JP7214515B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、α巻で形成されたコイルの外周面に対して締付部材を接触させ保持するコイル装置に関する。
従来から、α巻きで2段に巻回されたコイルと、該コイルの収納される一組のコアとを有したコイル装置が知られている。このようなコイル装置は、特許文献1に開示されるように、導電性を有して高さ方向に幅広な平角導線をα巻きで2段且つ環状に巻回したコイルを有し、前記コイルにおける一方の末端と他方の末端とが上下となるように配置される。そして、巻回されたコイルの中心が、コアの中央に形成された巻芯部の外周側へと挿入されることで前記コア内に収納されると共に、一方及び他方の末端がそれぞれコアの外側に開口した引出溝から外部へと引き出される。
特開2007-305665号公報
しかしながら、上述したように巻回されたコイルには、曲げられた平角導線が弾性変形によって元に戻ろうとする力(スプリングバック)が径方向外側へと働くため、例えば、コイルをコア内に組み付ける際、作業者が前記コイルの外周方向への拡がりを抑えながら作業を行う必要があり、しかも、前記コイルの末端をそれぞれ引出溝に対応した位置へと組み付ける必要があるため、組付作業性が悪いという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、コアに対するコイルの組付作業性を向上させることが可能なコイル装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、2段の巻層を形成するようにα巻でボビンに対して巻回されたコイルと、ボビンと共にコイルが収容されるコアとを備えたコイル装置において、
コイルの外周側に沿った装着される締付部材を備え、
締付部材は、コイルにおける外周面の一部を覆う第1環状部と、第1環状部の両端部に設けられた一組のメス側係合部とを備えた第1締付バンドと、
第1環状部によって覆われた外周面以外のコイルの外周面を覆う第2環状部と、第2環状部の両端部に設けられメス側係合部と係合する一組のオス側係合部とを備えた第2締付バンドと、
を備え、
メス側係合部には、巻回されたコイルの端部である第1端部及び第2端部がそれぞれ挿入される挿入部を有する。
本発明によれば、2段の巻層を形成するようにα巻でボビンに巻回されたコイルを有し、コイルの外周側に沿って装着される締付部材は、コイルにおける外周面の一部を覆う第1環状部と、第1環状部の両端部に設けられたメス側係合部とからなる第1締付バンドと、第1環状部によって覆われた外周面以外のコイルの外周面を覆う第2環状部と、第2環状部の両端部に設けられメス側係合部と係合するオス側係合部とからなる第2締付バンドとを備えている。そして、第1及び第2環状部がそれぞれコイルの外周面を覆うように当接した状態で、メス側係合部に形成された挿入部に対し、コイルの端部である第1端部及び第2端部が挿入されると共にオス側係合部が係合される。
従って、巻回されたコイルの外周面に当接するように第1及び第2締付バンドを設け、コイルの第1及び第2端部と共にオス側係合部をメス側係合部へと係合させることで、第1締付バンドと第2締付バンドからなる締付部材をコイルの外周側を覆うように装着することができる。
その結果、巻回されたコイルがスプリングバックによって径方向外側へと拡がろうとした場合でも、第1及び第2締付バンドからなる締付部材によってコイルの拡がりを好適に規制することができ、従来のコイル装置と比較してコイルをコアに対して容易に組み付けることができるため、組付作業性を向上させることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、2段の巻層を形成するようにα巻で巻回されたコイルを有し、締付部材を構成する第1締付バンドの第1環状部と、第2締付バンドの第2環状部とがコイルの外周面を覆った状態で、第1環状部の両端部に設けられたメス側係合部の挿入部にコイルの第1及び第2端部を挿入し、第2環状部の両端部に設けられた第2取付バンドのオス側係合部と係合させることで、挿入部内に第1及び第2端部が保持された状態でコイルの外周側を覆うように締付部材を装着することができる。
その結果、巻回されたコイルがスプリングバックによって径方向外側へと拡がろうとした場合でも、第1及び第2締付バンドからなる締付部材によってコイルの拡がりを好適に規制することが可能となり、従来のコイル装置と比較してコイルをコアに対して容易に組み付けることができるため、その組付作業性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るコイル装置の外観斜視図である。 図1に示すコイル装置におけるコイル及び締付部材の分解斜視図である。 図1に示すコイル装置の平面図である。 図1に示すコイル装置におけるコイルの正面図である。
本発明に係るコイル装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るコイル装置を示す。
このコイル装置10は、図1~図4に示されるように、その両端が外周側から引き出されα巻きで巻回されたコイル12と、該コイル12が外周側に巻回されるボビン14と、該ボビン14に巻回された状態で前記コイル12を径方向外側から保持する締付部材16と、前記コイル12及び前記ボビン14の収納されるコア18とを含む。
コイル12は、例えば、エナメル等の絶縁皮膜で覆われ導電性を有した平角導線が用いられ、その幅広面が径方向となるように、上下方向に2層にわたってα巻きでボビン14の外周側へと巻回されている。詳細には、コイル12は、その一端となる第1端部20から内側に向かって複数回巻回され、途中において下方へと移動した後に、外側に向かって複数回巻回して他端となる第2端部22が前記第1端部20とは反対側で引き出される。そして、コイル12における上層12a及び下層12bは同一の巻き数で形成され、その最外周径が略同一となるように形成される。
このように、コイル12は、巻回方向に沿った一端となる第1端部20が、2層のうちの上層12aの巻回部位において最も外周側から直線状に引き出され、他端となる第2端部22が2層のうちの下層12bの巻回部位において最も外周側から直線状に引き出される。また、第1端部20と第2端部22とがコイル12の巻回部位を挟んで対向して同一方向に延在すると共に、上下方向(矢印A1、A2方向)にオフセットしている(図4参照)。なお、コイル12の第1及び第2端部20、22は、絶縁被膜に覆われておらず導電可能に露呈している。
締付部材16は、例えば、非導電材料である樹脂製材料から形成され、コイル12の第1及び第2端部20、22側(矢印B1方向)に装着される第1締付バンド24と、該第1締付バンド24に対して該コイル12の中心を挟んで反対側(矢印B2方向)となる部位に装着される第2締付バンド26とからなる。
第1締付バンド24は、例えば、巻回されたコイル12の外周部位に対応して断面円弧状に形成された第1環状部28と、該第1環状部28の両端部に形成された一組の第1及び第2メス側係合部30、32とを備える。第1環状部28は、その幅寸法が略一定に形成されると共に、内周径がコイル12の巻回部位における最外周径と略同一に形成される。
第1及び第2メス側係合部30、32は、第1環状部28に対してコイル12の軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って上下にオフセットして設けられる。第1メス側係合部30は、例えば、第1環状部28の一端部に設けられ、該第1環状部28に対して上方(矢印A1方向)に設けられる。一方、第2メス側係合部32は、第1環状部28の他端部において該第1環状部28に対して下方(矢印A2方向)に設けられる。
第1メス側係合部30は、例えば、コイル12の軸方向(矢印A1、A2方向)に長尺な断面長方形状に形成され、該コイル12の第1端部20の挿入方向(矢印B1方向)に沿って所定長さを有すると共に、該挿入方向の手前側(矢印B2方向)となる端部下端に第1環状部28の一端部が接続される。そして、第1メス側係合部30の内部には、コイル12の第1端部20及び後述する第2締付バンド26の第1オス側係合部48が挿入される第1挿入空間(挿入部)34が形成される。
また、第1メス側係合部30は、第1環状部28の接続される内側壁とは反対側となる外側壁36に第1係合溝38が形成される(図2及び図4参照)。第1係合溝38は、外側壁36の一部を切り欠くように形成され、コイル12の挿入方向(矢印B1方向)に沿って延在し、第1メス側係合部30の一端から他端まで貫通している。
さらに、第1係合溝38は、コイル12の軸方向において、第1メス側係合部30の高さ中央よりも下方(矢印A2方向)となる位置に形成されている。
第2メス側係合部32は、第1メス側係合部30と同様に、コイル12の軸方向(矢印A1、A2方向)に長尺な断面長方形状に形成され、該コイル12の第2端部22の挿入方向に沿って所定長さを有すると共に、該挿入方向の手前側(矢印B2方向)となる端部上端に第1環状部28の他端部が接続される。そして、第2メス側係合部32の内部には、コイル12の第2端部22及び後述する第2締付バンド26の第2オス側係合部50が挿入される第2挿入空間(挿入部)40が形成される。
また、第2メス側係合部32は、第1環状部28の接続される内側壁とは反対側となる外側壁42に第2係合溝44が形成される。第2係合溝44は、外側壁42の一部を切り欠くように形成されコイル12の挿入方向(矢印B1方向)に沿って延在し、第2メス側係合部32の一端から他端まで貫通している。
そして、第2係合溝44は、コイル12の軸方向において、第2メス側係合部32の高さ中央よりも上方(矢印A1方向)となる位置に形成されている。
この第1締付バンド24は、その第1メス側係合部30にコイル12の第1端部20が挿入され、第2メス側係合部32にコイル12の第2端部22が挿入された状態で、第1環状部28が前記コイル12の外周面に対して当接し、上層12aの下端と下層12bの上端とに跨るように配置される。すなわち、第1環状部28が、コイル12における上層12a及び下層12bの一部を覆うように外周側に設けられる。
第2締付バンド26は、断面半円状に形成された第2環状部46と、該第2環状部46の両端部に形成され第1締付バンド24の第1及び第2メス側係合部30、32に対して係合される第1及び第2オス側係合部48、50とを備え、前記第2環状部46は所定幅で形成され、その内周径がコイル12の巻回部位における最外周径と略同一に形成される。
第1及び第2オス側係合部48、50は、断面半円状に形成された第2環状部46の両端部からそれぞれ直線状に所定長さだけ延在して形成され、前記第1オス側係合部48がコイル12の第1端部20側となるように設けられ、前記第2オス側係合部50が前記コイル12の第2端部22側となるように設けられる。
第1オス側係合部48は、第2環状部46の一端部に対して下方側(矢印A2方向)が切り欠かれ幅狭状に形成され、第1メス側係合部30の第1係合溝38に挿入される第1挿通部52と、該第1挿通部52に対して下方に形成され内側へと窪んだ第1段部54とを有している。
第1挿通部52及び第1段部54は、第1オス側係合部48の先端から第2環状部46側(矢印B2方向)に向かって所定長さで形成され、前記第1挿通部52は、第1係合溝38と略同一の高さ及び長さで形成される。また、第1挿通部52が第1係合溝38へと挿入された際、第1段部54が第1メス側係合部30の第1挿入空間34内で外側壁36と当接している(図4参照)。
第2オス側係合部50は、第2環状部46の他端部に対して上方側(矢印A1方向)が切り欠かれ幅狭状に形成され、第2メス側係合部32の第2係合溝44に挿入される第2挿通部56と、該第2挿通部56に対して上方に形成され内側へと窪んだ第2段部58とを有している。
第2挿通部56及び第2段部58は、第2オス側係合部50の先端から第2環状部46側(矢印B2方向)に向かって所定長さで形成され、前記第2挿通部56は、第2係合溝44と略同一の高さ及び長さで形成される。また、第2挿通部56が第2係合溝44へと挿入された際、第2段部58が第2メス側係合部32の第2挿入空間40内で外側壁42と当接している(図4参照)。
すなわち、第1オス側係合部48と第2オス側係合部50とが、第2環状部46に対してコイル12の軸方向(矢印A1、A2方向)となる上下にオフセットし、且つ、対称形状となるように形成されると共に、第2環状部46の高さ方向に沿った幅寸法が、第1及び第2オス側係合部48、50の幅寸法よりも大きく形成されている。なお、第1オス側係合部48が、第2環状部46の幅中心に対して上方となり、第2オス側係合部50が前記幅中心に対して下方となるように形成される。
そして、第2締付バンド26は、その第1オス側係合部48がコイル12の第1端部20と共に第1メス側係合部30へと挿入され、第2オス側係合部50が前記コイル12の第2端部22と共に第2メス側係合部32へと挿入された状態で、第2環状部46が前記コイル12の外周面に当接し、上層12aの下端と下層12bの上端とに跨るように配置される。すなわち、第2環状部46が、コイル12における上層12a及び下層12bの一部を覆うように外周側に設けられる。
コア18は、図1及び図3に示されるように、例えば、磁性材料から略矩形状に形成され、その中心には上方(矢印A1方向)に向かって突出した円柱状のコイル挿通部60が形成され、該コイル挿通部60の外周側にコイル12及び締付部材16が挿入され収納される収納空間62を有している。
また、コア18には、コイル挿通部60の外周側に形成された収納空間62から外側に向かって延在する一組の引出溝64a、64bを有し、前記引出溝64a、64bには、前記コイル12の第1及び第2端部20、22が挿通され外部へと引き出される。
本発明の実施の形態に係るコイル装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に巻回されたコイル12をコア18に対して組み付ける場合について説明する。
先ず、図示しない作業者がα巻きで上下2段に巻回されたコイル12を把持し、前記コイル12の第1及び第2端部20、22を、第1締付バンド24における第1及び第2メス側係合部30、32の第1及び第2挿入空間34、40へとそれぞれ挿入した後に、該コイル12と第1締付バンド24とを互いに接近させるように移動させ、第1環状部28をコイル12における最外周部位に当接させる。この際、第1環状部28は、コイル12における上層12aの下端と下層12bの上端とを覆うように2段に跨って配置される。
次に、コイル12の中心に対して第1締付バンド24とは反対側(矢印B2方向)となる位置から第2締付バンド26を接近させ、その第2環状部46がコイル12の外周面に臨み、且つ、第1及び第2オス側係合部48、50が前記コイル12の第1及び第2端部20、22に沿って前記第1締付バンド24側(矢印B1方向)へ向かうように移動させる。
そして、第1オス側係合部48を、第1メス側係合部30の第1挿入空間34へと挿入し、第2オス側係合部50を、第2メス側係合部32の第2挿入空間40へと挿入すると共に、第2環状部46をコイル12の巻回部位における最外周部位に当接させる。これにより、第2環状部46は、コイル12における上層12aの下端と下層12bの上端とを覆うように2段に跨って配置される。
また、第1オス側係合部48は、その第1挿通部52が第1メス側係合部30の第1係合溝38に挿通され、且つ、第1段部54が外側壁36へと当接され、第2オス側係合部50は、その第2挿通部56が第2メス側係合部32の第2係合溝44へと挿通され、第2段部58が外側壁42へと当接されることで、第1締付バンド24と第2締付バンド26とが、コイル12の軸方向(矢印A1、A2方向)への相対移動の規制された状態で係合される。
さらに、第1オス側係合部48が、第1挿入空間34内においてコイル12の第1端部20に対して外側に配置されると共に、第2オス側係合部50が、第2挿入空間40内において前記コイル12の第2端部22に対して外側に配置される。
これにより、第1及び第2端部20、22には、コイル12の巻き中心に対して径方向外側にスプリングバックが働くため、前記第1及び第2端部20、22が前記第1及び第2挿入空間34、40内で外側へと移動しようとする。そして、それに伴って、第1及び第2オス側係合部48、50が第1及び第2端部20、22によって外側壁36、42側に向かって押圧されることで、前記第1及び第2オス側係合部48、50が第1及び第2端部20、22と外側壁36、42との間に挟持される。
その結果、第2締付バンド26の第1及び第2オス側係合部48、50は、第1締付バンド24に対する挿入方向(矢印B1、B2方向)への相対移動も規制されるため、第1及び第2締付バンド24、26は、巻回されたコイル12の最外周部位に対して第1及び第2環状部28、46が当接して径方向内側へと押さえた状態で強固に連結される。
そして、上述したようにα巻で上層12a及び下層12bの2段に巻回され締付部材16の装着されたコイル12は、そのスプリングバックによって径方向外側への力が付勢されても、前記締付部材16の第1及び第2締付バンド24、26によって径方向外側への形状変化が防止され、好適に巻回された状態で維持される。
最後に、締付部材16の装着されたコイル12は、その中心に設けられたボビン14をコア18のコイル挿通部60へと挿通させて収納空間62内へと収納し、第1及び第2メス側係合部30、32に挿通された第1及び第2端部20、22を引出溝64a、64bに挿通させて先端を外部へと引き出すことで、コイル12及びコア18を含むコイル装置10の組み付けが完了する。
以上のように、本実施の形態では、α巻で上層12a及び下層12bの2段となるようにボビン14に巻回されたコイル12と、該ボビン14と共に前記コイル12が収容されるコア18とを備え、前記コイル12の外周側に沿って締付部材16が装着され、この締付部材16が、該コイル12の最外周部位に当接して覆う第1環状部28と、該第1環状部28の両端部に設けられた第1及び第2メス側係合部30、32とを備えた第1締付バンド24と、前記コイル12における最外周部位を覆う第2環状部46と、該第2環状部46の両端部に設けられ前記第1及び第2メス側係合部30、32に対してそれぞれ係合される第1及び第2オス側係合部48、50とを備えた第2締付バンド26とを有している。
そして、第1及び第2締付バンド24、26の第1及び第2環状部28、46がそれぞれコイル12の最外周部位に当接した状態で、巻回されたコイル12の一端部である第1端部20が、第1メス側係合部30の第1挿入空間34へと挿入され、前記コイル12の他端部である第2端部22が、第2メス側係合部32の第2挿入空間40へと挿入され、同様に挿入された第1及び第2オス側係合部48、50が係合されることで、第1締付バンド24と第2締付バンド26とが連結され、且つ、第1及び第2端部20、22が保持される。
その結果、巻回されたコイル12がスプリングバックによって径方向外側へと拡がろうとした場合でも、第1及び第2締付バンド24、26からなる締付部材16によって前記コイル12の拡がりを好適に規制することができ、前記コイル12をコア18に対して組み付ける際、前記コイル12の巻回状態が締付部材16によって維持されているため、作業者がコイルのスプリングバックを抑えながら組み付ける必要のあった従来のコイル装置と比較し、容易且つ確実にコイル12を組み付けることが可能となり組付作業性の向上を図ることができる。
また、第1及び第2締付バンド24、26からなる締付部材16はリング状に形成されており、その内径をコイル12の最外周部位の外周径に合わせることで、スプリングバックによるコイル12の径方向外側への拡がりを容易且つ確実に抑制し、該コイル12の巻回形状を維持することができる。
さらに、第1締付バンド24と第2締付バンド26とをコイル12を中心として径方向に挟み込むように装着することで、前記コイル12の外周側に対して容易に取り付けて径方向外側への拡がりを抑制することが可能となる。
さらにまた、第1及び第2締付バンド24、26の端部には、互いに係合可能な第1及び第2メス側係合部30、32、第1及び第2オス側係合部48、50を備えており、第1締付バンド24の第1及び第2メス側係合部30、32と、第2締付バンド26の第1及び第2オス側係合部48、50とを係合させることで、前記第1締付バンド24と前記第2締付バンド26とをより強固に係合させて連結させることができる。
また、コイル12の第1及び第2端部20、22を、第1締付バンド24における第1及び第2挿入空間34、40へと挿入して固定することで、前記第1及び第2端部20、22の位置決めがなされ、前記コイル12をコア18に対して組み付けた際に前記第1及び第2端部20、22を引出溝64a、64bへと容易且つ同時に挿入して外部へと引き出すことができる。
さらに、締付部材16において、第1及び第2環状部28、46をコイル12の上層12a及び下層12bに跨って覆うように装着することで、前記上層12a及び前記下層12bにそれぞれ環状部を設けることなく、軸方向に単一となる第1及び第2環状部28、46によってコイル12の径方向外側への拡がりを確実に抑制することができる。
また、コイル12における第1端部20と第2端部22とが上下方向にオフセットしているため、第1及び第2環状部28、46によって上層12aと下層12bとを同時に覆うことで上層12a及び下層12bに働くスプリングバックを好適に抑えることができる。
さらに、第1環状部28に対して上下となるように第1及び第2メス側係合部30、32を設けると共に、前記第2環状部46に対して上下にオフセットするように第1及び第2オス側係合部48、50を設ける構成とすることで、第1及び第2環状部28、46によってコイル12における上層12a及び下層12bを同時に覆い、前記上層12a及び下層12bにおけるコイル12のスプリングバックによる径方向外側への拡がりを好適に抑制し、コイル12のコア18への挿入作業が容易となる。
さらにまた、第1及び第2環状部28、46に対し、第1締付バンド24の第1及び第2メス側係合部30、32を、第1及び第2端部20、22、第1及び第2オス側係合部48、50を挿入して係合可能な最低限の構成とすることで、前記第1及び第2締付バンド24、26の構成の簡素化を図って小型化することが可能となり、よりコンパクトなコイル装置10を構成することができる。
なお、本発明に係るコイル装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…コイル装置 12…コイル
12a…上層 12b…下層
16…締付部材 18…コア
20…第1端部 22…第2端部
24…第1締付バンド 26…第2締付バンド
28…第1環状部 30…第1メス側係合部
32…第2メス側係合部 34…第1挿入空間
40…第2挿入空間 46…第2環状部
48…第1オス側係合部 50…第2オス側係合部
52…第1挿通部 56…第2挿通部

Claims (3)

  1. 2段の巻層を形成するようにα巻でボビンに対して巻回されたコイルと、該ボビンと共に前記コイルが収容されるコアとを備えたコイル装置において、
    前記コイルの外周側に沿って装着される締付部材を備え、
    前記締付部材は、該コイルにおける外周面の一部を覆う第1環状部と、該第1環状部の両端部に設けられた一組のメス側係合部とを備えた第1締付バンドと、
    前記第1環状部によって覆われた外周面以外のコイルの外周面を覆う第2環状部と、該第2環状部の両端部に設けられ前記メス側係合部と係合する一組のオス側係合部とを備えた第2締付バンドと、
    を備え、
    前記メス側係合部には、巻回された前記コイルの端部である第1端部及び第2端部がそれぞれ挿入される挿入部を有する、コイル装置。
  2. 請求項1記載のコイル装置において、
    前記第1及び第2環状部は、前記コイルにおいて前記ボビンの軸方向に沿った一方側となる巻層と他方側となる巻層とに跨るように設けられる、コイル装置。
  3. 請求項2記載のコイル装置において、
    前記メス側係合部は、前記一方側及び他方側の巻層にそれぞれ対応するように前記第1環状部に対して前記軸方向に沿った上下に配置され、
    前記オス側係合部は、前記一方側及び他方側の巻層にそれぞれ対応するように前記第2環状部に対して前記軸方向に沿った上下に配置される、コイル装置。
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