JP7208814B2 - 生成装置、基板処理装置、及び基板処理方法 - Google Patents

生成装置、基板処理装置、及び基板処理方法 Download PDF

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    • H05H1/24Generating plasma
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Description

本発明は、生成装置、基板処理装置、及び基板処理方法に関する。
特許文献1に記載のカロ酸発生装置は、プラズマ発生手段と、プラズマ照射チャンバーとを有する。プラズマ発生手段は、酸素プラズマを発生させる。プラズマ照射チャンバーは、レジスト除去槽に貯留される硫酸を含む溶液に酸素プラズマを照射することで、カロ酸を生成する。
特開2002-53312号公報
しかし、特許文献1に記載のカロ酸発生装置においては、レジスト除去槽に貯留される硫酸(処理液)の特定箇所にしか酸素プラズマが照射されない。特定箇所は、レジスト除去槽に貯留される硫酸のうち表層に位置する箇所である。従って、表層に位置する硫酸以外はカロ酸(処理流体)の生成に寄与しないので、カロ酸を効率よく生成することが困難であった。
本発明は、処理液から処理流体を効率よく生成することができる生成装置、基板処理装置、及び基板処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面によれば、生成装置は、硫酸を含む処理液から、基板の処理に使用されるカロ酸を含む処理流体を処理液から生成する。生成装置は、排出部と、発生部とを備える。排出部は、前記処理液とともに、酸素ガスを含む気体を排出する。発生部は、前記排出部から排出された前記気体から酸素プラズマを発生させる。前記排出部において、前記処理液と前記気体とが混合することによって前記処理液の液滴が生成される。前記酸素プラズマの発生領域が、前記排出部から排出された前記処理液の移動経路上に位置する。前記発生部により、前記処理液の液滴から前記カロ酸を生成する。
本発明の生成装置において、前記排出部は、第1供給口と、第2供給口と、第3供給口と、排出口と、第1通路と、第2通路とを有する。第1供給口には、前記気体が供給される。第2供給口には、前記処理液が供給される。第3供給口には、前記気体が供給される。排出口は、前記第3供給口に連通する。第1通路は、前記第1供給口に連通すると共に前記排出口に連通する。第2通路は、前記第2供給口に連通すると共に前記第1通路に連通する。
本発明の生成装置において、前記排出部は、第1供給口と、第2供給口と、第1排出口と、第2排出口とを有する。第1供給口には、前記気体が供給される。第2供給口には、前記処理液が供給される。第1排出口は、前記第2供給口に連通する。第2排出口は、前記第1排出口を囲むように形成され、前記第1供給口に連通する。
本発明の生成装置において、前記気体は、窒素、アルゴン、及びヘリウムのうちの少なくとも1つをさらに含む。
本発明の生成装置は、管部をさらに備える。管部は、前記排出部から突出する。前記酸素プラズマの発生領域が、前記管部の内部に位置する。
本発明の生成装置において、前記酸素プラズマは、誘導結合プラズマである。
本発明の生成装置において、前記発生部は、常圧で前記酸素プラズマを発生させる。
本発明の生成装置は、温度制御機構をさらに備える。温度制御機構は、前記酸素プラズマの発生領域の温度を制御する。
本発明の第2の局面によれば、基板処理装置は、上記生成装置を備える。基板処理装置は、前記生成装置により生成された前記処理流体を前記基板に供給する。
本発明の第3の局面によれば、基板処理方法は、レジスト膜を表面に有する基板を処理する。基板処理方法は、硫酸を含む処理液とともに、前記酸素ガスを含む気体を排出する排出部において前記気体と前記硫酸とを混合することで前記硫酸の液滴を生成する工程を備える。基板処理方法は、前記排出部から排出された前記処理液の移動経路上に位置する酸素プラズマの発生領域において前記気体から前記酸素プラズマを発生させることにより、前記硫酸の液滴を移動させながらカロ酸を生成する工程を備える。基板処理方法は、前記カロ酸を基板に供給する工程を備える。
本発明の生成装置、基板処理装置、及び基板処理方法によれば、処理液から処理流体を効率よく生成することができる。
本発明の実施形態に係る基板処理装置の構成を模式的に示す平面図である。 処理ユニットの構成を模式的に示す側面図である。 生成装置の構成を模式的に示す図である。 基板処理装置によって実行される基板に対する処理の一例を示すフロー図である。 カロ酸供給処理を示すフロー図である。 生成装置の動作を示す第1図である。 生成装置の動作を示す第2図である。 生成装置の変形例を示す図である。 SC1を生成する生成装置の装置構成の第1例を示す図である。 SC1を生成する生成装置の装置構成の第2例を示す図である。 排出部の変形例である排出部を示す模式図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る基板処理装置100について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、基板処理装置100は、基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置100は、基板Wに対して、エッチング、表面処理、特性付与、処理膜形成、膜の少なくとも一部の除去及び洗浄のうちの少なくとも1つを行うように基板Wを処理する。
基板Wは、薄い板状である。典型的には、基板Wは、薄い略円板状である。基板Wは、例えば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display:FED)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板及び太陽電池用基板を含む。
基板処理装置100は、複数のロードポートLPと、複数の処理ユニット1と、記憶部2と、制御部3とを備える。
ロードポートLPは、基板Wを収容したキャリアCを保持する。処理ユニット1は、ロードポートLPから搬送された基板Wを処理する。
記憶部2は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。主記憶装置、及び/又は,補助記憶装置は、制御部3によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部3は、基板処理装置100の各要素を制御する。
基板処理装置100は、搬送ロボットをさらに備える。搬送ロボットは、ロードポートLPと処理ユニット1との間で基板Wを搬送する。搬送ロボットは、インデクサロボットIRと、センターロボットCRとを含む。インデクサロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。センターロボットCRは、インデクサロボットIRと処理ユニット1との間で基板Wを搬送する。インデクサロボットIR、及びセンターロボットCRの各々は、基板Wを支持するハンドを含む。
複数の処理ユニット1は、上下に積層されて塔Uを構成する。基板処理装置100は、複数の塔Uを備える。複数の塔Uは、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置される。
本実施形態では、各塔Uは、3つの処理ユニット1を含む。また、塔Uは4つ設けられる。なお、塔Uを構成する処理ユニット1の個数は特に限定されない。また、塔Uの個数も特に限定されない。
図2を参照して、処理ユニット1について説明する。図2は、処理ユニット1の構成を模式的に示す側面図である。
図2に示すように、処理ユニット1は、チャンバー6と、スピンチャック10と、カップ14とを含む。
チャンバー6は、隔壁8と、シャッター9と、FFU7(ファン・フィルタ・ユニット)とを含む。隔壁8は、中空の形状を有する。隔壁8には搬送口が設けられる。シャッター9は、搬送口を開閉する。FFU7は、クリーンエアーのダウンフローをチャンバー6内に形成する。クリーンエアーは、フィルターによってろ過された空気である。
センターロボットCR(図1参照)は、搬送口を通じてチャンバー6に基板Wを搬入し、搬送口を通じてチャンバー6から基板Wを搬出する。
スピンチャック10は、チャンバー6内に配置される。スピンチャック10は、基板Wを水平に保持しつつ、回転軸A1回りに基板Wを回転させる。回転軸A1は、基板Wの中央部を通る鉛直な軸である。
スピンチャック10は、複数のチャックピン11と、スピンベース12と、スピンモータ13と、カップ14と、カップ昇降ユニット15とを含む。
スピンベース12は、円板状の部材である。複数のチャックピン11は、スピンベース12上で基板Wを水平な姿勢で保持する。スピンモータ13は、複数のチャックピン11を回転させることにより、回転軸A1回りに基板Wを回転させる。
本実施形態のスピンチャック10は、複数のチャックピン11を基板Wの外周面に接触させる挟持式のチャックである。しかし、本発明はこれに限定されない。スピンチャック10は、バキューム式のチャックでもよい。バキューム式のチャックは、非デバイス形成面である基板Wの裏面(下面)をスピンベース12の上面に吸着させることにより、基板Wを水平に保持する。
カップ14は、基板Wから排出された液体を受け止める。カップ14は、傾斜部14aと、案内部14bと、液受部14cとを含む。傾斜部14aは、回転軸線A1に向かって斜め上に延びる筒状の部材である。傾斜部14aは、基板W及びスピンベース12よりも大きい内径を有する環状の上端を含む。傾斜部14aの上端は、カップ14の上端に相当する。カップ14の上端は、平面視で基板W及びスピンベース12を取り囲んでいる。案内部14bは、傾斜部14aの下端部(外端部)から下方に延びる円筒状の部材である。液受部14cは、案内部14bの下部に位置し、上向きに開いた環状の溝を形成する。
カップ昇降ユニット15は、上昇位置と、下降位置との間でカップ14を昇降させる。カップ14が上昇位置に位置するとき、カップ14の上端が、スピンチャック10よりも上方に位置する。カップ14が下降位置に位置するとき、カップ14の上端が、スピンチャック10よりも下方に位置する。
基板Wに液体が供給されるとき、カップ14は上昇位置に位置する。基板Wから外方に飛散した液体は、傾斜部14aによって受け止められた後、案内部14bを介して液受部14c内に集められる。
処理ユニット1は、リンス液ノズル16と、リンス液配管17と、リンス液バルブ18とをさらに含む。リンス液ノズル16は、スピンチャック10に保持されている基板Wに向けてリンス液を吐出する。リンス液ノズル16は、リンス液配管17に接続されている。リンス液配管17は、リンス液の供給源に接続される。リンス液配管17には、リンス液バルブ18が介装されている。
リンス液バルブ18が開かれると、リンス液配管17からリンス液ノズル16にリンス液が供給される。そして、リンス液がリンス液ノズル16から吐出される。リンス液は、例えば、純水(脱イオン水:Deionized Water)である。リンス液は、純水に限定されず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、及び/又は、希釈濃度の塩酸水であってもよい。希釈濃度は、例えば、10ppm以上100ppm以下の濃度である。
処理ユニット1は、第1薬液ノズル21と、第1薬液配管22と、第1薬液バルブ23とをさらに含む。第1薬液ノズル21は、スピンチャック10に保持されている基板Wに向けてアルカリ性薬液を吐出する。本実施形態では、アルカリ性薬液は、SC1である。SC1は、アンモニア水と過酸化水素水と水との混合液である。第1薬液ノズル21は、第1薬液配管22に接続されている。第1薬液配管22は、SC1の供給源に接続される。第1薬液配管22には、第1薬液バルブ23が介装されている。
処理ユニット1は、第2薬液ノズル24と、第2薬液配管25と、第2薬液バルブ26とをさらに含む。第2薬液ノズル24は、スピンチャック10に保持されている基板Wに向けて薬液DHF(希フッ化水素酸)を吐出する。第2薬液ノズル24は、第2薬液配管25に接続されている。第2薬液配管25は、薬液DHFの供給源に接続される。第2薬液配管25には、第2薬液バルブ26が介装されている。
処理ユニット1は、生成装置30をさらに含む。生成装置30は、硫酸からカロ酸(Caro‘s acid)を生成する。生成装置30は、第3薬液ノズル31と、ノズル移動ユニット32とを含む。第3薬液ノズル31は、スピンチャック10に保持されている基板Wに向けてカロ酸を吐出する。ノズル移動ユニット32は、処理位置と退避位置との間で第3薬液ノズル31を移動させる。処理位置は、第3薬液ノズル31が基板Wに向けてカロ酸を吐出する位置を示す。本実施形態では、処理位置は、第3薬液ノズル31により用いられる硫酸の移動経路R(図7参照)の延長線上に基板Wが位置し、かつ、第3薬液ノズル31が最も基板Wに近くなる位置である。すなわち、第3薬液ノズル31が処理位置に位置するとき、発生領域E(図7参照)が基板Wの直近傍に位置する。退避位置は、第3薬液ノズル31が基板Wから離間した位置を示す。ノズル移動ユニット32は、例えば、揺動軸線A2回りに第3薬液ノズル31を旋回させることで第3薬液ノズル31を移動させる。揺動軸線A2は、カップ14の周辺に位置する鉛直な軸である。
カロ酸は、本発明の処理流体の第1例である。
次に、図3を参照して、生成装置30について説明する。図3は、生成装置30の構成を模式的に示す図である。
第3薬液ノズル31の構造について説明する。図3に示すように、第3薬液ノズル31は、排出部311を有する。
排出部311は、硫酸の液滴を排出する。排出部311は、本体部31aと、第1供給口31bと、第2供給口31cと、第3供給口31dと、排出口31eと、第1通路31fと、第2通路31gと、第3通路31hとを有する。
本体部31aは、排出部311を形成する構造物である。
第1供給口31b、第2供給口31c、第3供給口31d、及び排出口31eは、本体部31aの外面に形成される開口である。第1通路31f、第2通路31g、及び第3通路31hは、本体部31a内に形成される空所である。
第1通路31fは、第1供給口31bに連通すると共に、排出口31eに連通する。第1通路31fは、第1外側通路311fと、第2外側通路312fと、第1連通路313fとを有する。第1外側通路311fは、第1連通路313fを介して第2外側通路312fに連通する。
なお、第1通路31fは、第3通路31hを中心にして環状に形成されていてもよい。
第2通路31gは、第1通路31fの内側に配置される。第2通路31gは、第2供給口31cに連通すると共に、第1通路31fに連通する。第2通路31gは、第1内側通路311gと、第2内側通路312gと、第2連通路313gとを有する。第1内側通路311gは、第2連通路313gを介して第2内側通路312gに連通する。
なお、第2通路31gは、第3通路31hを中心にして環状に形成されていてもよい。
第3通路31hは、第2通路31gの内側に配置される。第3通路31hは、第3供給口31dに連通すると共に、排出口31eに連通する。その結果、排出口31eが第3通路31hを介して第3供給口31dと連通する。
第1通路31fは、連通部Gを有する。連通部Gは、第1通路31fのうち第2通路31gと連通する箇所である。連通部Gは、第1通路31fの中途部に位置する。
第3薬液ノズル31は、管部312をさらに備える。管部312は、両端が開口した管状に形成される。管部312は、両端が開口した中空の形状を有していればよく、円筒状に限定されない。管部312の形状は、例えば、中空の多角柱の部材の両端を開口した角筒状でもよい。
管部312は、排出部311と一体に形成される。なお、管部312は、排出部311と別体でもよい。この場合、管部312は、排出部311に固定されていてもよく、又は、排出部311から離間していてもよい。
管部312と排出部311とは、例えば、石英により形成される。なお、排出部311が管部312と別体の場合、排出部311は、例えば、樹脂、又は、金属を樹脂コーティングした部材でもよい。
管部312の基端部31qは、排出部311の排出口31eに連なる。管部312は、排出口31eから突出する。
管部312は、流入口31mと、吐出口31nとを有する。流入口31mは、基端部31qに形成され、排出口31eに連通すると共に、管部312の内部31pに連通する。吐出口31nは、先端部31rに形成され、管部312の内部31pに連通すると共に、管部312の外部に連通する。吐出口31nは、カロ酸を吐出する。
生成装置30は、薬液供給部33をさらに有する。
薬液供給部33は、排出部311に硫酸を含む液体を供給する。薬液供給部33は、第3薬液配管33aと、第3薬液バルブ33bとを有する。
第3薬液配管33aは、硫酸の供給源に連通する。第3薬液配管33aは、第2供給口31cに連通する。第3薬液配管33aは、第2供給口31cを介して第2通路31gに硫酸を含む液体を供給する。第3薬液配管33aには、第3薬液バルブ33bが介装されている。第3薬液バルブ33bは、第3薬液配管33aの内部に形成される硫酸の液体の流路を開閉する。
硫酸を含む液体は、本発明の処理液の第1例である。
生成装置30は、気体供給部34をさらに有する。
気体供給部34は、排出部311に気体を供給する。気体は、酸素、窒素、アルゴン、及びヘリウムのうちの少なくとも1つを含む。
気体供給部34は、第1気体配管34aと、第2気体配管34bと、第1気体バルブ34cと、第2気体バルブ34dとを有する。
第1気体配管34aは、気体の供給源に連通する。第1気体配管34aは、第1供給口31bに連通する。第1気体配管34aは、第1供給口31bを介して第1通路31fに気体を供給する。第1気体配管34aには、第1気体バルブ34cが介装されている。第1気体バルブ34cは、第1気体配管34aの内部に形成される気体の流路を開閉する。
第2気体配管34bは、気体の供給源に連通する。第2気体配管34bは、第3供給口31dに連通する。第2気体配管34bは、第3供給口31dを介して第3通路31hに気体を供給する。第2気体配管34bには、第2気体バルブ34dが介装されている。第2気体バルブ34dは、第2気体配管34bの内部に形成される気体の流路を開閉する。
生成装置30は、発生部35をさらに有する。
発生部35は、プラズマを発生させる。プラズマは、気体供給部34により供給される気体から生成される。発生部35は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:inductively coupled plasma)方式を採用しており、誘導結合プラズマを発生させる。
以下では、発生部35がプラズマを発生させる領域を、プラズマの発生領域Eと記載することがある。発生領域Eは、管部312の内部31pに位置する。
発生部35は、コイル351と、電源部352とを有する。コイル351の内側には、管部312が配置される。電源部352は、コイル351に接続される。電源部352がコイル351に電流を流してコイル351に磁場を誘起させることにより、発生領域Eにおいて、例えば、200℃以上2000℃以下程度の高温のプラズマが発生する。その結果、発生領域Eにおいて、酸素ガスが励起され、酸素ラジカルと酸素イオンとを含む酸素プラズマが生成される。酸素プラズマは、略常圧で生成される。発生領域Eは、言い換えれば、コイル351の内部の領域である。
生成装置30は、温度制御機構36をさらに備える。
温度制御機構36は、発生領域Eの温度を制御する。温度制御機構36は、壁部361と、冷却通路部362と、冷却配管363と、冷却バルブ364とを有する。壁部361は、管部312の先端部31rに連なり、管部312を囲むように形成される。冷却通路部362は、管部312と壁部361との間に形成される空所である。冷却配管363は、冷却材の供給源に連通する。本実施形態では、冷却材は冷水である。冷却配管363は、冷却通路部362に連通する。冷却配管363は、冷却通路部362に冷水を供給する。その結果、発生領域Eの温度上昇が抑制される。冷却配管363には、冷却バルブ364が介装されている。冷却バルブ364は、冷却配管363の内部に形成される冷水の流路を開閉する。
次に、図2及び図4を参照して、基板処理装置100によって実行される基板Wに対する処理の一例について説明する。図4は、基板処理装置100によって実行される基板Wに対する処理の一例を示すフロー図である。
図2及び図4に示すように、ステップS1において、制御部3は、基板Wをチャンバー6内に搬入する基板搬入処理を行う。以下では、基板搬入処理の手順について説明する。
まず、第1薬液ノズル21が基板Wの上方から退避している状態で、センターロボットCRが基板Wをハンドで支持しつつ、ハンドをチャンバー6内に進入させる。そして、センターロボットCRは、ハンドで支持されている基板Wをスピンチャック10上に置く。その結果、基板Wがスピンチャック10上に搬送される。
基板Wがスピンチャック10上に搬送されると、チャックピン11が基板Wを把持する。そして、スピンモータ13がチャックピン11を回転させる。その結果、基板Wが回転する。基板Wが回転すると、処理がステップS2に移行する。
ステップS2において、制御部3は、第2薬液ノズル24から基板Wの主面Waに対して薬液DHFを供給するDHF供給処理を行う。制御部3が第2薬液バルブ26を制御して第2薬液バルブ26を開くことで、第2薬液ノズル24から回転中の基板Wの主面Waに向けて薬液DHFが吐出される。基板Wの主面Waに薬液DHFが吐出されることによって、基板Wの主面Waに形成されている自然酸化膜が除去される。DHF供給処理が終了すると、第2薬液バルブ26が閉じられる。
基板Wの主面Waは、基板Wがスピンチャック10に保持された状態で、基板Wのうち上方を向く面である。
ステップS3において、制御部3は、第3薬液ノズル31から基板Wの主面Waに対してカロ酸を供給するカロ酸供給処理を行う。カロ酸供給処理が行われると、第3薬液ノズル31から回転中の基板Wの主面Waに向けてカロ酸が吐出される。基板Wの主面Waにカロ酸が吐出されることによって、基板Wの主面Waからレジスト膜が除去される。
ステップS4において、制御部3は、第1薬液ノズル21から基板Wの主面Waに対してSC1を供給するSC1供給処理を行う。制御部3が第1薬液バルブ23を制御して第1薬液バルブ23を開くことで、第1薬液ノズル21から回転中の基板Wの主面Waに向けてSC1が吐出される。基板Wの主面WaにSC1が吐出されることによって、基板Wの主面Wa上のカロ酸はSC1によって外方に押し流され、基板Wの周囲に排出される。そして、基板Wの主面Waの全域がSC1の液膜で覆われる。SC1供給処理が終了すると、第1薬液バルブ23が閉じられる。
ステップS5において、制御部3は、リンス液ノズル16から基板Wの主面Waに対してリンス液を供給するリンス液供給処理を行う。制御部3がリンス液バルブ18を制御してリンス液バルブ18を開くことで、リンス液ノズル16から回転中の基板Wの主面Waに向けてリンス液が吐出される。基板Wの主面Waにリンス液が吐出されることによって、基板Wの主面Wa上のSC1がリンス液によって洗い流される。リンス液供給処理が終了すると、リンス液バルブ18が閉じられる。
ステップS6において、制御部3は、基板Wの回転によって基板Wを乾燥させる乾燥処理を行う。以下では、乾燥処理の手順について説明する。
まず、スピンモータ13が基板Wを、薬液供給処理時の基板Wの回転速度、及びリンス液供給処理時の基板Wの回転速度よりも大きい回転速度(例えば、数千rpm)で高速回転させる。その結果、基板Wから液体が除去されるので、基板Wが乾燥する。
基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンモータ13が基板Wの回転を停止させる。基板Wの回転が停止すると、処理がステップS7に移行する。
ステップS7において、制御部3は、基板Wをチャンバー6から搬出する搬出処理を行う。以下では、搬出処理の手順について説明する。
まず、カップ昇降ユニット15が、カップ14を下位置まで下降させる。そして、センターロボットCRが、ハンドをチャンバー6内に進入させる。そして、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除する。
複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、センターロボットCRは、スピンチャック10上の基板Wをハンドで支持する。そして、センターロボットCRは、ハンドで基板Wを支持しつつ、ハンドをチャンバー6の内部から退避させる。その結果、処理済みの基板Wがチャンバー6から搬出される。
処理済みの基板Wがチャンバー6から搬出されると、ステップS7に示す搬出処理が終了する。
ステップS1からステップS7に示す処理が繰り返されることで、処理ユニット1に搬送された複数の基板Wが一枚ずつ処理される。
次に、図3から図7を参照して、ステップS3のカロ酸供給処理について説明する。図5は、カロ酸供給処理を示すフロー図である。図6は、生成装置30の動作を示す第1図である。図7は、生成装置30の動作を示す第2図である。
図4及び図5に示すように、ステップS2に示す処理が終了すると、処理がステップS31に移行する。
図3、図5、及び図6に示すように、ステップS31において、制御部3は、排出部311に気体を供給する気体供給処理を行う。気体は、排出部311の第1供給口31bと第3供給口31dとに供給される。
制御部3が第1気体バルブ34cと第2気体バルブ34dとを制御して第1気体バルブ34cと第2気体バルブ34dとを開くことで、第1供給口31bと第3供給口31dとに気体が供給される。
第1供給口31bに供給された気体K1は、第1通路31fを通過すると、排出口31eに到達する。第3供給口31dに供給された気体K2は、第3通路31hを通過すると、排出口31eに到達する。排出口31eに到達した気体K1と気体K2とは合流して気体K3になる。気体K3は、流入口31mから管部312の内部31pに流入する。
管部312の内部31pに流入した気体K3は、発生領域Eを通過した後、吐出口31nから管部312の外部に排出される。
ステップS32において、制御部3は、発生部35により発生領域Eにプラズマを発生させるプラズマ発生処理を行う。具体的は、制御部3は、電源部352によりコイル351に電流を流してコイル351に磁場を誘起させる。その結果、発生領域Eでプラズマ(酸素プラズマ)が発生する。
ステップS33において、制御部3は、発生領域Eの温度を制御する温度制御処理を行う。具体的は、制御部3は、冷却バルブ364を開くことで、冷却通路部362に冷水を供給する。その結果、発生領域Eの温度上昇が抑制される。
図3、図5、及び図7に示すように、ステップS34において、制御部3は、排出部311に硫酸を供給する硫酸供給処理を行う。硫酸は、第2供給口31cに供給される。
制御部3が第3薬液バルブ33bを制御して第3薬液バルブ33bを開くことで、第2供給口31cに硫酸が供給される。
第2供給口31cに供給された硫酸は、第2通路31gに流入して第2通路31gを流動する。
ステップS35において、硫酸の液滴αが生成される。以下では、硫酸の液滴αが生成される手順を説明する。
第2通路31gを流動する硫酸は、連通部Gに到達する。連通部Gに到達した硫酸には、気体K1が衝突する。その結果、硫酸の液滴αが生成される。
連通部Gで生成された硫酸の液滴αは、第1通路31fを通じて流動した後、排出口31eに到達する。排出口31eに到達した硫酸の液滴αには、気体K2が衝突する。その結果、排出口31eに到達した硫酸の液滴αは、排出口31eから流入口31mを通じて管部312の内部31pに位置する発生領域Eに誘導される。言い換えれば、排出口31eに到達した硫酸の液滴αは、気体K2の流体圧力により発生領域Eに誘導される。
ステップS36において、プラズマ処理が行われることで、カロ酸が生成される。プラズマ処理は、硫酸がプラズマの発生領域Eに供給されることである。以下では、カロ酸が生成される手順について説明する。
管部312の内部31pに流入した硫酸の液滴αは、管部312の内部31pを流動して発生領域Eに到達する。すなわち、発生領域Eが、硫酸の移動経路R上に位置する。移動経路Rは、管部312の内部31pに位置し、管部312の流入口31mから吐出口31nに向かう方向に形成される。本実施形態では、硫酸は、液滴αの状態で移動経路Rに沿って移動する。また、本実施形態では、移動経路Rが下向きに形成され、硫酸は移動経路Rに沿って落下する。管部312の内部31pに発生領域Eが位置することで、管部312により硫酸を発生領域Eへ向けてガイドすることができる。
硫酸の液滴αが発生領域Eを流動する際、酸素プラズマにより酸化される。その結果、発生領域Eにおいて、硫酸からカロ酸が生成される。詳細には、硫酸の液滴αからカロ酸の液滴βが生成される。
ステップS37において、管部312の吐出口31nから管部312の外部にカロ酸の液滴βが吐出される。詳細には、カロ酸の液滴βを含んだガスが放出される。カロ酸の液滴βは、気体K3(図6参照)の圧力により吐出口31nから吐出される。
管部312の吐出口31nは、基板Wの主面Wa(図2参照)に対向している。管部312の吐出口31nから吐出されたカロ酸の液滴βは、基板Wの主面Waに供給される。基板Wの主面Waにカロ酸の液滴βが供給されることで、カロ酸の酸化力により基板Wの主面Waからレジスト膜が除去される。その結果、カロ酸供給処理が終了する。カロ酸供給処理が終了すると、処理が、図4に示すステップS4に移行する。
以上、図3から図7を参照して説明したように、発生領域Eが硫酸の移動経路R上に位置する(図7参照)。従って、移動する硫酸に対してプラズマが供給される。その結果、硫酸の特定箇所にのみプラズマが照射されることを抑制できるので、硫酸に対してプラズマを効果的に供給することができ、カロ酸を効率的に生成することができる。カロ酸を効率的に生成することは、使用される硫酸の量に対して、カロ酸を多量に生成できることである。また、本実施形態では、硫酸の移動経路Rの延長線上に基板W(図2参照)が位置する。従って、排出部311から吐出された硫酸は、移動経路Rに沿って基板Wに向かう。また、排出部311からは、基板Wの処理に使用される分だけの硫酸が吐出される。その結果、硫酸を無駄なく使用することができる。また、本実施形態では、第3薬液ノズル31が基板Wにカロ酸を供給する際、硫酸の移動経路Rの延長線上において、第3薬液ノズル31が最も基板Wに近くなる位置に基板Wが配置される。すなわち、発生領域Eが基板Wの直近傍に位置する。従って、カロ酸が基板W以外の場所へ供給されることが抑制でき、カロ酸を基板Wに効果的に供給することができる。
また、図7に示すように、排出部311は、硫酸と気体とを混合することで硫酸の液滴αを生成する。従って、発生領域Eに硫酸の液滴αが供給される。その結果、硫酸の液滴αの全域に効果的にプラズマを供給することができるので、より効率的にカロ酸を生成することができる。
また、発生領域Eに硫酸の液滴αが供給されることで、硫酸の液滴αの全域にプラズマを供給しやすくなるので、発生領域EのZ方向の寸法を短くすることができる。その結果、生成装置30をコンパクト化することができる。Z方向は、移動経路Rに沿った方向である。本実施形態では、Z方向は、上下方向である。
また、温度制御機構36は、管部312の周囲に冷水のような冷却材を供給することで、発生領域Eの温度を所定の範囲内の温度に制限する。所定の範囲内の温度は、例えば、150℃以上200℃以下の温度である。従って、発生領域Eで生成されたカロ酸が気化することを抑制できるので、ステップS37において、管部312の吐出口31nからカロ酸を液滴βの状態で吐出することができる。その結果、吐出口31nから吐出されたカロ酸が拡散することが抑制されるので、カロ酸を基板Wに向けて容易に供給することができる。なお、生成装置30は、温度制御機構36を含んでいなくてもよい。その結果、温度制御機構36を設けない分、生成装置30の装置構成を簡素化できる点で有利である。
また、生成装置30が発生領域Eの温度を検出する温度センサを有していてもよい。この場合、制御部3は、温度センサの検出値に基づいて冷却バルブ364の開度を調整することで、発生領域Eの温度を所定の範囲内の温度に制御する。
以上、図面(図1~図10)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、(1)~(9))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)例えば、発生領域EのZ方向の寸法(図7参照)を、第1供給口31bに供給される単位時間当たりの硫酸の供給量に応じて変更してもよい。具体的には、硫酸の供給量が多くなる程、発生領域EのZ方向の寸法を大きくする。なお、発生領域EのZ方向の寸法は、例えば、コイル351の長さを変更することによって調整される。
(2)第3薬液ノズル31(図1参照)が待機位置に位置するとき、第3薬液ノズル31が冷却されてもよい。この場合、例えば、第3薬液ノズル31が、例えば、窒素ガスの気流を噴射することで冷却されてもよい。また、第3薬液ノズル31が温度制御機構36により冷却されてもよい。第3薬液ノズル31は、例えば、常温程度まで冷却される。その結果、第3薬液ノズル31の待機状態が解除されて、第3薬液ノズル31が図5に示すカロ酸供給処理を開始する際、カロ酸供給処理を円滑に開始することができる。
(3)図8を参照して、生成装置30の変形例300について説明する。図8は、生成装置30の変形例300を示す図である。
図3に示すように、本実施形態では、第1外側通路311fは、第1連通路313fを介して第2外側通路312fに連通する。しかし、本発明はこれに限定されない。図8に示すように、第1外側通路311fは、第2外側通路312fと独立しており、第2外側通路312fと連通されていなくてもよい。すなわち、第1連通路313fが設けられなくてもよい。この場合、第1外側通路311fは、第1供給口31bに連通する。第2外側通路312fは、第1供給口31bとは異なる第4供給口312bに連通する。そして、第1供給口31bと第4供給口312bとの各々に対して、気体が供給される。
図3に示すように、第1内側通路311gは、第2連通路313gを介して第2内側通路312gに連通する。しかし、本発明はこれに限定されない。図8に示すように、第1内側通路311gは、第2内側通路312gと独立しており、第2内側通路312gと連通されていなくてもよい。すなわち、第2連通路313gが設けられなくてもよい。この場合、第1内側通路311gは、第2供給口31cに連通する。第2内側通路312gは、第2供給口31cとは異なる第5供給口312cに連通する。そして、第2供給口31cと第5供給口312cとの各々に対して、硫酸が供給される。
生成装置30の変形例300を用いることによっても、本実施形態の生成装置30を用いた場合と同様の効果を奏する。
(4)本実施形態では、生成装置30によりカロ酸が生成される。しかし、本発明はこれに限定されない。生成装置30によりSC1が生成されてもよい。
以下では、図9を参照して、SC1を生成する生成装置30の装置構成の第1例について説明する。図9は、SC1を生成する生成装置30の装置構成の第1例を示す図である。
図9に示すように、生成装置30によりSC1が生成される場合、第2供給口31cには、硫酸では無く、アンモニア水が供給される。第1供給口31bと第3供給口31dとには、例えば、本実施形態の気体と同じ気体が供給される。そして、アンモニア水の液滴α1がプラズマの発生領域Eを通過する際に、アンモニア水に含まれる水に対してプラズマが供給されることで過酸化水素水が生成される。その結果、アンモニア水と過酸化水素水と水との混合液であるSC1が生成される。
発生領域Eで生成されたSC1の液滴β1は、管部312から放出される。その結果、過酸化水素水を準備すること無く、SC1を生成することができる。
SC1は、本発明の処理流体の第2例である。アンモニア水は、本発明の処理液の第2例である。
(5)図10を参照して、SC1を生成する生成装置30の装置構成の第2例について説明する。図10は、SC1を生成する生成装置30の装置構成の第2例を示す図である。
第2例は、図8に示す生成装置30の変形例300が用いられる点が第1例と異なる。
図10に示すように、第1供給口31bには窒素が供給され、第2供給口31cにはアンモニア水が供給され、第5供給口312cには水が供給され、かつ、第4供給口312bにはアルゴンが供給される。第3供給口31dには、本実施形態と同様の気体、又は空気が供給される。その結果、水とプラズマとにより過酸化水素水が生成されることで、SC1を生成することができる。また、窒素とアンモニア水とを連通部Gで合流させることで、アンモニアの成分が分解することを抑制できる。また、アルゴンを用いることで過酸化水素を効果的に生成することができる。
(6)図11を参照して、排出部311の変形例である排出部400について説明する。図11は、排出部311の変形例である排出部400を示す模式図である。
図11に示すように、排出部400は、本体部401と、第6供給口402と、第7供給口403と、排出口404と、第4通路405と、第5通路406とを有する。
本体部401は、排出部400を形成する構造物である。
第6供給口402と、第7供給口403と、排出口404とは、本体部401の外面に形成される開口である。第4通路405と、第5通路406とは、本体部401内に形成される空所である。
第6供給口402は、供給管500に連結する。供給管500は、気体の供給源に連通する。気体の供給源は、供給管500を介して第6供給口402に気体を供給する。気体の供給源から供給される気体は、本実施形態の気体と同様の気体である。
第7供給口403は、硫酸の供給源に連通し、硫酸を供給される。
排出口404は、第1排出口404aと、第2排出口404bとを有する。第2排出口404bは、第1排出口404aを囲むように環状に形成される。
排出口404には、管部312が連なる。管部312には、本実施形態と同様に、発生部35と温度制御機構36とが設けられる(図3参照)。
第4通路405は、第5通路406を中心に環状に形成される。第4通路405は、第6供給口402に連通すると共に、第2排出口404bに連通する。その結果、第2排出口404bが第4通路405を介して第6供給口402に連通する。
第5通路406は、第7供給口403に連通すると共に、第1排出口404aに連通する。その結果、第1排出口404aが第5通路406を介して第7供給口403に連通する。
排出部400の動作について説明する。
第6供給口402から供給された気体は、第4通路405を通じて流れた後、第2排出口404bから排出される。第7供給口403から供給された硫酸は、第5通路406を通じて流れた後、第1排出口404aから排出される。第2排出口404bから排出された気体と、第1排出口404aから排出され硫酸とが互いに衝突することで、硫酸の液滴が生成される。硫酸の液滴は、管部312を流れる。そして、硫酸の液滴αが管部312を流れる際、移動経路R上に存在する発生領域Eを通ることで、カロ酸が生成される(図7を参照)。本実施形態では、硫酸の液滴αが発生領域Eを通るので、カロ酸の液滴βが生成される。その結果、管部312からカロ酸の液滴βが放出される。
なお、第4通路405は、第5通路406を中心に環状に形成される。しかし、図8に示す第1外側通路311fと第2外側通路312fとのように、第4通路405は、複数の独立した通路で構成されていてもよい。また、図7に示す第1外側通路311fと第2外側通路312fとのように、第4通路405は、複数の独立した通路が互いに連通した構造を有していてもよい。
また、排出部400を用いてSC1が生成されてもよい。この場合、第7供給口403にはアンモニア水が供給され、かつ、第6供給口402には気体が供給される。
(7)図7に示すように、本実施形態では、排出部311から硫酸の液滴αが放出される。しかし、本発明はこれに限定されない。排出部311から液滴αに分離されていない状態の液体の硫酸が排出されてもよい。すなわち、排出部311から硫酸を含む液体が連続して放出されてもよい。その結果、連通部Gで気体と硫酸とを混合(衝突)させる構成が不要になるので、生成装置30の装置構成を簡素化することができる。
(8)図7に示すように、本実施形態では、発生領域Eは、管部312の内部に位置する。しかし、本発明はこれに限定されない。発生領域Eは、硫酸の移動経路R上に位置していればよく、管部312の内部以外の場所に位置していてもよい。例えば、発生領域Eは、管部312の外部(第3薬液ノズル31の外部)に位置していてもよい。この場合、第3薬液ノズル31は、管部312を備えなくてもよい。その結果、生成装置30の装置構成を簡素化することができる。
(9)基板処理装置100は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型の装置である。しかし、本発明はこれに限定されない。基板処理装置100は、複数の基板Wを同時に処理するバッチ型の装置でもよい。
本発明は、生成装置、基板処理装置、及び基板処理方法の分野に利用可能である。
30 生成装置
35 発生部
311 排出部
E 発生領域
R 移動経路
W 基板
α 液滴

Claims (10)

  1. 硫酸を含む処理液から、基板の処理に使用されるカロ酸を含む処理流体を生成する生成装置であって、
    前記処理液とともに、酸素ガスを含む気体を排出する排出部と、
    前記排出部から排出された前記気体から酸素プラズマを発生させる発生部と
    を備え、
    前記排出部において、前記処理液と前記気体とが混合することによって前記処理液の液滴が生成され、
    前記酸素プラズマの発生領域が、前記排出部から排出された前記処理液の移動経路上に位置し、
    前記発生部により、前記処理液の液滴から前記カロ酸を生成する、生成装置。
  2. 前記排出部は、
    前記気体が供給される第1供給口と、
    前記処理液が供給される第2供給口と、
    前記気体が供給される第3供給口と、
    前記第3供給口に連通する排出口と、
    前記第1供給口に連通すると共に前記排出口に連通する第1通路と、
    前記第2供給口に連通すると共に前記第1通路に連通する第2通路と
    を有する、請求項1に記載の生成装置。
  3. 前記排出部は、
    前記気体が供給される第1供給口と、
    前記処理液が供給される第2供給口と、
    前記第2供給口に連通する第1排出口と、
    前記第1排出口を囲むように形成され、前記第1供給口に連通する第2排出口と
    を有する、請求項1に記載の生成装置。
  4. 前記気体は、窒素、アルゴン、及びヘリウムのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の生成装置。
  5. 前記排出部から突出する管部をさらに備え、
    前記酸素プラズマの発生領域が、前記管部の内部に位置する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の生成装置。
  6. 前記酸素プラズマは、誘導結合プラズマである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の生成装置。
  7. 前記発生部は、常圧で前記酸素プラズマを発生させる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の生成装置。
  8. 前記酸素プラズマの発生領域の温度を制御する温度制御機構をさらに備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の生成装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の生成装置を備え、
    前記生成装置により生成された前記処理流体を前記基板に供給する、基板処理装置。
  10. レジスト膜を表面に有する基板を処理する基板処理方法であって、
    硫酸を含む処理液とともに、酸素ガスを含む気体を排出する排出部において前記気体と前記硫酸とを混合することで前記硫酸の液滴を生成する工程と、
    前記排出部から排出された前記処理液の移動経路上に位置する酸素プラズマの発生領域において前記気体から前記酸素プラズマを発生させることにより、前記硫酸の液滴を移動させながらカロ酸を生成する工程と、
    前記カロ酸を基板に供給する工程と
    を備える、基板処理方法。
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