JP7202392B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、事務用回転椅子等として好適に適用され得る、椅子に関するものである。
従来、オフィスや家庭等にて、着座者が長時間快適な着座姿勢を維持することを目的とした、事務用回転椅子をはじめとする多くの椅子が提案されている。
これらの事務用回転椅子のなかでも、着座者の体の動きに対応した適切なサポートを行うべく、姿勢を変化させて重心を移動させてもその後の姿勢で安定して使用することを目的とした椅子が提案されている(特許文献1)。
この椅子は、床面から立設される脚と、前記脚の上方に設けられた座と、前記脚と前記座との間に介在する支持機構とを備え、前記支持機構が、前記座の下方に配置され、前記座を少なくとも前後方向の2箇所及び左右方向の2箇所で所定の軌跡に沿って移動可能に支持するものであって、前記座が所定の基準位置から移動するに従い当該座の移動方向先端側を下向きに傾斜させる座傾斜機能を備えるものであり、前記基準位置から前後又は左右方向に移動した座を前記基準位置へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生機構をさらに備えて構成されている。
かかる椅子によれば、着座者が長時間着座していても快適な着座感を得ることができ、ひいては高い作業効率を安定して維持し得る効果を奏することができる。
WO2017/145271
ところで、上記のように、座が支持機構に支持されて前後又は左右方向に揺動し、移動方向先端側が下向きに傾斜し、移動した座が復帰力発生機構によって基準位置に戻る構成において、左右の揺動機能を利用するにあたり、着座者が広い可動範囲で利用したいときがある。しかしながら、可動範囲が限られているうえに、可動範囲の限界近くで利用する場合、着座者は復帰力発生機構に抗して上半身を無理やり動かして勢いをつけ、それによって座や背を傾ける必要がある。
このような状況下では、着座者に不自然な姿勢や無理な操作を強いることになり、着座者の適切なサポート状態を実現することはできない。
揺動動作を大きくするためには、支持機構を通じて可動範囲を広げる必要があるが、支持機構の構造が大きくなり、外観に悪影響を及ぼす。また、仮に可動範囲を広げる設計変更を行うと、復帰力発生機構における変位量と復帰力の関係も変わってくるため、設計変更前に比べて、変位量が小さいときに復帰力が小さくなったり、逆に変位量が大きいときに復帰力が過大になるなど、調整にも難が生じる。さらに、可動範囲は着座者の使い方によっても変わるため、一律に支持機構の可動範囲を大きくすることも適切ではない。
このような事を考えると、本来の揺動機能は変えずに、その揺動機能を補完する揺れを重畳的に許容することが望ましい。
つまり、基本的な復帰力には影響を与えずに、揺動動作を大きくする要素を加えることが、適切であると考えられる。
本発明は、このような着眼に立って、上記のような前後又は左右方向に揺れる新たな機能の椅子において、更に新たな揺れの補完機能を付加した椅子を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る椅子は、床面から立設される脚と、前記脚の上方に設けられて受圧面を有する座と、前記座の下方であって前記脚との間に介在して配置され、前記座を所定の軌跡に沿って前後及び左右方向に移動可能に支持するとともに、所定の基準位置から移動するに従い当該座の移動方向先端側を下向きに傾斜させる支持機構とを備え、前記支持機構が、前記基準位置から前後及び左右方向に移動した座を前記基準位置へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生部を含む構成を前提とする。
そして前記座を、本体部と、この本体部に取り付けられて当該本体部の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素とを備えたものにしたことを特徴とする。
なお、本明細書において「前後及び左右方向に移動」とは、前後方向に移動する態様や、左右方向に移動する態様に限られず、前後方向と左右方向に同時に移動する態様、すなわち斜め方向に移動する態様も含まれる。
このようにすると、支持機構の機能を変更することなく、支持機構による支持範囲を越えて、座の左右方向へのより広い移動動作を許容することができる。そして、これにより、座を使った着座者の左右方向への可動範囲が大きくなるため、長時間の着座でも疲れにくく、リフレッシュ効果もより高められた椅子を提供することができる。しかも、支持機構本来の移動動作中に増幅要素による増幅動作が生じるようにすることもできるため、反力を大きくせずに移動量を確保することも容易となる。
或いは、本発明に係る椅子は、床面から立設される脚と、前記脚の上方に設けられる座と、前記脚の後方に設けられて受圧面を有する背凭れと、前記座の下方であって前記脚との間に介在して配置され、前記座を所定の軌跡に沿って前後及び左右方向に移動可能に支持するとともに、所定の基準位置から移動するに従い当該座の移動方向先端側を下向きに傾斜させる支持機構とを備え、前記支持機構が、前記基準位置から前後及び左右方向に移動した座を前記基準位置へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生部を含むとともに、前記座の左右方向への移動とともに前記背凭れを左右方向に移動可能に支持することを前提とする。
そして前記背凭れを、本体部と、この本体部に取り付けられて当該本体部の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素とを備えたものにしたことを特徴とする椅子。
このように構成しても、座に対すると同様の作用効果が奏される。
これらにおいて、前記増幅要素は、前記本体部の左右方向の移動動作とは独立した増幅動作を行うように構成されていることが望ましい。移動動作が独立していることで、増幅量や増幅方向の設定を、本体部の左右方向の移動量と無関係に行うことができ、増幅の自在性を高めることができる。
この場合、前記増幅要素は、前記本体部の左右方向の移動動作以外の方向成分を含む増幅動作を行うように構成されていることが望ましい。これにより、単調に増幅させる場合に比べて、着座者の動きに対してより適切なサポート状態を実現することができる。
具体的には、前記本体部の左右方向の移動動作は正面視左右方向の揺動動作であり、前記増幅要素は、平面視左右方向の旋回動作を含む増幅動作を行うように構成されているものが挙げられる。このようにすることで、本来の横揺れ動作と、着座者の捩じり動作とに対応し易くなる。
また、前記増幅要素は、前記左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作、または、当該移動動作を減じる負方向の増幅動作の何れか一方を行うように構成されているものや、前記左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作、及び、当該移動動作を減じる負方向の増幅動作の双方を行うように構成されているものも望ましい。場合によっては着座者が動きを制限したい場合もあるため、このような場合に有効となる。なお、本明細書において「負の増幅」とは、移動動作を減じる減速動作をいう。
或いは、前記増幅要素が、軸受部を介して取り付けた機構的な可動部であるものも望ましい。機構的な可動部を設けることにより、所定の動きに沿った増幅を得ることができる。
或いは、前記増幅要素が、前記本体部に対して左右方向と直交する方向に延在する軸心回りに回転可能に取り付けた回転部であるものも望ましい。回転部を設けることで、回転半径の設定等を具体的に行うことができる。
或いは、前記増幅要素が、前記本体部に対して左右方向を含み前後及び左右方向に回動自在に取り付けた自在動作部であるものも望ましい。自在動作部を設けることで、増幅動作のなかで左右方向以外への動きも許容できることになる。
或いは、前記増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体を備えているものも望ましい。本体部の移動に対する増幅動作を、独立して、左右の揺れとは異ならせて行う上で有効な構成となる。
この場合、前記横線条体は、左右方向中心部及び当該中心部から左右方向に変位した位置において前記横線条体に沿って配列された可撓変形可能な複数の縦線条体と係合していることが望ましい。このような構成を好ましい実施の一態様としたことから、縦線条体と横線条体を予め織り込んだメッシュ生地を採用することもできる。
この場合、前記縦線条体および前記横線条体は、本体部を構成する枠体の開口部に配設されていることが望ましい。このように構成することで、線条体の増幅動作を枠体の厚みを利用して適切に行わせることができる。
この場合、前記枠体の左右側部には、着座者側へ突出するサイドサポートを有することが望ましい。着座者が座や背凭れを大きく揺らしたときに、着座者が体重バランスを崩さないように適切にサポートすることができる。
これらに鑑みると、前記本体部は、平行に延在する左右一対の側枠部を含む枠体によって構成され、前記側枠部は、延在方向の両端以外の位置に着座者側に最も突出した中間突出部を有し、少なくとも左右の側枠部の中間突出部間に亘って、伸縮性が少なく可撓性を有する張材を張設することによって、前記増幅要素を構成しているものが望ましい。このようにすると、中間突出部間に張設された張材は着座者に優先的に当接するため局所的に着座荷重を受けやすく、受けた荷重による変形が周囲の張力を増すため、左右方向の移動に対する増幅効果が顕著となる。このため、着座者は背凭れや座の傾き以上に傾いた感覚が得られる。そして、これらの中間突出部は、傾いた着座者の体を側方から張材を介して支えるサイドサポートになるため、着座者がバランスを崩すことを有効に防止することができる。
或いは、前記増幅要素を、前記本体部の左右方向の移動動作を増幅する第1増幅要素と、この第1増幅要素の動作を更に増幅する第2増幅要素とを備えたものにしていることも望ましい。このようにすれば、本来の左右方向の揺れに対して、より大きく且つ自在性の高い増幅機能をもたせることができる。
具体的な実施の一態様としては、前記第1増幅要素が、前記本体部に対して左右方向と直交する方向に延在する軸心回りに回転可能に取り付けた回転部であり、前記第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体を備えているものが挙げられる。
或いは、具体的な実施の他の態様としては、前記第1増幅要素が、前記本体部に対して左右方向を含み前後及び左右方向に回転可能に取り付けた自在動作部であり、前記第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体を備えているものが挙げられる。
以上において、前記増幅要素は、受圧面への受圧力が取り去された際に増幅先から基準位置に復帰する補助復帰力発生部を備えていることが望ましい。このようにすれば、増幅要素を常に初期位置にリセットすることができる。
本発明は、以上説明した構成であるから、本来の揺動機能は変えずに、その揺動機能を補完する揺れを重畳的に許容することができ、その結果、基本的な復帰力には影響を与えずに、揺動動作を大きくすることを可能とした、新規有用な椅子を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る椅子の前方斜視図。 同後方斜視図。 図1の分解斜視図。 図2の分解斜視図。 図3の更なる分解斜視図。 同実施形態における左右支持部の説明図。 同上。 同実施形態における前後支持部の説明図。 同上。 同上。 同実施形態における背枠の正面図及び側面図。 本発明における揺れの増幅機能を説明する概念図。 同実施形態における揺れの増幅機能を説明する作用説明図。 同上。 本発明の第2実施形態に係る椅子の分解斜視図。 本発明における揺れの増幅機能を説明する概念図。 同実施形態における揺れの増幅機能を説明する作用説明図。 本発明の第3実施形態に係る椅子の分解斜視図。 図18の更なる分解斜視図。 同実施形態における揺れの増幅機能を説明する作用説明図。 同実施形態における揺れの増幅機能を説明する作用説明図。 本発明の第4実施形態に係る椅子の分解斜視図。 本発明における揺れの増幅機能を説明する概念図。 図22の背面側から見た分解斜視図。 同実施形態における揺れの増幅機能を説明する作用説明図。 本発明の第5実施形態に係る椅子に関し、その揺れの増幅機能を説明する作用説明図。 本発明の変形例を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を、図1~図14を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子は、オフィスや家庭にて好適に使用することができる事務用回転椅子と称されるものである。
当該椅子は、図1~図5に示すように、床面から立設される脚1と、この脚1の上方に配置された支持基部2と、この支持基部2に取り付けられて前後支持部3および左右支持部4を含んで構成される支持機構SMと、この支持機構SMを介して支持される座5および背凭れ6とを主に有している。
脚1は、平面視放射状に形成された脚羽根12と、この脚羽根12の下側に取り付けられ床面に転動可能に接地するキャスタ11と、脚羽根12の中央から立設される脚支柱13と、を有している。そして、この脚支柱13の上端側に支持基部2を回転可能に取り付けている。
支持基部2は、着座者の荷重を受ける構造体としての役割を担うもので、支柱13の上端が挿入される上下方向の貫通孔21aを有する支基本体21を主体とし、この支基本体21の左右両側に軸受ベース部22を介して左右一対の肘取付部23が一体に成形されている。支基本体21の前後方向の面に開口する孔21aには軸揺れダンパー21bが取り付けられている。
支持機構SMは、脚1と座5の間に介在して、座5の下方に前後支持部3と左右支持部4を配置して、単体で座5を前後又は左右方向に移動可能に支持する。前後支持部3は、図8に示すように、座5を少なくとも前後方向の2箇所で直接又は間接に支持すべく、前支持部3F及び後支持部3Bを備え、左右支持部4は、図6に示すように、座5を左右方向の2箇所で直接又は間接に支持すべく、左支持部4L及び右支持部4Rを備える。支持機構SMは、これら前後支持部3及び左右支持部4を組み合せて、座5を前後又は左右方向に移動させる。その際、支持機構SMは、座5の支持箇所を支持する軌跡として、基準位置(S)から移動するに従い、当該座5の移動方向先端側を下向きに傾斜させる軌跡を描くように構成される。また支持機構SMは、基準位置(S)から前後又は左右方向に移動した座5を基準位置(S)へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる、後述の復帰力発生部をさらに備える。以下、支持機構SMを構成する左右支持部4、前後支持部3の構成について具体的に説明する。
左右支持部4は、支持基部2に対して左右に揺動動作を行うべく、図5~図7に示すように、軸受ベース部22の前後面に開口する孔22aに左右揺動リンクL1、L2の上端部を揺動軸S1、S2を介して取り付ける一方、これらのリンクL1、L2の下端に左右支持部4を吊り下げて支持している。このために、前後支持部4は、前後に離間させて配置される板状をなす一対のリンクベース41、41と、これら一対のリンクベース41、41間を接続する左右揺動本体42とを備え、リンクベース41の左右両端部には孔41a、41aが開口し、左右揺動リンクL1、L2の下端部が揺動軸S3、S4を介して取り付けられる。図6、図7はリンクL1、L2を揺動軸S1~S4を介して取り付けた状態を示している。すなわち、左右揺動本体42は左右揺動リンクL1、L2を介して支持基部2に左右揺動可能に吊り下げた状態に配され、左右揺動リンクL1、L2は上端間の距離よりも下端間の距離が小さくなる状態で取り付けられている。
すなわち、左右支持部4が揺動するときは、図6~図7に示すように揺動先に位置するリンクL2(L1)が鉛直姿勢に近づき、もう一方のリンクL1(L2)が水平姿勢に近づく結果、移動方向先端側がより低くなるように傾斜しつつ、当該左右支持部4を含む座5側の重心Gが基準位置G(S)から持ち上がる動作を行う。つまり、これらの左支持部4Lと右支持部4Rが、座5を基準位置(S)に復帰させるための復帰力発生部を構成する。
リンクベース41の中央部には窓41cが開口しており、この窓41c内に横揺れダンパー44が位置づけられて、横揺れダンパー44が窓41c内で相対移動し得る範囲に、左右支持部4の揺動範囲が規制されている。
前後支持部3は、左右支持部4に対して前後に揺動動作を行うべく、図5、図8及び図9に示すように、左右に離間させて配置される板状をなす一対のレールプレート31、31と、一対のレールプレート31、31間を接続する上接続板32及び前接続板33を備える。レールプレート31の前側にはガイド孔34が貫通させて設けてあり、このガイド孔34に、左右揺動本体42の前端側の側面に左右独立して転動可能に設けた転動体45であるベアリング(フォロワ)45aが係合される。図中符号45zで示すものは、レールプレート31の内面側に配置されてベアリング45aよりも径の大きいスペーサである。レールプレート31の後端側は下方に延びて、その延出端に揺動軸S5を介して揺動可能な前後揺動リンクであるリンクアームLAの下端部が取り付けられており、このリンクアームLAの上端部は左右支持部4の後端部に揺動軸S6を介して支持される。すなわち、前後支持部3の後端部はリンクアームLAを介して左右支持部4に前後揺動可能に吊り下げられた状態に配されている。ガイド孔34は後端側から前端側に向かうほど前下方に緩やかに湾曲する形状をなしており、後端部には座5とともに前後支持部3が前方へ移動した際の衝撃を緩和するショックレス部SLが形成されている。図示例では転動体45であるベアリング45aの車軸は左右分離している。ただし、転動体45であるベアリング45aが左右独立して転動可能であれば、車軸は共通化してもよい。
すなわち、前後支持部3の上面が略水平姿勢をとる図8の状態から、前後支持部3が図9に示すように後方へ移動すると、前端部のガイド孔34の前端側にベアリング45aが相対移動して前後支持部3の前端側が高い位置に持ち上げられるとともに、リンクアームLAが垂直姿勢に近づく結果、前後支持部3の後端側が低い位置に導かれる動作を行う。逆に、図8の状態から前後支持部3が図10に示すように前方へ移動すると、前端部のガイド孔34の後端側にベアリング45が相対移動して前後支持部3の前端側を低い位置に導くとともに、リンクアームLAが水平姿勢に近づく結果、前後支持部3の後端部が高い位置に持ち上げられる動作を行う。すなわち、前後支持部3は前後方向に対しても移動方向先端側がより低くなるように傾斜する動作を行う。そして、これらの前支持部3Fと後支持部3Bが、座5を基準位置(S)に復帰させるための復帰力発生部を構成する。
この間、座5は移動方向先端側がより低くなるように傾斜しつつ、当該前後支持部4を含む座5側の重心Gが基準位置G(S)から持ち上がる動作を行う。
前後支持部3を構成するレールプレート31の前端側には、一部を折り曲げて縦揺れダンパー31cが設けられ、前後支持部3が後方へ揺動したときに揺動端近傍で左右支持部4の前端下部4z(図3参照)に当接して、後方移動端でのショックが緩和される。
図3に示すように、背凭れ6を構成する背フレーム60は前後支持部3を構成する上接続板32の後部に取り付けられ、座5はその上から上接続板32に取り付けられる。すなわち、座5の後方に背凭れ62を支持する背フレーム60が一体に起立し、座5が支持基部2に対して図中X、Yに示すように前後又は左右方向に揺動すると、背フレーム60も一緒になって移動する。
さらに本実施形態では、図9に示すガイド孔34の形状を、基準位置(S)を含む一定の動作範囲を第1領域34a1とし、その動作範囲を越えて後傾側の動作端近傍に至る範囲を第2領域34a2として設定している。第1領域34a1ではフォロワ45aを介し協働して座5の高さ方向への重心移動を小さく抑えつつ(したがって基準位置(S)への復帰力を小さく抑えつつ)かつ座5の傾斜角度を小さく抑えつつ座5を基準位置(S)から離れる方向へガイドする。第2領域34a2に入るとフォロワ45aを介し協働して座5の高さ方向への重心移動をより大きくしつつ(したがって基準位置への復帰力をより高めつつ)かつ座5の傾斜角度をより大きくしつつ座5を基準位置(S)から離れる方向へガイドする。すなわち本実施形態では、これら第1領域34a1から第2領域34a2へとフォロワ45aが従動するに従い、座5の動き易さが復帰力の増大により徐々に緩慢になるように構成することにより、急激な後傾動作で着座者に不安を感じさせることを防ぐ緩慢部を構成している。換言すれば、前記緩慢部は、第1領域34a1及び第2領域34a2からなる。第1領域34a1と第2領域34a2は連続性のものであるため境界位置は明示し難いが、座5の高さ方向への重心移動率が低から高へ切り替わる位置を持って境界位置と捉えることができる。
以上のように、座5及び背凭れ6が前後又は左右方向に揺れるように移動する構成の椅子において、本実施形態は、背凭れ6に、左右方向の揺れを増幅する増幅要素を組み込んでいる。
図12は、紙面上を前方、下を後方としたときの平面視における、増幅要素AEの概念図である。同図(a)は座5が背凭れ6とともに左右方向の基準位置(S)にある状態を示す。この状態から、例えば同図(b)に示すように座5及び背凭れ6が図3等に示す支持機構SMによって左方向に移動し、更に増幅要素AEによって、同図(c1)~(c4)に例示するように動作して、座5及び背凭れ6の移動を増幅する。(c1)は同じ方向に移動を増幅する様子を表しており、(c2)は円弧に沿って移動を増幅する様子を表している。(c3)は同じ円弧に沿った移動でも(c2)とは異なる方向に移動を増幅する様子を表している。(c4)は負の増幅すなわち座5及び背凭れ6の移動量を減じる方向の移動を表している。勿論、これ以外の移動の態様であってもよい。
このうち、本実施形態では、(c2)の動作に類した増幅動作を実現している。
すなわち、この実施形態の背凭れ6は、図1及び図2に示すように、本体部たる背枠61に、当該背枠61の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素として横線条体62yを設けた構成とし、この横線条体62yの集合体を受圧面PSとして設定している。
背枠61は、上枠61a、下枠61b、左右の側枠61c、61dが周回した形状をなし、中央に開口部60opを形成したもので、上枠61a、下枠61bの一部、左右の側枠61c、61dには外周縁に図4に示す溝gr1(図5参照)が形成してある。
本実施形態では、このような横線条体62yによる受圧面PSを手近な部材を用いて実現するために、伸縮性が少なく可撓性を有する張材であるメッシュ地62を採用している。メッシュ生地62は、図1に示すように、M本の縦線条体62zとN本の横線条体62yを、枠61c、61d(枠61a、61b)に対する相対位置や、各位置における枠61c、61d間(枠61a、61b間)の距離に応じて、それぞれ所要の長さで織り込むことによって構成される。そして、図4に示すようにメッシュ地62の上縁部62a、下縁部62bの一部、左右の側縁部62c、62dを、背枠61を構成する上枠61a、下枠61b、左右の側枠61c、61dの溝に嵌め込むことによって、当該背枠61に取り付けられる。
図1に示す取り付け状態において、左右の側枠61c、61dのラインに沿って配列される多数の横線条体62yと、上枠61a及び下枠61bのラインに沿って配列される多数の縦線条体62zとが、各交点で絡み合い拘束し合うことによって、適宜のラインに変更され、全体として横線条体62yと縦線条体62zを連ねた面が、前方に向けて着座者の背を包むような3次元状の受圧面PSを構成している。
勿論、増幅要素としては、縦線条体が無く帯状の横線条体のみを配列して構成したり、横線条体を縦線条体よりも幅広にしたり、横線条体に比べて縦線条体の本数を遥かに少なくして構成しても、本発明を実施することができる。
そして、図1、図2及び図4に示すように、背枠61の下枠61bに設けた取付部61eが背フレーム60に取り付けられ、さらに前カバー63及び後カバー64が前後に取り付けられる。なお、図2では後カバー64は省略してある。
座5については、その本体部51は、アウターカバーの上に図示しないインナーカバーを介してクッション材を配置し、全体を張り地50で覆って構成される。
図11に示すように、図中破線6sで示す部位は、背枠61に設けた中間突出部である。この中間突出部6sは、背枠61を構成すべく斜め上下に延在する左右一対の側枠部61c、61dの端部以外の部位を部分的に前方に向けて隆起させて構成されている。この中間突出部6sは、平均的な体格を有する着座者の腰部に対応する高さ位置に設定されており、図11に示すように、側面視においてこの部位が前方に最も突出しており、正面視においてもこの部位が左右方向に最も幅広となっている。
ここで、横線条体62yによる増幅機能について説明する。図13のように紙面上を前方、下を後方とする平面視において、着座者が例えば左方向に体重を移動させる動作を行った場合を考える。このとき、図5~図7に示すように、左右支持部4は座5の重心Gを上昇させつつ、移動方向先端側を下向きに傾斜させながら左方向に移動する。このとき、図3に示したように、前後支持部3は左右支持部4に支持され、前後支持部3に背凭れ6が取り付けられているため、背凭れ6は座5の動きに連動して図13(a)~(b)のように左方向に移動する。
かかる左方向の移動は、着座者が背凭れ6に凭れずに引き起こされる場合もあるが、着座者が背凭れ6に凭れた状態で引き起こされる場合には、往々にして着座者は、図13(c)のように体の上半身を左回りに捩る動作を伴う。この場合には、図13(b)、(c)の動作は同時に引き起こされるのが通例である。
これによって背凭れ6は、図13(c)に示すように、受圧面のうちセンターよりも左側の受圧面に集中的に荷重FLを受ける。この場合、横線条体62yに伸縮性が少なく可撓変形すると、左側の背枠61cから右側の背枠61dまで張られた横線条体62yの全長はほぼ変わらないため、例えば線条体62yのうちセンターから左側の領域に偏芯荷重を受けて横線条体62yが図中想像線から実線の位置まで後方に後退すると、センターから右側の領域は逆に図中想像線から実線の位置まで前方に進出して、着座者を前方に押し出す反発力FRになる。
ベクトル的に見れば、センターよりも左側の領域においては、図14(a)に示すように、受圧面PSの移動は、左方向に移動するベクトルVL1と、後ろ方向に移動するベクトルVL2が合成されて、左斜め後ろ方向のより移動距離の大きいベクトルVLになり、揺動動作が増幅される。また、センターよりも右側の領域においては、図14(b)に示すように、受圧面PSの移動は、左方向に移動するベクトルVR1と、前方向に移動するベクトルVR2が合成されて、左斜め前方向のより移動距離の大きいベクトルVRになり、揺動動作が増幅される。この結果、着座者は左肩が左後方に、右肩が左前方に、より大きく揺れ動かされることになる。
同時に、横線条体62yの集合によって構成される受圧面PSは、着座者から受ける荷重によって面の方向を自在に変え得るため、揺れを増幅するなかで、着座者の体の向きにフィットするように着座面が変形する。例えば、センターから左側の領域においては、図14(c1)~(c2)に示すように、着座者に対する抗力の方向がN1からN2となるように可撓変形して支持を続ける。
横線条体62yは、途中までは左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作を行い、変形が安定したら、それ以後は着座者の捩じり動作を規制する作用に転じる。
また、着座者が左右方向への揺動動作を止めたり、離席したりして、受圧面PSへの受圧力が取り去された際には、増幅要素である横線条体61yは、図13における(b)や(a)のように受圧面PSを、受圧力を受けていないときの中立位置に復帰させる動作を行う。横線条体62yは、縦線条体62zと協働して本発明の補助復帰力発生部として機能する。
このような増幅機能は、センターから右側に偏芯荷重を受けた場合も同様である。
以上のように、本実施形態の椅子は、床面から立設される脚1と、前記脚1の上方に設けられる座5と、前記脚1の後方に設けられて受圧面PSを有する背凭れ6と、前記座5の下方であって前記脚1との間に介在して配置され、前記座5を所定の軌跡に沿って前後又は左右方向に移動可能に支持するとともに、所定の基準位置(S)から移動するに従い当該座5の移動方向先端側を下向きに傾斜させる支持機構SMとを備え、前記支持機構SMが、前記基準位置(S)から前後又は左右方向に移動した座5を前記基準位置(S)へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生部を含むとともに、前記座5の左右方向への移動とともに前記背凭れ6を左右方向に移動可能に支持するものにおいて、前記背凭れ6を、本体部である背枠61と、この背枠61に取り付けられて当該背枠61の移動動作のうちVL1、VR1に沿った左右方向の移動動作をVL、VRのように増幅する増幅要素たる横線条体62yとを備えたものにしたことを特徴とする。
このようにすると、支持機構SMの構成や機能を変更することなく、支持機構SMによる本来の支持範囲を越えて、背凭れ6の左右方向の移動動作を許容することができる。そして、これにより、背凭れ6を使った着座者の左右方向への可動範囲が大きくなるため、長時間の着座でも疲れにくく、リフレッシュ効果もより高い、優れた椅子を提供することができる。しかも、支持機構本来の移動動作中に増幅要素たる横線条体62yによる増幅動作が生じ得るため、反力を大きくせずに移動量を確保することも容易となる。
この場合、増幅要素としての横線条体62yは、本体部である前記背枠61とともに左右方向に移動する慣性系から見た場合、VL2、VR2に示したように、左右支持部4の左右移動とは独立した増幅動作を行う。
このように、移動を増幅する動作が独立していることで、増幅量や増幅方向の設定を、本体部である背枠61の左右方向の移動とは無関係に行うことができ、増幅の自在性を高めることができる。
特に、増幅要素としての横線条体62yは、抗力の方向がN1からN2に変化することからもわかるように、本体部である背枠61の左右方向の移動動作以外の方向成分を含む増幅動作を行うため、単に増幅要素の動作を増幅するだけでなく、着座者の動きに対してより適切なサポート状態を実現することができる。
具体的には、本体部である背枠61の左右方向の移動動作は図14にVL1で示すように正面視左右方向の揺動動作であり、前記増幅要素である横線条体62yは、図14(c1)~(c2)で示すように平面視左右方向の旋回動作を含む増幅動作を行うように構成されているため、着座者が背凭れ6に凭れた状態で上半身を捩じりながら左右に揺動を行う際の動作に対応し易いものとなる。
この場合、前記増幅要素としての横線条体62yは、着座者の捩じり動作に合わせて、途中までの前記左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作を行い、途中からはそれ以上の着座者の捩じり動作を規制する役割をなす。このため、可動範囲の端部領域で適切なサポート状態を維持することができる。
このように、本実施形態では増幅要素として、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体62yを備え、少なくとも横線条体62yの集合体が受圧面PSとなるように構成したため、本体部である背枠61の移動に対する増幅動作を、独立して、左右の揺れとは異ならせて、適切に行うことができる。
より詳細には、横線条体62yは、左右方向中心部及び当該中心部から左右方向に変位した位置に左右の側枠61cに沿って配列された可撓変形可能な複数の縦線条体62zと係合しており、これら横線条体62yと縦線条体62zの集合体を受圧面PSとする構成としたことから、縦線条体と横線条体をあらかじめ交互に織り込んだメッシュ生地62を用いることもできる。
そして、このような縦線条体62zおよび横線条体62yを、本体部を構成する背枠61の開口部61opに配設して構成しているため、線条体62z、62yの増幅動作を背枠61の厚みを利用して適切に行わせることができる。
さらに、背凭れ6を構成する背枠61の左右側縁部61c、61dには、着座者側へ突出するサイドサポート6sを設けているため、着座者が座5や背凭れ6を大きく揺らしたときに、着座者が体重バランスを崩さないように適切にサポートして安心感を与えることができる。
見方を変えると、本体部は、平行に延在する左右一対の側枠部61c、61dを含む枠体たる背枠61によって構成され、側枠部61c、61dは、延在方向の両端以外の位置に着座者側に最も突出した中間突出部6sを有している。そして、図13は着座者の腰部あたりの高さ位置に対応した平断面図であるとした場合、少なくとも左右の側枠部61c、61dの中間突出部6s、6s間に亘って、予め横線条体62yと縦線条体62xが織り込まれたメッシュ地62を張設することによって、増幅要素を構成している。このようにすることで、中間突出部6s、6s間に張設された部分においてメッシュ地62は着座者に優先的に当接するため局所的に着座荷重を受けやすく、受けた荷重による変形が周囲の張力を増すため、着座者の体の左右方向への移動を増幅する効果が顕著となる。このため、着座者は背凭れ6の傾き以上に傾いた感覚が得られる。そして、これらの中間突出部6s、6sは、傾いた着座者の体を側方からメッシュ地62を介して支えるサイドサポートになるため、着座者がバランスを崩すことを有効に防止することができる。
そして、増幅要素である横線条体61yは、受圧面PSの受圧力が取り去されたときの中立位置に受圧面PSを復帰させる復帰力発生部を兼ねているため、当該横線条体61yは常に初期位置にリセットされることになる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図15~図17を参照して説明する。前記第1実施形態では、背凭れ6に増幅要素を設けたが、この実施形態では、座105に増幅要素を設けている。
脚1、支持基部2、前後支持部3及び左右支持部4からなる支持機構SMの基本的な構成は、上記第1実施形態と同様である。このため、共通する部分には同一符合を付し、説明を省略する。
図16は、図12に対応した増幅要素AEの概念図である。同図(a)は座105が背凭れ106とともに左右方向の基準位置(S)にある状態を示す。この状態から、例えば同図(b)に示すように座105及び背凭れ106が支持機構SMによって左方向に移動し、更に増幅要素AEによって、例えば同図(c1)~(c4)に例示するように、座105の移動を増幅する。(c1)は同じ方向に移動を増幅する様子を表しており、(c2)は円弧に沿って移動を増幅する様子を表している。(c3)は同じ円弧に沿った移動でも(c2)とは異なる方向に移動を増幅する様子を表している。(c4)は負の増幅すなわち座及び背凭れの移動量を減じる方向の移動を表している。勿論、これ以外の移動の態様であってもよい。
このうち、本実施形態では、(c2)に示したような増幅を実現している。
この座105は、図15に示すように、本体部たる座枠151と、この座枠151に取り付けられて当該座枠151の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素たる横線条体152yとを備えたものにしている。
座枠151は、前枠151a、後枠151b、左右の側枠151c、151dが周回した形状をなし、中央に開口部105opを形成したもので、前枠151a、後枠151b、左右の側枠151c、151dには外周縁に溝gr2が形成してある。
本実施形態でも、このような横線条体152yによる受圧面PSを手近な部材を用いて実現するために、伸縮性が少なく可撓性を有する張材であるメッシュ地152を採用している。メッシュ生地152は、J本の縦線条体152xとK本の横線条体152yを、枠151c、151d(枠151a、151b)に対する相対位置や、各位置における枠151c、151d間(枠151a、151b間)の距離に応じて、それぞれ所要の長さで織り込むことによって構成される。そして、メッシュ地152の前縁部152a、後縁部152b、左右の側縁部152c、152dを、この座枠151を構成する上枠151a、下枠151b、左右の側枠151c、151dの溝gr2に嵌め込むことによって、当該座枠151に取り付けられる。
かかる取り付け状態において、左右の側枠151c、151dのラインに沿って配列される横線条体152yと、前枠151a及び後枠151bのラインに沿って配列される縦線条体152xとが、各交点で絡み合い拘束し合うことによって、適宜のラインに変更され、全体として横線条体152yと縦線条体152xを連ねた面が、上方に向けて着座者の臀部を包むような3次元状の受圧面PSを構成している。
勿論、増幅要素としては、縦線条体が無く帯状の横線条体のみを配列して構成したり、横線条体を縦線条体に対して幅広にしたり、横線条体に比べて縦線条体の本数を遥かに少なくして構成しても、本発明を実施することができる。
そして、座枠151のうちの左右の側枠151c、151dを、上向きに開くように折り曲げたブラケット153を介して前後移動部3の上接続板32に取り付けるようにしている。メッシュ地152とブラケット153の間には、メッシュ地152の変形を許容する空隙が確保される。
背凭れ106については、その本体部161が、アウターカバーの前に図示しないインナーカバーを介してクッション材を配置し、全体を張り地160で覆って構成される。
図中破線105sで示す部位は、座枠151に設けた中間突出部である。この中間突出部105sは、座枠151を構成すべく前後に延在する左右一対の側枠部151c、151dの端部以外の部位を部分的に上方に向けて隆起させて構成されており、平均的な体格を有する着座者の臀部側方に対応する位置に設定されている。座枠151の側枠部151c、151dは延在方向に緩やかに隆起しているが、この中間突出部105sはそのなかにあって曲率を急激に変化させて隆起させても良い。
ここで、横線条体152yによる増幅機能について説明する。図17のように紙面上を上方、下を下方とする背面視において、着座者が例えば左方向に体重を移動させる動作を行った場合を考える。図7に示したように、左右支持部4は座5の重心Gを上昇させつつ、移動方向先端側を下向きに傾斜させながら左方向に移動する。このとき、座105は支持機構SMによって図17(a)~(b)のように左方向に傾きながら移動する。
これに伴って座105は、図17(c)に示すように、受圧面PSのうちセンターよりも左側の受圧面に集中的に荷重FLを受ける。この場合、横線条体152yに伸縮性が少なく可撓性のものであるとすると、左側の座枠151cから右側の座枠151dまで張られた横線条体152bの全長はほぼ変わらないため、例えば線条体152yのうちセンターから左側の領域に偏芯荷重を受けて横線条体152yが下方に沈み込むと、センターから右側の領域は逆に上方に突出して、着座者を上方に押し出す反発力FRになる。
ベクトル的に見れば、図14に示したと同様に、センターよりも左側の領域においては、図14(a)に示した動作に準じて、受圧面の移動は、左方向に移動するベクトルVL1と、下方向に移動するベクトルVL2が合成されて、左斜め下方向のより移動距離の大きいベクトルVLになり、揺動動作が増幅される。また、センターよりも右側の領域においては、図14(b)に示した動作に準じて、受圧面の移動は、左方向に移動するベクトルVR1と、上方向に移動するベクトルVR2が合成されて、左斜め上方向のより移動距離の大きいベクトルVRになり、揺動動作が増幅される。この結果、着座者は左半身が左下方に、右半身は左上方に移動するように、より大きく揺れ動かされることになる。
同時に、横線条体62y等の集合によって構成する受圧面PSは、着座者から受ける荷重によって面の方向を自在に変え得るため、揺れを増幅するなかで、着座者の体の向きにフィットするように着座面が変形する。例えば、センターから左側の領域においては、図14(c3)、(c4)に示すように、着座者に対する抗力の方向をN1からN2に変更して支持を続ける。
横線条体152yは、途中までは左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作を行い、変形が安定したら、それ以後は着座者の捩じり動作を規制する作用に転じる。
また、着座者が左右方向への揺動動作を止めたり、離席したりして、受圧面PSへの受圧力が取り去された際には、増幅要素である横線条体152yは、図17における(b)や(a)のように受圧面PSを受圧力を受けていないときの中立位置に復帰させる動作を行う。横線条体152yは、縦線条体152xと協働して本発明の復帰力発生部としても働く。
このような増幅機能は、センターから右側に偏芯荷重を受けた場合も同様である。
以上のように、本実施形態の椅子は、床面から立設される脚1と、前記脚1の上方に設けられて受圧面PSを有する座105と、前記座105の下方であって前記脚1との間に介在して配置され、前記座105を所定の軌跡に沿って前後又は左右方向に移動可能に支持するとともに、所定の基準位置(S)から移動するに従い当該座105の移動方向先端側を下向きに傾斜させる支持機構SMとを備え、前記支持機構SMが、前記基準位置(S)から前後又は左右方向に移動した座105を前記基準位置(S)へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生部を含むものにおいて、前記座105を、本体部である座枠151と、この座枠151に取り付けられて当該座枠151の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素たる横線条体152yとを備えたものにしたことを特徴とする。
このようにしても、支持機構SMの構成や機能を変更することなく、支持機構SMによる本来の支持範囲を越えて、座105の左右方向の移動動作を許容することができる。そして、これにより、座105を使った着座者の左右方向への可動範囲が大きくなるため、長時間の着座でも疲れにくく、リフレッシュ効果もより高い、優れた椅子を提供することができる。しかも、支持機構本来の移動動作中に増幅要素による増幅動作が生じ得るため、支持機構SMの反力を大きくせずに移動量を確保するような動きも容易となる。
それ以外にも、増幅要素である横線条体152yが本体部である座枠151の移動動作とは独立した増幅動作、異なる方向成分の増幅動作を行う点、減速方向の動作を一部で行う点、増幅要素が横線条体152yである点、横線条体152yを縦線条体152xと係合させて受圧面PSを形成している点、縦線条体152x及び横線条体152yを本体部である座枠151の開口部105opに配設している点、座105がサイドサポート105sを有している点などについても、上記実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
特に、本体部は、平行に延在する左右一対の側枠部151c、151dを含む枠体たる座枠151によって構成され、側枠部151c、151dは、延在方向の両端以外の位置に着座者側に隆起した中間突出部105sを有している。そして、図17は着座者の臀部側方に対応した縦断面図であるとした場合、少なくとも左右の側枠部151c、151dの中間突出部105s、105s間に亘って、予め横線条体152yと縦線条体152xが織り込まれたメッシュ地152を張設することによって、増幅要素を構成している。このようにすることで、中間突出部105s、105s間に張設された部分においてメッシュ地152は着座者に優先的に当接するため局所的に着座荷重を受けやすく、受けた荷重による変形が周囲の張力を増すため、着座者の体の左右方向への移動を増幅する効果が顕著となる。このため、着座者は座105の傾き以上に傾いた感覚が得られる。そして、これらの中間突出部105s、105sは、傾いた着座者の体を側方からメッシュ地152を介して支えるサイドサポートになるため、着座者がバランスを崩すことを有効に防止することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について、図18~図21を参照して説明する。前記第1、第2実施形態では、増幅要素として横線条体を背凭れや座に用いたが、この実施形態では、増幅要素として機構的な可動部である回転部262、252を、軸受部263、253を介して背凭れ本体261や座本体251に設けている。
脚1、支持基部2、前後支持部3及び左右支持部4からなる支持機構SMの基本的な構成は、上記実施形態と同様である。このため、共通する部分には同一符合を付し、説明を省略する。
すなわち、この実施形態の椅子における回転部262、252は、図12における(c2)、図16における(c2)の動作に類する動作を行うもので、この回転部262、252に背凭れ206や座205の受圧面PSを支持させている。
先ず、回転部262について説明する。軸受部263は、背凭れ本体部261の左右方向と直交する上下方向に延在する軸心たる縦軸Szと、この縦軸Szを挿通すべく背フレーム260側に取り付けられる荷重受部263aおよび回転部262に設けた軸孔とからなる。荷重受部263aは、一対の背フレーム260、260の上端間に接続されるものであり、回転部262の面板部262aに相対している。縦軸Szから左右方向に変位した位置における荷重受部263aと面板部262aとの間には、ウレタンやコイルバネ等の弾性体264が本発明の補助復帰力発生部として介在されている。
そして、この回転部262の面板部262aに背凭れ本体部261を取り付けている。この実施形態の背凭れ本体261は、上記第2実施形態における背凭れ本体部161(図15参照)と同様のものである。
次に、回転部252について説明する。軸受部253は、座本体部251の左右方向と直交する前後方向に延在する軸心たる縦軸Sxと、この縦軸Sxを挿通すべく座205側に取り付けられる荷重受部253a、および回転部252に設けた軸孔とからなる。荷重受部253aは、座205を支持する前後移動部3の上接続板32に接続されるものであり、回転部252の面板部252aに相対している。前後軸Szから左右方向に変位した位置における荷重受部253aと面板部252aとの間には、ウレタンやコイルバネ等の弾性体254が本発明の補助復帰力発生部として介在されている。
そして、この回転部252の面板部252aに座本体部251を取り付けている。この実施形態の座本体251は、上記第1実施形態における座本体部51(図1参照)と同様のものである。
着座者が第1実施形態の場合と同様に、上半身を捩じりながら左方向に体重を移動させる動作を行った場合、背凭れ206も座の動きに連動して、図20(a)~(b)のように左方向に移動する。
これに伴って、着座者が同図(c)に示すように上半身を捩じる動作を行うと、背凭れ206のセンターよりも左側の受圧面PSに集中的に荷重FLが掛かり、回転部262が軸Szの回りに平面視左方向に回転して、センターよりも左側の受圧面PSを後退させ、右側の受圧面PSを反発力FRによって前進させる。
この場合もベクトル的に見れば、図14のベクトルVL、VRと似たようなベクトルが合成されて、揺動動作が増幅される。この結果、着座者は左肩が左後方、右方が左前方に向かって、より大きく揺れ動かされることになる。
回転部262がこのような増幅動作を行うと、復帰力発生部である弾性体264が復帰力を蓄積する。
このため、着座者が左右方向への揺動動作を止めたり、離席したりして、受圧面PSへの受圧力が取り去された際には、増幅要素である回転部262は、図20における(b)や(a)のように受圧面を受圧力を受けていないときの中立位置に復帰させる動作を行う。
以上は、センターから右側に偏芯荷重を受けた場合にも同様である。
また以上は、座205についても同様である。すなわち、着座者が第1実施形態の場合と同様に、左方向に体重を移動させる動作を行った場合、図7に示したように、左右支持部4は座5の重心Gを上昇させつつ、移動方向先端側を下向きに傾斜させながら左方向に移動する。このとき、座205は支持機構SMによって、図21(a)~(b)のように背面視左方向に移動する。
これに伴って、座205のセンターよりも左側の受圧面PSに集中的に荷重FLが掛かると、回転部252が軸Sxの回りに背面視左方向に回転して、センターよりも左側の受圧面PSを後退させ、右側の受圧面PSを反発力FRによって前進させる。
この場合もベクトル的に見れば、図14のベクトルVL、VRと似たようなベクトルが合成されて、揺動動作が増幅される。この結果、着座者は左後方により大きく揺れ動かされることになる。
回転部252がこのような増幅動作を行うと、復帰力発生部である弾性体254が復帰力を蓄積する。
このため、着座者が左右方向への揺動動作を止めたり、離席したりして、受圧面への受圧力が取り去された際には、増幅要素である回転部252は、図21における(b)や(a)のように受圧面PSを受圧力を受けていないときの中立位置に復帰させる動作を行う。
以上は、センターから右側に偏芯荷重を受けた場合にも同様である。
このように構成しても、増幅要素を設けたことによる基本的な作用効果に加えて、増幅要素である回転部262、252が本体部261、251の移動動作とは独立した増幅動作、異なる方向成分の増幅動作を行う点、減速方向の動作を一部で行う点、サイドサポートを有している点などにおいて、上記第1、第2実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
特に、回転部262、252を設けることで、回転半径の設定等を具体的に行うことができるようになる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について、図22~図25を参照して説明する。前記第1実施形態~第3実施形態では、背凭れや座の左右の揺動動作を1段の増幅要素によって増幅したが、この実施形態では、背凭れ306の左右の揺動動作を第1増幅要素AE1および第2増幅要素AE2によって、2段で増幅している点が異なる。
脚1、支持基部2、前後支持部3及び左右支持部4からなる支持機構SMの基本的な構成は、上記実施形態と同様である。このため、共通する部分には同一符合を付し、説明を省略する。
図23は、第1増幅要素AE1、第2増幅要素AE2の概念図である。同図(a)は座が背凭れ306とともに左右方向の基準位置(S)にある状態を示す。この状態から、例えば同図(b)に示すように背凭れ306が支持機構SMによって左方向に移動し、次に第1増幅要素AE1によって、同図(c)に示すように背凭れ306の移動を増幅し、更に第2増幅要素AE2によって、背凭れ306の移動をさらに増幅する。増幅要素AE1、AE2には、図12で示した(c1)のような同じ方向に移動を増幅するもの、(c2)のように円弧に沿って移動を増幅するもの、(c3)は同じ円弧に沿った移動でも(c2)とは異なる方向に移動を増幅するもの、(c4)のように負の増幅すなわち座及び背凭れの移動量を減じる方向の移動をするもの、あるいはそれ以外の移動の態様のものを、適宜組み合わせて採用することができる。
このうち、本実施形態では、(c2)に類する構成を、2段で融合させたような増幅動作を実現している。
第1増幅要素は、第3実施形態の機構的な可動部とは若干構造が異なる機構的な可動部である自在動作部370を、自在軸受部363を介して背凭れ306に設けている。
自在軸受部363は、背凭れ306側に設けられたベース部364と、このベース部364に隣接させて背面側にテーパ状に凹むガイド部365aを有しその中央が前後方向に開口したチルト部365と、前面側にガイド部365aに対応する凸状のガイド部366aを有しそのガイド部366aがガイド部365aに嵌め込まれた状態で矢印Jに示すようにチルト部365の開口を介してベース部364に固定される押え具366とを備える。そして前記チルト部365を、矢印Kで示すように背フレーム360の上端側の背支持部360aにねじで引き寄せて固定することにより構成されている。
すなわち、押え具366はチルト部365を挟んだ状態でベース部364に固定されることによりベース部364と一体となってベース部364の一部を構成し、チルト部365はベース部364と押え具366の隙間で相対的に遊動可能とされる。そしてその遊動にあたって、チルト部365とベース部364の間に介在させた弾性体367を弾性力に抗して圧縮することが必要となるように構成されている。チルト部365のガイド部365aには、弾性体367によって押え具366のガイド部366aに常時嵌め込まれる方向の力が働いている。
ベース部364を構成する押え具366のガイド部366aとチルト部365側のガイド部365aは、本発明の補助復帰力発生部を構成する弾性体367によって圧接されることで、そのガイド部366a、365a同士の形状によって図25(a)、(b)に示す中立位置に誘導されて静止する。この場合の中立位置は、ガイド部366a、365aが密着する位置である。そして、着座者からの受圧により荷重が掛かることで弾性部材367が圧縮されることにより圧接が緩んだ場合、チルト部365のガイド部365aとベース部364を構成する押え具366のガイド部366aが図25(c)のように少なくとも一部において離反して背凭れ306が自由に動く状態になり、受圧の程度に応じてベース部364とチルト部365が中立位置から相対変化し、荷重が取り去られた際に、動作位置をガイド部366a、365aに沿って図25(b)の中立位置に復帰させる。その際、背凭れ306は、背フレーム360に対する後方向の移動に伴って図23(c)のようにガイド部366a、365a間の隙間SPが広がり、その結果左右方向への旋回範囲が大きくなるように構成されており、荷重が取り去られた際の復帰反力は、左右両方向への旋回移動量に応じて大きくなるように構成されている。
本実施形態では、この自在継手部363のベース部364を自在動作部370とし、この自在動作部370に、左右一対のアーム部370aを介して背凭れ本体部たる背枠361を取り付けている。
背枠361は、第1実施形態における背凭れ本体部である枠体61と同様の枠体であり、第2増幅要素は、第1実施形態における横線条体62yと同様に構成された横線条体362yである。この横線条体362yにも、縦線条体362zとともに織り込まれた、伸縮性が少なく可撓性を有する張材であるメッシュ地362が利用されている。
この第2線条体362yによる増幅作用は、第1実施形態において図13に基づいて説明した横線条体62yと同様である。
すなわち、この実施形態では、第1増幅要素が、背枠361に対して左右方向を含み前後又は左右方向に回転可能に取り付けた自在動作部370であり、第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体362yを備え、少なくとも前記横線条体362yの集合体が前記受圧面PSを構成しているものである。
このようにすることで、図25に示すように、支持機構SMによって(a)から(b)まで移動した背凭れ306が、第1増幅要素である自在動作部370によって(b)から(c)まで変位し、さらに第2増幅要素である横線条体362yによって(c)から(d)まで変位する。この場合も、自在動作部370の増幅作用と横線条体362yの増幅作用、すなわち、(b)から(c)に向かう動作と、(c)から(d)に向かう動作とは、場合によっては同時に引き起こされる。そして、補助復帰力発生部である横線条体362yや弾性体367に反発力が蓄積されるに従い、増幅作用は減速されることになる。
図中破線306sで示す部位は、背枠361に設けた中間突出部である。この中間突出部306sは、背枠361を構成すべく斜め上下に延在する左右一対の側枠部361c、361dのうち、端部以外の部位を部分的に前方に向けて隆起させて構成されている。この中間突出部306sも、平均的な体格を有する着座者の腰部に対応する高さ位置に設定されており、側面視においてこの部位が前方に最も突出しており、正面視においてもこの部位が左右方向に最も幅広となっている。
このように、2段増幅機能を持たせることによって、より増幅度の大きい揺れを許容することができる。勿論、増幅要素の一つである横線条体362yが本体部である背枠361の移動動作とは独立した増幅動作、異なる方向成分の増幅動作を行う点、減速方向の動作を一部で行う点、増幅要素の一つが横線条体362yである点、横線条体362yを縦線条体362zと係合させたメッシュ地362によって受圧面PSを形成している点、縦線条体362z及び横線条体362yを本体部である背枠361の開口部に配設している点、中間突出部306s、306s間に張設したメッシュ地362が増幅要素として顕著に機能している点などについても、上記実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
特に、自在動作部370を設けることで、増幅動作のなかで左右方向以外への動きも許容できることになる。
そして、このような二段増幅機構を、座についても同様に適用することができる。
<第5実施形態>
さらに、本発明の第5実施形態について、図23及び図26を参照して説明する。この実施形態でも、背凭れ406の左右の揺動動作を第1増幅要素AE1および第2増幅要素AE1によって、2段で増幅している。
脚1、支持基部2、前後支持部3及び左右支持部4からなる支持機構SMの基本的な構成は、上記実施形態と同様である。このため、共通する部分には同一符合を付し、説明を省略する。
この実施形態も、図23の概念に基づいており、同図(a)は座が背凭れとともに左右方向の基準位置(S)にある状態から、例えば同図(b)に示すように背凭れ406が図3等に示した支持機構SMによって左方向に移動し、次に第1増幅要素AE1によって、図23(c)に示すように背凭れ406の移動を増幅し、更に第2増幅要素AE2によって、図23(d)に示すように背凭れ406の移動をさらに増幅する。増幅要素AE1、AE2には、図12で示した(c1)のような同じ方向に移動を増幅するもの、(c2)のように円弧に沿って移動を増幅するもの、(c3)は同じ円弧に沿った移動でも(c2)とは異なる方向に移動を増幅するもの、(c4)のように負の増幅すなわち背凭れ406の移動量を減じる方向の移動をするもの、あるいはそれ以外の移動の態様のものを、適宜組み合わせて採用することができる。
このうち、本実施形態では、(c2)に類する構成を、2段で融合させたような増幅動作を実現している。
ここで、前記実施形態では、第1増幅要素が、前記本体部である背枠に対して左右方向を含み前後又は左右方向に回転可能に取り付けた自在動作部370であり、第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体362yを備えるものであったが、図26に示す本実施形態では、第1増幅要素が、前記本体部である背枠461に対して左右方向と直交する方向に延在する軸心Sz回りに回転可能に取り付けた回転部462であり、第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体462yを備えるものとし、少なくとも横線条体462yの集合体が受圧面PSを構成している。この横線条体462yにも、図22に示したと同様に、縦線条体と係合したメッシュ地が、伸縮性が少なく可撓性を有する張材として採用されている。
第1増幅要素の増幅機能は、図20に基づいて説明した通りであり、第2増幅要素の増幅機能は、図13に基づいて説明した通りである。
このように構成することで、図26に示すように、支持機構SMによって(a)から(b)まで移動した背凭れ406が、第1増幅要素である回転部462によって(b)から(c)まで変位し、さらに第2増幅要素である横線条体462yによって(c)から(d)まで変位する。この場合も、回転部462の増幅作用と横線条体462yの増幅作用は、場合によっては同時に引き起こされる。そして、補助復帰力発生部である横線条体462yや図20に示した弾性体264に反発力が蓄積されるに従い、増幅作用は減速されることになる。
図26の背枠に対応する斜視図として、図22を援用する。このため、図22において図26に対応する部分の符号を括弧書きで示す。図中破線406sで示す部位は、背枠461に設けた中間突出部である。この中間突出部406sは、背枠461を構成すべく斜め上下に延在する左右一対の側枠部461c、461dのうち、端部以外の部位を部分的に前方に向けて隆起させて構成されている。この中間突出部406sも、平均的な体格を有する着座者の腰部に対応する高さ位置に設定されており、側面視においてこの部位が前方に最も突出しており、正面視においてもこの部位が左右方向に最も幅広となっている。
このように、2段増幅機能を持たせることによって、より増幅度の大きい揺れを許容することができる。勿論、増幅要素の一つである横線条体462yが本体部である背枠461の移動動作とは独立した増幅動作、異なる方向成分の増幅動作を行う点、減速方向の動作を一部で行う点、増幅要素の一つが横線条体462yである点、横線条体462yを縦線条体と係合させて受圧面を形成している点、中間突出部406s、406s間に張設したメッシュ地462が増幅要素として顕著に機能している点等においても、上記実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
そして、このような二段増幅機構を、座についても同様に適用することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、伸縮性が少なく可撓性を有する張材によって増幅要素を構成する例としては、図27(a)に示すように、背凭れ506を構成する背枠561の左右の側枠部561c、561d間に張設したワイヤ562yであってもよく、或いは、図27(b)に示すように、背凭れ606を構成する背枠661の左右の側枠部661c、661d間に張設したベルト662yであっても構わない。
それらの側枠部561c、561d(661c、661d)のうち、延在方向の両端以外の位置に着座者側に最も突出した中間突出部506s(606s)を設け、少なくとも左右の側枠部561c、561d(661c、661d)の中間突出部506s、506s間(606s、606s間)に亘って、予め増幅要素であるワイヤ562yやベルト662yを張設して増幅要素を構成しておくことが有効である。このようにすれば、これらの構成においても、張材としてメッシュ地を採用した上記実施形態に準ずる作用効果が奏される。すなわち、中間突出部506s、506s間(606s、606s間)に張設されたワイヤ562yやベルト662yは着座者に優先的に当接するため局所的に着座荷重を受けやすく、受けた荷重による変形が周囲の張力を増すため、左右方向の移動に対する増幅効果が顕著となる。このため、着座者は背凭れ506の傾き以上に傾いた感覚が得られる。そして、これらの中間突出部506s(606s)は、傾いた着座者の体を側方からワイヤ562yやベルト662yを介して支えるサイドサポートになるため、着座者がバランスを崩すことを有効に防止することができる。
これらは座についても同様で、座の左右の側枠部の中間突出部間に、増幅要素として伸縮性が少なく可撓性を有する張材であるワイヤやベルトを張設しても、図27におけると同様の効果が奏される。
また、支持機構を構成する左右支持部と前後支持部は、上下逆であってもよい。
また、支持機構は、前支持部・後支持部ともに、ガイド孔とフォロワによって構成してもよい。
または、支持機構は、左支持部・右支持部ともに、ガイド孔とフォロワで構成してもよい。
さらに、支持機構は、前支持部・後支持部がともに、リンクによって構成してもよい。
また、支持機構は、3つの吊り下げリンクによって、前後又は左右方向に自在に移動可能に支持するものであってもよい。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、以上説明した構成であるから、事務用回転椅子等として好適に適用することができる。
1…脚
6…背凭れ
6s…中間突出部(サイドサポート)
61…本体部(背枠)
62y…増幅要素(横線条体)
62z…縦線条体
105…座
105s…中間突出部(サイドサポート)
151…座枠
152y…増幅要素(横線条体)
205…座
206…背凭れ
252…増幅要素(回転部)
253…軸受部
262…増幅要素(回転部)
263…軸受部
306…背凭れ
306s…中間突出部(サイドサポート)
362b…横線条体
363…自在継手部
370…増幅要素(自在動作部)
406…背凭れ
406s…中間突出部(サイドサポート)
462…増幅要素(回転部)
506…背凭れ
506s…中間突出部(サイドサポート)
606…背凭れ
606s…中間突出部(サイドサポート)
AE1…第1増幅要素
AE2…第2増幅要素
PS…受圧面
S…基準位置
SM…支持機構

Claims (19)

  1. 床面から立設される脚と、
    前記脚の上方に設けられて受圧面を有する座と、
    前記座の下方であって前記脚との間に介在して配置され、前記座を所定の軌跡に沿って前後及び左右方向に移動可能に支持するとともに、所定の基準位置から移動するに従い当該座の移動方向先端側を下向きに傾斜させる支持機構とを備え、
    前記支持機構が、前記基準位置から前後及び左右方向に移動した座を前記基準位置へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生部を含むものにおいて、
    前記座を、本体部と、この本体部に取り付けられて当該本体部の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素とを備えたものにしたことを特徴とする椅子。
  2. 床面から立設される脚と、
    前記脚の上方に設けられる座と、
    前記脚の後方に設けられて受圧面を有する背凭れと、
    前記座の下方であって前記脚との間に介在して配置され、前記座を所定の軌跡に沿って前後及び左右方向に移動可能に支持するとともに、所定の基準位置から移動するに従い当該座の移動方向先端側を下向きに傾斜させる支持機構とを備え、
    前記支持機構が、前記基準位置から前後及び左右方向に移動した座を前記基準位置へ戻す方向の復帰力を移動量に応じて発生させる復帰力発生部を含むとともに、前記座の左右方向への移動とともに前記背凭れを左右方向に移動可能に支持するものにおいて、
    前記背凭れを、本体部と、この本体部に取り付けられて当該本体部の移動動作のうち左右方向の移動動作を更に増幅する増幅要素とを備えたものにしたことを特徴とする椅子。
  3. 前記増幅要素は、前記本体部の左右方向の移動動作とは独立した増幅動作を行うように構成されている、請求項1又は2に記載の椅子。
  4. 前記増幅要素は、前記本体部の左右方向の移動動作以外の方向成分を含む増幅動作を行うように構成されている、請求項3に記載の椅子。
  5. 前記本体部の左右方向の移動動作は正面視左右方向の揺動動作であり、前記増幅要素は、平面視左右方向の旋回動作を含む増幅動作を行うように構成されている、請求項4に記載の椅子。
  6. 前記増幅要素は、前記左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作、または、当該移動動作を減じる負方向の増幅動作の何れか一方を行うように構成されている、請求項3に記載の椅子。
  7. 前記増幅要素は、前記左右方向の移動動作を増す正方向の増幅動作、及び、当該移動動作を減じる負方向の増幅動作の双方を行うように構成されている、請求項3に記載の椅子。
  8. 前記増幅要素が、軸受部を介して取り付けた機構的な可動部である、請求項3に記載の椅子。
  9. 前記増幅要素が、前記本体部に対して左右方向と直交する方向に延在する軸心回りに回転可能に取り付けた回転部である、請求項3に記載の椅子。
  10. 前記増幅要素が、前記本体部に対して左右方向を含み前後及び左右方向に回動自在に取り付けた自在動作部である、請求項3に記載の椅子。
  11. 前記増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体を備えている、請求項3に記載の椅子。
  12. 前記横線条体は、左右方向中心部及び当該中心部から左右方向に変位した位置において前記横線条体に沿って配列された可撓変形可能な複数の縦線条体と係合している、請求項11に記載の椅子。
  13. 前記縦線条体および前記横線条体は、本体部を構成する枠体の開口部に配設されている、請求項12に記載の椅子。
  14. 前記枠体の左右側部には、着座者側へ突出するサイドサポートを有する、請求項13に記載の椅子。
  15. 前記本体部は、延在する左右一対の側枠部を含む枠体によって構成され、前記側枠部は、延在方向の両端以外の位置に着座者側に最も突出した中間突出部を有し、少なくとも左右の側枠部の中間突出部間に亘って、可撓性を有する張材を張設することによって、前記増幅要素を構成している、請求項3に記載の椅子。
  16. 前記増幅要素を、前記本体部の左右方向の移動動作を増幅する第1増幅要素と、この第1増幅要素の動作を更に増幅する第2増幅要素とを備えたものにしている、請求項3に記載の椅子。
  17. 前記第1増幅要素が、前記本体部に対して左右方向と直交する方向に延在する軸心回りに回転可能に取り付けた回転部であり、前記第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体を備えている、請求項16に記載の椅子。
  18. 前記第1増幅要素が、前記本体部に対して左右方向を含み前後及び左右方向に回転可能に取り付けた自在動作部であり、前記第2増幅要素が、左右方向に沿って配設された可撓変形可能な横線条体を備えている、請求項16に記載の椅子。
  19. 前記増幅要素は、受圧面への受圧力が取り去された際に増幅先から受圧力を受けていないときの中立位置に復帰する補助復帰力発生部を備えている、請求項1~18の何れかに記載の椅子。
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