JP3378149B2 - 溶接ワイヤ用スプール - Google Patents
溶接ワイヤ用スプールInfo
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Description
ク溶接において消耗電極である溶接ワイヤを連続的に溶
接部へ供給するために使用される溶接ワイヤ用スプール
に関し、巻き枠として溶接ワイヤが多層にわたってコイ
ル状に巻き付けられる合成樹脂製の溶接ワイヤ用スプー
ルに関するものである。
は、ワイヤ径(直径)が1.2,1.4,1.6mmの
いわゆる細径の溶接ワイヤ(ソリッドワイヤ又はフラッ
クス入りワイヤ)が最も広範によく使用されており、こ
の細径の溶接ワイヤは、巻き枠である合成樹脂製の溶接
ワイヤ用スプールに定格重量(例えば20kg)にて多
層に巻回された状態でワイヤ送給装置のスプール軸に装
着され、ワイヤ送給装置の作動によりスプールからその
最外ワイヤ層より順に巻き解かれ溶接トーチへ送給され
て、溶接が行われている。
胴部と、この巻胴部の両端部それぞれより外方へ延びる
円環状のフランジ部とを有し、PP(ポリプロピレ
ン),PS(ポリスチレン),ABS樹脂(アクリルニ
トリル・ブタジエン・スチレンの共重合体)などのいわ
ゆるプラスチックと称されている合成樹脂より一体成形
されてなるものである。なお一般に、溶接ワイヤが巻か
れた溶接ワイヤ用スプールは、その巻胴部の軸芯線が水
平になる姿勢にてワイヤ送給装置のスプール軸に回転可
能に支持されるようになっている。
イヤ用スプールでは、ワイヤ送給不良を引き起こす「段
落ち」の発生が問題となっている。この溶接ワイヤの段
落ちについて説明する。
るための模式的断面図である。合成樹脂製の溶接ワイヤ
用スプールには、前述した細径の溶接ワイヤが各層毎に
整列巻き状態で多層に巻回される。「段落ち」とは、本
来なら最外ワイヤ層の端にあるべきワイヤ輪が、図7に
黒丸で示すように下方に食い込み一層以上内側のワイヤ
層に入り込んだ状態のことをいう。
プールの輸送中や、溶接時にスプールから溶接ワイヤを
引き出しているときに発生するものである。この段落ち
を発生させる主原因としては、例えばワイヤ送給時(溶
接時)に溶接ワイヤに何らかの原因で大きな張力がかか
ることなどに起因して、スプールのフランジ部が外側へ
無理に押し拡げられることが挙げられる。なお、段落ち
は、溶接ワイヤによるフランジ部にかかる力が最も大き
いとき、つまり溶接ワイヤ用スプールに巻かれた定格重
量分(例えば20kg)の溶接ワイヤを使いはじめたと
きに最も発生しやすく、スプールに巻かれたワイヤ残量
が減るに従ってその発生が大幅に減少する傾向のもので
ある。
止を目的としてフランジ部の基部を厚肉にしたり、ある
いはフランジ部にフランジ基端から半径方向に先端まで
延びる狭幅の補強用リブを設けたりする等の手段が講じ
られているものの、フランジ部の補強と段落ち防止効果
との関係が明確に把握されておらず、段落ちの発生を極
めて少なくしうるまでには至っていないのが実情であ
る。
重量分(例えば通常20kg)の溶接ワイヤを使いはじ
めたとき、しばしば溶接ワイヤの段落ちが発生し、その
段落ちによって溶接ワイヤが絡み合ってワイヤ送給不良
が起こり、これによりアーク溶接が一時中断して溶接作
業能率の低下を招くという問題があった。
ンジ部とを有する合成樹脂製の溶接ワイヤ用スプールに
おいて、溶接ワイヤの段落ちの発生が極めて少ない段落
ち防止性に優れた溶接ワイヤ用スプールを提供すること
にある。
めに、請求項1の発明は、円筒状の巻胴部と、この巻胴
部の両端部それぞれより外方へ延びる円環状のフランジ
部とを有し、ポリプロピレン樹脂のみより、又はABS
樹脂のみより一体成形され、巻き枠として溶接ワイヤが
多層に巻回される溶接ワイヤ用スプールにおいて、前記
各フランジ部について、そのフランジ部内面の、定格重
量分の溶接ワイヤが巻回されたときの最外ワイヤ層に対
応する位置に、フランジ部水平姿勢にて10kgの点荷
重を下向きにかけたとき、前記の最外ワイヤ層対応位置
におけるフランジたわみ量δAが6mm以下であり、か
つ、前記最外ワイヤ層対応位置を中心として半径方向長
さ10mmあたりのフランジたわみ量δBが2.0mm
以下であることを特徴とする溶接ワイヤ用スプールであ
る。
イヤ用スプールにおいて、前記各フランジ部は、その最
外ワイヤ層位置近傍に対応する外面部位に、厚肉のフラ
ンジ補強部を有していることを特徴とする。また、請求
項3の発明は、前記請求項1又は2の溶接ワイヤ用スプ
ールにおいて、前記フランジたわみ量δAが3mm以下
であることを特徴とする。また、請求項4の発明は、前
記請求項1〜3のいずれかの溶接ワイヤ用スプールにお
いて、前記フランジたわみ量δBが1.4mm以下であ
ることを特徴とする。
その基端が巻胴部に固定・支持された「片持ちはり」で
あると構造的には考えられるものであり、溶接ワイヤが
多層に巻回されたとき、段落ちの発生の原因となるフラ
ンジたわみ量は、フランジ部基端より先端に行くに従っ
て大きくなる傾向にある。この発明による溶接ワイヤ用
スプールは、そのフランジ部内面の、定格重量分(例え
ば20kg)の溶接ワイヤが巻回されたときの最外ワイ
ヤ層に対応する位置に、フランジ部水平姿勢にて所定重
さの点荷重を下向きにかけたとき、前記最外ワイヤ層対
応位置(フランジ部における段落ちが最も発生しやすい
部位)における2種類のフランジたわみ量δA,δB
を、特定の値以下となるよう規制することにより、溶接
ワイヤの段落ちの発生が極めて少なくなるよう成し得た
ものである。このフランジたわみ量δA,δBの規制
は、例えば、最外ワイヤ層位置近傍に対応するフランジ
外面部位に厚肉のフランジ補強部を設けるなどして実現
できる。
プールにおいては、図5に示すように、フランジ部内面
における最外ワイヤ層対応位置Pに、フランジ部水平姿
勢にて重さ10kgのC型おもりWによる点荷重を下向
きにかけたとき、最外ワイヤ層対応位置Pにおけるフラ
ンジたわみ量δAが6mm以下、かつ、最外ワイヤ層対
応位置Pを中心として半径方向長さ10mmあたりのフ
ランジたわみ量δBが2.0mm以下である必要があ
る。
きいものは、フランジ部全体としての強度が不足してお
りよくない。一方、フランジたわみ量δAが6mm以下
のものであっても、前記フランジたわみ量δBが2.0
mmより大きいものは、フランジ部における前記最外ワ
イヤ層位置近傍での局部的なたわみが大きく、そのスプ
ールに巻かれた定格重量分の溶接ワイヤを使いはじめた
ときに、溶接ワイヤの段落ちが発生し易くてよくない。
したがって、フランジたわみ量δA:6mm以下、か
つ、フランジたわみ量δB:2.0mm以下とし、より
好ましくは、δA:3mm以下、かつ、δB:1.4m
m以下が最適であって確実に段落ちを防止できる。
10kgとした理由は、点荷重が10kgより軽いとき
には、対象とする溶接ワイヤ用スプールでのフランジた
わみ量δB,δAが小さいため適否評価を行い難く、1
0kgより重いときには、逆にフランジたわみ量δB,
δAが大きいため、フランジ面と点接触するC型おもり
Wが最外ワイヤ層対応位置Pより滑って位置ずれすると
いう不具合があるためである。
いて図面を参照して説明する。
の4つの例についてその各構造を説明する。図1はこの
発明に係る溶接ワイヤ用スプールの構造例を示す図であ
って、その(a)は正面図、その(b)は(a)のA−
A線断面図である。
ヤ用スプール10は、ポリプロピレン樹脂より一体成形
されてなるものであって、円筒状の軸部11と、これの
外側に同軸芯状に配された円筒状の巻胴部12と、この
巻胴部12の両端部それぞれより外方へ延びる円環状を
なす二つのフランジ部13と、軸部11の外周のこの例
では四等分角度位置に配されて半径方向外方へ延び、軸
部11と巻胴部12とを連結する側面視矩形板状をなす
四つの放射状連結板部14とを有しており、さらに前記
各フランジ部13は、定格重量20kg分の溶接ワイヤ
が巻回されたときの最外ワイヤ層位置近傍に対応する外
面部位に、すなわち、先端部外面に、先端(外周)より
基端方向(内周方向)に向けて徐々に下降傾斜する状態
で他部位よりも厚肉とされたフランジ補強部としての段
落ち防止用環状厚肉部13aが外周に沿って形成されて
いる。
溶接ワイヤが巻回されたときのフランジ部13における
最外ワイヤ層対応位置を、LAは段落ち防止用環状厚肉部
13aの長さを、L2はフランジ付け根(内周)から位置
Pまでの長さを、t1,t2:フランジ部厚みを、それぞれ
示す。この例では、スプール外径:280mm、L1(フ
ランジ長さ):70mm、SW(スプール幅):87m
m、LA≒L1×(1/3)、t1=4mm、t2=7.5mm
である。
ルの他の構造例を示す図であって、その(a)は正面
図、その(b)は(a)のB−B線断面図である。
ヤ用スプール20は、ポリプロピレン樹脂より一体成形
されており、円筒状の軸部21と、これの外側に同軸芯
状に配された円筒状の巻胴部22と、この巻胴部22の
両端部それぞれより外方へ延びる円環状をなす二つのフ
ランジ部23と、軸部21の外周のこの例では四等分角
度位置に配されて半径方向外方へ延び、軸部21と巻胴
部22とを連結する側面視矩形板状をなす四つの放射状
連結板部24とを有している。
には、内周(基端)のこの例では八等分角度位置に半径
方向に先端(外周)まで延びる狭幅の補強用リブ23a
が形成されており、さらに前記各フランジ部23は、最
外ワイヤ層対応位置Pに対応する外面部位に、すなわ
ち、先端部外面における外周の八等分角度位置に、外周
より内周へ向かって半径方向に延びる長さLBの他部位よ
りも厚肉とされたフランジ補強部としての段落ち防止用
補強リブ23bが形成されている。図2中、P点は定格
重量20kg分の溶接ワイヤが巻回されたときのフラン
ジ部23における最外ワイヤ層対応位置を示し、L2はフ
ランジ付け根(内周)から位置Pまでの長さを示し、t
1,t2:フランジ部厚みを示す。この例では、スプール
外径:280mm、L1(フランジ長さ):70mm、S
W(スプール幅):87mm、LB≒L1×(1/3)、t1
=4mm、t2=7.5mmである。
ルの他の構造例を示す図であって、その(a)は正面
図、その(b)は(a)のC−C線断面図である。
ヤ用スプール30は、後述するように補強用環状厚肉部
33aを有するもので、ABS樹脂より一体成形されて
おり、円筒状の軸部31と、この軸部31の外側にこれ
と同軸芯状に配された円筒状の巻胴部32と、この巻胴
部32の両端部それぞれより外方へ延びる円環状をなす
二つのフランジ部33と、前記軸部31の外周のこの例
では四等分角度位置に配されて半径方向外方へ延び、軸
部31と巻胴部32とを連結する側面視矩形板状をなす
四つの放射状連結板部34とを有して構成されている。
は、基端(内周)より先端方向(外周方向)に向けて徐
々に下降傾斜する状態で他部位よりも厚肉とされた補強
用環状厚肉部33aが内周に沿って形成されている。図
3中、P点は定格重量20kg分の溶接ワイヤが巻回さ
れたときのフランジ部33における最外ワイヤ層対応位
置を示し、LCは補強用環状厚肉部33aの長さ、t1,t2
はフランジ部厚みを示す。この例では、スプール外径:
280mm、L1(フランジ長さ):70mm、SW(ス
プール幅):87mm、LC≒L1×(1/3)、t2=7.
5mm、t1は7.5mmより小の適宜の値である。
ルの他の構造例を示す図であって、その(a)は正面
図、その(b)は(a)のD−D線断面図である。
ヤ用スプール40は、後述するように補強用リブ43a
を有するもので、ABS樹脂より一体成形されており、
円筒状の軸部41と、この軸部41の外側にこれと同軸
芯状に配された円筒状の巻胴部42と、この巻胴部42
の両端部それぞれより外方へ延びる円環状をなす二つの
フランジ部43と、前記軸部41の外周のこの例では四
等分角度位置に配されて半径方向外方へ延び、軸部41
と巻胴部42とを連結する側面視矩形板状をなす四つの
放射状連結板部44とを有して構成されている。そし
て、各フランジ部43の外面には、内周(基端)のこの
例では八等分角度位置に半径方向に先端(外周)まで延
びる狭幅の補強用リブ43aが形成されている。
ワイヤが巻回されたときのフランジ部43における最外
ワイヤ層対応位置を示し、t1,t2はフランジ部厚みを示
す。この例では、スプール外径:280mm、L1(フラ
ンジ長さ):70mm、SW(スプール幅):87m
m、t2=7.5mm、t1は7.5mmより小の適宜の値
である。
20,30,40および比較例のスプールについて、段
落ち評価試験を行った。この段落ち評価試験は後述する
方法で実施し、ワイヤ径1.2,1.4,1.6mmの
各溶接用ソリッドワイヤを定格重量20kgでスプール
巻きしたものについて、溶接ワイヤの段落ちが発生し易
いか否かについての評価を行った。
その(a)は正面図、その(b)はA矢視平面図であ
る。図6に示すように、定格重量20kgにて溶接用ソ
リッドワイヤをスプール巻き(各層毎に整列巻き)した
溶接ワイヤ用スプールを支持しておき、前記ソリッドワ
イヤと同一のワイヤ径を持つ短い長さの押付け用ワイヤ
SWを用意し、一方端が動かないように固定され、か
つ、他方端がバネばかり(荷重計)Mに接続された前記
押付け用ワイヤSWを、前記スプールのフランジ部近傍
の最外ワイヤ層上に位置させる。次いで、押付け用ワイ
ヤSWが最外ワイヤ層の下方に食い込むようにバネばか
りMを引っ張り、押付け用ワイヤSWがスプールのワイ
ヤ3層分以上内側に食い込んだときのバネばかりの荷重
を測定する。そして、この荷重測定値によって段落ち防
止性の良否を評価し、荷重8kg以上:○(優)、荷重
6kg以上8kg未満:△(やや劣る)、荷重6kg未
満:×(劣)とした。
て、フランジ部の最外ワイヤ層位置近傍に対応する外面
部位に厚肉のフランジ補強部13a,23aを持つPP
樹脂製の溶接ワイヤ用スプール10,20について、段
落ち評価試験を行った。なお、試験No. 4,9,14の
比較例の溶接ワイヤ用スプールは、PP樹脂よりなり、
図3に示す構造を有し、t1=4mm、t2=7.5mmで
あり、試験No. 5,10,15の比較例のスプールは、
PP樹脂よりなり、図4に示す構造を有し、t1=4m
m、t2=7.5mmである。また、試験No. 3,8,1
3の比較例のスプールは、図2でフランジ補強部である
段落ち防止用補強リブ23bを8本から4本に減らした
ものである。結果を表1に示す。
樹脂製の溶接ワイヤ用スプール30,40についての段
落ち評価試験を行った。なお、ABS樹脂のグレード及
びフランジ部肉厚t1を変化させて、異なるフランジたわ
み量δA,δBを持つ実施例および比較例を作製した。
結果を表1に示す。
が6mmを超える比較例のもの、あるいは、たわみ量δ
Bが2.0mmを超える比較例のものは、溶接ワイヤの
段落ちが発生しやすいという結果であった。これに対し
て、この実施例の溶接ワイヤ用スプールでは、フランジ
部内面の、定格重量20kg分の溶接ワイヤが巻回され
たときの最外ワイヤ層対応位置Pにおけるフランジたわ
み量δAが6mm以下、かつ、その位置Pを中心として
半径方向長さ10mmあたりのフランジたわみ量δBが
2.0mm以下となるようにしたものであるから、溶接
ワイヤの段落ちの発生を極めて少なくすることができ
た。
ワイヤ用スプールによると、巻胴部とフランジ部とを有
し、ポリプロピレン樹脂のみより、又はABS樹脂のみ
よりなる溶接ワイヤ用スプールにおいて、定格重量分の
溶接ワイヤが巻回されたときのフランジ部内面の最外ワ
イヤ層対応位置における2種類のフランジたわみ量を、
例えば、最外ワイヤ層位置近傍に対応するフランジ外面
部位に厚肉のフランジ補強部を設けるなどして、特定の
値以下となるよう規制するようにしたものであるから、
溶接ワイヤの段落ちの発生を極めて少なくすることがで
き、これにより、段落ちに起因するワイヤ送給不良によ
るアーク溶接の一時中断によって溶接作業能率が低下す
ることを防ぐことができる。
を示す図であって、その(a)は正面図、その(b)は
(a)のA−A線断面図である。
造例を示す図であって、その(a)は正面図、その
(b)は(a)のB−B線断面図である。
造例を示す図であって、その(a)は正面図、その
(b)は(a)のC−C線断面図である。
造例を示す図であって、その(a)は正面図、その
(b)は(a)のD−D線断面図である。
するための図である。
は正面図、その(b)はA矢視平面図である。
式的断面図である。
1,21,31,41…軸部 12,22,32,42
…巻胴部 13,23,33,43…フランジ部13a
…段落ち防止用環状厚肉部 23a…補強用リブ 23
b…段落ち防止用補強リブ 33a補強用環状厚肉部
43a…補強用リブ 14,24,34,44…放射状
連結板部 W…C型おもり P…最外ワイヤ層対応位置
δA,δB…フランジたわみ量
Claims (4)
- 【請求項1】 円筒状の巻胴部と、この巻胴部の両端部
それぞれより外方へ延びる円環状のフランジ部とを有
し、ポリプロピレン樹脂のみより、又はABS樹脂のみ
より一体成形され、巻き枠として溶接ワイヤが多層に巻
回される溶接ワイヤ用スプールにおいて、 前記各フランジ部について、そのフランジ部内面の、定
格重量分の溶接ワイヤが巻回されたときの最外ワイヤ層
に対応する位置に、フランジ部水平姿勢にて10kgの
点荷重を下向きにかけたとき、前記の最外ワイヤ層対応
位置におけるフランジたわみ量δAが6mm以下であ
り、かつ、前記最外ワイヤ層対応位置を中心として半径
方向長さ10mmあたりのフランジたわみ量δBが2.
0mm以下であることを特徴とする溶接ワイヤ用スプー
ル。 - 【請求項2】 前記各フランジ部は、その最外ワイヤ層
位置近傍に対応する外面部位に、厚肉のフランジ補強部
を有していることを特徴とする請求項1記載の溶接ワイ
ヤ用スプール。 - 【請求項3】 前記フランジたわみ量δAが3mm以下
である請求項1又は2に記載の溶接ワイヤ用スプール。 - 【請求項4】 前記フランジたわみ量δBが1.4mm
以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶接ワ
イヤ用スプール。
Priority Applications (1)
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JP20035996A JP3378149B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 溶接ワイヤ用スプール |
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JP20035996A JP3378149B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 溶接ワイヤ用スプール |
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JPH1034337A JPH1034337A (ja) | 1998-02-10 |
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ID=16422994
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-
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