JP2012201130A - セミトレーラの車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類のコンテナの何れを積載する場合であっても、トラクタとの連結を円滑に行うことが可能なセミトレーラの車体構造の提供。
【解決手段】フロントボルスタ40は、エプロンプレート9の上方で車幅方向に延設され、前後方向にスライド移動自在に左右のメインビーム4に支持される。フロントボルスタ固定機構63は、40ftコンテナに対応する後退位置と、後退位置よりも前方の45ftコンテナに対応する前進位置とのそれぞれにおいて、フロントボルスタ40を左右のメインビーム4に解除可能に固定する。左右の前側緊締装置70は、フロントボルスタ40の両端部に設けられ、フロントボルスタ40が後退位置に固定された状態で40ftコンテナの前下端隅部と解除可能に係合し、且つフロントボルスタ40が前進位置に固定された状態で45ftコンテナの前下端隅部と解除可能に係合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、前後方向の長さが相違する2種類のコンテナを積載可能な兼用タイプのセミトレーラの車体構造に関する。
特許文献1には、長さ寸法40フィートの標準コンテナと長さ寸法45フィートの長寸コンテナとのいずれでも積載できる兼用タイプのセミトレーラが記載されている。セミトレーラのトレーラ本体の先端部には、標準コンテナを締結する後退位置と、長寸コンテナを締結する迫り出し位置との間を進退移動自在な前側締結フレームが設けられている。前側締結フレームは、トレーラ本体の縦梁材に摺動自在に装着される相互に平行となった2つの摺動ロッドと、それぞれの摺動ロッドの先端に取り付けられた前側横棒材とを有している。前側横棒材の両端部にはコンテナの前側係合孔に係合する着脱式の前側締結具が設けられており、前側締結具を前側横棒材の両端部から後方に突出させてコンテナの先端部を締結する。2本の摺動ロッドには、後退位置と迫り出し位置とに対応する前側貫通孔が形成され、固定ピンが前側貫通孔に貫通することにより前側締結フレームは後退位置と迫り出し位置とに選択的に固定される。
また、トレーラ本体の前端部にはトラクタと連結するためのキングピンが備えられ、トラクタの後端部に設けられたカプラとトレーラのキングピンとが連結されて、トレーラはトラクタに牽引される。
特開2009−96329号公報
一般に、トレーラ本体の前端部にはエプロンプレートが固定され、エプロンプレートの下面からキングピンが下方へ突出する。エプロンプレートは、トレーラ本体の前端部を下方から覆い、トラクタとセミトレーラとを連結する際には、カプラがエプロンプレートの下面を摺動してキングピンに到達する。このようなエプロンプレートを特許文献1の構造に適用した場合、後退位置の前側締結フレームに合わせてエプロンプレートが配置される。
しかし、特許文献1の構造では、前側締結フレームが、トレーラ本体の縦梁材に摺動自在に装着される左右の摺動ロッドと、摺動ロッドの先端同士を連結する前側横棒材とから構成されているため、前側締結フレームを迫り出し位置に固定すると、前側締結フレームがエプロンプレートよりも前方に配置され、エプロンプレートの前方の摺動ロッド間に開口部分が形成されてしまう。このような開口部分が形成されると、トラクタとセミトレーラとを連結する際に、カブラが開口部分に入り込んでキングピンに到達できない可能性や、カプラが破損してしまう可能性が生じる。また、このような不都合を回避するためには、連結の際に迫り出し位置の前側締結フレームを後退位置へ移動させなければならず、作業の煩雑化を招く。
本発明は、上記実状に鑑み、前後方向の長さが相違する2種類のコンテナを積載可能な兼用タイプのセミトレーラにおいて、何れの長さのコンテナを積載する場合であっても、トラクタとの連結を円滑に行うことが可能な車体構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、前後の長さが第1所定長に設定された第1規格コンテナと、第1所定長よりも長い第2所定長に設定された第2規格コンテナとを選択的に積載可能な兼用タイプのセミトレーラの車体構造であって、左右1対のメインビームと、エプロンプレートと、キングピンと、フロントボルスタと、フロントボルスタ固定機構と、左右1対の前側緊締装置とを備える。
左右のメインビームは、前後方向に相対向して延びる。エプロンプレートは、左右のメインビームの前端部に固定される両側部を有し、これら左右のメインビームの前端部の間を覆う。キングピンは、エプロンプレートの下面から突出し、セミトレーラを牽引するトラクタのカプラに解除可能に連結される。フロントボルスタは、エプロンプレートの上方で車幅方向に延設され、前後方向にスライド移動自在に左右のメインビームに支持される。フロントボルスタ固定機構は、第1規格コンテナに対応する後退位置と、後退位置よりも前方であって第2規格コンテナに対応する前進位置とのそれぞれにおいて、フロントボルスタを左右のメインビームに解除可能に固定する。左右の前側緊締装置は、フロントボルスタの両端部に設けられ、フロントボルスタが後退位置に固定された状態で第1規格コンテナの前下端隅部と解除可能に係合し、且つフロントボルスタが前進位置に固定された状態で第2規格コンテナの前下端隅部と解除可能に係合する。
上記構成では、第1規格コンテナを積載する場合は、フロントボルスタを後退位置に設定し、第2規格コンテナを積載する場合には、フロントボルスタを前進位置に設定し、各位置において、フロントボルスタ固定機構によってフロントボルスタをメインビームに固定する。これら後退位置と前進位置との間において、フロントボルスタはエプロンプレートの上方を移動するので、フロントボルスタが何れの位置に固定されている場合であっても、トラクタとセミトレーラとを連結する際には、カプラがエプロンプレートの下面を摺動してキングピンに確実に到達する。従って、フロントボルスタが何れの位置に固定されている場合であっても、トラクタとセミトレーラとの連結を円滑に行うことができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のセミトレーラの車体構造であって、左右のメインビームは、上下で離間して対向する板状の上フランジと下フランジとが上下に延びるウェブによって連結されたI状断面をそれぞれ有する。フロントボルスタは、1対のガイド部と離脱規制部とを、左右にそれぞれ有する。ガイド部は、上フランジの左右両側に設けられ、フロントボルスタの左右方向への移動を規制する。離脱規制部は、上フランジの車幅方向外側でウェブに向かって延び、上フランジに下方から当接することによってフロントボルスタの上方への移動を規制する。
上記構成では、ガイド部によってフロントボルスタの移動が上フランジの延設方向に沿って案内される。また、離脱規制部によってフロントボルスタの上方への移動が規制される。従って、フロントボルスタを後退位置と前進位置との間で円滑に移動させることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1又は第2の態様のセミトレーラの車体構造であって、リヤボルスタと、左右1対の後側緊締装置と、突入防止装置と、突入防止装置固定機構とをさらに備える。
リヤボルスタは、車幅方向に延設され、左右のメインビームの後端部に固定される。左右の後側緊締装置は、リヤボルスタの両端部に設けられ、第1規格コンテナの後下端隅部と解除可能に係合し、且つ第2規格コンテナの底側の側縁部と解除可能に係合する。突入防止装置は、リヤボルスタの下方で車幅方向に延び、左右のメインビームに対して前後方向にスライド移動自在に支持される。突入防止装置固定機構は、第1規格コンテナに対応する収納位置と、収納位置よりも後方であって第2規格コンテナに対応する突出位置とのそれぞれにおいて、突入防止装置を左右のメインビームに対して解除可能に固定する。
上記構成では、第1規格コンテナを積載する場合は、突入防止装置を収納位置に設定し、第2規格コンテナを積載する場合には、突入防止装置を突出位置に設定し、各位置において、突入防止装置固定機構によって突入防止装置をメインビームに対して固定する。
本発明の第4の態様は、第1又は第2の態様のセミトレーラの車体構造であって、左右1対のリヤサイドフレームと、リヤボルスタと、リヤサイドフレーム固定機構と、左右1対の後側緊締装置と、突入防止装置とをさらに備える。
左右1対のリヤサイドフレームは、前後方向に延設され、前後方向にスライド移動自在に左右のメインビームの後端部にそれぞれ支持される。リヤボルスタは、車幅方向に延設され、左右のリヤサイドフレームの後端部に固定される。リヤサイドフレーム固定機構は、第1規格コンテナに対応する収納位置と、収納位置よりも後方であって第2規格コンテナに対応する突出位置とのそれぞれにおいて、リヤサイドフレームを左右のメインビームに対して解除可能に固定する。左右の後側緊締装置は、リヤボルスタの両端部に設けられ、リヤサイドフレームが収納位置に固定された状態で第1規格コンテナの後下端隅部と解除可能に係合し、且つリヤサイドフレームが突出位置に固定された状態で第2規格コンテナの後下端隅部と解除可能に係合する。突入防止装置は、リヤボルスタの下方で車幅方向に延び、左右のリヤサイドフレームに支持される。
上記構成では、第1規格コンテナを積載する場合は、リヤサイドフレームを収納位置に設定し、第2規格コンテナを積載する場合には、リヤサイドフレームを突出位置に設定し、各位置において、リヤサイドフレーム固定機構によってリヤサイドフレームをメインビームに対して固定する。
本発明によれば、前後方向の長さが相違する2種類のコンテナを積載可能な兼用タイプのセミトレーラにおいて、何れの長さのコンテナを積載する場合であっても、トラクタとの連結を円滑に行うことができる。
本発明の第1実施形態のセミトレーラの車体構造を示す平面図である。 図1の側面図である。 第1規格コンテナと第2規格コンテナとを前下方から視た斜視図である。 後退位置に設定されたフロントボルスタの斜視図である。 前進位置に設定されたフロントボルスタの斜視図である。 メインビームとフロントボルスタとを前方から視た要部断面図である。 フロントボルスタ固定機構の分解斜視図である。 図1の車体構造を前方から視た要部断面図である。 図8の平面図である。 図8の側面図である。 前側締結装置の平面図である。 図11の正面図である。 図11の側面図である。 突出位置に設定された突入防止装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態のセミトレーラの車体構造を示す側面図である。 突出位置に設定されたリヤサイドフレームの斜視図である。 リヤサイドフレーム固定機構の平面図である。 図17の正面図である。
本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、特に説明のない限り左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図2に示すように、本実施形態のセミトレーラ1は、前後の長さが40フィート(第1所定長)に設定された40ftコンテナ(第1規格コンテナ)20と、45フィート(第2所定長)に設定された45ftコンテナ(第2規格コンテナ)30とを選択的に積載可能な兼用タイプであり、トラクタ(図示省略)に連結されて牽引される。
図3に示すように、40ftコンテナ20と45ftコンテナ30とは、ともに箱型タイプであり、各コンテナ20,30の前下端隅部と後下端隅部とには、前側の隅金具21,31と後側の隅金具22,32とがそれぞれ固定されている。前側の隅金具21,31には、前方へ開口する係合穴23,33が設けられ、後側の隅金具22,32には、下方へ開口する係合穴24,34が設けられている。45ftコンテナ21の後方底側の側縁部には、中間位置の隅金具35が固定され、この隅金具35にも後側の隅金具32と同様に下方へ開口する係合穴36が設けられている。
45ftコンテナ30は、その前端及び後端が40ftコンテナ20よりも前後にほぼ等しい長さ(2.5フィート)分が迫り出した状態でセミトレーラ1に積載される(図2及び図3参照)。セミトレーラ1に積載された状態において、45ftコンテナ30の中間位置の隅金具35の係合穴36の位置は、40ftコンテナ20の後側の隅金具22の係合穴24の位置とほぼ一致する。なお、各コンテナ20,30の底部は、後述するメインビーム4の段差11に対応した形状を有するが、図3ではその形状を省略している。
図1及び図2に示すように、セミトレーラ1の車体は、シャシフレーム3によって構成される。シャシフレーム3は、車両前後方向に沿って略平行に延びる左右1対のメインビーム4と、車両前後方向に所定間隔をおいて配置されて車幅方向に延びる複数の直線状のクロスフレーム5とを有する。メインビーム4は、上下で離間して対向する板状の上フランジ4aと下フランジ4bとが上下に延びるウェブ4cによって連結されたI状断面を有する(図6参照)。各クロスフレーム5は、メインフレーム4に対して略直交し、クロスフレーム5の両端は、メインビーム4に結合される。シャシフレーム3には、懸架装置7を介して車輪(タイヤ)6が装着される。なお、以下の説明において、クロスフレーム5のうちメインビーム4の前端同士を連結するものをフロントエンドクロスフレーム8と称する。
左右のメインビーム4の前端部には、矩形平板状のエプロンプレート9が固定されている。エプロンプレート9の左右の両側部は、左右のメインビーム4の下フランジ4bに結合され、エプロンプレート9の前端部は、フロントエンドクロスフレーム8の下部に結合され、左右のメインビーム4の前端部の間はエプロンプレート9によって覆われている。
エプロンプレート9の下面の車幅方向の略中央には、キングピン10が突設されている。キングピン10は、セミトレーラ1を牽引するトラクタのカプラに解除可能に連結される。なお、キングピン10を、トラクタのカプラに対応した高さに合わせて配置するため、メインビーム4の前端部は、通称グースネックと称する段差11によって嵩上げされている。
図4〜図13に示すように、左右のメインビーム4の前端部には、エプロンプレート9の上方で車幅方向に延びるフロントボルスタ40が設けられている。フロントボルスタ40は、前後方向にスライド移動自在に左右のメインビーム4の上フランジ4a上に載置され、フロントボルスタ40の左右両端は、各メインビーム4から車幅方向外側へ突出して延びている。フロントボルスタ40は、40ftコンテナ20に対応した後退位置(図4参照)と、45ftコンテナ30に対応した前進位置(図5参照)との間で前後方向にスライド移動する。
フロントボルスタ40の前面には、左右1対のスライドガイド41が固定されている。各スライドガイド41は、メインビーム4の上フランジ4aの左右両側で起立した状態でフロントボルスタ40の前面から相対向して前方へ延びる1対のサイドガイドプレート42と、サイドガイドプレート42の前端間を連結するフロントガイドプレート43とを有する。サイドガイドプレート42の下部は、メインビーム4の上フランジ4aの左右の側面と対向するガイド部44(図6参照)を構成し、ガイド部44は、フロントボルスタ40の左右方向への移動を規制する。フロントガイドプレート43は、メインビーム4の上フランジ4aの上面に当接して摺動し、フロントボルスタ40の前方への傾倒を阻止する。
各スライドガイド41の車幅方向外側には、フロントボルスタ40から下方へ突出して車幅方向内側へ略L状に曲折するロックピンハウジング45が設けられている。ロックピンハウジング45の車幅方向内側の先端部分は、メインビーム4の上フランジ4aの車幅方向外側でウェブ4bに向かって延びる離脱規制部46(図6参照)を構成する。離脱規制部46は、上フランジ4aに下方から当接することによってフロントボルスタ40の上方への移動を規制する。
フロントボルスタ40の上面及び後面には、左右1対のコンテナガイド47が固定されている。コンテナガイド47は、コンテナ20,30をセミトレーラ1に積載する際にコンテナ20,30の前端下部を所定の前後位置に案内する。
各メインビーム4のウェブ4bの前端部には、前後2箇所の円形状のロック孔48,49が形成されている。後側のロック孔49は、フロントボルスタ40を後退位置に固定して40ftコンテナ20の積載する場合に使用され、前側のロック孔48は、フロントボルスタ40を前進位置に固定して45ftコンテナ30の積載する場合に使用される。
ロックピンハウジング45内には、ロック位置とロック解除位置との間を車幅方向に沿って移動自在なロックピン50が設けられている。ロック位置のロックピン50は、フロントボルスタ40が前進位置又は後退位置に設定された状態で、ロックピンハウジング45から車幅方向内側へ突出し、ロック孔48,49へ進入し係合して、フロントボルスタ40の前後方向の移動を規制する。ロック解除位置のロックピン50は、ロック位置から車幅方向外側へ移動し、ロック孔48,49から離脱して、フロントボルスタ40の前後方向の移動を許容する。
ロックピン50は、ロック孔48,49へ進入する太径部51と、太径部51から車幅方向外側へ同軸上に延びる細径部52とを有する。細径部52の車幅方向外側の端部は、ロックピンハウジング45の端壁45aの挿通孔(図示省略)を挿通し、ロックピンハウジング45の外側で支持ブラケット53,54の下端部に連結される(図8参照)。
フロントボルスタ40の車幅方向の一端部(図8中の左端部)には、フロントボルスタ40に回転自在に支持されて前後方向に延びる回転軸55と、回転軸55に連結されて延びる操作レバー56と、回転軸55から一体的に延びる駆動側ブラケット57とが設けられている。操作レバー56は、回転軸55から車幅方向外側へ延びる操作位置(図8中に実線及び二点鎖線で示す)と車幅方向内側へ延びる収容位置(図8中に破線で示す)との間を移動可能なように、回転軸55に対して左右方向に回転自在に連結されている。駆動側ブラケット57の上端部と一端側(図8中の左側)の支持ブラケット53の上端部とは、第1リンク58によって連結され、一端側の支持ブラケット53の上端部と他端側(図8中の右側)の支持ブラケット54の上端部とは、第2リンク59によって連結されている。第1リンク58と第2リンク59とは、車幅方向に沿ってほぼ一直線状に延び、他端側の支持ブラケット54の中間部は、フロントボルスタ40に回転自在に支持されている。ロックピン50の細径部52の外周には、コイルバネ60が装着されている。コイルバネ60は、ロックピン50の太径部51とロックピンハウジング45の端壁45aとの間で常時圧縮されており、ロックピン50をロック位置へ付勢する。
ロックピン50がロック位置に設定された状態で、操作位置の操作レバー56の先端側をコイルバネ60の付勢力に抗して押し下げると、回転軸55が回転し、駆動側ブラケット57の上端部が図8中の左側へ移動する。これにより、第1リンク58、一端側の支持ブラケット53及び第2リンク59も図8中の左側へ移動し、一端側(図8中の左側)では、支持ブラケット53の移動に伴ってロックピン50がロック解除位置へ移動する。また、他端側(図8中の右側)では、支持ブラケット54が中間部を中心として回転し、支持ブラケット54の回転に伴ってロックピン50がロック解除位置へ移動する。すなわち、1つの操作レバー56を操作することによって、左右のロックピン50が連動してロック位置からロック解除位置へ移動する。
フロントボルスタ40には、ロック保持用のフック61と解除保持用のフック62とが突設されている。ロックピン50がロック位置に達した状態において、収容位置の操作レバー56の先端部をロック保持用のフック61に係合することによって、ロックレバー56の移動及び回転が規制され、ロックピン50がロック位置に保持される。また、ロックピン50がロック解除位置に達した状態において、操作位置の操作レバー56の先端部を解除保持用のフック62に係合することによって、ロックレバー56の移動及び回転が規制され、ロックピン50がロック解除位置に保持される。
操作レバー56の操作によるロックピン50とロック孔48,49との係合及び係合解除と、フロントボルスタ40の移動とを適宜行うことによって、フロントボルスタ40を前進位置又は後退位置に選択的に設定して固定することができる。すなわち、ロック孔48,49とロックピン50とは、40ftコンテナ20に対応する後退位置と、後退位置よりも前方であって45ftコンテナ30に対応する前進位置とのそれぞれにおいて、フロントボルスタ40を左右のメインビーム4に解除可能に固定するフロントボルスタ固定機構63を構成する。
フロントボルスタ40の左右両端の中空内部には、前側緊締装置70が装着されている。前側緊締装置70は、スレッドピン71と、ピン支持管部材72と、レバー73と、係合保持板74とを備える。
スレッドピン71は、係合位置と係合解除位置との間を前後方向に沿って移動自在であり、シャシフレーム3に載置されたコンテナ20,30の隅金具21,31の直ぐ前方に配置される。係合位置のスレッドピン71は、フロントボルスタ40が後退位置又は前進位置に設定され、40ftコンテナ20又は45ftコンテナ30がシャシフレーム3に載置された状態で、フロントボルスタ40の後面から後方へ突出し、前側の隅金具21,31の係合穴23,33へ進入し係合して、コンテナ20,30の移動を規制する。係合解除位置のスレッドピン71は、係合位置から前方へ移動し、係合穴20,30から離脱して、コンテナ20,30の移動を許容する。
ピン支持管部材72は、フロントボルスタ40に固定され、スレッドピン71の中間部を前後方向にスライド移動自在に支持する。スレッドピン71の中間部は、ピン支持管部材72の内径部を挿通する。スレッドピン71には、ピン支持管部材72の前方で上下に突出するストッパピン75と、ストッパピン73の前方でスレッドピン71の前端から上下方向に突出する前板部76とが設けられている。ストッパピン75がピン支持管部材72の前端面に上下で当接することによって、スレッドピン71の前方への最大突出量が規定される。
フロントボルスタ40には、レバー支持ブラケット77が固定され、レバー73の中間部は、レバー支持ブラケット77に回転軸78を中心として回転自在に支持されている。レバー73の一端部は上下の対向板73aを有する略U状であり、これら上下の対向板73aはスレッドピン71のストッパピン75と前板部76との間に配置されている。レバー73の他端側が前方へ回転操作されると、レバー73の一端側は、後方へ回転し、ストッパピン75を後方へ押して、スレッドピン71を係合位置へ移動させる。反対に、レバー73の他端側が後方へ回転操作されると、レバー73の一端側は、前方へ回転し、前板部76を前方へ押して、スレッドピン71を係合解除位置へ移動させる。
係合保持板74は、スレッドピン71が係合位置に設定された状態において、前板部76の前方で近接して対向するロック位置と、前板部76の前方から外れたロック解除位置との間を回転自在にフロントボルスタ40に支持されている。ロック位置の係合保持板74は、前板部76と当接することによって、ロック位置からロック解除位置へのスレッドピン71の移動を阻止する。
なお、フロントボルスタ40には、ロック位置に向かって前方へ移動するストッパピン75が当接することによって弾性変形する板バネ79が固定されている。板バネ79は、ストッパピン75とピン支持管部材72との衝突を緩和するとともに、ロック位置へレバー73を回転移動する際の節度感を付与する。
このように、左右のスレッドピン71は、レバー73の回転操作に応じて、フロントボルスタ40が後退位置に固定された状態では40ftコンテナ20の前下端隅部と解除可能に係合し、フロントボルスタ40が前進位置に固定された状態では45ftコンテナ30の前下端隅部と解除可能に係合する。
なお、前側緊締装置70は、要求される機能を奏するものであれば上記の構造に限定されない。
左右のメインビーム4の後端部には、車幅方向に延びるリヤボルスタ80が固着されている。リヤボルスタ80の左右両端は、各メインビーム4から車幅方向外側へ突出して延び、この左右両端の中空内部には、ツイストロック82を有する後側緊締装置81が装着されている。後側緊締装置81は、シャシフレーム3に載置されたコンテナ20,30の隅金具22,35の直ぐ下方に配置される。ツイストロック82の頭部82aは、リヤボルスタ80の上面から上方に突出し、コンテナ20,30をシャシフレーム3に載置した際、隅金具22,35の係合穴24,36に進入し、略90°回転することによって、係合穴24,36と係合する。すなわち、後側緊締装置81は、40ftコンテナ20の後下端隅部と解除可能に係合し、45ftコンテナ30の底側の側縁部と解除可能に係合する。なお、特に図示して説明していないが、後側緊締装置81も、前側緊締装置70と同様に、ツイストロック82を回転させる操作レバーや左右のツイストロック82を連動させるリンクなどを有する。
左右のメインビーム4の後端部には、リヤボルスタ80の下方で車幅方向に延びる突入防止装置83が設けられている。突入防止装置83は、後方から追突した乗用車などの潜り込みを防止するフレーム状の部材であり、前方へ延びる左右1対の支持アーム84を一体的に有する。左右のメインビーム4の後端部には、下方へ延びる左右1対の支持フレーム85がそれぞれ接合され、各支持フレーム83の下端部には、前後方向に貫通する貫通穴86aを形成する枠状板部86が一体的に設けられている。左右の支持アーム84が支持フレーム85の貫通穴86aを挿通することによって、突入防止装置83がメインビーム4に対して前後方向にスライド移動自在に支持される。
支持アーム84と支持フレーム85の枠状板部86との間には、40ftコンテナ20に対応する収納位置と、収納位置よりも後方であって45ftコンテナ30に対応する突出位置とのそれぞれにおいて、突入防止装置83を左右のメインビーム4(支持フレーム85)に対して解除可能に固定する突入防止装置固定機構87が設けられている。45ftコンテナ30は、40ftコンテナ20よりもメインビーム4の後端から後方に突出した状態で積載されるため、40ftコンテナ20を積載する場合、40ftコンテナ20を積載する場合には、収容位置に突入防止装置83を固定し、45ftコンテナ30を積載する場合には、収容位置よりも後方の突出位置に突入防止装置83を固定する。
突入防止装置固定機構87は、支持フレーム85の枠状板部86を左右方向に貫通するフレーム側ピン挿通孔(図示省略)と、支持アーム84に形成された前後2箇所にアーム側ピン挿通孔(図示省略)と、フレーム側及びアーム側のピン挿通孔を挿通するロックピン88とから構成される。突入防止装置83は、前後のアーム側ピン挿通孔のうち後側のピン挿通孔をロックピン88が挿通することによって収納位置に固定され、前側のピン挿通孔をロックピン88が挿通することによって突出位置に固定される。
本実施形態によれば、40ftコンテナ20を積載する場合は、フロントボルスタ40を後退位置に設定し、45ftコンテナ30を積載する場合には、フロントボルスタ40を前進位置に設定し、各位置において、フロントボルスタ固定機構63によってフロントボルスタ40をメインビーム4に固定する。
また、40ftコンテナ20を積載する場合は、突入防止装置83を収納位置に設定し、45ftコンテナ30を積載する場合には、突入防止装置83を突出位置に設定し、各位置において、突入防止装置固定機構87によって突入防止装置83をメインビーム4に対して固定する。
上記後退位置と前進位置との間において、フロントボルスタ40はエプロンプレート9の上方を移動するので、フロントボルスタ40が何れの位置に固定されている場合であっても、トラクタとセミトレーラ1とを連結する際には、カプラがエプロンプレート9の下面を摺動してキングピン10に確実に到達する。従って、フロントボルスタ40が何れの位置に固定されている場合であっても、トラクタとセミトレーラ1との連結を円滑に行うことができる。
また、ガイド部44によってフロントボルスタ40の移動が上フランジ4aの延設方向に沿って案内され、離脱規制部46によってフロントボルスタ40の上方への移動が規制される。従って、フロントボルスタ40を後退位置と前進位置との間で円滑に移動させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図16〜図18を参照して説明する。
上記第1実施形態では、リヤボルスタ83をメインフレーム4に固着し、突入防止装置83をメインフレーム4に対して前後方向に伸縮自在に設けたが、第2実施形態では、これに代えて、メインフレーム4の後端部に、前後方向にスライド移動自在な左右1対のリヤサイドフレーム90を設け、このリヤサイドフレーム90にリヤボルスタ80と突入防止装置83とを固着している。なお、第1実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、左右のメインビーム4の後端部は略筒状に形成され、その内部に前後方向に延びる左右のリヤサイドフレーム90の前端部が挿入され、リヤサイドフレーム90は、メインビーム4に対して入れ子式にスライド可能に装着されている。リヤボルスタ80は、車幅方向に延設され、左右のリヤサイドフレーム90の後端部に固着されている。突入防止装置83は、リヤボルスタ80の下方で車幅方向に延び、リヤサイドフレーム90の後端部から下方へ延びる支持フレーム91に固着されている。
メインビーム4の後端部及びリヤサイドフレーム90には、40ftコンテナ20に対応する収納位置と、収納位置よりも後方であって45ftコンテナ30に対応する突出位置とのそれぞれにおいて、リヤサイドフレーム90を左右のメインビーム4に対して解除可能に固定するリヤサイドフレーム固定機構93が設けられている。
後側緊締装置81のツイストロック82の頭部82aは、リヤボルスタ80の上面から上方に突出する。リヤサイドフレーム90を収納位置に固定し、40ftコンテナ20をシャシフレーム3に載置した際、頭部82aは、隅金具22の係合穴24に進入し、略90°回転することによって、係合穴24と係合する。また、リヤサイドフレーム90を突出位置に固定し、45ftコンテナ30をシャシフレーム3に載置した際、隅金具32の係合穴34に進入し、略90°回転することによって、係合穴34と係合する。すなわち、後側緊締装置81は、40ftコンテナ20の後下端隅部と解除可能に係合し、45ftコンテナ30の後下端隅部と解除可能に係合する。
リヤサイドフレーム固定機構93は、前後2箇所のピン挿通孔101(前後のうち一方のみを図示)と、左右1対のロックピン装置94と、エアチャンバ95と、リンク機構96とを備える。前後のロックピン挿通孔101は、リヤサイドフレーム90の車幅方向内側の側壁に、前後に所定距離だけ離間して形成されている。
ロックピン装置94は、ハウジング97と、ロックピン98と、コイルバネ99とを有する。ハウジング97は、筒形状であり、車幅方向外側の端部がメインビーム4を貫通した状態でメインビーム4の車幅方向内側の側壁に固定される。ロックピン98は、ハウジング97の車幅方向外側の端部からメインビーム4の内部へ突出するロック位置と、ロック位置から車幅方向内側へ移動してメインビーム4の内部へ突出しないロック解除位置との間を車幅方向に沿ってスライド移動自在に、ハウジング97に支持されている。コイルバネ99は、ロックピン98をロック位置へ付勢する。ロックピン98から車幅方向内側へ延びるピン軸部100の先端は、ハウジング97から突出する。
リヤサイドフレーム90は、前後のピン挿通孔101のうち後側のピン挿通孔をロックピン98が挿通することによって収納位置に固定され、前側のピン挿通孔をロックピン98が挿通することによって突出位置に固定される。
エアチャンバ95は、車幅方向の略中央に配置され、クロスフレーム5にブラケット107を介して固定される。エアチャンバ95の駆動軸102は前後方向に移動し、その先端部には長穴状のピン連結穴103が形成されている。ピン連結穴103には、連結ピン106が挿通する。
リンク機構96は、ブラケット107に回転自在に支持される板状の回転部材104と、車幅方向に延びる左右のリンク105とを有する。回転部材104は、回転中心を挟んで対峙する2箇所のリンク連結端部104aと、これら2箇所のリンク連結端部からほぼ等距離に位置するエアチャンバ連結端部104bとを一体的に有するT形状である。リンク105の一端部(車幅方向外側の端部)は、ピン軸部100に回転自在に連結され、他端部(車幅方向内側の端部)は、回転部材104のリンク連結端部104aに回転自在に連結される。回転部材104のエアチャンバ連結端部104bは、連結ピン106(ピン挿通穴103)を介してエアチャンバ95の駆動軸102に連結されている。
ロックピン98がロック位置に突出した状態では、エアチャンバ95からエアが排出され、駆動軸102は最も短縮する(図17参照)。ロックピン98のロックを解除する場合、エアチャンバ95へエア(圧縮空気)を供給する。これにより、駆動軸102が後方へ伸長し、ピン連結穴103の前端縁によって連結ピン106が後方へ押されて移動し、回転部材104が図17中で時計回り(矢印方向)に回転し、リンク105が車幅方向内側へ移動し、ロックピン98がコイルバネ99の付勢力に抗して車幅方向内側へ移動する。連結ピン106が図17中に二点差線で示す位置に達すると、ロックピン98がロック解除位置に達し、リヤサイドフレーム90のスライド移動が許容される。例えば、収納位置のリヤサイドフレーム90を突出位置へ移動する場合、エアチャンバ95にエアを供給し、ロックピン98をロック解除位置まで移動させ、リヤサイドフレーム98を後方へ僅かに引き出した後、エアチャンバ95からエアを排出する。エアが排出されると、駆動軸102が短縮し、連結ピン106がピン連結穴103の後端縁近傍に位置し、コイルバネ99の付勢力によってロックピン98はロック位置へ戻ろうとするが、ロックピン98がピン挿通孔101から外れているため、ロックピン95のロック位置への復帰はリヤサイドフレーム90の側壁によって阻止される。この状態でリヤサイドフレーム90をさらに後方へ引き出し、リヤサイドフレーム90が突出位置に達すると、コイルバネ99の付勢力によって、連結ピン106がピン連結穴103内を前方へ移動してロックピン98が前側のピン挿通孔101へ進入する。
本実施形態では、40ftコンテナ20を積載する場合は、リヤサイドフレーム90を収納位置に設定し、45ftコンテナ30を積載する場合には、リヤサイドフレーム90を突出位置に設定し、各位置において、リヤサイドフレーム固定機構93によってリヤサイドフレーム90をメインビーム40に対して固定する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、40ftコンテナ20と45ftコンテナ30とを選択的に積載可能な兼用タイプのセミトレーラ1を説明したが、前後方向の長さはこれらに限定されるものではない。また、前後方向の長さが20フィートのコンテナを2つ積載することも可能なように、ボルスタ及び緊締装置を追加して設けてもよい。
また、フロントボルスタ固定機構63や突入防止装置固定機構87やリヤサイドフレーム固定機構93は、要求される機能を奏するものであれば上記の形状及び構造に限定されない。
1:セミトレーラ
3:シャシフレーム
4:メインビーム
4a:上フランジ
4b:下フランジ
4c:ウェブ
5:クロスフレーム
6:タイヤ
7:懸架装置
8:フロントエンドクロスフレーム
9:エプロンプレート
10:キングピン
11:段差(グースネック)
20:40ftコンテナ(第1規格コンテナ)
21,22:隅金具
24,24:係合穴
30:45ftコンテナ(第2規格コンテナ)
31,32,35:隅金具
33,34,36:係合穴
40:フロントボルスタ
41:スライドガイド
42:サイドガイドプレート
43:フロントガイドプレート
44:ガイド部
45:ロックピンハウジング
46:離脱規制部
47:コンテナガイド
48,49:ロック孔
50:ロックピン
51:太径部
52:細径部
53,54:支持ブラケット
55:回転軸
56:操作レバー
57:駆動側ブラケット
58:第1リンク
59:第2リンク
60:コイルバネ
61,62:フック
63:フロントボルスタ固定機構
70:前側緊締装置
71:スレッドピン
72:ピン支持管部材
73:レバー
73a:対向板
74:係合保持板
75:ストッパピン
76:前板部
77:レバー支持ブラケット
78:回転軸
79:板バネ
80:リヤボルスタ
81:後側緊締装置
82:スイスとロック
82a:頭部
83:突入防止装置
84:支持アーム
85:支持フレーム
86:枠状板部
86a:貫通穴
87:突入防止装置固定機構
88:ロックピン
90:リヤサイドフレーム
93:リヤサイドフレーム固定機構
94:ロックピン装置
95:エアチャンバ
96:リンク機構
97:ハウジング
98:ロックピン
99:コイルバネ
100:ピン軸部
101:ピン挿通孔
102:駆動軸
103:ピン連結穴
104:回転部材
105:リンク
106:連結ピン
107:ブラケット

Claims (4)

  1. 前後の長さが第1所定長に設定された第1規格コンテナと、前記第1所定長よりも長い第2所定長に設定された第2規格コンテナとを選択的に積載可能な兼用タイプのセミトレーラの車体構造であって、
    前後方向に相対向して延びる左右1対のメインビームと、
    前記左右のメインビームの前端部に固定される両側部を有し、これら左右のメインビームの前端部の間を覆うエプロンプレートと、
    前記エプロンプレートの下面から突出し、前記セミトレーラを牽引するトラクタのカプラに解除可能に連結されるキングピンと、
    前記エプロンプレートの上方で車幅方向に延設され、前後方向にスライド移動自在に前記左右のメインビームに支持されるフロントボルスタと、
    前記第1規格コンテナに対応する後退位置と、該後退位置よりも前方であって前記第2規格コンテナに対応する前進位置とのそれぞれにおいて、前記フロントボルスタを前記左右のメインビームに解除可能に固定するフロントボルスタ固定機構と、
    前記フロントボルスタの両端部に設けられ、該フロントボルスタが前記後退位置に固定された状態で前記第1規格コンテナの前下端隅部と解除可能に係合し、且つ該フロントボルスタが前記前進位置に固定された状態で前記第2規格コンテナの前下端隅部と解除可能に係合する左右1対の前側緊締装置と、を備えた
    ことを特徴とするセミトレーラの車体構造。
  2. 請求項1に記載のセミトレーラの車体構造であって、
    前記左右のメインビームは、上下で離間して対向する板状の上フランジと下フランジとが上下に延びるウェブによって連結されたI状断面をそれぞれ有し、
    前記フロントボルスタは、前記上フランジの左右両側に設けられ、前記フロントボルスタの左右方向への移動を規制する1対のガイド部と、前記上フランジの車幅方向外側で前記ウェブに向かって延び、前記上フランジに下方から当接することによって前記フロントボルスタの上方への移動を規制する離脱規制部とを左右にそれぞれ有する
    ことを特徴とするセミトレーラの車体構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセミトレーラの車体構造であって、
    車幅方向に延設され、前記左右のメインビームの後端部に固定されるリヤボルスタと、
    前記リヤボルスタの両端部に設けられ、前記第1規格コンテナの後下端隅部と解除可能に係合し、且つ前記第2規格コンテナの底側の側縁部と解除可能に係合する左右1対の後側緊締装置と、
    前記リヤボルスタの下方で車幅方向に延び、前記左右のメインビームに対して前後方向にスライド移動自在に支持される突入防止装置と、
    前記第1規格コンテナに対応する収納位置と、該収納位置よりも後方であって前記第2規格コンテナに対応する突出位置とのそれぞれにおいて、前記突入防止装置を前記左右のメインビームに対して解除可能に固定する突入防止装置固定機構と、を備えた
    ことを特徴とするセミトレーラの車体構造。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のセミトレーラの車体構造であって、
    前後方向に延設され、前後方向にスライド移動自在に前記左右のメインビームの後端部にそれぞれ支持される左右1対のリヤサイドフレームと、
    車幅方向に延設され、前記左右のリヤサイドフレームの後端部に固定されるリヤボルスタと、
    前記第1規格コンテナに対応する収納位置と、該収納位置よりも後方であって前記第2規格コンテナに対応する突出位置とのそれぞれにおいて、前記リヤサイドフレームを前記左右のメインビームに対して解除可能に固定するリヤサイドフレーム固定機構と、
    前記リヤボルスタの両端部に設けられ、前記リヤサイドフレームが前記収納位置に固定された状態で前記第1規格コンテナの後下端隅部と解除可能に係合し、且つ前記リヤサイドフレームが前記突出位置に固定された状態で前記第2規格コンテナの後下端隅部と解除可能に係合する左右1対の後側緊締装置と、
    前記リヤボルスタの下方で車幅方向に延び、前記左右のリヤサイドフレームに支持される突入防止装置と、を備えた
    ことを特徴とするセミトレーラの車体構造。
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