JP7209679B2 - アルコール飲料、ウイスキー用蒸留液、ウイスキー及びアルコール飲料の製造方法 - Google Patents
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そして、得られた2種類の糖化液を混合して酵母を加えて発酵させ、蒸留させてウイスキーを製造している。
また、上記ウイスキーの製造方法が有する課題の改良とは別に、さらに特徴的な香味を有するウイスキーや飲食品が望まれていた。
この糖化液は、米などのでんぷん源に由来する香味を活かしたウイスキーや飲食品の製造に好適に使用することができる。
でんぷん源として非粉砕又は粉砕度の低い穀物を使用すると、その穀物に由来した好ましい香味を有するウイスキーや飲食品の製造に使用することができる。
また、後述するように蒸きょう工程によりでんぷん質を糊化する際には、穀物を網に乗せて蒸気をあてる方法を好ましく用いることができるが、穀物を粉砕してしまうとこの方法を用いることができないため、非粉砕又は粉砕度の低い穀物を用いる。また、穀物を粉末の状態で蒸すよりも粒の状態で蒸す方が好ましい香味が得られる。また、蒸きょう工程においては、表面積が増大することは、香味成分が工程中に低減することにつながる。したがって、香味の観点からも、穀物は、非粉砕又は粉砕度の低い穀物を用いる。
さらに、上記米が玄米であることがより好ましい。
米を使用して製造される酒類としては日本酒や焼酎が挙げられるが、これらは糖化酵素として麹を使用しており、麦芽由来の糖化酵素を使用することはない。でんぷん源として米を使用し、麦芽由来の糖化酵素により得られる糖化液は米と麦芽に由来する独特の香味を有しており、独特の香味を有するウイスキーや飲食品の製造に好適に使用することができる。
また、通常の日本酒や焼酎の製造には通常は精米した米が使用されている。また、玄米を使用した酒としては糖化酵素として発芽玄米を使用したものが知られているが、麦芽由来の糖化酵素を使用することはない。
本発明の糖化液のように、でんぷん源として玄米を使用して麦芽由来の糖化酵素により得られる糖化液は、既存の酒類製造過程で得られる糖化液にはない特徴を有しており、玄米と麦芽に由来する独特の香味を有するウイスキーや飲食品の製造に好適に使用することができる。
通常のグレーンウイスキーの製造工程では、粉砕した穀物を蒸煮して糊化を行う。蒸煮は穀物を湯中でぐつぐつと煮て穀物を柔らかくする工程であり、蒸きょう工程とは異なる。蒸きょう工程を経た穀物は、蒸煮された穀物とは異なる香味を有するため、得られる糖化液は蒸きょう工程を経た穀物に由来する独特の香味を有するウイスキーや飲食品の製造に好適に使用することができる。
蒸きょう工程を経たでんぷん質を麦芽由来の糖化酵素により糖化して得られる糖化液は、蒸きょう工程を経た穀物と麦芽に由来する独特の香味を有するウイスキーや飲食品の製造に好適に使用することができる。
でんぷん源と麦芽の割合が上記範囲であると、でんぷん源に由来する香味が発揮され、さらに、糖化液を容易に製造することができる。
この方法により、米などのでんぷん源に由来する香味を活かしたウイスキーや飲食品の製造に好適に使用することができる糖化液を得ることができる。
でんぷん源として非粉砕又は粉砕度の低い穀物を用いると、蒸きょう工程によりでんぷん質を糊化する際に、穀物を網に乗せて蒸気をあてる方法を用いることができる。また、穀物を粉末の状態で蒸すよりも粒の状態で蒸す方が好ましい香味が得られる。
上記方法であると、米と麦芽に由来する独特の香味を有する糖化液を得ることができ、特に玄米を使用した場合には玄米と麦芽に由来するより独特の香味を有する糖化液を得ることができる。
蒸きょう工程を経た穀物は、蒸煮された穀物とは異なる香味を有するため、蒸きょう工程を経た穀物に由来する独特の香味を有する糖化液を得ることができる。
蒸きょう工程を経たでんぷん質を麦芽由来の糖化酵素により糖化することにより、蒸きょう工程を経た穀物と麦芽に由来する独特の香味を有する糖化液を得ることができる。
でんぷん源と麦芽の割合が上記範囲であると、でんぷん源に由来する香味を発揮させることができ、さらに、糖化液を容易に製造することができる。
また、本発明の飲食品は、上記糖化液をアルコール発酵させて得られるアルコール飲料であることが好ましい。また、上記糖化液をアルコール発酵させて得られるアルコール発酵液を蒸留して得られるアルコール飲料であることも好ましい。さらに、ウイスキー用蒸留液であることがより好ましい。
本発明の糖化液又は本発明の糖化液の製造方法により得られた糖化液は、米などのでんぷん源に由来する香味を有するものであるので、この糖化液を原料として得られる飲食品も米などのでんぷん源に由来する香味を有するものとすることができる。飲食品としてアルコール飲料、特にウイスキー用蒸留液とすることによりその特徴的な香味を活かすことができる。
さらに、上記ウイスキー用蒸留液を熟成樽で貯蔵して得られるウイスキーとすることが好ましく、このウイスキーは本発明の糖化液及びウイスキー用蒸留液に由来する特徴的な香味を有するウイスキーとなる。
また、上記ウイスキー用蒸留液を熟成樽で貯蔵して得られるウイスキーとすることが好ましく、このウイスキーは本発明のウイスキー用蒸留液に由来する特徴的な香味を有するウイスキーとなる。
本発明の糖化液は、でんぷん源として非粉砕又は粉砕度の低い穀物を使用し、麦芽由来の糖化酵素により上記でんぷん源に含まれるでんぷん質を糖化して得られることを特徴とする。
また、本発明の糖化液の製造方法は、でんぷん源として非粉砕又は粉砕度の低い穀物を使用し、麦芽由来の糖化酵素により上記でんぷん源に含まれるでんぷん質を糖化することを特徴とする。
図1は、本発明の糖化液を得る工程の一例を示す工程図である。
(1)麦芽の準備
麦芽は、ウイスキーの製造に通常用いられるものを好適に使用することができ、大麦を水に浸して発芽させた後に乾燥させることによって得られる。
麦芽を粉砕機(ローラーミル、ディスクミル等)で粉砕することが好ましい。粉砕の程度は特に限定されるものではない。また、未粉砕または粉砕度の低い麦芽を用いることもできる。糖化工程の効率化の観点からは粉砕した麦芽を用いることが好ましく、また、香味の設計によっては未粉砕または粉砕度の低い麦芽を用いることもできる。
でんぷん源としては、非粉砕又は粉砕度の低い穀物を使用する。穀物を非粉砕の状態で用いることが好ましい。非粉砕の穀物を使用すると、後述する蒸きょう工程を行うのに適しており、また、好ましい風味が得られるためである。
蒸きょう工程を行うのに差し支えない程度に、低い粉砕度での粉砕を行っても構わない。
本明細書において「粉砕度の低い穀物」とは、蒸きょう装置等の製造装置の仕様に応じたふるいを用いて選別を行った際に、ふるい上に残る穀物の量が全体の80重量%以上となることを意味する。
ふるいの径は、製造装置の仕様によって定めればよいが、例えば1.0mm以上とすることができる。
米としては玄米を用いることが好ましい。
精米した米を用いる場合は、白米でも、分づき米(一分づき、三分づき、五分づき、七分づき等)であってもよい。
蒸きょう工程では、でんぷん源としての穀物に蒸気をあてて蒸し、穀物中のでんぷん質を糊化する。蒸きょう工程では、甑(こしき)やメッシュコンベアを備えた連続蒸米機を使用することができる。メッシュコンベアを備えた連続蒸米機を使用する場合は、非粉砕又は粉砕度の低い穀物を使用すると穀物がメッシュから落ちにくいので好ましい。蒸きょう工程の時間は0.5~1.5時間であることが好ましい。
蒸きょうが終わった後には送風等の手段により粗熱を除去しておくことが好ましい。
蒸きょう工程を経てでんぷん質が糊化されたでんぷん源を、準備した麦芽及び温水と混合する。でんぷん源と麦芽の混合割合は、でんぷん源(吸水前の乾燥重量)と麦芽の合計100重量部に対して麦芽を10~50重量部とすることが好ましい。
また、麦芽の割合が10~35重量部であることがより好ましく、10~20重量部であることがさらに好ましい。麦芽の割合がこの範囲であると、でんぷん源に由来する香味が強くなるため好ましい。
また、麦芽の割合が25~50重量部であることがより好ましく、40~50重量部であることがさらに好ましい。麦芽の割合がこの範囲であると、糖化が進みやすいので糖化液の製造が容易になる。
また、でんぷん源に由来する香味の強さと糖化液の製造の容易さのバランスの観点からは、麦芽の割合は20~40重量部であることが好ましく、25~35重量部であることがより好ましい。
また、でんぷん源と温水の混合割合は、でんぷん源(吸水前の乾燥重量)と麦芽の合計100重量部に対して温水を400~500重量部とすることが好ましい。
温水の温度は55~70℃とすることが好ましい。
でんぷん源と麦芽を混合すると、麦芽由来の糖化酵素によってでんぷんの糖化が行われ、糖化液が得られる。糖化時間は1~24時間とすることが好ましい。糖化の際には水温を50~65℃に保つことが好ましい。
上記工程によって本発明の糖化液が得られる。
本発明の飲食品としての飲料の例としては、アルコール飲料、ノンアルコール飲料が挙げられる。アルコール飲料としては、糖化液をアルコール発酵させて得られるアルコール飲料が挙げられ、具体的には発酵液(もろみ)、ビール、発泡酒、リキュール(発泡性)などのビールテイスト飲料や、ウイスキー、スピリッツ、ウオッカ、ジン、蒸留酒が挙げられる。蒸留酒としてはウイスキー用蒸溜液が好ましい。また、上記ウイスキー用蒸留液を熟成樽で貯蔵して得られるウイスキーも好ましい。
ノンアルコール飲料としては、ノンアルコールビールテイスト飲料、ノンアルコールウイスキー、麦芽飲料などの清涼飲料等が挙げられる。
食品としては、粉末飲料、健康食品、食品原料などが挙げられる。
図2は、本発明の糖化液を原料としてウイスキーを得る工程の一例を示す工程図である。
(5)発酵
糖化液にウイスキー酵母を添加して糖化液をアルコール発酵させる。発酵の際は、糖化液の温度を20℃程度に下げてから酵母を添加し、発酵を行うことが好ましい。
ウイスキーを製造する場合のウイスキー酵母としては、通常のウイスキーの製造に使用されるウイスキー酵母を使用することができる。発酵期間は1~5日とすることが好ましく、発酵によりアルコール濃度6~9%程度の発酵液(もろみ)が得られる。
本発明においては、並行複発酵を行っても良い。すなわち糖化と発酵を同時並行で進める製造方法をとることもできる。並行複発酵によって得られる発酵液(もろみ)や、それを用いた飲食品についても本発明の飲食品に包含される。
もろみを蒸留器(初留釜)に入れて蒸留して初留液を得る。また、初留液と余留液を再留釜に送液してさらに蒸留して本留液(ウイスキー用蒸留液)及び余留液を得る。余留液は次の再留に使用することができる。
蒸留の方法は通常のウイスキー(モルトウイスキー、グレーンウイスキー)を製造する際に用いられる方法を使用することができ、単式蒸留であっても連続蒸留であっても構わない。
上記工程で得られたウイスキー用蒸留液を熟成樽に樽詰めして貯蔵することでウイスキーを得ることができる。熟成樽及び熟成期間は通常のウイスキーを製造する際と同様とすることができる。
未粉砕の玄米3.2kgを44℃の温水10Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た玄米の粗熱を送風により除去し、粉砕した麦芽3.1kg、60℃の温水25Lと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみを初留釜で蒸留し初留液を得た。さらに初留液と余留液を再留釜にて蒸留して本留液(ウイスキー用蒸留液)を得た。
未粉砕の玄米4.4kgを44℃の温水10Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た玄米の粗熱を送風により除去し、粉砕した麦芽1.9kg、60℃の温水25Lと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみを初留釜で蒸留し初留液を得た。さらに初留液と余留液を再留釜にて蒸留して本留液(ウイスキー用蒸溜液)を得た。
未粉砕の玄米5.67kgを44℃の温水10Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た玄米の粗熱を送風により除去し、粉砕した麦芽0.63kg、60℃の温水25Lと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみを初留釜で蒸留し初留液を得た。さらに初留液と余留液を再留釜にて蒸留して本留液(ウイスキー用蒸溜液)を得た。
未粉砕の白米3.2kgを44℃の温水10Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た白米の粗熱を送風により除去し、粉砕した麦芽3.1kg、60℃の温水25Lと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみを初留釜で蒸留し初留液を得た。さらに初留液と余留液を再留釜にて蒸留して本留液(ウイスキー用蒸溜液)を得た。
未粉砕の玄米107gを44℃の温水0.5Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た玄米の粗熱を送風により除去し、未粉砕麦芽102g、60℃の温水835mLと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみをガラス製蒸溜器で蒸溜し蒸留液を得た。
粉砕玄米107gを44℃の温水0.5Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た玄米の粗熱を送風により除去し、粉砕した麦芽102g、60℃の温水835mLと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみをガラス製蒸溜器で蒸溜し蒸留液を得た。
粉砕白米107gを44℃の温水0.5Lに2時間浸漬して吸水させ、1時間ほど水を切った後に、蒸し器を用いて1時間程度の蒸きょうを行ってでんぷん質を糊化した。蒸きょう工程を経た白米の粗熱を送風により除去し、粉砕した麦芽102g、60℃の温水835mLと混合して16時間の糖化を行って糖化液を得た。
糖化液の温度を20℃程度まで下げ、ウイスキー酵母を添加して3日間発酵を行い、もろみを得た。もろみをガラス製蒸溜器で蒸溜し蒸留液を得た。
実施例1~5及び比較例1~2で得た糖化液、もろみにつき香味の評価を行った。また、実施例1~4で得たウイスキー用蒸溜液についても香味の評価を行った。
さらに、通常のグレーンウイスキー及びモルトウイスキーの製造に使用される糖化液、もろみ及びウイスキー用蒸溜液についても同様に香味の評価を行った。
香味の評価方法は以下のとおりである。
米に由来する特徴的な香味を有しているかにつき、訓練されたパネラー10名によって評価した。なお評価は、5点:米の特徴を活かした香味が非常に強い、4点:米の特徴を活かした香味が強い、3点:米の特徴を活かした香味が感じられる、2点:米の特徴を活かした香味が弱いものの感じられる、1点:米の特徴を活かした香味が感じられない、の5段階で行った結果(各パネラーの評価の平均点)を表1に記す。
なお、香味の評価は、糖化液の中の相対評価、もろみの中の相対評価、ウイスキー用蒸留液の中の相対評価で行っており、糖化液ともろみの同じ点のものが同様の香味であるという意味ではない。
実施例1~5及び比較例1~2において糖化液を製造するまでの製造工程の難度を相対的に評価した。
麦芽の割合が高いと糖化が進みやすいので糖化液の製造が容易になる。
また、でんぷん源として未粉砕の穀物を用いると蒸きょう工程が容易になる。
また、粉砕麦芽を用いると糖化が進みやすいので糖化液の製造が容易になる。
以上を総合的に考慮して、製造難度を容易であった順に優、良、可の3段階で表1に示した。
Claims (12)
- でんぷん源として非粉砕の玄米を使用し、
殻皮を除去していない粉砕麦芽に由来する糖化酵素により前記でんぷん源に含まれるでんぷん質を糖化して得られる糖化液をアルコール発酵させて得られるアルコール飲料。 - 前記でんぷん源として蒸きょう工程を経た玄米を使用して得られる請求項1に記載のアルコール飲料。
- 前記糖化液は、蒸きょう工程により前記でんぷん源中のでんぷん質を糊化し、殻皮を除去していない粉砕麦芽を混合して、糊化したでんぷん質を糖化して得られる請求項1又は2に記載のアルコール飲料。
- 前記糖化液は、前記でんぷん源と前記粉砕麦芽の割合が、でんぷん源と粉砕麦芽の合計100重量部に対して粉砕麦芽が10~50重量部である混合物から得られる請求項3に記載のアルコール飲料。
- 前記糖化液をアルコール発酵させて得られるアルコール発酵液を蒸留して得られるアルコール飲料である請求項1~4のいずれかに記載のアルコール飲料。
- ウイスキー用蒸留液である請求項5に記載のアルコール飲料。
- 非粉砕の玄米を殻皮を除去していない粉砕麦芽及び水によって糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留して得られることを特徴とするウイスキー用蒸留液。
- 請求項6又は7に記載のウイスキー用蒸留液を熟成樽で貯蔵して得られるウイスキー。
- でんぷん源として非粉砕の玄米を使用し、
殻皮を除去していない粉砕麦芽に由来する糖化酵素により前記でんぷん源に含まれるでんぷん質を糖化することにより糖化液を得る工程と、
前記糖化液をアルコール発酵させてアルコール飲料を得る工程とを行うことを特徴とするアルコール飲料の製造方法。 - 前記糖化液を得る工程では、前記でんぷん源中のでんぷん質を糊化する蒸きょう工程を行う請求項9に記載のアルコール飲料の製造方法。
- 前記糖化液を得る工程では、蒸きょう工程により前記でんぷん源中のでんぷん質を糊化し、殻皮を除去していない粉砕麦芽を混合して、糊化したでんぷん質を糖化する請求項9又は10に記載のアルコール飲料の製造方法。
- 前記糖化液を得る工程では、前記でんぷん源と前記粉砕麦芽の割合が、でんぷん源と粉砕麦芽の合計100重量部に対して粉砕麦芽が10~50重量部である混合物を使用する請求項11に記載のアルコール飲料の製造方法。
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