JP6398478B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
従来、内燃機関用の点火コイルとして、互いに磁気的に結合した一次コイル及び二次コイルと、二次コイルが巻回された二次ボビンと、二次コイルに接続された高圧接続端子と、高圧接続端子と接触して二次コイルに生じた高電圧を点火プラグへ伝える導通端子とを有するものが知られている。高圧接続端子としては、例えば、線材が用いられている。
上記点火コイルの組み付けは、一次コイル及び二次コイルと、二次コイルが巻回された二次ボビンと、二次コイルに接続された高圧接続端子とが組み付けられたコイルユニットを、導通端子を配置したケース内に配置することにより行われる。このとき、高圧接続端子と導通端子とを接触させるように、コイルユニットをケース内に配置する。
ところが、高圧接続端子は、線材の一端が二次ボビンに固定されており、他端が導通端子に接触するように点火コイル内に配される。このような構成においては、高圧接続端子は、その長手方向に直交する方向に変形しやすいため、点火コイルの組み付け時に高圧接続端子が導通端子から外れ、二次コイルから点火プラグへの導通が図れなくなるという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献1の発明では、導通端子の一部にへこみ部を形成している。そして、高圧接続端子を導通端子のへこみ部に配置することにより、導通端子に対する高圧接続端子の位置ずれを防ぐことができる。
特開2012−174829号公報
しかしながら、特許文献1の発明においては、点火コイルの組み付け時における高圧接続端子の変形により、そもそも高圧接続端子が導通端子のへこみ部に接触しないことが考えられる。この場合、特許文献1の発明の効果は得られない。
ここで、高圧接続端子の変形を防止するために、高圧接続端子を線材ではなく、板材によって形成することも考えられる。板材による高圧接続端子は、その幅方向における変形を抑えることができる。しかしながら、この場合、高圧接続端子の歩留まりが悪く、コストがかかってしまう。
また、特許文献1の発明は、線材の高圧接続端子の先端が導通端子と接触するため、点火コイルの組み付け時において、高圧接続端子が導通端子の表面に引っかかりやすい。その結果、場合によっては、導通端子が高圧接続端子によって削られ、点火コイル内に金属異物が発生するおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、高圧接続端子と導通端子との接続信頼性を確保し、コスト低減を図り、かつ、金属異物の発生を防止できる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、互いに磁気的に結合した一次コイル及び二次コイルと、上記二次コイルが巻回された二次ボビンと、上記二次コイルに接続された高圧接続端子と、該高圧接続端子と接触して上記二次コイルに生じた高電圧を点火プラグへ伝える導通端子とを有する内燃機関用の点火コイルであって、
上記高圧接続端子は、弾性変形可能な金属線材を屈曲して形成してなり、上記二次ボビンに保持された一対の被保持部と、該一対の被保持部から、これらの並び方向に直交する方向に延びる一対の中間部と、該一対の中間部における上記被保持部側と反対側の端部同士を曲線状につなぐように折り返された曲線部と、を有し、
上記高圧接続端子は、上記中間部が、その長手方向及び上記並び方向に直交する方向に弾性変形した状態で、上記曲線部を上記導通端子に接触させていることを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
上記内燃機関用の点火コイルにおいて、高圧接続端子は、弾性変形可能な金属線材を屈曲して形成してなり、一対の被保持部と、これらの並び方向に直交する方向に延びる一対の中間部と、曲線部とを有する。それゆえ、並び方向に直交する方向における高圧接続端子のバネ特性を確保しつつ、並び方向における高圧接続端子の剛性を向上させることができる。また、高圧接続端子を金属線材によって形成しているため、歩留まりが良く、コストも低減できる。
また、導通端子に対する高圧接続端子の接触部は、曲線部である。それゆえ、点火コイルの組み付け時において、導通端子に対して高圧接続端子の曲線部が滑らかに摺動することとなるため、導通端子が高圧接続端子によって削られることを防ぐことができる。その結果、金属異物が発生することを防止することができる。
以上のごとく、本発明によれば、高圧接続端子と導通端子との接続信頼性を確保し、コスト低減を図り、かつ、金属異物の発生を防止できる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
実施例1における、内燃機関用の点火コイルの断面図。 実施例1における、二次ボビン及び高圧接続端子の斜視図。 実施例1における、二次ボビン、高圧接続端子及び導通端子の正面図。 実施例1における、二次ボビン、高圧接続端子及び導通端子の側面図。 実施例1における、二次ボビンに組み付ける前の高圧接続端子の正面図。 実施例1における、二次ボビンに高圧接続端子を組み付ける前の、二次ボビン及び自由状態の高圧接続端子の斜視図。 実施例1における、二次ボビンに高圧接続端子を組み付ける前の、二次ボビン及び圧縮状態の高圧接続端子の斜視図。 実施例1における、圧縮状態の高圧接続端子を、一対の爪部の間に配置した様子を示す、二次ボビン及び高圧接続端子の斜視図。 実施例1における、圧縮状態の高圧接続端子を、一対の爪部の間に配置した後に、高圧接続端子の圧縮を解いた様子を示す、二次ボビン及び高圧接続端子の斜視図。 実施例2における、二次ボビンに高圧接続端子を組み付ける前の、二次ボビン、高圧接続端子及びチャック治具の斜視図。 実施例2における、二次ボビンの凹部に高圧接続端子の一対の被保持部を圧入した様子を示す、二次ボビン、高圧接続端子及びチャック治具の斜視図。 実施例2における、二次ボビン、高圧接続端子及び導通端子の側面図。 一対の被保持部を有さない高圧接続端子を、二次ボビンに組み付ける前の、二次ボビン、高圧接続端子及びチャック治具の斜視図。 実施例3における、二次ボビン及び折り曲げる前の高圧接続端子の斜視図。 実施例3における、二次ボビン及び折り曲げた後の高圧接続端子の斜視図。 実施例4における、二次ボビン及び高圧接続端子の斜視図。
(実施例1)
上記内燃機関用の点火コイルの実施例につき、図1〜図9を用いて説明する。
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、互いに磁気的に結合した一次コイル11及び二次コイル12と、二次コイル12が巻回された二次ボビン2と、二次コイル12に接続された高圧接続端子3と、高圧接続端子3と接触して二次コイル12に生じた高電圧を点火プラグへ伝える導通端子4とを有する。
図5に示すごとく、高圧接続端子3は、弾性変形可能な金属線材を屈曲して形成してなり、二次ボビン2に保持された一対の被保持部31と、一対の被保持部31から、これらの並び方向に直交する方向に延びる一対の中間部32と、一対の中間部32における被保持部31側と反対側の端部同士を曲線状につなぐように折り返された曲線部33と、を有する。図2〜図4に示すごとく、高圧接続端子3は、中間部32が、その長手方向及び並び方向に直交する方向に弾性変形した状態で、曲線部33を導通端子4に接触させている。
図1に示すごとく、一次コイル11及び二次コイル12は、同心状に内外周に重なって配置されている。一次コイル11は、一次ボビン18に巻回されており、二次コイル12は、一次コイル11の外周側に配置された二次ボビン2に、一次側導線よりも細い二次側導線を一次側導線よりも多い巻回数で巻回して略円筒状に形成されている。二次コイル12の一端は、一次コイル11に接続されており、他端は高圧接続端子3に接続されている。
なお、以下においては、便宜上、軸方向Xの一方を前方、その反対側を後方という。また、便宜上、軸方向Xに直交する方向の一つを適宜「上下方向Z」といい、上下方向Zの一方を上方、その反対側を下方という。また、便宜上、軸方向Xと上下方向Zとの双方に直交する方向を適宜「横方向Y」という。
図1、図2に示すごとく、二次ボビン2は、筒状の二次ボビン本体21と、二次ボビン本体21の外周面から、外周側に突出する環状の複数の鍔部22とを有する。複数の鍔部22は、軸方向Xにおいて、互いに一定の間隔を設けて配されている。隣接する鍔部22の間に、二次コイル12が巻回されている。鍔部22のうち、二次ボビン本体21の前端に設けられた前端鍔部221は、二次ボビン本体21の前端よりも後端側から突出形成されている。すなわち、二次ボビン本体21の前端部である本体前端部211は、前端鍔部221から前方に突出している。二次ボビン2は、絶縁樹脂からなる。
図2、図3に示すごとく、二次ボビン2は、高圧接続端子3の一対の被保持部31をそれぞれ係合して保持する爪部5を一対設けてなる。一対の爪部5は、それぞれの開放端521の向きが、一対の被保持部31の並び方向において互いに逆向きとなるように配設されている。本例においては、一対の爪部5は、それぞれの開放端521が互いに向き合う向きで配設されている。
図2に示すごとく、一対の爪部5は、前端鍔部221の前端面から突出形成されている。また、一対の爪部5は、前端鍔部221の前端面の下側の端部に、横方向Yに並んで形成されている。
一対の爪部5は、鍔部22から前方に突出する一対の爪突出部51と、その爪突出部51の先端から、横方向Yであって、互いに近づく方向に延設された一対の爪屈曲部52とからなる。つまり、一対の爪部5は、横方向Yにおける爪屈曲部52の開放端521同士が、互いに向き合っている。
爪部5に、高圧接続端子3が保持されている。つまり、図2、図4に示すごとく、高圧接続端子3の一対の被保持部31は、二次ボビン2の軸方向Xの一端(前端)に保持されている。また、二次ボビン2は、径方向外側に突出する突出部23を有する。突出部23は、爪部5の根元(爪突出部51)よりも開放端521側に配される。すなわち、本例においては、突出部23は、横方向Yにおける一対の爪突出部51の間において、前端鍔部221の下端縁から、下側に向かって延設されている。また、一対の爪部5の間には、二次ボビン本体21の本体前端部211の下端から下側に延設された仕切部24が配されている。
高圧接続端子3は、断面円形の金属線材を屈曲してなる。図5に示すごとく、高圧接続端子3は、被保持部31における中間部32側と反対側の端部から、横方向Yに延びる延設部34を有する。一対の延設部34は、一対の被保持部31から、それぞれ互いに離れる方向へ延びるように形成されている。そして、一方の延設部34に、二次コイル12の一端が接続されている(図示略)。
一対の被保持部31は、一対の中間部32よりも、互いの間隔が狭い。つまり、一対の被保持部31は、横方向Yにおいて、一対の中間部32よりも互いに近づくように形成されている。
そして、一対の中間部32の下端は、略円弧状に折り曲げられた曲線部33の両端につながっている。略円弧状の曲線部33は、その両端が上側に向かって折り曲げられることにより、円弧状を呈している。
そして、図2、図4に示すごとく、点火コイル1の組み付け後においては、中間部32が、その長手方向及び、一対の被保持部31の並び方向に直交する方向に弾性変形している。そして、一対の中間部32の一部は、突出部23の横方向Yにおける両側に配される。また、高圧接続端子3の曲線部33が、導通端子4に接触している。導通端子4は、二次ボビン2の下側に配されている。導通端子4は、略円柱状を有し、上下方向Zに立設している。図3、図4に示すごとく、高圧接続端子3の曲線部33は、導通端子4の上端面41に接触している。
図1に示すごとく、一次ボビン18の内周側には、その長手方向が軸方向Xとなるように中心コア13が配されている。また、一次コイル11及び二次コイル12の外周を取り囲むように外周コア14が配されている。
中心コア13と外周コア14との間には、磁石体15が配されており、一次コイル11及び二次コイル12の後方には、一次コイル11への通電及びその遮断を行うためのイグナイタ16が配されている。
一次コイル11及び二次コイル12、二次ボビン2、高圧接続端子3、導通端子4等の、点火コイル1の構成部品は、ケース6内に収容されている。ケース6は、上方に向かって開口している。また、ケース6の下方には、導通端子4が内側に配されたタワー部61が形成されている。タワー部61は、図示しないプラグキャップの内側に嵌合される。ケース6内は、電気絶縁性を有する充填樹脂17によって封止されている。
次に、本例の点火コイル1の組み立て方法の一例を説明する。
まず、高圧接続端子3を二次ボビン2に組み付けるに当たっては、図6、図7に示すごとく、高圧接続端子3を、一対の被保持部31が互いに近づくように横方向Yに弾性変形させる。このとき、横方向Yにおいて、一対の被保持部31間の最長距離が、一対の爪部5の開放端521間の距離よりも小さくなるように圧縮させる。
次に、図8に示すごとく、高圧接続端子3の横方向Yの圧縮を保ったまま、一対の被保持部31を、爪部5と二次ボビン2の仕切部24との間に通す。このとき、一対の被保持部31を、爪屈曲部52よりも後方に位置させる。
次に、図9に示すごとく、高圧接続端子3の横方向Yの圧縮を解く。これにより、高圧接続端子3の弾性力(復元力)によって、一対の被保持部31が一対の爪部5に圧接して保持される。
そして、図2に示すごとく、高圧接続端子3の中間部32を、後方へ折り曲げる。このとき、二次ボビン2の突出部23の両側に、高圧接続端子3の一対の中間部32が位置するようにする。
次いで、一次コイル11、二次コイル12、中心コア13、外周コア14、磁石体15と共に高圧接続端子3が組み付けられた二次ボビン2(以下において、適宜「コイルアッシー」という。)をケース6に組み付ける。このとき、ケース6の上方から、コイルアッシーをケース6内に収容する。そして、コイルアッシーと、ケース6のタワー部61の内側に配設された導通端子4との、上下方向Zにおける相対距離を近付けて、導通端子4の上端面41と、高圧接続端子3の曲線部33とを接触させる。
そこから、二次ボビン2と導通端子4との相対距離をさらに近付けることで、高圧接続端子3を、弾性変形させつつ導通端子4の上端面41に圧接する。そして、コイルアッシーをイグナイタ16と共に、ケース6内において充填樹脂17により樹脂封止することにより、点火コイル1を得る。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記内燃機関用の点火コイル1において、高圧接続端子3は、弾性変形可能な金属線材を屈曲して形成してなり、一対の被保持部31と、これらの並び方向に直交する方向に延びる一対の中間部32と、曲線部33とを有する。それゆえ、並び方向に直交する方向における高圧接続端子3のバネ特性を確保しつつ、並び方向における高圧接続端子3の剛性を向上させることができる。また、高圧接続端子3を金属線材によって形成しているため、歩留まりが良く、コストも低減できる。
また、導通端子4に対する高圧接続端子3の接触部は、曲線部33である。それゆえ、点火コイル1の組み付け時において、導通端子4に対して高圧接続端子3の曲線部33が滑らかに摺動することとなるため、導通端子4が高圧接続端子3によって削られることを防ぐことができる。その結果、金属異物が発生することを防止することができる。
また、高圧接続端子3の中間部32を一対としたことにより、中間部32と二次ボビン2に巻回された二次コイル12との間の電界集中が分散され、これらの間の電界強度を低くすることができる。それゆえ、中間部32と二次コイル12との間の上下方向Zにおける距離を短くすることが可能となる。すなわち、軸方向Xに対する中間部32の角度を小さくすることができる。これにより、点火コイル1の小型化を図ることができる。
また、二次ボビン2は、高圧接続端子3の一対の被保持部31をそれぞれ係合する爪部5を一対設けてなり、一対の爪部5は、それぞれの開放端521の向きが、一対の被保持部31の並び方向において互いに逆向きとなるように配設されている。それゆえ、本例の高圧接続端子3を二次ボビン2に容易に組み付けることができる。
また、一対の爪部5は、それぞれの開放端521が互いに向き合う向きで配設されている。それゆえ、高圧接続端子3を二次ボビン2に一層容易に組み付けることができる。
また、一対の爪部5の間には、仕切部24が配されている。それゆえ、高圧接続端子3を二次ボビン2に組み付けるとき、仕切部24を挿入ガイドとして使用することができるため、点火コイル1の組み付けを一層容易にすることができる。
また、二次ボビン2は、径方向外側に突出する突出部23を有し、突出部23は、爪部5の根元よりも開放端521側に配される。それゆえ、高圧接続端子3の横方向Yにおける外側への変位は、二次ボビン2の爪部5の内側によって規制され、高圧接続端子3の横方向Yにおける内側への変位は、突出部23の側面によって規制される。そのため、高圧接続端子3の横方向Yにおける変位による二次ボビン2からの外れも防止することができる。また、高圧接続端子3の上下方向Zにおける変位は、爪部5の上方と二次ボビン2の本体前端部211とによって規制される。さらに、高圧接続端子3の軸方向Xにおける変位は、爪部5と前端鍔部221とによって規制されるため、高圧接続端子3の位置ずれを全方向において抑制できる。それゆえ、高圧接続端子3と導通端子4との接続を確実なものにしやすい。
以上のごとく、本例によれば、高圧接続端子と導通端子との接続信頼性を確保し、コスト低減を図り、かつ、金属異物の発生を防止できる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図10〜図12に示すごとく、二次ボビン2に対する高圧接続端子3の組み付け構造を変更した例である。本例の二次ボビン2は、二次ボビン2の本体前端部211の下側の端縁から、下側に向かって、高圧接続端子3を係合するための係合部25が延設されている。係合部25は、係合部25の下方から、高圧接続端子3の被保持部31を係合できるよう構成されている。
図10、図11に示すごとく、点火コイル1の組み付け前における自由状態の高圧接続端子3は、横方向Yの一直線上に形成された一対の被保持部31と、一対の被保持部31の互いに近い側の端部から下側に向かって折り曲げられた中間部32と、一対の中間部32の下端同士をつなぐ曲線部33とからなる。一対の被保持部31は、二次ボビン2の係合部25に圧入されている。
そして、図12に示すごとく、点火コイル1の組み付け後においては、高圧接続端子3の一対の中間部32は、長手方向及び、一対の被保持部31の並び方向に直交する方向に弾性変形させている。
次に、高圧接続端子3を二次ボビン2へ組み付ける方法の一例について説明する。
図10に示すごとく、高圧接続端子3の一対の中間部32の下端部及び曲線部33を、チャック治具100によって挟持する。そして、図11に示すごとく、チャック治具100に挟持された高圧接続端子3と、二次ボビン2とを相対的に近付け、高圧接続端子3の一対の被保持部31を、二次ボビン2の係合部25に圧入する。以上により、高圧接続端子3を二次ボビン2に組み付けることができる。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、高圧接続端子3を、容易に二次ボビン2に組み付けることができる。
つまり、例えば、図13に示すごとく、二次ボビン2に、直線状の線材を直角に折り曲げて略L字状に形成したような、互いに直交する本体部931と被保持部932とからなる高圧接続端子93を組み付ける場合等は、容易な組み付けが実現できない。すなわち、高圧接続端子93の本体部931を、チャック治具100によって挟持した場合、この本体部931を軸とした周方向については高圧接続端子93をチャック治具100に対して固定し難い。そのため、高圧接続端子93の位置が定まりにくい。それゆえ、この場合には、高圧接続端子93を二次ボビン2に組み付け難い。
これに対して、本例では、高圧接続端子3の一対の中間部32及び曲線部33をチャック治具100によって挟持するため、高圧接続端子3が回転するおそれもなく、高圧接続端子3を容易に二次ボビン2に組み付けることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図14、図15に示すごとく、一対の中間部32同士の間に、角度を設けた例である。すなわち、本例の高圧接続端子3の一対の中間部32は、上側に向かうにつれて互いに離れるように傾斜している。つまり、横方向Yにおける、一対の中間部32間の距離は、上側に向かうにつれて長くなっている。そして、上記のように傾斜した中間部32が、その長手方向及び一対の被保持部31の並び方向に直交する方向に弾性変形した状態で、曲線部33を導通端子に接触させている。
その他は、実施例2と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例2において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例2と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、上側に向かうにつれて一対の中間部32間の距離を長くしているため、横方向Yにおける高圧接続端子3の捻じれ強度を向上させることができ、高圧接続端子3の剛性を向上させることができる。
その他、実施例2と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図16に示すごとく、一対の爪部5の向きを変更した例である。すなわち、一対の爪部5は、それぞれの開放端521が、一対の爪部5の並び方向(横方向Y)における外側を向く状態で配設されている。つまり、一対の爪部5は、鍔部22から前方に突出する一対の爪突出部51と、その爪突出部51の先端から、横方向Yであって、互いに離れる方向に延設された一対の爪屈曲部52とからなる。
また、突出部23は、爪部5の根元(爪突出部51)よりも開放端521側に配される。すなわち、本例においては、横方向Yにおける一対の爪突出部51よりも外側において、一対の突出部23が、前端鍔部221の下端縁から、下側に向かって延設されている。また、本例においては、仕切部(実施例1の図面の符号24参照)が形成されていない。
また、高圧接続端子3の一対の被保持部31は、一対の中間部32と、互いの間隔が略同等である。一対の中間部32の一部は、一対の突出部23の横方向Yにおける内側に配される。
次に、本例の点火コイル1の組み立て方法の一例を説明する。
まず、高圧接続端子3を二次ボビン2に組み付けるに当たっては、高圧接続端子3を、一対の被保持部31が互いに離れるように横方向Yに弾性変形させる。このとき、横方向Yにおいて、一対の被保持部31間の最短距離が、一対の爪部5の開放端521間の距離よりも大きくなるように弾性変形させる。
次に、高圧接続端子3の横方向Yの弾性変形を保ったまま、一対の被保持部31を、一対の爪部5の横方向Yにおける両側に配する。このとき、一対の被保持部31を、爪屈曲部52よりも後方に位置させる。
次に、高圧接続端子3の横方向Yの弾性変形を解く。これにより、高圧接続端子3の弾性力(復元力)によって、一対の被保持部31が一対の爪部5に圧接して保持される。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、高圧接続端子3の横方向Yにおける内側への変位は、二次ボビン2の爪部5の外側によって規制され、高圧接続端子3の横方向Yにおける外側への変位は、突出部23の側面によって規制される。そのため、本例においても、高圧接続端子3の横方向Yにおける変位による二次ボビン2からの外れを防止することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
1 内燃機関用の点火コイル
11 一次コイル
12 二次コイル
2 二次ボビン
3 高圧接続端子
31 被保持部
32 中間部
33 曲線部
4 導通端子

Claims (4)

  1. 互いに磁気的に結合した一次コイル(11)及び二次コイル(12)と、上記二次コイル(12)が巻回された二次ボビン(2)と、上記二次コイル(12)に接続された高圧接続端子(3)と、該高圧接続端子(3)と接触して上記二次コイル(12)に生じた高電圧を点火プラグへ伝える導通端子(4)とを有する内燃機関用の点火コイル(1)であって、
    上記高圧接続端子(3)は、弾性変形可能な金属線材を屈曲して形成してなり、上記二次ボビン(2)に保持された一対の被保持部(31)と、該一対の被保持部(31)から、これらの並び方向に直交する方向に延びる一対の中間部(32)と、該一対の中間部(32)における上記被保持部(31)側と反対側の端部同士を曲線状につなぐように折り返された曲線部(33)と、を有し、
    上記高圧接続端子(3)は、上記中間部(32)が、その長手方向及び上記並び方向に直交する方向に弾性変形した状態で、上記曲線部(33)を上記導通端子(4)に接触させていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 上記二次ボビン(2)は、上記高圧接続端子(3)の上記一対の被保持部(31)をそれぞれ係合する爪部(5)を一対設けてなり、該一対の爪部(5)は、それぞれの開放端(521)の向きが、上記一対の被保持部(31)の並び方向において互いに逆向きとなるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 上記高圧接続端子(3)の上記一対の被保持部(31)は、上記二次ボビン(2)の軸方向(X)の一端に保持されており、上記二次ボビン(2)は、径方向外側に突出する突出部(23)を有し、該突出部(23)は、上記爪部(5)の根元よりも開放端(521)側に配されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  4. 上記一対の爪部(5)は、それぞれの開放端(521)が互いに向き合う向きで配設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
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