JP2541830Y2 - 巻線部品の巻線枠 - Google Patents

巻線部品の巻線枠

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JP2541830Y2
JP2541830Y2 JP1991010332U JP1033291U JP2541830Y2 JP 2541830 Y2 JP2541830 Y2 JP 2541830Y2 JP 1991010332 U JP1991010332 U JP 1991010332U JP 1033291 U JP1033291 U JP 1033291U JP 2541830 Y2 JP2541830 Y2 JP 2541830Y2
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JP
Japan
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winding
coil
guide groove
frame
wound
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JP1991010332U
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Inventor
精一 木嶋
茂 藤田
崇 比護
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木嶋無線株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、チョ−クコイルやト
ランスなどの小形の巻線部品に使用するところの巻線枠
に関する。
【0002】
【従来の技術】角筒状の巻線部を備えた巻線枠は従来か
ら知られている。図5及び図6はこの種の巻線枠1を示
し、図5は角筒状の巻線部2にコイル3を巻始めた状態
を示す部分的な斜視図であり、図6は上記巻線枠1の横
断平面図である。これらの図より、巻線枠1の上下には
鍔部4、5が一体形成され、一方の鍔部4には端子ピン
6a〜6dが植設固着され下向きに突出している。又、
上記した鍔部にはコイル3を通す案内溝4a〜4fが形
成され、上記案内溝4a〜4fのうち、コイル3の巻始
端部を通す案内溝4b及びこの案内溝4bと対称位置の
案内溝4eとはその溝底4g、4hを他の案内溝の溝底
より深く形成してある。すなわち、案内溝4b、4e
は、溝底4g、4hが巻線部2の側面と一面をなすよう
に形成されている。
【0003】上記の如く構成された巻線枠1には自動巻
線機によってコイル3が巻線される。始めに、コイル3
の巻始端部を端子ピン6aにからげた後、案内溝4bを
通して鍔部4内に引入れる。そして、巻線部2の表面に
巻線し、巻終端部を他の端子ピンのいずれかにからげ
る。複数個のコイルを備える場合も同様に巻線する。端
子ピンにからげた各々のコイル端部を半田付けにより固
着し、その後、フエライト材からなるE形コアを巻線枠
1に組付けて巻線部品とする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した巻線枠1には
自動巻線機によってコイル3を巻線するが、巻始端部を
端子ピン6aにからげたコイル3は案内溝4bから引入
れられて直線的に引張られ、その後、このコイル3を巻
線部2の角部2a方向に旋回させる。コイル3は角部2
aに押し当てられて次の角部2b方向に折り曲げられ、
次に角部2bに押し当てられて角部2c方向に折り曲げ
る。以下、同様にして角部2c、2dで折り曲げて一回
目の巻線が終わると、同様にして二回目が巻線され、鍔
部4から鍔部5に向かって順次巻線される。そして、往
路、復路を数回繰返し巻線する。
【0005】上記の如く巻線した場合、図上P位置のコ
イル3部分、すなわち、案内溝4bから角部2a方向へ
直線的に引入れられたコイル3部分は鍔部4内面に接す
るようにして巻線部2の側面に対して斜めに巻線されて
しまう。この結果、P位置のコイル3部分が、1回目の
コイルの巻線終了時に巻線中のコイル3とすれ合ってし
まう。すなわち、図6上において、コイル3が角部2d
で角部2a方向に折曲すると、上記したP位置のコイル
3部分が巻線中のコイル3とすれ合う。又、このコイル
3のすれ合いは、第2層、第3層・・・・・の巻線時に
も発生し、この結果、P位置のコイル3部分とこれに接
するコイル3との間に絶縁破壊を起して巻線部品の故障
の原因となってしまう。そこで本考案では、巻線過程で
コイルがすれ合い絶縁破壊を起すことを防止した巻線枠
を開発することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本考案では、四辺形断面となっている筒状の巻線
部の両側に鍔部を有し、巻線部断面の2つの対向辺側と
なる鍔部分に端子ピンが植設され、さらにこの鍔部分に
はコイルの案内溝が設けられている巻線部品の巻線枠に
おいて、上記2つの対向辺となる巻線部外面を山形テー
パー面又は円形面に形成し、上記端子ピンに巻始端部を
からげ上記案内溝から引き入れて巻線するコイルが巻線
初期から上記山形テーパー面又は円形面に当接する構成
したことを特徴とする巻線部品の巻線枠を提案する。
【0007】
【作用】端子ピンに巻始端部をからげたコイルを案内溝
から巻線部に引き入れると、このコイルは巻線初期から
山形テーパー面又は円形面に当接し、その後、順次巻線
される。 この結果、引き入れ部分に当るコイルが次々に
巻線されるコイル線とすれ合うことなく巻線される。
【0008】
【実施例】次に、本考案の実施例について図面に沿って
説明する。図1は本考案の第1実施例を示し、電気絶縁
性の巻線枠20の巻線部21にコイル22を巻始めた状
態を示す斜視図であり、図2は上記巻線枠20の横断平
面図である。
【0009】これらの図面において、巻線枠20は従来
例と同様上下に鍔部23、24を有し、一方の鍔部23
の肉厚部には端子ピン25a〜25dが植設されてい
る。また、23a〜23fはコイル端部の案内溝で、こ
のうち、巻始端部のコイル22を通す案内溝23b及び
この案内溝23bと対称位置にある案内溝23eは溝底
23g、23hが巻線部21の側面と一面的に形成さ
れ、他の案内溝より奥深くしている。さらに、巻線部2
1は、内孔が角形の筒状体をなす一方、巻線部断面の2
つの対向辺となる巻線部外面が山形のテーパー面26a
〜26dとなっている。これらの各テーパー面26a〜
26dは、図2からわかる如く、案内溝23bまたは案
内溝23eの溝底23g、23hの端からテーパーを形
成し始めており、これより、コイル22の巻始端部をか
らげる端子ピン25aはテーパー面26bのほぼ延長上
に位置することになる。
【0010】上記した巻線枠20には、自動巻線機によ
ってコイル22が巻線される。巻始端部を端子ピン25
aにからげた後、コイル22を案内溝23bから引入
れ、このコイル22をテ−パ−面26b方向に旋回させ
ると、案内溝23bから鍔部23内側に引入れられたコ
イル22は直ちにテ−パ−面26bに巻付けられる。コ
イル22は上記した鍔部23内側において、巻線部21
との離間部分を有することなく巻線部21に巻線される
ことから、引入れたコイル22部分と巻線中のコイル2
2との間にすれ合う部分がなくなり、コイル22のすれ
合いによって発生するコイル22の部分的な絶縁破壊を
防止できる。
【0011】図3は本考案の第2実施例を示し、この巻
線枠30は、第1実施例の巻線枠20に形成したテ−パ
−面26a〜26dを円形面32a〜32dとして実施
したものである。なお、本実施例において、第1実施例
と同一部分については同符号を付してある。
【0012】図より巻線部31に形成した各円形面32
a〜32dも案内溝23b又は案内溝23eの溝底23
g、23hの端から形成し始めており、コイル22を案
内溝23bから引入れて円形面32a方向に引回すと、
案内溝23bから鍔部23内側に引入れられたコイル2
2が直ちに上記した円形面32aに巻き付けられる。こ
の結果、本実施例も第1実施例と同様の効果が得られ
る。
【0013】なお、上記した各実施例のなかで、案内溝
23b及び案内溝23eの溝底23g、23hは巻線部
21、31の側面と一面的に形成したが、上記側面の近
くに形成してもよい。また、図4に示した如く、巻線部
21の内孔については、テ−パ−面26a、26bとテ
−パ−面26c、26dに平行させて形成した凹条面2
7a、27bを形成すれば、この内孔に挿入するコア断
面積を増大し得て有利である。同様に図3に示した巻線
部内孔についても半円状の凹条面を形成することができ
る。
【0014】上記実施例ではボビンを巻線枠として実施
したが、コイルを直接に巻線する鍔付のフエライトコア
についても同様に実施し得る。この場合、フエライトコ
アの鍔には端子ピンを植設固定すると共に巻線部品の案
内溝を設け、さらに、巻線部断面を角形に形成し、その
角部をテ−パ−または円形に形成する。
【0015】
【考案の効果】上記した通り、本考案に係る巻線枠によ
れば、巻始端部を端子ピンにからげた後、このコイルを
案内溝から引入れると、上記コイルは直ちに巻線部に形
成したテ−パ−面又は円形面に巻線される構成としたの
で、巻線中にコイルがすれ合うことがなく巻線部品の絶
縁破壊による不良品を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示し、巻線部にコイルを
巻始めた状態を示す巻線枠の斜視図である。
【図2】上記巻線枠の横断平面図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す図3同様の横断平面
図である。
【図4】図1、図2に示した巻線枠の変形例を示した図
2同様の横断平面図である。
【図5】従来例を示し、巻線部にコイルを巻始めた状態
を示す巻線枠の斜視図である。
【図6】従来例として示した巻線枠の横断平面図であ
る。
【符号の説明】
20 巻線枠 21 巻線部 22 コイル 23、24 鍔部 25a〜25d 端子ピン 26a〜26d テ−パ−面 30 巻線枠 31 巻線部 32a〜32d 円形面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺形断面となっている筒状の巻線部の
    両側に鍔部を有し、巻線部断面の2つの対向辺側となる
    鍔部分に端子ピンが植設され、さらにこの鍔部分にはコ
    イルの案内溝が設けられている巻線部品の巻線枠におい
    て、上記2つの対向辺となる巻線部外面を山形テーパー
    面又は円形面に形成し、上記端子ピンに巻始端部をから
    げ上記案内溝から引き入れて巻線するコイルが巻線初期
    から上記山形テーパー面又は円形面に当接する構成と
    たことを特徴とする巻線部品の巻線枠。
JP1991010332U 1991-02-06 1991-02-06 巻線部品の巻線枠 Expired - Lifetime JP2541830Y2 (ja)

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JP6895246B2 (ja) * 2016-12-26 2021-06-30 Njコンポーネント株式会社 トランスおよびボビン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5876419A (ja) * 1981-10-14 1983-05-09 シエル・インタ−ナシヨネイル・リサ−チ・マ−チヤツピイ・ベ−・ウイ 硬化性組成物および硬化組成物の製造方法

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