JP7200506B2 - 搬送台車の連結装置及び搬送台車 - Google Patents

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Description

本開示は、搬送台車の連結装置に関するものである。
例えば、工場等においては、部品等を搬送するために直列に連結された複数の台車を牽引車で牽引する搬送台車が広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、直列に連結された複数の台車を直列方向一方及び他方に牽引可能な搬送台車において、台車同士を連結する連結部材を、その牽引車側の台車に水平方向に回動自在に連結させると共に、その反牽引車側の台車における牽引車側の車軸に固定させることにより、いずれの方向に走行する場合にも全ての台車を牽引車と同一軌跡上に確実に走行させる技術が開示されている。
特開2015-160454号公報
ところで、搬送台車の各台車の連結及び連結解除は、作業者により手作業で行われることが一般的であり、作業性及び安全性の向上が求められている。
そこで本開示では、各台車の連結及び連結解除作業において、作業性及び安全性を向上し得る搬送台車の連結装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、ここに開示する第1の技術に係る搬送台車の連結装置は、台車と、前記台車の進行方向前側又は後側に連結された追加の台車とを備えた搬送台車に設けられ、前記台車と前記追加の台車とを連結及び連結解除させるための搬送台車の連結装置であって、前記台車に配設されたキャッチ部材と、前記追加の台車に配設されたフック部材とを備え、前記キャッチ部材が、前記フック部材を捕捉し且つロックすることにより、前記台車と前記追加の台車とが互いに連結され、前記台車が所定の位置に到達したときに、前記キャッチ部材による前記フック部材のロックが解除されることにより、前記台車と前記追加の台車との連結が解除され、前記追加の台車は、前記台車の進行方向後側に連結されるものであり、前記キャッチ部材は、前記台車の後端部中央下方に設けられたキャッチ部材基部と、前記キャッチ部材基部に接続され、水平方向両側前方に延出するキャッチバーとを備え、前記フック部材は、前記追加の台車の前端部中央下方に設けられたフック部材基部と、前記フック部材基部から延出されたフックバーと、前記フックバーの先端に設けられたフックピンとを備え、前記台車が前記追加の台車の側方を通過したときに、前記フックピンに前記キャッチバーの先端が掛合することにより、前記キャッチ部材は前記フック部材を捕捉し、前記フックピンが、前記キャッチバーに案内されるとともに、前記キャッチ部材基部にロックされることにより、前記キャッチ部材と前記フック部材とが連結され、前記キャッチ部材は、前記キャッチ部材基部に対し、前記キャッチバーを上下方向に回動可能に支持するキャッチ部材支持部と、前記キャッチ部材支持部に付設され、前記キャッチバーの上下方向の動きを抑制するように、前記キャッチ部材支持部の動きを規制する規制部材とを備え、前記台車が所定の位置に到達したときに、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除され且つ前記キャッチバーが上下方向に回動することにより、前記キャッチ部材基部による前記フックピンのロックが解除されることを特徴とする。
本技術によれば、台車に設けられたキャッチ部材が追加の台車のフック部材を捕捉及びロックするとともに、所定の位置においてキャッチ部材によるフック部材のロックが自動的に解除される連結装置を備えることで、台車と追加の台車との連結及び連結解除作業を、作業者の手作業によらず搬送台車を走行させるだけで行うことができ、当該作業の作業性及び安全性を向上させることができる。
また、第1の技術において、前記追加の台車は、前記台車の進行方向後側に連結されるものであり、前記キャッチ部材は、前記台車の後端部中央下方に設けられたキャッチ部材基部と、前記キャッチ部材基部に接続され、水平方向両側前方に延出するキャッチバーとを備え、前記フック部材は、前記追加の台車の前端部中央下方に設けられたフック部材基部と、前記フック部材基部から延出されたフックバーと、前記フックバーの先端に設けられたフックピンとを備え、前記台車が前記追加の台車の側方を通過したときに、前記フックピンに前記キャッチバーの先端が掛合することにより、前記キャッチ部材は前記フック部材を捕捉し、前記フックピンが、前記キャッチバーに案内されるとともに、前記キャッチ部材基部にロックされることにより、前記キャッチ部材と前記フック部材とが連結される。
本技術によれば、フックピンがキャッチバーに掛合されつつ案内されてキャッチ部材基部にロックされることで、台車と追加の台車の連結が完了する。そうして、簡便な構成で、台車及び追加の台車の連結作業を行うことができ、当該作業の作業性及び安全性を向上させることができる。
また、第1の技術において、前記キャッチ部材は、前記キャッチ部材基部に対し、前記キャッチバーを上下方向に回動可能に支持するキャッチ部材支持部と、前記キャッチ部材支持部に付設され、前記キャッチバーの上下方向の動きを抑制するように、前記キャッチ部材支持部の動きを規制する規制部材とを備え、前記台車が所定の位置に到達したときに、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除され且つ前記キャッチバーが上下方向に回動することにより、前記キャッチ部材基部による前記フックピンのロックが解除される。
本技術によれば、台車を所定の位置まで走行させることにより自動的にキャッチ部材によるフック部材のロックが外れ、追加の台車が台車から切り離される。そうして、簡便な構成で、台車及び追加の台車の連結解除作業を行うことができ、当該作業の作業性及び安全性を向上させることができる。
の技術は、第の技術において、前記所定の位置には、前記搬送台車が走行する床面に凸状部が設けられており、前記キャッチ部材の前記規制部材には、前記床面に接触する車輪が接続されており、前記台車が前記所定の位置に到達したときに、前記車輪が前記凸状部の表面に沿って案内されることで、前記規制部材の位置がオフセットされ、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除されることを特徴とする。
本技術によれば、床面に凸状部を形成するだけで、台車と追加の台車との連結を解除することができ、両台車の連結解除作業の作業性及び安全性を向上させることができる。
の技術は、第又は第の技術において、前記フックバーは、前記フック部材基部を中心として水平方向に回動可能に設けられており、前記フック部材基部は、前記フックピンが前記キャッチ部材基部にロックされた状態で、前記フックバーの水平方向の動きを規制するフックバー規制部材を備えており、前記台車が前記所定の位置に到達したときに、前記キャッチバーの少なくとも一部が上下方向下側に下降することにより、前記フックバー規制部材による前記フックバーの規制が解除され、前記フックバーは水平方向に回動して初期位置に戻ることを特徴とする。
本技術によれば、キャッチ部材基部によるフックピンのロック状態が解除されるとともに、フックバー規制部材によるフックバーの規制が解除され、フックバーは初期位置に戻る。そうして、再度台車が追加の台車の側方を通過することにより、キャッチ部材による再度のフック部材の捕捉が可能となり、台車と追加の台車との再度の連結が可能となる。
ここに開示する第の技術に係る搬送台車は、第1乃至第の技術のいずれか一に記載の搬送台車の連結装置を備えている。
本技術によれば、台車と追加の台車との連結及び連結解除作業を簡便な構成で自動的に行い得る搬送台車をもたらすことができ、搬送台車の作業性及び安全性を向上させることができる。
ここに開示する第の技術に係る搬送台車は、台車と、前記台車の進行方向前側又は後側に連結装置を介して連結された追加の台車とを備えた搬送台車であって、前記連結装置は、前記台車に配設されたキャッチ部材と、前記追加の台車に配設されたフック部材とを備えており、前記キャッチ部材が、前記フック部材を捕捉し且つロックすることにより、前記台車と前記追加の台車とが互いに連結され、前記台車が所定の位置に到達したときに、前記キャッチ部材による前記フック部材のロックが解除されることにより、前記台車と前記追加の台車との連結が解除され、前記追加の台車は、前記台車の進行方向後側に連結されるものであり、前記キャッチ部材は、前記台車の後端部中央下方に設けられたキャッチ部材基部と、前記キャッチ部材基部に接続され、水平方向両側前方に延出するキャッチバーとを備え、前記フック部材は、前記追加の台車の前端部中央下方に設けられたフック部材基部と、前記フック部材基部から延出されたフックバーと、前記フックバーの先端に設けられたフックピンとを備え、前記台車が前記追加の台車の側方を通過したときに、前記フックピンに前記キャッチバーの先端が掛合することにより、前記キャッチ部材は前記フック部材を捕捉し、前記フックピンが、前記キャッチバーに案内されるとともに、前記キャッチ部材基部にロックされることにより、前記キャッチ部材と前記フック部材とが連結され、前記キャッチ部材は、前記キャッチ部材基部に対し、前記キャッチバーを上下方向に回動可能に支持するキャッチ部材支持部と、前記キャッチ部材支持部に付設され、前記キャッチバーの上下方向の動きを抑制するように、前記キャッチ部材支持部の動きを規制する規制部材とを備え、前記台車が所定の位置に到達したときに、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除され且つ前記キャッチバーが上下方向に回動することにより、前記キャッチ部材基部による前記フックピンのロックが解除されることを特徴とする。
本技術によれば、台車に設けられたキャッチ部材が追加の台車のフック部材を捕捉及びロックするとともに、所定の位置においてキャッチ部材によるフック部材のロックが自動的に解除される連結装置を備えることで、台車と追加の台車との連結及び連結解除作業を簡便な構成で自動的に行い得る搬送台車をもたらすことができ、搬送台車の作業性及び安全性を向上させることができる。
以上述べたように、本開示によると、台車に設けられたキャッチ部材が追加の台車のフック部材を捕捉及びロックするとともに、所定の位置においてキャッチ部材によるフック部材のロックが自動的に解除される連結装置を備えることで、台車と追加の台車との連結及び連結解除作業を、作業者の手作業によらず搬送台車を走行させるだけで行うことができ、当該作業の作業性及び安全性を向上させることができる。
一実施形態に係る搬送台車を模式的に示す平面図である。 第1台車の後端部を模式的に示す平面図である。 第2台車の前端部を模式的に示す平面図である。 第1台車と第2台車との連結機構の概略を説明するための図である。 第1台車と第2台車との連結解除機構の概略を説明するための図である。 キャッチ部材のキャッチ部材基部を拡大して示す図である。 第1台車の後端部下方を模式的に示す左側面図である。 第1台車が凸状部に到達したときのキャッチ部材の動作を説明するための図である。 第1台車が凸状部に到達したときの規制部材及びキャッチ部材支持部の動きを説明するための図である。 フック部材の右側面図である。 フックバーのセンターロック状態の解除機構を説明するための図である。 フックバーアンロック動作を説明するための図である。 フックバーのセンターロック状態におけるフック部材基部を示す平面図である。 図13のフック部材基部の左側面図である。 フックバーアンロック動作におけるフック部材基部を示す平面図である。 図15のフック部材基部の左側面図である 他の実施形態に係る搬送台車を模式的に示す平面図である。 他の実施形態に係る搬送台車を模式的に示す平面図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
<搬送台車>
図1に示すように、本実施形態に係る搬送台車1は、牽引車11と、第1台車12(台車)と、第2台車13A(台車、追加の台車)と、第3台車13B(台車、追加の台車)とを備えている。なお、第2台車13Aと第3台車13Bとは同一の構成であるため、以下において第3台車13Bの説明を省略する。また、搬送台車1は、第3台車13Bが連結されていない構成であってもよいし、第3台車13Bの後側にさらに第2台車13Aと同一の台車が1つ以上連結される構成であってもよい。
≪方向≫
搬送台車1の進行方向は、図1中黒矢印で示す方向である。本明細書において、方向は、図1に示すように、搬送台車1の進行方向を基準とし、進行方向を「前側」、進行方向と反対側を「後側」、図1の紙面の右側を「右側」、紙面の左側を「左側」、紙面の手前側を「上側」、紙面の奥側を「下側」とする。なお、「左右方向」を「水平方向」と称することがある。
≪牽引車≫
牽引車11は、搬送台車1を進行方向に牽引するためのものであり、例えば電動で走行する。
≪第1台車≫
第1台車12は、重量物などの荷物を載せて運ぶためのものである。第1台車12は、牽引車11の後側に例えば連結部11aを介して直列に連結されている。
図2に示すように、第1台車12は、荷物が載置される荷台124と、荷台124の下側であり且つ第1台車前端部側に配設された左右一対の前輪(図示せず)と、荷台の下側であり且つ第1台車後端部側に配設された左右一対の後輪121,121とを備えている。
第1台車12は、牽引車11の移動に伴って前輪及び後輪121,121が回転し、牽引車11により牽引されて搬送経路の床面上を進行方向に進む。
なお、図1,図2に示すように、第1台車12の後端部には、本実施形態に係る連結装置2のキャッチ部材21が配設されている。図1,図2に示すように、第1台車12の後端部中央に設けられたキャッチ部材基部211と、当該キャッチ部材基部211に接続され、水平方向両側前方に延びる略ハの字状のキャッチバー212とを備えている。なお、キャッチ部材21の残りの構成を含む詳細については後述する。
≪第2台車≫
第2台車13Aは、第1台車12と同様に重量物などの荷物を載せて運ぶためのものである。第2台車13Aは、第1台車12の進行方向後側に、本実施形態に係る連結装置2を介して連結されている。
図3に示すように、第2台車13Aは、荷物が載置される荷台134と、荷台134の下側であり且つ第2台車前端部側に配設された左右一対の前輪132,132と、荷台134の下側であり且つ第2台車後端部側に配設された左右一対の後輪(図示せず)とを備えている。
第2台車13Aは、牽引車11及び第1台車12の移動に伴って前輪132,132及び後輪が回転し、牽引車11により牽引されて搬送経路の床面上を進行方向に進む。
なお、図1,図3に示すように、第2台車13Aの前端部には、連結装置2のフック部材31が配設されている。フック部材31は、第2台車13Aの荷台134の前端部から延びる棒状の部材であり、その先端にフックピン303が配置されている。図1に示すように、このフック部材31のフックピン303がキャッチ部材21のキャッチバー212に掛合されることにより、第1台車12と第2台車13Aとが連結される。フック部材31の残りの構成を含む詳細については後述する。
<連結装置>
図1に示すように、本実施形態に係る搬送台車1は、連結装置2を備えていることを特徴とする。以下、連結装置2の構成について詳述する。
連結装置2は、第1台車12と第2台車13Aとを連結及び連結解除させるためのものであり、第1台車12の後端部に配設されたキャッチ部材21と、第2台車13Aの前端部に配設されたフック部材31とを備えている。
以下、図1,図4,図5を参照して、第1台車12と第2台車13Aとの連結機構及び連結解除機構の概略について説明する。
≪第1台車と第2台車との連結機構≫
図4の左側の図に示すように、第1台車12は、牽引車11の牽引に伴って、矢印Fの方向へ進行している。そして、第1台車12が第2台車13Aの側方を通過したときに、キャッチバー212の先端がフックピン303に掛合されることにより、フック部材31はキャッチ部材21に捕捉される。そして、図4の右側の図に示すように、フックピン303は、キャッチバー212に案内されて、キャッチバー212の左右方向中央までスライドする。そうして、図1に示すように、フックピン303が、キャッチバー212の中央で、キャッチ部材基部211によりロックされる(後述するフックピンロック状態)。また、詳細は後述するが、このフックピンロック状態の達成とともに、フック部材31は、安定した連結状態を保つべく、センターロック状態となる。このようにして、キャッチ部材21とフック部材31との連結が行われる。
≪第1台車と第2台車との連結解除機構≫
図1に示す連結状態にある搬送台車1の第1台車12が、所定の位置に到達すると、図5の左側の図に示すように、キャッチバー212の後端、すなわちキャッチバー212の中央(キャッチバーの少なくとも一部)が上下方向下側に下降する。そうすると、キャッチバー212によるフックピン303のロックが解除される(後述するフックピンアンロック動作)。その後、フック部材31は、図5の左側の図の矢印V2、及び図5の右側の図で示すように、水平方向に回動して、フック部材31の初期位置へ自動収納される(後述するフックバーアンロック動作)。こうして、キャッチ部材21によるフック部材31のロックが解除されることにより、第1台車12と第2台車13Aとの連結が解除される。
≪キャッチ部材≫
-構成-
図2及び図6~図9を用いて、キャッチ部材21の構成について説明する。
キャッチ部材21は、上述のごとく、キャッチ部材基部211と、キャッチバー212とを備えている。図2及び図7に示すように、キャッチ部材基部211は、第1台車12の後端部中央下方に設けられている。また、キャッチバー212は、キャッチ部材基部211に接続され、第1台車12の中心線L12から水平方向両側前方に延出するように設けられている。そして、キャッチバー212の前方には、キャッチバー212と離間しつつ平行に配置された左右一対のサイドバー213,213が配設されている。
キャッチ部材基部211は、キャッチバー212を支持するとともに、フック部材31のフックピン303をロックして連結状態を保持するためのものである。図2及び図6に示すように、キャッチ部材基部211は、第1台車12の後端部中央下方に接続されたキャッチ部材基部本体211aと、キャッチ部材基部本体211aの後端部に設けられた左右一対の爪部201,201とを備えている。爪部201,201は、爪部基端部201b,201bと、爪部先端部201c,201cとを備えている。爪部201,201は、左右一対の治具201a,201aで、キャッチ部材基部本体211aに対し、図6の紙面に平行な面内を左右方向中央側に向かって回動可能に固定されている。右側の爪部201について、爪部基端部201bは、治具201aが配置された位置から略左方向へ延出するように形成されており、爪部先端部201cは、治具201aが配置された位置から後方向へ延出するように形成されている。左側の爪部201は、右側の爪部201と左右対称の構成となっている。さらに、左右一対の爪部201,201の爪部基端部201b,201bは、当該爪部基端部201b,201bに固定具201d,201dで固定された第1バネ部材202で互いに接続されている。
また、キャッチ部材21は、図2,図7に示すように、キャッチバー212から下方に延びる左右一対の第1接続部204A,204Aと、サイドバー213,213から下方に延びる左右一対の第2接続部204B,204Bと、第1接続部204A,204A及び第2接続部204B,204Bを介してキャッチバー212及びサイドバー213,213に接続され、前後方向に延びる左右一対の支持バー205,205とを備える。また、キャッチ部材21は、支持バー205,205をキャッチ部材基部211に対して上下方向に回動可能に支持する支持軸209(キャッチ部材支持部)と、支持軸209に付設された左右一対の係止部材210,210と、係止部材210,210にそれぞれ設けられた左右一対の係止面210A,210Aとを備える。なお、後述のごとく、支持軸209は軸心209A周りに回転可能である。さらに、キャッチ部材21は、係止面210A,210Aに係止されることで支持軸209の軸心209A周りの回転を規制する左右一対の規制部材215,215と、規制部材215,215に延設された左右一対の連結アーム208,208と、支持バー205,205と連結アーム208,208とにそれぞれ第1固定具214A,214A、第2固定具214B,214Bにより固定された左右一対の第2バネ部材214,214とを備える。また、キャッチ部材21は、連結アーム208,208の先端側に設けられ、床面Gに接触しつつ回転する左右一対の車輪216,216と、支持バー205,205に延設された左右一対の第3接続部206,206と、第3接続部206,206に付設された左右一対のストッパ207,207とを備えている。なお、上記した左右一対の部材のうち、係止面210A,210A、規制部材215,215、連結アーム208,208、第1固定具214A,214A、第2固定具214B,214B、第2バネ部材214,214、車輪216,216、第3接続部206,206、及びストッパ207,207は、図2には不図示であり、左側の部材のみ図7に図示している。
支持軸209は、キャッチ部材基部211に設けられた挿通孔(不図示)に挿通され、キャッチ部材基部211を中心として左右対称に左右方向に延びる棒状の部材である。支持軸209は、図7の紙面に垂直なその軸心209A周りに回転可能に構成されている(図7中矢印Q1)。支持バー205,205は、支持軸209の左右両端側に固定されており、支持軸209の回転に伴って上下方向に回動する(矢印Q2)。そして、支持バー205,205の回動に伴って、キャッチバー212及びサイドバー213,213も上下方向に回動する(矢印Q3)。なお、図7及び図9の左上の図に示すように、キャッチ部材21によるフックピン303のアンロック動作時以外の状態では、規制部材215が係止部材210の係止面210Aに当接することにより、支持軸209の軸心209A周りの回転は抑制されている。そうして、支持バー205,205、キャッチバー212及びサイドバー213,213の回動も抑制された状態となっている。
-キャッチ部材によるフックピンの捕捉機構-
図2及び図4を参照して、キャッチ部材21によるフックピン303の捕捉機構を説明する。
図2に示すように、キャッチ部材21のキャッチバー212の左右方向両側のキャッチバー端部212A,212Aと、サイドバー213,213の左右方向両側のサイドバー端部213A,213Aとの間には、キャッチバー212とサイドバー213,213との間隙に伴う隙間212B,212Bが存在する。キャッチバー212のキャッチバー端部212A,212Aは、荷台124の左右方向両端からはみ出すように延出している。そうすると、例えば図4に示すように、第1台車12が第2台車13Aの左側方を通過したときに、右側のキャッチバー端部212Aがフックピン303に掛合される。そうして、右側の隙間212Bから、キャッチバー212と右側のサイドバー213との間の間隙に、フックピン303が取り込まれて、キャッチバー212によるフックピン303の捕捉が完了する。
なお、図2に仮想線で示すように、キャッチバー端部212A,212Aには、湾曲部212C,212Cが延設されていてもよい。湾曲部212C,212Cが延設されている場合、フックピン303は、湾曲部212C,212Cと荷台124との隙間から取り込まれることになる。湾曲部212C,212Cが延設されていることにより、キャッチバー212によるフックピン303の掛合時におけるフックピン303の逸脱を抑制することができる。なお、湾曲部212C,212Cが延設されていることにより、キャッチバー212によるフックピン303の掛合時における第1台車12の位置決めは難しくなる傾向があるため、第1台車12の位置決めの容易性の観点からは、湾曲部212C,212Cを延設しないことが望ましい。
-キャッチ部材によるフックピンのロック機構(フックピンロック状態)-
図6を参照して、キャッチ部材基部211によるフックピン303のロック機構について説明する。
フックピン303は、左右一対の爪部201,201間に取り込まれることにより、キャッチバー212の中央近傍においてロックされる。
まず、爪部201,201は、フックピン303の取込み時以外は、符号201Kで示すロック位置に配置されている。具体的に、爪部201,201は、第1バネ部材202により、第1バネ部材202が縮む方向、すなわちその爪部先端部201c,201cが左右方向に開く方向へ回動するように付勢されている。そして、ロック位置201Kでは爪部先端部201c,201cがキャッチバー212及びサイドバー213に当接した状態で、それ以上左右方向両側に開かないように規制されている。
そして、図6の仮想線で示すように、例えば、右側からフックピン303がキャッチバー212とサイドバー213との間に取り込まれた状態を考える。そうすると、フックピン303は、キャッチバー212とサイドバー213との間隙に案内されて、キャッチバー212及びサイドバー213間を矢印P1で示すように右側前方から左側後方へ向かって移動する。そして、フックピン303は、符号201Kで示す初期位置に配置された右側の爪部201の爪部先端部201cの右側面に接触する。フックピン303が爪部先端部201cの右側面に接触すると、その衝撃力が爪部201に作用し、爪部201は治具201aを中心として左方向へ回動し、符号201K’で示す取込位置に移動する。そうすると、爪部先端部201cとキャッチバー212との間に間隙が生じ、フックピン303が、矢印P2で示すように、キャッチバー212と抑え部203との間に移動する。フックピン303が、キャッチバー212と抑え部203との間に移動すると、爪部201は、第1バネ部材202の付勢力によりロック位置201Kの状態に戻る。爪部201がロック位置201Kに戻ると、爪部先端部201cは、ロック位置201Kよりも右側へは開かないようにキャッチバー212及びサイドバー213により規制されているから、フックピン303は、左右一対の爪部201,201間であり且つ抑え部203とキャッチバー212間に遊間状態で掛止される。そうして、キャッチ部材21によるフック部材31のロックが完了する(フックピンロック状態)。
-キャッチ部材によるフックピンのアンロック機構(フックピンアンロック動作)-
次に、図2,図5,図7~図9を参照してキャッチ部材21によるフックピン303のアンロック動作について説明する。
図8の左上の図に示すように、搬送台車1が走行する床面Gの所定の位置には、連結解除用の凸状部41が設けられている。第1台車12の車輪216が、凸状部41が設けられている位置(所定の位置)に到達すると、図8右上の図に示すように、車輪216が凸状部41の斜面に沿って案内され、上昇する。そうすると、車輪216の上昇に伴って連結アーム208の先端が上昇し(矢印R1)、連結アーム208が引っ張られる。そして、連結アーム208は、第1固定具214Aと第2固定具214Bとが離れる方向に下降し(矢印R2)、第2バネ部材214が伸張した状態となるとともに、連結アーム208の基端側の規制部材215が引っ張られる。そうして、図9の左上、右上、左下の図に示すように、規制部材215の位置がオフセットされ、係止面210Aから規制部材215が外れる。
一方、車輪216が、凸状部41の斜面に案内されて上昇すると、ストッパ207が連結アーム208に当接する。そして、車輪216が、凸状部41の頂面に到達すると、上述のごとく、規制部材215による係止部材210の規制が解除されているから、図8の左下の図の矢印R3、及び図9の左下の図の矢印R5に示すように、支持軸209が軸心209A周りに下方向に回転する。そうすると、車輪216の上昇に伴い支持バー205,205、キャッチバー212、サイドバー213,213が軸心209Aを中心として下方向に回動する(矢印R4)。そうして、図5に示すように、キャッチ部材基部211によるフックピン303のロックが解除される(フックピンアンロック動作)。
その後、図8の右下の図に示すように、車輪216が凸状部41を通過すると、車輪216の高さが床面Gの高さに戻る。そうすると、図9の右下の図に示すように、伸張していた第2バネ部材214の付勢力により、第1固定具214Aと第2固定具214Bとが近づく方向へ連結アーム208が移動する。同時に、支持軸209が軸心209A周りに上方向へ回転し(矢印R6)、支持バー205,205、キャッチバー212及びサイドバー213,213も支持軸209の回転に伴って上方向へ回動する。そうして、規制部材215が係止部材210の係止面210Aに当接し、支持軸209の軸心209A周りの回転及び支持バー205,205、キャッチバー212、サイドバー213,213の回動が再び抑制される。
≪フック部材≫
-構成-
図3,図5,図10~図16を用いて、フック部材31の構成について説明する。
図3,図5,図10に示すように、フック部材31は、第2台車13Aの前端部中央下方にフック部材接続部304を介して接続されたフック部材基部301と、フック部材基部301から延出され、フック部材基部301を中心として水平方向に回動可能に設けられたフックバー302とを備えている。
フック部材基部301は、図10,図13,図14に示すように、第2台車13Aの荷台134に接続された板状のフック部材基部本体312Aと、フック部材基部本体312Aの上側に積層固定された板状の固定板312Bとを有している。これらフック部材基部本体312A及び固定板312Bには、軸心L31を中心とする同一径の2つの貫通孔(不図示)が形成されている。そして、フック部材基部301は、これら2つの貫通孔に挿通されるとともに、フック部材基部本体312A及び固定板312Bに対して、軸心L31周りに水平方向に回転可能なフック部材支持軸309を備えている。フックバー302の基端側は、当該フック部材支持軸309に固定されており、フック部材支持軸309の水平方向の回転に伴って、水平方向に回動可能に構成されている。
図10,図14に示すように、固定板312Bの上側には、フックバー規制部材311が配設されている。フックバー規制部材311は、固定板312Bの上側に突設された左右一対のフックバー規制部材支持部311C,311Cと、フックバー規制部材支持部311C,311Cに形成された2つの貫通孔(不図示)に挿通され、水平方向に延びる棒状のフックバー規制部材支持軸311Bとを備えている。フックバー規制部材支持軸311Bは、その軸心周りに回転可能である。そして、フックバー規制部材311は、フックバー規制部材支持軸311Bにより、フックバー規制部材支持部311C,311Cに対して上下方向に回動可能に軸支されたフックバー規制部材本体311Dを有している。
フックバー規制部材本体311Dは、左右方向に延びるフックバー規制部材バー322と、フックバー規制部材バー322の左右方向両端から後方向へ延設された左右一対の延設バー323,323と、左右一対の延設バー323,323の先端から下方向へ延設された左右一対の規制部本体311A,311Aとを備えている。なお、左右一対の延設バー323,323と固定板312Bとは、それぞれ左右一対の延設バー固定部314A,314A及び左右一対の固定板固定部314B,314Bにおいて両端が固定された左右一対の第3バネ部材314,314で接続されている。
フックバー規制部材バー322の左右方向中央には、前方向に向かって延びるように突設部324が突設されている。突設部324の先端には、前側から後側に向かって上昇するように僅かに傾斜した矩形板状の受部313が配設されている。
また、固定板312Bと、フックバー規制部材本体311Dの延設バー323,323との間には、フック部材支持軸309に付設された半円板状のカム部材310が配置されている。
図3,図12に示すように、フック部材支持軸309には、フック部材支持軸309からフックバー302の長手方向に対して約45°左側後方に延びるステー308が突設されている。ステー308の先端とフック部材接続部304とは、ステー固定部306及びフック部材接続部固定部307において両端が接続された第4バネ部材305を介して接続されている。なお、ステー308とフックバー302の長手方向とのなす角度は、約45°に限定されるものではなく、必要な仕様に応じて適宜変更することができる。
図10に示すように、フックバー302は、基端側がフック部材支持軸309に固定されたフックバー本体302Aと、フックバー本体302Aの先端に延設された側面視L字状のフックバー先端部302Bとを備えている。フックピン303は、フックバー先端部302Bの先端に下方向に延設されている。フックバー先端部302B及びフックピン303は、全体で、下側が開放された略コの字を形成するように配置されており、フックバー本体302A、フックバー先端部302B及びフックピン303全体でフック形状を有している。
図3,図10に示すように、フックバー本体302Aの上側には、前後方向に延びるように連結ロッド315が配設されている。連結ロッド315は、フックバー本体302Aの上側であって、前後方向中腹のフック部材基部301寄りに、上方向に突設された連結ロッド支持部315Dを備えている。連結ロッド315は、連結ロッド支持部315D及びフックバー先端部302Bの基端側において、それぞれ第1連結ロッド支持軸331及び第2連結ロッド支持軸332により、これら連結ロッド支持部315D及びフックバー先端部302Bに対して、上下方向に回動可能に軸支されている。
連結ロッド315は、前後方向に延びる略L字状の第1セグメント338と、前後方向に延びる棒状の第2セグメント336と、前後方向に延びる棒状の第3セグメント337とを有しており、第1セグメント338及び第2セグメント336は第1関節部材333を介して接続され、第2セグメント336及び第3セグメント337は第2関節部材334を介して接続されている。第1セグメント338の先端には、フックピン303に近接するようにレバー315Bが配設されている。フックピン303と、フックバー先端部302Bと、レバー315Bとにより、キャッチ部材21のキャッチバー212が挿通されるキャッチ部321が形成されている。
第1セグメント338は、接触部315Aにおいてフックバー本体302Aに接触している。そうして、レバー315Bの位置決めがなされている。
第3セグメント337は、第2セグメント336との接続部位である第2関節部材334と反対側の先端に、ローラ支持軸335により軸支されたローラ315Cを備えている。ローラ315Cは、受部313の上面に近接するように配置されている。
図3,図4に示すように、第1台車12と第2台車13Aとが連結解除状態にある場合は、第2台車13Aのフックバー302は、符号302K’で示す初期位置に収納されている。図3に示すように、フックバー302の初期位置302K’は、フックピン303が第2台車13Aの荷台134の左端から左方向外側に出るように左右方向に延びる位置である。一方、第1台車12と第2台車13Aとが連結状態にある場合、フックバー302は、符号302Kで示す連結位置に配置される。フックバー302の連結位置302Kは、フックバー302が前後方向に平行に延びる位置である。
-フック部材のセンターロック機構(センターロック状態)-
フックバー302が連結位置302Kにある場合(図3参照)、フック部材基部301は、図13,図14に示す状態にある。すなわち、規制部本体311A,311Aが固定板312Bの表面に接触している。この状態で、フック部材支持軸309がその軸心L31周りに回転しようとすると、カム部材310の規制面310A,310Aが、規制部本体311A,311Aに掛止されるから、フック部材支持軸309の軸心L31周りの回転が規制されている状態となっている。そうすると、規制部本体311A,311Aによりフックバー302の水平方向の動きが規制されることとなり、言い換えると、規制部本体311A,311Aによりフックバー302が連結位置302Kにロックされた状態となっている(センターロック状態)。
なお、図3に示すように、フックバー302が初期位置302K’にある状態では、フックバー302、規制部本体311A,311A及び固定板312Bの関係は、ほぼ図15,図16に示す状態に近い。従って、図4に示す、キャッチバー212によるフックピン303の捕捉からフックピンロック状態に至る一連の過程において、フックバー302の水平方向の回動に伴って、規制部本体311A,311Aは、図16に示す状態から図14に示す状態にとなり、フックピンロック状態の達成とほぼ同時に、フックバーのセンターロック状態が達成されることとなる。
このように、フックピン303がキャッチ部材基部211によりロックされたフックピンロック状態と、規制部本体311A,311Aによりフックバー302が連結位置302Kにロックされたセンターロック状態との双方が達成されて、第1台車12と第2台車13Aとが連結状態となる。本構成により、第1台車12と第2台車13Aとの連結が確実化され、搬送台車1の走行中においても連結状態を保持し安全性を高めることができる。
-フック部材の自動収納機構(フックバーアンロック動作)-
上述のフックピンロック状態では、図10に示すように、キャッチバー212は、キャッチ部321内に遊挿された状態となっている。
図8に示すように、第1台車12が、凸状部41が形成された位置に到達すると、キャッチバー212は下方向へ下降し、キャッチ部材基部211によるフックピン303のロックが解除される。このとき、図11に示すように、矢印U1に示すキャッチバー212の下降に伴って、キャッチバー212の左右方向中央部分がレバー315Bを矢印U2方向に押し下げる。そうすると、接触部315Aが矢印U3方向に上昇するとともに、第2セグメント336が矢印U4方向に引っ張られる。そうして、第3セグメント337の第2関節部材334側が矢印U5方向に引っ張られる。そして、第1連結ロッド支持軸331の回転に伴って、第3セグメント337の先端側は矢印U6方向に下降する。そうして、第3セグメント337の先端に設けられたローラ315Cが矢印U6方向に下降し、受部313を矢印U7方向へ押し下げる。受部313が矢印U7方向へ移動すると、フックバー規制部材支持軸311Bの回転に伴って、規制部本体311A,311Aが矢印U8方向に上昇する。
そうすると、図15,図16に示すように、規制部本体311A,311Aによるカム部材310の規制面310A,310Aの規制が解除され、フック部材支持軸309の軸心L31周りの回転が可能となり、フックバー302の水平方向の回動が可能となる。
一方、図3,図12に示すように、フック部材支持軸309には、ステー308が付設されている。ステー308は、第4バネ部材305を介してフック部材接続部304に接続されている。フック部材支持軸309の軸心L31周りの回転が可能になると、第4バネ部材305の付勢力により、ステー308のフック部材接続部304側が矢印V1方向に移動する。そうすると、フック部材支持軸309が軸心L31周りに回転し、フックバー302が矢印V2で示すように左方向に回動してやがて初期位置302K’に戻る。このように、フックピンアンロック動作におけるキャッチバー212の下降により、規制部本体311A,311Aによるフックバー302の規制が解除され、フックバー302は初期位置302K’に自動収納される(フックバーアンロック動作)。
以上述べたように、上述のフックピンアンロック動作と、当該フックピンアンロック動作をトリガーとして発生するフックバーアンロック動作との双方が達成されて、第1台車12と第2台車13Aとの連結解除が達成される。本構成によれば、フックピンアンロック動作に伴い、第2台車13Aのフックバー302の自動収納が達成されるので、第1台車12が再度第2台車13Aの側方を通過することにより、第1台車12と第2台車13Aとの再度の連結が可能となり、第1台車12と第2台車13Aとの連結及び連結解除動作の繰り返しが容易となる。
<作用効果>
以上述べたように、本実施形態に係る搬送台車1は、第1台車12に設けられたキャッチ部材21が第2台車13Aのフック部材31を捕捉及びロックするとともに、凸状部41においてキャッチ部材21によるフック部材31のロックが自動的に解除される連結装置2を備えることを特徴としている。本構成によれば、第1台車12と第2台車13Aとの連結及び連結解除作業を作業者の手作業によらず搬送台車1を走行させるだけで行うことができるから、当該作業を簡便な構成で自動的に行い得る搬送台車1をもたらすことができ、搬送台車1の作業性及び安全性を向上させることができる。
(実施形態2)
以下、本開示に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
上記実施形態では、例えば図3に示すように、フックバー302が左側に回動して、左側の初期位置302K’にフック部材31が自動収納される構成であり、図4に示すように、第1台車12が第2台車13Aの左側方を通過することにより、キャッチバー212の右側のキャッチバー端部212Aからフックピン303を捕捉する構成であった。これに対し、フックバー302の初期位置302K’は左側に限定されるものではなく、右側であってもよい。具体的には例えば、図3に示すように、フック部材支持軸309に突設されたステー308の方向を、フック部材支持軸309からフックバー302の長手方向に対して約45°右側後方に延びるように配置し、符号307Bの位置にフック部材接続部固定部307を配置して、第4バネ部材305の配置を変更させることにより、フックバー302が右側に回動するように構成して、フック部材31が右側の初期位置に自動収納される構成としてもよい。この場合、フックバー302の初期位置302K’は、フックピン303が第2台車13Aの荷台134の右端から右方向外側に出るように左右方向に延びる位置である。そして、第1台車12が第2台車13Aの右側方を通過することにより、キャッチバー212の左側のキャッチバー端部212Aによりフックピン303を捕捉して、左側の隙間212Bからフックピン303を取り込む構成とすることができる(図2参照)。
(実施形態3)
上記実施形態では、追加の台車としての第2台車13Aが、第1台車12の進行方向前側に連結される構成であったが、例えば図17に示すように、追加の台車としての第2台車13Aが、台車としての第3台車13Bの進行方向前側に連結される構成とすることもできる。すなわち、キャッチ部材21が第3台車13Bの前端部、フック部材31が第2台車13Aの後端部に設けられた構成としてもよい。この場合、第2台車13Aが第3台車13Bの側方を通過したときに、フック部材31がキャッチ部材21のキャッチバー212に掛合され、フック部材31とキャッチ部材21とが連結される構成となる。
(実施形態4)
また、上記実施形態では、床面G上の所定の位置に凸状部41を配置した構成であったが、所定の位置に配置される構成は、凸状部41に限られるものではなく、フックピンアンロック動作のトリガーとなり得る構成であればいかなる構成も採用することができる。
具体的には例えば、図18に示すように、凸状部41は凹状部42でもよい。この場合、フックピン303をフック部材31の先端において上側に延びるように設ける構成とすることで、車輪216が凹状部42の表面に案内されて下降したときに、キャッチバー212が矢印V3の方向に上昇してフックピンアンロック動作が行われ得る。また、図示はしないが、所定の位置において、電気的な信号をトリガーとして、キャッチ部材21全体が下降又は上昇するような構成を採用してもよい。
(その他の実施形態)
牽引車11、第1台車12及び第2台車13Aにおける連結装置2以外の構成、例えば車輪の数や荷台の形状等は、上記の構成に限定されるものではなく、運搬対象物や搬送台車1を使用する工場等の仕様に応じて適宜変更することができる。
また、牽引車11と第1台車12との間の連結にも連結装置2を採用してもよい。
上記実施形態では、キャッチ部材基部211に左右一対の爪部201,201が設けられる構成であったが、キャッチ部材21におけるフックピン303の取り込み方向に応じて、左右一対の爪部201,201のうちいずれか一方のみ設ける構成としてもよい。
また、キャッチ部材21において、抑え部203は、設けられていなくてもよい。
さらに、連結ロッド315の構成は上記実施形態の構成に限られるものではなく、フックピンアンロック動作をトリガーとして、ローラ315Cが受部313を押し下げる構成であればいかなる構成を採用してもよい。
本開示は、各台車の連結及び連結解除作業において、作業性及び安全性を向上し得る搬送台車の連結装置を提供することができるので、極めて有用である。
1 搬送台車
2 連結装置
12 第1台車(台車)
13A 第2台車(台車、追加の台車)
13B 第3台車(台車、追加の台車)
21 キャッチ部材
301 フック部材基部
31 フック部材
209 支持軸(キャッチ部材支持部)
211 キャッチ部材基部
212 キャッチバー
215 規制部材
216 車輪
302 フックバー
303 フックピン
311 フックバー規制部材
G 床面
41 凸状部(所定の位置)
302K’ (フックバーの)初期位置

Claims (5)

  1. 台車と、前記台車の進行方向前側又は後側に連結された追加の台車とを備えた搬送台車に設けられ、前記台車と前記追加の台車とを連結及び連結解除させるための搬送台車の連結装置であって、
    前記台車に配設されたキャッチ部材と、
    前記追加の台車に配設されたフック部材とを備え、
    前記キャッチ部材が、前記フック部材を捕捉し且つロックすることにより、前記台車と前記追加の台車とが互いに連結され、
    前記台車が所定の位置に到達したときに、前記キャッチ部材による前記フック部材のロックが解除されることにより、前記台車と前記追加の台車との連結が解除され
    前記追加の台車は、前記台車の進行方向後側に連結されるものであり、
    前記キャッチ部材は、
    前記台車の後端部中央下方に設けられたキャッチ部材基部と、
    前記キャッチ部材基部に接続され、水平方向両側前方に延出するキャッチバーと
    を備え、
    前記フック部材は、
    前記追加の台車の前端部中央下方に設けられたフック部材基部と、
    前記フック部材基部から延出されたフックバーと、
    前記フックバーの先端に設けられたフックピンと
    を備え、
    前記台車が前記追加の台車の側方を通過したときに、前記フックピンに前記キャッチバーの先端が掛合することにより、前記キャッチ部材は前記フック部材を捕捉し、
    前記フックピンが、前記キャッチバーに案内されるとともに、前記キャッチ部材基部にロックされることにより、前記キャッチ部材と前記フック部材とが連結され、
    前記キャッチ部材は、
    前記キャッチ部材基部に対し、前記キャッチバーを上下方向に回動可能に支持するキャッチ部材支持部と、
    前記キャッチ部材支持部に付設され、前記キャッチバーの上下方向の動きを抑制するように、前記キャッチ部材支持部の動きを規制する規制部材と
    を備え、
    前記台車が所定の位置に到達したときに、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除され且つ前記キャッチバーが上下方向に回動することにより、前記キャッチ部材基部による前記フックピンのロックが解除される
    ことを特徴とする搬送台車の連結装置。
  2. 請求項において、
    前記所定の位置には、前記搬送台車が走行する床面に凸状部が設けられており、
    前記キャッチ部材の前記規制部材には、前記床面に接触する車輪が接続されており、
    前記台車が前記所定の位置に到達したときに、前記車輪が前記凸状部の表面に沿って案内されることで、前記規制部材の位置がオフセットされ、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除される
    ことを特徴とする搬送台車の連結装置。
  3. 請求項又は請求項において、
    前記フックバーは、前記フック部材基部を中心として水平方向に回動可能に設けられており、
    前記フック部材基部は、前記フックピンが前記キャッチ部材基部にロックされた状態で、前記フックバーの水平方向の動きを規制するフックバー規制部材を備えており、
    前記台車が前記所定の位置に到達したときに、前記キャッチバーの少なくとも一部が上下方向下側に下降することにより、前記フックバー規制部材による前記フックバーの規制が解除され、前記フックバーは水平方向に回動して初期位置に戻る
    ことを特徴とする搬送台車の連結装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一に記載の搬送台車の連結装置を備えた搬送台車。
  5. 台車と、前記台車の進行方向前側又は後側に連結装置を介して連結された追加の台車とを備えた搬送台車であって、
    前記連結装置は、
    前記台車に配設されたキャッチ部材と、
    前記追加の台車に配設されたフック部材とを備えており、
    前記キャッチ部材が、前記フック部材を捕捉し且つロックすることにより、前記台車と前記追加の台車とが互いに連結され、
    前記台車が所定の位置に到達したときに、前記キャッチ部材による前記フック部材のロックが解除されることにより、前記台車と前記追加の台車との連結が解除され
    前記追加の台車は、前記台車の進行方向後側に連結されるものであり、
    前記キャッチ部材は、
    前記台車の後端部中央下方に設けられたキャッチ部材基部と、
    前記キャッチ部材基部に接続され、水平方向両側前方に延出するキャッチバーと
    を備え、
    前記フック部材は、
    前記追加の台車の前端部中央下方に設けられたフック部材基部と、
    前記フック部材基部から延出されたフックバーと、
    前記フックバーの先端に設けられたフックピンと
    を備え、
    前記台車が前記追加の台車の側方を通過したときに、前記フックピンに前記キャッチバーの先端が掛合することにより、前記キャッチ部材は前記フック部材を捕捉し、
    前記フックピンが、前記キャッチバーに案内されるとともに、前記キャッチ部材基部にロックされることにより、前記キャッチ部材と前記フック部材とが連結され、
    前記キャッチ部材は、
    前記キャッチ部材基部に対し、前記キャッチバーを上下方向に回動可能に支持するキャッチ部材支持部と、
    前記キャッチ部材支持部に付設され、前記キャッチバーの上下方向の動きを抑制するように、前記キャッチ部材支持部の動きを規制する規制部材と
    を備え、
    前記台車が所定の位置に到達したときに、前記規制部材による前記キャッチ部材支持部の規制が解除され且つ前記キャッチバーが上下方向に回動することにより、前記キャッチ部材基部による前記フックピンのロックが解除される
    ことを特徴とする搬送台車。
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