JP4292774B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、穀稈を刈取り移送する刈取機と、この刈取機を昇降制御する刈取用昇降シリンダとは、移動装置の上平行リンク機構と、下平行リング機構とに個別に装着して設け、機体の左外側へ平行移動させる技術であり、コンバインに利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈を刈取る圃場を走行させて、走行車台の前方部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持された穀稈は、脱穀機内を挟持移送されながら脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側で走行車台の上側へ載置した穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0003】
前述の刈取り収穫作業中に、前記刈取機の下側へ位置する走行用のミッションケース、エンジン及び刈取機等に不具合が発生して、点検、及び部品の交換等を行うとき、又は収穫作業終了後に、各部の清掃等を行うときには、刈取機をコンバインの機体の左外側へ後述の如く回動操作する。
【0004】
特に特開2001−30号公報に記載の如く刈取機を支持する刈取ケースの左端部は、左支持メタルで支持して、刈取機3を昇降する刈取回動の昇降支点とした構成であり、又、左支持メタルは左側の支柱で支持させると共に、この左支持メタルの外端部には、ブッシュを介在させた回動支点を軸芯に左外側へ回動自在な構成である。不具合が発生したり、清掃を行うときは、左支持メタルのブッシュの回動支点を軸芯として、左外側へ刈取機全体を回動操作して、この刈取機の下側へ位置するミッションケース、及びエンジンと、刈取機等とに不具合発生時に点検作業、部品交換作業、及び清掃作業等が容易に行えるように刈取機を回動させて、その後に、これらの各作業を行う。
【0005】
【特許文献】
特開2001−30号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
刈取機の下側へ位置するミッションケース、及びエンジンと、刈取機等とに、不具合発生時に点検作業、部品交換作業、及び清掃作業等を行うときは、刈取機全体を左外側へ回動操作して行うが、回動支持部は片持ち支持であり、このために、全体重量の重い刈取機の回動支持部が変形して、この刈取機を元の状態へ復元させたときに、変形が原因で元の位置へ復元されないことがあったり、回動状態では、この刈取機を昇降操作ができないことにより、回動状態では、刈取り収穫作業ができないこと等があったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の前部には、穀稈を刈取り移送する刈取機3と、該刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4とを設けると共に、前記刈取機3と刈取用昇降シリンダ4とを一体的に機体1aの左外側へ平行移動させる移動装置5を設けたコンバインにおいて、該移動装置5の上側の上平行リンク機構6には、刈取機3を支持する刈取支持フレーム10を設けると共に、下側の下平行リンク機構7には、刈取用昇降シリンダ4を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0008】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈を刈取る圃場を走行させて、走行車台2の前方部に設けた刈取機3で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、走行車台2の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持された穀稈は、脱穀機内を挟持移送されながら脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側で走行車台2の上側へ載置した穀粒貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
【0009】
上述の刈取り収穫作業中に、前記刈取機3の下側へ位置する走行用のミッションケース、エンジン、及び刈取機3に不具合が発生して、点検作業、及び部品の交換作業等を行うとき、又は収穫作業終了後に、各部の清掃作業等を行うときには、刈取機3をコンバインの機体1aの左外側へ下述の如く平行移動操作する。
【0010】
前記刈取機3とこの刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4とを一体的に機体1aの左外側へ平行移動させる移動装置5を設けた構成であることにより、刈取機3と刈取用昇降シリンダ4とは、同時に移動装置5により、機体1aの左外側へ平行移動され、ミッションケース、及びエンジン等の上側部が開放状態となり、又、刈取機3も平行移動されたことにより、外部よりのメンテナンスが容易な状態となり、これらミッションケースと、エンジンと、刈取機等とを点検作業、及び部品交換作業と、清掃作業等とが行われる。
【0011】
【0012】
前記刈取機3に不具合が発生して、点検作業、及び部品交換作業を行うとき、又は作業終了後に各部の清掃作業を行うときには、この刈取機3を移動装置5により、機体1aの左外側へ平行移動操作するが、この操作により、移動装置5の上側の上平行リンク機構6に設けた刈取機3を支持する刈取支持フレーム10と、移動装置5の下側の下平行リンク機構7に設けた刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4との両者は、機体1aの左外側へ平行移動される。この左外側へ平行移動終了後に、点検作業、及び部品交換作業と、清掃作業とを行う。
【0013】
請求項2に記載の発明においては、刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動したときに、移動装置5の上平行リンク機構6と下平行リンク機構7の回動支点(イ)の左右両側の後支持軸8,8は、前支持軸9,9より、機体の内側に位置する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【0014】
前記刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動する操作は、移動装置5の上平行リンク機構6と下平行リンク機構7で移動させるが、刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動したときに、この上平行リンク機構6と下平行リンク機構7の回動支点(イ)の後支持軸8,8は、前支持軸9,9より、機体の内側に位置する構成としたことにより、上平行リンク機構6と下平行リンク機構7は、左外側へ大きく平行移動されて、刈取機3、及び刈取用昇降シリンダ4は、機体1aの左外側へ平行移動される。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動終了後でも、刈取機3は、刈取用昇降シリンダ4で昇降制御可能に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバインとしたものである。
【0016】
前記刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動操作する移動装置5の上平行リンク機構6へ刈取機3を支持する刈取支持フレーム0を設け、又、下平行リンク機構7へ刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4を設けて、移動装置5の平行移動操作により、これら上平行リンク機構6と下平行リンク機構7で、刈取機3、及び刈取用昇降シリンダ4は、機体1aの左外側へ平行移動される。機体1aの左外側へ平行移動した刈取機3を刈取用昇降シリンダ4を作動操作して、この刈取機3を所定位置へこの刈取用昇降シリンダ4で下降させて、左外側へ平行移動したこの刈取機3で、穀稈の刈取り収穫作業を行う。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、穀稈を刈取り移送する刈取機3と該刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4とを一体的に機体1aの左外側へ平行移動させる移動装置5を設けて、一体的に機体1aの左外側へ平行移動させる構成としたことにより、刈取機3を平行移動させることにより、この刈取機3のメンテナンスが容易である。又、この刈取機3の下側へ位置する走行用のミッションケース、及びエンジン等は、刈取機3を左外側へ平行移動させることにより、メンテナンスが容易になる。更に刈取用昇降シリンダ4を取り外さなくて、刈取機3を平行移動操作ができることにより、便利であると共に、移動性を向上させることができる。
【0018】
また、移動装置5の上側の上平行リンク機構6には、刈取機3を支持する刈取支持フレーム10を設けると共に、下側の下平行リンク機構7には、刈取用昇降シリンダ4を設けたことにより、刈取機3を強固に支持して、機体1aの左外側へ平行移動操作ができる。
【0019】
請求項2に記載の発明においては、刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動したときに、移動装置5の上平行リンク機構6と下平行リンク機構7の回動支点(イ)の左右両側の後支持軸8,8は、前支持軸9,9より、機体の内側に位置する構成としたことにより、刈取機3の移動量を大きく取ることができる。これにより、この刈取機3のメンテナンスが容易である。又、ミッションケース、及びエンジン等のメンテナンスも容易になる。
【0020】
請求項3に記載の発明においては、前記刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動操作が終了後でも、刈取機3は、刈取用昇降シリンダ4で昇降制御可能な構成としたことにより、畦ぎわの刈取り収穫作業が容易に行える。又、平行移動後で刈取り収穫作業ができ、便利である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前方部には、刈取機3を設けた構成である。この刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4と、刈取機3とは、コンバイン1の機体1aの左外側へ平行移動させる上平行リンク機構6と、下平行リンク機構7とよりなる移動装置5を設けた構成である。これら刈取機3と、刈取用昇降シリンダ4と、移動装置5の上・下平行リンク機構6,7等を主に図示して説明する。
【0022】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図2、及び図5で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ11aを張設した走行装置11を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機12を載置した構成である。走行車台2の前部の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機12のフィードチェン13aと、挟持杆13bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機12の右横側に配設した穀粒貯留タンク14内へ一時貯留される。
【0023】
前記走行車台2の前部には、図1〜図5で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド15a、及び各分草体15bと、立毛穀稈を引起す各引起装置16aと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置17の各掻込装置17aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置16bと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機12のフィードチェン13aと、挟持杆13bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置17の根元・穂先移送装置18a,18b、及び扱深調節移送装置34等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による刈取用昇降シリンダ4により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0024】
前記刈取機3を支持する前方下部から後方上部へ傾斜する傾斜支持フレーム19の上端部には、左右方向に刈取支持フレーム10を設け、この刈取支持フレーム10を走行車台2の上側面に設けた。詳細後述する移動装置5の上平行リンク機構6により、回動自在に支持させて、刈取用昇降シリンダ4の作動により、刈取機3は、刈取支持フレーム10を回動中心として、回動して、刈取機3は、昇降自在に移動する構成である。
【0025】
前記刈取機3の穀稈掻込移送装置17によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機12へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
前記刈取フレーム10の内側の右端部には、刈取モータ20を設け、この刈取モータ20と、刈取支持フレーム10へ内装した伝動機構10aとは、接続させてこの伝動機構10aを回転駆動する構成である。又この伝動機構10aと、傾斜支持フレーム19へ内装した伝動機構19aとは、ギヤー等で噛合させた構成である。刈取モータ20の回転駆動により、これら各伝動機構10a,19aを介して、刈取機3の各部を回転駆動する構成である。
【0026】
前記刈取機3と、この刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4とは、図1〜図4で示す如く一体的に、コンバイン1の機体1aの左外側へ移動装置5により、平行移動させることができる構成である。刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動操作により、この刈取機3の下側に位置する走行用のミッションケース21、及びエンジン22等の上方部は、略開放状態になる構成である。
【0027】
前記刈取機3と、この刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4とは、一体的に、コンバイン1の機体1aの左外側へ移動装置5により、平行移動する構成としたことにより、刈取機3のメンテナンスが容易である。又、この刈取機3の下側へ位置する走行用のミッションケース21、及びエンジン22等は、刈取機3を左外側へ移動操作することにより、メンテナンスが容易になる。更に刈取用昇降シリンダ4を取り外さなくて、刈取機3全体を左外側へ平行移動操作ができることにより、便利であると共に、移動性を向上させることができる。
【0028】
前記移動装置5は、図1〜図4で示す如く走行車台2前部の左右両側の上側面には、各受板23aを設け、この各受板23aには、各後支持軸8を上方へ突出させて設け、上部には、脱穀機12の前側板12aの左右両側へ装着した各受具23bで軸支した構成である。
【0029】
前記各後支持軸8の上端部には、上平行リンク機構6の各受具23bをはさみ込む状態に、平行リンク用の各上リンク24aの後側部を軸支して設けると共に、下方部には、下平行リンク機構7の平行リンク用の各下リンク24bの後側部を軸支して設けた構成である。
【0030】
前記刈取支持フレーム10の左右両側には、上平行リンク機構6の各支持具25を軸支して設け、この各支持具25は、各上リンク24aへはさみ込まれた状態に設けた構成である。又、下平行リンク機構7の左右両側の各下リンク24bの前側部には、連結杆26をはさみ込む状態に設けた構成である。各上リンク24aの前端部と、各支持具25の後端部と、各下リンク24bの前端部と、連結杆26の左右両端部とは、各前支持軸9で軸支した構成である。
【0031】
前記左側の後支持軸8で、上・下リンク機構24a,24b間には、ギヤー28を軸支して設け、このギヤー28と、走行車台2上側面に設けた支持板23cで支持した。正逆回転する移動モータ27のモータ軸27aで軸支したギヤー27bとは、噛合した構成である。
【0032】
前記刈取機3を支持する刈取支持フレーム10は、図1〜図4で示す如く移動装置5の上平行リンク機構6の各支持具25で軸支すると共に、刈取用昇降シリンダ4は、図1で示す如く移動装置5の下平行リンク機構7の連結杆26に設けた取付板26aと、傾斜支持フレーム19に設けた取付ピン19bとにより、支持させて設けた構成である。
【0033】
前記移動モータ27の正回転駆動で、各ギヤー27b,28により、刈取機3と、刈取用昇降シリンダ4との両者は一体で、移動装置5の上・下平行リンク機構6,7を介して、コンバイン1の機体1aの左外側へ平行移動する構成である。又、移動モータ27の逆回転駆動で、各ギヤー27b,28により、内側の元の位置へ復元する構成である。
【0034】
前記移動装置5の上側の上平行リンク機構6の各支持具25には、図1〜図4で示す如く刈取機3を支持する刈取支持フレーム10を軸支して設けた構成である。又、刈取用昇降シリンダ4は、下側の下平行リンク機構7の連結杆26に設けた取付板26aと、傾斜支持フレーム19に設けた取付ピン19bとにより、支持させて設けた構成である。
【0035】
前記移動装置5の上側の上平行リンク機構6には、刈取機3を支持する刈取支持フレーム10へ設けると共に、下側の下平行リンク機構7には、刈取機3を昇降制御する刈取用昇降シリンダ4を設けたことにより、刈取機3を強固に支持して、コンバイン1の機体1aの左外側へ刈取機3を平行移動制御ができる。
【0036】
前記刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動させる移動装置5の上・下平行リンク機構6,7の回動支点(イ)である左右両側に設けた各後支持軸8は、図1〜図4で示す如く上・下平行リンク機構6,7の左右両側に設けた各前支持軸9より、内側へ位置させて設けた構成である。
【0037】
前記刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動させる移動装置5の上・下平行リンク機構6,7の回動支点(イ)である左右両側の各後支持軸8は、上・下平行リンク機構6,7の左右両側の各前支持軸9より、内側へ位置させて設けたことにより、刈取機3の移動量を大きく取ることができる。これにより、この刈取機3のメンテナンスが容易になる。又、この刈取機3の下側へ位置するミッションケース21、及びエンジン22等のメンテナンスも容易になる。
【0038】
前記刈取機3をコンバイン1の機体1aの左外側へ移動装置5の上・下平行リンク機構6,7で平行移動終了後でも、刈取機3は、図1〜図4で示す如く刈取用昇降シリンダ4の作動により、昇降回動移動する構成である。
前記刈取機3は、機体1aの左外側へ移動装置5により、平行移動終了後でも、刈取機3は、刈取用昇降シリンダ4で昇降回動移動する構成としたことにより、刈取機3を任意の位置へ平行移動させた後であっても、この刈取機3を昇降制御させることができる。又これにより、畦ぎわの刈取り収穫作業が容易に行える。
【0039】
前記移動装置5の上・下平行リンク機構6,7の左右両側の各後支持軸8の上方部は、図1で示す如く脱穀機12の前側板12aの左右両側に設けた各受具23bで軸支した構成である。この各後支持軸8は、走行車台2と、脱穀機12とで連結して支持した構成である。
【0040】
これにより、前記移動装置5の各後支持軸8には、刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動制御されるときには、大きな負荷が掛るが、この各後支持軸8は、脱穀機12と連結させたことにより、十分な強度を確保することができる構成になった。
【0041】
前記移動装置5の上・下平行リンク機構6,7は、図1〜図4で示す如く刈取機3を支持する刈取支持フレーム10と、刈取用昇降シリンダ4を支持する連結杆26とは、走行車台2の上側へ設けた左右両側の各後支持軸8を回動支点(イ)として、平行リンク構成を、上・下リンク24a,24bで形成した構成である。
【0042】
これにより、前記走行車台2の上側面に設けた各後支持軸8を回動支点(イ)として、平行リンク構成を、上・下リンク24a,24bで形成した構成としたことにより、簡単に刈取機3と、刈取用昇降シリンダ4とは、機体1aの左外側へ平行移動制御させることができる。
【0043】
前記刈取機3は、図6〜図8で示す如くコンバイン1の機体1aの左外側へ平行移動する構成において、刈取機3へ動力の入力は、刈取駆動ポンプ29と、刈取駆動モータ30とにより、刈取機3を回転駆動する構成である。刈取機3は移動装置5の上・下平行リンク機構6,7により、任意の位置で刈取機3を回転駆動可能な構成である。
【0044】
前記刈取駆動ポンプ29のポンプ軸と、走行用のミッションケース21の上側へ設けた油圧式無段変速装置31の油圧軸とは、同一軸の駆動軸32とした構成である。この駆動軸32には、プーリ32aを軸支して設け、このプーリ32aと、エンジン22のエンジン軸22aへ軸支したプーリ22bとには、ベルト32bを掛け渡した構成である。又、刈取駆動ポンプ29と、刈取駆動モータ30とは、送油ホース29aを設けて接続した構成である。刈取駆動ポンプ29、及び刈取駆動モータ30等により、刈取機3は回転駆動される構成である。
【0045】
前記油圧式無段変速装置31に設けた刈取駆動ポンプ29と、刈取機3の刈取支持フレーム10の内側端部に設けた刈取駆動モータ30とは、図6、及び図7で示す如くゴム材、又は樹脂材等よりなる送油ホース29aで接続した構成としたことにより、刈取機3を機体1aの左外側へ平行移動制御できる構成である。
【0046】
これにより、前記刈取機3を回転駆動する刈取駆動ポンプ29と、刈取駆動モータ30とは、送油ホース29aで接続したことにより、刈取機3は、機体1aの左外側の任意の位置へ平行移動制御させることできる共に、この刈取機3を回転駆動させることができる。
【0047】
前記移動装置5の左側の後支持軸8には、図1で示す如くギヤー28を設け、このギヤー28と、移動モータ27のモータ軸27aへ軸支したモータギヤー27bとを噛合させて、移動モータ27の正逆回転により、刈取機3と、刈取用昇降シリンダ4とを、コンバイン1の機体1aの左外側へ平行移動制御、及び元の位置へ復元制御する構成である。図1は移動モータ27で制御する図としているが、油圧駆動による油圧シリンダ(図示せず)を設けて、左外側へ平行移動制御する構成とするもよい。
【0048】
これにより、前記移動装置5の左側の後支持軸8の回転駆動は、移動モータ27で回転駆動させる構成としたことにより、力を必要とせず、この移動モータ27を始動させるスイッチ操作により、行えることにより、操作が簡単である。又、刈取機3の左外側への平行移動は、自動制御で行える。
【0049】
前記刈取機3は、図6〜図8で示す如く穀稈の稈長を検出するアクチュエータと、このアクチュエータにより、ON−OFFするスイッチ等よりなる長稈センサ33aと、短稈センサ33bとを設けた構成である。これら長・短稈センサ33a,33bの両者の各スイッチがON状態になると、長稈を検出したと判定する構成である。又、長稈センサ33aのスイッチがOFFで、短稈センサ33bのスイッチがON状態のときには、標準稈長を検出したと判定する構成である。更にこれら長・短稈センサ33a,33bの両者の各スイッチがOFF状態であると、短稈を検出したと判定する構成である。これら長・短稈センサ33a,33bの各スイッチの入力、及び判定は、操作装置37へ内装して設けた制御装置37aのCPU37bへ入力されて、判定される構成である。
【0050】
前記刈取機3には、図6〜図8で示す如く穀稈の稈長により、穀稈の扱ぎ深さを調節する扱深調節移送装置34を設け、この扱深調節移送装置34は、扱深モータ35aの回転駆動により、この扱深モータ35aに設けた調節ロット35bにより、この扱深調節移送装置34は、検出した穀稈の稈長によって、制御装置37aのCPU37bにより、調節移動制御される構成である。
【0051】
前記脱穀機12へ穀稈が供給される供給口部には、図6〜図8で示す如く供給される穀稈が扱ぎ深さを検出するアクチュエータと、このアクチュエータにより、ON−OFFするスイッチ等よりなる長稈扱深センサ36aと、短稈扱深センサ36bとを設け、これら長・短稈センサ33a,33bの両者の各スイッチがON状態のときには、長稈を脱穀中であると判定する構成である。又、長稈扱深センサ36aのスイッチがOFFで、短稈扱深センサ36bのスイッチがON状態のときには、標準稈を脱穀中であると判定する構成である。更に長・短稈扱深センサ36a,36bの両者のスイッチがOFF状態のときには、短稈を脱穀中であると判定する構成である。これら長・短稈扱深センサ36a,36bの各スイッチの入力、及び判定は、制御装置37aのCPU37bへ入力されて、判定される構成である。
【0052】
前記扱深調節移送装置34は、長稈、又は短稈の最大位置へ調節されているときであっても、脱穀機12に対しては、最適な扱ぎ深位置へ調節されないときは、刈取機3は移送装置5の上・下平行リンク機構6,7は、移動モータ27により、コンバイン1の機体1aに対して、左外側、又は右内側へ平行移動制御され、穀稈の長稈、又は短稈に対して、適正な扱ぎ深さになるように、補正される構成であり、第二の供給深さ調節装置とすることができる。
【0053】
これにより、穀稈の扱ぎ深さの調節範囲は、現在は500〜1200mmであるが、この範囲を越えると、刈取機3全体が補正調節されることにより、穀稈の稈長に対して、適正な扱ぎ深さで脱穀されることにより、選別性能、及び三番飛散粒性能を安定されることができる。又、脱穀能率の向上を図ることができる。
【0054】
前記脱穀機12側の前部には、図2、及び図5で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置37と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席38とは、操作室ケース39aで形成した操作室39b内へ設け、この操縦席38の下側で、走行車台2の上側面には、エンジン22を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク14を配設する。これら走行装置11と、刈取機3と、脱穀機12と、エンジン22等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0055】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース21内の伝動機構21aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ21bを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク14内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク14の後側には、縦移送螺旋40aを内装した排出支持筒40を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒40の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋41aを伸縮自在に内装した排出オーガ41を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 移動装置部の拡大側面斜視図
【図2】 刈取機部の拡大側面図
【図3】 刈取機部の拡大平面図
【図4】 刈取機部の平行移動時の拡大平面図
【図5】 コンバインの全体側面図
【図6】 他の実施例を示す図で、刈取機部の拡大平面図
【図7】 他の実施例を示す図で、刈取機部の平行移動時の拡大平面図
【図8】 他の実施例を示す図で、ブロック図
【符号の説明】
1a 機体
2 走行車台
3 刈取機
4 刈取用昇降シリンダ
5 移動装置
6 上平行リンク機構
7 下平行リンク機構
8 後支持軸
9 前支持軸
10 刈取支持フレーム
(イ) 回動支点
Claims (3)
- 走行車台(2)の前部には、穀稈を刈取り移送する刈取機(3)と、該刈取機(3)を昇降制御する刈取用昇降シリンダ(4)とを設けると共に、前記刈取機(3)と刈取用昇降シリンダ(4)とを一体的に機体(1a)の左外側へ平行移動させる移動装置(5)を設けたコンバインにおいて、該移動装置(5)の上側の上平行リンク機構(6)には、刈取機(3)を支持する刈取支持フレーム(10)を設けると共に、下側の下平行リンク機構(7)には、刈取用昇降シリンダ(4)を設けたことを特徴とするコンバイン。
- 刈取機(3)を機体(1a)の左外側へ平行移動したときに、移動装置(5)の上平行リンク機構(6)と下平行リンク機構(7)の回動支点(イ)の左右両側の後支持軸(8,8)は、前支持軸(9,9)より、機体の内側に位置する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
- 前記刈取機(3)を機体(1a)の左外側へ平行移動終了後でも、刈取機(3)は、刈取用昇降シリンダ(4)で昇降制御可能に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバイン。
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