JP7202913B2 - トンネル先受け工法用中空ボルト - Google Patents

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本発明は、トンネル構築時における先受け工法に用いられる中空ボルトに関し、特にNATM(New Austrian Tunneling Method)工法による山岳トンネルの補助工法としての注入式先受け工法(注入式フォアポーリング工法)に用いられる中空ボルトに関する。
NATM工法によるトンネル構築時に軟弱地山を補強する補助工法として、中空ボルトを用いた注入式先受け工法が知られている。中空ボルトは、3メートル程度の長さを有している。切羽の直近の掘削周面に沿ってアーチ支保工を建て込んだ後、中空ボルトを切羽前方の地山へ斜めに打ち込む。該中空ボルトから地山に注入材を注入する。
アーチ支保工は、トンネル軸線に沿って1メートル程度の間隔で設置される。アーチ支保工ごとに中空ボルトが設置される。
特開2003-336479号公報
一般に、この種の注入式先受け工法においては、中空ボルトが、前記切羽の直近のアーチ支保工の外周側(上側)に通される。このため、前記アーチ支保工と切羽との間の、中空ボルトより下側の土砂が地山から剥離して崩れやすかった。
そこで、中空ボルトを、前記切羽の直近のアーチ支保工の内周側(下側)から次に構築される予定のアーチ支保工の外周側を通るように挿入することが検討されている。しかし、そうすると、その後のトンネル掘進時に中空ボルトの手元端が邪魔になるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、注入式先受け工法にてトンネルを構築する際に、アーチ支保工と切羽との間の土砂の剥離、崩落を防止するとともに、トンネル掘進時に中空ボルトの手元端が邪魔になるのを防止することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、トンネルの切羽の直近の掘削周面に沿って構築されたアーチ支保工の内周側から次に構築されるアーチ支保工の外周側を通るように、切羽前方の地山に斜めに挿入される非継ぎ足し構造のトンネル先受け工法用中空ボルトであって、
手元端から先端へ延びて、注入材を通す中空路と、
前記中空路から外周面に達する吐出孔と、
前記手元端の近くに設けられた薄肉部を含む易破断部と、
を備えたことを特徴とする。
当該中空ボルトを地山に挿入し、かつ注入材を地山に注入した後、トンネルの掘進を再開する。中空ボルトを切羽直近のアーチ支保工の内周側(下側)に通すことで、該アーチ支保工と切羽との間の土砂を中空ボルトによって支えることができ、前記土砂が地山から剥離して崩れ落ちるのを防止できる。掘進再開により中空ボルトの手元端側の部分がある程度現れてきたとき、該手元端側の部分に例えば折り曲げ荷重をかける。これによって、易破断部に局所的に集中応力が生じ、中空ボルトが易破断部において破断される。そして、中空ボルトにおける易破断部より手元端側の部分を撤去できる。したがって、中空ボルトが邪魔になることなく掘進作業を行うことができる。
非継ぎ足し構造とは、中空ボルトが複数、一列に連ねられて長尺化される構造にはなっていないことを言う。
前記易破断部が、外周面へ向かって拡開するとともに前記外周面に開口する台形断面の環状溝を含み、前記環状溝の溝底と前記中空路の内周面との間が、前記薄肉部となっていることが好ましい。これによって、中空ボルトの易破断部を確実かつ容易に破断することができる。
前記環状溝における溝底の幅が、外周面への開口幅の10分の4~10分の6であることが好ましい。
前記薄肉部の厚さが、前記外周面と前記内周面との間の肉厚の10分の2~10分の5であることが好ましい。
前記環状溝における前記外周面への開口の幅が、8mm~12mmであり、前記溝底の幅が、3mm~7mmであり、前記薄肉部の厚さが、1.5mm~2mmであることが好ましい。
これによって、中空ボルトの易破断部を一層確実かつ容易に破断することができる。
前記手元端から前記易破断部までの距離が、600mmから700mmであることが好ましい。これによって、中空ボルトがトンネルの掘削周面を横切る付近に易破断部が配置されるようにできる。該易破断部において中空ボルトを破断して、そこから手元側の部分を撤去することで、トンネルの掘削周面の内側に中空ボルトが飛び出た状態を解消できる。
前記先端の近くと、前記先端と前記手元端との中間とにそれぞれ前記吐出孔が設けられており、前記手元端から前記中間の吐出孔までの距離が、前記手元端から前記先端までの距離の10分の6から10分の7であることが好ましい。
これによって、注入材を中空ボルトの先端近くからだけでなく、中空ボルトの中間部分からも地山に注入でき、注入材を広く行き渡らせることができる。さらには、掘進前方に構築されるアーチ支保工と切羽との間の土砂が崩れるのを確実に防止できる。
本発明によれば、注入式先受け工法にてトンネルを構築する際に、アーチ支保工と切羽との間の土砂の剥離、崩落を防止するとともに、トンネル掘進時に中空ボルトの手元端が邪魔になるのを防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る注入式先受け工法によって構築中のトンネルの断面図である。 図2は、前記注入式先受け工法に用いられる中空ボルトの正面図である。 図3は、図2の円部IIIの拡大断面図である。 図4は、前記構築中のトンネルを、図1より構築が進んだ状態で示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、トンネル1は、例えばNATM工法によって構築されている。トンネル1には、アーチ支保工3が一定間隔(例えば1m)置きに設けられている。アーチ支保工3は、地山2の掘削周面2bの周方向に沿ってアーチ状に延びている。アーチ支保工3の断面はH型になっている。
地山2の掘削周面2b及び切羽1aには、吹付けコンクリート4が吹付けられている。アーチ支保工3が吹付けコンクリート4に埋まっている。
図示は省略するが、吹付けコンクリート4の内周側には、防水シートを介して二次覆工コンクリートが打設される。
トンネル1においては補助工法として注入式先受け工法(注入式フォアポーリング工法)が実施されている。該注入式先受け工法には、中空ボルト10が用いられている。
中空ボルト10の長さL10は、一般的な長尺先受け鋼管の長さ(十メートル以上)と比べ、短尺である。例えば、中空ボルト10の長さL10は、好ましくはL10=2~5メートル程度、より好ましくはL10=3メートル程度である。かつ、中空ボルト10は、非継ぎ足し構造になっている。すなわち、中空ボルト10の端部には継ぎ足し部が設けられておらず、複数本の中空ボルトが一列に直線状に連ねられて長尺化される構造にはなっていない。
中空ボルト10の外直径φ10は、好ましくはφ10=20mm~35mm程度、より好ましくはφ10=25mm~30mm程度である。
中空ボルト10の材質は、STK400などの鋼鉄である。
中空ボルト10は、トンネル軸方向にアーチ支保工3と同じ間隔(例えば1m)で設置されている。なお、詳細な図示は省略するが、トンネル軸方向の各設置位置には、アーチ支保工3の周方向に間隔を置いて複数の中空ボルト10が設けられている。
中空ボルト10は、トンネル軸線に対して、先端10aへ向かうにしたがって斜め外側へ傾けられ、トンネル1の外周側の地山2に打ち込まれている。トンネル軸線に対する中空ボルト10の角度α10は、好ましくはα10=15°~25°程度、より好ましくはα10=20°程度である。
中空ボルト10の手元端10bは、該手元端10bと対応するアーチ支保工3の内周側(下側)に配置されている。かつ、中空ボルト10は、前記対応するアーチ支保工3のトンネル掘進方向前方(図1において右側)に隣接するアーチ支保工3の外周側(上側)に通されている。
なお、図1において二点鎖線にて示すように、トンネル1の構築済部分における中空ボルト10の手元端10bは撤去されている。
中空ボルト10の周りの地山2には、注入材5が注入されている。注入材5としては、例えばシリカレジンなどの2液混合型のウレタン系発泡樹脂が用いられている。
図2に示すように、中空ボルト10には、中空路12と、吐出孔13と、易破断部20が形成されている。中空路12は、中空ボルト10の手元端10bから先端10aへ延びている。手元端10bには注入コネクタ15が着脱される。中空路12における手元端側部分には樹脂製のミキサー14が収容されている。先端10aは閉塞されている。
各吐出孔13は、中空路12の内周面から中空ボルト10の外周面に達している。
吐出孔13は、中空ボルト10における先端10aの近くと、先端10aと手元端10bとの中間とにそれぞれ複数設けられている。
先端10a近くの吐出孔13Aは、中空ボルト10の軸線に沿って一定間隔置きに配置されている。吐出孔13Aの配置間隔P13Aは、好ましくはP13A=50mm~100mmであり、より好ましくはP13A=75mm程度である。各配置位置には、一対の吐出孔13Aが180°離れて対峙するように設けられている。中空ボルト10の軸線方向に隣接する吐出孔13Aどうしは互いに90°ずれている。
中間の吐出孔13Cは、中空ボルト10の軸線方向に離れた2箇所に配置されている。これら2箇所の吐出孔13Cの配置間隔P13Cは、好ましくはP13C=50mm~100mmであり、より好ましくはP13C=75mm程度である。各配置位置には、一対の吐出孔13Cが180°離れて対峙するように設けられている。2箇所の吐出孔13Cどうしは互いに90°ずれている。
手元端10bから中間吐出孔13Cまでの距離D13Cは、中空ボルト10の長さL10(手元端10bから先端10aまでの距離)の10分の6から10分の7程度であることが好ましく、3分の2程度がより好ましい。具体的には、中空ボルト10の長さL10が3メートル程度である場合、手元端10bから中間吐出孔13Cまでの距離D13Cは、2メートル程度が好適である。
なお、中間吐出孔13Cが中空ボルト10の軸線方向に離れて複数配置されている場合、厳密には、距離D13Cは、手元端10bからこれら複数の中間吐出孔13Cの中間地点までの距離を言う。
図2に示すように、中空ボルト10における手元端10bの近くに易破断部20が設けられている。
手元端10bから易破断部20までの距離D20は、好ましくはD20=600mmから700mmであることが好ましく、D20=650mm程度がより好ましい。
図2に示すように、易破断部20には、中空ボルト10の外周面の全周にわたる環状溝22が形成されている。図3に示すように、環状溝22は、台形の断面に形成されており、中空ボルト10の外周面へ向かって拡開するとともに前記外周面に開口している。
環状溝22における溝底22bの幅W22bは、外周面への開口22aの幅W22aの好ましくは10分の4~10分の6であり、より好ましくは2分の1程度である。
例えば、環状溝22における前記外周面への開口22aの幅W22aは、好ましくはW22a=8mm~12mmであり、より好ましくはW22a=10mm程度である。溝底22bの幅W22bは、好ましくはW22b=3mm~7mmであり、より好ましくはW22b=5mm程度である。
環状溝22の溝底22bと中空ボルト10の内周面との間が、環状の薄肉部21(易破断部20の実部)となっている。薄肉部21の幅は、溝底22bの幅W22bと等しい。
薄肉部21の厚さt21は、当該薄肉部21以外の部分における中空ボルト10の外周面と内周面との間の肉厚t10よりも小さい。薄肉部21の厚さt21は、前記肉厚t10の好ましくは10分の2~10分の5であり、より好ましくは3分の1程度である。例えば、前記肉厚t10は、t10=4mm~5mm程度であるのに対し、薄肉部21の厚さt21は、好ましくはt21=1.5mm~2mm程度である。
トンネル1は、次のようにして構築される。
トンネル1の切羽1aの直近の掘削周面2bに沿ってアーチ支保工3Aを建て込む。
前記掘削周面2b及び切羽1aには吹付けコンクリート4を吹き付け、アーチ支保工3Aを吹付けコンクリート4内に埋める。
切羽1aの前方の地山2には、ボルト挿入孔2bを斜めに形成する。
該ボルト挿入孔2bに中空ボルト10Aを挿し入れることで、中空ボルト10Aを切羽1aの前方の地山2に斜めに打ち込む。
中空ボルト10A及びボルト挿入孔2bの角度は、アーチ支保工3Aの内周側(下側)から次に構築されるアーチ支保工3Bの外周側(上側)を通るように角度α10に設定される。
中空ボルト10Aの手元端10b近くの部分とボルト挿入孔2bの内周面との間には、コーキング等の封止材6を設ける。
中空ボルト10Aの手元端10bには、注入コネクタ15を接続する。そして、注入材5の原料の2液を中空路12に供給する。2液は、ミキサー14において混合されて反応して、注入材5となる。該注入材5が、中空路12を通って、複数の吐出孔13から周囲の地山2に注入される。
中空ボルト10Aにおける先端10aの近くだけでなく中間部分10cにも吐出孔13A,13Cを形成しておくことによって、注入材5を中空ボルト10Aの先端10a近くからだけでなく、中間部分10cからも吐出できる。したがって、周囲の地山2に注入材5を、中空ボルト10Aの軸線に沿って広く行き渡らせることができる。
その後、トンネル1の掘進を再開する。
中空ボルト10Aを切羽1a直近のアーチ支保工3Aの内周側(下側)に通しておくことで、該アーチ支保工3Aと切羽1aとの間の土砂2dを中空ボルト10Aによって支えることができ、土砂2dが地山2から剥離して崩れ落ちるのを防止できる。
図4に示すように、掘進を再開後、中空ボルト10Aの手元側の部分10eがある程度現れてきたとき、該手元側部分10eに例えば折り曲げ荷重を加える。これによって、易破断部20に集中応力が付与され、易破断部20が破断される。易破断部20の実部を薄肉部21によって構成することによって、中空ボルト10Aの易破断部20を容易に破断することができる。さらに、環状溝22を台形断面に形成しておくことによって、中空ボルト10Aの易破断部20を一層確実かつ容易に破断することができる。
これによって、中空ボルト10Aにおける易破断部20より手元端10b側の部分10eを撤去できる。
手元端10bから易破断部20までの距離を好ましくは600mm~700mm程度、より好ましくは650mm程度とすることによって、中空ボルト10Aがトンネル1の掘削周面2b(図4の一点鎖線)を横切る付近に易破断部20が配置されるようにできる。該易破断部20において中空ボルト10Aを破断して、そこから手元側の部分10e(図4の二点鎖線)を撤去することで、トンネル1の掘削周面2bの内側に中空ボルト10Aが飛び出た状態を解消できる。
この結果、中空ボルト10Aが邪魔になることなく掘進作業を行うことができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、環状溝22の断面形状及び寸法構成は適宜改変できる。
中空ボルト10の先端吐出孔13A及び中間吐出孔13Cの数及び間隔は適宜改変できる。
中空ボルト10が先端吐出孔13A及び中間吐出孔13Cのうち先端吐出孔13Aだけを有していてもよく、中間吐出孔13Cを省略してもよい。
実施例を説明する。本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1として下記仕様の中空ボルトを用意した。
材質: STK400
長さL10: 3000mm
外直径φ10: 27.2mm
内直径: 18.2mm
肉厚t10: 4.5mm
手元端10bから易破断部20までの距離D20: 650mm
環状溝22の断面形状:台形
環状溝22の開口幅W22a: 10mm
溝底22bの幅W22b: 5mm
薄肉部21の厚さt21: 1.5mm
別途、環状溝の断面形状をV字形状とし、かつ下記寸法以外の仕様は前記実施例1と同じ中空ボルトを用意した。
V字環状溝の開口幅: 5mm
薄肉部の厚さ(V字環状溝の底部から内周面までの肉厚): 1.5mm
各中空ボルトを作業者が人力で折り曲げて、易破断部20において破断した。
台形断面の環状溝22を有する中空ボルトのほうが、V字断面の環状溝を有する中空ボルトよりも破断しやすかった。
本発明は、例えば山岳トンネル構築の補助工法に適用できる。
1 トンネル
1a 切羽
2 地山
2b 掘削周面
2d 土砂
3 アーチ支保工
3A 切羽直近のアーチ支保工
3B 次に構築されるアーチ支保工
4 吹付けコンクリート
5 注入材
10 中空ボルト
10a 先端
10b 手元端
10c 中間部分
12 中空路
13 吐出孔
13A 先端吐出孔
13C 中間吐出孔
20 易破断部
21 薄肉部
22 環状溝
22a 溝開口
22b 溝底
α10 中空ボルトの角度
10 中空ボルトの長さ
φ10 中空ボルトの外直径
10 中空ボルトの肉厚
13C 手元端から中間吐出孔までの距離
20 手元端から易破断部までの距離
21 薄肉部の厚さ
22a 開口の幅
22b 溝底の幅

Claims (5)

  1. トンネルの切羽の直近の掘削周面に沿って構築されたアーチ支保工の内周側から次に構築されるアーチ支保工の外周側を通るように、切羽前方の地山に斜めに挿入される非継ぎ足し構造の鋼鉄からなる中空ボルトであって、
    手元端から先端へ延びて、注入材を通す中空路と、
    前記中空路から外周面に達する吐出孔と、
    前記手元端の近くに設けられた薄肉部を含む易破断部と、
    を備え、前記易破断部が、外周面へ向かって拡開するとともに前記外周面に開口する台形断面の環状溝を含み、前記環状溝の溝底と前記中空路の内周面との間が、前記薄肉部となっており、前記環状溝における前記外周面への開口の幅が、8mm~12mmであり、前記溝底の幅が、3mm~7mmであり、前記薄肉部の厚さが、1.5mm~2mmであることを特徴とするトンネル先受け工法用中空ボルト。
  2. 前記環状溝における溝底の幅が、外周面への開口幅の10分の4~10分の6であることを特徴とする請求項に記載のトンネル先受け工法用中空ボルト。
  3. 前記薄肉部の厚さが、前記外周面と前記内周面との間の肉厚の10分の2~10分の5であることを特徴とする請求項又はに記載のトンネル先受け工法用中空ボルト。
  4. 前記手元端から前記易破断部までの距離が、600mmから700mmであることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載のトンネル先受け工法用中空ボルト。
  5. 前記先端の近くと、前記先端と前記手元端との中間とにそれぞれ前記吐出孔が設けられており、前記手元端から前記中間の吐出孔までの距離が、前記手元端から前記先端までの距離の10分の6から10分の7であることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載のトンネル先受け工法用中空ボルト。
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