JP7213344B2

JP7213344B2 - 過給機および過給機における配管の連結方法

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Publication number: JP7213344B2
Application number: JP2021528544A
Authority: JP
Inventors: 斉顕清家; 宗祐入江; 誠一岩波; 泰松井
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Engine and Turbocharger Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Engine and Turbocharger Ltd
Priority date: 2019-06-19
Filing date: 2019-06-19
Publication date: 2023-01-26
Anticipated expiration: 2039-06-19
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Description

本発明は、内燃機関が吸入する空気の圧力を高める過給機、過給機における配管の連結方法に関するものである。

例えば、排気タービン過給機は、コンプレッサとタービンとハウジングとを有する。回転軸は、ハウジング内に回転自在に支持され、軸方向の一端部にコンプレッサホイールが連結され、他端部にタービンホイールが連結される。そして、排気ガスがハウジング内に供給され、タービンホイールが回転することで回転軸が回転し、コンプレッサホイールを回転させる。コンプレッサホイールは、外部から吸入した空気を加圧して圧縮空気とし、この圧縮空気を内燃機関に供給する。

このような排気タービン過給機にて、回転軸は、ハウジングに軸受により回転自在に支持されており、この軸受に対して潤滑油が供給される。そのため、ハウジングは、外部から潤滑油を軸受に供給する潤滑油供給流路が設けられると共に、軸受に供給された潤滑油を外部に排出する潤滑油排出流路が設けられる。そして、潤滑油供給流路に潤滑油供給配管が連結され、潤滑油排出流路に潤滑油排出配管が連結される。また、タービンは、内部に排気ガスが供給され、ハウジングが高温となって潤滑油が劣化するおそれがあることから、ハウジング内に冷却水を循環させる冷却水流路が設けられる。そして、冷却水流路の入口孔に冷却水供給配管が連結され、出口孔に冷却水排出配管が連結される。このような過給機としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。

特開平９－３１０６２０号公報

ところで、潤滑油のための配管や冷却水のための配管は、端部にフランジが設けられており、このフランジをハウジングに固定することで、配管がハウジングに連結される。上述した過給機は、潤滑油や冷却水のための配管が４本である。近年、内燃機関の周囲の省スペース化により複数の配管をできるだけ一箇所に集約して連結したいという要望がある。この場合、ハウジングの外面に複数の配管のフランジを固定するための取付面を確保する必要があり、ハウジングの大型化や取付面の加工作業の発生など、コストが増加してしまうという課題がある。

本発明は、上述した課題を解決するものであり、複数の配管を集約してハウジングに連結可能であると共にコストアップの増加を抑制可能とする過給機および過給機における配管の連結方法を提供することを目的とする。

上述の目的を達成するために、本発明の過給機は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に回転自在に支持される回転軸と、前記回転軸における軸方向の一端部に設けられるコンプレッサホイールと、端部に第１取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第１配管と、端部に第２取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第２配管と、を備え、前記第１配管は、端部が前記ハウジングに設けられる第１取付孔に挿入され、前記第２配管は、端部が前記ハウジングに設けられる第２取付孔に挿入されると共に、前記第２取付用フランジが前記第１取付用フランジを挿入方向に押えて前記ハウジングに固定される、ことを特徴とするものである。

従って、第１配管の端部がハウジングの第１取付孔に挿入され、第２配管の端部がハウジングの第２取付孔に挿入されることで、第１配管と第２配管がハウジングに連結される。このとき、第２取付用フランジが第１取付用フランジを挿入方向に押えてハウジングに固定される。即ち、第２配管は、第２取付用フランジを介してハウジングに固定され、第１配管は、ハウジングに固定される第２配管の第２取付用フランジを介してハウジングに固定される。そのため、複数の配管を集約してハウジングに連結することができる共に、ハウジングの大型化や取付面の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

本発明の過給機では、前記回転軸は、軸受を介して前記ハウジングに回転自在に支持され、前記第１取付孔と前記第２取付孔の少なくともいずれか一方は、前記軸受に連通する潤滑油供給孔または潤滑油排出孔であることを特徴としている。

従って、回転軸を回転自在に支持する軸受に対して潤滑油を供給または排出する配管を集約してハウジングに連結することができる。

本発明の過給機では、前記ハウジングは、前記回転軸の周囲に冷媒流路が設けられ、前記第１取付孔と前記第２取付孔の少なくともいずれか一方は、前記冷媒流路に連通する冷媒供給孔または冷媒排出孔であることを特徴としている。

従って、ハウジングを冷却する冷媒流路に対して冷媒を供給または排出する配管を集約してハウジングに連結することができる。

本発明の過給機では、前記回転軸は、軸受を介して前記ハウジングに回転自在に支持され、前記第１取付孔と前記第２取付孔のいずれか一方は、前記軸受に連通する潤滑油供給孔または潤滑油排出孔であり、前記ハウジングは、前記回転軸の周囲に冷媒流路が設けられ、前記第１取付孔と前記第２取付孔のいずれか他方は、前記冷媒流路に連通する冷媒供給孔または冷媒排出孔であることを特徴としている。

従って、回転軸を回転自在に支持する軸受に対して潤滑油を供給または排出する配管と、ハウジングを冷却する冷媒流路に対して冷媒を供給または排出する配管を集約してハウジングに連結することができる。

本発明の過給機では、前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジは、前記第１取付用フランジおよび前記第２取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第２取付用フランジのみが前記ハウジングに固定されることを特徴としている。

従って、第２取付用フランジのみをハウジングに固定することで、第２配管をハウジングに連結することができると共に、第２取付用フランジが第１取付用フランジを押さえて第１配管をハウジングに連結することができ、ハウジングに対する複数の配管の連結部を簡素化することができる。

本発明の過給機では、前記ハウジングに対する前記第１配管の回転を阻止する回り止め機構が設けられることを特徴としている。

従って、第１配管は、第２配管の第２取付用フランジにより抜け止めがなされ、回り止め機構により回転が阻止されることで、ハウジングに対して第１配管を強固に連結することができる。

本発明の過給機では、前記回り止め機構として、前記第２配管に接触して前記第１配管の回転を阻止する接触部が前記第１取付用フランジに設けられることを特徴としている。

従って、回り止め機構として、第１取付用フランジに接触部が設けられることで、第１取付用フランジの接触部が第２配管に接触して第１配管の回転を阻止されることとなり、第１配管の構造を変更することなく、容易に第１配管の回り止めを行うことができる。

本発明の過給機では、前記回り止め機構として、前記第２取付用フランジに接触して前記第１配管の回転を阻止する接触部が前記第１配管に設けられることを特徴としている。

従って、回り止め機構として、第１配管に接触部が設けられることで、第１配管の接触部が第２取付用フランジに接触して第１配管の回転を阻止されることとなり、第１取付用フランジの構造を変更することなく、容易に第１配管の回り止めを行うことができる。

本発明の過給機では、前記回り止め機構として、前記ハウジングに接触して前記第１配管の回転を阻止する接触部が前記第１取付用フランジに設けられることを特徴としている。

従って、回り止め機構として、第１取付用フランジに接触部が設けられることで、第１取付用フランジの接触部がハウジングに接触して第１配管の回転を阻止されることとなり、第１配管の構造を変更することなく、容易に第１配管の回り止めを行うことができる。

本発明の過給機では、前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジは、前記第１取付用フランジおよび前記第２取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジの両方が前記ハウジングに固定されることを特徴としている。

従って、第１取付用フランジと第２取付用フランジを重ねてハウジングに固定することで、一つの固定部材により２つの取付用フランジを介して２つの配管を固定することができ、複数の配管の連結部を簡素化することができる。

本発明の過給機では、前記第１配管と前記第２配管は、平行をなして前記ハウジングに固定されることを特徴としている。

従って、第１配管と第２配管が平行をなすことで、第１取付孔と第２取付孔が平行をなすことから、ハウジングに対する２つの取付孔の加工を簡素化して加工性を向上することができると共に、２つの取付孔に対する２つの配管の組付性を向上することができる。

本発明の過給機では、前記第１取付孔が形成される前記ハウジングの第１取付面と、前記第２取付孔が形成される前記ハウジングの第２取付面は、連続する平面であることを特徴としている。

従って、２つの取付孔を１つの平面である取付面に形成することで、取付面の加工を容易として加工性を向上することができる。

本発明の過給機では、前記第１取付孔が形成される前記ハウジングの第１取付面と、前記第２取付孔が形成される前記ハウジングの第２取付面は、段差を有する平面であり、前記第１取付面に前記第１取付用フランジが接触し、前記第２取付面に前記第２取付用フランジが接触することを特徴としている。

従って、第１取付面と第２取付面に段差があっても、第１取付用フランジを第１取付面に接触させると共に、第２取付用フランジを第２取付面に接触させることで、２つの配管をハウジングに連結することができ、ハウジングの形状に拘わらず複数の配管を集約してハウジングに連結することができる。

本発明の過給機では、前記第１配管が複数設けられ、複数の前記第１配管の端部に共通の前記第１取付用フランジが設けられることを特徴としている。

従って、複数の第１配管の端部に共通の第１取付用フランジを設けることで、第２取付用フランジをハウジングに固定するだけで、複数の第１配管をハウジングに連結することができ、構造を簡素化することができると共に、作業性を向上することができる。

本発明の過給機では、前記第２配管が複数設けられ、複数の前記第２配管の端部に共通の前記第２取付用フランジが設けられることを特徴としている。

従って、複数の第２配管の端部に共通の第２取付用フランジを設けることで、１つの第２取付用フランジをハウジングに固定するだけで、複数の第２配管をハウジングに連結することができ、構造を簡素化することができると共に、作業性を向上することができる。

本発明の過給機では、端部に第３取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第３配管が設けられ、前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジは、前記第１取付用フランジおよび前記第２取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第２取付用フランジと前記第３取付用フランジは、前記第２取付用フランジおよび前記第３取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第２取付用フランジは、前記ハウジングに固定されると共に、前記第１取付用フランジおよび前記第３取付用フランジを挿入方向に押え、前記ハウジングに対する前記第１配管および前記第３配管の回転を阻止する回り止め機構が設けられることを特徴としている。

従って、３つ以上の配管を集約してハウジングに連結することができ、ハウジングの大型化や取付面の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

本発明の過給機では、前記回転軸における軸方向の他端部にタービンホイールが設けられることを特徴としている。

従って、排気タービン過給機において、複数の配管を集約してハウジングに連結することができる共に、ハウジングの大型化や取付面の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

本発明の過給機では、前記ハウジングに前記回転軸を駆動するモータが設けられることを特徴としている。

従って、電動過給機において、複数の配管を集約してハウジングに連結することができる共に、ハウジングの大型化や取付面の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

本発明の過給機における配管の連結方法は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に回転自在に支持される回転軸と、前記回転軸における軸方向の一端部に設けられるコンプレッサホイールと、端部に第１取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第１配管と、端部に第２取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第２配管と、を備える過給機において、前記第１配管の端部を前記ハウジングに設けられる第１取付孔に挿入する工程と、前記第２配管の端部を前記ハウジングに設けられる第２取付孔に挿入する工程と、前記第２取付用フランジにより前記第１取付用フランジを前記第２配管の挿入方向に押えて前記ハウジングに固定する工程と、を有することを特徴とするものである。

従って、複数の配管を集約してハウジングに連結することができる共に、ハウジングの大型化や取付面の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

本発明の過給機および過給機における配管の連結方法によれば、複数の配管を集約してハウジングに連結することができると共に、コストアップの増加を抑制することができる。

［図１］図１は、第１実施形態の排気タービン過給機を表す断面図である。
［図２］図２は、排気タービン過給機の潤滑系統を表す断面図である。
［図３］図３は、排気タービン過給機の冷却系統を表す断面図である。
［図４］図４は、ハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図である。
［図５］図５は、ハウジングに対する配管の連結部を表す断面図である。
［図６］図６は、第１実施形態における配管の連結部を上方から見た斜視図である。
［図７］図７は、配管の連結部を下方から見た斜視図である。
［図８］図８は、第２実施形態の排気タービン過給機におけるハウジングに対する配
管の連結部を表す斜視図である。
［図９］図９は、第２実施形態の第１変形例における配管の連結部を表す斜視図であ
る。
［図１０］図１０は、第２実施形態の第２変形例における配管の連結部を表す斜視図
である。
［図１１］図１１は、第３実施形態の排気タービン過給機における配管の連結部を表
す斜視図である。
［図１２］図１２は、ハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図である。
［図１３］図１３は、第４実施形態の排気タービン過給機における配管の連結部を表
す斜視図である。
［図１４］図１４は、ハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図である。
［図１５］図１５は、配管の固定部結部を表す断面図である。
［図１６］図１６は、第５実施形態の電動過給機を表す断面図である。
［図１７］図１７は、ハウジングに対する配管の連結部を表す断面図である。

以下に添付図面を参照して、本発明に係る過給機および過給機における配管の連結方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。

［第１実施形態］
図１は、第１実施形態の排気タービン過給機を表す断面図、図２は、排気タービン過給機の潤滑系統を表す断面図、図３は、排気タービン過給機の冷却系統を表す断面図である。

図１に示すように、本発明の過給機としての排気タービン過給機１０は、ハウジング１１と、タービン１２と、コンプレッサ１３と、回転軸１４とを備える。

ハウジング１１は、内部が中空に形成され、タービン１２の構成を収容する第１空間部Ｓ１を形成するタービンハウジング２１と、コンプレッサ１３の構成を収容する第２空間部Ｓ２を形成するコンプレッサハウジング２２と、回転軸１４を収容する第３空間部Ｓ３を形成するベアリングハウジング２３とから構成される。ベアリングハウジング２３の第３空間部Ｓ３は、タービンハウジング２１の第１空間部Ｓ１と、コンプレッサハウジング２２の第２空間部Ｓ２との間に位置している。

回転軸１４は、ベアリングハウジング２３内に配置され、タービン１２側の端部がジャーナル軸受２４によりベアリングハウジング２３に回転自在に支持され、コンプレッサ１３側の端部がジャーナル軸受２５およびスラスト軸受２６によりベアリングハウジング２３に回転自在に支持される。回転軸１４は、軸方向における一端部にタービン１２のタービンホイール３１が固定される。タービンホイール３１は、タービンハウジング２１の第１空間部Ｓ１に収容され、外周部に軸流型をなす複数のタービン翼３２が周方向に所定間隔で設けられる。回転軸１４は、軸方向における他端部にコンプレッサ１３のコンプレッサホイール３３が固定される。コンプレッサホイール３３は、コンプレッサハウジング２２の第１空間部Ｓ１に収容され、外周部に複数のブレード３４が周方向に所定間隔で設けられる。

タービンハウジング２１は、複数のタービン翼３２に対して、排気ガスの入口流路３５と、排気ガスの出口流路３６が設けられる。入口流路３５は、回転軸１４の周方向に沿って設けられ、出口流路３６は、回転軸１４の軸方向に沿って設けられる。タービンハウジング２１は、入口流路３５とタービン翼３２との間にタービンノズル３７が設けられる。そのため、入口流路３５から導入された排気ガスは、タービンノズル３７により静圧膨張された後に複数のタービン翼３２に導かれることで、タービンホイール３１を駆動回転することができる。

コンプレッサハウジング２２は、コンプレッサホイール３３に対して、空気取込口３８と、圧縮空気吐出口３９が設けられる。空気取込口３８は、回転軸１４の軸方向に沿って設けられ、圧縮空気吐出口３９は、回転軸１４の周方向に沿って設けられる。コンプレッサハウジング２２は、コンプレッサホイール３３と圧縮空気吐出口３９との間にディフューザ４０が設けられている。そのため、空気取込口３８から吸入された燃焼用気体としての空気は、駆動回転するコンプレッサホイール３３の複数のブレード３４により圧縮され、圧縮空気としてディフューザ４０を通って圧縮空気吐出口３９から排出される。

このように構成された排気タービン過給機１０は、図示しない内燃機関の排気系統から排出された排ガスによりタービン１２が駆動し、タービン１２の回転が回転軸１４に伝達されてコンプレッサ１３が駆動し、このコンプレッサ１３が空気を圧縮して内燃機関の吸気系統へ供給する。

排気タービン過給機１０は、潤滑油を２つのジャーナル軸受２４，２５および１つのスラスト軸受２６に供給する給油装置４１が設けられる。図１および図２に示すように、給油装置４１は、ベアリングハウジング２３に形成された潤滑油供給流路４２と潤滑油排出流路４３とを有する。潤滑油供給流路４２は、複数の供給流路５１，５２，５３，５４，５５から構成される。潤滑油排出流路４３は、複数の排出流路５６，５７から構成される。

第１供給流路（潤滑油供給孔）５１は、ベアリングハウジング２３の上部に径方向に沿って設けられる。第２供給流路５２は、ベアリングハウジング２３の上部に軸方向に沿って設けられ、基端部が第１供給流路５１に連通する。第３供給流路５３は、基端部が第１供給流路５１に連通し、ジャーナル軸受２４に向けて設けられる。第４供給流路５４は、基端部が第１供給流路５１に連通し、ジャーナル軸受２５に向けて設けられる。第５供給流路５５は、基端部が第２供給流路５２に連通し、スラスト軸受２６に向けて設けられる。第１排出流路５６は、ジャーナル軸受２４とジャーナル軸受２５の間で回転軸１４の周囲の空間として設けられる。第２排出流路（潤滑油排出孔）５７は、ベアリングハウジング２３の下部に径方向に沿って設けられる。

潤滑油供給配管６１は、一端部が図示しないオイルパンに連結され、他端部が第１供給流路５１に連結される。潤滑油排出配管６２は、一端部が第２排出流路５７に連結され、他端部がオイルパンに連結される。潤滑油供給配管６１は、中途部に図示しないオイルポンプとオイルフィルタが設けられる。

そのため、潤滑油供給配管６１から第１供給流路５１に供給された潤滑油は、第２供給流路５２、第３供給流路５３、第４供給流路５４、第５供給流路５５に導かれる。第３供給流路５３に導かれた潤滑油は、ジャーナル軸受２４の外周面に供給され、第４供給流路５４に導かれた潤滑油は、ジャーナル軸受２５の外周面に供給される。ジャーナル軸受２４，２５の外周面に導かれた潤滑油は、多数の貫通孔を通ってジャーナル軸受２４，２５の内周面と回転軸１４の外周面との間に供給される。また、第２供給流路５２から第５供給流路５５に導かれた潤滑油は、スラスト軸受２６の内周面と回転軸１４の外周面との間に供給される。そして、ジャーナル軸受２４，２５に供給された潤滑油は、第１排出流路５６に排出されて第３空間部Ｓ３に落下する。また、スラスト軸受２６に供給された潤滑油は、第３空間部Ｓ３に落下する。第３空間部Ｓ３に落下した潤滑油は、第２排出流路５７から潤滑油排出配管６２に排出される。

また、排気タービン過給機１０は、図１および図３に示すように、冷却水（冷媒）をベアリングハウジング２３の内部で循環させる冷却装置７１が設けられる。冷却装置７１は、ベアリングハウジング２３に形成された冷却水環状流路（冷媒流路）７２と、冷却水供給流路（冷媒供給孔）７３と、冷却水排出流路（冷媒排出孔）７４とを有する。

冷却水環状流路７２は、ベアリングハウジング２３におけるタービン１２側に設けられる。即ち、冷却水環状流路７２は、ベアリングハウジング２３におけるジャーナル軸受２４の径方向の外側に周方向に沿って設けられる。冷却水環状流路７２は、周方向に沿った流路ではあるが、ベアリングハウジング２３の上部に端部が設けられることで途切れている。冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４は、それぞれベアリングハウジング２３の上部に径方向に沿って設けられる。冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４は、給油装置４１における潤滑油供給流路４２の第１供給流路５１と、ベアリングハウジング２３の周方向に直線状に並んで設けられる。

図１から図３に示すように、ベアリングハウジング２３は、上部の外周面に取付面１０１が形成される。冷却水供給流路７３と第１供給流路５１と冷却水排出流路７４は、この取付面１０１に対して直交する方向に開口して設けられる。冷却水供給流路７３と第１供給流路５１と冷却水排出流路７４は、回転軸１４の軸方向に交差する水平方向に沿って順に並んで設けられる。この場合、第１供給流路５１は、回転軸１４の径方向（中心から放射方向）に沿って設けられるが、冷却水供給流路７３と冷却水排出流路７４は、回転軸１４の径方向ではなく、第１供給流路５１と平行な方向に沿って設けられる。なお、流路５１，７３，７４の並び順は、この実施形態に限定されるものではない。

冷却水供給流路７３は、先端部が連結流路７５を介して冷却水環状流路７２の一端部に連通される。冷却水排出流路７４は、連結流路７６を介して冷却水環状流路７２の他端部に連通される。

冷却水供給配管８１は、一端部が図示しない冷却水ポンプの吐出側に連結され、他端部が冷却水供給流路７３に連結される。冷却水排出配管８２は、一端部が冷却水排出流路７４に連結され、他端部が冷却水ポンプの吸込側に連結される。

冷却水供給配管８１から冷却水供給流路７３に供給された冷却水は、連結流路７５を介して冷却水環状流路７２に流れる。冷却水は、冷却水環状流路７２に沿って流れることでベアリングハウジング２３を冷却し、間接的に潤滑油の温度上昇を抑制する。冷却水環状流路７２を流れた冷却水は、連結流路７６を介して冷却水排出流路７４に流れ、冷却水排出配管８２に排出される。

ここで、第１実施形態の排気タービン過給機１０において、ベアリングハウジング２３に対する潤滑油供給配管６１と冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２の連結部について詳細に説明する。図４は、ハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図、図５は、ハウジングに対する配管の連結部を表す断面図、図６は、第１実施形態における配管の連結部を上方から見た斜視図、図７は、配管の連結部を下方から見た斜視図である。なお、図４および図５は、配管６１，８１，８２を途中から切断して表している。

図４から図７に示すように、ベアリングハウジング２３は、回転軸１４（図１参照）における軸方向の一方側にタービン１２が位置し、他方側にコンプレッサ１３が位置している。ベアリングハウジング２３は、外周面の上部に取付面１０１が形成され、この取付面１０１は、ベアリングハウジング２３の径方向に段差のない平面となっている。潤滑油供給流路４２を構成する第１供給流路５１と、冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４は、この取付面１０１に開口するように形成される。このとき、第１供給流路５１と冷却水供給流路７３と冷却水排出流路７４は、取付面１０１に対して直交し、互いに平行である。また、冷却水供給流路７３と第１供給流路５１と冷却水排出流路７４は、回転軸１４の軸方向に交差する水平方向に沿って順に並んで設けられる。つまり、ベアリングハウジング２３の中央に第１供給流路５１が位置し、周方向の両側に冷却水供給流路７３と冷却水排出流路７４が位置する。

そして、第１供給流路５１は、潤滑油供給配管６１の端部６１ａが連結され、冷却水供給流路７３は、冷却水供給配管８１の端部８１ａが連結され、冷却水排出流路７４は、冷却水排出配管８２の端部８２ａが連結される。ここで、本発明の第１配管は、冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２が該当し、本発明の第２配管は、潤滑油供給配管６１が該当する。また、本発明の第３配管は、冷却水供給配管８１が該当する。

第１実施形態にて、冷却水排出配管（第１配管）８２は、ベアリングハウジング２３に連結される端部８２ａに第１取付用フランジとしてのフランジ部１１１が固定される。フランジ部１１１は、冷却水排出配管８２の先端から挿入長さだけ離間した位置に固定される。潤滑油供給配管（第２配管）６１は、ベアリングハウジング２３に連結される端部６１ａに第２取付用フランジとしてのフランジ部１１２が固定される。フランジ部１１２は、冷却水排出配管８２の先端から挿入長さにフランジ部１１１の厚さを加えた長さだけ離間した位置に固定される。冷却水供給配管（第１配管、第３配管）８１は、ベアリングハウジング２３に連結される端部８１ａに第１取付用フランジおよび第３取付用フランジとしてのフランジ部１１３が固定される。フランジ部１１３は、冷却水供給配管８１の先端から挿入長さだけ離間した位置に固定される。

フランジ部１１１は、長円形状をなし、一端部側に形成された貫通孔１１１ａに冷却水排出配管８２が貫通されて固定され、他端部側に回り止め機構としての接触部１１１ｂが形成される。接触部１１１ｂは、ベアリングハウジング２３に対する冷却水排出配管８２の回転を阻止するものであり、潤滑油供給配管６１の外周面に沿った湾曲形状をなす凹部である。フランジ部１１２は、長円形状をなし、一端部側に形成された貫通孔１１２ａに潤滑油供給配管６１が貫通されて固定され、他端部側に取付孔１１２ｂが形成される。フランジ部１１３は、長円形状をなし、一端部側に形成された貫通孔１１３ａに冷却水供給配管８１が貫通されて固定され、他端部側に回り止め機構としての接触部１１３ｂが形成される。接触部１１３ｂは、ベアリングハウジング２３に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止するものであり、潤滑油供給配管６１の外周面に沿った湾曲形状をなす凹部である。

冷却水排出配管８２は、端部８２ａがベアリングハウジング２３に設けられる冷却水排出流路７４に挿入される。このとき、冷却水排出配管８２の外周面と冷却水排出流路７４の内周面との間にリング形状をなすシール部材１０２が介在され、フランジ部１１１は、下面がベアリングハウジング２３の取付面１０１に隙間なく密着する。また、冷却水供給配管８１は、端部８１ａがベアリングハウジング２３に設けられる冷却水供給流路７３に挿入される。このとき、冷却水供給配管８１の外周面と冷却水供給流路７３の内周面との間にリング形状をなすシール部材１０３が介在され、フランジ部１１３は、下面がベアリングハウジング２３の取付面１０１に隙間なく密着する。さらに、潤滑油供給配管６１は、端部６１ａがベアリングハウジング２３に設けられる第１供給流路５１に挿入される。このとき、潤滑油供給配管６１の外周面と第１供給流路５１の内周面との間にリング形状をなすシール部材１０４が介在され、フランジ部１１２は、一端部側の下面が冷却水供給配管８１のフランジ部１１３の上面に隙間なく密着すし、他端部側の下面が冷却水排出配管８２の上面に隙間なく密着する。

また、ベアリングハウジング２３は、取付面１０１に隣接して立ち上がった固定面１０１ａにねじ穴１０５が形成される。また、フランジ部１１１は、接触部１１１ｂが潤滑油供給配管６１の外周面に接触するように周方向の位置が調整され、フランジ部１１３は、接触部１１３ｂが潤滑油供給配管６１の外周面に接触するように周方向の位置が調整される。このとき、フランジ部１１２は、下面が冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２のフランジ部１１１，１１３の上面に隙間なく密着する。そして、締結ボルト１１４は、フランジ部１１２の取付孔１１２ｂを貫通し、ねじ穴１０５にねじ込まれる。

そのため、潤滑油供給配管６１は、フランジ部１１２が締結ボルト１１４により固定面１０１ａに固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２は、フランジ部１１１，１１３が潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２の下方に重ねられ、各配管８１，８２の挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２は、フランジ部１１１，１１３の接触部１１１ｂ，１１３ｂが潤滑油供給配管６１の外周面に接触して回り止めがなされる。従って、冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２は、フランジ部１１１，１１３が潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２により固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。

このように第１実施形態の過給機にあっては、ハウジング１１（ベアリングハウジング２３）と、ハウジング１１の内部に回転自在に支持される回転軸１４と、回転軸１４における軸方向の一端部に設けられるコンプレッサホイール３３（コンプレッサ１３）と、端部８１ａ，８３ａにフランジ部１１１，１１２を有してハウジング１１に連結される冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２と、端部６１ａにフランジ部１１２を有してハウジング１１に連結される潤滑油供給配管６１とを備え、冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２の端部８１ａ，８２ａがハウジング１１の冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４に挿入され、潤滑油供給配管６１の端部６１ａがハウジング１１の第１供給流路５１に挿入されると共に、フランジ部１１２がフランジ部１１１，１１３を挿入方向に押えてハウジング１１に固定される。

従って、潤滑油供給配管６１は、フランジ部１１２を介してハウジング１１に固定され、冷却水供給配管８１は、フランジ部１１３がハウジング１１に固定された潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２に押えられて固定され、冷却水排出配管８２は、フランジ部１１１がハウジング１１に固定された潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２に押えられて固定される。そのため、冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２のフランジ部１１１，１１３をハウジング１１に固定するための締結ボルトなどを不要とすることができる。その結果、複数の配管６１，８１，８２を集約してハウジング１１に連結することができる共に、ハウジング１１の大型化や取付面１０１の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

第１実施形態の過給機では、回転軸１４は、軸受２４，２５，２６を介してハウジング１１に回転自在に支持され、軸受２４，２５，２６に連通する潤滑油供給流路４２および潤滑油排出流路４３を設け、また、ハウジング１１は、回転軸１４の周囲に冷却水循環流路７２が設けられ、冷却水環状流路７２に連通する冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４を設け、潤滑油供給流路４２の第１供給流路５１に連結される潤滑油供給配管６１と、冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４に連結される冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２をハウジング１１の１か所に集約している。従って、ハウジング１１の大型化や取付面１０１の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

第１実施形態の過給機では、潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２と冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２のフランジ部１１１，１１３をその厚さ方向に重ね、上側のフランジ部１１２のみをハウジング１１に固定している。従って、フランジ部１１２のみをハウジング１１に固定することで、潤滑油供給配管６１をハウジング１１に連結することができると共に、フランジ部１１２がフランジ部１１１，１１３を押さえて冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２をハウジング１１に連結することができ、ハウジング１１に対する複数の配管６１，８１，８２の連結部を簡素化することができる。

第１実施形態の過給機では、ハウジング１１に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止する回り止め機構として接触部１１１ｂ，１１３ｂを設けている。従って、冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２は、潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２により抜け止めがなされ、回り止め機構により回転を阻止されることで、ハウジング１１に対して冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２を強固に連結することができる。

第１実施形態の過給機では、回り止め機構として、冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２のフランジ部１１１，１１３に潤滑油供給配管６１に接触する接触部１１１ｂ，１１３ｂを設けている。従って、冷却水供給配管８１の構造を変更することなく、容易に冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２の回り止めを行うことができる。

なお、第１実施形態では、潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２が締結ボルト１１４によりベアリングハウジング２３に固定されることで、フランジ部１１２が冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２のフランジ部１１１，１１３を押えるように構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、冷却水排出配管８２のフランジ部１１１と潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２をその厚さ方向に重ね、フランジ部１１１，１１２の両方を個別の締結ボルトによりハウジング１１に固定してもよい。

第１実施形態の過給機では、潤滑油供給配管６１と冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２は、平行をなしてハウジング１１に固定されている。従って第１供給流路５１と冷却水供給流路７３と冷却水排出流路７４が平行をなすことから、ハウジング１１に対する各流路５１，７３，７４の加工を簡素化して加工性を向上することができると共に、各流路５１，７３，７４に対する配管６１，８１，８２の組付性を向上することができる。

第１実施形態の過給機では、第１供給流路５１と冷却水供給流路７３と冷却水排出流路７４が形成される取付面１０１を段差なく連続する平面としている。従って、取付面１０１の加工を容易として加工性を向上することができる。

第１実施形態の過給機では、冷却水排出配管８２のフランジ部１１１と潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２を厚さ方向に重ね、冷却水供給配管８１のフランジ部１１３と潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２を厚さ方向に重ね、締結ボルト１１４がフランジ部１１２を貫通してハウジング１１にねじ込まれることで潤滑油供給配管６１をハウジング１１に固定し、潤滑油供給配管６１のフランジ部１１２が冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２のフランジ部１１１，１１３を挿入方向に押え、ハウジング１１に対する冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２の回転を阻止する回り止め機構として接触部１１１ｂ，１１３ｂを設けている。従って、３つ以上の配管６１，８１，８２を集約してハウジング１１に連結することができ、ハウジング１１の大型化や取付面１０１の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

第１実施形態の過給機では、回転軸１４における軸方向の一端部にタービンホイール３１（タービン１２）が設けられ、軸方向の他端部にコンプレッサホイール３３（コンプレッサ１３）が設けられる排気タービン過給機１０としている。従って、排気タービン過給機１０において、複数の配管６１，８１，８２を集約してハウジング１１に連結することができる共に、ハウジング１１の大型化や取付面の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

第１実施形態の過給機における配管の連結方法にあっては、冷却水供給配管８１および冷却水排出配管８２の端部８１ａ，８２ａをハウジング１１の冷却水供給流路７３および冷却水排出流路７４に挿入する工程と、潤滑油供給配管６１の端部６１ａをハウジング１１の第１供給流路５１に挿入する工程と、フランジ部１１２によりフランジ部１１１，１１３を挿入方向に押えてハウジング１１に固定する工程とを有する。

従って、複数の配管６１，８１，８２を集約してハウジング１１に連結することができる共に、ハウジング１１の大型化や取付面１０１の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

［第２実施形態］
図８は、第２実施形態の排気タービン過給機におけるハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図である。なお、本実施形態の基本的な構成は、上述した第１実施形態と同様であり、図１から図３を用いて説明し、第１実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

第２実施形態において、図１から図３に示すように、排気タービン過給機１０のベアリングハウジング２３は、外周面の上部に取付面１０６，１０７が形成され、この取付面１０６，１０７は、段差１０８を有する平面となっている。即ち、第１取付面１０６に対して第２取付面１０７が回転軸１４の軸心側に遠い平面であり、第１取付面１０６と第２取付面１０７との間に段差１０８が設けられる。そして、第１取付面１０６に冷却水供給流路７３が形成され、第２取付面１０７に潤滑油供給流路４２を構成する第１供給流路５１と、冷却水排出流路７４が形成される。このとき、第１供給流路５１と冷却水供給流路７３と冷却水排出流路７４は、取付面１０６，１０７に対して直交する。また、冷却水供給流路７３と第１供給流路５１と冷却水排出流路７４は、回転軸１４の軸方向に交差する水平方向に沿って順に並んで設けられる。そして、第１供給流路５１に潤滑油供給配管６１が連結され、冷却水供給流路７３に冷却水供給配管８１が連結され、冷却水排出流路７４に冷却水排出配管８２が連結される。

図８に示すように、第１配管としての冷却水供給配管８１は、ベアリングハウジング２３に連結される端部８１ａに第１取付用フランジとしてのフランジ部１３１が固定される。第２配管としての冷却水排出配管８２と第２配管としての潤滑油供給配管６１は、ベアリングハウジング２３に連結される端部８２ａ，６１ａに第２取付用フランジとしてのフランジ部１３２が固定される。即ち、第２実施形態では、第２配管が複数（本実施形態では、２つ）設けられ、第２配管としての冷却水排出配管８２および潤滑油供給配管６１の端部８２ａ，６１ａに共通の第２取付用フランジとしてのフランジ部１３２が固定される。

フランジ部１３１は、矩形状をなし、貫通孔１３１ａに冷却水供給配管８１が貫通されて固定され、外周部に回り止め機構としての接触部１３１ｂが形成される。接触部１３１ｂは、ベアリングハウジング２３に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止するものであり、ベアリングハウジング２３の規制面１０９に沿った平面形状をなす。なお、規制面１０９は、回転軸１４（図１参照）に軸方向に直交する面である。フランジ部１３２は、長円形状をなし、中央部と一端部側に形成された貫通孔１３２ａ，１３２ｂに冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１が貫通されて固定され、他端部側に取付孔１３２ｃが形成される。

冷却水供給配管８１は、端部８１ａがベアリングハウジング２３に設けられる冷却水供給流路７３（図３参照）に挿入され、フランジ部１３１の下面がベアリングハウジング２３の第１取付面１０６に隙間なく密着する。また、冷却水排出配管８２は、端部８２ａがベアリングハウジング２３に設けられる冷却水排出流路７４（図３参照）に挿入され、潤滑油供給配管６１は、端部６１ａがベアリングハウジング２３に設けられる第１供給流路５１（図２参照）に挿入される。このとき、フランジ部１３２は、一端部側の下面が冷却水供給配管８１のフランジ部１３１の上面に隙間なく密着し、その他の下面がベアリングハウジング２３の第２取付面１０７に隙間なく密着する。

また、ベアリングハウジング２３は、所定の位置にねじ穴１０５が形成される。フランジ部１３２の取付孔１３２ｃは、ねじ穴１０５に重なるように周方向の位置が調整され、締結ボルト１１４がフランジ部１３２の取付孔１３２ｃを貫通し、ねじ穴１０５にねじ込まれる。また、フランジ部１３１は、接触部１３１ｂがベアリングハウジング２３の規制面１０９に接触する。

そのため、冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、共通するフランジ部１３２が締結ボルト１１４により第２取付面１０７に固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。冷却水供給配管８１は、フランジ部１３１がフランジ部１３２の下方に重ねられ、挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管８１は、フランジ部１３１の接触部１３１ｂがベアリングハウジング２３の規制面１０９に接触して回り止めがなされる。従って、冷却水供給配管８１は、フランジ部１３１がベアリングハウジング２３およびフランジ部１３２により第１取付面１０６に固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。

なお、冷却水供給配管８１の回り止め機構は、上述したものに限定されるものではない。図９は、第２実施形態の第１変形例における配管の連結部を表す斜視図、図１０は、第２実施形態の第２変形例における配管の連結部を表す斜視図である。

第２実施形態の第１変形例において、図９に示すように、冷却水供給配管８１は、端部８１ａにフランジ部１４１が固定される。冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、端部８２ａ，６１ａにフランジ部１４２が固定される。フランジ部１４１は、円形状をなし、貫通孔１４１ａに冷却水供給配管８１が貫通されて固定される。冷却水供給配管８１は、外周面に回り止め機構としての接触部１４１ｂが形成される。フランジ部１４２は、長板形状をなし、中央部に形成された貫通孔１４２ａ，１４２ｂに冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１が貫通されて固定され、一端部側に溝部１４２ｃが形成され、他端部側に取付孔１４２ｄが形成される。冷却水供給配管８１の接触部１４１ｂは、ベアリングハウジング２３（図８参照）に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止するものであり、フランジ部１４２の溝部１４２ｃの内面１４２ｅに沿った平面形状をなす。

そのため、冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１がベアリングハウジング２３に連結されたとき、冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、共通するフランジ部１４２が締結ボルト１１４（図８参照）により固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。冷却水供給配管８１は、フランジ部１４１がフランジ部１４２の下方に重ねられ、挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管８１は、接触部１４１ｂがフランジ部１４２の内面１４２ｅに接触して回り止めがなされる。すると、冷却水供給配管８１は、フランジ部１４１がフランジ部１４２により固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。

第２実施形態の第２変形例において、図１０に示すように、冷却水供給配管８１は、端部８１ａにフランジ部１５１が固定される。冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、端部８２ａ，６１ａにフランジ部１５２が固定される。フランジ部１５１は、円形状をなし、貫通孔１５１ａに冷却水供給配管８１が貫通されて固定される。冷却水供給配管８１は、外周面に回り止め機構としての接触部１５１ｂが形成される。フランジ部１５２は、長板形状をなし、中央部に形成された貫通孔１５２ａ，１５２ｂに冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１が貫通されて固定され、一端部側に端面１５２ｃが形成され、他端部側に取付孔１５２ｄが形成される。冷却水供給配管８１の接触部１５１ｂは、ベアリングハウジング２３（図８参照）に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止するものであり、フランジ部１５２の端面１５２ｃに沿った平面形状をなす。

そのため、冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１がベアリングハウジング２３に連結されたとき、冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、共通するフランジ部１５２が締結ボルト１１４（図８参照）により固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。冷却水供給配管８１は、フランジ部１５１がフランジ部１５２の下方に重ねられ、挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管８１は、接触部１５１ｂがフランジ部１５２の端面１５２ｃに接触して回り止めがなされる。すると、冷却水供給配管８１は、フランジ部１５１がフランジ部１５２により固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。

このように第２実施形態の過給機にあっては、冷却水供給配管８１の端部８１ａにフランジ部１３１（１４１，１５１）を設け、冷却水排出配管８２および潤滑油供給配管６１の端部８２ａ，６１ａに共通のフランジ部１３２（１４２，１５２）を設け、冷却水供給配管８１の端部８１ａがハウジング１１の冷却水供給流路７３に挿入され、冷却水排出配管８２の端部８２ａがハウジング１１の冷却水排出流路７４に挿入されると共に、潤滑油供給配管６１の端部６１ａがハウジング１１の第１供給流路５１に挿入され、フランジ部１３２（１４２，１５２）がフランジ部１３１（１４１，１５１）を挿入方向に押えてハウジング１１に固定される。

従って、複数の配管８２，６１の端部８２ａ，６１ａに共通のフランジ部１３２を設けることで、１つのフランジ部１３２をハウジング１１に固定するだけで、複数の配管８１，８２，６１をハウジング１１に連結することができ、構造を簡素化することができると共に、作業性を向上することができる。

第２実施形態の過給機では、回り止め機構として、フランジ部１３１がハウジング１１の規制面１０９に接触する接触部１３１ｂを設けている。従って、冷却水供給配管８１の構造を変更することなく、容易に冷却水供給配管８１の回り止めを行うことができる。

第２実施形態の過給機では、回り止め機構として、冷却水供給配管８１がフランジ部１４２（１５２）に接触する接触部１４１ｂ（１５１ｂ）を設けている。従って、冷却水供給配管８１のフランジ部１４２の構造を変更することなく、容易に冷却水供給配管８１の回り止めを行うことができる。

第２実施形態の過給機では、冷却水供給流路７３が形成されるハウジング１１の第１取付面１０６と、冷却水排出流路７４と第１供給流路５１が形成されるハウジング１１の第２取付面１０７とは、段差１０８を有する平面であり、第１取付面１０６にフランジ部１３１（１４１，１５１）が接触し、第２取付面１０７にフランジ部１３２（１４２，１５２）が接触している。従って、第１取付面１０６と第２取付面１０７に段差１０８があっても、フランジ部１３１（１４１，１５１）を第１取付面１０６に接触させると共に、フランジ部１３２（１４２，１５２）を第２取付面１０７に接触させることで、複数の配管８１，８２，６１をハウジング１１に連結することができ、ハウジング１１の形状に拘わらず複数の配管８１，８２，６１を集約してハウジング１１に連結することができる。

なお、第２実施形態では、本発明の複数の第２配管としての冷却水排出配管８２および潤滑油供給配管６１に共通のフランジ部１３２（１４２，１５２）を設けたが、本発明の複数の第１配管の端部に共通のフランジ部を設けてもよい。

［第３実施形態］
図１１は、第３実施形態の排気タービン過給機における配管の連結部を表す斜視図、図１２は、ハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図である。なお、上述した第１実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

第３実施形態において、図１１および図１２に示すように、排気タービン過給機のベアリングハウジング２３は、外周面の上部に第１取付面１０６と第２取付面１０７が形成され、第１取付面１０６と第２取付面１０７との間に段差１０８が設けられる。そして、第１取付面１０６に第１供給流路５１（図２参照）と冷却水供給流路７３（図３参照）が形成され、第２取付面１０７に冷却水排出流路７４（図３参照）と第１供給流路５１が形成される。

冷却水供給配管８１は、端部８１ａに第１取付用フランジとしてのフランジ部１６１が固定される。冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、端部８２ａ，６１ａに第２取付用フランジとしての共通のフランジ部１６２が固定される。

フランジ部１６１は、矩形状をなし、貫通孔１６１ａに冷却水供給配管８１が貫通されて固定され、外周部に回り止め機構としての接触部１６１ｂが形成される。接触部１６１ｂは、ベアリングハウジング２３に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止するものであり、切欠部として形成される。ベアリングハウジング２３は、第２取付面１０７に突起部１６５が形成されており、接触部１６１ｂがこの突起部１６５に接触可能である。フランジ部１６２は、長板形状をなし、中央部と一端部側に形成された貫通孔１６２ａ，１６２ｂに冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１が貫通されて固定され、他端部側に取付孔１６２ｃが形成される。

冷却水供給配管８１は、端部８１ａがベアリングハウジング２３の冷却水供給流路７３に挿入され、フランジ部１６１の下面がベアリングハウジング２３の第１取付面１０６に隙間なく密着する。冷却水排出配管８２は、端部８２ａがベアリングハウジング２３の冷却水排出流路７４に挿入され、潤滑油供給配管６１は、端部６１ａがベアリングハウジング２３の第１供給流路５１に挿入される。このとき、フランジ部１６２は、一端部側の下面が冷却水供給配管８１のフランジ部１６１の上面に隙間なく密着し、その他の下面がベアリングハウジング２３の第２取付面１０７に隙間なく密着する。また、締結ボルト１１４がフランジ部１６２の取付孔１６２ｃを貫通し、ねじ穴１０５にねじ込まれる。さらに、フランジ部１６１は、接触部１６１ｂがベアリングハウジング２３の第１取付面１０６に形成された突起部１６５に接触する。

そのため、冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、共通するフランジ部１６２が締結ボルト１１４により第２取付面１０７に固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。冷却水供給配管８１は、フランジ部１６１がフランジ部１６２の下方に重ねられ、挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管８１は、フランジ部１６１の接触部１６１ｂがベアリングハウジング２３の突起部１６５に接触して回り止めがなされる。従って、冷却水供給配管８１は、ベアリングハウジング２３およびフランジ部１６２により第１取付面１０６に固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。

このように第３実施形態の過給機にあっては、冷却水供給配管８１の端部８１ａにフランジ部１６１を設け、冷却水排出配管８２および潤滑油供給配管６１の端部８２ａ，６１ａに共通のフランジ部１６２を設け、冷却水供給配管８１の端部８１ａがハウジング１１の冷却水供給流路７３に挿入され、冷却水排出配管８２の端部８２ａがハウジング１１の冷却水排出流路７４に挿入されると共に、潤滑油供給配管６１の端部６１ａがハウジング１１の第１供給流路５１に挿入され、フランジ部１６２がフランジ部１６１を挿入方向に押えてハウジング１１に固定されると共に、フランジ部１６１の接触部１６１ｂがハウジング１１の突起部１６５に接触する。

従って、複数の配管８２，６１の端部８２ａ，６１ａに共通のフランジ部１６２を設けることで、１つのフランジ部１６２をハウジング１１に固定するだけで、複数の配管８１，８２，６１をハウジング１１に連結することができ、構造を簡素化することができると共に、作業性を向上することができる。

［第４実施形態］
図１３は、第４実施形態の排気タービン過給機における配管の連結部を表す斜視図で、図１４は、ハウジングに対する配管の連結部を表す斜視図、図１５は、配管の固定部結部を表す断面図である。なお、上述した第１実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

第４実施形態において、図１３および図１４に示すように、冷却水供給配管８１は、端部８１ａにフランジ部１７１が固定される。冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、端部８２ａ，６１ａにフランジ部１７２が固定される。フランジ部１７１は、矩形状をなし、貫通孔１７１ａに冷却水供給配管８１が貫通されて固定され、外周部に回り止め機構としての接触部１７１ｂが形成される。接触部１７１ｂは、ベアリングハウジング２３に対する冷却水供給配管８１の回転を阻止するものであり、爪形状に形成される。ベアリングハウジング２３は、第２取付面１０７に凹部１７５が形成されており、接触部１７１ｂがこの凹部１７５に接触可能である。フランジ部１７２は、長板形状をなし、中央部と一端部側に形成された貫通孔１７２ａ，１７２ｂに冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１が貫通されて固定され、他端部側に取付孔１７２ｃが形成される。

冷却水供給配管８１は、端部８１ａがベアリングハウジング２３の冷却水供給流路７３に挿入され、フランジ部１７１の下面がベアリングハウジング２３の第１取付面１０６に隙間なく密着する。冷却水排出配管８２は、端部８２ａがベアリングハウジング２３の冷却水排出流路７４に挿入され、潤滑油供給配管６１は、端部６１ａがベアリングハウジング２３の第１供給流路５１に挿入される。このとき、フランジ部１７２は、一端部側の下面が冷却水供給配管８１のフランジ部１７１の上面に隙間なく密着し、その他の下面がベアリングハウジング２３の第２取付面１０７に隙間なく密着する。また、締結ボルト１１４がフランジ部１７２の取付孔１７２ｃを貫通し、ねじ穴１０５にねじ込まれる。さらに、フランジ部１７１は、接触部１７１ｂがベアリングハウジング２３の第１取付面１０６に形成された凹部１７５に接触する。

図１５に示すように、接触部１７１ｂは、フランジ部１７１の外周部から外方に突出した突出片が第２取付面１０７側に向けて９０度より大きく屈曲されて形成される。一方、凹部１７５は、ベアリングハウジング２３の第２取付面１０７から冷却水供給流路７３の軸方向に対して冷却水供給流路７３に接近する傾斜方向に沿って形成される。接触部１７１ｂの屈曲方向と、凹部１７５の傾斜方向は、ほぼ同様の方向である。冷却水供給配管８１が冷却水供給流路７３に挿入され、フランジ部１７１が第２取付面１０７に接触するとき、接触部１７１ｂは、弾性変形することで凹部１７５に接触する。ここで、接触部１７１ｂが凹部１７５に接触することで、冷却水供給配管８１は、ベアリングハウジング２３に対して、回り止めされるだけでなく、抜け止めがなされる。

そのため、図１４に示すように、冷却水排出配管８２と潤滑油供給配管６１は、共通するフランジ部１７２が締結ボルト１１４により第２取付面１０７に固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。冷却水供給配管８１は、フランジ部１７１がフランジ部１７２の下方に重ねられ、挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管８１は、フランジ部１７１の接触部１７１ｂがベアリングハウジング２３の凹部１７５に接触して回り止めがなされる。従って、冷却水供給配管８１は、ベアリングハウジング２３およびフランジ部１７２により第１取付面１０６に固定されることで、ベアリングハウジング２３に連結される。

このように第４実施形態の過給機にあっては、冷却水供給配管８１の端部８１ａにフランジ部１７１を設け、冷却水排出配管８２および潤滑油供給配管６１の端部８２ａ，６１ａに共通のフランジ部１７２を設け、冷却水供給配管８１の端部８１ａがハウジング１１の冷却水供給流路７３に挿入され、冷却水排出配管８２の端部８２ａがハウジング１１の冷却水排出流路７４に挿入されると共に、潤滑油供給配管６１の端部６１ａがハウジング１１の第１供給流路５１に挿入され、フランジ部１７２がフランジ部１７１を挿入方向に押えてハウジング１１に固定されると共に、フランジ部１７１の接触部１７１ｂがハウジング１１の凹部１７５に接触する。

従って、複数の配管８２，６１の端部８２ａ，６１ａに共通のフランジ部１７２を設けることで、１つのフランジ部１７２をハウジング１１に固定するだけで、複数の配管８１，８２，６１をハウジング１１に連結することができ、構造を簡素化することができると共に、作業性を向上することができる。

［第５実施形態］
図１６は、第５実施形態の電動過給機を表す断面図、図１７は、ハウジングに対する配管の連結部を表す断面図である。

図１６に示すように、本発明の過給機としての電動過給機２００は、ハウジング２１１と、電動モータ２１２と、コンプレッサ２１３と、回転軸２１４と、インバータ２１５を備える。

ハウジング２１１は、内部が中空に形成されて回転軸２１４が配置され、回転軸２１４は、軸受２２１，２２２により回転自在に支持される。回転軸２１４は、外周部にロータ２２３が固定される一方、ハウジング２１１は、内周部にステータ２２４が固定される。ロータ２２３とステータ２２４は、所定隙間を空けて径方向に対向する。電動モータ２１２は、ロータ２２３およびステータ２２４により構成される。また、回転軸２１４は、軸方向における一端部にコンプレッサ２１３のコンプレッサホイール２２５が固定される。ハウジング２１１は、コンプレッサホイール２２５に対して、空気取込口２２６と、圧縮空気吐出口２２７が設けられる。そのため、空気取込口２２６から吸入された燃焼用気体としての空気は、駆動回転するコンプレッサホイール２２５により圧縮され、圧縮空気として圧縮空気吐出口２２７から排出される。さらに、回転軸２１４は、軸方向における他端部にインバータ２１５が設けられる。

このように構成された電動過給機２００は、電動モータ２１２により回転軸２１４が駆動回転し、回転軸２１４の回転が伝達されてコンプレッサ１３が駆動し、このコンプレッサ１３が空気を圧縮して内燃機関の吸気系統へ供給する。

電動過給機２００は、電動モータ２１２を駆動制御するインバータ２１５が設けられる。このインバータ２１５は、発熱することから、ハウジング２１１は、内部に冷却水（冷媒）を循環させる冷却装置２３１が設けられる。冷却装置２３１は、ハウジング２１１に形成された冷却水環状流路（冷媒流路）２３２と、冷却水供給流路（冷媒供給孔）２３３と、冷却水排出流路（冷媒排出孔）２３４とを有する。

冷却水環状流路２３２は、ハウジング２１１におけるインバータ２１５側に設けられる。即ち、冷却水環状流路２３２は、ハウジング２１１における軸受２２２の径方向の外側に周方向に沿って設けられる。冷却水環状流路２３２は、周方向に連続した流路であるが、ハウジング２１１の上部に端部が設けられることで途切れている。冷却水供給流路２３３と冷却水排出流路２３４は、ハウジング２１１の上部に径方向に沿って設けられる。冷却水供給流路２３３と冷却水排出流路２３４は、ハウジング２１１の周方向に並んで設けられる。

ハウジング２１１は、外周面の上部に取付面２４０が形成される。冷却水供給流路２３３と冷却水排出流路２３４は、この取付面２４０に対して直交する方向に開口して設けられる。冷却水供給流路２３３と冷却水排出流路２３４は、回転軸２１４の軸方向に交差する水平方向に沿って順に並んで設けられる。冷却水供給流路２３３は、先端部が連結流路２３５を介して冷却水環状流路２３２の一端部に連通する。冷却水排出流路２３４は、連結流路２３６を介して冷却水環状流路２３２の他端部に連通する。

冷却水供給配管２４１は、一端部が図示しない冷却水ポンプの吐出側に連結され、他端部が冷却水供給流路２３３に連結される。冷却水排出配管２４２は、一端部が冷却水排出流路２３４に連結され、他端部が冷却水ポンプの吸込側に連結される。

図１７に示すように、冷却水供給配管２４１は、ハウジング２１１に連結される端部２４１ａに第１取付用フランジとしてのフランジ部１５１が固定される。冷却水排出配管２４２は、ハウジング２１１に連結される端部２４２ａに第２取付用フランジとしてのフランジ部２５２が固定される。

フランジ部２５１は、貫通孔２５１ａに冷却水供給配管２４１が貫通されて固定され、外周部に回り止め機構としての接触部２５１ｂが形成される。接触部２５１ｂは、ハウジング２１１に対する冷却水供給配管２４１の回転を阻止するものであり、冷却水排出配管２４２の外周面に沿った湾曲形状をなす凹部である。フランジ部２５２は、一端部側に形成された貫通孔２５２ａに冷却水排出配管２４２が貫通されて固定され、他端部側に取付孔２５２ｂが形成される。

冷却水供給配管２４１は、端部２４１ａがハウジング２１１の冷却水供給流路２３３に挿入され、フランジ部２５１の下面がハウジング２１１の取付面２４０に隙間なく密着する。冷却水排出配管２４２は、端部２４２ａがハウジング２１１の冷却水排出流路２３４に挿入され、フランジ部２５２は、一端部側の下面が冷却水供給配管２４１のフランジ部２５１の上面に隙間なく密着し、その他の下面がハウジング２１１の取付面２４０に隙間なく密着する。また、締結ボルト２５３がフランジ部２５２の取付孔２５２ｂを貫通し、ねじ穴２５４にねじ込まれる。さらに、フランジ部２５１は、接触部２５１ｂが冷却水排出配管２４２の外周面に接触する。

そのため、冷却水排出配管２４２は、フランジ部２５２が締結ボルト２５３により取付面２４０に固定されることで、ハウジング２１１に連結される。冷却水供給配管２４１は、フランジ部２５１がフランジ部２５２の下方に重ねられ、冷却水供給配管２４１の挿入方向に押えられる。また、冷却水供給配管２４１は、フランジ部２５１の接触部２５１ｂが冷却水排出配管２４２の外周面に接触して回り止めがなされる。従って、冷却水供給配管２４１は、フランジ部１５１が冷却水排出配管２４２およびフランジ部１５２により取付面２４０に固定されることで、ハウジング２１１連結される。

このように第５実施形態の過給機にあっては、回転軸２１４を駆動回転する電動モータ２１２と、回転軸２１４における軸方向の一端部にコンプレッサホイール２２５が設けられるコンプレッサ２１３と、電動モータ２１２を駆動制御するインバータ２１５を有する電動過給機２００としている。

従って、電動過給機２００において、複数の配管２４１，２４２を集約してハウジング２１１に連結することができる共に、ハウジング２１１の大型化や取付面２４０の加工作業の発生などを抑制してコストアップの増加を抑制することができる。

なお、上述した実施形態にて、排気タービン過給機１０では、配管としての潤滑油供給配管６１と冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２とをハウジング１１の上部に集約して連結し、電動過給機２００では、配管としての冷却水供給配管２４１と冷却水排出配管２４２とをハウジング２１１の上部に集約して連結したが、この構成に限定されるものではない。例えば、排気タービン過給機１０にて、配管としての冷却水供給配管８１と冷却水排出配管８２だけをハウジング１１の下部に集約して連結してもよい。また、排気タービン過給機１０にて、配管としての潤滑油供給配管６１と潤滑油排出配管６２をハウジング１１の下部に集約して連結したり、加えて冷却水供給配管８１や冷却水排出配管８２をハウジング１１の下部に集約して連結してもよい。

また、上述した実施形態では、配管に設けられる取付用フランジを締結ボルト１１４によりハウジングに締結するように構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、第４実施形態のフランジ部１７１の接触部１７１ｂとベアリングハウジング２３の凹部１７５の構成を用いて、配管に設けられる取付用フランジをハウジングに固定するように構成してもよい。即ち、第１実施形態の締結ボルト１１４とねじ穴１１５に代えて、接触部１７１ｂと凹部１７５を用いてもよい。

また、上述した実施形態では、ベアリングハウジング２３の取付面１０１，１０６，１０７を水平面としたが、傾斜または湾曲した面であってもよい。この場合、流路５１，７３，７４は、取付面に対して直交していても、傾斜していてもよいものである。また、取付面に複数の流路５１，７３，７４が設けられるとき、流路５１，７３，７４ごとに異なる角度の取付面を設けてもよい。

１０排気タービン過給機
１１ハウジング
１２タービン
１３コンプレッサ
１４回転軸
２１タービンハウジング
２２コンプレッサハウジング
２３ベアリングハウジング
２４，２５ジャーナル軸受
２６スラスト軸受
４１給油装置
４２潤滑油供給流路
４３潤滑油排出流路
５１第１供給流路（潤滑油供給孔）
５２第２供給流路
５３第３供給流路
５４第４供給流路
５５第５供給流路
５６第１排出流路
５７第２排出流路
６１潤滑油供給配管（第２配管）
６１ａ端部
６２潤滑油排出配管
７１冷却装置
７２冷却水環状流路（冷媒流路）
７３冷却水供給流路（冷媒供給孔）
７４冷却水排出流路（冷媒排出孔）
７５，７６連結流路
８１冷却水供給配管（第１配管、第３配管）
８１ａ端部
８２冷却水排出配管（第１配管）
８２ａ端部
１０１取付面
１０５ねじ穴
１０６第１取付面
１０７第２取付面
１０８段差
１０９規制面
１１１，１３１，１４１，１５１，１６１，１７１フランジ部（第１取付用フランジ）
１１２，１３２，１４２，１５２，１６２，１７２フランジ部（第２取付用フランジ）
１１３フランジ部（第１取付用フランジ、第３取付用フランジ）
１１３ｂ，１３１ｂ，１４１ｂ，１５１ｂ，１６１ｂ，１７１ｂ接触部
１１４締結ボルト
２００電動過給機
２１１ハウジング
２１２電動モータ
２１３コンプレッサ
２１４回転軸
２１５インバータ
２３１冷却装置
２３２冷却水環状流路（冷媒流路）
２３３冷却水供給流路（冷媒供給孔）
２３４冷却水排出流路（冷媒排出孔）
２３５，２３６連結流路
２４０取付面
２４１冷却水供給配管（第１配管、第３配管）
２４１ａ端部
２４２冷却水排出配管（第１配管）
２４２ａ端部
２５１フランジ部（第１取付用フランジ）
２５１ｂ接触部
２５２フランジ部（第２取付用フランジ）
２５３締結ボルト
２５４ねじ穴

Claims

ハウジングと、
前記ハウジングの内部に回転自在に支持される回転軸と、
前記回転軸における軸方向の一端部に設けられるコンプレッサホイールと、
端部に第１取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第１配管と、
端部に第２取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第２配管と、
を備え、
前記第１配管は、端部が前記ハウジングに設けられる第１取付孔に挿入され、
前記第２配管は、端部が前記ハウジングに設けられる第２取付孔に挿入されると共に、前記第２取付用フランジが前記第１取付用フランジを挿入方向に押えて前記ハウジングに固定され、
前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジは、前記第１取付用フランジおよび前記第２取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第２取付用フランジのみが前記ハウジングに固定される、
ことを特徴とする過給機。
前記ハウジングに対する前記第１配管の回転を阻止する回り止め機構が設けられることを特徴とする請求項１に記載の過給機。
前記回り止め機構として、前記第２配管に接触して前記第１配管の回転を阻止する接触部が前記第１取付用フランジに設けられることを特徴とする請求項２に記載の過給機。
前記回り止め機構として、前記第２取付用フランジに接触して前記第１配管の回転を阻止する接触部が前記第１配管に設けられることを特徴とする請求項２に記載の過給機。
前記回り止め機構として、前記ハウジングに接触して前記第１配管の回転を阻止する接触部が前記第１取付用フランジに設けられることを特徴とする請求項２に記載の過給機。
前記回転軸は、軸受を介して前記ハウジングに回転自在に支持され、前記第１取付孔と前記第２取付孔の少なくともいずれか一方は、前記軸受に連通する潤滑油供給孔または潤滑油排出孔であることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の過給機。
前記ハウジングは、前記回転軸の周囲に冷媒流路が設けられ、前記第１取付孔と前記第２取付孔の少なくともいずれか一方は、前記冷媒流路に連通する冷媒供給孔または冷媒排出孔であることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の過給機。
前記回転軸は、軸受を介して前記ハウジングに回転自在に支持され、前記第１取付孔と前記第２取付孔のいずれか一方は、前記軸受に連通する潤滑油供給孔または潤滑油排出孔であり、前記ハウジングは、前記回転軸の周囲に冷媒流路が設けられ、前記第１取付孔と前記第２取付孔のいずれか他方は、前記冷媒流路に連通する冷媒供給孔または冷媒排出孔であることを特徴とする請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の過給機。
前記第１配管と前記第２配管は、平行をなして前記ハウジングに固定されることを特徴とする請求項１から請求項８のいずれか一項に記載の過給機。
前記第１取付孔が形成される前記ハウジングの第１取付面と、前記第２取付孔が形成される前記ハウジングの第２取付面は、連続する平面であることを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか一項に記載の過給機。
前記第１取付孔が形成される前記ハウジングの第１取付面と、前記第２取付孔が形成される前記ハウジングの第２取付面は、段差を有する平面であり、前記第１取付面に前記第１取付用フランジが接触し、前記第２取付面に前記第２取付用フランジが接触することを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか一項に記載の過給機。
前記第１配管が複数設けられ、複数の前記第１配管の端部に共通の前記第１取付用フランジが設けられることを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれか一項に記載の過給機。
前記第２配管が複数設けられ、複数の前記第２配管の端部に共通の前記第２取付用フランジが設けられることを特徴とする請求項１から請求項１２のいずれか一項に記載の過給機。
ハウジングと、
前記ハウジングの内部に回転自在に支持される回転軸と、
前記回転軸における軸方向の一端部に設けられるコンプレッサホイールと、
端部に第１取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第１配管と、
端部に第２取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第２配管と、
を備え、
前記第１配管は、端部が前記ハウジングに設けられる第１取付孔に挿入され、
前記第２配管は、端部が前記ハウジングに設けられる第２取付孔に挿入されると共に、前記第２取付用フランジが前記第１取付用フランジを挿入方向に押えて前記ハウジングに固定され、
端部に第３取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第３配管が設けられ、前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジは、前記第１取付用フランジおよび前記第２取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第２取付用フランジと前記第３取付用フランジは、前記第２取付用フランジおよび前記第３取付用フランジの厚さ方向に重ねられ、前記第２取付用フランジは、前記ハウジングに固定されると共に、前記第１取付用フランジおよび前記第３取付用フランジを挿入方向に押え、前記ハウジングに対する前記第１配管および前記第３配管の回転を阻止する回り止め機構が設けられる、
ことを特徴とする過給機。
前記回転軸における軸方向の他端部にタービンホイールが設けられることを特徴とする請求項１から請求項１４のいずれか一項に記載の過給機。
前記ハウジングに前記回転軸を駆動するモータが設けられることを特徴とする請求項１から請求項１４のいずれか一項に記載の過給機。
ハウジングと、
前記ハウジングの内部に回転自在に支持される回転軸と、
前記回転軸における軸方向の一端部に設けられるコンプレッサホイールと、
端部に第１取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第１配管と、
端部に第２取付用フランジを有して前記ハウジングに連結される第２配管と、
を備える過給機において、
前記第１配管の端部を前記ハウジングに設けられる第１取付孔に挿入する工程と、
前記第２配管の端部を前記ハウジングに設けられる第２取付孔に挿入する工程と、
前記第２取付用フランジにより前記第１取付用フランジを前記第２配管の挿入方向に押えて前記ハウジングに固定する工程と、
を有し、
前記第１取付用フランジと前記第２取付用フランジを前記第１取付用フランジおよび前記第２取付用フランジの厚さ方向に重ね、前記第２取付用フランジのみを前記ハウジングに固定する、
ことを特徴とする過給機における配管の連結方法。