JP7206838B2 - 車両乗降支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両乗降支援装置に関する。
下記特許文献1には、車両の乗降口の開放時に車両の外側面に沿って移動するスイングドアに一端が枢着され、他端が乗降口近傍で車両に枢着された支持アームを備えた車両用スイングドアの支持装置が開示されている。支持アームには、スイングドアの開放状態において乗降口の側部から車外に手すりとなるように突出し、閉止状態において乗降口側ヘの進入を防止するためのステーが設けられている。
特開平8-118958号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両用スイングドアの支持装置では、スイングドアの閉止状態では、支持アーム及びステーが回転されて室内内に移動する。このため、室内内に移動された支持アーム及びステーにより、乗員の車内空間が減少する。そこで、ドア開放時には乗員が乗降しやすくかつドア閉止時には乗員の車内空間を確保できる車両乗降支援装置が望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、ドア開放時には乗員が乗降しやすくかつドア閉止時には乗員の車内空間を確保できる車両乗降支援装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両乗降支援装置は、車両側部に車両内側と車両外側とを連通して設けられたドア開口部の車両前方側又は車両後方側端部の車両内側に車両上下方向に沿って設けられた支柱部と、前記支柱部に設けられ、前記ドア開口部に開閉可能に設けられたドアの開放時には車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動可能とされ、前記ドアの閉止時には前記支柱部に沿って収納された手すり部と、前記支柱部に設けられ、前記手すり部を回動させる回動機構と、を含み、前記手すり部は、車両外側かつ車両上方側へ回動された使用状態において長手方向となる車幅方向の略中間部において、車幅方向内側部分と車幅方向外側部分とに分割する分割部と、前記分割部から車幅方向内側端部までを形成する第1手すり部と、前記分割部から車幅方向外側端部までを形成すると共に当該使用状態において車両上下方向に沿った軸線回りに車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に前記第1手すり部と前記分割部において連結された第2手すり部と、当該使用状態における上面部に、当該長手方向に沿って設けられ、乗員による把持を検知するセンサ部と、前記センサ部と連動し、前記センサ部が前記乗員による把持を検知すると前記第2手すり部の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する規制機構と、を含んで構成されている。
また、請求項2に記載の車両乗降支援装置は、車両側部に車両内側と車両外側とを連通して設けられたドア開口部の車両前方側又は車両後方側端部の車両内側縁部に設けられ、車両前後方向に沿った軸線回りに回転可能な駆動軸を備えた回動機構と、前記駆動軸に取り付けられ、前記ドア開口部に開閉可能に設けられたドアの開放時には車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動可能とされ、前記ドアの閉止時には車両上下方向に沿って車両内側に収納された手すり部と、を含み、前記手すり部は、車両外側かつ車両上方側へ回動された使用状態において長手方向となる車幅方向の略中間部において、車幅方向内側部分と車幅方向外側部分とに分割する分割部と、前記分割部から車幅方向内側端部までを形成する第1手すり部と、前記分割部から車幅方向外側端部までを形成すると共に当該使用状態において車両上下方向に沿った軸線回りに車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に前記第1手すり部と前記分割部において連結された第2手すり部と、当該使用状態における上面部に、当該長手方向に沿って設けられ、乗員による把持を検知するセンサ部と、前記センサ部と連動し、前記センサ部が前記乗員による把持を検知すると前記第2手すり部の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する規制機構と、を含んで構成されている。
請求項1及び請求項2に記載の車両乗降支援装置によれば、手すり部は、第1手すり部と車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に第1手すり部に連結された第2手すり部とにより構成されている。また、使用状態における上面部には長手方向に沿ってセンサ部が設けられているため、乗員が手すり部を把持したことを検知することができる。さらに、手すり部には、センサ部が乗員による把持を検知するとセンサ部に連動して第2手すり部の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する規制機構が設けられている。これにより、車両の乗降のために手すり部を把持した乗員は、安定して手すり部を把持することができかつ安定した姿勢で車両に乗降することができる。
さらに、請求項1及び請求項2に記載の車両乗降支援装置によれば、センサ部が乗員の把持を検知しないときは、第2手すり部は回動を規制されない。このため、車両外側を歩行する歩行者や車両外側を通過する自転車が使用状態において乗員が把持していない手すり部に接触した際に、第2手すり部は歩行者や自転車の進行方向となる車両前方側又は車両後方側へ向けて回動する。これにより、歩行者や自転車乗員が第2手すり部に接触したことによる手すり部からの衝撃を緩和することができ、歩行者や自転車乗員の安全性をより向上することができる。
請求項3に記載の車両乗降支援装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両乗降支援装置において、前記回動機構は、前記ドアの開閉機構により駆動され、前記ドアの開閉と連動して前記手すり部を回動させる。
請求項3に記載の車両乗降支援装置によれば、回動機構は、ドアの開閉機構を用いて駆動され、ドアの開閉と連動して前記手すり部を効率良く回動させる事ができる。また、回動機構に駆動装置を設ける必要が無いため、駆動装置を設けることによるコストの増加を抑制することができる。
請求項4に記載の車両乗降支援装置は、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両乗降支援装置において、前記センサ部は、前記乗員の手が前記上面部に接触した状態又は前記乗員の手が前記上面部に近接した状態を検知するための静電センサを含んで構成されている。
請求項4に記載の車両乗降支援装置によれば、センサ部には、静電センサを含んで構成されているため、静電容量の変化を検出することにより、広い検知範囲内で検知対象となる乗員の手を検知することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両乗降支援装置は、ドア開放時には乗員が乗降しやすくかつドア閉止時には乗員の車内空間を確保できるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両乗降支援装置が設けられた車両を左後方側から見た斜視図である。 第1実施形態に係る車両乗降支援装置のドア開放時の使用状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る手すり部と下側支持部材を図2の3-3線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。 第1実施形態に係る車両乗降支援装置の回動機構を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両乗降支援装置のドア開放時における手すり部の使用状態を車両後方側から見た背面図である。 第1実施形態に係る車両乗降支援装置のドア閉止時における手すり部の収納状態を車両後方側から見た背面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る車両乗降支援装置が設けられた車両を左後方側から見た斜視図である。 第1実施形態の第2変形例に係る車両乗降支援装置が設けられた車両を左後方側から見た斜視図である。 第2実施形態に係る車両乗降支援装置のドア開放時の使用状態を示す斜視図である。 図9のA線矢視部分に示された手すり部の分割部の拡大図である。 図10に示された手すり部を図10の11-11線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。 第2実施形態に係る規制機構により第2手すり部の回動が規制される状態を示した説明図である。 第2実施形態に係る規制機構により第2手すり部の回動の規制されていない状態を示した説明図である。 乗員が手すり部を握り込んで把持する状態を車両外側から見た側面図である。 乗員が手のひらを浮かせて手すり部を把持する状態を車両外側から見た側面図である。 第2実施形態の第1変形例に係る規制機構を示す斜視図である。 第2実施形態の第2変形例に係る規制機構を示す斜視図である。 第2実施形態の第3変形例に係る規制機構を示す斜視図である。 第2実施形態の第4変形例に係る規制機構を示す斜視図である。 第3実施形態に係る車両乗降支援装置が設けられた車両を左後方側から見た斜視図である。
以下、図1~図6を用いて、本発明に係る車両乗降支援装置の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車幅方向内側を示している。また、ここでは、車両前方側を向いた場合の右手方向を「車両右側」、左手方向を「車両左側」と定義する。
図1には、車両乗降支援装置10が設けられた車両12を左後方側から見た様子が示されている。車両12側部の上部には、ルーフサイドレール14が配置されており、ルーフサイドレール14は、車両前後方向に沿って延在されている。また、車両12側部の下部には、車両前後方向を長手方向とするロッカ16が配置されており、ロッカ16は、長手方向に沿って延在されている。ロッカ16の車両前方側からはセンタピラー18が車両上方側へ立設されており、センタピラー18の上端部はルーフサイドレール14の車両前後方向略中間部に接続されている。センタピラー18の車両後方側には、リアピラー20がロッカ16から車両上方側へ立設されており、リアピラー20の上端部はルーフサイドレール14の後端部に接続されている。
ルーフサイドレール14、ロッカ16、センタピラー18及びリアピラー20は、いずれも閉断面構造とされて車体骨格部材を構成している。車両12側部には、ルーフサイドレール14とセンタピラー18とロッカ16とリアピラー20とを含む車体骨格部材で囲まれたドア開口部としてのリアドア開口部22が形成されている。すなわち、ルーフサイドレール14は、リアドア開口部22の上縁側で車両前後方向に沿って配置され、ロッカ16は、リアドア開口部22の下縁側で車両前後方向に沿って配置されている。また、センタピラー18は、リアドア開口部22の前縁側で車両上下方向に沿って配置され、リアピラー20は、リアドア開口部22の後縁側で車両上下方向に沿って配置されている。
リアドア開口部22は、車室外と車室内とを連通させており、ドアとしてのスライドドア24によって開閉されるようになっている。また、リアドア開口部22の周端縁の全周には、オープニングウェザーストリップ(図示省略)が取り付けられている。なお、車両12側部の車両前方側には、フロントドア開口部26が形成され、フロントドア開口部26を開閉するためのフロントドア28が設けられているが詳細な説明は省略する。
スライドドア24は、車両後方側に移動されることでリアドア開口部22を開放させると共に車両前方側に移動されることでリアドア開口部22を閉止させるように構成されている。リアドア開口部22の車両後方側かつ車両下部には、スライドドア24を開閉するための開閉機構としての電動式パワーユニット32が設けられている。電動式パワーユニット32は、図示しないモータと、モータベルト34(図4参照)と、複数のローラー36(図4参照)と、を含んで構成されている。モータベルト34は、図示しないブラケットを介してスライドドア24と連結されている。このため、モータが作動することによってモータベルト34が駆動され、スライドドア24をスライドさせる構成とされている。
図2には、ドア開放時の車両乗降支援装置10が示されている。車両乗降支援装置10は、支柱部40と、手すり部58と、手すり部58を車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動させるための回動機構70と、を含んで構成されている。ここでは、ドア開放時において、手すり部58が車両外側かつ車両上方側へ回動された状態を「使用状態」、ドア閉止時において、手すり部58が車両内側へ収納された状態を「収納状態」と称する。
支柱部40は、リアドア開口部22の車両前方側端部の車両内側において、車両上下方向に沿って設けられている。支柱部40は、金属部材により略筒状に形成され、下端部はブラケット40Aを介して、例えば、ボルト締結(図示省略)により車体フロア30に固定されている。
支柱部40の車幅方向外側の側面には、車両上下方向に沿って2箇所の開口部48、50が形成されている。支柱部40の車幅方向外側かつ車両上方側の側面には、後述する上側支持部材44を支柱部40の内側に取り付けるための上側開口部48が形成されている。上側開口部48の車両下方側には、後述する下側支持部材46を回動機構70に取り付けるための下側開口部50が形成されている。また、支柱部40の高さ(車両上下方向の長さ)は、使用状態において車両12に乗車しようとする乗員が立つ地面から手すり部58の上端までの高さが、公共施設等の階段に設けられた手すりの高さと略同一の高さになるように設定されている。
手すり部58は、手すり本体60と、手すり本体60を支持する上側支持部材44及び下側支持部材46と、を含んで構成されている。手すり本体60は、例えば、樹脂製の棒材により構成され、使用状態において長手方向となる車幅方向かつ車両水平方向に延在するように上側支持部材44及び下側支持部材46を介して支柱部40に取り付けられている。手すり本体60は、使用状態において車両上方側となる上面部63と、車両前方側及び車両後方側となる側部64と、車両下方側となる下面部65を備えて形成されている。下面部65には、使用状態において車両下方側へ凹となる溝部62が、手すり本体60の長手方向に沿って形成されている。また、手すり本体60は、溝部62の使用状態において車幅方向内側となる部位で上側支持部材44と連結される。さらに、手すり本体60は、溝部62の使用状態において車幅方向略中間部となる部位で下側支持部材46と連結されている。
図3に示されるように、手すり本体60の側部64において下側支持部材46と連結される部位には、手すり本体60の幅方向となる車両前後方向に沿って取付孔66が貫通形成されている。同様に、手すり本体60の側部64において上側支持部材44と連結される部分にも、手すり本体60の幅方向となる車両前後方向に沿って図示しない取付孔66が貫通形成されている。
図2に示されるように、手すり本体60の使用状態における車幅方向内側端部60Aは、支柱部40よりも車両内側に位置するように形成されている。また、図6に示されるように、手すり本体60の使用状態における車幅方向外側端部60Bは、収納状態において支柱部40のブラケット40Aが固定されている車体フロア30よりも車両上方側に位置するように形成されている。
図2に示されるように、上側支持部材44は、例えば、金属製の棒材により形成されて、手すり本体60と支柱部40とを連結している。上側支持部材44は、上側開口部48から支柱部40側の端部までの部分が、車両水平方向に沿って直線状に形成され、上側開口部48から手すり本体60側の端部までの部分が車両上方側へ湾曲して形成されている。上側支持部材44は、その支柱部40側の端部が上側開口部48から支柱部40に挿入され、当該端部に形成されたフランジ部44Aと支柱部40の内側とが、例えば、ボルト締結(図示省略)されることにより支柱部40に固定されている。
図3に示されるように、上側支持部材44の手すり本体60側の端部は、手すり本体60の内側に形成された溝部62の幅BDよりも薄い肉厚に形成され、溝部62の内側に取り付けられている。上側支持部材44の溝部62の内側に取り付けられる部分には、上側支持部材44の厚さ方向(車両前後方向)に沿って挿通孔44Bが貫通形成されている。上側支持部材44の手すり本体60側の端部は、取付孔66と挿通孔44Bに挿通されたピン56を介して溝部62に取り付けられている。このため、手すり本体60は、挿通孔44Bに挿通されたピン56の長手方向となる車両前後方向に沿った軸線回りに回動可能に構成されている。
図2に示されるように、下側支持部材46は、例えば、金属製の棒材により直線状に形成されて、手すり本体60と回動機構70とを連結している。下側支持部材46は、その支柱部40側の端部が下側開口部50から支柱部40に挿入され、回動機構70に取り付けられている。下側支持部材46の支柱部40側の端部には、下側支持部材46の厚さ方向(車両前後方向)に沿って支柱部側挿通孔46Aが貫通形成されている。下側支持部材46の回動機構70側の端部は、支柱部側挿通孔46Aに挿通されたピン56を介して回動機構70を構成する回転軸受72に取り付けられている。このため、下側支持部材46は、ピン56の長手方向となる車両前後方向に沿った軸線回りに回動可能に構成されている。
下側支持部材46の手すり本体60側の端部は、手すり本体60の内側に形成された溝部62の幅BD(図3参照)よりも薄い肉厚に形成され、溝部62の内側に取り付けられている。下側支持部材46の溝部62に取り付けられる部分には、下側支持部材46の厚さ方向(車両前後方向)に沿って手すり部側挿通孔46Bが貫通形成されている。上側支持部材44の手すり本体60側の端部は、取付孔66と手すり部側挿通孔46Bに挿通されたピン56(図3参照)を介して溝部62に取り付けられている。このため、手すり本体60は、手すり部側挿通孔46Bに挿通されたピン56の長手方向となる車両前後方向に沿った軸線回りに回動可能に構成されている。
手すり本体60の両側の側部64の取付孔66が形成された部分には、ピン56が挿入された取付孔66を塞ぐように、カバー材68が嵌入されている。カバー材68は、例えば、手すり本体60と同種の樹脂材で構成され、取付孔66の側部64側の開口と略同一形状となる略円板状に形成されている。これにより、手すり本体60を握った乗員の手や指がピン56に直接触れないように構成されている。
図4に示されるように、支柱部40の内部には、回動機構70が配置されている。回動機構70は、ロッド74と、ロッド74に上下動可能に取り付けられた回転軸受72と、電動式パワーユニット32からの動力をロッド74に伝達させるためのクラッチ76、ロッド側ギア90及びクラッチ側ギア92と、を含んで構成されている。
ロッド74は、鉄製の丸棒部材により形成されており、その外側部74Aには、雄ねじが切られている。ロッド74は、支柱部40の内側において長手方向を車両上下方向に沿って配置されている。ロッド74には、内側に雌ねじが形成された雌ねじ部72Aを備えた回転軸受72が取り付けられている。回転軸受72は、雌ねじ部72Aにロッド74が螺入されることにより、ロッド74に対して上下動可能に取り付けられている。
ロッド74の上端部は、略円板状に形成された上側軸受部82の下端側に形成された略円筒状の孔部(図示省略)に回転可能に挿入されている。上側軸受部82の側部には、帯状に形成された上側固定座84が取り付けられている。上側固定座84の端部に形成されたフランジ部が支柱部40の車幅方向内側の内壁に固定されることにより、上側軸受部82は、支柱部40に固定されている。また、ロッド74の下端部は、略円板状に形成された下側軸受部86の上端側に形成された略円筒状の孔部(図示省略)に回転可能に挿入されている。下側軸受部86の側部には、帯状に形成された下側固定座88が取り付けられている。下側固定座88の端部に形成されたフランジ部が支柱部40の車幅方向内側の内壁に固定されることにより、下側軸受部86は、支柱部40に固定されている。
ロッド74の下端部には、外側部に歯車が形成されたロッド側ギア90が固定されている。ロッド側ギア90の車両後方側には、外側部に歯車が形成され、ロッド側ギア90と噛合するクラッチ側ギア92が配置されている。ロッド側ギア90及びクラッチ側ギア92は、ローラー36の径よりも小さい径で形成されている。
クラッチ側ギア92には、丸棒状に形成された上側伝達軸94が下端側から差し込まれている。上側伝達軸94は、車体フロア30を貫通して車体フロア30(図2参照)の車両下方側に配置されたクラッチ76に接続されている。クラッチ76には、下端は、丸棒状に形成された下側伝達軸96が下端側からクラッチ76に差し込まれている。下側伝達軸96は、電動式パワーユニット32のモータベルト34が掛けられたローラー36に連結されている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
スライドドア24を開放する場合は、図4に示されるように、電動式パワーユニット32が作動されることにより、電動式パワーユニット32のモータがモータベルト34を駆動し、スライドドア24を車両後方側へ移動させる。スライドドア24を開放するためにモータベルト34が駆動されると同時に、モータベルト34が掛けられたローラー36が回転する。ローラー36が回転することにより、上側伝達軸94と下側伝達軸96とが連結されたクラッチ76を介してクラッチ側ギア92が回転する。クラッチ側ギア92の回転による動力は、ロッド側ギア90を介してロッド74へ伝達されるためロッド74が回転する。
図5に示されるように、ロッド74の回転により、ロッド74の下端側にある回転軸受72がロッド74に沿って上昇する。これにより、下側支持部材46が車両上方側へ向けて移動し、下側支持部材46に連結された手すり本体60は、車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動される。ロッド74の長さは、スライドドア24が車両後方側へ移動する距離に比べると短く設定されている。また、ロッド側ギア90及びクラッチ側ギア92は、ローラー36の径よりも小さい径で形成されているため、ローラー36の回転により回転されるロッド側ギア90及びクラッチ側ギア92の回転数は、ローラー36の回転数に比べて多くなる。このため、スライドドア24の開放が完了するまでに、回転軸受72は、ロッド74の下端部から上端部まで上昇し終える。これにより、手すり本体60は、スライドドア24が開放されると同時に収納状態から使用状態へと回動され、スライドドア24の車両後方側への移動が完了する前に使用状態まで回動を終えている。
スライドドア24を閉止する場合は、図4に示されるように、電動式パワーユニット32が作動されることにより、電動式パワーユニット32のモータがモータベルト34を駆動し、車両後方側に移動されたスライドドア24を車両前方側へ移動させる。スライドドア24を閉止するためにモータベルト34が駆動されると同時に、モータベルト34が掛けられたローラー36が回転する。ローラー36が回転することにより、上側伝達軸94と下側伝達軸96とが連結されたクラッチ76を介してクラッチ側ギア92が回転させる。クラッチ側ギア92の回転による動力は、ロッド側ギア90を介してロッド74へ伝達されるためロッド74が回転する。
図6に示されるように、ロッド74の回転により、ロッド74の下端側にある回転軸受72がロッド74に沿って下降する。これにより、下側支持部材46が車両下方側へ向けて移動し、下側支持部材46に連結された手すり本体60は、車両前後方向に沿った軸線回りに車両内側かつ車両下方側へ向けて回動される。ローラー36の回転により回転されるロッド側ギア90及びクラッチ側ギア92の回転数は、ローラー36の回転数に比べて多くなるため、スライドドア24の閉止が完了するまでに、回転軸受72は、ロッド74の上端部から下端部まで下降し終える。これにより、手すり本体60は、スライドドア24が閉止されると同時あるいはその前に使用状態から収納状態へと回動され、スライドドア24の車両前方側への移動が完了する前に収納状態まで回動を終えている。
本実施形態に係る車両乗降支援装置10によれば、手すり本体60の車幅方向外側端部60Bは、手すり本体60が車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動されるため、使用状態において車両外側に位置するように構成されている。また、車幅方向内側端部60Aは、使用状態において支柱部40よりも車両内側に位置するように構成されている。このため、乗員は、乗車時と降車時のいずれの場合においても、乗員の体よりも乗員の進行方向前方の手すりを容易につかむことができる。これにより、乗員は、姿勢を安定させることができると共に足への負担を低減させることができ、車両に乗降しやすくなる。
また、本実施形態に係る車両乗降支援装置10によれば、スライドドア24の閉止の完了よりも前に、手すり部58は、リアドア開口部22の前端部の車両内側に車両上下方向に沿って設けられた支柱部40に沿って収納される。このため、乗員の車内空間を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両乗降支援装置10は、ドア開放時には乗員が乗降しやすくかつドア閉止時には乗員の車内空間を確保できる。
さらに、本実施形態に係る車両乗降支援装置10によれば、スライドドア24を開閉するための電動式パワーユニット32を用いることで手すり本体60を車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動させることができる。このため、車両乗降支援装置10を駆動するための装置を別個に設ける必要が無く、車両乗降支援装置10を製造するためのコストの増加を抑制することができる。
また、本実施形態に係る車両乗降支援装置10によれば、手すり本体60は、スライドドア24の開放が完了する前に使用状態まで回動されている。このため、車両12に乗降する乗員は、容易に手すり本体60をつかむことができる。
また、本実施形態に係る車両乗降支援装置10によれば、手すり本体60は、使用状態において車両水平方向に延在されている。さらに、車両12に乗車しようとする乗員が立つ地面から手すり部58の上端となる手すり本体60の上面までの高さは、公共施設等の階段に設けられた手すりの高さと略同一の高さになるように設定されている。このため、乗員は、例えば、握力の弱い高齢者の場合であっても、弱い力で手すり本体60をつかむことができると共に乗員の姿勢を安定させることができる。
(第1変形例)
次に、図7を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る車両乗降支援装置110によれば、図7に示されるように、支柱部116は、その車両前方側に設けられた補強部材120によりセンタピラー18と連結されている。このため、支柱部116は、更に安定して車両12に取り付けられている。これにより、乗員は、乗車時と降車時のいずれの場合においても、乗員の体よりも乗員の進行方向前方の手すり部58をつかむことができると共に姿勢を安定させることができ、車両に乗降しやすくなる。
(第2変形例)
次に、図8を用いて、本実施形態の第2変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る車両乗降支援装置160によれば、図8に示されるように、支柱部166は、車両下方側に車両前後方向に沿って形成されたスライド溝部170に、図示しないスライド機構を介して車両前後方向にスライド可能に取り付けられている。また、スライド機構は、電動式パワーユニットと連動するように設けられている。このため、車両乗降支援装置160は、スライドドア24の開放時には車両後方側へ向けてスライド溝部170に沿ってスライドされる。また、スライドドア24の閉止時には車両前方側のセンタピラー18と車両12の座席の間へ向けてスライド溝部170に沿ってスライドされる(図8中の二点鎖線)。これにより、スライドドア24の閉止時に乗員の車内空間をさらに確保することができる。
(第2実施形態)
以下、図9から図15を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両乗降支援装置210について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、第2実施形態に係る車両乗降支援装置210によれば、手すり部220は、車両外側かつ車両上方側へ回動された使用状態において長手方向となる車幅方向の略中間部の分割部222において車幅方向内側部分と車幅方向外側部分とに分割されている。このため、分割部222から車幅方向内側端部にかけて、第1手すり部226が形成されている。また、分割部222から車幅方向外側端部にかけて、第2手すり部228が形成されている。手すり部220は、分割部222の使用状態における車両上方側が第2手すり部228、車両下方側が第1手すり部226となるように車幅方向かつ車両前後方向に沿って分割されている。これにより、第1手すり部226及び第2手すり部228は、分割部222の使用状態において車両上下方向に重なるように形成されている。
図10及び図11に示されるように、第1手すり部226と第2手すり部228は、分割部222に設けられた分割ヒンジ部230(図10左下側の図参照)によりヒンジ結合されている。これにより、第2手すり部228は、分割ヒンジ部230の軸線方向となる使用状態における車両上下方向に沿った軸線回りに車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に第1手すり部226と連結されている(図13の二点鎖線参照)。
分割ヒンジ部230は、分割部222の第1手すり部226側に配設された金属製の固定側ヒンジ部240と、分割部222の第2手すり部228側に配設された金属製の回動側ヒンジ部250と、固定側ヒンジ部240と回動側ヒンジ234とを連結する金属製のヒンジピン252と、を含んで構成されている。
第1手すり部226の分割部222側の内部には、使用状態における第1手すり部226の車両前後方向の略中間部において車幅方向に沿って延在された板状の固定側ヒンジ部240の第1板部240Aが埋設されている。固定側ヒンジ部240の第1板部240Aの使用状態における車幅方向外側端部には、内側にヒンジピン252が挿通される孔部を備えた略円筒状の第1筒部240Bが形成されている。
第2手すり部228の分割部222側の使用状態における車両前後方向略中間部かつ車幅方向内側端部には、車幅方向内側(第1手すり部226側)へ向けて凹とされた凹溝部246が手すり部220の使用状態における車幅方向に沿って形成されている。凹溝部246は、使用状態における車幅方向外側に向かうにつれて溝幅(車両前後方向に対向する内面の間隔)が狭くなるように形成されている。凹溝部246の内面には、凹溝部246の内部形状に沿って形成された回動側ヒンジ部250を構成する第2板部250Aが取り付けられている。回動側ヒンジ部250の第2板部250Aの使用状態における車幅方向外側端部には、内側にヒンジピン252が挿通される孔部を備えた略円筒状の第2筒部250Bが形成されている。
第1筒部240Bの孔部と第2筒部250Bの孔部は、使用状態における車両上下方向に重なるように配置されており、第1筒部240B及び第2筒部250Bの孔部にはヒンジピン252が第1筒部240B及び第2筒部250Bの軸方向に沿って挿通されている。これにより、回動側ヒンジ部250を備えた第2手すり部228は、ヒンジピン252の軸方向を軸線として車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に構成されている。
第1手すり部226の使用状態における車両上方側の車幅方向外側端部かつ車両前後方向中間部には、規制機構260が構成されている。規制機構260は、第2手すり部228に組み付けられた回動側ヒンジ部250と使用状態における車幅方向に沿って対向するように配置されている。規制機構260は、ソレノイド部262とソレノイド部262により第2手すり部228側へ向けて突出可能とされた金属製の凸状ピン264を含んで構成されている。凸状ピン264の使用状態における車幅方向外側の端部には、回動側ヒンジ部250の内部形状と略同一の外形を備えた突端部264Aが形成されている。突端部264Aは、回動側ヒンジ部250の内部形状に合わせて隙間無く挿入可能できるように使用状態における車幅方向外側へ向かうにつれて幅(使用状態における車両前後方向の長さ)が細く成形されている。
規制機構260のソレノイド部262は、略矩形の中空箱状に形成されて第1手すり部226に埋設されている。ソレノイド部262には、回動側ヒンジ部250と対向する側の端部となる使用状態における車幅方向外側端部に開口262Aが形成されている。凸状ピン264は、開口262A側からソレノイド部262に取り付けられている。凸状ピン264は、ソレノイド部262の使用状態における車幅方向内側に配置された板状のプランジャ266に取り付けられている。
プランジャ266は、図示しない鉄心、コイル、及び圧縮コイルスプリング等を含んで構成されたソレノイド268により使用状態における車幅方向内側及び外側へ向けて付勢される。このため、図12及び図13に示されるように、プランジャ266に取り付けられた凸状ピン264は、ソレノイド部262の内部に沿ってスライドする。これにより、第2手すり部228の回動を規制する場合は、ソレノイド部262に収納された凸状ピン264は、開口262Aから回動側ヒンジ部250へ向けて突出される。また、第2手すり部228の回動を規制しない場合は、凸状ピン264はソレノイド部262の内部に収納される。
なお、ここでは、第1手すり部226と第2手すり部228は、分割ヒンジ部230によりヒンジ結合されているとして説明したが、これに限らず、例えば、ボールジョイント等により結合されてもよい。
図10に示されるように、使用状態において手すり部220の上面となる上面部63には、手すり部220の長手方向に沿って乗員の手H(図14及び図15参照)が手すり部220を把持したことを検知するセンサ部270が配置されている。ここでは、センサ部270として静電センサが用いられている。これにより、センサ部270と検知対象(手すり部220を把持する乗員の手H)との静電容量の変化を検出することにより、広い検知範囲内で検知対象を検知することができる。具体的には、図14に示されるように、乗員の手Hが手すり部220を握り込んだ場合に乗員の手Hが手すり部220を把持したことを検知する。さらに、図15に示されるように、乗員の手Hの平が手すり部220の上方側へ浮いた状態で手すり部220を握った場合にも、センサ部270を構成する静電センサのセンシング範囲R内であれば、乗員の手Hが手すり部220を把持したことを検知することができる。
なお、ここでは、センサ部270として、静電センサが用いられているとして説明したが、これに限らず、赤外線センサや物理的なスイッチ等の乗員の手を検知可能な他のセンサ等が用いられてもよい。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る車両乗降支援装置210によれば、図10に示されるように、手すり部220は、第1手すり部226と車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に第1手すり部226に連結された第2手すり部228とにより構成されている。使用状態における上面部63には長手方向に沿ってセンサ部270が設けられているため、乗員の手Hが手すり部を把持したことを検知することができる。また、手すり部220には、規制機構260が設けられている。規制機構260は、図12に示されるように、センサ部270が乗員による把持を検知するとセンサ部270に連動して第2手すり部228の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する。これにより、車両12の乗降時に、図14及び図15に示されるように、手すり部220を把持した乗員は、安定して手すり部220を把持することができるため、安定した姿勢で車両12に乗降することができる。
さらに、本実施形態に係る車両乗降支援装置210によれば、センサ部270は乗員の把持を検知しないときは、図13に二点鎖線で示されるように、第2手すり部228は使用状態における車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能とされている。このため、車両外側を歩行する歩行者や車両外側を通過する自転車が手すり部220に接触した際に、第2手すり部228は、歩行者や自転車の進行方向となる車両前方側又は車両後方側へ向けて自由に回動する。これにより、第2手すり部228に接触した歩行者や自転車乗員が第2手すり部228から受ける衝撃を緩和することができ、歩行者や自転車乗員の安全性をより向上することができる。
第2手すり部228に組み付けられた回動側ヒンジ部250は、第1手すり部226へ向けて開口から使用状態において車幅方向外側端部となる内側へ向かうにつれて溝幅が狭くなるように形成されている。また、凸状ピン264の使用状態における車幅方向外側の端部には、回動側ヒンジ部250の内部形状と略同一の外形を備えた突端部264Aが形成されている。突端部264Aは、回動側ヒンジ部250の内部形状に合わせて隙間無く挿入できるように使用状態における車幅方向外側へ向かうにつれて幅が細く形成されている。このため、図13に二点鎖線で示されるように、第2手すり部228が多少車両前方側又は車両下方側へ向けて多少回動されている状態であっても、第2手すり部228へ向けて突出させた凸状ピン264を回動側ヒンジ部250へ挿入することができる。さらに、凸状ピン264の突端部264Aは、回動側ヒンジ部250へ隙間なく挿入されるため、第1手すり部226と第2手すり部228とを安定して固定することができる。
(第1変形例)
次に、図16を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る車両乗降支援装置280によれば、図16に示されるように、分割部222には、規制機構としての金属製の掛け金部282が設けられている。掛け金部282は、第2手すり部228の回動を規制する際に、分割部222の上面部63を覆う上板部282Aと分割部222の両側部64を覆う側板部282Bが一体で形成されている。側板部282Bの使用状態における車幅方向内側端部には、第1手すり部226を使用状態における車両前後方向に沿って貫通するように配置された金属製の軸部284が接合されている。軸部284は、センサ部270と連動して駆動する図示しないモータにより使用状態における車両前後方向を軸方向として回転可能に構成されている。掛け金部282は、軸部284を回転させることにより、軸部284の軸線方向回りに回動可能に構成されている。
本変形例に係る車両乗降支援装置280によれば、使用状態においてセンサ部270が乗員の手Hが手すり部220を把持したこと(図14及び図15参照)を検知すると、掛け金部282は分割部222側へ向けて回動され、分割部222をその外側から覆うことにより第2手すり部228の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する。これにより、車両12の乗降時に手すり部220を把持した乗員は、安定して手すり部220を把持することができるため、安定した姿勢で車両12に乗降することができる。また、センサ部270が乗員の把持を検知しないときは、掛け金部282は、使用状態における車両上方側かつ車幅方向内側へ向けて回動される。これにより、第2手すり部228の側部64に衝突した歩行者や自転車乗員が第2手すり部228から受ける衝撃を緩和することができ、歩行者や自転車乗員の安全性をより向上することができる。
(第2変形例)
次に、図17を用いて、本実施形態の第2変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る車両乗降支援装置285によれば、図17に示されるように、手すり部220の側部64には、規制機構としての金属製のスライド板部286が設けられている。スライド板部286は、第2手すり部228の回動を規制する際に分割部222の側部64を覆うスライド板286Aと、第1手すり部226の側部に設けられ、スライド板286Aを収納可能に中空箱状に形成された収納部286Bと、を含んで構成されている。収納部286Bの使用状態における車幅方向内側端部には、図示しないソレノイドとプランジャが配置されている。このため、スライド板286Aは、手すり部220の側面に沿って分割部222へ向けてスライド可能にプランジャに取り付けられている。また、ソレノイドとプランジャは、センサ部270と電気的に接続されており、センサ部270に連動してスライド板286Aを使用状態における車幅方向外側へ向けてスライドさせるように構成されている。
本変形例に係る車両乗降支援装置285によれば、使用状態においてセンサ部270が乗員の手Hが手すり部220を把持したこと(図14及び図15参照)を検知すると、スライド板部286のスライド板286Aは車幅方向外側へ向けてスライドされる。このため、スライド板286Aに分割部222の側部64が覆われた第2手すり部228は、車両前方側及び車両後方側へ向けた回動が規制される。これにより、車両12の乗降時に手すり部220を把持した乗員は、安定して手すり部220を把持することができるため、安定した姿勢で車両12に乗降することができる。また、センサ部270が乗員の把持を検知しないときは、スライド板286Aは、収納部286Bの内部に収納されている。これにより、第2手すり部228の側部64に衝突した歩行者や自転車乗員が第2手すり部228から受ける衝撃を緩和することができ、歩行者や自転車乗員の安全性をより向上することができる。
(第3変形例)
次に、図18を用いて、本実施形態の第3変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る車両乗降支援装置290によれば、図18に示されるように、分割部222には、規制機構としての金属製のスライド外枠部292が設けられている。スライド外枠部292は、分割部222の第1手すり部226側に設けられた第1ソレノイド部292Aと、第2手すり部228側に設けられた第2ソレノイド部292Bと、これらの外形に沿って設けられた外枠部292Cと、を含んで構成されている。外枠部292Cは、中心部にヒンジピン252を備えて略矩形箱状に形成された第1ソレノイド部292A及び第2ソレノイド部292Bの外形に沿って略矩形筒状に形成されている。このため、外枠部292Cは、使用状態における車両上下方向に沿って第1ソレノイド部292A及び第2ソレノイド部292Bの外側をスライド可能に構成されている。また、第1ソレノイド部292Aと第2ソレノイド部292Bには、図示しないソレノイド及びプランジャがそれぞれ設けられている。このため、外枠部292Cは、プランジャにより第1ソレノイド部292Aと第2ソレノイド部292Bの外側部に沿って使用状態における車両上下方向にスライド可能に構成されている。これにより、また、ソレノイドとプランジャは、センサ部270と電気的に接続されており、センサ部270に連動して外枠部292Cをスライドさせるように構成されている。
本変形例に係る車両乗降支援装置290によれば、使用状態においてセンサ部270が乗員の手Hが手すり部220を把持したこと(図14及び図15参照)を検知すると、スライド外枠部292の外枠部292Cは使用状態における手すり部220の車両上下方向略中間部まで車両上下方向に沿ってスライドされる(図18の二点鎖線)。手すり部220の車両上下方向略中間部スライドされた外枠部292Cにより、第2手すり部228の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動が規制される。これにより、車両12の乗降時に手すり部220を把持した乗員は、安定して手すり部220を把持することができるため、安定した姿勢で車両12に乗降することができる。また、センサ部270が乗員の把持を検知しないときは、外枠部292Cは、第1ソレノイド部292A側又は第2ソレノイド部292B側へ移動され、第2手すり部228は回動可能とされている。これにより、第2手すり部228の側部64に衝突した歩行者や自転車乗員が第2手すり部228から受ける衝撃を緩和することができ、歩行者や自転車乗員の安全性をより向上することができる。
(第4変形例)
次に、図19を用いて、本実施形態の第3変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係る車両乗降支援装置295によれば、図19に示されるように、分割部222には、規制機構としての金属製のスライド内枠部296が設けられている。スライド内枠部296は、分割部222の第1手すり部226側に設けられた第3ソレノイド部296Aと、第2手すり部228側に設けられた第4ソレノイド部296Bと、これらの内側に形成された内枠部296Cと、を含んで構成されている。内枠部296Cは、略矩形筒状に形成された第3ソレノイド部296A及び第4ソレノイド部296Bの内形に沿って中心部にヒンジピン252を備えた略矩形箱状に形成されている。このため、内枠部296Cは、使用状態における車両上下方向に沿って第3ソレノイド部296A及び第4ソレノイド部296Bの内側をスライド可能に構成されている。また、第3ソレノイド部296Aと第4ソレノイド部296Bには、図示しないソレノイド及びプランジャがそれぞれ設けられている。このため、内枠部296Cは、プランジャにより第3ソレノイド部296Aと第4ソレノイド部296Bの内側を使用状態における車両上下方向にスライド可能に構成されている。これにより、また、ソレノイドとプランジャは、センサ部270と電気的に接続されており、センサ部270に連動して内枠部296Cをスライドさせるように構成されている。
本変形例に係る車両乗降支援装置295によれば、使用状態においてセンサ部270が乗員の手Hが手すり部220を把持したこと(図14及び図15参照)を検知すると、スライド内枠部296の内枠部296Cは使用状態における手すり部220の車両上下方向略中間部まで車両上下方向に沿ってスライドされる(図19の二点鎖線)。手すり部220の車両上下方向略中間部スライドされた内枠部296Cにより、第2手すり部228の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動が規制される。これにより、車両12の乗降時に手すり部220を把持した乗員は、安定して手すり部220を把持することができるため、安定した姿勢で車両12に乗降することができる。また、センサ部270が乗員の把持を検知しないときは、内枠部296Cは、第3ソレノイド部296A側又は第4ソレノイド部296B側へ移動され、第2手すり部228は回動可能とされている。これにより、第2手すり部228の側部64に衝突した歩行者や自転車乗員が第2手すり部228から受ける衝撃を緩和することができ、歩行者や自転車乗員の安全性をより向上することができる。
(第3実施形態)
以下、図20を用いて、本発明の第3実施形態に係る車両乗降支援装置310について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図20に示されるように、第3実施形態に係る車両乗降支援装置310によれば、手すり部58は、リアドア開口部22の車両前方側端部の車両内側縁部に設けられた回動機構320に取り付けられている。回動機構320には、車両前後方向に沿って略円柱状の駆動軸322が取り付けられており、回動機構320の内部に設けられた小型モータ(図示省略)によりた軸線回りに回転可能に構成されている。手すり部58は、駆動軸322に取り付けられることにより駆動軸322の軸線回りに回動可能に構成されている。なお、ここでは、駆動軸322は、小型モータにより回転可能に構成されているとして説明したが、これに限らず、回動機構の外側に設けられた押しボタンを押すことにより、回動機構の内部に設けられたバネ等の付勢力が駆動軸を回転させるように構成されてもよい。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る車両乗降支援装置310によれば、手すり部58は、リアドア開口部22の車両内側縁部に設けられた回動機構320に車両前後方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられている。このため、スライドドア24の閉止時には手すり部58だけが車内に配置されるため、乗員の車内空間が減少することを抑制することができる。これにより、乗員の車両空間の減少を抑制し、ドア閉止時における乗員の車内空間を更に確保することができる。
なお、ここでは、車両乗降支援装置10、110、160、210、310は、リアドア開口部22の車両前方側端部に設けられているとして説明したが、これに限らず、車両乗降支援装置が、リアドア開口部の車両後方側端部に設けられてもよい。
また、ここでは、回動機構70は、スライドドア24の電動式パワーユニット32と連動して作動するとして説明したが、これに限らず。回動機構にバネ等の付勢力を有する部材を備えると共に支柱部に回動機構と連動した押しボタン等を設ける等の構成により、回動機構を開閉機構と別個に作動させてもよい。
10 車両乗降支援装置
12 車両
22 リアドア開口部(ドア開口部)
24 スライドドア(ドア)
32 電動式パワーユニット(開閉機構)
40 支柱部
58 手すり部
63 上面部
70 回動機構
110 車両乗降支援装置
116 支柱部
160 車両乗降支援装置
166 支柱部
210 車両乗降支援装置
220 手すり部
222 分割部
226 第1手すり部
228 第2手すり部
260 規制機構
270 センサ部
280 車両乗降支援装置
282 掛け金部(規制機構)
285 車両乗降支援装置
286 スライド板部(規制機構)
290 車両乗降支援装置
292 スライド外枠部(規制機構)
295 車両乗降支援装置
296 スライド内枠部(規制機構)
310 車両乗降支援装置
320 回動機構
322 駆動軸

Claims (4)

  1. 車両側部に車両内側と車両外側とを連通して設けられたドア開口部の車両前方側又は車両後方側端部の車両内側に車両上下方向に沿って設けられた支柱部と、
    前記支柱部に設けられ、前記ドア開口部に開閉可能に設けられたドアの開放時には車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動可能とされ、前記ドアの閉止時には前記支柱部に沿って収納された手すり部と、
    前記支柱部に設けられ、前記手すり部を回動させる回動機構と、を含み、
    前記手すり部は、
    車両外側かつ車両上方側へ回動された使用状態において長手方向となる車幅方向の略中間部において、車幅方向内側部分と車幅方向外側部分とに分割する分割部と、
    前記分割部から車幅方向内側端部までを形成する第1手すり部と、
    前記分割部から車幅方向外側端部までを形成すると共に当該使用状態において車両上下方向に沿った軸線回りに車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に前記第1手すり部と前記分割部において連結された第2手すり部と、
    当該使用状態における上面部に、当該長手方向に沿って設けられ、乗員による把持を検知するセンサ部と、
    前記センサ部と連動し、前記センサ部が前記乗員による把持を検知すると前記第2手すり部の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する規制機構と、
    を含んで構成された車両乗降支援装置。
  2. 車両側部に車両内側と車両外側とを連通して設けられたドア開口部の車両前方側又は車両後方側端部の車両内側縁部に設けられ、車両前後方向に沿った軸線回りに回転可能な駆動軸を備えた回動機構と、
    前記駆動軸に取り付けられ、前記ドア開口部に開閉可能に設けられたドアの開放時には車両前後方向に沿った軸線回りに車両外側かつ車両上方側へ向けて回動可能とされ、前記ドアの閉止時には車両上下方向に沿って車両内側に収納された手すり部と、を含み、
    前記手すり部は、
    車両外側かつ車両上方側へ回動された使用状態において長手方向となる車幅方向の略中間部において、車幅方向内側部分と車幅方向外側部分とに分割する分割部と、
    前記分割部から車幅方向内側端部までを形成する第1手すり部と、
    前記分割部から車幅方向外側端部までを形成すると共に当該使用状態において車両上下方向に沿った軸線回りに車両前方側及び車両後方側へ向けて回動可能に前記第1手すり部と前記分割部において連結された第2手すり部と、
    当該使用状態における上面部に、当該長手方向に沿って設けられ、乗員による把持を検知するセンサ部と、
    前記センサ部と連動し、前記センサ部が前記乗員による把持を検知すると前記第2手すり部の車両前方側及び車両後方側へ向けた回動を規制する規制機構と、
    を含んで構成された車両乗降支援装置。
  3. 前記回動機構は、前記ドアの開閉機構により駆動され、前記ドアの開閉と連動して前記手すり部を回動させる請求項1又は請求項2の何れか1項に記載の車両乗降支援装置。
  4. 前記センサ部は、前記乗員の手が前記上面部に接触した状態又は前記乗員の手が前記上面部に近接した状態を検知するための静電センサを含んで構成された請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両乗降支援装置。
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