JP7206529B2 - モード等化フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、マルチモード光ファイバにおけるモード間における伝送損失差を低減させるモード等化フィルタに関する。
近年、通信サービスの高速化・大容量化と共に、幹線系光伝送システムで伝送されるトラフィックが爆発的に増大している。基幹系システムにおけるトラフィックの増大ヘ対処するため、光伝送システムの伝送容量を飛躍的に増大する技術的検討が進められている。様々な伝送方式が知られているが、最近では、それらの中でモード分割多重(Mode Division Multiplexing:以下、MDMと呼ぶ)光伝送に関する技術開発が急速に進んでいる。
このMDM光伝送方式は、光信号の複数の異なるモードに対してそれぞれ異なる信号を重畳させることができ、しかも重畳された信号を長距離伝送できることが知られている。また、MDM光伝送方式において、光信号が光ファイバの内部を伝搬する際にモード変換が発生しても、元の信号は保持されるため、受信機の信号処理で複数の異なるモードの信号を識別して受信することが可能である。この信号処理の一例として、MIMO(multiple-input and multiple-output)技術が知られており、その関連技術は、下記の非特許文献1に開示されている。
上述したMDM光伝送方式において、光信号を伝送させるために使用されるマルチモード光ファイバは、光信号の所定のモードだけが伝搬を許容されるモードとなるように設計されている。汎用例として、フューモードファイバ(Few Mode Fiber:以下、FMFと呼ぶ)が挙げられる。
一般に、FMFの内部を伝搬する光信号の伝送距離に対する伝送損失は、光信号のモード毎に異なるため、係る事象をモード依存損失と呼んでいる。また、MDM光伝送において、使用される光増幅器は、FMFが伝搬を許容するモードと同じであるか、それよりも高次のモードを光増幅できる光増幅器であり、モード毎に利得値が異なる。
このため、長距離MDM光伝送方式によって、光信号を長距離伝送させると、光信号の各モード間における光パワー差が伝送距離と共に増大する。更に、それら光パワーを光増幅した場合には、光信号の各モード間において一層大きな光パワーの差を生じる。この結果、光信号の伝送特性において、モード間におけるばらつきが生じ、光信号の伝送距離が制限されてしまうという問題がある。こうした問題は、非特許文献1に開示された技術にも該当する。尚、光信号は、信号光と実質上同じであるため、以下は信号光と呼ぶ。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、FMFの内部を伝搬する信号光の各モード間における光パワー差を低減させるためのモード等化フィルタを提供することにある。下記の構成を採用することにより、目的が達成される。この結果、伝搬モード間の光パワーの差に起因して信号光の伝送距離が制限されるという問題が解消される。
本発明の一態様に係るモード等化フィルタは、FMFのコアを伝搬した信号光の複数のモード間の光強度差を低減させるモード等化フィルタであって、入力側のFMFから出射した信号光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートレンズでコリメートした信号光が通過する小さい透過率を有するリング部が設けられたニュートラルデンシティーフィルタ(Neutral Density:以下、NDと呼ぶ)と、リング部を通過してNDフィルタを透過した信号光を出力側のFMFに集光する集光レンズと、を含み、リングは、NDフィルタの信号光の入力側の主面における一部に設けられ、NDフィルタは、信号光が透過する際に、コリメートレンズでコリメートした当該信号光の一部がリング部と重なるように配置されており、
ニューラルデンシティフィルタは、互いに主面が平行に配置されると共に、個別に設けられたリング部に依存して信号光のモード毎の透過率が異なる複数個の部分ニュートラルデンシティ―フィルタが組み合わされて構成されており、
部分ニュートラルデンシティーフィルタは、透過率をコリメート光強度分布が異なるモード光に対してモード毎に異なるように設定可能とするため、少なくとも信号光の光軸に垂直な面の一方向にスライド可能であることを特徴とする。
本発明の実施形態1に係るモード等化フィルタの基本構成を模式的に示す斜視図である。 図1に示すモード等化フィルタに備えられるFMFを伝搬する6-LPモード(10モード)の場合のコア断面内における光パワー分布図である。(a)乃至(j)は、それぞれLP01、LP11о、LP11e、LP21о、LP21e、LP02、LP31о、LP31e、LP12о、及びLP12eのモードに対応する。 図2に示されるLP31оモードとLP31eモードとの縮退の様子を示すコア断面内における光パワー分布図である。(a)乃至(c)は、それぞれ奇モードLP31о、偶モードLP31e、それらが縮退した縮退モードLP31に対応する。
以下は、本発明の実施形態に係るモード等化フィルタについて、図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るモード等化フィルタの基本構成を模式的に示す斜視図である。
図1を参照すれば、実施形態1に係るモード等化フィルタは、MDM光伝送方式のFMFのコアを伝搬した信号光の複数のモード間の光強度差を低減させるための構成要素を持つ。その構成要素は、入力側のFMF1aと、コリメートレンズ2aと、NDフィルタ3と、集光レンズ2bと、出力側のFMF1bと、によって構成される。
このうち、NDフィルタ3は、互いに主面が平行に配置された一対の部分NDフィルタ3a、3bが組み合わされて構成されている。部分NDフィルタ3a、3bは、平板形状であり、その主面の平面の法線が光軸101と平行となるように配置されている。また、部分NDフィルタ3aの信号光の入力側となる主面における一部には、透過率の小さいリング部4aが設けられている。更に、部分NDフィルタ3bの信号光の入力側となる主面における一部にも、同様に透過率の小さいリング部4bが設けられている。
即ち、NDフィルタ3において、コリメートレンズ2aでコリメートした信号光が透過する際、信号光が部分NDフィルタ3aのリング部4aを通過した後、強度が弱められて部分NDフィルタ3aを透過する。この後、部分NDフィルタ3bにおいても、部分NDフィルタ3aを透過した信号光がリング部4bを通過した後、強度が弱められて部分NDフィルタ3bを透過する。部分NDフィルタ3a、3bは、信号光が透過する際に、コリメートレンズ2aでコリメートした信号光の一部がリング部4a、4bと重なるように配置されている。
即ち、コリメートレンズ2aを透過した信号光は、一部が部分NDフィルタ3a、3b上に設けられた小さい透過率を有するリング部4a、4bの通過するように配置されている。ここでは、コリメートレンズ2aを透過した信号光のうち、部分NDフィルタ3a、3bの平面と平行な断面の一部と部分NDフィルタ3a、3b上に設けられた小さい透過率を有するリング部4a、4bの一部とが重なる状態となる。部分NDフィルタ3a、3bにおけるリング部4a、4bは、透過可変部として機能する。
各部の機能構成を簡単に説明すれば、FMF1aは、信号光の入力側に配置され、信号光が入射される。コリメートレンズ2aは、そのレンズ面がFMF1aの端部に対向するように配置され、FMF1aの端部から出射された信号光を透過し、コリメート(平行光線化)する。NDフィルタ3は、コリメートレンズ2aでコリメートした信号光を後述する可変モード等化フィルタの機能により、各モード間における光パワー差を低減させるように透過する。集光レンズ2bは、NDフィルタ3を透過した信号光を出力側のFMF1bに集光する。FMF1bは、集光レンズ2bで集光された信号光を伝搬して信号光を出射する。
各部の機能構成の細部を説明すれば、NDフィルタ3は、一対の部分NDフィルタ3a、3bで構成され、しかも信号光の入力側となる主面における一部にリング部4a、4bが設けられている。このため、NDフィルタ3において、コリメートレンズ2aでコリメートした信号光を透過する際、信号光が部分NDフィルタ3aのリング部4aを通過した後、部分NDフィルタ3aを透過する。この後、部分NDフィルタ3bにおいても、部分NDフィルタ3aを透過した信号光がリング部4bを通過した後、部分NDフィルタ3bを透過する。
ここで、信号光のうち、リング部4a、4bを通過する信号光の光パワーは、部分NDフィルタ3a、3bのうちのリング部4a、4bが設けられていない部分を通過する信号光の光パワーと較べて小さくなる。換言すれば、信号光の強度は、リング部4aを通過して部分NDフィルタ3aを透過する場合の方が、リング部4aを通過せずに部分NDフィルタ3aを透過する場合の方よりも小さくなる。この信号光の強度の関係は、リング部4bを通過して部分NDフィルタ3bを透過する場合と、リング部4bを通過せずに部分NDフィルタ3bを透過する場合との対比においても、同様となる。
集光レンズ2bは、その一方のレンズ面が部分NDフィルタ3b及びリング部4bに対向するように配置され、他方のレンズ面がFMF1bの端部に対向するように配置されている。集光レンズ2bは、リング部4a、4b及び部分NDフィルタを通過して透過された信号光を出力側のFMF1bに集光する。即ち、集光レンズ2bは、部分NDフィルタ3a、3bのリング部4a、4bでの通過分を含め、部分NDフィルタ3a、3bを透過した信号光のうち、光軸101に平行な方向の信号光をFMF1bの端部に集光する。FMF1bは、集光レンズ2bで集光された信号光を伝搬して信号光を出射する。
上記した部分NDフィルタ3a、3bは、透過性のガラス基板に透過率の小さいリング部4a、4bをそれぞれ設けて、コリメート光強度分布の一部の透過率を減じるように設計される。更に、部分NDフィルタ3a、3bは、コリメート光強度分布が異なるモード光に対してモード毎に透過率を異なるように設定可能とするため、信号光の光軸101に垂直な面の一方向にそれぞれスライド可能となっている。
具体的に云えば、部分NDフィルタ3aでは、光軸101に垂直な軸102a、部分NDフィルタ3bでは、光軸101に垂直な軸102aと平行な軸102bに対して、それぞれスライド可能となっている。このために、部分NDフィルタ3a、3bにスライド機構を設け、それぞれ軸102a、102bの方向に移動させれば良い。係る構造は、周知技術を適用できる。
スライド機構は、例えば軸102a、102bに平行なガイドに部分NDフィルタ3a、3bを設置することを前提とし、一方からばねで他方からマイクロメータヘッドにより部分NDフィルタ3a、3bを押し付ける構造とする。そして、マイクロメータヘッドの挿抜により部分NDフィルタ3a、3bのスライド量を可変とする機構を構成するのが好適である。但し、スライド機構は、コリメートされた信号光を遮らない構成であれば、どのような機構でも適用できる。スライド機構において、部分NDフィルタ3bのスライド量がマイナス値であることは、部分NDフィルタ3bが部分NDフィルタ3aと反対向きにシフトしたことを示す。
実施形態1に係るモード等化フィルタでは、部分NDフィルタ3a、3bに設けた個別なリング部4a、4bの内半径、外半径、透過率、シフト量を所定の設定とすれば、信号光の伝搬モード毎に所定の伝送損失が得られる。これにより、信号光の伝搬モード毎に異なる伝送損失の程度を低減させる効果を得ることが可能となる。また、部分NDフィルタ3a、3bを適宜スライド調整すれば、可変モード等化フィルタの機能が得られる。これにより、部分NDフィルタ3a、3bについて、リング部4a、4bの内半径、外半径、透過率、シフト量に依存して信号光のモード毎の透過率が異なる性質を持たせ得るようになる。
ところで、実施形態1に係るモード等化フィルタに含まれる構成要素は、信号光の進行方向の光軸101上に沿って配置される。この構成要素は、上記したFMF1a、1bと、コリメートレンズ2aと、集光レンズ2bと、NDフィルタ3(リング部4a、4bが設けられた部分NDフィルタ3a、3b)とを示す。配置上では、FMF1a、1bの間にコリメートレンズ2a及び集光レンズ2bが位置され、コリメートレンズ2aと集光レンズ2bとの間にリング部4a、4bを設けた部分NDフィルタ3a、3bが位置される。
FMF1a、1bは、それらのコアの主軸と信号光の光軸101とが一致するように配置される。FMF1a、1bは、コア及びコアよりも屈折率の低いクラッドから構成され、信号光はコアの内部を伝搬する。ここでは、FMF1a、1bに伝搬モード数が6個となる6-LPモードの光ファイバを用いている。このため、FMF1a、1bのコアの内部を伝搬する伝搬モードは、6個(偶モードと奇モードとを区別すると、総計10モードとなる)である。
即ち、FMF1a、1bの一方の端部より入力された信号光は、6個の伝搬モードで伝搬し、それら伝搬モードを維持しながら他方の端部より出力される。但し、ここで開示した6-LPモードは、あくまでも一例であり、モード数はこれに限定されず、異なる態様にしても、各種レンズ、NDフィルタ3等を適用できる。
その他、部分NDフィルタ3a、3bの材質は、信号光が通過・透過するときに、その信号光の光パワーが低下しない限り、特に制限されない。例えば、石英ガラス(SiO)を用いる場合を例示できる他、信号光が通過・透過する際にその光パワーを低下させない材質を任意に採用することができる。
リング部4a、4bは、部分NDフィルタ3a、3b上に平面的に、且つ平滑に設けられることが好ましい。例えば、公知の薄膜製造方法を適用することにより、部分NDフィルタ3a、3b上にリング部4a、4bを容易に設けることができる。また、リング部4a、4bの形状は、コリメートされた信号光の断面の一部と重なって信号光がその部分を通過した後に通過する前よりも光パワーが小さくなるという条件を持たす限り、特に制限されない。例えば、リング部4a、4bの形状として、汎用的な真円環状、楕円環状、多角形環状、その他の形状に近似した環状の形態であれば、任意に採用することができる。
尚、NDフィルタ3を構成する部分NDフィルタの個数は、3個以上の複数個であっても良いが、上述したスライド調整設定の手間、コスト等を考慮すれば、必要以上に増設するのは好ましくない。
図2は、上述したモード等化フィルタに備えられるFMF1a、1bを伝搬する6-LPモード(10モード)の場合のコア断面内における光パワー分布図である。図2(a)乃至図2(j)は、それぞれLP01、LP11о、LP11e、LP21о、LP21e、LP02、LP31о、LP31e、LP12о、及びLP12eのモードに対応する光パワー分布図である。
但し、図2中において、黒色が濃い程、光パワーが大きく、黒色から白色(紙面色)に近付くに従って、光パワーは小さくなることを意味している。ここで、LPの添え字のうちの数字は、伝搬するモードの態様を示すものである。оは、奇モードを示し、eは、偶モードを示すものである。
図2の各図を参照すれば、LP11оモードとLP11eモード、LP21оモードとLP21eモード、LP31оモードとLP31eモード、及びLP12оモードとLP12eモードは、それぞれ6-LPモードで伝搬中にモード変換を受ける。このモード変換の結果、それぞれの奇モードоと偶モードeとが縮退し、それぞれ縮退モードLP11、LP21、LP31、LP12となる。
図3は、図2に示されるLP31оモードとLP31eモードとの縮退の様子を示すコア断面内における光パワー分布図である。図3(a)乃至図3(c)は、それぞれ奇モードLP31о、偶モードLP31e、それらが縮退した縮退モードLP31に対応する光パワー分布図である。
図3を参照すれば、図3(a)の奇モードLP31о、図3(b)の偶モードLP31eでは、何れも光パワー分布が離散した斑点形状となっている。これに対し、それらが退縮した図3(c)の縮退モードLP31では、光パワー分布が繋がった円環形状になっていることが判る。更に、LP21モードとLP02モード、及びLP31モードとLP12モードでは、それぞれ伝搬定数の値が非常に近くなっている。このため、FMF1a、1bを伝搬中に頻繁にモード変換が発生し、それぞれで2つのモード間に光学特性上で区別できなくなる。従って、モード依存損失、光増幅器の利得等の光学的特性評価では、それぞれLP21モード+LP02モード、及びLP31モード+LP12モードとして扱うことが有効である。
実施形態1に係るモード等化フィルタでは、NDフィルタ3を成す部分NDフィルタ3a、3bの信号光のモード毎の透過率が上述したように、リング部4a、4bの態様に依存して異なるという性質を持つ。この性質は、本発明者等により先に提案された特願2018‐136150号に係るモード等化フィルタにおいても、同様である。
実施形態1のモード等化フィルタでは、部分NDフィルタ3aのリング部4aについて、内半径、外半径、透過率、シフト量をそれぞれ426μm、750μm、0.00148、17.8μmに設定した。また、部分NDフィルタ3bのリング部4bについて、内半径、外半径、透過率、シフト量をそれぞれ22μm,724μm、0.11、-1.98μmに設定した。
実施形態1のモード等化フィルタでは、リング部4a、4bを互いに異なる態様とすることにより、信号光の伝搬モード毎に所定の伝送損失を設定することができる。具体的に云えば、LP01モード、LP11モード、LP21モード+LP02モード、LP31モード+LP12モードの伝送損失をそれぞれ7.0dB、4.6dB、3.1dB、2.3dBに設定する場合を例示できる。
また、リング部4a、4bを互いに異なる態様とすることに加え、部分NDフィルタ3a、3bをそれぞれ軸102a、102bの方向に移動させて調整設定すれば、可変モード等化フィルタの機能が得られる。この可変モード等化フィルタの機能によって、FMF1a、1bと光増幅器とによって生じるモード間利得差(モード依存損失)を低減することができる。
具体的に云えば、LP01モード及びLP11モードのモード間利得差2.6dBを0.2dBに、LP01モード及びLP21モード+LP02モードのモード間利得差4.1dBを0.2dBに低減することができた。更に、LP01モード及びLP31モード+LP12モードのモード間利得差5.1dBを0.4dBに、LP11モード及びLP21モード+LP02モードのモード間利得差1.5dBを0.0dBに低減することができた。加えて、LP11モード及びLP31モード+LP12モードのモード間利得差2.5dBを0.2dBに、LP21モード+LP02モード及びLP31モード+LP12モードのモード間利得差1.0dBを0.2dBに低減することができた。
以上に説明した実施形態1に係るモード等化フィルタは、NDフィルタ3を成す部分NDフィルタ3a、3bの一部に信号光が通過する小さい透過率を有する透過可変部としてのリング部4a、4bを異なる態様で持たせている。そして、部分NDフィルタ3a、3bを適宜スライドさせて調整設定することにより、可変モード等化フィルタの機能を得ている。これにより、MDM光伝送方式のFMF1a、1bの内部を伝搬する信号光の各モード間における光パワー差、及びモード依存損失を低減させることができる。この結果、伝搬モード間の光パワーの差に起因して信号光の伝送距離が制限されるという問題が解消される。

Claims (3)

  1. フューモードファイバのコアを伝搬した信号光の複数のモード間の光強度差を低減させるモード等化フィルタであって、
    入力側の前記フューモードファイバから出射した信号光をコリメートするコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズでコリメートした信号光が通過する小さい透過率を有するリング部が設けられたニュートラルデンシティーフィルタと、
    前記リング部を通過して前記ニュートラルデンシティーフィルタを透過した信号光を出力側の前記フューモードファイバに集光する集光レンズと、を含み、
    前記リング部は、前記ニュートラルデンシティーフィルタの前記信号光の入力側の主面における一部に設けられ、
    前記ニュートラルデンシティーフィルタは、前記信号光が透過する際に、前記コリメートレンズでコリメートした当該信号光の一部が前記リング部と重なるように配置されており、
    前記ニュートラルデンシティーフィルタは、互いに主面が平行に配置されると共に、個別に設けられた前記リング部に依存して前記信号光のモード毎の透過率が異なる複数個の部分ニュートラルデンシティ―フィルタが組み合わされて構成されており、
    前記部分ニュートラルデンシティーフィルタは、前記透過率をコリメート光強度分布が異なるモード光に対してモード毎に異なるように設定可能とするため、少なくとも前記信号光の光軸に垂直な面の一方向にスライド可能である
    ことを特徴とするモード等化フィルタ。
  2. 前記信号光の強度は、前記リング部を通過して前記部分ニュートラルデンシティーフィルタを透過する場合の方が、当該リング部を通過せずに当該部分ニュートラルデンシティーフィルタを透過する場合の方よりも小さい
    ことを特徴とする請求項に記載のモード等化フィルタ。
  3. 前記部分ニュートラルデンシティーフィルタは、前記コリメートレンズ及び前記集光レンズの間に配置された透過性の基板に前記リング部が設けられて構成されると共に、コリメート光強度分布の一部について前記透過率を減じるように設計された
    ことを特徴とする請求項に記載のモード等化フィルタ。
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