JPH0590928U - 高周波トランス - Google Patents

高周波トランス

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JPH0590928U
JPH0590928U JP3737492U JP3737492U JPH0590928U JP H0590928 U JPH0590928 U JP H0590928U JP 3737492 U JP3737492 U JP 3737492U JP 3737492 U JP3737492 U JP 3737492U JP H0590928 U JPH0590928 U JP H0590928U
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JP
Japan
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winding
bobbin
winding shaft
base portion
upper bobbin
Prior art date
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Pending
Application number
JP3737492U
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English (en)
Inventor
薫明 渡辺
勝典 板倉
昭一 宇津木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0590928U publication Critical patent/JPH0590928U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電位差の大きい内側巻線40と外側巻線50の沿面
距離が大きい構造にして絶縁破壊を防止する。 【構成】端子20を植設した下ボビン10にはリード線引出
し用のスリット14、15を形成したベース部11と第1の巻
軸12を設け、上ボビン30には円筒形の第2の巻軸32と下
方への突出部36を設け、第2の巻軸32の中に第1の巻軸
12を挿入し、且つ内側巻線40と外側巻線50の間で上ボビ
ン30の突出部36をスリット14、15に挿入してベース部11
の下面に突出させ、上ボビン30を下ボビン10に固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電位差の大きい内側巻線と外側巻線を有する小型高周波トランスの 構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来の高周波昇圧トランスの要部の正面断面図である。ボビン1は、 対向する二側面に端子2を植設したベース部3と、ベース部3の中央から上方に 突出した巻軸4とを具えており、巻軸4の上端には鍔5が設けられている。ベー ス部3の端子2を植設した側の二側面には、巻軸4付近まで達するスリット6a とこれよりも浅いスリット6bがそれぞれ設けてある。図2に示すように、巻軸 4に巻回された低電圧側の内側巻線7の多数のリード線7aが一方のスリット6 aを通して引き出され、それぞれ所定の端子2に接続されている。 また、内側巻線7の外側には絶縁リング8を介して高電圧となる外側巻線9が 巻回され、そのリード線9aは他方のスリット6bを通して引き出され、それぞ れ端子2に接続されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
スリット6a、6bの部分においては、低電圧の内側巻線7と高電圧の外側巻 線9が露出していて互いの沿面距離が短かくなっている。このため、ベース部3 のスリットの部分では絶縁耐圧が低下し、電位差の大きい内側巻線7と外側巻線 9との間で絶縁破壊を起こすことがあった。
【0004】
【考案の目的】
本考案は、ボビンをスリット6a、6b付近における内側巻線7と外側巻線9 の沿面距離が大きい構造として絶縁破壊を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、ボビンを、内側巻線を巻回する下ボビンと外側巻線を巻回する上ボ ビンに二分割した構造とし、端子を植設した下ボビンにはリード線引出し用のス リットを形成したベース部と第1の巻軸を設け、上ボビンには円筒形の第2の巻 軸と下方に突出した突出部を設け、第2の巻軸の中に第1の巻軸を挿入し、且つ 内側巻線と外側巻線の間の位置で上ボビンの突出部をスリットに挿入しベース部 の下面に突出させて、上ボビンを下ボビンに固定した構成を特徴とする。
【0006】
【実施例】
図3及び図4は本考案による高周波トランスの一実施例を示すもので、図3は 要部の分解斜視図、図4は正面断面図である。プラスチック製の下ボビン10は、 対向する二側面に複数の端子20を植設したベース部11と、このベース部11の中央 から上方に突出した円筒形の巻軸12を備えており、巻軸12の上端には鍔13を設け てある。図3から明らかなように、端子20は、その先端の下面が下ボビン10の下 端と同じ水平位置になるように横方向に延ばして面付け型に成形してある。ベー ス部11の端子20を植設した側の二側面の中央には、それぞれ巻軸12付近まで達す るスリット14、及びスリット15が設けてある。
【0007】 上ボビン30は円筒形の巻軸32と鍔33を備えており、巻軸32の下端には鉤状の突 出部36を下方に突出させて設けてある。巻軸32の貫通孔31は下ボビン10の鍔13の 直径よりも大きく形成されている。ベース部11には、突出部36に対応させてスリ ット14、15の対向する側面にそれぞれ溝16を形成してある。上ボビン30は巻軸32 の貫通孔31の中に巻軸12を挿入しながら突出部36を溝16の中に差込んでベース部 11の下面から突出させて係止してある。そして、下ボビン10の巻軸12には低圧側 の内側巻線40を巻回し、内側巻線40の外側に位置する巻軸32には、高圧側の外側 巻線50を巻軸12の中心軸に直交する方向に多層に巻き重ねてある。上ボビン30の 突出部36は、スリット14、15の途中で内側巻線40と外側巻線50間の沿面距離を大 きくして、両巻線間の分離を確実にし、絶縁破壊を防止する。
【0008】 図示は省略してあるが、内側巻線40のリード線は一方のスリット14を通して引 き出し、ボビン10の一方の側面に植設された端子20に接続してある。外側巻線50 のリード線は他方のスリット15を通して引き出し、ボビン10の他方の側面に植設 された端子20に接続してある。なお、内側巻線40としては、一次巻線の他に帰還 巻線等が一緒に巻回されることがある。 このトランスに巻線を施すには、たとえば、下ボビン10を巻線機のチャックで 保持し、このチャックを回転させて巻軸12に内側巻線40を巻回した後、上ボビン 30を下ボビン10に取付け、再びチャックを回転させて巻軸32に外側巻線50を巻回 すればよい。
【0009】 一対の磁性体コア60、70は、下ボビン10を上下方向から挟んで互いに突き合わ されて閉磁路を形成している。上側のコア60は平板形、下側のコア70は断面E形 をしている。下側のコア70は、平板部71とその両端に一体に形成された外脚72、 及び平板部71の中央に一体に形成された円柱形の中央脚73を有しており、中央脚 73は巻軸12の貫通孔17に挿入されている。
【0010】 なお、突出部36を下ボビン10に係合する代わりに、図5のように上ボビン30の 巻軸32の内側に鉤状の突起38を設け、この突起38を下ボビン10の鍔13に係合する ことによって上ボビン30と下ボビン10を一体化する構成としてもよい。この場合 は、上ボビン30に設ける突出部を、鉤のない突出部37に代えることができる。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、リード線引出し用スリットの内側巻線と外側巻線の間の部分 に、絶縁性の突出部がベース部を貫通して位置するので、内側巻線と外側巻線と の間に充分な沿面距離が確保され、絶縁耐圧を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のトランス要部の正面断面図
【図2】 巻線を施した従来のボビンの底面図
【図3】 本考案のトランスの一実施例を示す要部の分
解斜視図
【図4】 同トランスの正面断面図
【図5】 ボビンの他の実施例を示す正面断面図
【符号の説明】
10 下ボビン 11 ベース部 12 第1の巻軸 14 スリット 15 スリット 20 端子 30 上ボビン 32 第2の巻軸 36 突出部 40 内側巻線 50 外側巻線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する二側面に複数の端子を植設した
    ベース部とベース部から上方に突出した円筒形の第1の
    巻軸を有し該二側面にリード線引出し用の二つの深いス
    リットが形成された絶縁性の下ボビンと、円筒形の第2
    の巻軸及び該巻軸の下端から下方に突出した突出部を有
    する上ボビンと、第1の巻軸に巻回された内側巻線と、
    第2の巻軸に巻回された外側巻線とを具え、第2の巻軸
    の中に第1の巻軸を挿入し且つ内側巻線と外側巻線の間
    の位置で上ボビンの該突出部をスリットに挿入しベース
    部の下面に突出させて、上ボビンを下ボビンに固定した
    ことを特徴とする高周波トランス。
  2. 【請求項2】 該スリットの側面にベース部を貫通する
    溝を設け、鉤状に形成した上ボビンの突出部を該溝に挿
    入して係止した請求項1の高周波トランス。
JP3737492U 1992-05-07 1992-05-07 高周波トランス Pending JPH0590928U (ja)

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JP3737492U JPH0590928U (ja) 1992-05-07 1992-05-07 高周波トランス

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JP3737492U JPH0590928U (ja) 1992-05-07 1992-05-07 高周波トランス

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JPH0590928U true JPH0590928U (ja) 1993-12-10

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ID=12495747

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JP3737492U Pending JPH0590928U (ja) 1992-05-07 1992-05-07 高周波トランス

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