される。図2に示すように、プラズマ処理の際には、プラズマ発生部11の先端部11aは、スリット231内に入れられ、ワーク200の被処理面200aと対向する。先端部11aがスリット231内に入れられることにより、プラズマ発生部11の上下方向と直交する方向の動きは、スリット231によって拘束され、スリット231が延びる方向にのみ移動可能になる。先端部11aがスリット231に入れられることにより、先端部11aから吹き出すプラズマがワーク200の被処理面200aに当たりプラズマ処理が行われる。プラズマ発生部11がスリット231に沿って動かされることにより、ワーク200のプラズマ処理が施される領域が移動する。
プラズマ発生部11がスリット231に沿って移動される際、ハウジング12の下面は案内板23の上面に接触される。すなわち、ハウジング12の下面が案内板23の上面に接触した状態で、ハウジング12は案内板23に対して動かされる。これにより、先端部11aとワーク200の被処理面200aとの距離を一定に保ち、プラズマ処理を安定して行うことができる。
ハウジング12は、プラズマ処理を行う際に案内板23と接触させる面に、案内板23から離れる方向に凹むハウジング凹部121を有する。詳細には、ハウジング12は、下面に上方に向けて凹むハウジング凹部121を有する。ハウジング凹部121が設けられることにより、ハウジング12と案内板23との接触面積を減らすことができる。この結果、案内板23上においてプラズマ処理装置1を手動で移動させる際の抵抗を低減することができ、プラズマ処理装置1の移動を行い易くすることができる。
なお、ハウジング凹部121は、ハウジング12の下面に単数又は複数形成されてよい。ハウジング凹部121は、例えば環状でもよいし、矩形状又は円形状等であってもよい。また、ハウジング12にハウジング凹部121を設ける替りに、接触面積を減らす目的で案内板23に凹部を設ける構成としてもよい。
<2.治具の詳細>
支持台21と案内板23とは相対移動可能に設けられる。本実施形態では、案内板23が支持台21に対して移動可能に設けられる。詳細には、支柱22は支持台21に固定される。案内板23は、支柱22に対して移動可能に支持される。これによれば、ワーク200が載る支持台21に比べて軽量化することができる案内板23を動かす構成であるために、作業性を良くすることができる。
なお、支柱22は、支持台21と単一部材であってもよいし、別部材であってもよい。支柱22が支持台21と別部材である場合、支柱22は、例えば螺子等の固定部材又は接着剤によって支持台21に固定されてよい。
また、支持台21が案内板23に対して移動可能に設けられる構成としてもよい。この場合には、例えば、案内板23が支柱22に固定され、支持台21が支柱22に対して移動可能に支持されてよい。
案内板23は、上下方向と直交する面内において、少なくとも1つの方向に移動可能である。本構成によれば、案内板23が支持台21に対して移動する構成を有する治具2の形状が複雑になることを避けることができる。図4は、本発明の実施形態に係る案内板23の構成を示す概略平面図である。本実施形態では、案内板23は、上下方向と直交する面内において、1つの方向に移動可能である。
図4に示すように、案内板23は矩形板状である。ただし、案内板23は円形板状等の他の形状であってよい。上述のように、案内板23には、複数のスリット231が設けられる。複数のスリット231のそれぞれは、少なくとも一方の端部が他のスリット231の端部と連結部232を介して隣接する。
本実施形態においては、案内板23には、左方に配置される左スリット231Lと、右方に配置される右スリット231Rとの2つのスリット231が設けられる。左スリット231Lおよび右スリット231Rは、いずれも半円弧状である。左スリット231Lと右スリット231Rとは、左右方向の中心を通り、前後方向に延びる軸L1に対して線対称に配置されている。なお、スリット231の形状は、ワーク200の被処理面200aの形状に応じて適宜変更される。すなわち、本実施形態のスリット231の形状は例示にすぎない。左スリット231Lは、両端部が右スリット231Rの両端部と連結部232を介して隣接する。右スリット231Rは、両端部が左スリット231Lの両端部と連結部232を介して隣接する。
連結部232は、隣接するスリット231間を第1方向に延びて接続する第1連結部2321を有する。本実施形態では、左スリット231Lの前方の端部と、右スリット231Rの前方の端部とは、左右方向に延びる第1連結部2321にて接続される。また、左スリット231Lの後方の端部と、右スリット231Rの後方の端部とは、左右方向に延びる第1連結部2321にて接続される。すなわち、本実施形態の案内板23が有する連結部232は、いずれも第1連結部2321である。なお、本実施形態では、第1方向は左右方向である。
案内板23には、第1方向に延びる第1ガイド部233が形成されている。本実施形態では、第1ガイド部233は、案内板23を上下方向に貫通する貫通孔である。ただし、第1ガイド部233は、案内板23の下面に設けられる上方に凹む凹部であってもよい。第1ガイド部233は、上下方向からの平面視において左右方向に延びる矩形状である。ただし、第1ガイド部233の形状は適宜変更されてよい。図4に示すように、本実施形態では、第1ガイド部233は、案内板23の四隅に配置される。ただし、第1ガイド部233の配置および数は適宜変更されてよい。第1ガイド部233は複数に限らず単数であってもよい。
図5は、本発明の実施形態に係る支柱22と案内板23との関係を示す概略断面図である。図5に示すように、第1ガイド部233には、支柱22の一端部が挿入される。第1ガイド部233は、支柱22の一端部と対になって案内板23を第1方向に移動可能とする。これによれば、案内板23を支持台21に対して所定位置に簡単に移動させることができる。本実施形態では、第1ガイド部233には、支柱22の上端部221が挿入される。上述のように、本実施形態では、4つの支柱22と、4つの第1ガイド部233とがあり、各第1ガイド部233には、1つの支柱上端部221が挿入される。支柱上端部221が第1ガイド部233に挿入された状態において、案内板23は支柱22に支持される。第1ガイド部233は、支柱上端部221と対になって案内板23を左右方向に移動可能とする。
支柱上端部221は、第1ガイド部233よりも左右方向の長さが短い。また、支柱上端部221は、第1ガイド部233と前後方向の長さがほぼ同じである。すなわち、案内板23は、上下方向と直交する面内において、支柱上端部221と第1ガイド部233との関係により一定の方向の動きを拘束され、左右方向にのみ移動することができる。
なお、支柱上端部221は、例えば上下方向に延びる円柱状又は角柱状のピン形状等であってよい。また、支柱上端部221が第1ガイド部233の上面より突出する部分を有する場合には、当該突出する部分の前後方向の幅を広げて、案内板23が支柱22から簡単に外れない構成としてもよい。
また、支柱上端部221は、支柱22の大部分を構成する支柱本体部222とは別部材であり、支柱本体部222の上面に固定された部材であってよい。ただし、支柱上端部221は、支柱本体部222と単一部材であってよい。支柱上端部221が支柱本体部222と別部材である構成においては、支柱上端部221は、支柱本体部222に対して着脱可能であってよい。例えば、支柱上端部221は螺子であってよい。この場合、螺子の頭部は、第1ガイド部233よりも上方に位置し、案内板23が支柱22から外れることを防止する抜け止めとして機能を有してよい。
図6は、本発明の実施形態に係る案内板23の作用について説明するための模式図である。図6において、上段は、第1ガイド部233の左端が支柱上端部221と接触した状態を示し、下段は、第1ガイド部233の右端が支柱上端部221と接触した状態を示す。図6の上段に示す状態から、案内板23を右方に動かすことはできない。図6の下段に示す状態から、案内板23を左方に動かすことはできない。以下、図6の上段の案内板23の位置を右限界位置と呼称し、図6の下段の案内板23の位置を左限界位置と呼称する。
案内板23が右限界位置に存在する場合、左スリット231Lが、ワーク200の上面の左半分より少し広い領域と上下方向に重なる。すなわち、左スリット231Lは、詳細には、半円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、案内板23が右限界位置に存在する場合、ワーク200の上面の左半分より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。なお、本実施形態では、案内板23が右限界位置に存在する場合、右スリット231Rは、ワーク200の上面とは上下方向に重ならない。ただし、右スリット231Rの一部がワーク200の上面と上下方向に重なってもよい。
一方、案内板23が左限界位置に存在する場合、右スリット231Rが、ワーク200の上面の右半分より少し広い領域と上下方向に重なる。すなわち、右スリット231Rも、半円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、案内板23が左限界位置に存在する場合、ワーク200の上面の右半分より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。なお、本実施形態では、案内板23が左限界位置に存在する場合、左スリット231Lは、ワーク200の上面とは上下方向に重ならない。ただし、左スリット231Lの一部がワーク200の上面と上下方向に重なってもよい。
図6に示すように、支持台21と案内板23とは、少なくとも1つのスリット231の少なくとも一方の端部を、隣接するスリット231の端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置する相対移動を可能に設けられている。詳細には、案内板23が支持台21に対して相対移動して右限界位置から左限界位置へと動いた場合に、右スリット231Rの両端部が、隣接する左スリット231Lの両端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。また、案内板23が支持台21に対して相対移動して左限界位置から右限界位置へと動いた場合に、左スリット231Lの両端部が、隣接する右スリット231Rの両端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。
なお、相対移動により少しでも重複位置OPが発生すればよく、重複する端部の大きさは適宜変更されてよい。重複する端部は端辺同士であってもよい。すなわち、案内板23が右限界位置に存在する場合、左スリット231Lがワーク200の上面の左半分と上下方向に重なり、案内板23が左限界位置に存在する場合、右スリット231Rがワーク200の上面の右半分と上下方向に重なる構成としてよい。また、相対移動により重複位置が発生すればよく、左右のスリット231L、231Rの形状は、必ずしも対称である必要はない。左右のスリット231L、231Rの形状は、ワーク200の形状によって適宜変更されてよい。
例えば、支持台21に対して案内板23が相対移動できない場合に、案内板23上に設けられる左右のスリット231L、231Rによって、円環状のワーク200の上面をプラズマ処理装置1でプラズマ処理する例を考える。この例では、左スリット231Lは、円環状のワーク200の上面のほぼ左半分と上下方向に重ねられ、右スリット231Rは、円環状のワーク200の上面のほぼ右半分と上下方向に重ねられる。この場合、案内板23を使用してプラズマ処理装置1を案内することにより、円環状のワーク200の上面の大部分をプラズマ処理することができる。ただし、左右のスリット231L、231Rを連結する連結部232が存在するために、円環状のワーク200の上面の一部についてプラズマ処理を行えない部分が生じる。このために、案内板23を取り除いて、プラズマ処理ができなかった領域を別途プラズマ処理する必要がある。このような処理は、案内板23を取り除いた後にプラズマ処理が行われなかった領域の特定が必要であり、作業負担が大きくなる。
この点、本実施形態では、支持台21に対して案内板23が相対移動できる構成となっている。そして、相対移動により、右スリット231Rの両端部を、左スリット231Lの両端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置することができる。このために、案内板23を右限界位置に配置して左スリット231Lを用いたプラズマ処理を行い、その後、案内板23を左限界位置に配置して右スリット231Rを用いたプラズマ処理を行えばよい。これによれば、連結部232の存在にもかかわらず、ワーク200の上面全体をプラズマ処理することができる。すなわち、本実施形態では、案内板23を取り除いてプラズマ処理を行う必要がなく、手作業にてプラズマ処理を正確且つ効率良く行うことができる。
本実施形態では、案内板23の移動により支柱22の一端部が第1ガイド部233の第1方向の一端部と他端部とのいずれに接触する場合においても、スリット231の少なくとも一方の端部が重複位置OPに配置される。詳細には、案内板23の移動により、支柱上端部221が第1ガイド部233の左端と接触する場合には、左スリット231Lの両端部が重複位置OPに配置される。案内板23の移動により、支柱上端部221が第1ガイド部233の右端と接触する場合には、右スリット231Rの両端部が重複位置OPに配置される。これによれば、重複位置OPが得られる位置に案内板23を容易に配置することができ、作業性を向上することができる。ただし、支柱上端部221が第1ガイド部233の両端部と接触しない位置において、上述の重複位置OPの配置ができる構成としてもよい。
<3.変形例>
(3-1.第1変形例)
図7は、第1変形例の案内板23Aの構成を示す概略平面図である。案内板23Aは、支持台21に対して移動可能に設けられる。本変形例では、案内板23Aは、上下方向と直交する面内において、2つの方向に移動可能である。詳細には、2つの方向は、互いに直交する方向である。
図7に示すように、本変形例でも案内板23Aは矩形板状である。案内板23Aには、4つのスリット231Aが設けられる。連結部232Aは、隣接するスリット231A間を第1方向に延びて接続する第1連結部2321Aを有する。連結部232Aは、隣接するスリット231A間を第2方向に延びて接続する第2連結部2322を更に有する。本変形例で、第1方向は左右方向であり、第2方向は上下方向である。
詳細には、案内板23Aは、左後スリット231LRと、左前スリット231LFと、右後スリット231RRと、右前スリット231RFとを有する。これら4つのスリット231LR、231LF、231RR、231RFは、いずれも1/4円弧状である。左後スリット231LRと右後スリット231RR、および、左前スリット231LFと右前スリット231RFは、左右方向の中心を通り、前後方向に延びる軸L1に対して線対称に配置されている。また、左後スリット231LRと左前スリット231LF、および、右後スリット231RRと右前スリット231RFは、前後方向の中心を通り、左右方向に延びる軸L2に対して線対称に配置されている。
左後スリット231LRの右後端部と、右後スリット231RRの左後端部とは、左右方向に延びる第1連結部2321Aにより接続される。左前スリット231LFの右前端部と、右前スリット231RFの左前端部とは、左右方向に延びる第1連結部2321Aにより接続される。左後スリット231LRの左前端部と、左前スリット231LFの左後端部とは、前後方向に延びる第2連結部2322により接続される。右後スリット231RRの右前端部と、右前スリット231RFの右後端部とは、前後方向に延びる第2連結部2322により接続される。
案内板23Aには、第1方向に延び、支柱22の一端部が挿入される第1ガイド部233Aが形成されている。詳細には、第1ガイド部233Aには、支柱上端部221が挿入される。第1ガイド部233Aは、上下方向に貫通し、左右方向に延びる矩形状の貫通孔である。第1ガイド部233Aは、案内板23Aの四隅に配置される。第1ガイド部233Aは、支柱上端部221と対になって案内板23Aを左右方向に移動可能とする。
また、案内板23Aには、第2方向に延び、支柱22の一端部が挿入される第2ガイド部234が形成されている。第2ガイド部234は、支柱22の一端部と対になって案内板23Aを第2方向に移動可能とする。詳細には、第2ガイド部234には、支柱上端部221が挿入される。第2ガイド部234は、上下方向に貫通し、前後方向に延びる矩形状の貫通孔である。第2ガイド部234は、案内板23Aの四隅に配置される。第2ガイド部234は、支柱上端部221と対になって案内板23Aを前後方向に移動可能とする。
本変形例では、第2ガイド部234は、互いに対をなす、左第2ガイド部234Lと右第2ガイド部234Rとを有する。左第2ガイド部234Lと第1ガイド部233Aとは繋がり、左第2ガイド部234Lの後端部は、第1ガイド部233Aの左端部を兼ねる。右第2ガイド部234Rと第1ガイド部233Aとは繋がり、右第2ガイド部234Rの後端は、第1ガイド部233Aの右端部を兼ねる。
なお、第1ガイド部233Aと第2ガイド部234との関係は例示にすぎない。例えば、左第2ガイド部234Lの前端部が第1ガイド部233Aの左端部を兼ね、右第2ガイド部234Rの前端部が第1ガイド部233Aの右端部を兼ねる構成等としてもよい。また、第1ガイド部233Aと第2ガイド部234とは繋がっていなくてもよい。
図8は、第1変形例に係る案内板23Aの作用について説明するための第1模式図である。図8において、上段は、第1ガイド部233Aの左端、および、左第2ガイド部234Lの後端が支柱上端部221と接触した状態を示す。図8において、下段は、第1ガイド部233Aの右端、および、右第2ガイド部234Rの後端が支柱上端部221と接触した状態を示す。図8の上段に示す状態から、案内板23Aを右方および前方に動かすことはできない。図8の下段に示す状態から、案内板23Aを左方および前方に動かすことはできない。以下、図8の上段の案内板23Aの位置を右/前限界位置と呼称し、図8の下段の案内板23Aの位置を左/前限界位置と呼称する。
図9は、第1変形例に係る案内板23Aの作用について説明するための第2模式図である。図9において、左図は、図8に示す上段と同じ状態を示す。すなわち、図9の左図は、案内板23Aが右/前限界位置に存在する場合を示す。図9において、右図は、左第2ガイド部234Lの前端が支柱上端部221と接触した状態を示す。図9の右図の状態においては、案内板23Aは、右限界位置にあるとともに、後方に動かすことができない。以下、図9の右図の案内板23Aの位置を右/後限界位置と呼称する。
なお、図示は省略するが、案内板23Aは、右第2ガイド部234Rの前端が支柱上端部221と接触した状態に移動させることができる。この状態においては、案内板23Aは、左限界位置にあるとともに、後方に動かすことができない。案内板23Aのこの位置を左/後限界位置と呼称する。
また、図8および図9を用いた説明においては、ワーク200の円環状の上面(被処理面)を4等分した領域のうち、左後方の領域を第1領域R1、右後方の領域を第2領域R2、左前方の領域を第3領域R3、右前方の領域を第4領域R4と呼称する。
案内板23Aが右/前限界位置に存在する場合(図8上段参照)、左後スリット231LRが、ワーク200の上面の第1領域R1より少し広い領域と上下方向に重なる。すなわち、左後スリット231LRは、1/4円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、案内板23Aが右/前限界位置に存在する場合、ワーク200の上面の第1領域R1より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。
また、案内板23Aが左/前限界位置に存在する場合(図8下段)、右後スリット231RRが、ワーク200の上面の第2領域R2より少し広い領域と上下方向に重なる。すなわち、右後スリット231RRは、1/4円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、案内板23Aが左/前限界位置に存在する場合、ワーク200の上面の第2領域R2より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。
また、案内板23Aが右/後限界位置に存在する場合(図9左図参照)、左前スリット231LFが、ワーク200の上面の第3領域R3より少し広い領域と上下方向に重なる。すなわち、左前スリット231LFは、1/4円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、案内板23Aが右/後限界位置に存在する場合、ワーク200の上面の第3領域R3より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。
また、案内板23Aが左/後限界位置に存在する場合、右前スリット231RFが、ワーク200の上面の第4領域R4より少し広い領域と上下方向に重なる。すなわち、右前スリット231RFは、1/4円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、案内板23Aが左/後限界位置に存在する場合、ワーク200の上面の第4領域R4より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。
本変形例では、支持台21と案内板23Aとは、スリット231Aの一方の端部を、隣接するスリット231Aの端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置する相対移動を可能に設けられている。
詳細には、案内板23Aが支持台21に対して移動して右/前限界位置から左/前限界位置へと動いた場合、右後スリット231RRの左後端部が、隣接する左後スリット231LRの右後端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。また、案内板23Aが支持台21に対して移動して左/前限界位置から右/前限界位置へと動いた場合、左後スリット231LRの右後端部が、隣接する右後スリット231RRの左後端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。
また、案内板23Aが支持台21に対して移動して右/前限界位置から右/後前限界位置へと動いた場合、左前スリット231LFの左後端部が、隣接する左後スリット231LRの左前端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。また、案内板23Aが支持台21に対して移動して右/後限界位置から右/前限界位置へと動いた場合、左後スリット231LRの左前端部が、隣接する左前スリット231LFの左後端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。
また、案内板23Aが支持台21に対して移動して左/前限界位置から左/後前限界位置へと動いた場合、右前スリット231RFの右後端部が、隣接する右後スリット231RRの右前端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。案内板23Aが支持台21に対して移動して左/後限界位置から左/前前限界位置へと動いた場合、右後スリット231RRの右前端部が、隣接する右前スリット231RFの右後端部が存在した位置と重なる重複位置OPに配置される。
すなわち、本変形例においても、第1ガイド部233Aおよび第2ガイド部234を利用した案内板23Aの移動により、連結部232Aの存在にもかかわらず、ワーク200の上面全体をプラズマ処理することができる。本変形例でも、手作業にてプラズマ処理を正確且つ効率良く行うことができる。
また、本変形例では、案内板23Aが移動可能となる方向を増やせるために、スリット231Aの数を2つより多くして、各スリット231Aの長さを短くすることができる。これにより、案内板23Aに設けられる連結部232Aの数を増やして、案内板23Aの強度を向上することができる。
以上からわかるように、本変形例でも、案内板23Aの移動により支柱22の一端部が第1ガイド部233Aの第1方向の一端部と他端部とのいずれに接触する場合においても、スリット231の一方の端部が重複位置OPに配置される。また、案内板23Aの移動により支柱22の一端部が第2ガイド部234の第2方向の一端部と他端部とのいずれに接触する場合においても、スリット231Aの一方の端部が重複位置OPに配置される。このために、ワーク200の上面の全体をプラズマ処理するために必要となる案内板23Aの移動作業が簡単であり、効率良くプラズマ作業を行うことができる。
(3-2.第2変形例)
図10は、第2変形例の案内板23Bの構成を示す概略平面図である。第2変形例では、案内板23Bには、支柱22の一端部が挿入される複数の孔部235又は凹部が形成されている。図10に示す例では、案内板23Bには、支柱上端部221が挿入される複数の孔部235が形成されている。孔部235は、上下方向に案内板23Bを貫通する。上下方向からの平面視において円形状に設けられる孔部235の直径は、円柱状に設けられる支柱上端部221の直径に比べて若干大きい。孔部235に替えて、案内板23Bの下面に、上方に凹む凹部を設けてもよい。
詳細には、4つの支柱上端部221のそれぞれに対して左孔部235Lと右孔部235Rとが形成されている。すなわち、矩形板状の案内板23Bの四隅に、それぞれ2つずつ孔部235が形成されている。なお、左孔部235Lおよび右孔部235Rは、上述した第1ガイド部233の替りに設けられている。
支柱上端部221が左孔部235Lに挿入された状態では、左スリット231Lが、ワーク200の上面の左半分より少し広い領域と上下方向に重なる。本例では、左スリット231Lは、詳細には、半円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、支柱上端部221が左孔部235Lに挿入された状態では、ワーク200の上面の左半分より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。
一方、案内板23Bが支柱22から一旦外されて、支柱上端部221が右孔部235Rに挿入された状態では、右スリット231Rが、ワーク200の上面の右半分より少し広い領域と上下方向に重なる。本例では、右スリット231Rは、詳細には、半円弧より周方向の両側に少し広がった形状をしている。このために、支柱上端部221が右孔部235Rに挿入された状態では、ワーク200の上面の右半分より少し広い領域をプラズマ処理装置1によりプラズマ処理することができる。
本例では、支柱22の一端部が挿入される孔部235又は凹部を変更する相対移動により、スリット231の少なくとも一方の端部が重複位置OPに配置される。詳細には、支柱上端部221が挿入される左孔部235Lを右孔部235Rに変更する相対移動により、右スリット231Rの両端部が、左スリット231Lの両端部が存在した位置に重なる重複位置OPに配置される。また、支柱上端部221が挿入される右孔部235Rを左孔部235Lに変更する相対移動により、左スリット231Lの両端部が、右スリット231Rの両端部が存在した位置に重なる重複位置OPに配置される。
本変形例においても、案内板23Bの支持台21に対する簡単な移動を行うことにより、連結部232の存在にもかかわらず、ワーク200の上面全体をプラズマ処理することができる。本変形例でも、手作業にてプラズマ処理を正確且つ効率良く行うことができる。
<4.留意事項>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
以上では、被処理部が閉曲線状であるワーク200に本発明が適用される例を示した。ただし、本発明は、被処理部が例えばC字状等の閉曲線状でないワークに対しても適用可能である。この場合において、支持台と案内板とは、スリットの一方の端部を、隣接するスリットの端部が存在した位置と重なる重複位置に配置する相対移動を可能に設けられる構成であってよい。
また、以上においては、被処理部が左右対称形状であるワーク200に本発明が適用される例を示した。ただし、本発明は、被処理部が左右非対称形状であるワークにも適用可能である。例えば、プラズマ処理がシール剤を塗布する領域の洗浄を行うために使用される場合、シール剤により接着される2つの部材のシール剤塗布領域は鏡像関係となる。シール剤塗布領域が左右非対称形状である場合、案内板の左右を反転するようにひっくり返して使用することにより、鏡像関係にある2つの部材のいずれについても、1つの案内板23を使用してプラズマ処理を行うことができる。
また、以上においては、案内板23が上下方向に直交する面内で直線移動する構成とした。ただし、ワークの被処理面が円環状等である場合、案内板が支持台に対して回転移動する構成としてもよい。当該回転移動により、複数のスリットの一方の端部が、隣接するスリットの端部が存在した位置と重なる重複位置に配置される構成としてよい。
本発明は、ワークをプラズマ処理する際に利用することができる。
1・・・プラズマ処理装置
2・・・治具
11・・・プラズマ発生部
12・・・ハウジング
21・・・支持台
22・・・支柱
23・・・案内板
100・・・プラズマ処理システム
121・・・ハウジング凹部
200・・・ワーク
211・・・位置決め部
221・・・支柱上端部(支柱の一端部)
231・・・スリット
232・・・連結部
233・・・第1ガイド部
234・・・第2ガイド部
235・・・孔部
2321・・・第1連結部
2322・・・第2連結部
OR・・・重複位置

Claims (10)

  1. プラズマを発生させるプラズマ発生部を有するプラズマ処理装置用の治具であって、
    前記プラズマ処理装置によりプラズマ処理を行うワークを載せる支持台と、
    前記支持台から延びる支柱と、
    前記支柱に支持され、前記プラズマ処理の際に前記プラズマ発生部を案内するスリットが複数設けられる案内板と、
    を有し、
    前記複数のスリットのそれぞれは、少なくとも一方の端部が他の前記スリットの端部と連結部を介して隣接し、
    前記支持台と前記案内板とは、少なくとも1つの前記スリットの少なくとも一方の端部を、隣接する前記スリットの端部が存在した位置と重なる重複位置に配置する相対移動を可能に設けられる、治具。
  2. 前記支柱は、前記支持台に固定され、
    前記案内板は、前記支柱に対して移動可能に支持される、請求項1に記載の治具。
  3. 前記支柱は、上下方向に延び、
    前記案内板は、上下方向と直交する面内において、少なくとも1つの方向に移動可能である、請求項2に記載の治具。
  4. 前記連結部は、隣接する前記スリット間を第1方向に延びて接続する第1連結部を有し、
    前記案内板には、第1方向に延び、前記支柱の一端部が挿入される第1ガイド部が形成されており、
    前記第1ガイド部は、前記支柱の一端部と対になって前記案内板を第1方向に移動可能とする、請求項2又は3に記載の治具。
  5. 前記案内板の移動により前記支柱の一端部が前記第1ガイド部の第1方向の一端部と他端部とのいずれに接触する場合においても、前記スリットの少なくとも一方の端部が前記重複位置に配置される、請求項4に記載の治具。
  6. 前記連結部は、隣接する前記スリット間を第1方向と直交する第2方向に延びて接続する第2連結部を更に有し、
    前記案内板には、第2方向に延び、前記支柱の一端部が挿入される第2ガイド部が形成されており、
    前記第2ガイド部は、前記支柱の一端部と対になって前記案内板を第2方向に移動可能とする、請求項4又は5に記載の治具。
  7. 前記案内板の移動により前記支柱の一端部が前記第2ガイド部の第2方向の一端部と他端部とのいずれに接触する場合においても、前記スリットの一方の端部が前記重複位置に配置される、請求項6に記載の治具。
  8. 前記支持台は、前記ワークを位置決めする位置決め部を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の治具。
  9. 前記案内板には、前記支柱の一端部が挿入される複数の孔部又は凹部が形成され、
    前記支柱の一端部が挿入される前記孔部又は前記凹部を変更する相対移動により、前記スリットの少なくとも一方の端部が前記重複位置に配置される、請求項2に記載の治具。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の治具と、
    前記プラズマ処理装置と、
    を有し、
    前記プラズマ処理装置は、前記プラズマ発生部を囲むハウジングを更に有し、
    前記ハウジングは、前記プラズマ処理を行う際に前記案内板と接触させる面に、前記案内板から離れる方向に凹むハウジング凹部を有する、プラズマ処理システム。
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