JP7213781B2 - サトウキビ収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、圃場のサトウキビを収穫するサトウキビ収穫機に関する。
サトウキビ収穫機としては、特許文献1に開示されているように、機体の前下部の収穫部、後上がり傾斜姿勢の搬送装置、及び搬送装置の後上部に接続された後処理装置が設けられたものがある。
切断装置が収穫部に設けられており、機体の進行に伴って圃場の作物の株元が、切断装置により切断されて、作物が収穫される。収穫部により収穫された作物が、搬送装置により搬送されるのであり、搬送装置によって搬送された作物が、後処理装置によって後処理される。
特開2008-5715号公報
サトウキビ収穫機において作物を無駄なく収穫する為には、切断装置により作物の株元における圃場面に近い部分を切断する必要がある。
しかしながら、切断装置により作物の株元における圃場面に近い部分を切断すると、切断装置が圃場面に接触することが多くなり、切断装置に摩耗が進展し、切断装置の駆動に大きな負荷が掛かる。
本発明は、サトウキビ収穫機において、切断装置により作物の株元における圃場面に近い部分を切断する場合、切断装置の摩耗が抑えられ、切断装置の駆動に大きな負荷が掛からないようにすることを目的としている。
本発明のサトウキビ収穫機は、機体の走行用の走行装置と、圃場の作物の株元を切断する切断装置を有する状態で、機体の前下部に設けられた収穫部と、前記収穫部により収穫された作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、前記搬送装置の後上部に接続され、前記搬送装置によって搬送された作物の後処理を行う後処理装置と、前記切断装置を駆動する駆動装置と、前記駆動装置に掛かる負荷を検出する負荷センサーと、前記走行装置に対する前記収穫部及び前記搬送装置の高さを変更可能な昇降装置とが備えられ、前記昇降装置は、前記負荷センサーの検出値が事前に設定された上昇側設定値よりも高くなると、前記収穫部及び前記搬送装置を上昇操作し、前記負荷センサーの検出値が前記上昇側設定値よりも低くなると停止し、且つ、前記負荷センサーの検出値が前記上昇側設定値よりも低く設定された下降側設定値よりも低くなると、前記収穫部及び前記搬送装置を下降操作する。
本発明によると、切断装置を駆動する駆動装置に掛かる負荷を検出する負荷センサーが設けられ、走行装置に対する収穫部及び搬送装置の高さを変更可能な昇降装置が設けられている。
本発明によると、切断装置により作物の株元における圃場面に近い部分を切断することによって、切断装置が圃場面に接触することが多くなり、切断装置の駆動の大きな負荷が掛かった場合、負荷センサーの検出値が上昇側設定値よりも高くなると、収穫部及び搬送装置が昇降装置により上昇操作されるのであり、切断装置が上昇操作される。
これにより、切断装置が圃場面に接触することが少なくなって、切断装置の摩耗の進展が抑えられ、切断装置の駆動に掛かる負荷が小さくなるのであり、切断装置の駆動に掛かる負荷が大きくなることによる破損が防止される。
本発明によると、切断装置が上昇操作される場合、収穫部及び搬送装置が上昇操作されるのであり、収穫部と搬送装置との位置関係が維持される。
これにより、切断装置が上昇操作されても、収穫部と搬送装置との位置関係が維持されることによって、収穫部から搬送装置への作物の受け渡しに支障は生じない。
本発明によると、前述のように負荷センサーの検出値が上昇側設定値よりも高くなって収穫部及び搬送装置が上昇操作された場合、負荷センサーの検出値が上昇側設定値よりも低くなると、収穫部及び搬送装置の上昇操作が停止される。この後、負荷センサーの検出値が上昇側設定値よりも低く設定された下降側設定値よりも低くなると、収穫部及び搬送装置が下降操作される。
これにより、切断装置が上昇操作された状態が必要以上に維持されることはなく、作物の株元が圃場に多く残る状態を避けることができて、作物を無駄なく収穫するという面で有利である。
本発明において、前記走行装置に対する前記収穫部及び前記搬送装置の高さを検出する高さセンサーが備えられ、前記高さセンサーの検出値が、事前に設定された基準高さに達すると、前記昇降装置の前記基準高さを越えての下降作動が阻止されると好適である。
本発明によると、前述のように負荷センサーの検出値に基づいて収穫部及び搬送装置が昇降操作される場合、走行装置に対する収穫部及び搬送装置の高さを検出する高さセンサーが備えられており、高さセンサーの検出値が事前に設定された基準高さに達すると、昇降装置の基準高さを越えての下降作動が阻止されるので、収穫部及び搬送装置が必要以上に下降操作される状態を防止することができる。
本発明によると、走行装置に対する収穫部及び搬送装置の高さを検出する高さセンサーにより、切断装置の圃場面からの高さを把握することができるので、基準高さを切断装置の圃場面からの実際の高さとして適切に設定することができる。
本発明において、人為的に操作されることにより、前記基準高さを設定及び変更可能な基準高さ設定部が備えられていると好適である。
本発明によると、作業者が圃場や作物の状態等に基づいて基準高さ設定部を操作することにより、圃場や作物の状態等に対応した基準高さを設定することができる。
本発明において、前記駆動装置が、油圧モータであり、前記負荷センサーが、前記油圧モータの油圧を検出すると好適である。
本発明によると、切断装置が油圧モータにより駆動されるように構成された場合、負荷センサーにより油圧モータの油圧を検出することによって、切断装置の駆動に掛かる負荷が容易に検出されるようになる。
本発明において、前記切断装置は、上下方向に沿った軸芯周りに回転駆動される右及び左の回転刃を有して、前記右及び左の回転刃の間に作物の株元が導入されることにより、作物の株元を切断するように構成され、共通の前記油圧モータにより、前記右及び左の回転刃が回転駆動され、前記負荷センサーが、前記油圧モータに作動油を供給する油圧回路の油圧を検出すると好適である。
本発明によると、切断装置が、上下方向に沿った軸芯周りに回転駆動される右及び左の回転刃の間に作物の株元が導入されることにより、作物の株元を切断するように構成されている。
この構成において、本発明によると、共通の前圧モータにより右及び左の回転刃が回転駆動されるので、構造の簡素化の面で有利である。
本発明によると、負荷センサーにより油圧モータに作動油を供給する油圧回路の油圧を検出することによって、切断装置の右及び左の回転刃の駆動に掛かる負荷が容易に検出されるようになる。
本発明において、前記走行装置が、機体を支持する前輪及び後輪であり、前記昇降装置が、前記前輪に対する前記収穫部及び前記搬送装置の高さを変更可能な油圧シリンダであり、前記油圧シリンダの昇降作動により前記後輪を支点として、前記収穫部及び前記搬送装置が前記前輪に対して昇降操作されると好適である。
本発明によると、前輪及び後輪により機体が支持されており、油圧シリンダにより前輪に対する収穫部及び搬送装置の高さが変更されるのであり、油圧シリンダの昇降作動によって、収穫部及び搬送装置が後輪を支点として上下に揺動するように昇降操作される。
これにより、収穫部及び搬送装置の重量の一部が後輪を介して圃場面に支持された状態で、油圧シリンダによって収穫部及び搬送装置が昇降操作されるので、油圧シリンダに掛かる負荷を少なくすることができる。
サトウキビ収穫機の左側面図である。 サトウキビ収穫機の平面図である。 収穫部及び搬送装置の縦断左側面図である。 切断装置の正面図である。 切断装置の平面図である。 搬送装置における上側回転体の付近の概略平面図である。 搬送装置における下側回転体の付近の概略平面図である。 搬送装置の右側面図である。 揺動支持部材の斜視図である。 切断装置及び前輪の付近の正面図である。 切断装置及び前輪の付近の平面図である。 前輪の操向操作の構成を示す概略図である。 前輪の昇降操作の構成を示す概略図である。 前輪の昇降制御の流れを示す図である。
図1~図14にサトウキビ収穫機が示されており、図1~図14において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
(サトウキビ収穫機の全体構成)
図1及び図2に示すように、走行用の走行装置である右及び左の前輪1と、走行用の走行装置である右及び左の後輪2とにより、サトウキビ収穫機の全体である機体が支持されている。
機体の前下部に設けられた収穫部3、後上がり傾斜姿勢に設けられた搬送装置4、搬送装置4の後上部に接続された後処理装置5、後上がり傾斜姿勢の搬送コンベア6、機体の上部に設けられた運転部7及びエンジン8が、機体に設けられている。
以上の構成により、機体の進行に伴い、収穫部3により圃場の作物の株元が切断されて作物が収穫され、収穫部3により収穫された作物が、搬送装置4により機体の後部の上部に向けて搬送される。
作物が搬送装置4の搬送終端部に達すると、作物は搬送装置4の搬送終端部で細断されて後処理装置5に供給されるのであり、細断された作物は後処理装置5の内部を下方に通過しながら、搬送コンベア6の前部の下部に落下する。後処理装置5の内部において選別風が作物に供給されて、屑が飛ばされて排出される。
搬送コンベア6の前部の下部に落下した作物は、搬送コンベア6により後方の上方に搬送され、搬送コンベア6の後部の上部の排出部から、伴走するトラック等の運搬車(図示せず)の荷台に放出されて回収される。
(収穫部の構成)
図1,2,3に示すように、収穫部3は、機体に連結された右及左の縦壁部9が設けられており、以下に説明するデバイダ10、分草体11、倒し装置12及び切断装置13が縦壁部9に支持されている。
デバイダ10が、縦壁部9の前部の下部に連結されている。外周部に螺旋部が設けられた円筒状の分草体11が、上下方向に沿った軸芯周りに回転駆動可能に、縦壁部9の前部に沿って支持されている。
2組の倒し装置12が、収穫部3の後部の上部に設けられている。倒し装置12は、円筒状の本体部12aの外周部に、端部が凹凸形状に形成された複数の操作板12bが、放射状に取り付けられて構成されており、右及び左の縦壁部9に亘って、左右方向に沿った軸芯P1周りに回転駆動可能に支持されている。
図3,4,5に示すように、切断装置13が収穫部3の後部の下部に設けられている。切断装置13に、上下方向に沿った軸芯P2周りに回転可能に支持された右及び左の回転刃14が設けられている。右の回転刃14が図5の反時計方向に回転駆動され、左の回転刃14が図5の時計方向に回転駆動される。
以上の構成により、機体の進行に伴い、収穫部3において、デバイダ10及び回転駆動される分草体11により、圃場の作物が分けられながら、1条の作物が右及び左の縦壁部9の間に導入されるのであり、右及び左の縦壁部9の間に導入された作物の上部に倒し装置12が作用して、作物が機体の進行方向の前側に倒される。倒し装置12により倒された作物の株元が切断装置13に達すると、作物の株元が右及び左の回転刃14の間に導入されて切断されて、作物が収穫部3により収穫される。
作物の株元が右及び左の回転刃14の間に導入されて切断されると、切断された作物の株元が右及び左の回転刃14の回転により搬送装置4に供給され、作物が搬送装置4に引き込まれるのであり、収穫部3により収穫された作物が、搬送装置4により、作物の上部に対して作物の株元が先行するように、機体の後部の上部に向けて搬送される。
(切断装置の構成)
図4,5,10,11に示すように、右及び左の縦壁部9に亘って、伝動ケース15が連結されており、右及び左の回転刃14が、伝動ケース15の右部及び左部の下部に下向きに支持されている。
回転刃14に、軸芯P2周りに回転可能に支持された駆動軸16、駆動軸16の下部に連結された円板部材17、円板部材17の下面部に放射状に連結された刃部18、及び端部が凹凸形状に形成されて駆動軸16に沿って連結された掻き込み部材19等が設けられている。側面視で、駆動軸16(軸芯P2)が前傾姿勢に設定されており(図3及び図10参照)、円板部材17及び刃部18が前下り傾斜姿勢となっている。
伝動ケース15の上面部に、駆動装置である油圧モータ20が連結されており、伝動ケース15の内部において、油圧モータ20の駆動ギヤ20aと、左の駆動軸16の入力ギヤ16aとが咬合している。伝動ケース15の内部に、中継ギヤ21が回転可能に支持されて、中継ギヤ21が油圧モータ20の駆動ギヤ20aと咬合しており、右の駆動軸16の入力ギヤ16aが中継ギヤ21と咬合している。
油圧モータ20により、油圧モータ20の駆動ギヤ20aが回転駆動されることによって、油圧モータ20の動力が、左の回転刃14に伝達されて、左の回転刃14が図5の時計方向に回転駆動される。
これと同時に油圧モータ20の動力が、中継ギヤ21を介して右の駆動軸16の入力ギヤ16aに伝達され、右の回転刃14に伝達されて、右の回転刃14が図5の反時計方向に回転駆動される。このように、共通の油圧モータ20により、右及び左の回転刃14が互いに逆向きに回転駆動される。
(搬送装置の全体構成)
図3及び図8に示すように、搬送装置4において、右及左の側板22が設けられて、右及び左の側板22の上部及び下部に亘って複数のフレーム23が連結され、右及び左の側板22の下部の上部に亘って底板24が連結されて、側板22、フレーム23及び底板24により箱状の構造体が構成されている。
図3,6,7に示すように、この箱状の構成体の内部に、6組の回転体ユニット31,32,33,34,35,36が支持されており、側板22の前部が収穫部3(縦壁部9)の後部が連結され、側板22及び底板24の後部が後処理装置5に連結されて、搬送装置4が構成されている。
回転体ユニット31~36の各々は、左右方向に沿った軸芯P11,P21,P31,P41,P51,P61周りに回転可能な上側回転体31a,32a,33a,34a,35a,36aと、左右方向に沿った軸芯P12,P22,P32,P42,P52,P62周りに回転可能な下側回転体31b,32b,33b,34b,35b,36bとを有しており、回転体ユニット31~36が作物の搬送方向に沿って間隔を開けて配置されている。
回転体ユニット31~36において、上側回転体31a~36aが図3の反時計方向に回転駆動され、下側回転体31b~36bが図3の時計方向に回転駆動されて、上側回転体31a~36aと下側回転体31b~36bとが互いに逆向きに回転駆動される。
回転体ユニット31~35において、上側回転体31a~35a及び下側回転体31b~35bは、円筒状の本体部25の外周部に、端部が凹凸形状に形成された複数の掻き込み部材26が、放射状に連結されて形成されている。
搬送装置4の搬送終端部に位置する回転体ユニット36において、上側回転体36a及び下側回転体36bは、円筒状の本体部25の外周部に、横長の複数の細断刃27が放射状に連結されて形成されている。
以上の構成により、前述の(サトウキビ収穫機の全体構成)及び(収穫部の構成)に記載のように、収穫部3において切断された作物の株元が搬送装置4に供給されると、作物の株元が、回転体ユニット31の上側回転体31aと下側回転体31bとの間に引き込まれる。作物は、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aと下側回転体31b~35bとの間に挟まれながら、作物の上部に対して作物の株元が先行するように搬送される。
作物が搬送装置4の搬送終端部に達すると、作物は、回転体ユニット36の上側回転体36aと下側回転体36bとの間に挟み込まれ、細断刃27により細断されて、後処理装置5の上部に供給される。
(回転体ユニットの上側回転体の支持構成)
図3,6,9に示すように、回転体ユニット31~35において、上側回転体31a~35aを上下に揺動可能に支持する揺動支持部材28が設けられている。揺動支持部材28は、支持軸28aの右端部及び左端部に、平板状の右及び左の支持板28bが連結されており、右及び左の軸受け部28cが支持板28bに支持されて構成されている。
回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aにおいて、伝動軸である駆動軸41,42,43,44,45が連結されており、駆動軸41~45が揺動支持部材28の右及び左の軸受け部28cに回転可能に支持されて、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、揺動支持部材28の軸受け部28cの軸芯P11,P21,P31,P41,P51周りに回転可能に支持されている。
図3,6,8に示すように、右及び左の側板22の内面において、左右方向に沿った軸芯P13,P23,P33,P43,P53周りに、揺動支持部材28が揺動可能に支持されており、右及び左の側板22に開口された長円状の開口部22aから、揺動支持部材28の軸受け部28c及び駆動軸41~45が外側に出ている。
以上の構成により、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、揺動支持部材28により軸芯P13~P53周りに、斜めの上下方向に沿って揺動可能に支持されており、下側回転体31b~35bに対して接近及び離間可能に支持されている。
回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35a及び揺動支持部材28の重量により、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、下側回転体31b~35bに対して接近する。
揺動支持部材28の右及び左の支持板28bが、右及び左の側板22の内面に接触しながら、揺動支持部材28が揺動するので、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aが、側板22に対して傾斜すること少なく安定して揺動する。
揺動支持部材28の支持板28bのストッパー部(図示せず)が、側板22の開口部22aの下端部に接触することにより、揺動支持部材28の揺動が止められるのであり、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aにおいて、下側回転体31b~35bに対する最接近位置が決められる。これにより、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aは、最接近位置に達しても、下側回転体31b~35bに接触することはない。
(回転体ユニットの上側回転体の回転駆動の構成)
図6及び図8に示すように、複数の回転体ユニット31~36のうちの特定の回転体ユニット36において、回転体ユニット36の上側回転体36aに、伝動軸である駆動軸46が連結されており、回転体ユニット36の上側回転体36aが、駆動軸46により側板22の軸芯P61周りに回転可能に支持されている。回転体駆動装置及び上側の回転体駆動装置である油圧モータ29が、左の側板22に連結されており、油圧モータ29により駆動軸46が回転駆動される。
駆動軸46における右の側板22から外側に出ている部分に、スプロケット46a及び第1ギヤ46bが連結されている。右の側板22に支持軸37が回転可能に支持されて、支持軸37のギヤ37aが、駆動軸46の第1ギヤ46bと咬合しており、大径のフライホイール38が支持軸37に連結されている。
右の側板22において、軸芯P13,P23,P33,P43,P53に対応する部分に、伝動軸である中継軸61,62,63,64,65が回転可能に支持されており、中継軸61~65の端部に亘って、支持部材39がベアリング(図示せず)を介して接続されている。
これにより、回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aを、上側の中継軸61~65に沿った軸芯P13~P53周りに上下に揺動可能に支持する揺動支持部材28が設けられた状態となっている。
中継軸61に、スプロケット61a,61bが連結されている。中継軸62~65の各々に、スプロケット62a,62b,62c,63a,63b,63c,64a,64b,64c,65a,65b,65cが連結されている。駆動軸41~45の各々に、スプロケット41a,42a,43a,44a,45aが連結されている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン71が、中継軸61のスプロケット61aと中継軸62のスプロケット62aとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン72が、中継軸62のスプロケット62bと中継軸63のスプロケット63bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン73が、中継軸63のスプロケット63aと中継軸64のスプロケット64aとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン74が、中継軸64のスプロケット64bと中継軸65のスプロケット65bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン75が、中継軸65のスプロケット65aと駆動軸46のスプロケット46aとに亘って取り付けられている。
合成樹脂製のテンションローラー40が、伝動チェーン71~75に対して設けられており、伝動チェーン71~75の張りが維持されている。
中継無端回転体である伝動チェーン91が、中継軸61のスプロケット61bと駆動軸41のスプロケット41aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン92が、中継軸62のスプロケット62cと駆動軸42のスプロケット42aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン93が、中継軸63のスプロケット63cと駆動軸43のスプロケット43aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン94が、中継軸64のスプロケット64cと駆動軸44のスプロケット44aとに亘って取り付けられている。
中継無端回転体である伝動チェーン95が、中継軸65のスプロケット65cと駆動軸45のスプロケット45aとに亘って取り付けられている。
(回転体ユニットの下側回転体の支持構成及び回転駆動の構成)
図7及び図8に示すように、回転体ユニット31~36の下側回転体31b~36bにおいて、伝動軸である駆動軸51,52,53,54,55,56が連結されており、回転体ユニット31~36の下側回転体31b~36bが、駆動軸51~56により側板22の軸芯P12,P22,P32,P42,P52,P62周りに回転可能に支持されている。
複数の回転体ユニット31~36のうちの特定の回転体ユニット36の駆動軸56において、回転体駆動装置及び下側の回転体駆動装置である油圧モータ30が、左の側板22に連結されており、油圧モータ30により駆動軸56が回転駆動される。
駆動軸56における右の側板22から外側に出ている部分に、スプロケット56a及び第2ギヤ56bが連結されている。駆動軸46の第1ギヤ46bと駆動軸56の第2ギヤ56bとが咬合しており、駆動軸46の第1ギヤ46bと駆動軸56の第2ギヤ56bとは、同じ径に構成されている。
駆動軸51に、スプロケット51aが連結されている。駆動軸52~55の各々に、スプロケット52a,52b,53a,53b,54a,54b,55a,55bが連結されている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン81が、駆動軸51のスプロケット51aと駆動軸52のスプロケット52aとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン82が、駆動軸52のスプロケット52bと駆動軸53のスプロケット53bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン83が、駆動軸53のスプロケット53aと駆動軸54のスプロケット54aとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン84が、駆動軸54のスプロケット54bと駆動軸55のスプロケット55bとに亘って取り付けられている。
伝動機構及び無端回転体である伝動チェーン85が、駆動軸55のスプロケット55aと駆動軸56のスプロケット56aとに亘って取り付けられている。
合成樹脂製のテンションローラー47が、伝動チェーン81~85に対して設けられており、伝動チェーン81~85の張りが維持されている。
(回転体ユニットの上側回転体の回転駆動の状態)
図3,6,8に示すように、油圧モータ29の動力が、特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)に伝達され、特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)が、図3の反時計方向に回転駆動される。
特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)の動力が、駆動軸46の第1ギヤ46bを介してフライホイール38に伝達されて、フライホイール38が回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)の逆方向に回転駆動される。支持軸37のギヤ37aが、駆動軸46の第1ギヤ46bよりも小径に構成されており、フライホイール38が高速で回転駆動される。
特定の回転体ユニット36の上側回転体36a(駆動軸46)の動力が、伝動チェーン75を介して中継軸65に伝達され、伝動チェーン95を介して、隣接する回転体ユニット35の上側回転体35a(駆動軸45)に伝達されて、回転体ユニット35の上側回転体35a(駆動軸45)が、図3の反時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット35の上側回転体36a(中継軸65)の動力が、伝動チェーン74を介して中継軸64に伝達され、伝動チェーン94を介して、隣接する回転体ユニット34の上側回転体34a(駆動軸44)に伝達されて、回転体ユニット34の上側回転体34a(駆動軸44)が、図3の反時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット34の上側回転体34a(中継軸64)の動力が、伝動チェーン73を介して中継軸63に伝達され、伝動チェーン93を介して、隣接する回転体ユニット33の上側回転体33a(駆動軸43)に伝達されて、回転体ユニット33の上側回転体33a(駆動軸43)が、図3の反時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット33の上側回転体33a(中継軸63)の動力が、伝動チェーン72を介して中継軸62に伝達され、伝動チェーン92を介して、隣接する回転体ユニット32の上側回転体32a(駆動軸42)に伝達されて、回転体ユニット32の上側回転体32a(駆動軸42)が、図3の反時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット32の上側回転体32a(中継軸62)の動力が、伝動チェーン71を介して中継軸61に伝達され、伝動チェーン91を介して、隣接する回転体ユニット31の上側回転体31a(駆動軸41)に伝達されて、回転体ユニット31の上側回転体31a(駆動軸41)が、図3の反時計方向に回転駆動される。
(回転体ユニットの下側回転体の回転駆動の状態)
図3,7,8に示すように、油圧モータ30の動力が、特定の回転体ユニット36の下側回転体36b(駆動軸56)に伝達され、特定の回転体ユニット36の下側回転体36b(駆動軸56)が、図3の時計方向に回転駆動される。
特定の回転体ユニット36の下側回転体36b(駆動軸56)の動力が、伝動チェーン85を介して、隣接する回転体ユニット35の下側回転体35b(駆動軸55)に伝達されて、回転体ユニット35の下側回転体35b(駆動軸55)が、図3の時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット35の下側回転体35b(駆動軸55)の動力が、伝動チェーン84を介して、隣接する回転体ユニット34の下側回転体34b(駆動軸54)に伝達されて、回転体ユニット34の下側回転体34b(駆動軸54)が、図3の時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット34の下側回転体34b(駆動軸54)の動力が、伝動チェーン83を介して、隣接する回転体ユニット33の下側回転体33b(駆動軸53)に伝達されて、回転体ユニット33の下側回転体33b(駆動軸53)が、図3の時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット33の下側回転体33b(駆動軸53)の動力が、伝動チェーン82を介して、隣接する回転体ユニット32の下側回転体32b(駆動軸52)に伝達されて、回転体ユニット32の下側回転体32b(駆動軸52)が、図3の時計方向に回転駆動される。
回転体ユニット32の下側回転体32b(駆動軸52)の動力が、伝動チェーン81を介して、隣接する回転体ユニット31の下側回転体31b(駆動軸51)に伝達されて、回転体ユニット31の下側回転体31b(駆動軸51)が、図3の時計方向に回転駆動される。
図6,7,8に示すように、特定の回転体ユニット36において、上側回転体36aに連動して回転する駆動軸46の第1ギヤ46bと、下側回転体36bに連動して回転する駆動軸56の第2ギヤ56bとが咬合することにより同期機構48が構成されており、同期機構48が搬送装置4の右部に設けられている。
同期機構48が特定の回転体ユニット36に設けられることにより、特定の回転体ユニット36の上側回転体36aの回転と下側回転体36bの回転とが同期しており、他の回転体ユニット31~35の上側回転体31a~35aの回転と下側回転体31b~35bの回転とが同期している。
(搬送装置における各部の配置状態)
図6,7,8に示すように、搬送装置4の右部において、隣接する2組の回転体ユニット31~36に亘って取り付けられ、一方の前転体ユニット31~36から、他方の回転体ユニット31~36に動力を伝達する複数の伝動チェーン71~75,81~85,91~95が備えられている。
油圧モータ29,30の動力が、特定の回転体ユニット36に伝達され、特定の回転体ユニット36動力が、伝動チェーン71~75,81~85,91~95を介して、他の回転体ユニット31~35に伝達されている。
回転体ユニット31~36の各々において、動力を受け取って回転体ユニット31~36に伝達する駆動軸41~46,51~56及び中継軸61~65が、回転体ユニット31~36に対して同じ右側に配置されている。
伝動チェーン71~75,81~85,91~95が、隣接する2組の回転体ユニット31~36の駆動軸41~46,51~56及び中継軸61~65に亘って取り付けられている。
伝動チェーン71~75,81~85が、作物の搬送方向に沿って並ぶように配置されており、回転体ユニット31~36に近い内側及び回転体ユニット31~36から離れた外側に交互に配置されている。
伝動チェーン91~95が、伝動チェーン71~75,81~85に対して回転体ユニット31~36に近い内側に配置されている。
回転体ユニット31~36の各々において、駆動軸41~46,51~56及び中継軸61~65が、上側回転体31a~36a及び下側回転体31b~36bの各々に対して設けられている。
隣接する2組の回転体ユニット31~36における上側の駆動軸41~46及び中継軸61~65に亘って取り付けられ、一方の回転体ユニット31~36の上側の駆動軸41~46及び中継軸61~65から、他方の回転体ユニット31~36の上側の駆動軸41~46及び中継軸61~65に動力を伝達する上側の伝動チェーン71~75が設けられている。
隣接する2組の回転体ユニット31~36における下側の駆動軸51~56に亘って取り付けられ、一方の回転体ユニット31~36の下側の駆動軸51~56から、他方の回転体ユニット31~36の下側の駆動軸51~56に動力を伝達する下側の伝動チェーン81~85が設けられている。
油圧モータ29,30により、特定の回転体ユニット31の上側回転体36a及び下側回転体36bの各々が回転駆動されている。
搬送装置4の右部に、特定の回転体ユニット36の上側回転体36aを回転駆動する上側の油圧モータ29と、特定の回転体ユニット36の下側回転体36bを回転駆動する下側の油圧モータ30とが設けられている。搬送装置4の左部に、同期機構48が設けられている。
伝動チェーン71~75,81~85,91~95において、伝動チェーン71,72は同じものである。伝動チェーン73,81,82,83は同じものである。伝動チェーン74,84,85は同じものである。伝動チェーン91~95は同じものである。
(前輪及び後輪の支持の構成)
図1に示すように、右及び左の後輪2は、機体に連結された後車軸ケース(図示せず)に右端部及び左端部に回転可能に支持されて、機体に対して位置が固定されており、エンジン8の動力により回転駆動される。
右及び左の前輪1は、機体に昇降操作可能及び操向可能に支持されており、エンジン8の動力は前輪1に伝達されない。前輪1の支持の構成について、以下に説明する。
図10及び図11に示すように、右及び左の支持フレーム49が、右及び左の縦壁部9に後部に上下方向に沿って連結されて、右及び左の支持フレーム49の上部に亘って、支持フレーム50が左右方向に沿って連結されている。右及び左の支持アーム57が、前後方向に沿った軸芯P3周りに上下に揺動可能に、支持フレーム49の下部に支持されている。
昇降装置である単動型の右及び左の油圧シリンダ58が設けられ、油圧シリンダ58の本体部58aの下部が、支持アーム57の端部の支持部57aに、上下方向に沿った軸芯P4周りに回転可能に支持されている。支持フレーム49の上部にブラケット59が連結されており、油圧シリンダ58のピストン58bがブラケット59に接続されている。油圧シリンダ58の本体部58aに連結された車軸部60に、前輪1が回転可能に支持されている。
切断装置13の伝動ケース15に対して後側に、支持フレーム66が左右方向に沿って設けられて、支持フレーム66に右及び左のブラケット66aが連結されている。復動型の右及び左の油圧シリンダ67が設けられており、支持フレーム66のブラケット66aの斜めの左右方向に沿った軸芯P5周りに、油圧シリンダ67が上下に揺動可能に接続され、油圧シリンダ58の本体部58aの上部に連結されたナックルアーム58cに、油圧シリンダ67が接続されている。
(前輪の操向操作の構成)
図12に示すように、右及び左の油圧シリンダ67に作動油を給排操作する制御弁68が備えられており、運転部7に設けられた操縦ハンドル69(図1参照)により、制御弁68が操作される。
右及び左の油圧シリンダ67のピストン側の油室67aと制御弁68とに亘って、右及び左の油路70が接続されており、右の油圧シリンダ67のボトム側の油室67bと左の油圧シリンダ67のボトム側の油室67bとに亘って、油路80が接続されている。
操縦ハンドル69が右に操作されると、制御弁68から右の油路70を介して、作動油が右の油圧シリンダ67の油室67aに供給されて、右の油圧シリンダ67が収縮作動する。右の油圧シリンダ67の油室67bの作動油が、油路80を介して左の油圧シリンダ67の油室67bに供給されて、左の油圧シリンダ67が伸長作動し、左の油圧シリンダ67の油室67aの作動油が、左の油路70を介して制御弁68に戻される。
このように、右の油圧シリンダ67が収縮作動し、左の油圧シリンダ67が伸長作動することにより、油圧シリンダ58の本体部58aが回転操作されて、右及び左の前輪1が右に操向操作される。
操縦ハンドル69が左に操作されると、制御弁68から左の油路70を介して、作動油が左の油圧シリンダ67の油室67aに供給されて、左の油圧シリンダ67が収縮作動する。左の油圧シリンダ67の油室67bの作動油が、油路80を介して右の油圧シリンダ67の油室67bに供給されて、右の油圧シリンダ67が伸長作動し、右の油圧シリンダ67の油室67aの作動油が、右の油路70を介して制御弁68に戻される。
このように、右の油圧シリンダ67が伸長作動し、左の油圧シリンダ67が収縮作動することにより、油圧シリンダ58の本体部58aが回転操作されて、右及び左の前輪1が左に操向操作される。
(前輪の昇降操作の構成)
図13に示すように、右及び左の油圧シリンダ58に作動油を給排操作する電磁操作型式の制御弁86が備えられており、機体に設けられた制御装置100により制御弁86が操作される。
制御弁86が上昇位置86Uに操作されると、作動油が油圧シリンダ58に供給され、油圧シリンダ58が伸長作動して、前輪1が機体に対して下降操作される。制御弁86が下降位置86Dに操作されると、作動油が油圧シリンダ58から排出され、油圧シリンダ58が収縮作動して、前輪1が機体に対して上昇操作される。制御弁86が中立位置86Nに操作されると、油圧シリンダ58への作動油の給排が遮断されて、油圧シリンダ58が停止する。
以上の構成により、油圧シリンダ58が伸縮操作されることによって、前輪1が機体に対して昇降操作される。前輪1及び後輪2が接地した状態において、油圧シリンダ58が伸縮操作されることにより、後輪2を支点として、前輪1に対して機体(収穫部3及び搬送装置4)が昇降操作されるのであり、前輪1に対する収穫部3及び搬送装置4の高さが変更される。
(前輪の昇降制御の構成)
図13に示すように、切断装置13において、油圧回路である油路87が油圧モータ20に接続されて、油路87を介して作動油が油圧モータ20に供給され、油圧モータ20が作動する。油圧回路である油路88が油圧モータ20に接続されて、油圧モータ20の作動油が油路88を介して排出される。
油路87,88に亘って、バイパス用の油路89が接続されており、リリーフ弁90が油路89に設けられている。油路88の油圧を検出する負荷センサー79が設けられ、負荷センサー79の検出値A2が制御装置100に入力される。負荷センサー79により油路87の油圧が検出されることにより、油圧モータ20の油圧が検出されるのであり、油圧モータ20の油圧が油圧モータ20に掛かる負荷として検出される。
支持フレーム49に対する支持アーム57(図10参照)の上下角度を検出する高さセンサー77が設けられ、高さセンサー77の検出値A1が制御装置100に入力される。高さセンサー77により支持フレーム49に対する支持アーム57の上下角度を検出することによって、機体に対する前輪1の上下位置が検出されるのであり、前輪1(地面)に対する収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さが検出される。
基準高さK1(後述の(前輪の昇降制御)を参照)を設定可能なダイヤル操作型式の基準高さ設定部76が運転部7に設けられて、基準高さ設定部76の信号が制御装置100に入力されている。作業者が基準高さ設定部76を人為的に操作することにより、基準高さK1を任意に設定及び変更可能である。
後述の前輪1の昇降制御を作動させる作動状態及び停止させる停止状態を設定する制御操作部78が運転部7に設けられて、制御操作部78の信号が制御装置100に入力されている。作業者が制御操作部78を人為的に操作することにより、作動状態及び停止状態を設定することができる。
(前輪の昇降制御)
前輪1の昇降制御を、図13及び図14に基づいて説明する。
作業が開始されると、基準高さ設定部76の操作位置により基準高さK1が設定され(ステップS1)、高さセンサー77による検出が行われて(ステップS2)、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1となるように、制御装置100により制御弁86が操作される(ステップS3)。
制御操作部78が停止状態に操作されていると(ステップS4)、ステップS1に戻るのであり、作業者が基準高さ設定部76を操作して基準高さK1を変更すると(ステップS1)、高さセンサー77の検出値A1が変更された基準高さK1となるように、制御装置100により制御弁86が操作される(ステップS3)。
これにより、作業者は、基準高さ設定部76を操作することによって、前輪1(地面)に対する収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の高さを任意に変更することができる。
制御操作部78が作動状態に操作されると(ステップS4)、負荷センサー79による検出が行われる(ステップS5)。この場合、負荷センサー79の検出値A2に対して、上昇側設定値AU、及び上昇側設定値AUよりも低い値の下降側設定値ADが、制御装置100に事前に設定されている。
負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも低く且つ下降側設定値ADよりも高いと(ステップS6)、制御装置100により油圧シリンダ58は停止している(ステップS7)。
負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも高くなると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が大きくなったと判断される。
制御装置100により制御弁86が上昇位置86Uに操作され、油圧シリンダ58が伸長作動して、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)が、前輪1(地面)に対して上昇操作される(ステップS8)。
この後、負荷センサー79の検出値A2が、上昇側設定値AUよりも低くなるまで低下すると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が適正値に戻ったと判断されて、制御装置100により油圧シリンダ58は停止する(ステップS7)。
負荷センサー79の検出値A2が、下降側設定値ADよりも低くなると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が小さくなったと判断される。
制御装置100により制御弁86が下降位置86Dに操作され、油圧シリンダ58が収縮作動して、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)が、前輪1(地面)に対して下降操作される(ステップS11)。
この後、負荷センサー79の検出値A2が、下降側設定値ADよりも高くなるまで上昇すると(ステップS6)、切断装置13(油圧モータ20)に掛かる負荷が適正値に戻ったと判断されて、制御装置100により油圧シリンダ58は停止する(ステップS7)。
ステップS6,S11において油圧シリンダ58が収縮作動する場合、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1よりも高い状態において、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)の下降操作が許容される(ステップS9,S10)。
ステップS6,S11において油圧シリンダ58が収縮作動する場合、高さセンサー77の検出値A1が基準高さK1に達すると(ステップS9,S10)、制御装置100により油圧シリンダ58は停止する(ステップS7)。これにより、油圧シリンダ58の基準高さK1を越えての収縮作動が阻止される。
以上のように、制御操作部78の作動状態において、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13(回転刃14)における前輪1(地面)の基準高さK1を越えての下降操作が阻止される。この場合、作業者が基準高さ設定部76を操作することにより、基準高さK1を変更することができる。
(発明の実施の第1別形態)
前輪1及び後輪2に代えて、クローラ走行装置(図示せず)を、走行装置として設けてもよい。
この構成において、クローラ走行装置のトラックフレーム(図示せず)を、機体に対して平行に昇降操作することにより、機体がクローラ走行装置(地面)に対して平行な姿勢を維持しながら、機体(収穫部3及び搬送装置4、切断装置13)の昇降操作が行われるように構成してもよい。
(発明の実施の第2別形態)
右及び左の回転刃14が設けられた切断装置13に代えて、バリカン型式の切断装置13を設けてもよい。
切断装置13を駆動する駆動装置として、電動モータ(図示せず)を設けてもよい。この構成において、電動モータの電流値や電圧値を検出して、電動モータに掛かる負荷を検出すればよい。
(発明の実施の第3別形態)
超音波により地面から機体(収穫部3及び搬送装置4、切断装置13)までの高さを検出する高さセンサー77を設けてもよい。
この構成において、地面から機体(収穫部3及び搬送装置4、切断装置13)までの高さが、高さセンサー77により検出されることによって、地面に接地する走行装置に対する機体(収穫部3及び搬送装置4、切断装置13)までの高さが検出される。
(発明の実施の第4別形態)
機体に対して収穫部3及び搬送装置4、切断装置13の位置が固定された状態で、機体(収穫部3及び搬送装置4、切断装置13)の昇降操作が行われるのではなく、走行装置が設けられた機体に対して、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13が昇降操作されるように構成してもよい。
この構成において、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13が機体に対して昇降操作されることにより、収穫部3及び搬送装置4、切断装置13が走行装置に対して昇降操作される。
本発明は、サトウキビ収穫機に適用できる。
1 前輪(走行装置)
2 後輪(走行装置)
3 収穫部
4 搬送装置
5 後処理装置
13 切断装置
14 回転刃
20 油圧モータ(駆動装置)
58 油圧シリンダ(昇降装置)
76 基準高さ設定部
77 高さセンサー
79 負荷センサー
87 油路(油圧回路)
88 油路(油圧回路)
A1 高さセンサーの検出値
A2 負荷センサーの検出値
AU 上昇側設定値
AD 下降側設定値
K1 基準高さ
P2 軸芯

Claims (6)

  1. 機体の走行用の走行装置と、
    圃場の作物の株元を切断する切断装置を有する状態で、機体の前下部に設けられた収穫部と、
    前記収穫部により収穫された作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、
    前記搬送装置の後上部に接続され、前記搬送装置によって搬送された作物の後処理を行う後処理装置と、
    前記切断装置を駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置に掛かる負荷を検出する負荷センサーと、
    前記走行装置に対する前記収穫部及び前記搬送装置の高さを変更可能な昇降装置とが備えられ、
    前記昇降装置は、前記負荷センサーの検出値が事前に設定された上昇側設定値よりも高くなると、前記収穫部及び前記搬送装置を上昇操作し、前記負荷センサーの検出値が前記上昇側設定値よりも低くなると停止し、且つ、前記負荷センサーの検出値が前記上昇側設定値よりも低く設定された下降側設定値よりも低くなると、前記収穫部及び前記搬送装置を下降操作するサトウキビ収穫機。
  2. 前記走行装置に対する前記収穫部及び前記搬送装置の高さを検出する高さセンサーが備えられ、
    前記高さセンサーの検出値が、事前に設定された基準高さに達すると、前記昇降装置の前記基準高さを越えての下降作動が阻止される請求項1に記載のサトウキビ収穫機。
  3. 人為的に操作されることにより、前記基準高さを設定及び変更可能な基準高さ設定部が備えられている請求項2に記載のサトウキビ収穫機。
  4. 前記駆動装置が、油圧モータであり、
    前記負荷センサーが、前記油圧モータの油圧を検出する請求項1~3のうちのいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
  5. 前記切断装置は、上下方向に沿った軸芯周りに回転駆動される右及び左の回転刃を有して、前記右及び左の回転刃の間に作物の株元が導入されることにより、作物の株元を切断するように構成され、
    共通の前記油圧モータにより、前記右及び左の回転刃が回転駆動され、
    前記負荷センサーが、前記油圧モータに作動油を供給する油圧回路の油圧を検出する請求項4に記載のサトウキビ収穫機。
  6. 前記走行装置が、機体を支持する前輪及び後輪であり、
    前記昇降装置が、前記前輪に対する前記収穫部及び前記搬送装置の高さを変更可能な油圧シリンダであり、
    前記油圧シリンダの昇降作動により前記後輪を支点として、前記収穫部及び前記搬送装置が前記前輪に対して昇降操作される請求項1~5のうちのいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
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