JP7203803B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックに乗員の背凭れ荷重を弾性的に受け止めるための支持ネットを備えた構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2019-25982号公報
上記従来の技術では、背骨周辺等に局所的な荷重がかかり難く、乗員の背中の違和感が抑えられる。
しかし、伸縮性を備えた支持ネットがシートバックフレームを広く覆うように設けられている一方で、本来は乗員が背凭れ荷重をかける必要がない領域まで支持ネットで覆われているため、重量がかさんでしまうという課題があった。
そこで本発明は、乗員着座時の背中の違和感を抑えながら軽量化を図ることができる乗物用シートを提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、乗員の背中を支持するシートバック(例えば実施形態のシートバック11)を備えた乗物用シートであって、前記シートバックは、背凭れ面(例えば実施形態の背凭れ面22)を形成するクッション部材(例えばクッション部材21)と、前記クッション部材を支持するフレームであり、前記シートバックの左右方向の両側で上下方向に延びる一対の側部フレーム(例えば実施形態の側部フレーム14)を有するシートバックフレーム(例えば実施形態のシートバックフレーム12)と、前記一対の側部フレームの間で前記シートバックフレームに保持されて前記クッション部材を支持するクッション支持部材(例えば実施形態のクッション支持部材41)と、を備え、前記クッション支持部材は、前記一対の側部フレームの間の間隔よりも左右全幅が狭い下部領域(例えば実施形態の下部領域42)と、前記下部領域よりも左右全幅が広い上部領域(例えば実施形態の上部領域45)と、を備え、前記上部領域は、前記左右方向の中央部を含んで予め定めた左右幅に設けられる中央領域(例えば実施形態の中央領域46)と、前記中央領域よりも前記左右方向の外側に設けられる外側領域(例えば実施形態の外側領域47)と、に区画され、前記中央領域は、前記外側領域を残して切除された、あるいは前記外側領域に対して前記クッション部材と反対側に向けて凹んだ退避領域(例えば実施形態の退避領域46b)とされ、前記外側領域は、前記下部領域よりも前記左右方向の外側に延びる一対の延在部(例えば実施形態の延在部48)を備え、前記一対の延在部の各々は、区画用切り欠き部(例えば実施形態の切り欠き部49c)を介して、複数の部分領域(例えば実施形態の部分領域48a)に区画されるとともに、前記複数の部分領域の内の一部の部分領域に、残余の部分領域よりも剛性を高めるための補強構造(例えば実施形態の補強構造51)が設けられている。
この構成によれば、クッション支持部材の上部領域が下部領域よりも幅広に設けられるので、上部領域の左右両側における下部領域よりも外側に延出した部位によって、クッション部材の上部両側ひいては乗員の両肩周りが良好に支持される。クッション支持部材の下部領域は肩周りを支持しないことから左右全幅が狭くて済む。これにより、クッション支持部材ひいてはシートバックの軽量化を図ることができる。クッション支持部材の上部領域の左右中央部に切り欠きまたは凹部を設けることで、乗員の背骨がサポート部材からの支持荷重を受け難くなり、局所的な違和感(圧迫感)を抑えることができる。
また、延在部における複数の部分領域の内の一部に、他領域よりも高剛性とするための補強構造を設けることで、乗員の上体(特に肩周り)を支持する部位に剛性と柔軟性とを適度に設定することが可能となる。これにより、乗員の上体の支持剛性を確保しながら、背中の局所的な違和感や肩周りが前方に押し出されるような不快感を低減することができる。
請求項2に記載した発明は、前記退避領域は、前記クッション支持部材の上端で上方側に開放する切り欠き部(例えば実施形態の切り欠き部46a)とされている。
この構成によれば、クッション支持部材の上部領域が切り欠き形状になることで、乗員の背骨がクッション支持部材から支持荷重を受け難くなるとともに、湾曲形状等によって退避領域を構成する場合と比べて、クッション支持部材のさらなる軽量化を図ることができる。
また、クッション支持部材の上方側が柔軟になることで、乗員がシートバックに深く凭れる等の動作をした際にも追従して変形しやすくすることができる。
請求項3に記載した発明は、前記一対の延在部の各々は、上段領域(例えば実施形態の上段領域49a)および下段領域(例えば実施形態の下段領域49b)に区画され、前記下段領域に、前記上段領域よりも剛性を高めるための前記補強構造が設けられている。
この構成によれば、延在部の下段領域にのみ補強構造を有するので、乗員が背凭れに浅く凭れる場合を含んで身体荷重を受けやすい下段領域は、支持剛性を高めることができる。一方、乗員が背凭れに深く凭れる等の場合に身体荷重を受ける上段領域は、柔軟性を持たせることが可能となる。このため、乗員の上体の支持剛性を維持しながら、局所的な違和感や肩が前に押し出されるような不快感を低減することができる。
請求項4に記載した発明は、前記一対の延在部は、前記上部領域における前記中央領域を除く残余の部位(例えば実施形態の残存部47a)に対して、前記クッション部材側の前面を前記左右方向の内側に向けるように屈曲又は湾曲している。
この構成によれば、一対の延在部が、左右方向内側の部位に対して、クッション部材側の前面を左右方向内側に向けるように設けられるので、クッション支持部材の上部がクッション部材を左右方向(シート幅方向)で包み込むような形状になる。これにより、乗員の上体(特に肩周り)のサポート力を高め、乗員の姿勢の安定性を向上させることができる。
本発明によれば、乗員着座時の背中の違和感を抑えながら軽量化を図ることができる乗物用シートを提供することができる。
本発明の実施形態における車両用シートのシートバックの構造を示す斜視図である。 上記シートバックのランバーマットを背凭れ面側から見た正面図である。 上記ランバーマットをクッション部材と反対側から見た後面図である。 上記ランバーマットの上面図であり、クッション部材および乗員を併せて示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<車両用シート>
図1は、実施形態の車両用シート1のシートバック11の構造を示す。車両用シート1は、乗員が着座するシートクッション31と、乗員の背中を支持するシートバック11と、シートバック11の上部に支持されて乗員の頭部を支持するヘッドレスト(不図示)と、を備えている。図中矢印Xは車両用シート1を車両に搭載した際の左右方向、矢印Yは同前後方向、矢印Zは同上下方向をそれぞれ示す。
実施形態の車両用シート1は、自動運転車両に好適に採用される。自動運転とは、例えば、車両の加減速または操舵の少なくとも一方を自動に制御して車両を走行させることである。
シートバック11は、骨格部材である金属製のシートバックフレーム12を備えている。
図4を併せて参照し、シートバック11は、ウレタンフォーム製のクッション部材21を備えている。クッション部材21は、シートバックフレーム12およびクッション支持部材41に後方側から支持されている。クッション部材21の前面は、乗員Jの背中を支持する背凭れ面22を形成している。クッション部材21の背凭れ面22を含む外表面は、表皮材で覆われている。
例えば、背凭れ面22の左右中央部の上下端を結ぶ直線に沿う方向を、シートバック11の上下方向とする(図2、図3中矢印Z’で示す)。シートバック11の左右方向は、車両左右方向に相当する。これら上下方向および左右方向と直交する方向を、シートバック11の前後方向とする(図4中矢印Y’で示す)。この前後方向から見ることを、シートバック11の正面視とする。
図1を参照し、シートバックフレーム12は、シートバック11の正面視でシートバック11の外形状に沿うように形成された枠状部13を備えている。枠状部13は、シートバック11の正面視で概略矩形枠形状をなしている。枠状部13は、シートバック11の上下方向に延在する左右一対の側部フレーム14と、左右の側部フレーム14の上端部間を連結する上部フレーム15と、左右の側部フレーム14の下端部間を連結する下部フレーム16と、を備えている。
シートバックフレーム12の下端部は、シートクッション31の骨格部材である金属製のシートフレーム(不図示)の後端部に対し、左右方向(シート幅方向)に沿う回転軸C1を介して傾動可能(リクライニング可能)に連結されている。
シートバックフレーム12は、左右方向に延在する支持ワイヤ18を備えている。支持ワイヤ18は、左右の側部フレーム14に左右端部がそれぞれ接続されている。支持ワイヤ18は、上下方向に間隔を空けて複数設けられている。各支持ワイヤ18は、金属製の棒状部材を予め定めた形状に屈曲させて形成されている。各支持ワイヤ18は、クッション支持部材41を支持している。各支持ワイヤ18によって、クッション支持部材41がシートバックフレーム12に取り付けられている。
<クッション支持部材>
シートバックフレーム12の枠状部13の内側には、シートバックフレーム12と協働してクッション部材21を支持するクッション支持部材41が設けられている。
図2~図4を併せて参照し、クッション支持部材41は、例えば樹脂製の板状(マット状)に設けられている。クッション支持部材41は、クッション部材21を乗員の腰部から肩部に渡る範囲で支持するランバーマットとしての態様をなしている。クッション支持部材41は、クッション部材21における背凭れ面22と反対側の背面(後面)23に沿うように配置されている。クッション支持部材41は、例えば鋼板からなるプレス成型品であってもよい。クッション支持部材41におけるクッション部材21側の面を前面、クッション部材21と反対側の面を後面、ということがある。
クッション支持部材41は、左右一対の側部フレーム14の間の間隔よりも左右全幅が狭い下部領域42と、下部領域42の上方に連なり、下部領域42よりも左右全幅が広い上部領域45と、を備えている。例えば、クッション支持部材41は、左右対称に設けられている。クッション支持部材41は、上下領域42,45が互いに一体である構成に限らず、上下領域42,45が互いに別体である構成でもよい。
上部領域45は、左右方向の中央部を含んで予め定めた左右幅に設けられる中央領域46と、中央領域46よりも左右方向の外側に設けられる外側領域47と、に区画されている。実施形態の中央領域46は、左右外側領域47を残して切除された切り欠き部46aとされている。切り欠き部46aは、クッション支持部材41の上端で上方に向けて開放している。切り欠き部46aは、クッション部材21の背面23に対する支持荷重(面圧)を抑えた退避領域46bの一例である。退避領域46bは、例えば左右外側領域47に対してクッション部材21と反対側に向けて凹んだ凹部であってもよい。
左右外側領域47は、下部領域42の上方への延長上で切り欠き部46aの左右両側に残る一対の残存部47aと、左右残存部47aのさらに左右両側で左右方向外側に延びる一対の延在部48と、を備えている。左右残存部47aは、下部領域42とともに平坦状に連なっている。下部領域42は、例えば左右方向に沿う浅い凹凸形状を有している。下部領域42は、上部領域45が左右延在部48をクッション部材21側に屈曲させて立ち上げていることに比べて、全体的に平坦状である。下部領域42の下側には、左右方向に沿う凹凸形状の他、例えば支持ワイヤ18を保持するリブ対43、左右方向に沿うスリット状の開口部44、が複数形成されている。
左右延在部48は、下部領域42よりも左右方向外側に延びており、上部領域45の左右全幅を下部領域42の左右全幅よりも広げている。左右延在部48は、左右残存部47aに対して、左右方向外側ほどクッション部材21側に位置するように設けられている。左右延在部48は、左右残存部47aに対して、クッション部材21側の前面を左右方向内側に向けるように屈曲している。実施形態では、左右延在部48は、下部領域42の左右側縁42aの延長方向にある屈曲線47bを基点に、クッション部材21側に起き上がるように屈曲する。左右延在部48の屈曲角度は90度未満であり、左右延在部48と左右残存部47aとのなす角度は鈍角である。これにより、上部領域45は、クッション部材21の背面23側を左右方向で緩やかに包み込むような形状になる。左右延在部48は、図4の上面視で直線状をなしてクッション部材21側に屈曲する構成に限らず、図4の上面視で円弧状をなしてクッション部材21側に湾曲する構成であってもよい。
左右延在部48の各々は、複数の部分領域48aに区画されている。実施形態では、左右延在部48の各々は、上段領域49aおよび下段領域49bに区画されている。上下領域の間には、これら上下領域の間を区画するための切り欠き部49cが設けられている。
実施形態では、下段領域49bにおけるクッション部材21と反対側の裏面(後面)に、上段領域49aよりも剛性を高めるための補強構造51が設けられている。補強構造51は、例えば格子状のリブ構造とされている。
図3、図4を参照し、クッション支持部材41の上端部の裏面には、クッション支持部材41の上縁に沿うように左右方向に延びる補強リブ47cが設けられている。補強リブ47cは、上段領域49aと残存部47aとに跨って設けられている。
残存部47aにおける下段領域49bの左右方向内側に位置する部位の裏面には、上下方向に沿う複数のリブ51aが設けられている。残存部47aにおける上段領域49aの左右方向内側に位置する部位には、支持ワイヤ18を保持するためのクリップ部48cが設けられている。
上部領域45は、左右一対の側部フレーム14の間に渡るように設けられているが、左右延在部48の左右端部は、それぞれ左右側部フレーム14に対して左右方向の隙間を有している。これにより、上部領域45が撓んだ際に左右側部フレーム14と接触することが抑えられる。上部領域45の左右端部は、それぞれ左右側部フレーム14に接触したり連結したりしてもよい。上部領域45の左右端部は、それぞれ左右側部フレーム14との間に隙間を有しながらも、シートバック11の正面視で左右側部フレーム14と重なる構成でもよい。
上部領域45は、乗員の肩甲骨付近に位置するクッション部材21の背面23を支持する。これにより、乗員の肩甲骨付近でウレタンフォーム(クッション部材21)の減衰特性をより効率的に発揮させ、乗員の上体を安定的にサポートする。
上部領域45の中央領域46(切り欠き部46a)は、クッション部材21の背面23に対する支持荷重(面圧)を抑えた退避領域46bとされる。これにより、乗員の背骨周辺に対するクッション支持部材41からの支持荷重が抑えられる。
上部領域45の中央領域46(切り欠き部46a)は、シートバック11の正面視において、左右幅が均等な矩形状に形成されているが、これに限らない。例えば、切り欠き部46aは、上部領域45の下端から上端に至るほど左右方向の幅が広がるように形成されてもよい。これにより、乗員の身体(特に上体)に左右方向の振れが生じた際にも、乗員の背骨周辺に対するクッション支持部材41からの支持荷重が抑えられる。
すなわち、自動運転による車両の挙動で乗員の身体(特に上体)に左右方向の振れが生じた場合、乗員の背骨は上側ほど振れが大きくなる。これに対し、切り欠き部46aが上側ほど広がるように設けられることで、乗員の身体が左右に振れても、乗員の背骨周辺に対するクッション支持部材41から受ける支持荷重の増加が抑えられる。
左右延在部48は、残存部47aおよび下部領域42よりもクッション部材21の背面23に接近し、残存部47aおよび下部領域42よりも強くクッション部材21の背面23に接してこれを支持する。これにより、乗員の肩周辺のサポート力が高められる。
左右延在部48は、下側の部分領域48aにのみ補強構造51を有しており、上側の部分領域48aは相対的に剛性が低くされている。これにより、左右延在部48の上側において、クッション部材21が左右延在部48から受ける支持荷重が小さくなる。その結果、乗員がシートバック11に深く凭れたり上体を捻ったりする等の動作がしやすくなる。
左右残存部47aには、クッション支持部材41の上部をシートバックフレーム12に取り付けるためのフレーム取り付け部(クリップ部48c)が設けられている。フレーム取り付け部は、支持ワイヤ18の長さ方向中間部を着脱可能に保持して固定する。一方、左右延在部48には、フレーム取り付け部が設けられておらず、特に左右延在部48の上部の撓みやすさが保たれる。
実施形態では、クッション支持部材41の取り付け先は支持ワイヤ18であるが、これに限らない。例えば、ワイヤ状の部材ではなく、左右側部フレーム14間を連結するフレーム部材に取り付けたり、シートバックフレーム12の外枠部に適宜架設された筋交い部材に取り付けたり、あるいはシートバックフレーム12に取り付けた樹脂製等の別体部材に取り付けたりしてもよい。
以上説明したように、実施形態における乗物用シートは、乗員の背中を支持するシートバック11を備えた乗物用シート1であって、前記シートバック11は、背凭れ面22を形成するクッション部材21と、前記クッション部材21を支持するフレームであり、前記シートバック11の左右方向の両側で上下方向に延びる一対の側部フレーム14を有するシートバックフレーム12と、前記一対の側部フレーム14の間で前記シートバックフレーム12に保持されて前記クッション部材21を支持するクッション支持部材41と、を備え、前記クッション支持部材41は、前記一対の側部フレーム14の間の間隔よりも左右全幅が狭い下部領域42と、前記下部領域42の上方に位置し、前記下部領域42よりも左右全幅が広い上部領域45と、を備え、前記上部領域45は、前記左右方向の中央部を含んで予め定めた左右幅に設けられる中央領域46と、前記中央領域46よりも前記左右方向の外側に設けられる外側領域47と、に区画され、前記中央領域46は、前記外側領域47を残して切除された、あるいは前記外側領域47に対して前記クッション部材21と反対側に凹んだ退避領域46bとされている。
この構成によれば、クッション支持部材41の上部領域45が下部領域42よりも幅広に設けられるので、上部領域45の左右両側における下部領域42よりも外側に延出した部位(延在部48)によって、クッション部材21の上部両側ひいては乗員の両肩周りが良好に支持される。クッション支持部材41の下部領域42は肩周りを支持しないことから左右全幅が狭くて済む。これにより、クッション支持部材41ひいてはシートバック11の軽量化を図ることができる。クッション支持部材41の上部領域45の左右中央部に退避領域46bとして切り欠きまたは凹部を設けることで、乗員の背骨がクッション支持部材41から支持荷重を受け難くなり、局所的な違和感(圧迫感)を抑えることができる。
上記車両用シート1において、前記退避領域46bは、前記クッション支持部材41の上端で上方側に開放する切り欠き部46aとされている。
この構成によれば、クッション支持部材41の上部領域45が切り欠き形状になることで、乗員の背骨がクッション支持部材41から支持荷重を受け難くなるとともに、湾曲形状等によって退避領域46bを構成する場合と比べて、クッション支持部材41のさらなる軽量化を図ることができる。また、クッション支持部材41の上方側が柔軟になることで、乗員がシートバック11に深く凭れる等の動作をした際にも追従して変形しやすくすることができる。
上記車両用シート1において、前記外側領域47は、前記下部領域42よりも前記左右方向の外側に延びる一対の延在部48を備え、前記一対の延在部48の各々は、複数の部分領域48aに区画されるとともに、前記複数の部分領域48aの内の一部の部分領域48a(下段領域49b)に、残余の部分領域48a(上段領域49a)よりも剛性を高めるための補強構造51が設けられている。
この構成によれば、延在部48における複数の部分領域48aの内の一部に、他領域よりも高剛性とするための補強構造51を設けることで、乗員の上体(特に肩周り)を支持する部位に剛性と柔軟性とを適度に設定することが可能となる。これにより、乗員の上体の支持剛性を確保しながら、背中の局所的な違和感や肩周りが前方に押し出されるような不快感を低減することができる。
上記車両用シート1において、前記一対の延在部48の各々は、上段領域49aおよび下段領域49bに区画され、前記下段領域49bに、前記上段領域49aよりも剛性を高めるための前記補強構造51が設けられている。
この構成によれば、延在部48の下段領域49bにのみ補強構造51を有するので、乗員がシートバック11に浅く凭れる場合を含んで身体荷重を受けやすい下段領域49bは、支持剛性を高めることができる。一方、乗員がシートバック11に深く凭れる等の場合に身体荷重を受ける上段領域49aは、柔軟性を持たせることが可能となる。このため、乗員の上体の支持剛性を維持しながら、局所的な違和感や肩が前に押し出されるような不快感を低減することができる。
上記車両用シート1において、前記一対の延在部48は、前記上部領域45における前記中央領域46を除く残余の部位(残存部47a)に対して、前記左右方向の外側ほど前記クッション部材21側に位置するように設けられている。
この構成によれば、一対の延在部48が、左右方向内側の残存部47aに対して、クッション部材21側へ屈曲又は湾曲するように設けられるので、クッション支持部材41の上部がクッション部材を左右方向(シート幅方向)で包み込むような形状になる。これにより、乗員の上体(特に肩周り)のサポート力を高め、乗員の姿勢の安定性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、車両用シートへの適用に限らず、航空機や船舶等の種々輸送機器ならびに建設機械等の様々な乗物のシートに適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 車両用シート(乗物用シート)
11 シートバック
12 シートバックフレーム
14 側部フレーム
21 クッション部材
22 背凭れ面
41 クッション支持部材
42 下部領域
45 上部領域
46 中央領域
46a 切り欠き部
46b 退避領域
47 外側領域
47a 残存部(残余の部位)
48 延在部
48a 部分領域
49a 上段領域
49b 下段領域
51 補強構造

Claims (4)

  1. 乗員の背中を支持するシートバックを備えた乗物用シートであって、
    前記シートバックは、背凭れ面を形成するクッション部材と、前記クッション部材を支持するフレームであり、前記シートバックの左右方向の両側で上下方向に延びる一対の側部フレームを有するシートバックフレームと、前記一対の側部フレームの間で前記シートバックフレームに保持されて前記クッション部材を支持するクッション支持部材と、を備え、
    前記クッション支持部材は、前記一対の側部フレームの間の間隔よりも左右全幅が狭い下部領域と、前記下部領域よりも左右全幅が広い上部領域と、を備え、
    前記上部領域は、前記左右方向の中央部を含んで予め定めた左右幅に設けられる中央領域と、前記中央領域よりも前記左右方向の外側に設けられる外側領域と、に区画され、
    前記中央領域は、前記外側領域を残して切除された、あるいは前記外側領域に対して前記クッション部材と反対側に向けて凹んだ退避領域とされ
    前記外側領域は、前記下部領域よりも前記左右方向の外側に延びる一対の延在部を備え、
    前記一対の延在部の各々は、区画用切り欠き部を介して、複数の部分領域に区画されるとともに、前記複数の部分領域の内の一部の部分領域に、残余の部分領域よりも剛性を高めるための補強構造が設けられている、乗物用シート。
  2. 前記退避領域は、前記クッション支持部材の上端で上方側に開放する切り欠き部とされている、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記一対の延在部の各々は、上段領域および下段領域に区画され、前記下段領域に、前記上段領域よりも剛性を高めるための前記補強構造が設けられている、請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記一対の延在部は、前記上部領域における前記中央領域を除く残余の部位に対して、前記クッション部材側の前面を前記左右方向の内側に向けるように屈曲又は湾曲している、請求項1から3の何れか一項に記載の乗物用シート。
JP2020188460A 2020-11-12 2020-11-12 乗物用シート Active JP7203803B2 (ja)

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