JP7200584B2 - ゴム材料の混練方法およびシステム - Google Patents

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本発明は、ゴム材料の混練方法およびシステムに関し、さらに詳しくは、密閉型混練機によって混練しているゴム材料の温度をより高い精度で把握できるゴム材料の混練方法およびシステムに関するものである。
タイヤやゴムホース等のゴム製品は、未加硫の混練ゴムにより成形された成形体を加硫することにより製造される。混練ゴムは例えば、原料ゴムと各種の配合剤とからなるゴム材料を密閉型混練機によって混練することにより製造される。所望品質の混練ゴムを得るために、密閉型混練機では混練中のゴム材料の温度を検知して所定の温度範囲になるように混練が行われる(例えば、特許文献1参照)。
従来、密閉型混練機で混練中のゴム材料の温度を検知するには、混練室(特許文献1の発明では混練室のドロップドア)に配置された温度センサが用いられている。この温度センサにゴム材料が接触することによってゴム材料の温度が検知される。混練室の容量に対して例えば50~70%の体積のゴム材料を投入して混練が行われるので、混練室にはある程度の空隙が存在している。そのため、混練されているゴム材料が温度センサに接触する頻度によって温度センサにより検知された温度データに差異が生じる。また、混練されているゴム材料と温度センサとの間の摩擦熱によっても検知された温度データに差異が生じる。それ故、混練中のゴム材料の真の温度をより高精度で把握するには改善の余地がある。
特開2005-47094号公報
本発明の目的は、密閉型混練機によって混練しているゴム材料の温度をより高い精度で把握できるゴム材料の混練方法およびシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のゴム材料の混練方法は、原料ゴムと配合剤とからなるゴム材料を密閉型混練機の混練室で、前記混練室に内設されたロータを回転させて混練することにより、所望品質の混練ゴムを製造するゴム材料の混練方法において、前記混練室で混練されている前記ゴム材料の温度を前記混練室に配置された温度センサにより検知するとともに、前記温度センサに作用する負荷の大きさおよび発生頻度を負荷センサにより検知して、前記温度センサにより検知された温度データを前記負荷センサにより検知された負荷データに基づいて補正することにより前記ゴム材料の真の温度を推定し、この推定した温度を用いて前記混練ゴムが所定品質になるように混練条件を制御して前記ゴム材料の混練を行うことを特徴とする。
本発明のゴム材料の混練システムは、原料ゴムと配合剤とからなるゴム材料が投入される混練室と、この混練室に配置されたロータと、このロータを回転駆動させる駆動モータとを有する密閉型混練機と、前記密閉型混練機の動きを制御する制御部とを備えたゴム材料の混練システムにおいて、前記混練室に配置されて前記混練室で混練されている前記ゴム材料の温度を検知する温度センサと、この温度センサに作用する負荷の大きさおよび発生頻度を検知する負荷センサと、前記温度センサにより検知された温度データおよび前記負荷センサにより検知された負荷データが入力される演算部とを有し、前記演算部によって前記温度データが前記負荷データに基づいて補正されることにより、前記ゴム材料の真の温度が推定されて、この推定された真の温度を用いて前記制御部により前記密閉型混練機が制御されて前記ゴム材料の混練が行われる構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、混練室に配置された温度センサに作用する負荷の大きさおよび発生頻度に基づいて温度センサにより検知された温度データを補正して、混練されているゴム材料の真の温度を推定するので、より高い精度でゴム材料の真の温度を把握することができる。これに伴い、混練中のゴム材料の品質のばらつきが抑制されて、所望品質の混練ゴムを安定的に得るには有利になる。
本発明の混練システムを密閉型混練機を縦断面視にして例示する説明図である。 図1の混練室の底部を平面視で例示する説明図である。 図1の温度センサおよび負荷センサを例示する斜視図である。 図1のA-A断面図である。 図1の混練システムを用いてゴム材料を混練している状態を例示する説明図である。 混練されているゴム材料の温度と温度センサに作用する負荷との関係を示すグラフ図である。
以下、本発明のゴム材料の混練方法およびシステムを、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図4に例示する本発明のゴム材料の混練システムの実施形態は、密閉型混練機1(以下、混練機1という)と、混練機1の動きを制御する制御部12と、所定のデータが入力されて演算処理を行う演算部13とを備えている。制御部12と演算部13とは有線または無線により通信可能に接続されている。
混練機1は未加硫のゴム材料Rを混練する。ゴム材料Rは原料ゴムGと複数種類の非加硫系の配合剤Nとからなり、混練されることで原料ゴムGに配合剤Nを均等に分散させるようにして所望品質(例えば目標粘度)の混練ゴムRFが製造される。
原料ゴムGとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、1,2-ポリブタジエン、クロロプレンゴム、ブチルゴム、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(アクリルニトリルゴム、水素化ニトリルゴム)、エチレンプロピレンジエンゴム等を例示できる。これらを1種単独でまたは2種以上を組合せて使用する。非加硫系の配合剤Nとしては、例えば、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸等の中から適宜、必要なものが使用される。
混練機1は、混練室5aと、混練室5aの上端開口に接続されて上方に延在するラム室5bと、混練室5aに配置された一対のロータ2(2A、2B)と、ラム室5bに配置されたラム6を有している。混練室5aには油投入部7が接続され、ラム室5bにはゴム投入部8および配合剤投入部10が接続されている。配合剤投入部10の上端にはホッパ9が接続されている。混練室5aの底面には開閉する排出扉11が設けられている。
それぞれのロータ2A、2Bは、ロータ軸2cとロータ軸2cに突設された撹拌羽根2dとを有している。それぞれのロータ2A、2B(ロータ軸2c)は対向配置されて、それぞれのロータ軸2cは変速機4を介して駆動モータ3(3A、3B)に接続されている。それぞれのロータ軸2cは、駆動モータ3A、3Bによって回転駆動される。それぞれのロータ軸2cが同じ1つの駆動モータ3によって回転駆動される構成にすることもできる。ロータ2A、2B(ロータ軸2c)の回転駆動および停止、回転速度等は制御部12により制御される。
制御部12には電力計12aおよび回転計12bが付設されている。ロータ2を回転駆動させるために要した瞬時電力量が電力計12aにより逐次検知される。電力計12aにより検知された瞬時電力量データP1は制御部12に入力される。制御部12では瞬時電力量を積算した積算電力量が算出されて、任意の混練期間おけるロータ2を回転駆動させるために要した積算電力量データP2を把握することができる。ロータ2の回転数は回転計12bにより逐次検知されて制御部12に入力される。
混練室5aには温度センサ14が配置されている。この実施形態では、排出扉11の上面に形成された凹溝に温度センサ14が配置されている。温度センサ14と演算部13とは有線または無線により通信可能に接続されている。温度センサ14は、混練室5aで混練されているゴム材料Rの温度を逐次検知し、検知された温度データTdは演算部13に逐次入力される。
温度センサ14は、ゴム材料Rと接触する様々なタイプを用いることができる。この実施形態の温度センサ14は図3に例示するように、熱電対14aと、熱電対14aを収容する金属製のケーシング14bとを有している。排出扉11の上面に形成された凹、溝の中で筒状のケーシング14bが混練室5aに突出していて、ケーシング14bの上面と排出扉11の上面とが同じレベルになっている。
温度センサ14には負荷センサ15が設置されている。この実施形態では、ケーシング14bの内面に負荷センサ15が設置されている。負荷センサ15と演算部13とは有線または無線により通信可能に接続されている。負荷センサ15は温度センサ14に作用する負荷Pの大きさおよび負荷Pの発生頻度を逐次検知し、検知された負荷データPdは演算部13に逐次入力される。負荷センサ15をケーシング14bに収容することで、混練されているゴム材料Rが直接、負荷センサ15に衝突することを回避できる。
負荷センサ15は様々なタイプを用いることができるが、この実施形態では負荷センサ15として歪みゲージが用いられている。ケーシング14bの変形に基づいて、負荷センサ15によってケーシング14bに作用する負荷Pの大きさおよび負荷Pの発生頻度が検知される。負荷センサ15として歪みゲージを用いると取扱いが容易であり、入手し易くコストを抑えることもできる。
演算部13は、入力された温度データTdを負荷データPdに基づいて補正して、混練されているゴム材料Rの真の温度Trを逐次推定する。演算部13には、負荷データPdに基づいて温度データTdを補正するための相関データが予め入力されていて、この相関データを用いて真の温度Trが推定される。この相関関係データの詳細は後述する。
尚、この実施形態では制御部12と演算部13が別々に設けられているが、制御部12を演算部13として用いることもできる。即ち、1台のコンピュータを制御部12および演算部13として機能させる構成にすることもできる。
次に、本発明のゴム材料の混練方法によりゴム材料Rを混練する手順の一例を説明する。
混練工程では、図1の混練機1の混練室5aに所定量の1バッチ分のゴム材料R(原料ゴムG、非加硫系の配合剤N、オイル等)が投入され、所望品質(例えば目標粘度)にするように所定の混練条件で(例えば、ロータ2の回転速度、ラム圧、混練時間などが制御されて)混練することで混練ゴムRFが製造される。投入されるゴム材料Rの体積は、混練室5aの容量の例えば50%~70%である。
ゴム素練り段階(S1)においては、図1に例示するようにラム6をラム室5bの上端部の待機位置に保持した状態で、予め設定された所定量の原料ゴムGを、ゴム投入部8を通じて混練室5aに投入する。その後、ラム6をラム室5bの下端まで下方移動させる。この状態で、油投入部7を通じてオイルを混練室5aに投入しながらロータ2を回転駆動して原料ゴムGとオイルとを混練する。
配合剤取り込み段階(S2)では、ラム6をラム室5bの上端部の待機位置に移動させて、予め設定された種類の所定量の配合剤N(充填剤など)をホッパ9から配合剤投入部10を通じて混練室5aに投入する。その後、ラム6をラム室5bの下端まで下方移動させる。この状態で図5に例示するようにロータ2を回転駆動してゴム材料Rを混練する。
配合剤取り込み段階(S2)では、ゴム素練りした原料ゴムGの上に載った配合剤Nを大きくかき混ぜて、徐々に小さなゴムの固まりが形成される。次いで、小さなゴムの固まりが徐々に大きくなり、最後には一塊りになる。配合剤取り込み段階(S2)では、ラム6を数回、ラム室5bの上端部に上昇させた状態にしてロータ2を回転させることによりゴム材料Rの上下を反転させるラム反転を行う。
均一分散段階(S3)では、配合剤Nを原料ゴムGの全体に渡り均一に分散させる。均一分散段階(S3)が終了し、1バッチ分のゴム材料Rの混練工程が終了すると、排出扉11を開いて混練室5aの底面から混練ゴムRFが排出される。その後、順次、新たな1バッチ分のゴム材料Rに対して同様の混練工程が行われて、複数バッチ分のゴム材料Rが連続的に混練される。
接触式の温度センサ14では、ゴム材料Rが温度センサ14(ケーシング14b)に接触することでゴム材料Rの温度が検知される。混練されているゴム材料Rが温度センサ14(ケーシング14b)に接触していない時は、温度センサ14は混練室5aに存在している空隙(空気)の温度を検知することになる。この空隙の温度は通常、ゴム材料Rの温度よりも低いので、混練されているゴム材料Rが温度センサ14に接触する頻度が低ければ、温度センサ14により検知された温度データTdは、ゴム材料Rの真の温度Trよりも低くなる。
また、ゴム材料Rが硬い程、混練されているゴム材料Rによって温度センサ14(ケーシング14b)に作用する負荷Pは大きくなる。この負荷Pが大きくなる程、温度センサ14とゴム材料Rとの間に発生する摩擦熱が大きくなる。これに起因して、温度センサ14により検知された温度データTdは、ゴム材料Rの真の温度Trよりも高くなる。
図6に例示するのは、混練されているゴム材料Rの真の温度Trと温度センサ14により検知された温度データTd、負荷センサ15により検知された温度センサ14に作用する負荷データPdの経時変化である。負荷データPdはヒストグラムで表示されていて、それぞれの柱の高さが負荷Pの大きさ、隣り合う柱の間隔が負荷Pの検知間隔(負荷Pの発生頻度)を示している。
図6(A)は、ロータ2を比較的低速で回転させて、比較的硬度が低いゴム材料Rを混練した場合の真の温度Tr、温度データTr、負荷データPdを示している。この場合は、温度センサ14に作用する負荷Pの大きさが比較的小さく、かつ、負荷Pの発生頻度が低い。そのため、真の温度Trが温度データTrよりも高く、両者には差異mが生じる。この差異mは、真の温度Trを推定する時のプラスの補正値になる。
図6(B)は、ロータ2を比較的高速で回転させて、比較的硬度が高いゴム材料Rを混練した場合の真の温度Tr、温度データTr、負荷データPdを示している。この場合は、温度センサ14に作用する負荷Pの大きさが比較的大きく、かつ、負荷Pの発生頻度が高い。そのため、温度データTrが真の温度Trよりも高く、両者には差異mが生じる。この差異mは、真の温度Trを推定する時のマイナスの補正値になる。負荷Pの大きさと発生頻度を乗じた算出値が大きくになるに連れて大きなマイナスの補正値mになり、この算出値が小さくになるに連れて大きなプラスの補正値mになる。
そこで本発明では、ゴム材料Rの仕様毎に、混練されているゴム材料Rによって温度センサ14に作用する負荷データPd(負荷Pの大きさおよび発生頻度)が、温度センサ14により検知される温度データTdに及ぼす影響度を把握しておく。即ち、負荷データPdと差異m(補正値m)との相関関係データを、事前混練などを行うことで把握しておく。把握したこの相関関係データは予め、演算部13に入力、記憶される。
S1~S3の一連の混練工程では、温度センサ14により温度データTdが逐次検知されるとともに負荷センサ15により負荷データPdが逐次検知されて、温度データTdおよび負荷データPdは演算部13に逐次入力される。演算部13は、逐次入力された温度データTd、負荷データPdおよび予め入力されている上述した相関関係データを用いて、ゴム材料Rの真の温度Trを逐次推定する。均一分散段階(S3)のみでゴム材料Rの真の温度Trを推定するようにしてもよい。
詳述すると、ある時点tの真の温度Trを推定するには、ある時点tの直前の所定時間範囲(例えば、30秒~60秒)に検知された負荷データPdと、上述した相関関係データとを用いて補正値mが算出される。そして、ある時点tで温度センサ14により検知された温度データTdに、算出された補正値mを加算することで真の温度Trの推定値が算出される(Tr=Td+m)。このように、混練室5aに配置された温度センサ14に作用する負荷Pの大きさおよび発生頻度に基づいて、温度センサ14により検知された温度データTdが補正されて、混練されているゴム材料Rの真の温度Trが推定されるので、高精度でゴム材料Rの真の温度Trを把握できる。
制御部12は、推定された真の温度Trを用いて、混練ゴムRFが所望品質になるように混練条件(ロータ2の回転速度、ラム圧、混練時間などを)を制御して混練を行う。
これに伴い、混練中のゴム材料Rの品質のばらつきが抑制されて、所望品質の混練ゴムRFを安定的に得るには有利になる。
温度センサ14は、排出扉11の上面に限らず、混練室5aの側面に設置することもできる。温度センサ14は、ゴム材料Rとの接触頻度が高い場所にする設置することが好ましいので、排出扉11の上面は好適な設置場所である。
温度センサ14の設置数は1つの限らず複数にすることもできる。したがって、排出扉11の上面と混練室5aの側面とに温度センサ14を配置することも、排出扉11の上面の複数位置や混練室5aの側面の複数位置に温度センサ14を配置することもできる。複数の温度センサ14を用いる場合は、互いをできるだけ離れた位置に配置することが望ましい。
複数の温度センサ14を設置することにより、同じ条件下で検知される温度データTdが増加するので、真の温度Trをより高精度で推定し易くなる。ただし、温度センサ14の設置数を3つ以上にしても、真の温度Trの推定精度が温度センサ14の設置数に相応して向上する訳ではないので設置数は1~2つにするとよい。
シリカおよびシランカップリング剤が配合されたゴム材料Rを混練する場合は、ゴム材料Rの温度を特に均一分散段階(S3)において所定温度により厳密に維持することで、所定品質の混練ゴムRFを安定的に製造することができる。そのため、本発明を適用することは非常に有益である。
本発明を適用できるのは、原料ゴムGを非加硫系の配合剤Nとともに混練する場合だけに限らない。例えば、原料ゴムGと非加硫系の配合剤N(硫黄や加硫促進剤など)とを混練して製造された混練ゴムRFと加硫系の配合剤Nとを混練して最終混練ゴムRFを製造する場合にも適用できる。
硬度が異なる7種類のゴム材料を図1に例示した混練システムと同様の混練システムを用いて、表1に示すロータの回転数で混練した。混練完了直前のゴム材料の真の温度Trと、温度センサにより検知されたゴム材料の温度データTdと、上述した本発明と同様の手法を用いて推定した真の温度Tr(Tx)を表1に示す。
Figure 0007200584000001
表1の結果から、推定した温度Tr(Tx)は、温度センサにより検知された温度データTdよりも、真の温度Trに近似していることが分かる。
1 密閉型混練機
2(2A、2B) ロータ
2c ロータ軸
2d 撹拌羽根
3(3A、3B) 駆動モータ
4 変速機
5a 混練室
5b ラム室
6 ラム
7 油投入部
8 ゴム投入部
9 ホッパ
10 配合剤投入部
11 排出扉
12 制御部
12a 電力計
12b 回転計
13 演算部
14 温度センサ
14a 熱電対
14b ケーシング
15 負荷センサ(歪みゲージ)
G 原料ゴム
N 配合剤
R ゴム材料
RF 混練ゴム

Claims (4)

  1. 原料ゴムと配合剤とからなるゴム材料を密閉型混練機の混練室で、前記混練室に内設されたロータを回転させて混練することにより、所望品質の混練ゴムを製造するゴム材料の混練方法において、
    前記混練室で混練されている前記ゴム材料の温度を前記混練室に配置された温度センサにより検知するとともに、前記温度センサに作用する負荷の大きさおよび発生頻度を負荷センサにより検知して、前記温度センサにより検知された温度データを前記負荷センサにより検知された負荷データに基づいて補正することにより前記ゴム材料の真の温度を推定し、この推定した温度を用いて前記混練ゴムが所定品質になるように混練条件を制御して前記ゴム材料の混練を行うことを特徴とするゴム材料の混練方法。
  2. 前記負荷センサとして前記温度センサに設置された歪みゲージを用いる請求項1に記載のゴム材料の混練方法。
  3. 前記温度センサを複数配置する請求項1または2に記載のゴム材料の混練方法。
  4. 原料ゴムと配合剤とからなるゴム材料が投入される混練室と、この混練室に配置されたロータと、このロータを回転駆動させる駆動モータとを有する密閉型混練機と、前記密閉型混練機の動きを制御する制御部とを備えたゴム材料の混練システムにおいて、
    前記混練室に配置されて前記混練室で混練されている前記ゴム材料の温度を検知する温度センサと、この温度センサに作用する負荷の大きさおよび発生頻度を検知する負荷センサと、前記温度センサにより検知された温度データおよび前記負荷センサにより検知された負荷データが入力される演算部とを有し、前記演算部によって前記温度データが前記負荷データに基づいて補正されることにより、前記ゴム材料の真の温度が推定されて、この推定された真の温度を用いて前記制御部により前記密閉型混練機が制御されて前記ゴム材料の混練が行われる構成にしたことを特徴とするゴム材料の混練システム。
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