JP7186191B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、コイルがボビンに巻回されコアの内部へと収納されたリアクトルに関する。
従来から、ボビンの外周側にコイルが巻回されたリアクトルが知られており、例えば、特許文献1に開示されたリアクトルは、コイルの巻回されるボビンが軸方向に分割可能な第1の分割体と第2の分割体とから構成されている。そして、第1の分割体は、断面矩形状の第1の筒部材と、該第1の筒部材の軸方向端部に形成された第1のフランジと、前記第1のフランジから突出して前記第1の筒部材に沿って延在する第1のアーム部材とを備える。一方、第2の分割体は、断面矩形状の第2の筒部材と、該第2の筒部材の軸方向端部に形成された第2のフランジと、前記第2のフランジから突出して前記第2の筒部材に沿って延在する2つの第2のアーム部材とを備える。
そして、第1の分割体における第1の筒部材に対してコイルを巻回した後、前記第1の筒部材の内部に第2の分割体における第2の筒部材を挿入すると共に、第1のアーム部材が、一方の第2のアーム部材と他方の第2のアーム部材との間に挿入され、その突起が第2のアーム部材の突起に対して係合されることで、第1の分割体と第2の分割体とが軸方向に連結されボビンが構成される。
特開2017-103422号公報
上述したリアクトルでは、第1及び第2の分割体において筒部材の外側に第1及び第2のアーム部材がそれぞれ設けられ、外側に露出している。そのため、筒部材の外側にコイルが巻回された状態でボビンをコアの内部へと収納する際、第1及び第2のアーム部材が前記コアの内壁面に接触したり、該コイルが外側に拡がることで前記第1及び第2のアーム部材へと接触して係合状態が解除され、それに伴って、第1の分割体と第2の分割体とが分離しまうことが懸念される。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、コイルの巻回されたボビンを確実に組み付けると共に、コイルの放熱性を高めることが可能なリアクトルを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、導線を巻回したコイルと、コイルの巻回中心に沿った軸方向に係合されコイルを覆う第1及び第2ボビンからなるボビン部材と、コイルを含むボビン部材の外側を覆うコアとを備えたリアクトルにおいて、
第1ボビンは、コイルの内周に配置される内周側円筒部と、コイルにおける軸方向に沿った一端及び他端の少なくとも一方を覆うフランジとを備え、第2ボビンはコイルの外面を覆う外周側円筒部を備え、
フランジは、内周側円筒部と接続され外側へ延在する内周側フランジ部と、内周側フランジ部に対して軸方向に厚く、且つ、外周側に形成された外周側フランジ部とを備え、
外周側フランジ部には、軸方向に窪んだ複数の凹部が形成され、凹部の底面に第2ボビンと係合する係合孔が形成され、外周側円筒部には係合孔と係合される係合凸部が形成されると共に、
内周側フランジ部には、コイルの一部を露出させる少なくとも1つ以上の露出孔を備える。
本発明によれば、リアクトルを構成するボビン部材が、コイルの巻回中心に沿った軸方向に係合される第1及び第2ボビンから構成され、この第1ボビンは、コイルの内周に配置される内周側円筒部と、コイルにおける軸方向に沿った一端及び他端の少なくとも一方を覆うフランジとを備え、第2ボビンはコイルの外面を覆う外周側円筒部を備えている。また、フランジは、内周側円筒部と接続され外側へ延在する内周側フランジ部と、内周側フランジ部に対して軸方向に厚く、且つ、外周側に形成された外周側フランジ部とを備え、この外周側フランジ部には軸方向に窪んだ複数の凹部が形成され、第2ボビンにおける外周側円筒部に形成された係合凸部と係合する係合孔が凹部の底面に形成されると共に、内周側フランジ部に、コイルの一部を露出させる少なくとも1つ以上の露出孔を備えている。
従って、ボビン部材を構成する第1ボビンと第2ボビンとを、係合凸部を係合孔へと係合させることでコイルの巻回された状態で軸方向に確実に連結することができ、しかも、係合凸部が凹部内で係合されることでフランジに対して外側へ突出することがないため、コイルの巻回されたボビン部材をコアの内部へと収納する際、係合凸部がコアに対して接触して第1ボビンと第2ボビンとの係合状態が解除されてしまうことが防止される。また、フランジにおいて凹部の設けられる外周側フランジ部のみを厚く形成し、コイルに臨む内周側フランジ部を薄く形成することで放熱性の低下を防止し、且つ、露出孔によってコイルの熱を外部へと逃がすことができる。
その結果、リアクトルにおいて、係合凸部を凹部内に設けられた係合孔に対して係合させることで第1ボビンと第2ボビンとをコイルが巻回された状態で確実に組み付けることができると共に、フランジの厚みを外周側フランジ部のみ厚くしてコイルに臨む内周側フランジ部を薄く、且つ、露出孔を設けることでコイルの放熱性を高めることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、リアクトルを構成するボビン部材において、その第1ボビンにおける外周側フランジ部に形成された凹部の係合孔に対して第2ボビンの係合凸部を係合させることで軸方向に確実に連結することができ、しかも、係合凸部が凹部内に収納された状態で係合されることでフランジに対して外側へ突出することがない。また、フランジにおいて凹部の設けられる外周側フランジ部のみを厚く形成し、コイルに臨む内周側フランジ部を薄く形成することで放熱性の低下を防止し、且つ、内周側フランジ部に開口した露出孔によってコイルの熱を外部へと逃がすことができる。
その結果、リアクトルにおいて、第1及び第2ボビンに対してコイルが巻回された状態でコアの内部へと収納する際、係合凸部がコアに対して接触して係合状態が解除されてしまうことが防止され、第1ボビンと第2ボビンとを確実に組み付けることができると共に、フランジの厚みを外周側フランジ部のみ厚くし、内周側フランジ部に開口した露出孔によってコイルの放熱性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係るリアクトルの外観斜視図である。 図1のリアクトルにおいて、コア、コイル及びボビンから構成されるコイル組立体の外観斜視図である。 図2に示すコイル組立体の分解斜視図である。 図2のボビンを構成する第1及び第2ホルダの分解斜視図である。 図1に示すリアクトルの全体断面図である。
本発明に係るリアクトルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
このリアクトル10は、図1~図5に示されるように、その両端が外周側から引き出されα巻きで巻回されたコイル12と、該コイル12の巻回されるボビン(ボビン部材)14と、前記コイル12及び前記ボビン14の収納されるコア16とを含む。
コイル12は、例えば、エナメル等の絶縁被膜で覆われ導電性を有した平角導線が用いられ、その幅広面が径方向となるように、上下方向に2層にわたってα巻きでボビン14の外周側へと巻回されている。
詳細には、図3及び図5に示されるように、コイル12は、それぞれ複数回巻回される上層18及び下層20が形成され、前記上層18の端部である第1端部22及び前記下層20の端部である第2端部24が外側に向かって引き出される。また、コイル12の途中には、上層18及び下層20をつなぐ部位が設けられる。そして、コイル12における上層18及び下層20は同一の巻き数で形成され、その最外周径が略同一となるように形成される。
そして、コイル12は、巻回方向に沿った一端となる第1端部22が、2層のうちの上層18の巻回部位において最も外周側となる最外周部位から径方向外側へと引き出され、他端となる第2端部24が2層のうちの下層20の巻回部位において最も外周側となる最外周部位から径方向外側へと引き出され、前記第1端部22と前記第2端部24とが略平行、且つ、上下方向にオフセットして設けられる。
ボビン14は、図2~図5に示されるように、樹脂製材料から形成され、コイル12の上方及び下方を覆う第1ホルダ(第1ボビン)26と、該コイル12の外周側を覆うと共に該第1ホルダ26に接続される第2ホルダ(第2ボビン)28とを含む。
第1ホルダ26は、断面円形状で軸方向(矢印A1、A2方向)に延在した内周壁(内周側円筒部)30と、該内周壁30の上端に形成され径方向外側へと延在した第1フランジ32と、該内周壁30の下端に形成され径方向外側へと延在した第2フランジ34とを備える。
内周壁30は、同一直径で軸方向(矢印A1、A2方向)に延在した円筒状に形成され、その外周側にはコイル12が上下方向(軸方向)に2層となるように巻回される(図5参照)。
第1フランジ32は、内周壁30の上端に対して径方向外側へと延在する複数の第1架橋部(内周側フランジ部)36と、該第1架橋部36の外縁部を互いに接続する円環状の第1円環部(外周側フランジ部)38と、前記内周壁30の上端、前記第1架橋部36及び前記第1円環部38によって囲まれた複数の第1露出孔(露出孔)40とを備える。この第1架橋部36は、内周壁30の周方向に沿って互いに等間隔離間して形成される。
第1円環部38は、第1架橋部36に対して軸方向(矢印A1方向)に厚く形成され、内周壁30に対して径方向外側へ所定距離だけ離間して形成されると共に、第1架橋部36の径方向外側となる部位に、第2フランジ34側(矢印A2方向)に向かって所定厚さだけ窪んだ凹部42がそれぞれ形成される。そして、第2フランジ34側となる凹部42の底部には、第1円環部38の周方向に沿って長尺となる係合孔44がそれぞれ形成される。この係合孔44は、ボビン14の軸方向(矢印A1、A2方向)にそれぞれ貫通し、第1架橋部36に対応して複数設けられる。
また、第1円環部38には、隣接する2つの第1架橋部36の間となる位置に、径方向外側へ向かって突出したカバー部46が形成される。カバー部46は、例えば、断面略矩形状に形成され、第1円環部38の外周に対して径方向外側へ所定長さだけ突出している。
第1露出孔40は、第1架橋部36に対して周方向に隣接し、且つ、第1フランジ32の周方向に沿って互いに等間隔離間して長孔状に形成され軸方向(矢印A1、A2方向)に貫通している。
第2フランジ34は、内周壁30の下端に形成され径方向外側へと延在する複数の第2架橋部(内周側フランジ部)48と、該第2架橋部48の外縁部を互いに接続する円環状の第2円環部(外周側フランジ部)50と、前記内周壁30の下端、前記第2架橋部48及び前記第2円環部50によって囲まれた複数の第2露出孔(露出孔)52とを備える。
この第2架橋部48は、内周壁30の周方向に沿って互いに等間隔離間するように形成されると共に、第2円環部50は、前記内周壁30に対して径方向外側へ所定距離だけ離間して形成される。
第2露出孔52は、第2フランジ34の周方向に沿って互いに等間隔離間して長孔状に形成され軸方向(矢印A1、A2方向)に貫通し、且つ、前記軸方向において第1露出孔40に臨むように配置されている。
そして、第1及び第2架橋部36、48、第1及び第2円環部38、50は、内周壁30の軸方向(矢印A1、A2方向)に所定間隔離間してそれぞれ平行に形成されると共に、第1ホルダ26の第1及び第2フランジ32、34によって前記内周壁30に巻回されたコイル12の上方及び下方を覆っている。
第2ホルダ28は、円環状に形成された外周壁(外周側円筒部)54と、該外周壁54に対して径方向外側へ突出したガイド部56とを有し、前記外周壁54は、第1ホルダ26の第1円環部38と略同一直径で断面円形状に形成されると共に、軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定高さで延在している。
また、外周壁54には、その下端から上方(矢印A1方向)に向かって延在した複数の係合片58が形成される。係合片58は、第1フランジ32の係合孔44に対応した位置及び数量で形成され、外周壁54の周方向に沿って互いに等間隔離間して設けられると共に、前記外周壁54に対して独立して径方向へ傾動自在に設けられる。この係合片58の上端には、該上端から下方(矢印A2方向)に向けて径方向外側へ徐々に突出した断面三角形状の爪部60が形成される。
そして、第1ホルダ26における内周壁30に対してコイル12が巻回された状態で、第1円環部38に対して第2ホルダ28における外周壁54の上端を当接させ、複数の係合片58を径方向内側へ傾動させながら爪部60を前記第1円環部38の各係合孔44へとそれぞれ挿入して係合させる。
これにより、図2に示されるように、係合片58の爪部60と係合孔44との係合作用下に、コイル12を間として第1ホルダ26と第2ホルダ28とが、互いに周方向に位置決めされた状態で軸方向(矢印A1、A2方向)に連結されると共に、前記爪部60が凹部42内に収納された状態となる。すなわち、爪部60が、第1フランジ32に対して軸方向(矢印A1方向)及び径方向外側へ突出することがない。
換言すれば、第1ホルダ26の係合孔44、第2ホルダ28における係合片58及び爪部60が、前記第1ホルダ26と前記第2ホルダ28とを軸方向(上下方向、矢印A1、A2方向)に連結可能なスナップフィット機構として機能する。
また、第2ホルダ28のガイド部56は、第1ホルダ26側(矢印A1方向)に開口した断面U字状に形成され、同一断面形状のまま外周壁54から径方向外側へ突出すると共に、その内部には、第2ホルダ28の軸方向から見て、その開口部位を2分割する分離部62が設けられる。そして、ガイド部56は、第2ホルダ28の上部を覆うように第1ホルダ26が連結された際、第1ホルダ26のカバー部46によって上部が覆われる。
そして、第1ホルダ26の内周壁30に巻回されたコイル12は、その第1及び第2端部22、24がそれぞれガイド部56及びカバー部46の内部を通じてコア16の引出溝72から外部(径方向外側)へと取り出され、図示しない相手部材に対してそれぞれ接続されると共に、第1フランジ32に開口した第1露出孔40、第2フランジ34に開口した第2露出孔52を介して上層18の上面、下層20の下面がそれぞれ軸方向(矢印A1、A2方向)に露出した状態となる。
コア16は、図1、図3及び図5に示されるように、例えば、磁性材料から上下(矢印A1、A2方向)に分割可能な円筒状に形成され、下部に設けられるベースコア部64と、該ベースコア部64の上部を覆うように設けられるカバーコア部66と、前記ベースコア部64の中心に形成された円柱状のコア軸部68とを含む。そして、コア16の内部には、コア軸部68の外周側にコイル12の巻回されたボビン14が挿通され収納される収納空間70を有している。
また、コア16を構成するベースコア部64及びカバーコア部66には、収納空間70から外側に向かって延在する引出溝72が形成され、この引出溝72には、ボビン14のガイド部56及びカバー部46が挿通されると共に、該ガイド部56を通じてコイル12の第1及び第2端部22、24がそれぞれ外部へと引き出される。
コア軸部68は、図3及び図5に示されるように、例えば、円盤状に形成され軸方向(矢印A1、A2方向)に積層された複数の分割磁性体74と、隣接する分割磁性体74の間に設けられる複数のセラミックプレート76とを含み、該コア軸部68の外周側に径方向へ所定間隔離間してボビン14が設けられている。
また、分割磁性体74が磁性材料から形成され、セラミックプレート76が非磁性材料であるセラミックから形成されると共に、隣接する一組の分割磁性体74の間には軸方向に所定間隔となるギャップが設けられる。
また、図5に示されるように、コア16の収納空間70において、ボビン14における第1及び第2フランジ32、34に臨む部位に放熱材78が設けられる。この放熱材78は、例えば、シリコーン系であり放熱性の高い材質からなり、前記第1フランジ32の第1露出孔40を満たすように設けられると共に、前記第2フランジ34の第2露出孔52を満たすように設けられることで、前記放熱材78が、コイル12における上層18の上面、下層20の下面に対して接触している。なお、放熱材78は、カバーコア部66の内壁面と第1フランジ32との間も満たすように設けられている。
そして、コイル12の巻回されたボビン14は、ベースコア部64におけるコア軸部68の外周側となるように内周壁30が挿通された状態とし、前記ベースコア部64の上部をカバーコア部66で覆うと共に、第1フランジ32の上部及び第2フランジ34の下部に対して放熱材78を充填することで、図2に示されるコイル組立体Sが構成される。
このコイル組立体Sは、図5に示されるように、第1及び第2露出孔40、52を介してコイル12の上端及び下端が軸方向に露出し、該第1及び第2露出孔40、52を介して前記コイル12が放熱材78と接触すると共に、該放熱材78がベースコア部64の上壁及びカバーコア部66の下壁に接触している。
以上のように、本実施の形態では、リアクトル10を構成するボビン14が、軸方向に分割可能な第1及び第2ホルダ26、28から構成され、前記第1ホルダ26の内周壁30に対してコイル12が巻回されると共に、前記コイル12の外周側を前記第2ホルダ28で覆っている。そして、第1ホルダ26の第1フランジ32は、内周壁30から径方向外側へ延在する第1架橋部36と、該第1架橋部36に対して軸方向に厚く形成され径方向外側に接続された第1円環部38とを備え、前記第1円環部38に複数の係合孔44を形成し、第2ホルダ28における係合片58の爪部60が凹部42内において係合孔44へと係合可能としている。
従って、ボビン14を構成する第1ホルダ26と第2ホルダ28とを、係合片58の爪部60を係合孔44へと係合させることで、コイル12の巻回された状態で軸方向(矢印A1、A2方向)に確実に連結することができると共に、前記係合片58の爪部60が前記第1ホルダ26の第1フランジ32に対して軸方向及び径方向外側へ突出することがなく凹部42内に収納される。
そのため、第1ホルダ26を含むボビン14に対してコイル12が巻回されたコイル組立体Sをコア16の収納空間70へと収納する際、前記係合片58が該コア16へ接触することによる係合状態の解除が防止される。
その結果、リアクトル10において、ボビン14に対してコイル12が巻回された状態で、第1ホルダ26と第2ホルダ28との軸方向への連結状態を確実に維持することが可能となる。
また、複数の係合片58は、第2ホルダ28の外周壁54に対して径方向へ傾動自在に設けられ、該係合片58の上端に径方向外側へ向かって突出した断面三角形状の爪部60を備えている。そのため、第1ホルダ26と第2ホルダ28とが係合片58を介して軸方向(矢印A1、A2方向)に連結された際、コイル12がスプリングバックによって径方向外側へと拡がることで、外周壁54と共に前記係合片58が径方向外側へと押圧されるため、前記係合片58が前記係合孔44においてさらに径方向外側へと移動する。
これにより、係合片58の爪部60と係合孔44との係合状態がより確実に維持され、前記係合孔44を有した第1ホルダ26と係合片58を有した第2ホルダ28とをより強固に連結することが可能となる。換言すれば、コイル12が外側へと拡がることで第1のアーム部材と第2のアーム部材との係合状態を解除する方向へ付勢していた従来のリアクトルと比較し、前記コイル12のスプリングバックを利用して連結状態を強固に維持可能としている。
さらに、第1フランジ32において、第1露出孔40の設けられる第1架橋部36は、第1円環部38に対して軸方向(矢印A1、A2方向)に薄く形成されている。そのため、コイル12に臨む第1架橋部36を薄く形成することで、該コイル12の放熱性を妨げることが回避され、放熱を促進させることができる。また、第1架橋部36を設けることで第1フランジ32における全体の軸方向厚さが増加してしまうことが防止され軽量化を図ることができると共に、第1露出孔40を容易に形成することができる。
さらにまた、第1及び第2フランジ32、34において、コイル12の軸方向に沿った上面及び下面を露出させるための第1及び第2露出孔40、52を設けることで、前記コイル12の放熱性をより一層高めることができる。
またさらに、第1及び第2露出孔40、52に対して放熱材78をそれぞれ設けることで、該放熱材78を設置するためのスペースを容易に確保することが可能となり、しかも、前記放熱材78によって前記コイル12の放熱性をさらに高めることが可能である。
なお、本発明に係るリアクトルは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…リアクトル 12…コイル
14…ボビン 16…コア
26…第1ホルダ 28…第2ホルダ
30…内周壁 32…第1フランジ
34…第2フランジ 36…第1架橋部
38…第1円環部 40…第1露出孔
42…凹部 44…係合孔
48…第2架橋部 50…第2円環部
52…第2露出孔 54…外周壁
58…係合片 60…爪部
78…放熱材

Claims (2)

  1. 導線を巻回したコイルと、該コイルの巻回中心に沿った軸方向に係合され前記コイルを覆う第1及び第2ボビンからなるボビン部材と、前記コイルを含む前記ボビン部材の外側を覆うコアとを備えたリアクトルにおいて、
    前記第1ボビンは、前記コイルの内周に配置される内周側円筒部と、前記コイルにおける前記軸方向に沿った一端及び他端の少なくとも一方を覆うフランジとを備え、前記第2ボビンは前記コイルの外面を覆う外周側円筒部を備え、
    前記フランジは、前記内周側円筒部と接続され外側へ延在する内周側フランジ部と、該内周側フランジ部に対して前記軸方向に厚く、且つ、外周側に形成された外周側フランジ部とを備え、
    前記外周側フランジ部には、前記軸方向に窪んだ複数の凹部が形成され、該凹部の底面に前記第2ボビンと係合する係合孔が形成され、前記外周側円筒部には前記係合孔と係合される係合凸部が形成されると共に、
    前記内周側フランジ部には、前記コイルの一部を露出させる少なくとも1つ以上の露出孔を備える、リアクトル。
  2. 請求項1記載のリアクトルにおいて、
    前記露出孔の内部には、前記コイルの熱を放出可能な放熱材が設けられる、リアクトル。
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