JP2014104161A - 補正装置 - Google Patents

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Kenichi Niitsuma
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Abstract

【課題】補正対象者の骨格の曲がり状態を能動的に補正するうえで、当該曲がり状態を効率的に補正する。
【解決手段】補正対象者の骨格の曲がり状態を補正する補正装置10において、補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を押圧する第1背中側押圧機構11a及び第1脚側押圧機構12aと、これらの押圧機構11a,12aの押圧状態を切り替えるアクチュエータ3,6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、補正対象者の骨格の曲がり状態を補正する補正装置に係り、特に、補正対象者が日常的な動作を行っている間に骨格の曲がり状態を補正することが可能な補正装置に関する。
ヒトが日常的な動作を行っている間にその人の身体各部を押圧する等して、そのヒトの姿勢や骨格の歪みを能動的に補正する技術が開発されてきている。例えば、特許文献1に記載された技術では、内部にエアセルを搭載したシートに人が着座すると、着座者の体格を判断してエアセルの膨圧を調整し、着座者の着座姿勢を能動的に補正する。これにより、シートに着座していながら着座者の身体的及び心理的な疲労を軽減することが可能となる。
特開2009−119230号公報
ところで、姿勢を効率的に補正するうえで、補正対象者の脊椎の曲がり状態を積極的に補正した方が好適である。一方、特許文献1に記載されたシートについては、姿勢を補正するためにエアセルが着座者の正中線を境にして左右一つずつ配置されているため、脊椎の曲がり状態を効率的に補正するという点では改良する必要があると考えられる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、補正対象者の骨格の曲がり状態を能動的に補正するうえで、当該曲がり状態を効率的に補正することが可能な補正装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の補正装置によれば、補正対象者の骨格の曲がり状態を補正する補正装置であって、前記補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を押圧する押圧部と、該押圧部の押圧状態を切り替える切り替え部と、を備えることにより解決される。
上記の装置であれば、補正対象者の背側部の脊椎が位置した部位を押圧するので、脊椎の歪み等を積極的に補正することが可能となり、骨格の曲がり状態を効率的に補正することが可能となる。
また、前記課題は、本発明の他の補正装置によれば、補正対象者の骨格の曲がり状態を補正する補正装置であって、前記補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を押圧する押圧部と、該押圧部と隣り合い、前記背側部のうち、前記脊椎の隣に位置した部位を押圧する第2の押圧部と、前記押圧部の押圧状態、及び、前記第2の押圧部の押圧状態をそれぞれ個別に切り替える切り替え部と、を備えることにより解決される。
上記の装置であれば、補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部分と脊椎の隣に位置した部分の双方を押圧することができる。このため、脊椎の歪み等を積極的に補正することが可能となり、骨格の曲がり状態を効率的に補正することが可能となる。
また、上記の補正装置において、前記押圧部の前記背側部と対向する側の部分には、前記骨格の曲がり状態に応じて変化する値を計測する計測器が取り付けられていることとしてもよい。
以上の構成によれば、計測器の計測結果に基づいて押圧部の押圧状態が切り替えられるので、補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を骨格の曲がり状態に応じて適切な押圧状態にて押圧することが可能となる。
また、上記の補正装置において、前記押圧部は、前記脊椎に沿う方向に列をなした状態で並んだ複数の押圧部断片を備え、該複数の押圧部断片の各々は、前記脊椎に沿う方向において仕切られた状態で、前記脊椎が位置した部位の中で互いに異なる領域を押圧し、前記切り替え部は、前記脊椎が位置した部位の中で対応する領域を前記複数の押圧部断片の各々が押圧する際の押圧状態を押圧部断片別に切り替えることとしてもよい。
以上の構成によれば、脊椎が位置した部位中の各領域に対する押圧状態を個別に調整することが出来るため、骨格の曲がり状態の補正をより細やかに行うことが可能となる。
また、上記の補正装置において、前記複数の押圧部断片の各々を前記脊椎に沿う方向に仕切るための枠体を有し、該枠体は、前記脊椎に沿う方向に前記複数の押圧部断片と同じ数だけ形成された空洞部を有し、該空洞部の各々には前記押圧部断片が一つずつ収容されていることとしてもよい。
以上の構成によれば、押圧部断片の位置ずれを抑制することができるので、脊椎が位置した部位のうち、各押圧部断片により押圧される領域が安定するようになる。
また、上記の補正装置において、前記複数の押圧部断片のうちの少なくとも一つは、前記脊椎が位置した部位中、頸椎が位置する領域を押圧することとしてもよい。
以上の構成によれば、頸椎が位置する領域を押さえるために少なくとも一つの押圧部断片が配置されているので、例えば、補正対象者に対して後傾させる衝撃荷重が作用した場合に補正対象者の頸椎を保護することが可能となる。
また、上記の補正装置において、前記補正装置は、前記補正対象者が着座するシートに搭載され、該シートは、前記背側部を支持するシートバックと、前記補正対象者の頭部を支持するヘッドレストと、該ヘッドレストを支持するために前記シートバックの上端部に設けられた一対のヘッドレストピラーとを備え、前記押圧部は、前記シートバックに設けられ、前記複数の押圧部断片のうち、前記頸椎が位置する領域を押圧する押圧部断片は、前記一対のヘッドレストピラーの間に配置されていることとしてもよい。
以上の構成によれば、頸椎が位置する領域を押さえるための押圧部断片を配置する際にヘッドレストピラーの間のスペースを利用するため、シートのサイズの肥大化を抑えることが可能となる。
また、上記の補正装置において、前記補正装置は、前記補正対象者が乗車する車両に設けられたシートに搭載され、前記複数の押圧部断片の各々は、内部に流体が封入されることにより膨らむ袋体を有し、前記切り替え部は、前記車両に対して後方から衝突荷重が掛かった際に前記袋体内部の流体を抜くこととしてもよい。
以上の構成によれば、車両に対して後方からの荷重が掛かった際に補正対象者の身体がシートに潜り込めるようになるので、後方衝突発生時に補正対象者の安全を確保することが可能となる。
また、上記の補正装置において、前記押圧部を前記脊椎に沿う方向に移動させるための移動機構が設けられていることとしてもよい。
以上の構成によれば、補正対象者の体格に応じて押圧部を移動させることが可能となり、身長の大小を問わず補正対象者の骨格の曲がり状態を補正することが可能となる。
本発明の請求項1及び2に記載の補正装置によれば、補正対象者の背側部の脊椎が位置した部位を押圧し、骨格の曲がり状態を効率的に補正することが可能となる。
本発明の請求項3に記載の補正装置によれば、補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を骨格の曲がり状態に応じて適切な押圧状態にて押圧することが可能となる。
本発明の請求項4に記載の補正装置によれば、脊椎が位置した部位中の各領域に対する押圧状態が個別に調整され、骨格の曲がり状態の補正がより細やかに行われる。
本発明の請求項5に記載の補正装置によれば、押圧部断片の位置ずれが抑制され、脊椎が位置した部位のうち、各押圧部断片により押圧される領域が安定する。
本発明の請求項6に記載の補正装置によれば、補正対象者に対して後傾させる衝撃荷重が作用した場合に補正対象者の頸椎を保護することが可能となる。
本発明の請求項7に記載の補正装置によれば、頸椎が位置する領域を押さえるための押圧部断片をヘッドレストピラーの間のスペースに配置する結果、シートのサイズの肥大化が抑えられる。
本発明の請求項8に記載の補正装置によれば、後方衝突が発生したときに補正対象者の身体がシートに潜り込めるようになるため補正対象者の安全が確保される。
本発明の請求項9に記載の補正装置によれば、補正対象者の体格に応じて押圧部を移動させることで、身長の大小を問わず補正対象者の骨格の曲がり状態を補正することが可能となる。
本発明の補正装置を搭載した車両用シートを示す図である。 骨格の曲がり状態についての説明図である。 シートバックの分解図である。 シートクッションの分解図である。 第2実施形態に係る補正装置の説明図である。 第2実施形態に係る補正装置の変形例を示す図である(その1)。 第2実施形態に係る補正装置の変形例を示す図である(その2)。 第3実施形態に係る補正装置の説明図である。 図8AのA−A断面を示す図である。 第4実施形態に係る補正装置の説明図である。 第4実施形態に係る補正装置のパッド片の動作を示す模式図である。 押圧部断片の変形例を示す図である(その1)。 押圧部断片の変形例を示す図である(その2)。
<<本発明の第1実施形態>>
以下、本発明の第1実施形態について、図1乃至4を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において前後方向とは、車両の前後方向、すなわち車両の進行方向と一致する方向のことであり、左右方向とは、車両及び車両用シートの横幅方向と一致する方向のことである。
本実施形態に係る補正装置10は、図1に示すように、車両に設けられたシート(以下、車両用シート)Sに搭載されるものである。なお、補正装置10が搭載される車両用シートSは、運転手席、助手席、後部座席のいずれであってもよい。
そして、補正装置10は、車両用シートSに着座した補正対象者の背側部を押圧してその者の骨格の曲がり状態をアクティブに補正する。ここで、骨格の曲がり状態とは、骨格の形状、骨格のずれや歪みなど、骨格の3次元構造に関する指標であり、本実施形態では、図2に示すように、骨格中の各領域がなす円弧形状の曲率が曲がり状態に相当する。
具体的に説明すると、本実施形態に係る補正装置10は、脊椎の曲がり状態を補正する背中側ユニット11と、骨盤及び大腿部の曲がり状態を補正する脚側ユニット12とに分かれている。なお、背中側ユニット11は、胸椎上部の曲率A、胸椎下部の曲率B、腰椎の曲率C、仙椎の曲率Dを補正する。一方、脚側ユニット12は、骨盤の曲率E、大腿骨近位端側の曲率F、大腿骨遠位端側の曲率Gを補正する。
補正装置10が搭載される車両用シートSの基本構成については、公知の構成と同様である。具体的に説明すると、車両用シートSは、図1に示すように、補正対象者の背側部のうち、背中部を支持するシートバックS1、臀部を支持するシートクッションS2、及び頭部を支持するヘッドレストS3を備えている。ヘッドレストS3は、シートバックS1の上端部に取り付けられた一対のヘッドレストピラーHPによって支持される。なお、ヘッドレストS3は、シートバックS1に対して固定されていても、上下方向に移動可能となっていてもよい。
シートバックS1は、図3に示すように、矩形状の枠体であるシートバックフレームSf1と、シートバックフレームSf1に囲まれた状態で配置された支持プレートPLと、不図示の表皮材を介して着座者(すなわち、補正対象者)の背中に当たるバックパッドBPとを有する。さらに、シートバックS1は、補正装置10のうちの背中側ユニット11を備えている。
背中側ユニット11は、図3に示すように、複数のエアセル1からなる背中側押圧機構と、各エアセル1を保持するための保持フレーム2と、各エアセル1の膨らみ状態を調整するアクチュエータ3とを備える。
背中側押圧機構は、補正対象者の背側部、特に背中部を押圧するものであり、支持プレートPLとバックパッドBPとの間に挟まれた位置に配置されている。また、背中側押圧機構は、背中部のうちの脊椎が位置した部位を押圧する第1背中側押圧機構11aと、脊椎の左隣に位置した部位を押圧する第2背中側押圧機構11bと、脊椎の右隣に位置した部位を押圧する第3背中側押圧機構11cとに分かれている。
ここで、第1背中側押圧機構11aは、本発明の押圧部に属し、第2背中側押圧機構11b及び第3背中側押圧機構11cは、本発明の第2の押圧部に属する。
各背中側押圧機構11a、11b、11cは、脊椎に沿う方向に列をなした状態で並んだ複数のエアセル1からなる。エアセル1は、本発明の押圧部断片を構成する袋体に相当し、内部に流体としてのエアが封入されることにより膨らむ。そして、列状に並んだ複数のエアセル1の各々は、脊椎に沿う方向において互いに仕切られた状態で設けられている。これにより、各エアセル1は、その内部にエアが封入されると膨らんで、背側部の中で互いに異なる領域を押圧するようになる。
具体的に説明すると、各背中側押圧機構11a、11b、11cは、4つのエアセル1からなり、各エアセル1は、背中側ユニット11により曲率が補正される領域と対応するように配置されている。より分かり易く説明すると、最も上側にあるエアセル1は、胸椎上部が位置する部位に対応させて配置されており、上から2番目のエアセル1は、胸椎下部が位置する部位に対応させて配置されており、上から3番目のエアセル1は、腰椎が位置する部位に対応させて配置されており、最も下側にあるエアセル1は、仙椎が位置する部位に対応させて配置されている。
なお、各背中側押圧機構11a、11b、11cにおけるエアセル1の個数については、4個に限定されず、少なくとも2個以上であればよく、例えば、脊椎を構成する骨の数と同じ個数としてもよい。
そして、各エアセル1は、その内部にエアが封入されて膨らむことにより、前方に位置するバックパッドBPを押し出して補正対象者の背中部を押圧する。これにより、補正対象者の背中部には押圧力が作用し、脊椎が位置する部位のうち、対応する領域の曲率が補正されるようになる。特に、本実施形態では、脊椎が位置した部位を押圧する第1背中側押圧機構11aが設けられているので、脊椎の歪み等を積極的に補正することが可能となり、脊椎各部の曲がり状態を効率的に補正することが可能となる。
なお、本実施形態では、バックパッドBPの後側にエアセル1が配置されていることとしたが、これに限定されるものではなく、バックパッドBPの前側にエアセル1を配置することとしてもよい。この場合、エアセル1が表皮材を介して補正対象者の背側部に押し当たるので、エアセル1の押圧に対する応答性(応答感度)が向上することになる。さらに、バックパッドBPを取り外してエアセル1のみを配置することとしてもよい。
保持フレーム2は、内側に縦4×横3の升目が形成された格子状の枠体であり、脊椎に沿う方向及び左右方向においてエアセル1を仕切るものである。具体的に説明すると、保持フレーム2の内側スペースは、格子によって縦4×横3の収容スペースに区画される。ここで、収容スペースとは、本発明の空洞部に相当し、脊椎に沿う方向及び左右方向のそれぞれにおいて設置されたエアセル1と同じ数だけ形成され、各収容スペースにはエアセル1が1つずつ収容されている。
以上のような保持フレーム2が用いられることにより、本実施形態では、脊椎に沿う方向及び左右方向のそれぞれにおいてエアセル1を仕切って配置することがより容易になるとともに、エアセル1の位置ずれが抑えられるようになる。そして、エアセル1の位置ずれが抑えられることにより、各エアセル1は、補正対象者の背側部のうち、対応する領域を安定的に(すなわち、位置ずれを起こさないで)押圧することができる。
アクチュエータ3は、本発明の切り替え部に相当し、各エアセル1の膨らみ状態を調整して各背中側押圧機構11a、11b、11cの押圧状態を切り替えるものである。具体的に説明すると、アクチュエータ3は、支持プレートPLに形成されたチューブ用穴PLaを通った不図示のチューブを介して各エアセル1と接続されており、各エアセル1内へのエアの封入及び各エアセル1からのエアの抜出を行う。これにより、各背中側押圧機構11a、11b、11cが補正対象者の背中を押圧する際の押圧状態が切り替わるようになる。ここで、押圧状態とは、押圧方向、押圧箇所、押圧力の大きさ等を総称する概念である。
なお、本実施形態において、アクチュエータ3は、シートバックフレームSf1の所定位置、例えば、サイドフレームの外側の表面に取り付けられている。
また、本実施形態に係るアクチュエータ3は、各背中側押圧機構11a、11b、11cを構成する4つのエアセル1の各々について膨らみ状態をエアセル1別に調整することが可能である。換言すると、アクチュエータ3は、脊椎が位置した部位の中で対応する領域を第1背中側押圧機構11aの各エアセル1が押圧する際の押圧状態をエアセル1別に切り替える。また、アクチュエータ3は、脊椎の隣に位置した部位の中で対応する領域を第2背中側押圧機構11bや第3背中側押圧機構11cの各エアセル1が押圧する際の押圧状態をエアセル1別に切り替える。
以上のように本実施形態では、補正対象者の背側部の各領域を押圧する際の押圧状態を各エアセル1で個別に調整することが出来る結果、脊椎各部の曲率の補正をより細やかに行うことが可能となる。
ところで、本実施形態では、アクチュエータ3によるエアの封入及び抜出が不図示の電子制御ユニット(以下、ECU)によって自動制御されている。より詳細に説明すると、車両用シートSには、補正対象者が同シートSに着座した時点で骨格に関する指標値を計測する計測器が搭載されている。ここで、骨格に関する指標値とは、補正対象者の骨格の曲がり状態、具体的には脊椎各部の曲率に応じて変化する値のことである。より具体的に説明すると、図3に示すように、各エアセル1には、その背側部と対応する側の部分に計測器としての圧力センサ4が取り付けられている。この圧力センサ4は、上記の指標値の一例としての座圧を計測する。圧力センサ4の計測結果はECUに伝送され、ECUは、圧力センサ4の計測結果に基づいて、車両用シートSに着座している補正対象者の脊椎各部の曲率を特定する。
補正対象者の脊椎各部の曲率を特定した後、ECUは、脊椎各部の曲率を補正する必要があるか否かを判断する。そして、ECUは、脊椎中に曲率補正をすべき領域があると判断した場合、アクチュエータ3を制御して、曲率補正の対象となる領域と対応したエアセル1の膨らみ状態をアクチュエータ3に調整させる。エアセル1の調整量については、例えば、圧力センサ4の計測結果に基づいて特定した脊椎各部の曲率と理想値としての基準曲率との間のずれ量に応じて設定される。
以上のように本実施形態では、補正対象者が車両用シートSに着座した時点で骨格に関する指標値を計測し、その計測結果に基づいて脊椎各部の曲率を補正することが可能である。つまり、本実施形態に係る補正装置10は、補正対象者の背側部の脊椎が位置した部位を、現時点での脊椎各部の曲率に応じて適切な押圧状態にて押圧することが可能となる。
なお、骨格に関する指標値を計測するための計測器は、圧力センサ4に限定されず、骨格に関する指標値を計測できる限り他の計測器であってもよく、例えば、骨格各部の曲率を計測する形状センサを用いることとしてもよい。
さらに、本実施形態では、補正対象者が車両用シートSに着座した状態において車両の後方から衝突荷重が掛かると、アクチュエータ3は、すべてのエアセル1からエアを一気に抜き出すこととしている。より具体的に説明すると、後方からの衝突荷重が車両に作用したことを前述のECUが検知した時点でアクチュエータ3を制御し、各エアセル1のエアを抜き出すようにしている。この結果、車両に対して後方からの荷重が掛かった際に補正対象者の身体が車両用シートSの後方に潜り込めるようになるので、後方衝突発生時に補正対象者の安全を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、車両の後方から衝突荷重が掛かったことをECUが検知すると、ECUからの命令に応じてアクチュエータ3が各エアセル1のエアを抜き出すこととしているが、車両の後方から衝突荷重が掛かった際に機械的にエアセル1のエアが抜き出るような構成であってもよい。
シートクッションS2は、図4に示すように、略U字の枠体であるクッションフレームSf2と、クッションフレームSf2の内側に配置された支持プレートQLと、不図示の表皮材を介して着座者(すなわち、補正対象者)の臀部に当たるクッションパッドCPとを有する。さらに、シートクッションS2は、補正装置10のうちの脚側ユニット12を備えている。
脚側ユニット12は、基本構成の点で、背中側ユニット11と略同様である。すなわち、脚側ユニット12は、図4に示すように、複数のエアセル1からなる脚側押圧機構と、各エアセル1を保持するための保持フレーム5と、各エアセル1の膨らみ状態を調整するアクチュエータ6と、を備える。
脚側押圧機構は、補正対象者の背側部、特に臀部及び大腿部を押圧するものであり、支持プレートQLとクッションパッドCPとの間に挟まれた位置に配置されている。また、脚側押圧機構は、臀部及び大腿部のうち、脊椎が位置した部位を押圧する第1脚側押圧機構12aと、脊椎の左隣に位置した部位を押圧する第2脚側押圧機構12bと、脊椎の右隣に位置した部位を押圧する第3脚側押圧機構12cとに分かれている。ここで、臀部及び大腿部のうち、脊椎が位置した部分とは、正中線が通る部位のことであり、脊椎の左隣(右隣)に位置した部位とは、左右方向において左側(右側)の坐骨と同じ位置にある部位のことである。なお、第1脚側押圧機構12aは、本発明の押圧部に属し、第2脚側押圧機構12b及び第3脚側押圧機構12cは、本発明の第2の押圧部に属する。
また、各脚側押圧機構12a、12b、12cは、脊椎に沿う方向に列をなした状態で並ぶ3つのエアセル1からなり、各エアセル1は、脚側ユニット12により曲率が補正される領域と対応するように配置されている。より分かり易く説明すると、最も後側にあるエアセル1は、骨盤が位置する部位に対応させて配置されており、後から2番目のエアセル1は、大腿骨近位端側の部分が位置する部位に対応させて配置されており、最も前側にあるエアセル1は、大腿骨遠位端側の部分が位置する部位に対応させて配置されている。
なお、各脚側押圧機構12a、12b、12cにおけるエアセル1の個数については、3個に限定されず、少なくとも2個以上であればよい。
そして、各エアセル1は、その内部にエアが封入されて膨らむことにより、上方に位置するクッションパッドCPを押し出して補正対象者の背側部を押圧する。これにより、補正対象者の臀部及び大腿部には押圧力が作用し、脊椎が位置する部位のうち、対応する領域の曲率が補正されるようになる。特に、本実施形態では、骨盤の右側部及び左側部の各々の中心領域、具体的には坐骨が位置する部位を押圧する第2脚側押圧機構12b及び第3脚側押圧機構12cが設けられているので、骨盤の歪み等を積極的に補正することが可能となり、骨盤の曲がり状態を効率的に補正することが可能となる。
保持フレーム5は、内側に縦3×横3の升目が形成された格子状枠体であり、その構成及び機能については、背中側ユニット11に設けられた保持フレーム2と同様であるため、説明を省略する。
アクチュエータ6は、本発明の切り替え部に相当し、各エアセル1の膨らみ状態を調整して各脚側押圧機構12a、12b、12cの押圧状態を切り替えるものであり、本実施形態では、クッションフレームSf2の所定位置、例えばサイドフレームの外側の表面に取り付けられている。アクチュエータ6の構成及び動作については、背中側ユニット11に設けられたアクチュエータ3と同様である。
すなわち、アクチュエータ6は、各脚側押圧機構12a、12b、12cを構成する3つのエアセル1の各々について膨らみ状態をエアセル1別に調整することが可能である。より具体的には、アクチュエータ6は、支持プレートQLに形成されたチューブ用穴QLaを通じて各エアセル1に接続されたチューブを通じて、各エアセル1に対して個別にエアを出し入れする。
また、各エアセル1には、その背側部と対応する側の部分に計測器としての圧力センサ4が取り付けられており、車両用シートSに補正対象者が着座すると、各エアセル1に取り付けられた圧力センサ4が座圧を計測し、その計測結果が前述のECUに伝送される。ECUは、圧力センサ4の計測結果に基づいて、車両用シートSに着座している補正対象者の骨盤及び大腿骨各部の曲率を特定し、当該曲率を補正する必要があるか否かを判断する。そして、ECUは、骨盤または大腿骨中に曲率補正をすべき領域があると判断した場合、アクチュエータ3を制御して、曲率補正の対象となる領域と対応したエアセル1の膨らみ状態をアクチュエータ3に調整させる。
<<本発明の第2実施形態>>
次に、本発明の第2実施形態について図5乃至7を参照しながら説明する。
なお、第2実施形態のうち、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。
第1実施形態に係る補正装置10には、4つのエアセル1から構成される背中側押圧機構11a、11b、11cが備えられていることとした。そして、各背中側押圧機構11a、11b、11cではエアセル1が胸椎上部、胸椎下部、腰椎及び仙椎の各々の位置に合わせて配置されていることとした。
これに対して、第2実施形態に係る補正装置20では、図5に示すように、補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置する部位を押圧する第1背中側押圧機構11aが、胸椎上部、胸椎下部、腰椎及び仙椎の位置に合わせて配置されたエアセル1を有するとともに、頸椎の位置に合わせて配置されたエアセル1を更に有する。
具体的に説明すると、第2実施形態では、第1背中側押圧機構11aを構成するエアセル1のうちの少なくとも一つが、補正対象者の背側部の脊椎が位置した部位中、頸椎が位置する領域を押圧する。より具体的に説明すると、図5に示すように、頸椎の上部が位置する領域を押圧するエアセル1aと、頸椎の下部が位置する領域を押圧するエアセル1aとが設けられている。
そして、頸椎が位置する領域を押圧するエアセル1aは、車両の後方から衝突荷重が作用した場合に膨らむようになっている。より具体的に説明すると、後方からの衝突荷重が車両に作用したことをECUが検知した時点でアクチュエータ3を制御し、上記エアセル1a内にエアを封入して同エアセル1aを膨らませるようにしている。この結果、後方からの衝突荷重が掛かって補正対象者の身体(厳密には、上半身)が後傾したときに、その者の頸椎を保護することが可能となる。
また、頸椎が位置する領域を押圧するエアセル1aについては、図5に示すように、一対のヘッドレストピラーHPの間に配置されている。これにより、ヘッドレストピラーHPの間のスペースを有効利用して、頸椎が位置する領域を押圧するエアセル1aを配置することができるため、車両用シートSのサイズの肥大化が抑えられる。
なお、頸椎が位置する領域を押圧するエアセル1aを配置するうえで、図5に示すように、シートバックS1の中央部の上端を上側に幾分突出させることにより、上記エアセル1aの設置スペースを確保することとしてもよい。
また、ヘッドレストS3の形状については、図5に図示した形状、すなわち正面視で略四角形状のものに限定されず、図6に図示したように正面視で逆U字形状のものであってもよい。さらに、図7に示すように、側面視で略L字形状となっており補正対象者の頭部上方に張り出た部分を有するヘッドレストS3であってもよい。図7に図示された形状のヘッドレストS3であれば、例えば、ヘッドレストS3のうち、補正対象者の頭部の上方に張り出た部分に圧力センサ4等のセンサを設けて補正対象者の頭部(厳密には、頭頂)の位置をより正確に計測することができ、より精密な補正をすることが可能となる。
<<本発明の第3実施形態>>
次に、本発明の第3実施形態について図8A及び8Bを参照しながら説明する。
なお、第3実施形態のうち、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。また、図8A及び8Bでは、図示の都合上、圧力センサ4を省略している。
第1実施形態に係る補正装置10では、背中側押圧機構11a、11b、11cの位置、すなわち、各エアセル1の位置が固定されていることとした。
これに対して、第3実施形態に係る補正装置30では、背中側押圧機構11a、11b、11cと同じ構成となった背中側押圧機構31a、31b、31cが備えられており、図8A及び8Bに示すように、当該背中側押圧機構31a、31b、31cを脊椎に沿う方向に移動させるための移動機構が設けられている。
より具体的に説明すると、第3実施形態に係る背中側押圧機構31a、31b、31cの各々を構成するエアセル1が可動プレートMPに固定されている。この可動プレートMPの後面には、シートバックS1の高さ方向に沿って延びた可動レールMRが取り付けられている。この可動レールMRは、支持プレートPLの前面に固定された固定レールFRに対して相対移動可能な状態で取り付けられている。さらに、可動レールMRと固定レールFRとの間には、可動レールMRを移動させるために動作する駆動部Gmが設けられている。この駆動部Gmは、前述のECUによって制御される駆動ローラであり、回転することにより、固定レールFRに対して可動レールMRが動くようになる。
そして、ECUが駆動部Gmを起動して可動レールMRを移動させると、これに伴って、可動プレートMPが支持プレートPLに対して移動する。この結果、車両用シートSにおける背中側押圧機構31a、31b、31cの相対位置が補正対象者の脊椎に沿う方向において変化するようになる。
以上のような構成により、第3実施形態に係る補正装置30では、車両用シートSに着座した補正対象者の体格に応じて背中側押圧機構31a、31b、31cの位置を変更させることが可能である。この結果、第3実施形態では、身長の大小を問わず補正対象者の脊椎各部の曲率を補正することが可能となる。
なお、上述の構成では、一枚の可動プレートMPに背中側押圧機構31a、31b、31cすべてが固定されていることとしたが、これに限定されず、背中側押圧機構31a、31b、31cの各々に対して可動プレートMPが個別に設けられていることとしてもよい。このような構成であれば、背中側押圧機構31a、31b、31cをそれぞれ独立して移動させることが可能となる。
<<本発明の第4実施形態>>
次に、本発明の第4実施形態について図9を参照しながら説明する。
なお、第4実施形態のうち、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。
第1実施形態〜第3実施形態では、補正対象者の背側部を押圧する機構として、エアを封入することにより膨らむエアセル1が用いられることとした。そして、第1実施形態〜第3実施形態では、補正対象者の背側部を押圧する際の押圧状態を切り替える機構として、エアの出入により各エアセル1の膨らみ状態を調整するアクチュエータ3,6が用いられることとした。
これに対して、第4実施形態では、図9に示すように、エアセル1の代わりに、バックパッドBPを断片化したパッド片PPを用いている。より具体的に説明すると、第4実施形態に係る補正装置40では、第1実施形態に係る背中側押圧機構11a、11b、11cに相当する背中側押圧機構41a、41b、41cの各々が、脊椎に沿う方向に列をなして並んだ複数のパッド片PPから構成されている。これらのパッド片PPは、支持プレートPLに取り付けられ、第1実施形態〜第3実施形態に係るエアセル1と同じ位置に配置されている。
そして、各パッド片PPは、その前面にて補正対象者の背側部を押圧するとともに、図10に示すように前後に揺動することが可能である。この揺動動作により各パッド片PPの前面、すなわち押圧面の前後方向における位置が変化することで、各パッド片PPが補正対象者の背側部を押圧する際の押圧状態が切り替わるようになる。
各パッド片PPの揺動動作は、支持プレートPLを介して各パッド片PPの裏側に位置するアクチュエータ7によって実現される。より具体的に説明すると、このアクチュエータ7は、第4実施形態における切り替え部に相当し、前後方向に進退自在に支持されたロッド7aを有し、このロッド7aの先端部にてパッド片PPの後面と当接している。そして、アクチュエータ7は、ロッド7aを前後に進退させることで、パッド片PPを揺動させる。
なお、上記のアクチュエータ7は、パッド片PP別に設けられている。このため、第4実施形態でも、各パッド片PPが背側部を押圧する際の押圧状態をパッド片PP別に切り替えることが可能である。
また、以上までに説明した構成は、シートバックS1に限らず、シートクッションS2にも適用可能である。すなわち、第1実施形態〜第3実施形態においてエアセル1が用いられていた箇所にクッションパッドCPを断片化したパッド片PPを配置し、上記のアクチュエータ7を各パッド片PPの下方位置に設置することとしてもよい。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態には、主として本発明の補正装置について説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
また、上記の実施形態では、背中側押圧機構や脚側押圧機構をなすエアセル1が、押圧部位の異同を問わず、いずれも同じように構成されていることとした。すなわち、上記の実施形態では、脊椎が位置する部位を押圧するエアセル1と、脊椎の隣に位置する部位を押圧するエアセル1との間で構造上の差がないこととした。ただし、これに限定されるものではなく、脊椎が位置する部位を押圧するエアセル1と、脊椎の隣に位置する部位を押圧するエアセル1との間で構造が異なることとしてもよい。例えば、脊椎の隣に位置する部位を押圧するエアセル1については、図11に示すように、脊椎から離れるほど展開量(膨らみ量)が大きくなるような構造であってもよい。このような構造のエアセル1にて脊椎の隣に位置する部位を押圧すれば、脊椎からの距離に関係なく展開量が一様な通常のエアセル1を用いた場合と比較して、背側部によりフィットするようになる。
また、前述のパッド片PPを用いる構成において、脊椎の隣に位置する部位を押圧するパッド片PPが、図12に示すように、その前面が前後及び左右に移動するような揺動動作をすれば、背側部によりフィットするようになる。なお、図12に示すように、パッド片PPを上記のように揺動させる機構としてエアセル1bを用いることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、車両用シートSに搭載される補正装置を例に挙げて説明した。ただし、本発明の補正装置は、車両用シートS以外のシート、例えば、映画館等の商業施設や病院等の公共施設に設置されたシート(座席)にも搭載可能である。また、本発明の補正装置を搭載することが可能な機器は、シートや座席に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態では、補正対象者がシートに着座した際にその者の骨格の曲がり状態を補正するケースについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ジャケットのように補正対象者が装脱可能な装置であり、補正対象者に装着された際にその者の骨格の曲がり状態を補正するような装置であってもよい。
BP バックパッド
CP クッションパッド
FR 固定レール
Gm 駆動部
HP ヘッドレストピラー
MP 可動プレート
MR 可動レール
PL 支持プレート
PLa チューブ用穴
PP パッド片
QL 支持プレート
QLa チューブ用穴
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
Sf1 シートバックフレーム
Sf2 クッションフレーム
1,1a,1b エアセル
2,5 保持フレーム
3,6 アクチュエータ
4 圧力センサ
7 アクチュエータ
7a ロッド
10 補正装置
11 背中側ユニット
11a 第1背中側押圧機構
11b 第2背中側押圧機構
11c 第3背中側押圧機構
12 脚側ユニット
12a 第1脚側押圧機構
12b 第2脚側押圧機構
12c 第3脚側押圧機構
20 補正装置
30 補正装置
31a,31b,31c 背中側押圧機構
40 補正装置
41a,41b,41c 背中側押圧機構

Claims (9)

  1. 補正対象者の骨格の曲がり状態を補正する補正装置であって、
    前記補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を押圧する押圧部と、
    該押圧部の押圧状態を切り替える切り替え部と、を備えることを特徴とする補正装置。
  2. 補正対象者の骨格の曲がり状態を補正する補正装置であって、
    前記補正対象者の背側部のうち、脊椎が位置した部位を押圧する押圧部と、
    該押圧部と隣り合い、前記背側部のうち、前記脊椎の隣に位置した部位を押圧する第2の押圧部と、
    前記押圧部の押圧状態、及び、前記第2の押圧部の押圧状態をそれぞれ個別に切り替える切り替え部と、を備えることを特徴とする補正装置。
  3. 前記押圧部の前記背側部と対向する側の部分には、前記骨格の曲がり状態に応じて変化する値を計測する計測器が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の補正装置。
  4. 前記押圧部は、前記脊椎に沿う方向に列をなした状態で並んだ複数の押圧部断片を備え、
    該複数の押圧部断片の各々は、前記脊椎に沿う方向において仕切られた状態で、前記脊椎が位置した部位の中で互いに異なる領域を押圧し、
    前記切り替え部は、前記脊椎が位置した部位の中で対応する領域を前記複数の押圧部断片の各々が押圧する際の押圧状態を押圧部断片別に切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の補正装置。
  5. 前記複数の押圧部断片の各々を前記脊椎に沿う方向に仕切るための枠体を有し、
    該枠体は、前記脊椎に沿う方向に前記複数の押圧部断片と同じ数だけ形成された空洞部を有し、
    該空洞部の各々には前記押圧部断片が一つずつ収容されていることを特徴とする請求項4に記載の補正装置。
  6. 前記複数の押圧部断片のうちの少なくとも一つは、前記脊椎が位置した部位中、頸椎が位置する領域を押圧することを特徴とする請求項4または5に記載の補正装置。
  7. 前記補正装置は、前記補正対象者が着座するシートに搭載され、
    該シートは、前記背側部を支持するシートバックと、前記補正対象者の頭部を支持するヘッドレストと、該ヘッドレストを支持するために前記シートバックの上端部に取り付けられた一対のヘッドレストピラーとを備え、
    前記押圧部は、前記シートバックに設けられ、
    前記複数の押圧部断片のうち、前記頸椎が位置する領域を押圧する押圧部断片は、前記一対のヘッドレストピラーの間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の補正装置。
  8. 前記補正装置は、前記補正対象者が乗車する車両に設けられたシートに搭載され、
    前記複数の押圧部断片の各々は、内部に流体が封入されることにより膨らむ袋体を有し、
    前記切り替え部は、前記車両に対して後方から衝突荷重が掛かった際に前記袋体内部の流体を抜くことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の補正装置。
  9. 前記押圧部を前記脊椎に沿う方向に移動させるための移動機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の補正装置。
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