(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態に係るキャンペーン管理装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係るキャンペーン管理装置は、複数種類のキャンペーンそれぞれの対象商品に対応するポイント数を示すポイント情報と、複数種類のキャンペーンそれぞれについて、報酬が得られるポイント数の条件である報酬条件を記憶する。キャンペーンとしては、例えば抽選により景品がもらえる、シールを集めることによって景品がもらえる、クイズに答えることによって景品がもらえる、購入金額に応じてポイントが付与される等の種々のキャンペーンが挙げられる。そして、キャンペーン管理装置は、顧客が購買した複数種類のキャンペーンそれぞれの対象商品に応じた獲得ポイント数を算出し、算出した獲得ポイント数が報酬条件を達成しているか否かを判定する。
図1に示すように、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置1は、例えば事業者が実施している複数種類のキャンペーンを管理するキャンペーン管理者が所有する。事業者としては、キャンペーンを実施している商品の製造を行うメーカ、農家、漁師、猟師等が挙げられる。ここで、キャンペーンを実施する事業者は、他の事業者のキャンペーンを実施する場合もある。例えば小売店が、販売メーカのキャンペーンを実施すれば、販売メーカにとっては拡販の機会が得られ、小売店にとってはキャンペーンのインセンティブを受けとることができ、双方に利益がもたらされることになる。また、キャンペーン管理者としては、例えばキャンペーンに係る商品を取り扱っている流通業者が挙げられる。キャンペーン管理装置1は、事業者が製造した商品を取り扱っている複数の店舗それぞれが所有する端末装置2と、事業者が所有する端末装置3とに、ネットワークNTを介して接続されている。店舗としては、スーパー、小売店、コンビニエンスストア、食品店等、或いは、顧客に直接サービスを提供するジム、美容院、寺、神社、郵便局等が挙げられる。ネットワークNTには、LAN(Local Area Network)およびインターネットが含まれる。
端末装置2は、例えば図2(A)に示すように、コードリーダ207およびタグリーダ208を備えた汎用のパーソナルコンピュータである。端末装置2は、コードリーダ207およびタグリーダ208の他に、CPU(Central Processing Unit)201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、表示部204と、入力部205と、通信部206と、各部を接続するバス209と、を備える。主記憶部202は、例えばRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリであり、CPU201の作業領域として使用される。補助記憶部203は、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリであり、端末装置2の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。表示部204は、例えば液晶ディスプレイとバス209に接続するためのインタフェースとを有し、CPU201から入力される各種情報を表示する。入力部205は、キーボード、タッチパネル等とバス209に接続するためのインタフェースとを有する。入力部205は、ユーザがキーボードまたはタッチパネルを操作することにより入力した各種操作情報を受け付けると、受け付けた各種操作情報をCPU201へ出力する。通信部206は、モデム、ゲートウェイ等を有し、ネットワークNTを介して情報を送受信する。
コードリーダ207は、アクティブ状態において、商品の包装に印刷されているバーコード或いはQRコード(登録商標)のような二次元コードを読み取り、読み取ったバーコード或いは二次元コードに対応する商品識別情報を、CPU201へ出力する。タグリーダ208は、アクティブ状態において、例えば顧客が所持するICカードに埋め込まれたICタグから発信される顧客識別情報を読み取り、読み取った顧客識別情報をCPU201へ出力する。ここで、ICタグおよびタグリーダは、例えばNFC規格に適合した短距離無線通信方式により互いに通信する。また、顧客識別情報とは、顧客を一意に特定できる情報であり、例えばマイナンバーカード、運転免許証等の公的機関が発行する身分証、会社が発行する社員証、或いはその他の事業者が発行するポイントカードまたはクレジットカードに付与された固有識別番号である。
CPU201は、補助記憶部203が記憶する前述のプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、顧客情報取得部211、商品情報取得部212、購買情報生成部213、参加情報受付部214および報知部215として機能する。顧客情報取得部211は、入力部205を介して顧客のICタグから顧客識別情報を読み取るよう指令する操作情報が入力されると、タグリーダ208をアクティブ状態にし、タグリーダ208から顧客識別情報を取得する。
商品情報取得部212は、入力部205から商品のバーコードまたは二次元コードを読み取るよう指令する操作情報が入力されると、コードリーダ207をアクティブ状態にし、コードリーダ207から商品識別情報を取得する。購買情報生成部213は、顧客情報取得部211が取得した顧客識別情報および商品情報取得部212が取得した商品識別情報に基づいて、顧客が購入した商品に関する情報である購買情報を生成する。この購買情報は、顧客識別情報および商品識別情報とともに、購買日、購入数量、購入金額を示す情報および商品を購入した店舗を識別する店舗識別情報を含む。購買情報生成部213は、生成した購買情報を、通信部206およびネットワークNTを介してキャンペーン管理装置1へ送信する。
参加情報受付部214は、例えば店舗の店員が入力部205を介して入力した顧客の各種キャンペーンへの参加の意思を示す参加情報を受け付ける。ここで、参加情報受付部214は、例えば表示部204を介して店舗の店員に参加情報入力画面を提示し、店員が参加情報入力画面を参照しながら入力した参加情報を受け付ける。参加情報は、顧客が参加しようとしているキャンペーンを識別するキャンペーン識別情報と、顧客識別情報と、を含む。ここで、店舗が顧客への直接的なサービスを提供する店舗である場合、店員は、例えば顧客のキャンペーンへの参加意思を尊重するために、顧客へキャンペーンに係るサービスを提供した後、顧客のサービスへの感想に応じて、参加情報を端末装置2へ入力するようにしてもよい。参加情報受付部214は、受け付けた参加情報を、通信部206およびネットワークNTを介してキャンペーン管理装置1へ送信する。
報知部215は、キャンペーン管理装置1から顧客がキャンペーンにおける報酬条件を達成したことを通知する達成通知情報を受信すると、顧客がキャンペーンにおける報酬条件を達成した旨を、表示部204を介して店舗の店員へ報知する。
端末装置3は、例えば通信機能を備えた汎用のパーソナルコンピュータであり、例えば図2(B)に示すように、CPU301と、主記憶部302と、補助記憶部303と、表示部304と、入力部305と、通信部306と、各部を接続するバス309と、を備える。主記憶部302、補助記憶部303、表示部304、入力部305および通信部306は、端末装置2の場合と同様である。補助記憶部303は、端末装置3の各種機能を実現するためのプログラムを記憶するとともに、顧客の購買状況に関する統計情報を記憶する統計情報記憶部331を有する。統計情報記憶部331は、例えば図3に示すように、各店舗におけるキャンペーンの利用者数を示す利用者数情報を、店舗を識別する店舗識別情報と対応づけて記憶する。また、統計情報記憶部331は、キャンペーンの対象商品の販売数を示す販売数情報を、キャンペーンの対象商品を識別する対象商品識別情報と対応づけて記憶する。
図2(B)に戻って、CPU301は、補助記憶部303が記憶する前述のプログラムを主記憶部302に読み出して実行することにより、統計情報取得部311およびキャンペーン情報受付部312として機能する。統計情報取得部311は、入力部305を介してキャンペーン管理装置1から顧客の商品の購買状況に関する統計情報を取得するよう指令する操作情報が入力されると、キャンペーン管理装置1から統計情報を取得することを要求する統計要求情報を生成する。この統計要求情報は、端末装置3が設置された事業者を識別する事業者識別情報を含む。そして、統計情報取得部311は、生成した統計要求情報を、通信部306およびネットワークNTを介してキャンペーン管理装置1へ送信することにより、キャンペーン管理装置1から統計情報を取得する。
キャンペーン情報受付部312は、例えば事業者に属するユーザが入力部305を介して入力した各種商品について実施されている各種キャンペーンに関するキャンペーン関連情報を受け付ける。キャンペーン関連情報は、キャンペーンを識別するキャンペーン識別情報と、キャンペーンを実施する事業者を識別する事業者識別情報と、顧客に報酬を与える条件である報酬条件およびキャンペーンの期間を示す情報と、顧客に与える報酬を識別する報酬識別情報と、を含む。ここで、キャンペーン情報受付部312は、例えば表示部304を介して事業者に属するユーザにキャンペーン関連情報入力画面を提示し、ユーザがキャンペーン関連情報入力画面を参照しながら入力したキャンペーン関連情報を受け付ける。キャンペーン情報受付部312は、受け付けたキャンペーン関連情報を、通信部306およびネットワークNTを介してキャンペーン管理装置1へ送信する。
キャンペーン管理装置1は、例えば通信機能を備えた汎用のパーソナルコンピュータであり、例えば図4に示すように、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、通信部106と、各部を接続するバス109と、を備える。主記憶部102、補助記憶部103および通信部106は、端末装置2の場合と同様である。補助記憶部103は、キャンペーン管理装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。また、補助記憶部103は、商品について実施されている各種キャンペーンに関するキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部131と、各種キャンペーンにおける商品を購買する毎に顧客へ付与されるポイント数を示すポイント情報を記憶するポイント情報記憶部132と、を有する。更に、補助記憶部103は、各顧客が参加している各種キャンペーンにおける獲得ポイント数を示す獲得ポイント情報を記憶するポイント獲得状況記憶部133と、各顧客が購入した商品の商品識別情報および購入数量、購入金額等を示す情報を記憶する購買状況記憶部134と、を有する。
キャンペーン情報記憶部131は、例えば図5(A)に示すように、キャンペーンを実施している事業者を識別する事業者識別情報と、キャンペーンにおいて顧客に報酬を与える条件である報酬条件およびキャンペーンの期間を示す情報と、キャンペーンの報酬を識別する報酬識別情報と、をキャンペーン識別情報と対応づけて記憶する。ここで、報酬条件を示す情報は、例えば顧客が報酬を得るために獲得すべきポイント数で示されている。
ポイント情報記憶部132は、例えば図5(B)に示すように、キャンペーンの対象となる対象商品を識別する対象商品識別情報と、顧客が対象商品を購買したときにその顧客に付与されるポイント数を示すポイント情報と、をキャンペーン識別情報と対応づけて記憶する。ポイント情報記憶部132は、例えば図5(B)に示すように、キャンペーンの対象となる対象商品を識別する対象商品識別情報と、顧客が対象商品を購買したときにその顧客に付与されるポイント数を示すポイント情報と、をキャンペーン識別情報と対応づけて記憶する。ここで、キャンペーン識別情報IDC[1]のキャンペーンの内容が、例えば「○○ハム製対象商品であればどれでも5個購入すると、現金5000円プレゼント」である場合、図5(A)に示すように、報酬条件は「5」ポイントに設定される。そして、図5(B)に示すように、「○○ハム製対象商品」の全てに商品識別情報IDP[n]が付与され、ポイント数は「1」に設定される。また、図5(A)に示すように、キャンペーン識別情報IDC[1]が付与されたキャンペーンの応募期間は2017/4/1から開始され、終了は2017/5/31であり、キャンペーンの報酬は5000円に設定されている。なお、ポイント情報記憶部132は、1種類の商品を、複数種類のキャンペーン識別情報と対応づけて記憶していてもよい。
ポイント獲得状況記憶部133は、例えば図6(A)に示すように、顧客が参加しているキャンペーンのキャンペーン識別情報と、各キャンペーンにおいて顧客が獲得したポイント数を示す獲得ポイント情報と、顧客が各キャンペーンにおいて報酬条件を達成したか否かを示す条件達成フラグ情報と、を顧客識別情報と対応づけて記憶する。ここで、条件達成フラグ情報は、顧客の獲得ポイント数が前述の報酬条件を達成している場合、F1(達成)に設定され、顧客の獲得ポイント数が前述の報酬条件を達成していない場合、F0(未達成)に設定される。図6(A)において、キャンペーン識別情報IDC[0]が付与された「必ずもらえるお皿プレゼント」のキャンペーンについて、顧客識別情報IDK[0]が付与された顧客については、獲得ポイント数が7ポイントであり、図5(A)に示す報酬条件である100ポイントを下回っているので、条件達成フラグ情報はF0(未達成)に設定されている。また、同一のキャンペーンについて、顧客識別情報IDK[1]が付与された顧客については、獲得ポイント数が4.5ポイントであり、図5(A)に示す報酬条件である100ポイントを下回っているので、条件達成フラグ情報はF0(未達成)に設定されている。一方、キャンペーン識別情報IDC[1]が付与された「現金5000円プレゼント」のキャンペーンについて、顧客識別情報IDK[0]が付与された顧客については、獲得ポイント数が5ポイントであり、図5(A)に示す報酬条件である5ポイントに到達しているので、条件達成フラグ情報はF1(達成)に設定されている。
購買状況記憶部134は、例えば図6(B)に示すように、顧客が商品を購入した日付を示す日付情報と、顧客が購入した商品の商品識別情報と、商品の購入数量を示す購入数量情報と、購入金額を示す購入金額情報と、商品を購入した店舗の店舗識別情報とを、顧客識別情報と対応づけて記憶する。購買状況記憶部134は、各種キャンペーンの対象商品のみならず、キャンペーン対象商品以外の商品についての購買状況を示す情報も記憶する。
図4に戻って、CPU101は、補助記憶部103が記憶する前述のプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、キャンペーン情報登録部111、購買状況更新部112、ポイント獲得状況更新部113、判定部114、統計情報生成部115および達成通知部116として機能する。キャンペーン情報登録部111は、端末装置3からネットワークNTおよび通信部106を介してキャンペーン関連情報を受信すると、受信したキャンペーン関連情報から、キャンペーン識別情報と事業者識別情報と報酬条件および期間を示す情報と報酬識別情報と対象商品識別情報とポイント情報とを抽出する。そして、キャンペーン情報登録部111は、抽出した事業者識別情報と報酬条件および期間を示す情報と報酬識別情報とを、キャンペーン識別情報に対応づけてキャンペーン情報記憶部131に記憶させる。また、キャンペーン情報登録部111は、抽出した対象商品識別情報とポイント情報とを、キャンペーン識別情報に対応づけてポイント情報記憶部132に記憶させる。
購買状況更新部112は、端末装置2から顧客の購買した商品の商品識別情報を含む購買情報を受信すると、ポイント情報記憶部132を参照して、受信した購買情報に含まれる商品識別情報の中に、キャンペーンの対象商品識別情報と一致する商品識別情報が存在するか否かを判定する。そして、購買状況更新部112は、受信した購買情報に含まれる商品識別情報の中に、対象商品識別情報と一致する商品識別情報が存在すると判定すると、対象商品識別情報と一致する商品識別情報を購買状況記憶部134に記憶させる。このとき、購買状況更新部112は、他に、受信した購買情報に含まれる、対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応する各種情報、即ち、顧客識別情報、日付情報、購入数量情報、購入金額情報および購入店舗情報も購買状況記憶部134に記憶させる。このように、購買状況更新部112は、受信した購買情報に含まれる商品識別情報を含む各種情報を購買状況記憶部134が既に記憶している各種情報に追加する形で購買状況記憶部134が記憶する各種情報を更新する。一方、購買状況更新部112は、対象商品識別情報と一致する商品識別情報が存在しないと判定すると、購買情報に含まれる全ての商品識別情報の購買状況記憶部134への記憶を回避する。
ポイント獲得状況更新部113は、ポイント情報記憶部132を参照して、購買状況記憶部134が記憶する商品識別情報に対応づけられたポイント情報が示すポイント数を合算する。そして、ポイント獲得状況更新部113は、合算して得られるポイント数を示す獲得ポイント情報をポイント獲得状況記憶部133に記憶させることにより、ポイント獲得状況記憶部133が既に記憶している獲得ポイント情報を新たに得られた獲得ポイント情報で更新する。
判定部114は、キャンペーン情報記憶部131を参照して、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する獲得ポイント情報が示す獲得ポイント数が報酬条件を達成しているか否かを判定する。判定部114は、あるキャンペーンについて獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定すると、その旨を達成通知部116へ通知するとともに、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する、そのキャンペーンに対応する条件達成フラグ情報をF1(達成)に設定する。一方、判定部114は、あるキャンペーンについて獲得ポイント数が報酬条件を達成していないと判定すると、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する、そのキャンペーンに対応する条件達成フラグ情報をF0(未達成)に設定する。判定部114は、例えば端末装置2から購買情報を受信する毎に、獲得ポイント情報が示す獲得ポイント数が報酬条件を達成しているか否かを判定する。
統計情報生成部115は、端末装置3から統計要求情報を受信すると、キャンペーン情報記憶部131を参照して、統計要求情報に含まれる事業者識別情報に対応するキャンペーン識別情報を特定する。そして、統計情報生成部115は、ポイント情報記憶部132を参照して、特定したキャンペーン識別情報に対応する商品識別情報を特定し、購買状況記憶部134が記憶する複数の各種情報の中から、特定した商品識別情報に対応する各種情報を抽出する。具体的には、統計情報生成部115は、特定した商品識別情報に対応する顧客識別情報、日付情報、購入数量情報、購入金額情報および購入店舗識別情報を抽出する。また、統計情報生成部115は、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する複数の顧客識別情報、獲得ポイント情報および条件達成フラグ情報の中から、特定したキャンペーン識別情報に対応する顧客識別情報、獲得ポイント情報および条件達成フラグ情報を抽出する。そして、統計情報生成部115は、抽出した各種情報を含む統計情報を生成して、統計要求情報の送信元の端末装置3へ送信する。
達成通知部116は、判定部114からあるキャンペーンについてある顧客の獲得ポイント数が報酬条件を達成している旨の通知を受けると、その顧客の顧客識別情報と報酬条件を達成しているキャンペーンのキャンペーン識別情報とを含む達成通知情報を生成する。そして、達成通知部116は、生成した達成通知情報を、直近で受信した購買情報の送信元である端末装置2へ送信する。これは、直近で受信した購買情報の送信元である端末装置2が設置された店舗にて、達成通知情報に係る顧客が商品の購入手続きを行っている蓋然性が高いからである。
次に、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置1および端末装置2、3を備えるシステムの動作について図7および図8を参照しながら説明する。まず、事業者に属するユーザが端末装置3へ各種キャンペーンに関するキャンペーン関連情報を入力すると、図7に示すように、端末装置3がキャンペーン関連情報を受け付ける(ステップS1)。次に、端末装置3が受け付けたキャンペーン関連情報は、端末装置3からキャンペーン管理装置1へ送信される(ステップS2)。一方、キャンペーン管理装置1は、キャンペーン関連情報を受信すると、受信したキャンペーン関連情報に含まれる各種情報を、キャンペーン情報記憶部131およびポイント情報記憶部132のそれぞれに記憶させる(ステップS3)。これにより、キャンペーン管理装置1に、事業者が実施するキャンペーンに関連する各種情報が登録される。
その後、店舗において顧客による事業者の実施するキャンペーンへの参加手続が有ったとする。このとき、店舗の店員が、端末装置2の表示部204に表示された参加情報入力画面を参照しながら入力部205を介して顧客のキャンペーンへの参加の意思を示す参加情報を入力すると、端末装置2が参加情報を受け付ける(ステップS4)。そうすると、端末装置2が受け付けた参加情報が、端末装置2からキャンペーン管理装置1へ送信される(ステップS5)。一方、キャンペーン管理装置1は、参加情報を受信すると、受信した参加情報に含まれるキャンペーン識別情報および顧客識別情報に対応する獲得ポイント情報および条件達成フラグ情報を、ポイント獲得状況記憶部133に新たに設定する(ステップS6)。ここで、キャンペーン管理装置1は、例えば獲得ポイント情報を初期値「0」に設定し、条件達成フラグ情報をF0(未達成)に設定する。
その後、店舗において顧客が商品を購入する際、店舗の店員がコードリーダ207を使用して顧客が購入した商品の包装に印刷されたバーコード或いは二次元コードを読み込ませると、端末装置2が、顧客が購入した商品の商品識別情報を取得する(ステップS7)。次に、店舗の店員が、タグリーダ208を使用して顧客が所持するICカードに埋め込まれたICタグから顧客識別情報を読み取らせると、端末装置2が、顧客識別情報を取得する(ステップS8)。
続いて、端末装置2は、取得した顧客識別情報および商品識別情報に基づいて、顧客が購入した商品に関する購買情報を生成する(ステップS9)。その後、生成された購買情報が、端末装置2からキャンペーン管理装置1へ送信される(ステップS10)。一方、キャンペーン管理装置1は、購買情報を受信した後、受信した購買情報に含まれる商品識別情報がキャンペーンの対象商品識別情報と一致すると判定すると(ステップS11)、その商品識別情報に対応する各種情報を購買状況記憶部134に記憶させる(ステップS12)。ここで、各種情報は、対象商品識別情報に一致する商品識別情報に対応する顧客識別情報、日付情報、購入数量情報、購入金額情報および購入店舗情報である。
続いて、キャンペーン管理装置1は、ポイント情報記憶部132を参照して、抽出した商品識別情報に対応づけられたポイント情報が示すポイント数を合算し、それにより得られるポイント数を示す獲得ポイント情報をポイント獲得状況記憶部133に記憶させる(ステップS13)。ここで、受信した購買情報に含まれる商品識別情報が、キャンペーンの対象商品識別情報のいずれとも一致しない場合、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する獲得ポイント情報が示すポイント数は更新されない。
その後、キャンペーン管理装置1が、キャンペーン情報記憶部131を参照して、各顧客について獲得ポイント情報が示す獲得ポイント数が報酬条件を達成していないと判定すると(ステップS14)、対応する条件達成フラグ情報をF0(未達成)に設定する(ステップS15)。
その後、図8に示すように、再び、店舗において顧客が商品を購入する際、端末装置2が、顧客が購入した商品の商品識別情報を取得し(ステップS16)、商品を購入した顧客の顧客識別情報を取得したとする(ステップS17)。この場合、端末装置2は、前述のように、取得した顧客識別情報および商品識別情報に基づいて、顧客が購入した商品に関する購買情報を生成する(ステップS18)。そして、生成された購買情報が、端末装置2からキャンペーン管理装置1へ送信される(ステップS19)。一方、キャンペーン管理装置1は、購買情報を受信した後、受信した購買情報に含まれる商品識別情報がキャンペーンの対象商品識別情報と一致すると判定すると(ステップS20)、その商品識別情報に対応する各種情報を購買状況記憶部134に記憶させる(ステップS21)。ここで、各種情報は、前述と同様に、対象商品識別情報に一致する商品識別情報に対応する顧客識別情報、日付情報、購入数量情報、購入金額情報および購入店舗情報である。
続いて、キャンペーン管理装置1は、ポイント情報記憶部132を参照して、抽出した商品識別情報に対応づけられたポイント情報が示すポイント数を合算し、それにより得られるポイント数を示す獲得ポイント情報をポイント獲得状況記憶部133に記憶させる(ステップS22)。
ここで、キャンペーン管理装置1が、キャンペーン情報記憶部131を参照して、ある顧客について獲得ポイント情報が示す獲得ポイント数が報酬条件を達成したと判定したとする(ステップS23)。この場合、キャンペーン管理装置1は、対応する条件達成フラグ情報をF1(達成)に設定し(ステップS24)、報酬条件を達成した顧客へその旨を通知する達成通知情報を生成する(ステップS25)。その後、生成された達成通知情報が、キャンペーン管理装置1から端末装置2へ送信される(ステップS26)。一方、端末装置2は、キャンペーン管理装置1から達成通知情報を受信すると、表示部204を介して店舗の店員に報酬条件を達成した旨を報知する(ステップS27)。そして、店舗の店員は、通知を受けると、予め店舗に保管されているキャンペーンに係る報酬の品物、例えばお皿を、商品の購入手続きを行っている顧客へ引き渡すことができる。
その後、事業者による製造販売した各種商品の集計時期が到来すると、事業者に属するユーザが入力部305を介してキャンペーン管理装置1から顧客の商品の購買状況に関する統計情報を取得するための操作を行うと、端末装置3は、統計要求情報を生成する(ステップS28)。次に、生成された統計要求情報が、端末装置3からキャンペーン管理装置1へ送信される(ステップS29)。一方、キャンペーン管理装置1は、統計要求情報を受信すると、受信した統計要求情報に含まれる事業者識別情報に対応するキャンペーンに関する統計情報を生成する(ステップS30)。その後、生成された統計情報が、キャンペーン管理装置1から統計要求情報の送信元である端末装置3へ送信される(ステップS31)。一方、端末装置3は、キャンペーン管理装置1から統計情報を受信すると、受信した統計情報を統計情報記憶部331に記憶させる(ステップS32)。これにより、事業者に属するユーザは、統計情報記憶部331が記憶する統計情報を参照することにより、事業者の製造販売した商品の売れ行きを分析することが可能となる。
次に、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置1が実行するキャンペーン管理処理について図9を参照しながら説明する。このキャンペーン管理処理は、例えばキャンペーン管理会社に属するユーザがキャンペーン管理装置1へ電源を投入したことを契機として開始される。まず、キャンペーン情報登録部111は、事業者が所有する端末装置3からキャンペーン関連情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。キャンペーン情報登録部111が、端末装置3からキャンペーン関連情報を受信していないと判定すると(ステップS101:No)、後述のステップS103の処理が実行される。
一方、キャンペーン情報登録部111は、端末装置3からキャンペーン関連情報を受信したと判定したとすると(ステップS101:Yes)、受信したキャンペーン関連情報に含まれる各種情報を、キャンペーン情報記憶部131およびポイント情報記憶部132に記憶させる(ステップS102)。具体的には、キャンペーン情報登録部111は、キャンペーン関連情報に含まれる事業者識別情報と報酬条件および期間を示す情報と報酬識別情報とを、キャンペーン識別情報に対応づけてキャンペーン情報記憶部131に記憶させる。また、キャンペーン情報登録部111は、キャンペーン関連情報に含まれる対象商品識別情報とポイント情報とを、キャンペーン識別情報に対応づけてポイント情報記憶部132に記憶させる。
次に、購買状況更新部112は、店舗に設置された端末装置2から購買情報を受信したか否かを判定する(ステップS103)。購買状況更新部112が、端末装置2から購買情報を受信していないと判定すると(ステップS103:No)、後述のステップS112の処理が実行される。一方、購買状況更新部112が、端末装置2から購買情報を受信したと判定すると(ステップS103:Yes)、ポイント情報記憶部132を参照して、受信した購買情報に含まれる商品識別情報の中にキャンペーンの対象商品識別情報と一致するものが存在するか否かを判定する(ステップS104)。購買状況更新部112が、受信した購買情報に含まれる商品識別情報の中にキャンペーンの対象商品識別情報と一致するものが存在しないと判定すると(ステップS104:No)、後述のステップS112の処理が実行される。
一方、購買状況更新部112が、受信した購買情報に含まれる商品識別情報の中にキャンペーンの対象商品識別情報と一致するものがあると判定したとする(ステップS104:Yes)。この場合、購買状況更新部112は、受信した購買情報に含まれる、対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応する各種情報を購買状況記憶部134に記憶させる(ステップS105)。ここで、各種情報は、前述のように、顧客識別情報、日付情報、購入数量情報、購入金額情報および購入店舗情報である。このように、購買状況更新部112は、受信した購買情報に含まれる各種情報を購買状況記憶部134が既に記憶している各種情報に追加する形で購買状況記憶部134が記憶する各種情報を更新する。
続いて、ポイント獲得状況更新部113は、ポイント情報記憶部132を参照して、購買状況記憶部134が記憶する商品識別情報に対応づけられたポイント情報が示すポイント数を合算し、それにより得られるポイント数を示す獲得ポイント情報をポイント獲得状況記憶部133に記憶させる(ステップS106)。
その後、判定部114は、受信した購買情報に含まれる対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応するキャンペーンについて、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する獲得ポイント情報が示す獲得ポイント数が報酬条件を達成しているか否かを判定する(ステップS107)。ここで、判定部114は、キャンペーン情報記憶部131を参照して、前述のキャンペーンの報酬条件であるポイント数を示す情報を取得する。判定部114は、受信した購買情報に含まれる対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応するキャンペーンについて、顧客の獲得ポイント数が報酬条件を達成していないと判定すると(ステップS107:No)、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する、その顧客およびキャンペーンに対応する条件達成フラグ情報をF0(未達成)に設定する(ステップS108)。次に、後述のステップS112の処理が実行される。
一方、判定部114は、受信した購買情報に含まれる対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応するキャンペーンについて、獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定すると(ステップS107:Yes)、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する、その顧客およびキャンペーンに対応する条件達成フラグ情報をF1(達成)に設定する(ステップS109)。このとき、判定部114は、前述の獲得ポイント数が報酬条件を達成している旨を達成通知部116へ通知する。そして、達成通知部116は、達成通知情報を生成し(ステップS110)、生成した達成通知情報を受信した購買情報の送信元の端末装置2へ送信する(ステップS111)。
続いて、統計情報生成部115は、端末装置3から統計要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS112)。統計情報生成部115が、統計要求情報を受信していないと判定すると(ステップS112:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、統計情報生成部115は、統計要求情報を受信したと判定すると(ステップS112:Yes)、キャンペーン情報記憶部131を参照して、統計要求情報に含まれる事業者識別情報に対応するキャンペーン識別情報を特定し、ポイント情報記憶部132を参照して、特定したキャンペーン識別情報に対応する商品識別情報を特定する。そして、統計情報生成部115は、購買状況記憶部134が記憶する特定した商品識別情報に対応する各種情報と、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する特定したキャンペーン識別情報に対応する顧客識別情報、獲得ポイント情報および条件達成フラグ情報を含む統計情報を生成する(ステップS113)。その後、統計情報生成部115は、生成した統計情報を、統計要求情報の送信元の端末装置3へ送信する(ステップS114)。次に、再びステップS101の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置1によれば、ポイント獲得状況更新部113が、ポイント情報記憶部132が記憶するポイント情報を参照して、購買状況記憶部134が記憶する商品識別情報それぞれのポイント情報が示すポイント数を合算して獲得ポイント数を算出する。また、ポイント獲得状況更新部113は、算出した獲得ポイント数を示す獲得ポイント情報で、ポイント獲得状況記憶部133が記憶している獲得ポイント情報を更新する。また、判定部114は、キャンペーン情報記憶部131が記憶する報酬条件情報を参照して、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する獲得ポイント情報が示すポイント数が報酬条件を達成しているか否かを判定する。そして、達成通知部116は、判定部114により獲得ポイント情報が示すポイント数が報酬条件を達成していると判定されると、達成通知情報を端末装置2へ送信する。これにより、顧客は、自己の獲得ポイント数を常に監視していなくても、端末装置2を介して自己の獲得ポイント数が報酬条件を達成していることを把握することができるので、顧客による自己の獲得ポイント数の監視負担が軽減される。従って、顧客がキャンペーンへ参加し易くなり、顧客のキャンペーンへの参加が促進され、ひいては顧客の購買意欲を喚起することができる。
また、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置1は、各種キャンペーンへの参加と各種キャンペーンの報酬情報とを一括して管理するため、顧客がキャンペーンへ参加し易くなり、ひいては顧客の購買意欲を喚起することができる。
更に、本実施の形態に係る購買状況更新部112は、端末装置2から顧客の購買した商品の商品識別情報を含む購買情報を受信すると、受信した購買情報に含まれる商品識別情報の中に、対象商品識別情報と一致する商品識別情報が存在するか否かを判定する。そして、購買状況更新部112は、対象商品識別情報と一致する商品識別情報が存在すると判定すると、対象商品識別情報と一致する商品識別情報を購買状況記憶部134に記憶させる。一方、購買状況更新部112は、対象商品識別情報と一致する商品識別情報が存在しないと判定すると、購買情報に含まれる全ての商品識別情報の購買状況記憶部134への記憶を回避する。これにより、購買状況記憶部134に要求される記憶容量が、キャンペーンの対象商品の対象商品識別情報とそれに対応する各種情報だけを記憶できる容量となるので、購買状況記憶部134の記憶容量を低減することができる。
また、本実施の形態に係るキャンペーン情報記憶部131は、複数種類のキャンペーンそれぞれについて、キャンペーンを実施する事業者を識別する事業者識別情報を、キャンペーン識別情報と対応づけて記憶している。そして、統計情報生成部115は、端末装置3から統計要求情報を受信すると、ポイント獲得状況記憶部133から、受信した統計要求情報に含まれる事業者識別情報に対応するキャンペーン識別情報に応じた獲得ポイント情報を取得して統計情報を作成する。これにより、事業者は、自己が実施するキャンペーンに関する統計情報を作成する手間が削減されるので、業務効率の改善を図ることができる。
更に、本実施の形態では、キャンペーン管理装置1において、各種キャンペーンに関する統計情報を一括して生成する。従って、例えば各事業者の所有する端末装置3が、各別にキャンペーン管理装置1のポイント獲得状況記憶部133が記憶する各種情報を取得して統計情報を生成する構成に比べて、顧客の個人情報を含む各種情報の漏洩リスクが低減されるという利点がある。また、キャンペーン管理装置1において、顧客の個人情報を含む各種情報を管理し、事業者において前述の各種情報の管理を行わないようにすることにより、事業者が個人情報保護法による個人情報取扱事業者から除外され、その分、情報の管理負担が軽減される。
(実施の形態2)
本実施の形態に係るキャンペーン管理装置は、報酬条件を達成した複数の顧客の中から、実際に報酬を与える顧客を抽選により決定する機能を有する。図10に示すように、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置2001は、抽選結果を示す抽選結果情報を記憶する抽選情報記憶部2135と、抽選部2117と、抽選結果通知部2118と、を備える点で実施の形態1に係るキャンペーン管理装置1と相違する。なお、図10において、実施の形態1と同様の構成については図4と同一の符号を付している。
キャンペーン情報記憶部2131は、例えば図11(A)に示すように、抽選を行うか否かを示す抽選有無フラグ情報と、抽選時期を示す抽選日情報とを、抽選を行うキャンペーンそれぞれのキャンペーン識別情報と対応づけて記憶する。また、キャンペーン情報記憶部2131は、更に、抽選を行うキャンペーンそれぞれについての当選数を示す当選数情報を、抽選を行うキャンペーンそれぞれのキャンペーン識別情報と対応づけて記憶する。なお、キャンペーン情報記憶部2131は、実施の形態1に係るキャンペーン情報記憶部131と同様に、事業者識別情報と報酬条件およびキャンペーン期間を示す情報と報酬識別情報とを、キャンペーン識別情報と対応づけて記憶している。例えばキャンペーン識別情報IDC[0]が付与されたキャンペーンについては、抽選が行われないので抽選有無フラグ情報がF20(抽選無し)に設定されている。そして、対応する抽選日情報および当選者数情報は設定されていない。一方、キャンペーン識別情報IDC[1]が付与されたキャンペーンについては、抽選が行われるので抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されている。
ポイント獲得状況記憶部2133は、例えば図11(B)に示すように、抽選を行うキャンペーンについて、抽選可能であるか否かを示す抽選可能フラグ情報を、顧客識別情報と対応づけて記憶する。なお、ポイント獲得状況記憶部2133は、実施の形態1に係るポイント獲得状況記憶部133と同様に、キャンペーン識別情報と獲得ポイント情報と条件達成フラグ情報とを、顧客識別情報と対応づけて記憶している。例えばキャンペーン識別情報IDC[0]が付与されたキャンペーンについては、抽選が行われないので抽選可能フラグ情報は設定されていない。また、キャンペーン識別情報IDC[1]が付与されたキャンペーンについて、顧客識別情報IDK[0]が付与された顧客は、報酬条件を達成しているので、条件達成フラグ情報がF1(達成)に設定されるとともに、抽選可能フラグ情報がF31(抽選可能)に設定されている。一方、顧客識別情報IDK[2]が付与された顧客は、報酬条件を達成していないので、条件達成フラグ情報がF0(未達成)に設定されるとともに、抽選可能フラグ情報がF30(抽選不可能)に設定されている。
抽選情報記憶部2135は、図12に示すように、抽選結果を示す抽選結果フラグ情報と抽選可能フラグ情報がF31(抽選可能)に設定されている顧客の顧客識別情報とを、キャンペーン識別情報に対応づけて記憶している。例えばキャンペーン識別情報IDC[1]が付与されたキャンペーンについて、顧客識別情報IDK[0]が付与された顧客は、落選したので抽選結果フラグ情報がF40(落選)に設定されている。一方、顧客識別情報IDK[2]が付与された顧客は、当選したので抽選結果フラグ情報がF41(当選)に設定されている。
図10に戻って、判定部2114は、キャンペーン情報記憶部2131が記憶する獲得ポイント情報を参照して、獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定したキャンペーンについて、抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されているか否かを判定する。判定部2114は、獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定したキャンペーンについて、抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されていると判定すると、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する、そのキャンペーンに対応する抽選可能フラグ情報をF31(抽選可能)に設定する。一方、判定部2114は、抽選有無フラグ情報がF20(抽選無し)に設定されていると判定すると、ポイント獲得状況記憶部133が記憶する、そのキャンペーンに対応する抽選可能フラグ情報をF30(抽選不可能)に設定する。なお、判定部2114は、実施の形態1に係る判定部114と同様に、獲得ポイント数が報酬条件を達成しているか否かも判定する。
抽選部2117は、キャンペーン情報記憶部2131から、抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されているキャンペーン識別情報に対応する抽選日情報および当選者数情報を取得する。そして、抽選部2117は、ポイント獲得状況記憶部2133を参照して、同一のキャンペーン識別情報について、抽選可能フラグ情報がF31(抽選可能)に設定されている顧客の中から当選者を選出する抽選処理を実行する。ここで、補助記憶部103は、当選番号を示す当選番号情報を記憶する当選番号情報記憶部(図示せず)を有する。この当選番号は、例えば偶数番号または奇数番号であってもよいし、予め設定された数値範囲の数値であってもよい。そして、抽選部2117は、乱数発生器(図示せず)を有し、抽選処理において、顧客を1人ずつ選択し、選択した顧客について乱数発生器により1つの乱数を発生させる。その後、抽選部2117は、当選番号情報記憶部が記憶する当選番号情報を参照して、発生させた乱数が当選番号のいずれかに一致していれば選択した顧客を当選とし、いずれの当選番号にも一致しない場合選択した顧客を落選とする。そして、抽選部2117は、選択した顧客の抽選結果に応じて、抽選情報記憶部2135が記憶する選択した顧客に対応する抽選結果フラグ情報をF40(落選)またはF41(当選)に設定していく。また、抽選部2117は、抽選時期において、抽選有無フラグ情報が抽選有りを示しているキャンペーンについて、抽選可能であることを示す抽選可能フラグ情報に対応する顧客識別情報の数が当選数以下である場合、抽選を回避する。
抽選結果通知部2118は、抽選情報記憶部2135が記憶する抽選結果フラグ情報に基づいて、抽選が行われたキャンペーンのキャンペーン識別情報と、このキャンペーンに当選した顧客識別情報と、を取得する。そして、抽選結果通知部2118は、取得したキャンペーン識別情報および顧客識別情報を、通信部106およびネットワークNTを介して関連する複数の店舗それぞれに設置された端末装置2へブロードキャスト送信する。
次に、本実施の形態に係るキャンペーン管理装置1が実行するキャンペーン管理処理について図13から図15を参照しながら説明する。このキャンペーン管理処理は、例えばキャンペーン管理会社に属するユーザがキャンペーン管理装置2001へ電源を投入したことを契機として開始される。まず、ステップS201からS207の処理が実行される。ここで、ステップS201からS207の処理の内容は、実施の形態1の図9を用いて説明したステップS101からS107の処理と同様である。ステップS207の処理において、判定部2114は、受信した購買情報に含まれる対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応するキャンペーンについて、顧客の獲得ポイント数が報酬条件を達成していないと判定すると(ステップS207:No)、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する、その顧客およびキャンペーンに対応する条件達成フラグ情報をF0(未達成)に設定する(ステップS208)。次に、後述のステップS218の処理が実行される。
一方、判定部2114は、受信した購買情報に含まれる対象商品識別情報と一致する商品識別情報に対応するキャンペーンについて、獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定すると(ステップS207:Yes)、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する、その顧客およびキャンペーンに対応する条件達成フラグ情報をF1(達成)に設定する(ステップS209)。このとき、判定部2114は、前述の獲得ポイント数が報酬条件を達成している旨を達成通知部116へ通知する。
続いて、判定部2114は、キャンペーン情報記憶部2131を参照して、獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定したキャンペーンについて、抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されているか否かを判定する(ステップS210)。判定部2114により抽選有無フラグ情報がF20(抽選無し)に設定されていると判定されると(ステップS210:No)、達成通知部116が、達成通知情報を生成し(ステップS211)、生成した達成通知情報を受信した購買情報の送信元の端末装置2へ送信する(ステップS212)。その後、後述のステップS218の処理が実行される。
一方、判定部2114は、抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されていると判定すると(ステップS210:Yes)、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する、そのキャンペーンに対応する抽選可能フラグ情報をF31(抽選可能)に設定する(ステップS213)。その後、抽選部2117は、キャンペーン情報記憶部2131を参照して、抽選有無フラグ情報がF21(抽選有り)に設定されているキャンペーン識別情報に対応する抽選日情報および当選者数情報を取得し、現時点が抽選日に該当するか否かを判定する(ステップS214)。抽選部2117により現時点が抽選日に該当しないと判定されると(ステップS214:No)、後述のステップS218の処理が実行される。
一方、抽選部2117は、現時点が抽選日に該当すると判定すると(ステップS214:Yes)、ポイント獲得状況記憶部2133を参照して、同一のキャンペーン識別情報について、抽選可能フラグ情報がF31(抽選可能)に設定されている顧客の中から当選者を選出する抽選処理を実行する(ステップS215)。これにより、抽選情報記憶部2135が記憶する各抽選結果フラグ情報がF40(落選)またはF41(当選)のいずれかに設定される。次に、抽選結果通知部2118は、抽選情報記憶部2135を参照して、F41(当選)に設定された抽選結果フラグ情報に対応する顧客識別情報を取得し、その顧客識別情報とキャンペーン識別情報とを含む抽選結果情報を生成する(ステップS216)。続いて、抽選結果通知部2118は、生成した抽選結果情報を、関連する複数の店舗それぞれに設置された端末装置2へブロードキャスト送信する(ステップS217)。その後、ステップS218以降の処理が実行される。なお、ステップS218以降の処理の内容は、実施の形態1において図9を用いて説明したステップS112以降の処理と同様である。
ここで、抽選部2117が実行する前述の抽選処理について、図15を参照しながら詳細に説明する。まず、抽選部2117は、抽選可能フラグ情報がF31(抽選可能)に設定されている抽選可能な顧客数が、取得した当選者数情報が示す当選数以下であるか否かを判定する(ステップS301)。抽選部2117は、抽選可能な顧客数が当選数以下であると判定すると(ステップS301:Yes)、抽選情報記憶部2135が記憶する、抽選対象となっているキャンペーンに対応する抽選結果フラグ情報を全てF41(当選)に設定する(ステップS302)。次に、前述のステップS216の処理が実行される。
一方、抽選部2117は、抽選可能な顧客数が当選数を超えていると判定すると(ステップS301:No)、抽選可能であり且つ抽選結果フラグ情報が未だ設定されていない顧客の中から1人の顧客を選択し(ステップS303)、選択した顧客に対応する乱数を発生させる(ステップS304)。続いて、抽選部2117は、前述の当選番号情報記憶部が記憶する当選番号情報を参照して、選択した顧客に対応する乱数が当選番号のいずれかに一致しているか否かに応じて、選択した顧客が当選であるか否かを判定する(ステップS305)。抽選部2117は、選択した顧客に対応する乱数がいずれの当選番号にも一致しておらず落選と判定すると(ステップS305:No)、選択した顧客の抽選結果フラグ情報をF40(落選)に設定する(ステップS306)。その後、後述のステップS309の処理が実行される。一方、抽選部2117は、選択した顧客に対応する乱数が当選番号のいずれかに一致しており当選であると判定すると(ステップS305:Yes)、選択した顧客の抽選結果フラグ情報をF41(当選)に設定する(ステップS307)。
次に、抽選部2117は、抽選結果フラグ情報がF41(当選)に設定された顧客数が前述の当選数未満であるか否かを判定する(ステップS308)。抽選部2117は、抽選結果フラグ情報がF41(当選)に設定された顧客数が前述の当選数以上であると判定すると(ステップS308:No)、抽選結果フラグ情報が未設定の顧客の抽選結果フラグ情報を全てF40(落選)に設定する(ステップS312)。続いて、前述のステップS216の処理が実行される。
一方、抽選部2117は、抽選結果フラグ情報がF41(当選)に設定された顧客数が前述の当選数未満であると判定すると(ステップS308:Yes)、抽選可能な顧客全てについて抽選結果フラグ情報の設定が完了したか否かを判定する(ステップS309)。抽選部2117は、未だ抽選結果フラグ情報を設定していない抽選可能な顧客が存在すると判定すると(ステップS309:No)、未だ抽選結果フラグ情報を設定していない顧客を特定する(ステップS311)。その後、ステップS303の処理が実行される。一方、抽選部2117は、抽選可能な顧客全てについて抽選結果フラグ情報の設定が完了したと判定すると(ステップS309:Yes)、抽選フラグ情報がF40(落選)に設定されている顧客全てについて抽選フラグ情報をクリア、即ち、設定されていない状態にする(ステップS310)。そして、ステップS311以降の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る抽選部2117は、予め設定された抽選時期が到来すると、抽選有無フラグ情報が抽選有りを示しているキャンペーンについて、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する顧客識別情報の中から、抽選可能である顧客の顧客識別情報を特定する。そして、抽選部2117は、特定した顧客識別情報に対して抽選を実行する。これにより、報酬条件を達成した顧客の中から抽選で報酬を与える顧客を決定するキャンペーンについても対応可能となる。
また、本実施の形態に係るキャンペーン情報記憶部2131は、抽選を行うキャンペーンそれぞれについての当選数を示す当選数情報を、抽選を行うキャンペーンそれぞれのキャンペーン識別情報と対応づけて記憶している。そして、抽選部2117は、抽選時期において、抽選有無フラグ情報が抽選有りを示しているキャンペーンについて、抽選可能であることを示す抽選可能フラグ情報に対応する顧客識別情報の数が当選数以下である場合、抽選を回避する。これにより、無駄な抽選処理の実行が回避されるので、キャンペーン管理装置2001における処理負担が軽減される。
(変形例)
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、端末装置2の顧客情報取得部211は、顧客が所持する磁気カード、非接触ICカード或いは顧客が所持する携帯端末の画面上に表示させたバーコードまたは二次元コードを読み取るリーダを介して顧客識別情報を取得するものであってもよい。或いは、顧客識別情報が、顧客の指紋、静脈、虹彩、顔、声紋等の生体情報である場合、顧客情報取得部211は、生体情報を読み取るリーダを介して顧客識別情報を取得するものであってもよい。
各実施の形態において、店舗に設置された端末装置2は、例えばPOS(Point Of Sale)レジであり、顧客が商品を購入する際に表示部204に顧客のキャンペーンに関する情報を表示する機能を有するものであってもよい。或いは、端末装置2が、顧客が購入する商品に応じたレシートを発行する機能を有し、発行するレシートに顧客のキャンペーンに関する情報を印刷するものであってもよい。ここで、端末装置2が、レシートに顧客のキャンペーンに関する情報を二次元コードで印刷するものであってもよい。また、キャンペーン管理装置1は、顧客の所持する携帯端末、パーソナルコンピュータ等にネットワークNTを介して接続されている場合、顧客のキャンペーンに関する情報を、ネットワークNTを経由して顧客の所持する携帯端末、パーソナルコンピュータ等に送信するものであってもよい。
各実施の形態では、キャンペーン関連情報が、事業者の所有する端末装置3からキャンペーン管理装置1へネットワークNTを介して送信される例について説明した。但し、これに限らず、例えば事業者が、キャンペーン関連情報を、電話、電子メール、紙媒体等を介して、キャンペーン管理者へ伝達し、キャンペーン管理者が事業者から伝達されたキャンペーン関連情報を直接キャンペーン管理装置1へ入力するようにしてもよい。また、事業者は、キャンペーン関連情報をキャンペーン管理者へ送信する際、端末装置3においてキャンペーン関連情報をキャンペーン管理装置1へ送信するための専用のアプリケ-ションを起動し、その専用のアプリケーションを使用してキャンペーン関連情報をキャンペーン管理装置1へ送信するようにしてもよい。
各実施の形態において、顧客識別情報は、例えば会社、家族または複数人からなるグループが1つの顧客識別情報で管理されてもよい。この場合、例えばキャンペーン管理者が、1つの顧客識別情報に複数人を対応づけることを許可するようにすればよい。これにより、より多くの顧客が参加し易い環境を提供できる。例えば家族全員に対して1つの顧客識別情報が付与されている場合、家族のいずれかがキャンペーンの対象となっている商品を購入するだけで、その顧客識別情報に対応するポイントが加算されていくことになるので、家族全員にとって報酬を受けやすくなるという利点がある。
各実施の形態では、ポイント獲得状況更新部113が、ポイント情報記憶部132を参照して、購買状況記憶部134が記憶する商品識別情報に対応づけられたポイント情報が示すポイント数を合算する例について説明した。但し、これに限らず、例えばポイント獲得状況更新部113が、購買状況記憶部134が記憶する各顧客の購入金額に応じてポイントを付与する構成であってもよい。この場合、ポイント獲得状況更新部113は、例えば購入金額100円当たり1ポイントを付与し、100円未満の端数は切り捨てるようにしてもよい。或いは、ポイント獲得状況更新部113は、過去の購入金額の端数を合計した結果、それが100円以上になった場合、新たに1ポイントを付与するようにしてもよい。
各実施の形態では、少なくともキャンペーン情報記憶部131、2131、ポイント情報記憶部132、ポイント獲得状況記憶部133、2133、購買状況記憶部134の4種類のリレーショナルデータベースを使用する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えばキャンペーン管理装置1の運用またはセキュリティの観点から、これらの4種類のリレーショナルデータベースのうちの2つまたは3つが、1つのデータベースとして構築されていてもよい。
各実施の形態において、キャンペーン管理装置1が、キャンペーン情報記憶部131、2131およびポイント情報記憶部132が記憶する一事業者の実施するキャンペーンに関する各種情報を、他の事業者が所有する端末装置3へ送信することにより、他の事業者へ前述の各種情報を開示する機能を有するものであってもよい。この場合、他の事業者は、開示されたキャンペーンに関する各種情報から新たなキャンペーンの着想を得ることができるという利点がある。或いは、他の事業者が、前述の各種情報に係る一事業者とコラボレーションすることにより、両事業者の拡販の機会を増やせるという利点もある。例えば、一事業者が実施している「現金5000円プレゼント」のキャンペーンに、他の事業者が提供している商品を対象商品とすることで、キャンペーンを実施していた一事業者にとっては、キャンペーンの宣伝の効果が得られ、他の事業者にとっては既に一事業者が実施しているキャンペーンに便乗することができるという利点がある。
各実施の形態において、キャンペーン管理装置1、2001は、ポイント獲得状況記憶部133、2133が記憶する各種情報或いはキャンペーン情報記憶部131、2131が記憶する各種情報を、ネットワークNTを介して顧客が所持する携帯端末へ送信するものであってもよい。本構成によれば、顧客は、自己の所持する携帯端末を介して、顧客が参加しているキャンペーンにおける獲得ポイント数或いは現在実施されている各種キャンペーンに関する情報を把握することができる。従って、顧客は、参加しているキャンペーンに関する情報を把握し易くなるとともに、現在実施されているキャンペーンの中から参加したいキャンペーンを選択し易くなるので、顧客のキャンペーンへの参加を促進させることができる。
各実施の形態において、キャンペーン管理装置1、2001は、顧客へ与える報酬である品物の送付先を店舗に設置された端末装置2または事業者が所有する端末装置3へ通知する送付先通知部を備える構成であってもよい。この場合、例えば顧客が所持する携帯端末が、顧客による報酬である品物の送付先を指定する送付先指定情報の入力を受け付けると、受け付けた送付先指定情報を、ネットワークNTを介してキャンペーン管理装置1、2001へ送信するようにすればよい。そして、キャンペーン管理装置1、2001の送付先通知部は、顧客の所持する携帯端末から送付先指定情報を受信すると、受信した送付先指定情報を、ネットワークNTを介して端末装置2、3へ送信するようにすればよい。ここで、送付先指定情報は、例えば顧客が指定する郵送先の住所を示す情報或いは顧客が報酬である品物の受け取りを希望する店舗の店舗識別情報を含むものである。本構成によれば、顧客は、自己の当選を知って報酬である品物を受け取る際、自己が希望する最適な受け取り方で報酬である品物を受け取ることができるので、顧客の利便性が向上する。
各実施の形態において、キャンペーン管理装置1、2001は、顧客が携帯端末から事業者の提供するホームページを介して事業者の所有する端末装置3へアクセスしたときに、事業者の所有する端末装置3へポイント獲得状況記憶部133、2133が記憶する各種情報を送信するようにしてもよい。この場合、顧客は、自己が所有する携帯端末から事業者の提供するホームページを介してキャンペーンにおけるポイント獲得状況を確認することができるので、顧客の利便性を向上させることができる。なお、事業者がホームページにキャンペーンに関する情報以外の情報を掲載している場合、顧客がキャンペーンにおける獲得ポイント数を確認する際、それらの情報を顧客に提供することもできる。
各実施の形態では、キャンペーン管理装置1、2001が、キャンペーン情報記憶部131、2131を備える例について説明したが、これに限らず、例えば店舗に設置された端末装置2が、キャンペーンの対象商品の対象商品識別情報を記憶する対象商品識別情報記憶部を備えていてもよい。この場合、購買情報生成部213は、コードリーダ207により取得した商品識別情報の中から、対象商品識別情報記憶部に記憶されている対象商品識別情報と一致する商品識別情報のみを抽出して、それらを含む購買情報を生成するようにすればよい。本構成によれば、購買情報に含まれる商品識別情報を対象商品識別情報と一致するもののみとすることができるので、購買情報の大きさを縮小でき、端末装置2とキャンペーン管理装置1、2001との間での通信負荷を低減することができる。
各実施の形態では、統計情報生成部115が、事業者に属するユーザが端末装置3に対して統計情報を要求するための操作を行い端末装置3から統計要求情報を受信した場合に、統計情報を生成して端末装置3へ送信する例について説明した。但し、これに限らず、例えば統計情報生成部が、キャンペーン関連情報を取得した後、一定の日数、週、月、年間隔で定期的に統計情報を生成して端末装置3へ送信するものであってもよい。或いは、統計情報生成部が、キャンペーンに参加している顧客識別情報の数が予め設定された閾値を超えた場合、或いは、キャンペーンの対象である対象商品の購入数量が予め設定された閾値を超えた場合、統計情報を生成して端末装置3へ送信するものであってもよい。
各実施の形態において、店舗に設置された端末装置2が、キャンペーン管理装置1、2001から統計情報を取得する統計情報取得部を備えるものであってもよい。この場合、各店舗において、事業者が実施するキャンペーンを利用した特売セールを実施したり、商品の売れ行きに応じて仕入れる商品を選別したりすることができるので、店舗における利便性が向上する。
各実施の形態において、統計情報生成部が、顧客識別情報に基づいて、顧客の住所、年齢、性別、生年月日、位置情報、商品の購買時刻、商品を購買した時期の天気、キャンペーンの対象商品以外の商品の商品識別情報を取得し、取得したこれらの情報を含む統計情報を生成するようにしてもよい。この場合、事業者は、自己が実施するキャンペーンに関する顧客についてより詳細な情報を得ることができるので、商品の売れ行き分析の精度を高めることができる。
実施の形態1では、判定部114が、獲得ポイント情報が示す顧客の獲得ポイント数が報酬条件を達成していると判定すると、達成通知部116が、店舗に設置された端末装置2へ達成通知情報を送信する例について説明した。但し、これに限らず、例えば、判定部が、ある地域におけるキャンペーンへの参加顧客数が予め設定された参加数閾値に到達したと判定すると、達成通知部116が、端末装置2へ達成通知情報を送信するものであってもよい。この場合、キャンペーン管理装置が、キャンペーンに参加している顧客の顧客識別情報を、その顧客が居住する地域を識別する地域識別情報と対応づけて記憶する地域情報記憶部(図示せず)を備えるようにすればよい。そして、判定部は、地域情報記憶部を参照して、各地域識別情報に対応するキャンペーンへの参加顧客数が予め設定された参加数閾値(例えば100人)に到達したか否かを判定するようにすればよい。或いは、判定部が、地域情報記憶部に新たに顧客識別情報が記憶されたと判定した場合、達成通知部が、その新たな顧客識別情報を含む購買情報の送信元の端末装置2へ達成通知情報を送信するようにしてもよい。これにより、ある地域において最初にキャンペーンの対象商品を購入した人に報酬を提供することができる。この場合、キャンペーンの内容のバリエーションを増やすことができるので、キャンペーンの対象商品の拡販の機会を得ることができる。
実施の形態2では、キャンペーン管理装置2001が抽選部2117を備え、キャンペーン管理装置2001において抽選処理が実行される例について説明した。但し、これに限らず、例えば事業者が所有する端末装置3または店舗に設置された端末装置2が抽選部を備え、端末装置2、3において抽選処理が実行されるものであってもよい。或いは、キャンペーン管理装置1が、抽選結果フラグ情報を顧客が所持する携帯端末へ送信し、顧客が所持する携帯端末において抽選処理が実行されるようにしてもよい。
実施の形態2において、抽選部2117が、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する獲得ポイント数に応じて、獲得ポイント数の多い顧客を優先的に当選させるものであってもよい。或いは、ポイント獲得状況記憶部2133が報酬条件を達成した日付を示す達成日付情報を記憶し、抽選部2117が、ポイント獲得状況記憶部2133が記憶する達成日付情報を参照して、報酬条件を達成した日付が早い顧客を優先的に当選させるものであってもよい。この場合、キャンペーンのバリエーションを増やすことができる。
また、本発明に係るキャンペーン管理装置1、2001の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアやファームウェアは、プログラムとして記述され、補助記憶部103に記憶される。また、本発明に係るキャンペーン管理装置1、2001の各種機能は、専用のシステムによらず、コンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行するキャンペーン管理装置1、2001を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線のサーバにアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OS(Operating System)の制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行するキャンペーン管理装置1、2001として機能する。
以上、本発明の各実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。