JP7211350B2 - 路面損傷検出装置、路面損傷検出方法、プログラム - Google Patents

路面損傷検出装置、路面損傷検出方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、路面損傷検出装置、路面損傷検出方法、プログラムに関する。
従来、この種の路面損傷検出装置としては、各道路区間について、車両からの複数の解析用情報(路面画像やわだち掘れ、加速度など)のうち解析に使用する情報を選定し、選定した解析用情報を解析して解析結果情報の代表値(例えば、最大値)を算出し、算出した代表値が閾値を超えたときに、警報信号を発生するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-249525号公報
上述の路面損傷検出装置では、閾値として一定値を用いるから、各道路区間について、ポットホールなどの路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出できない可能性がある。
本発明の路面損傷検出装置、路面損傷検出方法、プログラムは、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することを主目的とする。
本発明の路面損傷検出装置、路面損傷検出方法、プログラムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の路面損傷検出装置は、
各道路区間について、走行した各車両からの車両情報に基づいて路面損傷を検出する路面損傷検出装置であって、
前記各道路区間について、前記各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算する第1処理部と、
前記各道路区間について、第1所定期間内の前記各車両の前記最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、前記区間最大変動率を閾値と比較して前記路面損傷が生じたか否かを判定する第2処理部と、
を備え、
前記第2処理部は、前記各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの前記各車両の挙動に基づいて前記閾値を設定する、
ことを要旨とする。
本発明の路面損傷検出装置では、各道路区間について、各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算する。続いて、各道路区間について、定期的に、第1所定期間内の各車両の最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、区間最大変動率を閾値と比較して路面損傷が生じたか否かを判定する。そして、各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの各車両の挙動に基づいて閾値を設定する。これにより、閾値として一定値を用いるものに比して、閾値を適切に設定することができる。この結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
ここで、「各車両の挙動」には、各車両の最大変動率や、各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の平均値である平均変動率が含まれる。「第1所定期間」としては、第2処理部の実行間隔に応じた期間を挙げることができる。「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間、路面損傷が修繕されてからの期間を挙げることができる。「所定条件」としては、路面損傷が生じていないと判定した条件や、路面損傷が生じたと判定した条件を挙げることができる。
本発明の路面損傷検出装置において、前記第2処理部は、前記各道路区間について、過去の前記路面損傷が生じたと判定したときの前記区間最大変動率よりもマージンだけ小さい値を前記閾値に設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じたと判定したときの車両台数、過去の前記路面損傷が生じたと判定した回数、所定時からの経過時間のうちの何れかに基づいて前記マージンを設定するものとしてもよい。これらのようにすれば、閾値をより適切に設定することができる。この場合の「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間を挙げることができる。「所定時」としては、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始したときを挙げることができる。
本発明の路面損傷検出装置において、前記第2処理部は、前記各道路区間について、過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記区間最大変動率よりもマージンだけ大きい値を前記閾値に設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数、過去の前記路面損傷が生じていないと判定した回数、所定時からの経過時間のうちの何れかに基づいて前記マージンを設定するものとしてもよい。これらのようにすれば、閾値をより適切に設定することができる。この場合の「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間、路面損傷が修繕されてからの期間を挙げることができる。「所定時」としては、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始したときや、路面異常が修繕されたときを挙げることができる。
各道路区間について過去の路面損傷が生じたまたは生じていないと判定したときの区間最大変動率に基づいて閾値を設定する態様の本発明の路面異常検出装置において、前記第1処理部は、前記各道路区間について、前記各車両についての前記車輪速の前記単位時間当たりの変動量の平均値である平均変動率を演算し、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第1所定期間内の車両台数が所定台数未満のときには、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記平均変動率の平均値を区間平均変動率に設定し、前記区間平均変動率に基づいて前記閾値を設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて四分位範囲を演算し、前記区間平均変動率と前記四分位範囲に係数を乗じた値との和として前記閾値を設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数に基づいて前記係数を設定するものとしてもよい。第1所定期間内の車両台数が所定台数未満のときには、閾値との比較に用いる区間最大変動率の統計的確からしさが比較的低く、過去の路面損傷が生じたまたは生じていないと判定したときの区間最大変動率に基づいて閾値を設定する場合にマージンを比較的大きくするのが好ましいから、これらのように閾値を設定することも考えられるのである。これらの場合の「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間、路面損傷が修繕されてからの期間を挙げることができる。
各道路区間について過去の路面損傷が生じたまたは生じていないと判定したときの区間最大変動率に基づいて閾値を設定する態様の本発明の路面異常検出装置において、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第1所定期間内の車両台数が所定台数未満のときには、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて第2四分位数または第3四分位数を演算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数に基づいて前記閾値を設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて四分位範囲を演算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数と前記四分位範囲に係数を乗じた値との和を前記閾値に設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数に基づいて前記係数を設定するものとしてもよい。第1所定期間内の車両台数が所定台数未満のときには、閾値との比較に用いる区間最大変動率の統計的確からしさが比較的低く、過去の路面損傷が生じたまたは生じていないと判定したときの区間最大変動率に基づいて閾値を設定する場合にマージンを比較的大きくするのが好ましいから、これらのように閾値を設定することも考えられるのである。これらの場合の「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間、路面損傷が修繕されてからの期間を挙げることができる。
本発明の路面損傷検出装置において、前記第1処理部は、前記各道路区間について、前記各車両についての前記車輪速の前記単位時間当たりの変動量の平均値である平均変動率を演算し、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記平均変動率の平均値を区間平均変動率に設定し、前記区間平均変動率に基づいて前記閾値を設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて四分位範囲を演算し、前記区間平均変動率と前記四分位範囲に係数を乗じた値との和を前記閾値に設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数に基づいて前記係数を設定するものとしてもよい。これらのようにすれば、閾値をより適切に設定することができる。これらの場合の「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間、路面損傷が修繕されてからの期間を挙げることができる。
本発明の路面損傷検出装置において、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて第2四分位数または第3四分位数を演算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数に基づいて前記閾値を設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて四分位範囲を演算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数と前記四分位範囲に係数を乗じた値との和を前記閾値に設定するものとしてもよい。この場合、前記第2処理部は、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数に基づいて前記係数を設定するものとしてもよい。これらのようにすれば、閾値をより適切に設定することができる。これらの場合の「第2所定期間」としては、第1所定期間と同一の期間や、路面損傷検出装置の適用(運用)を開始してからの期間、路面損傷が修繕されてからの期間を挙げることができる。
本発明の路面損傷検出方法は、
各道路区間について、走行した各車両からの車両情報に基づいて路面損傷を検出する路面損傷検出方法であって、
(a)前記各道路区間について、前記各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算するステップと、
(b)前記各道路区間について、第1所定期間内の前記各車両の前記最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、前記区間最大変動率を閾値と比較して前記路面損傷が生じたか否かを判定するステップと、
を有し、
前記ステップ(b)は、前記各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの前記各車両の挙動に基づいて前記閾値を設定する、
ことを要旨とする。
本発明の路面損傷検出方法では、各道路区間について、各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算する。続いて、各道路区間について、定期的に、第1所定期間内の各車両の最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、区間最大変動率を閾値と比較して路面損傷が生じたか否かを判定する。そして、各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの各車両の挙動に基づいて閾値を設定する。これにより、閾値として一定値を用いるものに比して、閾値を適切に設定することができる。この結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
本発明のプログラムは、
コンピュータを、各道路区間について、走行した各車両からの車両情報に基づいて路面損傷を検出する路面損傷検出装置として機能させるためのプログラムであって、
(a)前記各道路区間について、前記各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算するステップと、
(b)前記各道路区間について、第1所定期間内の前記各車両の前記最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、前記区間最大変動率を閾値と比較して前記路面損傷が生じたか否かを判定するステップと、
を有し、
前記ステップ(b)は、前記各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの前記各車両の挙動に基づいて前記閾値を設定する、
ことを要旨とする。
本発明のプログラムでは、各道路区間について、各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算する。続いて、各道路区間について、定期的に、第1所定期間内の各車両の最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、区間最大変動率を閾値と比較して路面損傷が生じたか否かを判定する。そして、各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの各車両の挙動に基づいて閾値を設定する。これにより、閾値として一定値を用いるものに比して、閾値を適切に設定することができる。この結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
本発明の一実施例としての路面損傷検出装置を備える道路管理システム10の構成の概略を示す構成図である。 路面損傷判定部23により実行される路面損傷判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 マージン設定用マップの一例を示す説明図である。 各日付の区間最大変動率ΔVmsや判定対象値Jvの様子の一例を示す説明図である。 変形例の路面損傷判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 マージン設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の路面損傷判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車両最大変動率ΔVmv[i]と相対度数との関係の一例を示す説明図である。 係数設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の路面損傷判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の路面損傷判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 係数設定用マップの一例を示す説明図である。 ディスプレイ43の表示画面の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての路面損傷検出装置を備える道路管理システム10の構成の概略を示す構成図である。実施例の道路管理システム10は、図示するように、各車両50と無線により通信可能な路面損傷検出装置としてのサーバ20と、サーバ20と有線または無線により通信可能な端末装置40とを備える。なお、以下の説明において、道路には、公道(車道および歩道)だけでなく、私道や駐車場(例えば通路)なども含まれる。また、実施例の「路面損傷検出装置」としては、サーバ20が該当する。
各車両50は、車両の現在位置に関する位置情報を取得するGPS装置51と、車両50の挙動に関する挙動情報を検出する検出装置52と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)53とを備える。検出装置52は、車両50の挙動を示す情報を検出するセンサや、車両50の挙動に影響を与える情報を検出するセンサ、車両50の周囲の情報を検出するセンサを有する。
ここで、車両50の挙動を示す情報としては、例えば、車速や車輪速、前後加速度、横加速度、ヨーレート、ヨー角、ロール角、ピッチ角、タイヤのスリップ率などのうちの少なくとも1つを挙げることができる。
車両50の挙動に影響を与える情報としては、例えば、運転者が操作可能な操作装置の操作状態や、車両50の走行を支援するための支援システムの動作状態を挙げることができる。ここで、操作装置の操作状態としては、例えば、ハンドルの操舵角や操舵速度、アクセルペダルの踏み込み量、ブレーキペダルの踏み込み量、シフトレバーのシフトポジション、方向指示器の操作の有無などのうちの少なくとも1つを挙げることができる。また、支援システムとしては、車線逸脱警報(LDA:Lane Departure Alert)システムや、アンチロックブレーキシステム(ABS:Anti-lock Brake System)、トラクションコントロール(TRC:TRaction Control)システム、横滑り防止(ESC:Electronic Stability Control)システムなどのうちの少なくとも1つを挙げることができる。
車両50の周囲の情報を検出するセンサとしては、例えば、カメラやレーダ、ライダー(Lidar:Light Detection and Ranging)などのうちの少なくとも1つを挙げることができる。
ECU53は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートなどを備える。このECU53は、ハードウェアとソフトウェアとの協働による機能ブロックとして、データ取得部54と、データ送信部55とを備える。データ取得部54は、GPS装置51からの車両50の位置情報や、検出装置52からの車両50の挙動情報を取得する。データ送信部55は、データ取得部54が取得した車両50の位置情報および挙動情報を車両情報として無線によりサーバ20に送信する。
サーバ20は、演算処理部21と、記憶装置28とを備えるコンピュータとして構成されている。演算処理部21は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートなどを備える。この演算処理部21は、ハードウェアとソフトウェアとの協働による機能ブロックとして、データ取得部22と、路面損傷判定部23と、情報提供部24とを有する。データ取得部22、路面損傷判定部23、情報提供部24は、それぞれ、記憶装置28とデータのやりとりを行なう。
データ取得部22は、複数の車両50からの車両情報を無線により取得して記憶装置28に記憶させる。路面損傷判定部23は、複数の車両50からの車両情報に基づいて、定期的に、管理対象範囲内の各道路区間について、路面損傷が生じたか否かを判定し、判定結果などを記憶装置28に記憶させる。ここで、「管理対象範囲」は、ユーザ(例えば、役所の担当者など)の所望する範囲(例えば、都道府県範囲や市町村範囲など)として定められる。「道路区間」は、例えば、数m~十数m程度の区間として定められる。「路面損傷」としては、例えば、ポットホール(道路幅や車両幅に比して小さい穴)を挙げることができる。路面損傷判定部23の詳細については後述する。
情報提供部24は、各種情報を端末装置40のコンピュータ41に送信する。記憶装置28は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などとして構成されている。この記憶装置28には、演算処理部21の動作に必要な各種情報が記憶されている。記憶装置28に記憶されている情報としては、例えば、地図情報や、データ取得部22が取得した複数の車両50の車両情報、路面損傷判定部23が記憶させた情報などを挙げることができる。
端末装置40は、デスクトップパソコンやノートパソコン、タブレット端末などとして構成されており、コンピュータ41と、コンピュータ41に接続された入力装置42や表示装置としてのディスプレイ43とを備える。コンピュータ41は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、記憶装置(ハードディスクやSSD)、入出力ポート、通信ポートなどを備える。入力装置42としては、例えば、マウスやキーボード、タッチパネルなどを挙げることができる。
次に、こうして構成された実施例のサーバ20の動作、特に、路面損傷判定部23の動作について説明する。図2は、路面損傷判定部23により実行される路面損傷判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、定期的に(例えば、1日ごとや数日ごとに)、管理対象範囲内の各道路区間をそれぞれ対象区間に設定して実行される。
図2の路面損傷判定ルーチンが実行されると、路面損傷判定部23は、最初に、所定期間に対象区間を走行した車両50(以下、「対象車両」という)のそれぞれについての対象区間内の各地点(微小区間)での各車輪の車輪速変動率(車輪速の単位時間当たりの変動量)ΔVw[i,j,k](i:1~Nv、j:1~Np、k:1~Nw)や、対象車両の台数(以下、「対象台数」という)Nvを入力する(ステップS100)。
ここで、「所定期間」は、本ルーチンの実行間隔に応じて定められる。本ルーチンが1日ごとに実行される場合、「所定期間」は、例えば、本ルーチンが実行される前日の1日間(24時間)に定められる。「各車輪」は、自動四輪車両として構成された車両50については、左前輪、右前輪、左後輪、右後輪が該当し、自動二輪車両として構成された車両50については、前輪、後輪が該当する。
変数iは、各対象車両に対応する変数であり、変数jは、各地点に対応する変数であり、変数kは、各車輪に対応する変数である。Npは、対象区間内の地点数であり、Nwは、各対象車両の車輪数である。
こうしてデータを入力すると、各対象車両について、式(1)に示すように、各地点での各車輪の車輪速変動率ΔVw[i,j,1]~ΔV[i,j,Nw]から最大値を選択して、各地点での車両地点変動率ΔVmw[i,j]に設定する(ステップS110)。
ΔVmw[i,j]=max(ΔVmw[i,j,1],・・・,ΔVmw[i,j,Nw]) (1)
続いて、各対象車両について、式(2)に示すように、各地点での車両地点変動率ΔVmw[i,1]~ΔVmw[i,Np]から最大値を選択して、対象区間での車両最大変動率ΔVmv[i]に設定する(ステップS120)。
ΔVmv[i]=max(ΔVmw[i,1],・・・,ΔVmw1[i,Np]) (2)
そして、式(3)に示すように、各対象車両についての対象区間での車両最大変動率ΔVmv[1]~ΔVmv[Nv]から最大値を選択して、全対象車両についての対象区間での区間最大変動率ΔVmsに設定する(ステップS130)。
ΔVms=max(ΔVmv[1],・・・,ΔVmv[Nv]) (3)
次に、損傷フラグFdの値を調べる(ステップS140)。ここで、損傷フラグFdは、対象区間に路面損傷が生じたか否かを示すフラグであり、対象区間についてのサーバ20の運用を開始したときに、初期値としての値0が設定される。
ステップS140で損傷フラグFdが値0のときには、前回に本ルーチンが実行されたときに対象区間に路面損傷が生じていなかったと判定し、履歴フラグFh1の値を調べる(ステップS150)。ここで、履歴フラグFh1は、本ルーチンにより対象区間の路面損傷を検出した(損傷フラグFdを値0から値1に切り替えた)履歴があるか否かを示すフラグである。この履歴フラグFh1には、対象区間についてのサーバ20の運用を開始したときに、初期値としての値0が設定される。
ステップS150で履歴フラグFh1が値0のときには、本ルーチンにより対象区間の路面損傷を検出した履歴がない(今回に初めて判定した)と判定し、閾値ΔVref1に初期値ΔViniを設定する(ステップS160)。続いて、区間最大変動率ΔVmsを閾値ΔVref1と比較する(ステップS190)。
ここで、閾値ΔVref1は、対象区間に路面損傷が生じたか否かを判定するのに用いられる閾値である。初期値ΔViniとしては、予め解析や実験により定められた値が用いられる。対象区間に路面損傷が生じると、その路面損傷の影響を受けた対象車両の車両最大変動率ΔVmv[i]が区間最大変動率ΔVmsに反映されるから、今回の区間最大変動率ΔVmsが大きく上昇する。ステップS190の処理は、これを考慮して行なわれる処理である。
ステップS190で区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref1未満のときには、対象区間に路面損傷が生じていないと判定し、損傷フラグFdを値0で保持して、本ルーチンを終了する。こうして本ルーチンを終了すると、本ルーチンを実行した日付と、対象区間に設定した道路区間と、車両最大変動率ΔVmv[i]と、区間最大変動率ΔVmsと、損傷フラグFdとを関連付けて記憶装置28に記憶させる。
ステップS190で区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref1以上のときには、対象区間に路面損傷が生じたと判定し、損傷フラグFdを値0から値1に切り替える(ステップS200)。このようにして、対象区間にポットホールなどの路面損傷が生じたときに、その路面損傷を検出することができる。
このようにして、路面損傷判定部23により、管理対象範囲内の各道路区間のうちの少なくとも1つに路面損傷が生じたと判定されると、情報提供部24は、路面損傷が生じた道路区間のリスト(一覧)などを作成して端末装置40に送信する。これにより、端末装置40を操作したユーザ(例えば、役所の担当者など)が、路面損傷が生じた道路区間を確認することができる。そして、ユーザから要請を受けた工事業者などが、路面損傷を修繕することができる。
続いて、履歴フラグFh1の値を調べる(ステップS210)。履歴フラグFh1が値0のときには、本ルーチンにより対象区間の路面損傷を検出した履歴がない(今回に初めて検出した)と判定し、履歴フラグFh1を値1に切り替える(ステップS220)。そして、区間最大変動率ΔVmsを履歴値ΔVh1に設定して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。こうして履歴値ΔVh1を設定すると、路面損傷判定部23は、対象区間に設定した道路区間と履歴値ΔVh1とを関連付けて記憶装置28に記憶させる。
ステップS210で履歴フラグFh1が値1のときには、本ルーチンにより対象区間の路面損傷を検出した履歴があると判定し、履歴フラグFh1を値1で保持する。そして、式(4)に示すように、区間最大変動率ΔVmsと前回の履歴値(前回ΔVh1)とのうちの小さい方を新たな履歴値ΔVh1に更新して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。
ΔVh1=min(ΔVms,前回ΔVh1) (4)
ステップS140で損傷フラグFdが値1のときには、前回に本ルーチンが実行されたときに対象区間に路面損傷が生じていたと判定し、区間最大変動率ΔVmsを閾値ΔVref2と比較する(ステップS250)。ここで、閾値ΔVref2は、対象区間に生じた路面損傷が解消したか否かを判定するのに用いられる閾値であり、予め実験や解析により定められた値が用いられる。対象区間に生じた路面損傷が工事業者などにより修繕されて解消すると、今回の区間最大変動率ΔVmsが大きく低下する(路面損傷が生じる前と同程度になる)。ステップS250の処理は、これを考慮して行なわれる処理である。
ステップS250で区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref2よりも大きいときには、対象区間に生じた路面損傷が解消していない(継続している)と判定し、損傷フラグFdを値1で保持し、上述のステップS240の処理により、履歴値ΔVh1を更新して、本ルーチンを終了する。
ステップS250で区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref2以下のときには、対象区間に生じた路面損傷が解消したと判定し、損傷フラグFdを値1から値0に切り替えて(ステップS260)、本ルーチンを終了する。このようにして対象区間に生じた路面損傷が解消したときに、その解消を検出することができる。
ステップS150で履歴フラグFh1が値1のときには、本ルーチンにより対象区間の路面損傷を検出した履歴があると判定し、対象台数Nv(今回に本ルーチンが実行されたときに区間最大変動率ΔVmsの設定に用いた車両最大変動率ΔVmv[i]の数)と図3のマージン設定用マップとを用いてマージンα1を設定する(ステップS170)。そして、最後に更新された履歴値ΔVh1からマージンα1を減じた値を閾値ΔVref1に設定して(ステップS180)、ステップS190以降の処理を実行する。
図3のマージン設定用マップは、対象台数Nvとマージンα1との関係として定められ、演算処理部21のROM(図示省略)や記憶装置28に記憶されている。図示するように、マージンα1は、対象台数Nvが多いほど小さくなるように設定されている。したがって、対象台数Nvが多いほど、閾値ΔVref1が履歴値ΔVh1に接近することになる。これは、対象台数Nvが多いほど区間最大変動率ΔVmsの統計的確からしさが高くなるから、閾値ΔVref1を履歴値ΔVh1に接近させることが可能になると考えられるためである。
このように、対象区間について、最後に更新された履歴値ΔVh1からマージンα1を減じた値を閾値ΔVref1に設定することにより、対象区間の路面損傷を検出した履歴(そのときの区間最大変動率ΔVms)を有効利用して閾値ΔVref1を設定することができる。これにより、閾値ΔVref1として一定値を用いるものに比して、閾値ΔVref1を適切に設定することができる。そして、対象台数Nvが多いほど小さくなるようにマージンα1を設定することにより、マージンα1として一定値を用いるものに比して、マージンα1ひいては閾値ΔVref1をより適切に設定することができる。これらの結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
図4は、各日付の区間最大変動率ΔVmsや判定対象値Jvの様子の一例を示す説明図である。図4の例では、サーバ20は、4月16日に、区間最大変動率ΔVmsが大きく上昇して閾値ΔVref1以上になると、路面損傷が生じたと判定し、損傷フラグFdを値0から値1に切り替える。実施例では、履歴値ΔVh1と対象台数Nvとに基づいて閾値ΔVref1を設定するから、閾値ΔVref1として一定値を用いるものに比して、路面損傷を適切に検出することができる。そして、サーバ20は、路面損傷が生じた道路区間のリストなどを端末装置40に送信する。すると、端末装置40を操作したユーザから要請を受けた工事業者などにより、路面損傷が修繕される。そして、サーバ20は、4月18日に、区間最大変動率Vmsが大きく低下して閾値ΔVref2以下になると、路面損傷が解消したと判定し、損傷フラグFdを値1から値0に切り替える。
以上説明した実施例の路面損傷検出装置としてのサーバ20では、管理対象範囲内の各道路区間について、最後に更新された履歴値ΔVh1からマージンα1を減じた値を閾値ΔVref1に設定し、区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref1以上のときに、路面損傷が生じたと判定する。これにより、閾値ΔVref1として一定値を用いるものに比して、閾値ΔVref1を適切に設定することができ、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。しかも、対象台数Nvが多いほど小さくなるようにマージンα1を設定する。これにより、マージンα1として一定値を用いるものに比して、マージンα1ひいては閾値ΔVref1をより適切に設定することができる。
実施例のサーバ20では、対象区間について、路面損傷が生じた(継続しているを含む)と判定したときには、そのときの区間最大変動率ΔVmsと前回の履歴値(前回ΔVh1)とのうちの小さい方を新たな履歴値ΔVh1に更新するものとした。しかし、路面損傷が生じたと判定したときには、そのときの区間最大変動率ΔVmsを新たな履歴値ΔVh1に更新するものとしてもよい。
実施例のサーバ20では、対象区間について、路面損傷が生じた(継続しているを含む)と判定したときには、履歴値ΔVh1を更新するものとした。しかし、路面損傷が継続していると判定したときには、履歴値ΔVh1を更新しない(図2の路面損傷判定ルーチンのステップS240の処理を実行しない)ものとしてもよい。
実施例のサーバ20では、対象区間について、対象台数Nvが多いほど区間最大変動率ΔVmsの統計的確からしさが高くなることを考慮して、対象台数Nvが多いほど小さくなるようにマージンα1を設定するものとした。しかし、これに代えてまたは加えて、履歴値ΔVh1の統計的確からしさが高くなるにつれてマージンα1を小さくするものとしてもよい。
ここで、履歴値ΔVh1の統計的確からしさは、直接的には、本ルーチンにより過去に対象区間に路面損傷が生じた(継続しているを含む)と判定した損傷判定回数(日付数)、即ち、履歴値ΔVh1を更新した回数が多いほど高くなる。間接的には、以下のように想定される。対象区間についてのサーバ20の運用開始後に本ルーチンが実行された各日付や、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じたと判定した各日付の、対象台数Nvを積算した積算台数が大きいほど高くなると想定される。また、対象区間についてのサーバ20の運用開始後の経過期間が長いほど高くなると想定される。したがって、これらの損傷判定回数や積算台数、経過期間の少なくとも1つに基づいてマージンα1を設定するものとしてもよいのである。
実施例のサーバ20では、対象台数Nvに基づいてマージンα1を設定するものとした。しかし、マージンα1として一定値を用いるものとしてもよい。
実施例のサーバ20では、路面損傷判定部23は、図2の路面損傷判定ルーチンを実行するものとした。しかし、これに代えて、図5の路面損傷判定ルーチンを実行するものとしてもよい。図5の路面損傷判定ルーチンは、ステップS150~S180の処理がステップS300~S330の処理に置き換えられた点や、ステップS210~S240の処理が除かれた点、ステップS340~S370の処理が追加された点を除いて、図2の路面損傷判定ルーチンと同一である。したがって、図5の路面損傷判定ルーチンのうち図2の路面損傷判定ルーチンと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。以下、ステップS340~S370の処理について説明した後に、ステップS300~S330の処理について説明する。
図5の路面損傷判定ルーチンでは、路面損傷判定部23は、ステップS190で区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref1未満のときには、対象区間に路面損傷が生じていないと判定し、損傷フラグFdを値0で保持し、履歴フラグFh2の値を調べる(ステップS340)。ここで、履歴フラグFh2は、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていないと判定した(損傷フラグFdを値0で保持した)履歴があるか否かを示すフラグである。この履歴フラグFh2には、対象区間についてのサーバ20の運用を開始したときに、初期値としての値0が設定される。
ステップS340で履歴フラグFh2が値0のときには、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていないと判定した履歴がない(今回に初めて判定した)と判定し、履歴フラグFh2を値1に切り替える(ステップS350)。そして、区間最大変動率ΔVmsを履歴値ΔVh2に設定して(ステップS360)、本ルーチンを終了する。こうして履歴値ΔVh2を設定すると、路面損傷判定部23は、対象区間に設定した道路区間と履歴値ΔVh2とを関連付けて記憶装置28に記憶させる。
ステップS340で履歴フラグFh2が値1のときには、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていないと判定した履歴があると判定し、履歴フラグFh2を値1で保持する。そして、式(5)に示すように、区間最大変動率ΔVmsと前回の履歴値ΔVhとのうちの大きい方を新たな履歴値ΔVh2に更新して(ステップS370)、本ルーチンを終了する。
ΔVh2=max(ΔVms,前回ΔVh2) (5)
ステップS250で区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref2以下のときには、対象区間に生じた路面損傷が解消したと判定し、損傷フラグFdを値1から値0に切り替え(ステップS260)、上述のステップS370の処理により、履歴値ΔVh2を更新して、本ルーチンを終了する。
ステップS300で履歴フラグFh2が値0のときには、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていないと判定した履歴がないと判定し、上述のステップS160の処理と同様に、閾値ΔVref1に初期値ΔViniを設定して(ステップS310)、ステップS190以降の処理を実行する。
ステップS300で履歴フラグFh2が値1のときには、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていないと判定した履歴があると判定し、対象台数Nvと図6のマージン設定用マップとを用いてマージンα2を設定する(ステップS310)。そして、最後に更新された履歴値ΔVh2にマージンα2を加えた値を閾値ΔVref1に設定して(ステップS320)、ステップS190以降の処理を実行する。
図6のマージン設定用マップは、対象台数Nvとマージンα2との関係として定められ、演算処理部21のROM(図示省略)や記憶装置28に記憶されている。図示するように、マージンα2は、対象台数Nvが多いほど小さくなるように設定されている。したがって、対象台数Nvが多いほど、閾値ΔVref1が履歴値ΔVh2に接近することになる。これは、対象台数Nvが多いほど区間最大変動率ΔVmsの統計的確からしさが高くなるから、閾値ΔVref1を履歴値ΔVh2に接近させることが可能になると考えられるためである。
このように、対象区間について、最後に更新された履歴値ΔVh2にマージンα2を加えた値を閾値ΔVref1に設定することにより、対象区間に路面損傷が生じていないと判定した履歴(そのときの区間最大変動率ΔVms)を有効利用して閾値ΔVref1を設定することができる。これにより、閾値ΔVref1として一定値を用いるものに比して、閾値ΔVref1を適切に設定することができる。そして、対象台数Nvが多いほど小さくなるようにマージンα2を設定することにより、マージンα2として一定値を用いるものに比して、マージンα2ひいては閾値ΔVref1をより適切に設定することができる。これらの結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
図5の路面損傷判定ルーチンでは、対象区間について、路面損傷が生じていない(解消したを含む)と判定したときには、そのときの区間最大変動率ΔVmsと前回の履歴値(前回ΔVh2)とのうちの大きい方を新たな履歴値ΔVh2に更新するものとした。しかし、路面損傷が生じていないと判定したときには、そのときの区間最大変動率ΔVmsを新たな履歴値ΔVh2に更新するものとしてもよい。
図5の路面損傷判定ルーチンでは、対象区間について、対象台数Nvが多いほど区間最大変動率ΔVmsの統計的確からしさが高くなることを考慮して、対象台数Nvが多いほど小さくなるようにマージンα2を設定するものとした。しかし、これに代えてまたは加えて、履歴値ΔVh2の統計的確からしさが高くなるにつれてマージンα2を小さくするものとしてもよい。
ここで、履歴値ΔVh2の統計的確からしさは、直接的には、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていない(解消したを含む)と判定した正常判定回数(日付数)、即ち、履歴値ΔVh2を更新した回数が多いほど高くなる。間接的には、以下のように想定される。対象区間についてのサーバ20の運用開始後に本ルーチンが実行された各日付や、対象区間についての路面損傷の修繕後に本ルーチンが実行された各日付、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていないと判定した各日付の、対象台数Nvを積算した積算台数が大きいほど高くなると想定される。また、対象区間についてのサーバ20の運用開始後や対象区間の路面異常の修繕後の経過期間が長いほど高くなると想定される。したがって、これらの正常判定回数や積算台数、経過期間の少なくとも1つに基づいてマージンα2を設定するものとしてもよいのである。
図5の路面損傷判定ルーチンでは、対象台数Nvなどに基づいてマージンα2を設定するものとした。しかし、マージンα2として一定値を用いるものとしてもよい。
実施例のサーバ20では、路面損傷判定部23は、図2の路面損傷判定ルーチンを実行するものとした。しかし、これに代えて、図7の路面損傷判定ルーチンを実行するものとしてもよい。図7の路面損傷判定ルーチンは、ステップS150~S180の処理がステップS400~S450の処理が置き換えられた点や、ステップS210~S240の処理が除かれた点を除いて、図2の路面損傷判定ルーチンと同一である。したがって、図7の路面損傷判定ルーチンのうち図2の路面損傷判定ルーチンと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
図7の路面損傷判定ルーチンでは、路面損傷判定部23は、ステップS140で損傷フラグFdが値0のときには、前回に本ルーチンが実行されたときに対象区間に路面損傷が生じていなかったと判定する。そして、各対象車両について、ステップS110で設定した各地点での車両地点変動率ΔVmw[i,1]~ΔVmw[i,Np]の平均値を演算して、対象区間での車両平均変動率ΔVav[i]に設定する(ステップS400)。この処理は、各対象車両について、式(6)に示すように、車両地点変動率ΔVmw[i,1]~ΔVmw[i,Np]の総和を対象区間内の地点数Npで除した値を車両平均変動率ΔVav[i]に設定することにより行なわれる。
ΔVav[i]=(ΔVmw[i,1]+・・・+ΔVmw1[i,Np])/Np (6)
そして、各対象車両についての対象区間での車両平均変動率ΔVav[1]~ΔVav[Nv]の平均値を演算して、全対象車両についての対象区間での区間平均変動率ΔVasに設定する(ステップS410)。この処理は、式(7)に示すように、車両平均変動率ΔVav[1]~ΔVav[Nv]の総和を対象台数Nvで除した値を区間平均変動率ΔVasに設定することにより行なわれる。
ΔVas=(ΔVav[1]+・・・+ΔVav[Nv])/Nv (7)
そして、ステップS120で設定した各対象車両についての対象区間での車両最大変動率ΔVmv[1]~ΔVmv[Nv]に基づいて、第1四分位数Q1や第3四分位数Q3、四分位範囲Rqを設定する(ステップS420,S430)。
図8は、車両最大変動率ΔVmv[i]と相対度数との関係の一例を示す説明図である。図中、第1四分位数Q1、第2四分位数Q2、第3四分位数Q3は、それぞれ、車両最大変動率ΔVmv[i]の低い側から25%、50%、75%に位置する値である。したがって、第2四分位数Q2は、中央値に相当する。また、四分位範囲Rqは、第3四分位数Q3から第1四分位数Q1を減じた値である。
ステップS420,S430の処理は、車両最大変動率ΔVmv[1]~ΔVmv[Nv]を用いて第1四分位数Q1および第3四分位数Q3を設定し、第3四分位数Q3から第1四分位数Q1を減じた値を四分位範囲Rqに設定することにより行なわれる。
続いて、対象台数Nvと図9の係数設定用マップとを用いて係数βを設定する(ステップS440)。そして、式(8)に示すように、区間平均変動率ΔVasと四分位範囲Rqに係数βを乗じた値との和を閾値ΔVref1に設定して(ステップS450)、ステップS190以降の処理を実行する。
ΔVref1=ΔVas+Rq・β (8)
図9の係数設定用マップは、対象台数Nvと係数βとの関係として定められ、演算処理部21のROM(図示省略)や記憶装置28に記憶されている。図示するように、係数βは、値1以上の範囲内で、対象台数Nvが多いほど小さくなるように設定されている。したがって、対象台数Nvが多いほど、閾値ΔVref1が区間平均変動率ΔVasと四分位範囲Rqとの和に接近することになる。これは、対象台数Nvが多いほど、閾値ΔVref1との比較に用いる区間最大変動率ΔVmsや、閾値ΔVref1の設定に用いる区間平均変動率ΔVasおよび四分位範囲Rqの統計的確からしさが高くなるから、閾値ΔVref1を区間平均変動率ΔVasと四分位範囲Rqとの和に接近させることが可能になると考えられるためである。
このように、対象区間について、区間平均変動率ΔVasと四分位範囲Rqに係数βを乗じた値との和を閾値ΔVref1に設定することにより、区間平均変動率ΔVasや四分位範囲Rqを踏まえて、閾値ΔVref1を設定することができる。これにより、閾値ΔVref1として一定値を用いるものに比して、閾値ΔVref1を適切に設定することができる。そして、対象台数Nvが多いほど小さくなるように係数βを設定することにより、係数βとして一定値を用いるものに比して、係数βひいては閾値ΔVref1をより適切に設定することができる。これらの結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
この変形例では、路面損傷判定部23は、図7の路面損傷判定ルーチンを実行するものとした。しかし、これに代えて、図10の路面損傷判定ルーチンを実行するものとしてもよい。図10の路面損傷判定ルーチンは、ステップS460の処理が追加された点を除いて、図7の路面損傷判定ルーチンと同一である。したがって、図10の路面損傷判定ルーチンのうち図7の路面損傷判定ルーチンと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
図10の路面損傷判定ルーチンでは、路面損傷判定部23は、ステップS450の処理の後に、区間平均変動率ΔVasを閾値ΔVref3と比較する(ステップS460)。ここで、閾値ΔVref3は、対象区間に路面損傷が生じた可能性を考慮すべきであるか否かを判定するのに用いられる閾値であり、予め解析や実験により定められる。対象区間の道路が敷設されてからや修繕されてからそれほど期間が経過していないときには、路面状態が良好であり、ポットホールなどの路面損傷が生じる可能性が十分に低く、区間平均変動率ΔVasが比較的小さくなると考えられる。ステップS460の処理は、これを考慮して行なわれる処理である。
ステップS460で区間平均変動率ΔVasが閾値ΔVref3以上のときには、対象区間に路面損傷が生じた可能性を考慮すべきであると判定し、ステップS190,S200の処理を実行して、本ルーチンを終了する。これに対して、区間平均変動率ΔVasが閾値ΔVref3未満のときには、対象区間に路面損傷が生じた可能性を考慮しなくてよい(路面損傷が生じた可能性は十分に低い)と判定し、ステップS190,S200の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
図7や図10の路面損傷判定ルーチンでは、対象台数Nvに基づいて係数βを設定するものとした。しかし、係数βとして一定値を用いるものとしてもよい。
図7や図10の路面損傷判定ルーチンでは、区間平均変動率ΔVasと四分位範囲Rqに係数βを乗じた値との和を閾値ΔVref1に設定するものとした。しかし、区間平均変動率ΔVasに係数β2を乗じた値を閾値ΔVref1に設定するものとしてもよい。この場合、係数β2は、値1よりも大きい範囲内で、対象台数Nvが多いほど小さくなるように設定されるものとしてもよいし、一定値が用いられるものとしてもよい。
図7や図10の路面損傷判定ルーチンでは、対象区間について、今回の車両平均変動率ΔVav[i]、車両最大変動率ΔVmv[i]、対象台数Nvに基づいて、それぞれ、区間平均変動率ΔVas、四分位範囲Rq、係数βを設定するものとした。しかし、対象区間についてのサーバ20の運用開始後に本ルーチンが実行された各日付や、対象区間についての路面損傷の修繕後に本ルーチンが実行された各日付、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていない(解消したを含む)と判定した各日付の、車両平均変動率ΔVav[i]、車両最大変動率ΔVmv[i]、対象台数Nvの積算値に基づいて、それぞれ、区間平均変動率ΔVas、四分位範囲Rq、係数βを設定するものとしてもよい。
実施例のサーバ20では、路面損傷判定部23は、図2の路面損傷判定ルーチンを実行するものとした。しかし、これに代えて、図11の路面損傷判定ルーチンを実行するものとしてもよい。図11の路面損傷判定ルーチンは、ステップS150~S180の処理がステップS500~S530の処理が置き換えられた点や、ステップS210~S240の処理が除かれた点を除いて、図2の路面損傷判定ルーチンと同一である。したがって、図11の路面損傷判定ルーチンのうち図2の路面損傷判定ルーチンと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
図11の路面損傷判定ルーチンでは、路面損傷判定部23は、ステップS140で損傷フラグFdが値0のときには、前回に本ルーチンが実行されたときに対象区間に路面損傷が生じていなかったと判定する。そして、図7の路面損傷判定ルーチンのステップS420,S430の処理と同様に、各対象車両についての対象区間での車両最大変動率ΔVmv[1]~ΔVmv[Nv]に基づいて、第1,第3四分位数Q1,Q3や四分位範囲Rqを設定する(ステップS500,S510)。
続いて、対象台数Nvと図12の係数設定用マップとを用いて係数γを設定する(ステップS520)。そして、式(9)に示すように、第3四分位数Q3と四分位範囲Rqに係数γを乗じた値との和を閾値ΔVref1に設定して(ステップS530)、ステップS190以降の処理を実行する。
ΔVref1=Q3+Rq・γ (9)
このように、対象区間について、第3四分位数Q3と四分位範囲Rqに係数γを乗じた値との和を閾値ΔVref1に設定することにより、第3四分位数Q3や四分位範囲Rqを踏まえて、閾値ΔVref1を設定することができる。これにより、閾値ΔVref1として一定値を用いるものに比して、閾値ΔVref1を適切に設定することができる。そして、対象台数Nvが多いほど小さくなるように係数γを設定することにより、係数γとして一定値を用いるものに比して、係数γひいては閾値ΔVref1をより適切に設定することができる。これらの結果、各道路区間について、路面損傷が生じたときに、その路面損傷を適切に検出することができる。
図11の路面損傷判定ルーチンでは、対象台数Nvに基づいて係数γを設定するものとした。しかし、係数γとして一定値を用いるものとしてもよい。
図11の路面損傷判定ルーチンでは、第3四分位数Q3と四分位範囲Rqに係数γを乗じた値との和を閾値ΔVref1に設定するものとした。しかし、第2四分位数Q2と四分位範囲Rqに係数γ2を乗じた値との和や、第2四分位数Q2に係数γ3を乗じた値、第3四分位数Q3に係数γ4を乗じた値のうちの何れかを閾値ΔVref1に設定するものとしてもよい。これらの場合、係数γ2,γ3,γ4は、値1よりも大きい範囲内で、対象台数Nvが多いほど小さくなるように設定されるものとしてもよいし、一定値が用いられるものとしてもよい。
図11の路面損傷判定ルーチンでは、対象区間について、今回の車両最大変動率ΔVmv[i]と対象台数Nvとに基づいて第3四分位数Q3および四分位範囲Rqと係数γとを設定するものとした。しかし、対象区間についてのサーバ20の運用開始後に本ルーチンが実行された各日付や、対象区間についての路面損傷の修繕後に本ルーチンが実行された各日付、本ルーチンにより対象区間に路面損傷が生じていない(解消したを含む)と判定した各日付の、車両最大変動率ΔVmv[i]と対象台数Nvを積算した積算台数とに基づいて第3四分位数Q3および四分位範囲Rqと係数γとを設定するものとしてもよい。第3四分位数Q3に代えて第2四分位数Q2を設定する場合や、係数γに代えて係数γ2,γ3,γ4の何れかを設定する場合も同様に考えることができる。
実施例や変形例のサーバ20では、路面損傷判定部23は、図2や図5、図7、図10、図11のうちの何れかの路面損傷判定ルーチンを実行するものとした。しかし、対象台数Nvが閾値Nvref以上のときには、図2や図5のうちの何れかの路面損傷判定ルーチンのように閾値ΔVref1を設定し、対象台数Nvが閾値Nvref未満のときには、図7や図10、図11のうちの何れかの路面損傷判定ルーチンのように閾値ΔVref1を設定するものとしてもよい。ここで、閾値Nvrefは、閾値ΔVref1との比較に用いる区間最大変動率ΔVmsの統計的確からしさがある程度確保できるか否かを判定するのに用いられる閾値であり、予め実験や解析により定められる。閾値ΔVref1との比較に用いる区間最大変動率ΔVmsの統計的確からしさが比較的低いときには、図2や図5のうちの何れかの路面損傷判定ルーチンのように閾値ΔVref1を設定する場合、マージンα1やマージンα2を比較的大きくするのが好ましい(図3や図5参照)。このため、区間平均変動率ΔVasや第3四分位数Q3、四分位範囲Rqを用いて閾値ΔVref1を設定することも考えられるのである。
実施例のサーバ20では、路面損傷判定部23は、各道路区間について、損傷フラグFdが値1で(路面損傷の検出後で)且つ区間最大変動率ΔVmsが閾値ΔVref2以下のときに、路面損傷が解消したと判定し、損傷フラグFdを値0に切り替えるものとした。しかし、これに代えてまたは加えて、各道路区間について、損傷フラグFdが値1で、路面損傷を修繕した工事業者などから路面損傷の修繕が完了した旨の信号を受信したときに、路面損傷が解消したと判定し、損傷フラグFdを値0に切り替えるものとしてもよい。
実施例のサーバ20では、情報提供部24は、路面損傷が生じた道路区間のリスト(一覧)などを作成して端末装置40に送信するものとした。しかし、情報提供部24は、ユーザ(例えば、役所の担当者など)による入力装置42の操作に応じて、以下の表示画像処理を実行するものとしてもよい。表示画像処理では、情報提供部24は、端末装置40のディスプレイ43に表示させる表示地図の道路に路面損傷に関する状態画像(例えば、ピンの画像)を付与し、このデータを端末装置40のコンピュータ41に送信する。これにより、表示地図および状態画像がディスプレイ43に表示される。ここで、表示地図は、表示縮尺や、ユーザの所望する表示範囲(例えば、管理対象範囲の全体や一部など)により定められる。図13は、ディスプレイ43の表示画面の一例を示す説明図である。図中、ピンは、路面損傷が生じた道路区間である。こうすれば、ディスプレイ43を確認したユーザに、路面損傷が生じた道路区間を容易に認識させることができる。
実施例では、本発明を、路面損傷検出装置としてのサーバ20の形態や、路面損傷検出方法の形態に適用するものとした。しかし、サーバ20を路面損傷検出装置として機能させるためのプログラムの形態に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、路面損傷判定部23が「第1処理部」および「第2処理部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、路面損傷検出装置の製造産業などに利用可能である。
10 道路管理システム、20 サーバ、21 演算処理部、22 データ取得部、23 路面損傷判定部、24 情報提供部、28 記憶装置、40 端末装置、41 コンピュータ、42 入力装置、43 ディスプレイ、50 車両、51 GPS装置、52 検出装置、53 ECU、54 データ取得部、55 データ送信部。

Claims (13)

  1. 各道路区間について、走行した各車両からの車両情報に基づいて路面損傷を検出する路面損傷検出装置であって、
    前記各道路区間について、前記各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算する第1処理部と、
    前記各道路区間について、第1所定期間内の前記各車両の前記最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、前記区間最大変動率を閾値と比較して前記路面損傷が生じたか否かを判定する第2処理部と、
    を備え、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの前記各車両の挙動に基づいて前記閾値を設定する、
    路面損傷検出装置。
  2. 請求項1記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、過去の前記路面損傷が生じたと判定したときの前記区間最大変動率よりもマージンだけ小さい値を前記閾値に設定する、
    路面損傷検出装置。
  3. 請求項2記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じたと判定したときの車両台数、過去の前記路面損傷が生じたと判定した回数、所定時からの経過時間のうちの何れかに基づいて前記マージンを設定する、
    路面損傷検出装置。
  4. 請求項1記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記区間最大変動率よりもマージンだけ大きい値を前記閾値に設定する、
    路面損傷検出装置。
  5. 請求項4記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数、過去の前記路面損傷が生じていないと判定した回数、所定時からの経過時間のうちの何れかに基づいて前記マージンを設定する、
    路面損傷検出装置。
  6. 請求項2ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第1処理部は、前記各道路区間について、前記各車両についての前記車輪速の前記単位時間当たりの変動量の平均値である平均変動率を演算し、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第1所定期間内の車両台数が所定台数未満のときには、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記平均変動率の平均値を区間平均変動率に設定し、前記区間平均変動率に基づいて前記閾値を設定する、
    路面損傷検出装置。
  7. 請求項2ないし5のうちの何れか1つの請求項に記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第1所定期間内の車両台数が所定台数未満のときには、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて第2四分位数または第3四分位数を演
    算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数に基づいて前記閾値を設定する、
    路面損傷検出装置。
  8. 請求項1記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第1処理部は、前記各道路区間について、前記各車両についての前記車輪速の前記単位時間当たりの変動量の平均値である平均変動率を演算し、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記平均変動率の平均値を区間平均変動率に設定し、前記区間平均変動率に基づいて前記閾値を設定する、
    路面損傷検出装置。
  9. 請求項6または8記載の路面損傷装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて四分位範囲を演算し、前記区間平均変動率と前記四分位範囲に係数を乗じた値との和を前記閾値に設定する、
    路面損傷検出装置。
  10. 請求項1記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて第2四分位数または第3四分位数を演算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数に基づいて前記閾値を設定する、
    路面損傷検出装置。
  11. 請求項7または10記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記各道路区間について、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの前記各車両の前記最大変動率を用いて四分位範囲を演算し、前記第2四分位数または前記第3四分位数と前記四分位範囲に係数を乗じた値との和を前記閾値に設定する、
    路面損傷検出装置。
  12. 請求項9または11記載の路面損傷検出装置であって、
    前記第2処理部は、前記第2所定期間内のまたは過去の前記路面損傷が生じていないと判定したときの車両台数に基づいて前記係数を設定する、
    路面損傷検出装置。
  13. コンピュータを、各道路区間について、走行した各車両からの車両情報に基づいて路面
    損傷を検出する路面損傷検出装置として機能させるためのプログラムであって、
    (a)前記各道路区間について、前記各車両についての車輪速の単位時間当たりの変動量の最大値である最大変動率を演算するステップと、
    (b)前記各道路区間について、第1所定期間内の前記各車両の前記最大変動率から最大値を選択して区間最大変動率に設定すると共に、前記区間最大変動率を閾値と比較して前記路面損傷が生じたか否かを判定するステップと、
    を有し、
    前記ステップ(b)は、前記各道路区間について、第2所定期間内または所定条件を満たしたときの前記各車両の挙動に基づいて前記閾値を設定する、
    プログラム。
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