JP7207606B2 - 電解コンデンサ及び電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサ及び電解コンデンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電解コンデンサ及び電解コンデンサの製造方法に関する。
固体電解コンデンサ等の電解コンデンサは、例えば、弁作用金属からなる陽極の表面に誘電体層を形成した後、誘電体層を介して陽極に対向するように陰極を形成することにより作製される。
例えば、特許文献1には、陰極電極部と弁作用金属からなる陽極電極部とを有するコンデンサ素子と、陽極電極部の端面を露呈する状態でコンデンサ素子を被覆する絶縁性樹脂からなる外装体と、陽極電極部の端面及び絶縁性樹脂上に形成された下地電極と、下地電極上に形成された外部電極と、を備えた固体電解コンデンサの製造方法であって、コールドスプレー法により非弁作用金属粒子を200m/s以上かつ350m/s以下の衝突速度で外装体の端面に衝突させて、下地電極を形成しかつ非弁作用金属と弁作用金属との拡散層を陽極電極部の端面に形成する、固体電解コンデンサの製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、陽極体を絶縁部と容量形成部とに区分し、絶縁部は絶縁皮膜で覆い、容量形成部には陽極体の表面に酸化皮膜層を形成し、その上に固体電解質層を形成し、この固体電解質層の上に導電層を形成してなるコンデンサ素子を積層し、各コンデンサ素子の絶縁部側には絶縁性接着剤、容量形成部の導電層側は導電性接着剤で接合するとともに、積層したコンデンサ素子を絶縁部において幅方向に切断して露出させた陽極体に導電層を形成した、固体電解コンデンサが開示されている。
特許第5131079号公報 特許第3424247号公報
固体電解コンデンサ等の電解コンデンサは、複数のコンデンサ素子が積層された構成を有することがある。このような積層型の電解コンデンサでは、各コンデンサ素子と外部電極との接続抵抗がESR(等価直列抵抗)に影響するため、各コンデンサ素子を構成する陰極が外部電極に直に接続されることが望ましい。しかしながら、積層型の電解コンデンサでは、コンデンサ素子を積層する際の位置ずれ、陰極の厚みのばらつき等により、コンデンサ素子の積層体の端面で陰極の端部の位置ずれが生じることがある。一方、陰極に接続される外部電極を形成する前には、通常、積層体の周囲を封止樹脂で封止する。この際、コンデンサ素子の積層体の端面で陰極の端部の位置ずれが生じていると、封止樹脂からの陰極の露出面積が小さくなりやすい。このような状態で外部電極を形成すると、陰極と外部電極との接触面積が小さくなったり、陰極と外部電極とが接触できなかったりするため、ESRが高くなってしまう。つまり、従来の電解コンデンサでは、コンデンサ素子の積層体の端面で陰極の端部の位置ずれがある場合にESRを低くできない、という問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、コンデンサ素子の積層体の端面で陰極の端部の位置ずれがあってもESRが低い電解コンデンサを提供することを目的とするものである。また、本発明は、上記電解コンデンサの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の電解コンデンサは、表面に多孔質部を有する陽極と、上記多孔質部の表面上に設けられた誘電体層と、上記誘電体層を介して上記陽極に対向する陰極とを含む複数のコンデンサ素子が厚み方向に積層され、かつ、上記厚み方向に直交する長さ方向に相対する第1端面及び第2端面を有する積層体と、上記積層体の上記第1端面から露出した上記陽極に接続され、上記第1端面上に設けられた第1外部電極と、上記積層体の上記第2端面から露出した上記陰極に接続され、上記第2端面上に設けられた第2外部電極と、を備え、上記複数のコンデンサ素子は、第1陰極を有する第1コンデンサ素子と、第2陰極を有する第2コンデンサ素子と、を含み、上記第1陰極の上記第2端面側の端部と上記第2陰極の上記第2端面側の端部とは、上記長さ方向にずれており、上記第1陰極の上記第2端面側の端部は、上記積層体に設けられたすべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで、上記長さ方向において最も上記第2外部電極側に位置し、上記第2陰極の上記第2端面側の端部は、上記積層体に設けられたすべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで、上記長さ方向において上記第1陰極の上記第2端面側の端部に次いで上記第2外部電極側に位置し、上記第2外部電極は、上記第1陰極及び上記第2陰極に接続され、上記第2外部電極の上記第1外部電極側の端部は、上記長さ方向において、上記第2陰極の上記第2端面側の端部よりも上記第1外部電極側に位置している、ことを特徴とする。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、表面に多孔質部を有する陽極と、上記多孔質部の表面上に設けられた誘電体層と、上記誘電体層を介して上記陽極に対向する陰極とを含む複数のコンデンサ素子が厚み方向に積層され、かつ、上記厚み方向に直交する長さ方向に相対する第1端面及び第2端面を有する積層体を形成する工程であって、上記複数のコンデンサ素子に、すべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで上記長さ方向において最も上記第1端面とは反対側に上記第2端面側の端部が位置する第1陰極を有する第1コンデンサ素子と、上記第2端面側の端部が、上記第1陰極の上記第2端面側の端部と上記長さ方向にずれ、かつ、すべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで上記長さ方向において上記第1陰極の上記第2端面側の端部に次いで上記第1端面とは反対側に位置する第2陰極を有する第2コンデンサ素子とが含まれる、上記積層体を形成する、積層体形成工程と、上記積層体の上記第2端面上に、上記第1陰極及び上記第2陰極に接続され、かつ、上記第1端面側の端部が上記長さ方向において上記第2陰極の上記第2端面側の端部よりも上記第1端面側に位置するように、第1電極層を形成する、第1電極層形成工程と、上記積層体及び上記第1電極層の周囲を封止樹脂で封止することにより、上記長さ方向における一方の端面から上記陽極が露出し、かつ、上記長さ方向における他方の端面から上記第1電極層が露出した封止体を形成する、封止体形成工程と、上記封止体の一方の端面上に、上記陽極に接続された第1外部電極を形成する、第1外部電極形成工程と、上記封止体の他方の端面上に、上記第1電極層に接続された第2電極層を形成することにより、上記積層体の上記第2端面側から順に、上記第1電極層と、上記第1電極層に接続された上記第2電極層と、を有する第2外部電極を形成する、第2外部電極形成工程と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、コンデンサ素子の積層体の端面で陰極の端部の位置ずれがあってもESRが低い電解コンデンサを提供できる。また、本発明によれば、上記電解コンデンサの製造方法を提供できる。
本発明の実施形態1の電解コンデンサを示す断面模式図である。 本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、積層体形成工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、第1電極層形成工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、封止体形成工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、第1外部電極形成工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、第2外部電極形成工程の一例を示す断面模式図である。 第2電極層の配置態様について、図1とは別の例を示す断面模式図である。 第2電極層の配置態様について、図1及び図7とは別の例を示す断面模式図である。 第2外部電極の態様について、図1とは別の例を示す断面模式図である。 本発明の実施形態2の電解コンデンサを示す断面模式図である。
以下、本発明の電解コンデンサと本発明の電解コンデンサの製造方法とについて説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示す構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施形態2以降では、実施形態1と共通の事項についての記載は省略し、異なる点を主に説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎に逐次言及しない。以下の説明において、各実施形態を特に区別しない場合、単に「本発明の電解コンデンサ」と言う。
[実施形態1]
本発明の電解コンデンサは、表面に多孔質部を有する陽極と、上記多孔質部の表面上に設けられた誘電体層と、上記誘電体層を介して上記陽極に対向する陰極とを含む複数のコンデンサ素子が厚み方向に積層され、かつ、上記厚み方向に直交する長さ方向に相対する第1端面及び第2端面を有する積層体と、上記積層体の上記第1端面から露出した上記陽極に接続され、上記第1端面上に設けられた第1外部電極と、上記積層体の上記第2端面から露出した上記陰極に接続され、上記第2端面上に設けられた第2外部電極と、を備え、上記複数のコンデンサ素子は、第1陰極を有する第1コンデンサ素子と、第2陰極を有する第2コンデンサ素子と、を含み、上記第1陰極の上記第2端面側の端部と上記第2陰極の上記第2端面側の端部とは、上記長さ方向にずれており、上記第1陰極の上記第2端面側の端部は、上記積層体に設けられたすべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで、上記長さ方向において最も上記第2外部電極側に位置し、上記第2陰極の上記第2端面側の端部は、上記積層体に設けられたすべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで、上記長さ方向において上記第1陰極の上記第2端面側の端部に次いで上記第2外部電極側に位置し、上記第2外部電極は、上記第1陰極及び上記第2陰極に接続され、上記第2外部電極の上記第1外部電極側の端部は、上記長さ方向において、上記第2陰極の上記第2端面側の端部よりも上記第1外部電極側に位置している、ことを特徴とする。
本発明の電解コンデンサにおいて、上記第2外部電極は、上記積層体の上記第2端面側から順に、第1電極層と、上記第1電極層に接続された第2電極層と、を有していてもよく、上記第1電極層は、上記第1陰極及び上記第2陰極に接続されていてもよく、上記第1電極層の上記第1外部電極側の端部は、上記長さ方向において、上記第2陰極の上記第2端面側の端部よりも上記第1外部電極側に位置していてもよい。このような例を、本発明の実施形態1の電解コンデンサとして以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態1の電解コンデンサを示す断面模式図である。図1に示すように、電解コンデンサ1aは、積層体30と、第1外部電極11と、第2外部電極13と、を有している。
本明細書中、長さ方向、幅方向、及び、厚み方向を、図1等に示すように、各々、L、W、及び、Tで定められる方向とする。ここで、長さ方向Lと幅方向Wと厚み方向Tとは、互いに直交している。
積層体30は、複数のコンデンサ素子20が厚み方向Tに積層された構成を有している。積層体30において、コンデンサ素子20同士は、導電性接着剤40を介して互いに接合されている。コンデンサ素子20同士は、直に接していてもよい。
積層体30は、長さ方向Lに相対する第1端面30a及び第2端面30bを有している。
コンデンサ素子20は、陽極3と、誘電体層5と、陰極7と、を含んでいる。
陽極3は、弁作用金属基体3aを中心に有し、多孔質部3bを表面に有している。
弁作用金属基体3aを構成する弁作用金属としては、例えば、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、ケイ素等の金属単体、又は、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。中でも、アルミニウム又はアルミニウム合金が好ましい。
弁作用金属基体3aの形状は、平板状であることが好ましく、箔状であることがより好ましい。
多孔質部3bは、弁作用金属基体3aが塩酸等によりエッチング処理されたエッチング層であることが好ましい。
エッチング処理前の弁作用金属基体3aの厚みは、好ましくは60μm以上であり、また、好ましくは180μm以下である。エッチング処理後の状態において、エッチングされていない弁作用金属基体3aの芯部の厚みは、好ましくは10μm以上であり、また、好ましくは70μm以下である。多孔質部3bの厚みは、電解コンデンサ1aに要求される耐電圧、静電容量等に合わせて設計されるが、図1に示した断面において、弁作用金属基体3aの両側に設けられた多孔質部3bの合計厚みは、好ましくは10μm以上であり、また、好ましくは120μm以下である。なお、多孔質部3bは、弁作用金属基体3aの一方の主面上に設けられていてもよい。
陽極3は、積層体30の第1端面30aから露出しており、第1外部電極11に接続されている。
誘電体層5は、多孔質部3bの表面上に設けられている。
誘電体層5は、上述した弁作用金属の酸化皮膜からなることが好ましい。例えば、弁作用金属基体3aがアルミニウム箔である場合、弁作用金属基体3aに対して、ホウ酸、リン酸、アジピン酸、又は、これらのナトリウム塩、アンモニウム塩等を含む水溶液中で陽極酸化処理を行うことにより、誘電体層5となる酸化皮膜が形成される。誘電体層5は多孔質部3bの表面に沿って形成されるため、結果的に、誘電体層5には細孔(凹部)が設けられることになる。
誘電体層5の厚みは、電解コンデンサ1aに要求される耐電圧、静電容量等に合わせて設計されるが、好ましくは10nm以上であり、また、好ましくは100nm以下である。
陰極7は、誘電体層5を介して陽極3に対向している。
陰極7は、誘電体層5の表面上に設けられた固体電解質層7aを有している。陰極7は、固体電解質層7aの表面上に設けられた導電層7bを有していることが好ましい。電解コンデンサ1aは、陰極7の一部として固体電解質層7aを有しているため、固体電解コンデンサであると言える。
なお、本発明の電解コンデンサは、固体電解質に代えて電解液を有する電解コンデンサであってもよいし、固体電解質及び電解液をともに有する電解コンデンサであってもよい。
固体電解質層7aの構成材料としては、例えば、ピロール類、チオフェン類、アニリン類等を骨格とした導電性高分子等が挙げられる。チオフェン類を骨格とした導電性高分子としては、例えば、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)が挙げられ、ドーパントとなるポリスチレンスルホン酸(PSS)と複合化させたPEDOT:PSSであってもよい。
固体電解質層7aは、例えば、3,4-エチレンジオキシチオフェン等のモノマーを含む処理液を用いて、誘電体層5の表面上にポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)等の重合膜を形成する方法、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)等のポリマーの分散液を誘電体層5の表面に塗工した後で乾燥させる方法、等により形成される。固体電解質層7aは、上述した処理液又は分散液を、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法等の方法で誘電体層5の表面に塗工することにより、所定の領域に形成される。なお、固体電解質層7aとして、誘電体層5の細孔(凹部)を充填する内層用の固体電解質層を形成した後、誘電体層5の全体を被覆する外層用の固体電解質層を形成することが好ましい。
固体電解質層7aの厚みは、好ましくは2μm以上であり、また、好ましくは20μm以下である。
導電層7bは、例えば、カーボンペースト、グラフェンペースト、又は、銀ペーストのような導電性ペーストを、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法等の方法で固体電解質層7aの表面に塗工することにより形成される。
導電層7bは、上述したようにして形成される、カーボン層、グラフェン層、又は、銀層であることが好ましい。また、導電層7bは、カーボン層又はグラフェン層上に銀層が設けられた複合層であってもよいし、カーボンペースト又はグラフェンペーストと銀ペーストとが混合された混合層であってもよい。
導電層7bの厚みは、好ましくは2μm以上であり、また、好ましくは20μm以下である。
陰極7、ここでは、導電層7bは、積層体30の第2端面30bから露出しており、第2外部電極13に接続されている。つまり、導電層7bは、第2外部電極13側に陰極引き出し層等で別途引き出されておらず、第2外部電極13に直に接続されている。
図1では、積層体30を構成する各コンデンサ素子20が長さ方向Lに互いにずれ、更に、陰極7の第2端面30b側の端部近傍での長さ方向Lにおける長さが各コンデンサ素子20でばらついている。これらにより、積層体30の第2端面30bで、陰極7の第2端面30b側の端部の長さ方向Lにおける位置ずれが生じる。
コンデンサ素子20は、第1陰極7Aを有する第1コンデンサ素子20Aと、第2陰極7Bを有する第2コンデンサ素子20Bと、第3陰極7Cを有する第3コンデンサ素子20Cと、を含んでいる。本明細書中、第1コンデンサ素子、第2コンデンサ素子、及び、第3コンデンサ素子を特に区別しない場合、単に「コンデンサ素子」と言う。
コンデンサ素子20は、第1コンデンサ素子20A、第2コンデンサ素子20B、及び、第3コンデンサ素子20C以外のコンデンサ素子を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
第1陰極7A、第2陰極7B、及び、第3陰極7Cは、各々、固体電解質層7aと導電層7bとを有している。つまり、陰極7は、第1陰極7Aと、第2陰極7Bと、第3陰極7Cと、を含んでいる。本明細書中、第1陰極、第2陰極、及び、第3陰極を特に区別しない場合、単に「陰極」と言う。
第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaと第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baとは、長さ方向Lにずれている。また、第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baと第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caとは、長さ方向Lにずれている。
第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第2外部電極13側に位置している。
第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaに次いで第2外部電極13側に位置している。
第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置している。
積層体30において、陰極7の第2端面30b側の端部は、第2端面30bから露出している。つまり、積層体30において、陰極7の第2端面30b側の端部は、第2端面30bを構成している。
積層体30の第2端面30bは、陰極7の第2端面30b側の端部の長さ方向Lにおける位置ずれが生じているために、図1中の点線で示すような凹凸状になっている。
第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aa、第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Ba、及び、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caは、各々、導電層7bの第2端面30b側の端部を示す。陰極7の第2端面30b側の端部も同様に、導電層7bの第2端面30b側の端部を示す。
第1コンデンサ素子20Aは、1つのみ存在していてもよいし、複数存在していてもよい。つまり、第1陰極7Aは、1つのみ存在していてもよいし、複数存在していてもよい。積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第2外部電極13側に位置する端部を有する陰極7が複数存在する場合、これらの陰極7はすべて第1陰極7Aに該当するため、第1陰極7Aが複数存在することになる。この場合、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいてこれらの第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaに次いで第2外部電極13側に位置する端部を有する陰極7が、第2陰極7Bとなる。
第2コンデンサ素子20Bは、1つのみ存在していてもよいし、複数存在していてもよい。つまり、第2陰極7Bは、1つのみ存在していてもよいし、複数存在していてもよい。積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaに次いで第2外部電極13側に位置する端部を有する陰極7が複数存在する場合、これらの陰極7はすべて第2陰極7Bに該当するため、第2陰極7Bが複数存在することになる。
第3コンデンサ素子20Cは、1つのみ存在していてもよいし、複数存在していてもよい。つまり、第3陰極7Cは、1つのみ存在していてもよいし、複数存在していてもよい。積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置する端部を有する陰極7が複数存在する場合、これらの陰極7はすべて第3陰極7Cに該当するため、第3陰極7Cが複数存在することになる。
第1外部電極11は、積層体30の第1端面30aから露出した陽極3に接続され、第1端面30a上に設けられている。
第2外部電極13は、積層体30の第2端面30bから露出した陰極7に接続され、第2端面30b上に設けられている。
第2外部電極13は、積層体30の第2端面30bに対して第1端面30aとは反対側だけに設けられていてもよいし、隣り合うコンデンサ素子20の間に隙間が存在する場合には、その隙間に入り込むように、積層体30の第2端面30bに対して第1端面30a側にも設けられていてもよい。
第2外部電極13は、積層体30の第2端面30b側から順に、第1電極層14と、第2電極層15と、を有している。第2電極層15は、第1電極層14に接続されている。
第2外部電極13は、第1陰極7A及び第2陰極7Bに接続されている。また、第2外部電極13の第1外部電極11側の端部は、長さ方向Lにおいて、第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baよりも第1外部電極11側に位置している。より具体的には、第2外部電極13のうち、第1電極層14は、第1陰極7A及び第2陰極7Bに接続されている。また、第1電極層14の第1外部電極11側の端部14aは、長さ方向Lにおいて、第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baよりも第1外部電極11側に位置している。これにより、第1電極層14は、第1陰極7Aに対して、第2端面30b側の端部7Aaだけではなく、厚み方向Tに相対する上部及び下部でも接続される。また、第1電極層14は、第2陰極7Bに対して、第2端面30b側の端部7Baだけではなく、厚み方向Tに相対する上部及び下部でも接続される。よって、陰極7の第2端面30b側の端部の長さ方向Lにおける位置ずれがあっても、第1電極層14と陰極7との接触面積が大きくなりやすい。そのため、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。
図1では、好ましい形態として、第2外部電極13、ここでは、第1電極層14が積層体30に設けられたすべての陰極7に接続されている形態が示されている。第1電極層14の第1外部電極11側の端部14aは、長さ方向Lにおいて、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caよりも第1外部電極11側に位置していることがより好ましい。第1電極層14は、隣り合うコンデンサ素子20の間に存在するすべての隙間に入り込んでいることが更に好ましい。これにより、第1電極層14は、すべての陰極7に対して、第2端面30b側の端部だけではなく、厚み方向Tに相対する上部及び下部でも接続される。よって、第1電極層14と陰極7との接触面積が大幅に大きくなるため、電解コンデンサ1aのESRが大幅に低くなる。
第2外部電極13、ここでは、第1電極層14が第1陰極7A及び第2陰極7Bに接続され、かつ、第1電極層14の第1外部電極11側の端部14aが長さ方向Lにおいて第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baよりも第1外部電極11側に位置している限り、第1電極層14は、一部の陰極7に接続されていなくてもよい。
積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置する陰極7の第2端面30b側の端部、ここでは、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caと、第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaとの長さ方向Lにおける距離Lcは、好ましくは10μm以上、200μm以下、より好ましくは10μm以上、100μm以下である。なお、第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaと、第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baとの長さ方向Lにおける距離Ldは、10μm以上であってもよい。
第2外部電極13の長さ方向Lにおける最大長さは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置する陰極7の第2端面30b側の端部、ここでは、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caと、第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaとの長さ方向Lにおける距離Lcよりも大きいことが好ましい。これにより、特に、第2外部電極13がすべての陰極7に接続されている場合には、第2外部電極13と陰極7との接触面積が大きくなりやすいため、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。
電解コンデンサ1aにおいて、第2外部電極13の長さ方向Lにおける最大長さは、第1電極層14の長さ方向Lにおける最大長さLaと第2電極層15の長さ方向Lにおける最大長さLbとの和で表される。
第1電極層14の長さ方向Lにおける最大長さLaは、第1電極層14のうち、積層体30の第2端面30bと対向する領域の長さ方向Lにおける最大長さを示す。
第2電極層15の長さ方向Lにおける最大長さLbは、第2電極層15のうち、積層体30の第2端面30bと対向する領域の長さ方向Lにおける最大長さを示す。
第1電極層14の長さ方向Lにおける最大長さLaと、第2電極層15の長さ方向Lにおける最大長さLbとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。最大長さLaと最大長さLbとが異なる場合、最大長さLaは、最大長さLbよりも大きくてもよいし、最大長さLbよりも小さくてもよい。
第1電極層14の長さ方向Lにおける最大長さLaは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置する陰極7の第2端面30b側の端部、ここでは、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caと、第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaとの長さ方向Lにおける距離Lcよりも大きいことが好ましい。これにより、特に、第1陰極層14がすべての陰極7に接続されている場合には、第1電極層14と陰極7との接触面積が大きくなりやすいため、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。
電解コンデンサ1aは、図1に示すように、積層体30及び第1電極層14の周囲を封止する封止樹脂8を更に有していることが好ましい。これにより、積層体30及び第1電極層14の周囲が封止樹脂8で封止された封止体9が構成される。
封止体9は、長さ方向Lに相対する端面9a及び端面9bと、厚み方向Tに相対する底面9c及び上面9dと、を有している。封止体9の端面9aからは、陽極3が露出している。封止体9の端面9bからは、第1電極層14が露出している。
第1電極層14は、第2電極層15及び封止樹脂8で覆われていることが好ましい。これにより、酸素、水分等から第1電極層14が保護される。
封止樹脂8は、少なくとも樹脂を含み、樹脂及びフィラーを含むことが好ましい。
樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、液晶ポリマー等が好ましく用いられる。
フィラーとしては、シリカ粒子、アルミナ粒子、金属粒子等が好ましく用いられる。
封止樹脂8としては、固形エポキシ樹脂とフェノール樹脂とシリカ粒子とを含む材料が好ましく用いられる。
封止体9の成形方法としては、固形の封止樹脂8を用いる場合、コンプレッションモールド、トランスファーモールド等の樹脂モールドが好ましく用いられ、コンプレッションモールドがより好ましく用いられる。また、液状の封止樹脂8を用いる場合、ディスペンス法、印刷法等の成形方法が好ましく用いられる。中でも、コンプレッションモールドにより封止樹脂8で封止して、封止体9とすることが好ましい。
封止体9では、角部に丸みが付けられていてもよい。封止体9の角部に丸みを付ける方法としては、例えば、バレル研磨等が用いられる。
第1外部電極11及び第2外部電極13は、各々、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法、めっき法、及び、スパッタ法からなる群より選択される少なくとも1種の方法により形成されることが好ましい。
第1外部電極11は、導電成分と樹脂成分とを含む樹脂電極層を有することが好ましい。第1外部電極11が樹脂成分を含むことにより、第1外部電極11と封止樹脂8との密着性が高まるため、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。
第2外部電極13は、導電成分と樹脂成分とを含む樹脂電極層を有することが好ましい。より具体的には、第2外部電極13のうち、第2電極層15が、導電成分と樹脂成分とを含む樹脂電極層を有することが好ましい。第2電極層15が樹脂成分を含むことにより、第2電極層15と封止樹脂8との密着性が高まるため、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。
第2電極層15が樹脂電極層を有する場合、第1電極層14は、樹脂電極層を有することが好ましい。第1電極層14及び第2電極層15がともに樹脂成分を含むことにより、第1電極層14と第2電極層15との密着性が高まる。また、第1電極層14が樹脂成分を含むことにより、第1電極層14と封止樹脂8との密着性が高まる。よって、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。なお、図1に示すように、第1電極層14が第2電極層15及び封止樹脂8で覆われている場合、第1電極層14の強度は充分でなくてもよい。例えば、第1電極層14中の樹脂成分の含有量は、第2電極層15中の樹脂成分の含有量よりも少なくてもよいし、封止樹脂8中の樹脂成分の含有量よりも少なくてもよい。
導電成分は、銀、銅、ニッケル、錫等の金属単体、又は、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等を主成分として含むことが好ましい。
樹脂成分は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等を主成分として含むことが好ましい。
樹脂電極層は、例えば、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法等の方法により形成される。中でも、樹脂電極層は、スクリーン印刷法で導電性ペーストを塗工することにより形成された印刷樹脂電極層であることが好ましい。樹脂電極層が、スクリーン印刷法で導電性ペーストを塗工することにより形成される場合、浸漬塗布法で導電性ペーストを塗工することにより形成される場合と比較して、第1外部電極11及び第2外部電極13が平坦になりやすい。すなわち、第1外部電極11及び第2外部電極13の厚みが均一になりやすい。
第1電極層14が樹脂電極層を有する場合、陰極7は、樹脂電極層を有することが好ましい。より具体的には、陰極7は、樹脂電極層として、カーボン層、グラフェン層、銀層等の導電層7bを有することが好ましい。第1電極層14及び陰極7がともに樹脂成分を含むことにより、第1電極層14と陰極7との密着性が高まるため、電解コンデンサ1aのESRが低くなりやすい。
第1外部電極11及び第2外部電極13の少なくとも一方は、めっき法により形成される、いわゆるめっき層を有していてもよい。めっき層としては、例えば、亜鉛・銀・ニッケル層、銀・ニッケル層、ニッケル層、亜鉛・ニッケル・金層、ニッケル・金層、亜鉛・ニッケル・銅層、ニッケル・銅層等が挙げられる。これらのめっき層上には、例えば、銅めっき層と、ニッケルめっき層と、錫めっき層とが順に(あるいは、一部のめっき層を除いて)設けられることが好ましい。
第1外部電極11及び第2外部電極13の少なくとも一方は、樹脂電極層及びめっき層をともに有していてもよい。例えば、第1外部電極11は、陽極3に接続された樹脂電極層と、樹脂電極層の陽極3とは反対側の表面上に設けられた外層めっき層と、を有していてもよい。また、第1外部電極11は、陽極3に接続された内層めっき層と、内層めっき層を覆うように設けられた樹脂電極層と、樹脂電極層の陽極3とは反対側の表面上に設けられた外層めっき層と、を有していてもよい。
第2外部電極13において、第1電極層14及び第2電極層15は、同じ材料で構成されていてもよいし、異なる材料で構成されていてもよい。第1電極層14及び第2電極層15が同じ材料で構成される場合であっても、走査型電子顕微鏡(SEM)等で界面を確認することにより、第1電極層14と第2電極層15とを識別できる。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、表面に多孔質部を有する陽極と、上記多孔質部の表面上に設けられた誘電体層と、上記誘電体層を介して上記陽極に対向する陰極とを含む複数のコンデンサ素子が厚み方向に積層され、かつ、上記厚み方向に直交する長さ方向に相対する第1端面及び第2端面を有する積層体を形成する工程であって、上記複数のコンデンサ素子に、すべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで上記長さ方向において最も上記第1端面とは反対側に上記第2端面側の端部が位置する第1陰極を有する第1コンデンサ素子と、上記第2端面側の端部が、上記第1陰極の上記第2端面側の端部と上記長さ方向にずれ、かつ、すべての上記陰極の上記第2端面側の端部のうちで上記長さ方向において上記第1陰極の上記第2端面側の端部に次いで上記第1端面とは反対側に位置する第2陰極を有する第2コンデンサ素子とが含まれる、上記積層体を形成する、積層体形成工程と、上記積層体の上記第2端面上に、上記第1陰極及び上記第2陰極に接続され、かつ、上記第1端面側の端部が上記長さ方向において上記第2陰極の上記第2端面側の端部よりも上記第1端面側に位置するように、第1電極層を形成する、第1電極層形成工程と、上記積層体及び上記第1電極層の周囲を封止樹脂で封止することにより、上記長さ方向における一方の端面から上記陽極が露出し、かつ、上記長さ方向における他方の端面から上記第1電極層が露出した封止体を形成する、封止体形成工程と、上記封止体の一方の端面上に、上記陽極に接続された第1外部電極を形成する、第1外部電極形成工程と、上記封止体の他方の端面上に、上記第1電極層に接続された第2電極層を形成することにより、上記積層体の上記第2端面側から順に、上記第1電極層と、上記第1電極層に接続された上記第2電極層と、を有する第2外部電極を形成する、第2外部電極形成工程と、を備える、ことを特徴とする。このような例を、本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法、すなわち、図1に示した電解コンデンサ1aの製造方法として以下に説明する。
<積層体形成工程>
図2は、本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、積層体形成工程の一例を示す断面模式図である。
まず、表面に多孔質部3bを有する弁作用金属基体3a、すなわち、陽極3を準備する。そして、陽極3に対して陽極酸化処理を行うことにより、陽極3の多孔質部3bの表面上に誘電体層5を形成する。次に、誘電体層5の表面上に、固体電解質層7aを浸漬塗布法等により形成する。更に、固体電解質層7aの表面上に、導電層7bを浸漬塗布法等により形成する。このように、陽極3の多孔質部3bの表面上に、誘電体層5と、固体電解質層7a及び導電層7bを有する陰極7とを順に形成することにより、図2に示すようなコンデンサ素子20を形成する。
次に、複数のコンデンサ素子20を、導電性接着剤40を介して厚み方向Tに積層することにより、図2に示すような積層体30を形成する。積層体30は、長さ方向Lに相対する第1端面30a及び第2端面30bを有している。
本工程では、積層体30を構成する各コンデンサ素子20が長さ方向Lに互いにずれたり、陰極7の第2端面30b側の端部近傍での長さ方向Lにおける長さが各コンデンサ素子20でばらついたりする。そのため、積層体30の第2端面30bでは、図2に示すように、陰極7の第2端面30b側の端部の長さ方向Lにおける位置ずれが生じる。より具体的には、コンデンサ素子20には、第1陰極7Aを有する第1コンデンサ素子20Aと、第2陰極7Bを有する第2コンデンサ素子20Bと、第3陰極7Cを有する第3コンデンサ素子20Cと、が含まれる。第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaは、すべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第1端面30aとは反対側に位置している。第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baは、第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaと長さ方向Lにずれ、かつ、すべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで長さ方向Lにおいて第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaに次いで第1端面30aとは反対側に位置している。第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caは、すべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第1端面30a側に位置している。
<第1電極層形成工程>
図3は、本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、第1電極層形成工程の一例を示す断面模式図である。
積層体30の第2端面30b上に、第1陰極7A及び第2陰極7Bに接続され、かつ、第1端面30a側の端部14aが長さ方向Lにおいて第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baよりも第1端面30a側に位置するように、第1電極層14を形成する。図3では、好ましい形態として、積層体30に設けられたすべての陰極7に接続するように第1電極層14を形成する様子が示されている。第1電極層14の第1端面30a側の端部14aは、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caよりも第1端面30a側に位置していることがより好ましい。第1電極層14は、隣り合うコンデンサ素子20の間に存在するすべての隙間に入り込んでいることが更に好ましい。
本工程では、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法、めっき法、又は、スパッタ法により、第1電極層14を形成することが好ましい。この際、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、又は、静電塗装法により、導電成分と樹脂成分とを含む導電性ペーストを用いて、第1電極層14、より具体的には、第1電極層14としての樹脂電極層を形成することが好ましい。
<封止体形成工程>
図4は、本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、封止体形成工程の一例を示す断面模式図である。
図4に示すように、コンプレッションモールド等で積層体30及び第1電極層14の周囲を封止樹脂8で封止することにより、封止体9を形成する。なお、封止体9を形成する際、封止体9の長さ方向Lにおける一方の端面、ここでは、端面9aで陽極3の端部を揃えるために、陽極3、誘電体層5、及び、封止樹脂8の余剰部分をダイサー等で切断して除去することにより、個片化している。よって、封止体9の端面9aでは、陽極3が露出することになる。一方、封止体9の長さ方向Lにおける他方の端面、ここでは、端面9bでは、第1電極層14が露出している。
<第1外部電極形成工程>
図5は、本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、第1外部電極形成工程の一例を示す断面模式図である。
図5に示すように、封止体9の端面9a上に、陽極3に接続された第1外部電極11を形成する。
本工程では、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法、めっき法、及び、スパッタ法からなる群より選択される少なくとも1種の方法により、第1外部電極11を形成することが好ましい。この際、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、又は、静電塗装法により、導電成分と樹脂成分とを含む導電性ペーストを用いて、第1外部電極11、より具体的には、第1外部電極11としての樹脂電極層を形成することが好ましい。
<第2外部電極形成工程>
図6は、本発明の実施形態1の電解コンデンサの製造方法について、第2外部電極形成工程の一例を示す断面模式図である。
図6に示すように、封止体9の端面9b上に、第1電極層14に接続された第2電極層15を形成する。これにより、積層体30の第2端面30b側から順に、第1電極層14と、第1電極層14に接続された第2電極層15と、を有する第2外部電極13を形成する。
本工程では、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法、めっき法、又は、スパッタ法により、第2電極層15を形成することが好ましい。この際、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、又は、静電塗装法により、導電成分と樹脂成分とを含む導電性ペーストを用いて、第2電極層15、より具体的には、第2電極層15としての樹脂電極層を形成することが好ましい。
第1外部電極形成工程と第2外部電極形成工程とは、異なるタイミングで行われてもよいし、同じタイミングで行われてもよい。両工程が異なるタイミングで行われる場合、これらの順序は特に限定されない。
以上により、図1に示した電解コンデンサ1aが製造される。
電解コンデンサ1aを製造する際、第1電極層14を形成した後に積層体30及び第1電極層14の周囲を封止樹脂8で封止しているが、積層体30の周囲を封止樹脂8で封止した後に第1電極層14を形成してもよい。このように第1電極層14の形成前に積層体30の周囲を封止樹脂8で封止する際、少なくとも第1陰極7A及び第2陰極7Bを封止樹脂8から露出させることにより、後に第1電極層14を形成したときに、第1電極層14の積層体30の第1端面30a側の端部14aが、第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baよりも第1端面30a側に位置するようにする。また、すべての陰極7の第2端面30b側の端部が封止樹脂8から露出するように、積層体30の周囲を封止樹脂8で封止することが好ましい。これにより、後に第1電極層14を形成したときに、第1電極層14がすべての陰極7に接続されやすくなる。
電解コンデンサ1aでは、第2電極層15が封止体9の端面9b上のみに設けられているが、第2電極層15は、封止体9の端面9bから底面9c及び上面9dの少なくとも一方にわたって延在していてもよい。
図7は、第2電極層の配置態様について、図1とは別の例を示す断面模式図である。図7に示した電解コンデンサ1bでは、第2電極層15が、封止体9の端面9bから底面9cの一部にわたって延在している。
図8は、第2電極層の配置態様について、図1及び図7とは別の例を示す断面模式図である。図8に示した電解コンデンサ1cでは、第2電極層15が、封止体9の端面9bから底面9c及び上面9dの各一部にわたって延在している。
なお、図示していないが、第2電極層15は、封止体9の端面9bから上面9dの一部にわたって延在していてもよい。
また、電解コンデンサ1aでは、第1外部電極11が封止体9の端面9a上のみに設けられているが、第1外部電極11は、封止体9の端面9aから底面9c及び上面9dの少なくとも一方にわたって延在していてもよい。すなわち、第1外部電極11は、封止体9の端面9aから、図7に示すように底面9cの一部にわたって延在していてもよいし、図8に示すように底面9c及び上面9dの各一部にわたって延在していてもよいし、図示していないが、上面9dの一部にわたって延在していてもよい。
電解コンデンサ1aでは、第2外部電極13が第1電極層14と第2電極層15とを有する2層構造であるが、第2外部電極13は、単層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。
図9は、第2外部電極の態様について、図1とは別の例を示す断面模式図である。図9に示した電解コンデンサ1dでは、第2外部電極13が、1層のみで構成される、いわゆる単層構造である。
図9では、好ましい形態として、第2外部電極13が積層体30に設けられたすべての陰極7に接続されている形態が示されている。第2外部電極13の第1外部電極11側の端部13aは、長さ方向Lにおいて、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caよりも第1外部電極11側に位置していることがより好ましい。第2外部電極13は、隣り合うコンデンサ素子20の間に存在するすべての隙間に入り込んでいることが更に好ましい。これにより、第2外部電極13は、すべての陰極7に対して、第2端面30b側の端部だけではなく、厚み方向Tに相対する上部及び下部でも接続される。よって、第2外部電極13と陰極7との接触面積が大幅に大きくなるため、電解コンデンサ1dのESRが大幅に低くなる。
第2外部電極13が第1陰極7A及び第2陰極7Bに接続され、かつ、第2外部電極13の第1外部電極11側の端部13aが長さ方向Lにおいて第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baよりも第1外部電極11側に位置している限り、第2外部電極13は、一部の陰極7に接続されていなくてもよい。
第2外部電極13の長さ方向Lにおける最大長さは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置する陰極7の第2端面30b側の端部、ここでは、第3陰極7Cの第2端面30b側の端部7Caと、第1陰極7Aの第2端面30b側の端部7Aaとの長さ方向Lにおける距離Lcよりも大きいことが好ましい。これにより、特に、第2外部電極13がすべての陰極7に接続されている場合には、第2外部電極13と陰極7との接触面積が大きくなりやすいため、電解コンデンサ1dのESRが低くなりやすい。
[実施形態2]
本発明の電解コンデンサにおいて、上記第1コンデンサ素子と上記第2コンデンサ素子とは、上記厚み方向に隣り合っていてもよい。このような例を、本発明の実施形態2の電解コンデンサとして以下に説明する。本発明の実施形態2の電解コンデンサは、陰極の第2端面側の端部の位置ずれパターンが異なること以外、本発明の実施形態1の電解コンデンサと同様である。
図10は、本発明の実施形態2の電解コンデンサを示す断面模式図である。図10に示した電解コンデンサ1eでは、第1コンデンサ素子20Aと第2コンデンサ素子20Bとが隣り合っている。
図10では、好ましい形態として、以下のような形態が示されている。第2陰極7Bの第2端面30b側の端部7Baは、積層体30に設けられたすべての陰極7の第2端面30b側の端部のうちで、長さ方向Lにおいて最も第1外部電極11側に位置している。つまり、電解コンデンサ1eにおいて、陰極7としては、第1陰極7A及び第2陰極7Bが存在している。言い換えると、電解コンデンサ1eにおいて、コンデンサ素子20としては、第1コンデンサ素子20A及び第2コンデンサ素子20Bが存在している。積層体30において、第1コンデンサ素子20Aと第2コンデンサ素子20Bとは、厚み方向Tに交互に積層されている。
陰極7を形成する際、上述したように、固体電解質層7a及び導電層7bを浸漬塗布法により形成することがある。例えば、導電性ペーストを浸漬塗布法で塗工することにより導電層7bを形成する場合、塗工された導電性ペーストが、重力の影響により陰極7の端部に集まりやすくなる。その結果、コンデンサ素子20の端部で、陰極7、ここでは、導電層7bの外形が、図10に示すような膨らんだ形状となることがある。このように端部が膨らんだ形状を有する複数のコンデンサ素子20を積層する際、長さ方向Lにおける位置ずれが生じないようにしたり、位置ずれが生じても、その位置ずれパターンが図1に示すようにランダムであったりすると、コンデンサ素子20の端部の膨らみが干渉し合うことにより、得られる積層体30の厚み方向Tにおける長さが大きくなりやすい。
これに対して、電解コンデンサ1eでは、第1コンデンサ素子20Aと第2コンデンサ素子20Bとが厚み方向Tに交互に積層される、すなわち、陰極7Aと陰極7Bとが厚み方向Tに交互に設けられるパターンとなるように、陰極7の第2端面30b側の端部を長さ方向Lに意図的に位置ずれさせている。これにより、コンデンサ素子20の第2端面30b側の端部が膨らんだ形状であっても、電解コンデンサ1eでは、陰極7の第2端面30b側の端部の位置ずれパターンが図1に示すようなランダムである場合と比較して、積層体30の厚み方向Tにおける長さが小さくなりやすく、小型化されやすい。また、電解コンデンサ1eでは、陰極7の第2端面30b側の端部の位置ずれパターンが図1に示すようなランダムである電解コンデンサと同じサイズで比較して、コンデンサ素子20の有効領域の長さ方向Lにおける長さが大きくなりやすいため、静電容量が大きくなりやすい。
陰極7の第2端面30b側の端部の位置ずれパターンは、図1及び図10に示すようなパターン以外であってもよい。例えば、厚み方向Tにおいて積層体30の底面及び上面の一方から他方に向かうにつれて、陰極7の第2端面30b側の端部が、長さ方向Lにおいて第2外部電極側にずれていくパターンであってもよい。この場合、第1コンデンサ素子20Aと第2コンデンサ素子20Bとが隣り合うことになる。
以下、本発明の電解コンデンサをより具体的に開示した実施例を示す。以下の実施例では、本発明の電解コンデンサとして固体電解コンデンサを示す。なお、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1の固体電解コンデンサを、以下の方法で製造した。
<積層体形成工程>
まず、弁作用金属基体としてのアルミニウム箔を中心に有し、多孔質部としてのエッチング層を表面に有する陽極を準備した。次に、陽極をアジピン酸アンモニウム水溶液に浸漬して陽極酸化処理を行うことにより、陽極の多孔質部の表面上に誘電体層を形成した。そして、得られた構造物をポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)の水分散体に浸漬した後、乾燥することにより、誘電体層の表面上に固体電解質層を形成した。更に、得られた構造物をカーボンペーストに浸漬した後、銀ペーストに浸漬することにより、固体電解質層の表面上に、カーボン層及び銀層が順に積層された導電層を形成した。これらにより、図2に示した構成を有するコンデンサ素子を形成した。
次に、複数のコンデンサ素子を、導電性接着剤を介して積層することにより、図2に示した構成を有する積層体を形成した。
<第1電極層形成工程>
積層体を銀ペーストに浸漬することにより、図3に示した構成を有する第1電極層を、積層体の第2端面上に形成した。第1電極層は、積層体に設けられたすべての陰極に接続されていた。
<封止体形成工程>
積層体及び第1電極層の周囲を、エポキシ樹脂及びシリカ粒子を含む封止樹脂で封止しつつ、ダイサーで個片化することにより、図4に示した構成を有する封止体を形成した。封止体の長さ方向における一方の端面では陽極が露出し、封止体の長さ方向における他方の端面では第1電極層が露出していた。
<第1外部電極形成工程>
封止体に銀ペーストをスクリーン印刷することにより、図5に示した構成を有する第1外部電極を、封止体の一方の端面上に形成した。
<第2外部電極形成工程>
封止体に銀ペーストをスクリーン印刷することにより、図6に示した構成を有する第2電極層を、封止体の他方の端面上に形成した。これにより、積層体の第2端面側から順に、第1電極層と、第1電極層に接続された第2電極層と、を有する第2外部電極を形成した。
以上により、図1に示した構成を有する実施例1の固体電解コンデンサを製造した。実施例1の固体電解コンデンサの仕様は、以下の通りであった。
第1電極層の長さ方向における最大長さ(図1中の最大長さLa):50μm
第2電極層の長さ方向における最大長さ(図1中の最大長さLb):20μm
第3陰極の第2端面側の端部と第1陰極の第2端面側の端部との長さ方向における距離(図1中の距離Lc):30μm
[比較例1]
第1電極層形成工程を行わなかったこと以外、実施例1の固体電解コンデンサと同様にして、比較例1の固体電解コンデンサを製造した。つまり、積層体の周囲を封止樹脂で封止した後に第1外部電極及び第2外部電極を形成することにより、比較例1の固体電解コンデンサを製造した。
[評価]
実施例1及び比較例1の固体電解コンデンサについて、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
<高温試験>
まず、各例の固体電解コンデンサのESRを測定した。次に、各例の固体電解コンデンサに対して、温度105℃の環境下で1000時間放置する高温試験を行った。そして、高温試験によるESRの変化を、「高温試験後でのESR」/「高温試験前でのESR」として測定した。
Figure 0007207606000001
表1に示すように、実施例1の固体電解コンデンサでは、比較例1の固体電解コンデンサと比較して、高温試験前でのESRが低く、更に、高温試験によるESRの変化が小さかった。つまり、実施例1の固体電解コンデンサでは、積層体に陰極の第2端面側の端部の長さ方向における位置ずれがあっても、ESRが低いことが分かった。
1a、1b、1c、1d、1e 電解コンデンサ
3 陽極
3a 弁作用金属基体
3b 多孔質部
5 誘電体層
7 陰極
7A 第1陰極
7Aa 第1陰極の第2端面側の端部
7B 第2陰極
7Ba 第2陰極の第2端面側の端部
7C 第3陰極
7Ca 第3陰極の第2端面側の端部
7a 固体電解質層
7b 導電層
8 封止樹脂
9 封止体
9a、9b 封止体の端面
9c 封止体の底面
9d 封止体の上面
11 第1外部電極
13 第2外部電極
13a 第2外部電極の第1外部電極側の端部
14 第1電極層
14a 第1電極層の第1外部電極側(第1端面側)の端部
15 第2電極層
20 コンデンサ素子
20A 第1コンデンサ素子
20B 第2コンデンサ素子
20C 第3コンデンサ素子
30 積層体
30a 積層体の第1端面
30b 積層体の第2端面
40 導電性接着剤
L 長さ方向
La 第1電極層の長さ方向における最大長さ
Lb 第2電極層の長さ方向における最大長さ
Lc 第3陰極の第2端面側の端部と第1陰極の第2端面側の端部との長さ方向における距離
Ld 第1陰極の第2端面側の端部と第2陰極の第2端面側の端部との長さ方向における距離
T 厚み方向
W 幅方向

Claims (19)

  1. 表面に多孔質部を有する陽極と、前記多孔質部の表面上に設けられた誘電体層と、前記誘電体層を介して前記陽極に対向する陰極とを含む複数のコンデンサ素子が厚み方向に積層され、かつ、前記厚み方向に直交する長さ方向に相対する第1端面及び第2端面を有する積層体と、
    前記積層体の前記第1端面から露出した前記陽極に接続され、前記第1端面上に設けられた第1外部電極と、
    前記積層体の前記第2端面から露出した前記陰極に接続され、前記第2端面上に設けられた第2外部電極と、
    封止樹脂と、を備え、
    前記複数のコンデンサ素子は、第1陰極を有する第1コンデンサ素子と、第2陰極を有する第2コンデンサ素子と、を含み、
    前記第1陰極の前記第2端面側の端部と前記第2陰極の前記第2端面側の端部とは、前記長さ方向にずれており、
    前記第1陰極の前記第2端面側の端部は、前記積層体に設けられたすべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで、前記長さ方向において最も前記第2外部電極側に位置し、
    前記第2陰極の前記第2端面側の端部は、前記積層体に設けられたすべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで、前記長さ方向において前記第1陰極の前記第2端面側の端部に次いで前記第2外部電極側に位置し、
    前記第2外部電極は、前記第1陰極及び前記第2陰極に接続され、
    前記第2外部電極の前記第1外部電極側の端部は、前記長さ方向において、前記第2陰極の前記第2端面側の端部よりも前記第1外部電極側に位置し
    前記第2外部電極は、前記積層体の前記第2端面側から順に、第1電極層と、前記第1電極層に接続された第2電極層と、を有し、
    前記第1電極層は、前記第1陰極及び前記第2陰極に接続され、
    前記積層体、前記第1電極層、及び、前記封止樹脂は、前記積層体及び前記第1電極層の周囲が前記封止樹脂で封止された封止体を構成し、
    前記第1外部電極は、前記封止体の前記長さ方向における一方の端面から露出した前記陽極に接続されつつ、前記封止体の一方の端面上に設けられ、
    前記第2電極層は、前記封止体の前記長さ方向における他方の端面から露出した前記第1電極層に接続されつつ、前記封止体の他方の端面上に設けられている、ことを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 前記積層体に設けられたすべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで前記長さ方向において最も前記第1外部電極側に位置する前記陰極の前記第2端面側の端部と、前記第1陰極の前記第2端面側の端部との前記長さ方向における距離は、10μm以上、200μm以下である、請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記第2外部電極の前記長さ方向における最大長さは、前記積層体に設けられたすべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで前記長さ方向において最も前記第1外部電極側に位置する前記陰極の前記第2端面側の端部と、前記第1陰極の前記第2端面側の端部との前記長さ方向における距離よりも大きい、請求項1又は2に記載の電解コンデンサ。
  4. 前記第2外部電極は、前記積層体に設けられたすべての前記陰極に接続されている、請求項1~3のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  5. 前記第2外部電極は、導電成分と樹脂成分とを含む樹脂電極層を有する、請求項1~4のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  6. 前記第2電極層は、前記第1電極層に直に接続されている、請求項1~5のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  7. 前記封止体は、前記厚み方向に相対する底面及び上面を有し、
    前記封止体の前記底面と前記積層体との間、及び、前記封止体の前記上面と前記積層体との間には、前記第1電極層の一部が回り込んでいる、請求項1~6のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  8. 前記第1電極層の一部は、前記厚み方向に隣り合う前記コンデンサ素子の間に存在するすべての隙間に入り込んでいる、請求項1~7のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  9. 記第1電極層の前記第1外部電極側の端部は、前記長さ方向において、前記第2陰極の前記第2端面側の端部よりも前記第1外部電極側に位置している、請求項1~のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  10. 前記第1電極層の前記長さ方向における最大長さは、前記積層体に設けられたすべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで前記長さ方向において最も前記第1外部電極側に位置する前記陰極の前記第2端面側の端部と、前記第1陰極の前記第2端面側の端部との前記長さ方向における距離よりも大きい、請求項に記載の電解コンデンサ。
  11. 前記第1電極層は、前記積層体に設けられたすべての前記陰極に接続されている、請求項又は10に記載の電解コンデンサ。
  12. 前記第2電極層は、導電成分と樹脂成分とを含む樹脂電極層を有する、請求項11のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  13. 記第1電極層は、前記第2電極層及び前記封止樹脂で覆われている、請求項12のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  14. 前記第1コンデンサ素子と前記第2コンデンサ素子とは、前記厚み方向に隣り合う、請求項1~13のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  15. 前記第2陰極の前記第2端面側の端部は、前記積層体に設けられたすべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで、前記長さ方向において最も前記第1外部電極側に位置し、
    前記第1コンデンサ素子と前記第2コンデンサ素子とは、前記厚み方向に交互に積層されている、請求項14に記載の電解コンデンサ。
  16. 表面に多孔質部を有する陽極と、前記多孔質部の表面上に設けられた誘電体層と、前記誘電体層を介して前記陽極に対向する陰極とを含む複数のコンデンサ素子が厚み方向に積層され、かつ、前記厚み方向に直交する長さ方向に相対する第1端面及び第2端面を有する積層体を形成する工程であって、前記複数のコンデンサ素子に、すべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで前記長さ方向において最も前記第1端面とは反対側に前記第2端面側の端部が位置する第1陰極を有する第1コンデンサ素子と、前記第2端面側の端部が、前記第1陰極の前記第2端面側の端部と前記長さ方向にずれ、かつ、すべての前記陰極の前記第2端面側の端部のうちで前記長さ方向において前記第1陰極の前記第2端面側の端部に次いで前記第1端面とは反対側に位置する第2陰極を有する第2コンデンサ素子とが含まれる、前記積層体を形成する、積層体形成工程と、
    前記積層体の前記第2端面上に、前記第1陰極及び前記第2陰極に接続され、かつ、前記第1端面側の端部が前記長さ方向において前記第2陰極の前記第2端面側の端部よりも前記第1端面側に位置するように、第1電極層を形成する、第1電極層形成工程と、
    前記積層体及び前記第1電極層の周囲を封止樹脂で封止することにより、前記長さ方向における一方の端面から前記陽極が露出し、かつ、前記長さ方向における他方の端面から前記第1電極層が露出した封止体を形成する、封止体形成工程と、
    前記封止体の一方の端面上に、前記陽極に接続された第1外部電極を形成する、第1外部電極形成工程と、
    前記封止体の他方の端面上に、前記第1電極層に接続された第2電極層を形成することにより、前記積層体の前記第2端面側から順に、前記第1電極層と、前記第1電極層に接続された前記第2電極層と、を有する第2外部電極を形成する、第2外部電極形成工程と、を備える、ことを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
  17. 前記第1電極層形成工程では、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法、めっき法、又は、スパッタ法により、前記第1電極層を形成する、請求項16に記載の電解コンデンサの製造方法。
  18. 前記第2外部電極形成工程では、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、転写法、インクジェット印刷法、ディスペンス法、スプレーコート法、刷毛塗り法、ドロップキャスト法、静電塗装法、めっき法、又は、スパッタ法により、前記第2電極層を形成する、請求項16又は17に記載の電解コンデンサの製造方法。
  19. 前記第2外部電極形成工程では、導電成分と樹脂成分とを含む導電性ペーストを用いて、前記第2電極層を形成する、請求項1618のいずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
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