JP7200159B2 - 計量装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続する複数の製品を含む被計量品を、製品ごとに分割するようなタイミングで計量して複数の計量値を取得し、これを検査等のために出力できる計量装置に関するものである。
下記特許文献1には、複数の物品がパック詰めされた製品の重量に基づき、製品に含まれる物品の個数が正規の個数であるか否かを判定する重量選別機の発明が開示されている。この重量選別機には、判定の基準となる基準重量値と、基準重量値からの上限許容重量値及び下限許容重量値が設定されており、計量した製品の重量値が許容重量値の範囲内に入っている場合は製品に含まれる物品の個数が正規の個数であると判定する。そして、この重量選別機は、合格と判定された製品が所定個数計量される度に、この所定個数の製品の平均重量値を算出し、この平均重量値が前記基準重量値と異なる場合は、前記基準重量値を平均重量値に自動的に修正する。
下記特許文献2には、X線質量測定装置の発明が開示されている。このX線質量測定装置では、搬送される連包ワークWの境界位置を境界検知部5で検知し、この検知信号を所定の信号処理後に境界信号として質量積算部11に出力する。また、ライン質量算出部10が、X線検出器4からのX線透過データに基づいて連包ワークWに吸収されたX線吸収量を算出し、ラインセンサ1周期分を合算した後に風袋部分のX線吸収量を減算して内容物のみのX線吸収量を取得し、これに質量換算係数を乗算してライン質量値を算出し、質量積算部11に出力する。質量積算部11では、境界信号の入力タイミングに応じてライン質量値の積算を開始し、次に入力した境界信号の入力タイミングでライン質量値の積算を終了し、個装袋の内容物質量値を算出する。この発明によれば、連続的に巻き取られるような連包ワークにおける個装袋毎の質量測定や空袋検査及び欠品検査をリアルタイムに且つ連続的に行うことができるものとされている。
実開昭62-10085号公報 特開2013-19688号公報
前記特許文献1に開示された重量選別機によれば、パック詰めされた製品に含まれる物品の個数が正規の個数であるか否かを判定することはできるが、包装材に所定個数の物品を収容した製品が所定個数連続しているような製品群を対象とした場合、連なった製品群の全体の重量を測定することはできても、個々の製品に収容された物品の過不足を検査することはできなかった。
前記特許文献2に開示されたX線質量測定装置によれば、上述したような製品群、すなわち連包ワークにおける欠品検査を行なうことは可能であるが、X線を用いた装置であるため高価であり、さらに次の様な問題があった。すなわち、X線を用いても、包装材の中身である物品が均一な状態の粉や液体であれば有効であるが、物品の成分や素材が均一でなかったり、物品が複雑な形状であったり、包装材の中で物品同士の重なり姿勢が変化してしまう等の事情がある場合には、X線透過画像の画像処理による判別(個々の物品の識別)が安定せず、包装された製品の中にある物品の個数の検査を精度よく行なうことができない。
本発明は、以上説明した従来の技術における課題に鑑みてなされたものであり、連続する複数の製品を含む被計量品の重量等に関する検査を低コストで詳細に行なう等のために、このような連続する複数の製品を含む被計量品を製品ごとに分割するタイミングで計量して複数の計量値を出力できる計量装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された計量装置10は、
連続する複数の製品Wを含む被計量品Gを搬送している状態で計量する計量装置であって、
秤量台を支持し、該秤量台上の被計量品を計量して秤量信号を出力する秤量部12と、
被計量品Gの前記秤量部12への搬入を検知するセンサ13と、
前記センサ13が被計量品Gを検知したタイミングを基準として、被計量品の各製品が前記秤量台に順次載り込む時と降りる時に、秤量信号から被計量品Gの分割情報に対応する複数の分割計量値を算出する計量部20と、
前記計量部20が算出した複数の分割計量値を出力する出力手段22と、
を具備している。
請求項2に記載された計量装置10は、請求項1に記載の計量装置10において、
前記計量部20は、一の分割計量値と他の分割計量値の差である差分重量値を演算し、前記出力手段22は差分重量値を出力することを特徴としている。
請求項3に記載された計量装置10は、請求項1に記載の計量装置10において、
連続する複数の製品Wの各々が1以上の物品Aを含んでおり、分割計量値を物品Aの個数に換算する個数換算部21をさらに有し、前記出力手段22は前記個数換算部21が換算した物品の個数を出力することを特徴としている。
請求項4に記載された計量装置10は、請求項1乃至3の何れかに記載の計量装置10において、
分割情報は、被計量品Gの長さと、被計量品Gが含む製品Wの数である分割数と、被計量品Gを搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔であることを特徴としている。
請求項5に記載された計量装置10は、請求項1乃至3の何れかに記載の計量装置10において、
分割情報は、被計量品Gが含む製品Wの長さと、被計量品Gを搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔であることを特徴としている。
請求項1に記載された計量装置によれば、次のような効果が得られる。
被計量品が秤量部の秤量台に搬入されると、センサがこれを検知する。搬入された被計量品を秤量部が計量して秤量信号を出力する。センサの検知タイミングを基準として、秤量信号から被計量品の分割情報に対応する複数の分割計量値を算出して出力手段で外部に出力することができる。このような複数の分割計量値を用いれば、複数の製品が連続する構成の被計量品の検査システムをユーザーの要求に合わせて容易に構築することができ、重量に関する被計量品の検査を詳細に実行することができる。
請求項2に記載された計量装置によれば、
複数の分割計量値を取得した後、一の分割計量値と他の分割計量値の差である差分重量値を算出して出力することができるので、被計量品の検査システムにおいて差分重量値を用いることとすれば、ユーザーが要求する製品等の重量に関する検査を容易に行なうことができる。
請求項3に記載された計量装置によれば、
取得した分割計量値を、分割計量値に対応する製品が含む物品の個数に換算して出力することができるので、被計量品の検査システムにおいて物品の個数に関するデータを用いることとすれば、ユーザーが要求する被計量品又は製品における物品の個数に関する検査を容易に行なうことができる。
請求項4に記載された計量装置によれば、
被計量品の長さと、被計量品が含む製品の数である分割数と、被計量品を搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔を分割情報としているので、搬送されている被計量品において各製品が順次計量対象となるタイミングごとに計量を行い、正確な分割計量値を算出、出力することができる。
請求項5に記載された計量装置によれば、
被計量品が含む製品の長さと、被計量品を搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔を分割情報としているので、搬送されている被計量品において各製品が順次計量対象となるタイミングごとに計量を行い、正確な分割計量値を算出、出力することができる。
第1実施形態の計量装置の構成図である。 複数の物品を含む製品が2個接続された連包品を被計量品とし、これを第1実施形態の計量装置で計量した場合に、秤量部が出力する秤量信号の波形をフィルタで整形されたものとして示した図である。 複数の物品を含む製品が3個接続された連包品を被計量品とし、これを第1実施形態の計量装置で計量した場合に、秤量部が出力する秤量信号の波形をフィルタで整形されたものとして示した図である。 被計量品Gが相当の長さを有する連包品である他の実施形態の全体構成を制御手段を除いて示した図である。
本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態の計量装置10は、図1の上部に示すような形態の被計量品Gを計量対象としている。この被計量品Gは、連結されることにより連続して並んだ複数の製品Wから構成される製品群である。このような形態の被計量品Gを連包品と称する。連結とは各製品Wの一部(この場合は包装材P)が互いに結合されていることを意味し、この被計量品Gでは、2個の製品Wが連結されることにより連続して並んだ形態となっている。図示はしないが、各製品Wには所定個数の物品Aが収納されている。詳細は後述するが、この計量装置10では、図1に示すように被計量品Gを計量コンベア11で搬送しながら計量するので、特に搬送方向の先方の製品Wを先方製品WFと称し、搬送方向の後方の製品Wを後方製品WRと称する。
図1に示すように、第1実施形態の計量装置10は、被計量品Gの全体を載置できるだけの長さを備えた秤量台としての計量コンベア11と、計量コンベア11を支持する秤量部12と、被計量品Gが秤量部12に搬入されたことを検出するセンサ13と、計量装置10の全体を制御して被計量品Gの分割計量値等を出力する制御手段15を有している。
図1に示すように、制御手段15から出力された分割計量値等は、外部の検査手段である外部制御装置に入力される。この外部制御装置は、PLC16( programmable logic controller)とプログラマブル表示器から構成され、後述する分割情報等を設定するための操作部17と、制御手段15から出力された分割計量値等の情報が表示される表示部18を有している。なお、分割計量値とは、被計量品Gを構成する製品Wの各々が順次計量コンベア11に載り、又は計量コンベア11から順次降りる各タイミングにおいて、秤量部12によって計量された被計量品Gの全体又は一部の計量値(図2の計量値M1,M2,M3参照)を意味するが、その詳細については分割情報とともに後に説明する。
秤量部12は、秤量部12が支持する計量コンベア11に加わった荷重を検出して秤量信号を出力するものであり、図1に示すような2個の製品W(WF,WR)を含む被計量品Gを計量コンベア11で搬送しながら計量した場合には、図2に示すような秤量信号を出力する。なお、図2に示す秤量信号の波形は、秤量部12が出力する秤量信号の実際の波形そのものではなく、後述する信号処理部19のフィルタで波形の全体を整形したと仮定した場合の波形である。この実施形態では、図1に示すように被計量品Gは2個の製品W(WF,WR)からなるため、図2に示すその秤量信号には、計量コンベア11に載り込む時に計量された先方製品WFの計量値M1と、計量コンベア11が先方製品WFと後方製品WRを搬送している時に計量された2個の製品Wの計量値M2と、先方製品WFが計量コンベア11から降りた後に計量された後方製品WRの計量値M3が含まれている。図1に示すように、秤量部12からの秤量信号は制御手段15に入力される。
図1に示すように、センサ13は、計量コンベア11に被計量品Gが搬入される搬入位置に設けられており、被計量品Gの通過を検知して検知信号を出力する。センサ13からの検知信号は制御手段15に入力され、秤量部12が出力した秤量信号から前述した計量値M1,M2,M3を算出するタイミングを計るために使用される。
図1に示すように、制御手段15は、信号処理部19と、計量部20と、個数換算部21と、入出力部22を備えている。
信号処理部19は、後述する計量部20が秤量部12の秤量信号から計量値M1,M2,M3を算出するために、この算出のタイミングを含む所定の時間帯について、秤量信号に対して必要なフィルタ処理を行なう。
計量部20は、センサ13が被計量品Gを検知したタイミングを基準として、分割情報に応じた所定時間で秤量信号を分割する処理を行ない、計量コンベア11上の被計量品Gに対応する前記計量値M1,M2,M3を算出する。
ここで、分割情報とは、被計量品Gの形態及び移動速度に対応して把握される時間情報である。具体的には、被計量品Gの全体の長さと、被計量品Gに含まれる製品の数である分割数と、被計量品Gを搬送する計量コンベア11の搬送速度に基づいて算出される時間間隔(又はタイミング)である。又は、分割情報は、被計量品Gに含まれる製品の長さと、被計量品Gを搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔(又はタイミング)である。いずれにしても、この分割情報としての時間間隔は、搬送されている被計量品Gの各製品Wが、順次計量コンベア11に載り込み、又は計量コンベア11から順次降りるタイミングを示しており、このタイミングにおいて、計量部20は、フィルタ処理された秤量信号から前記計量値M1,M2,M3を算出する。
また、先に例示したような分割情報の各項目は、計量装置10とは別に設けられた検査手段であるPLC16の操作部17から、手動又は予め設定された自動的な手順によって入力される。
図2に示す秤量信号の波形のうち、センサ13が被計量品Gを検知したタイミングである時間0から、計量値M1の測定タイミングまでに含まれる部分1は、先方製品WFが計量コンベア11に載り込み初めてから、先方製品WFの載り込みが完了して計量値が安定し、計量値M1が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M1は先方製品WFの重量を示す分割計量値である。
また、計量値M1の測定タイミングから、計量値M2の測定タイミングまでに含まれる部分2は、先方製品WFの全体が計量コンベア11に載り込み、さらに後方製品WRが計量コンベア11に載り込み初めてから、後方製品WRの載り込みが完了して計量値が安定し、計量値M2が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M2は先方製品WFと後方製品WRの合計重量を示す分割計量値である。
また、計量値M2の測定タイミングから計量値M3の測定タイミングまでに含まれる部分3は、先方製品WFが計量コンベア11から降り始めてから、先方製品WFの降りが完了して計量値が安定し、計量値M3が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M3は後方製品WRの重量を示す分割計量値である。
以上のようにして計量部20が算出した分割計量値である各計量値M1,M2,M3は、入出力部22を経て外部のPLC16に出力される。PLC16は、これらの計量値M1,M2,M3を用いた演算により先方製品WFと後方製品WRの重量を取得することもできるし、又は計量値M1,M3をそれぞれ先方製品WFと後方製品WRの重量とすることもできる。本発明でいう各製品Wの重量は、予め設定しておいた包装材の重量を差し引いた(いわゆる風袋引き)後の内容物の重量を示す。そして、PLC16は、各製品Wの重量を予め定められた基準値と比較する等して、各製品Wの重量に関する検査を行い、合格又は不合格等の判定を行なう。PLC16では、計量装置10から取得した各計量値M1,M2,M3と、これらから演算した製品Wの重量値と、さらに重量に関する検査の結果(判定)等を表示部18に表示することができる。
なお、計量部20が、分割計量値である計量値M1,M2の差分として計量値M2-M1を演算し、その結果の差分重量値を後方製品WRの重量MRとしてPLC16に出力してもよい。また、分割計量値である計量値M2,M3の差分として計量値M2-M3を演算し、その結果の差分重量値を前方製品WFの重量MFとしてPLC16に出力してもよい。
個数換算部21は、対象となっている製品Wに含まれる物品Aの1個の重量データを保有している。この重量データは、図1には信号の流れを示していないがPLC16の操作部17から入力されて個数換算部21に設定されるものとしてもよい。個数換算部21は、計量部20から送られた各製品Wの重量を物品Aの1個の重量で除して、当該製品Wに含まれる物品Aの個数に換算し、これにより製品Wに含まれる物品Aの個数を直感的に把握できる個数データとすることができる。また、個数換算部21は、計量部20から送られた差分重量値MDを物品Aの1個の重量MSで除して、当該製品間の物品Aの個数の差を個数として算出することもできる。ここで言う個数としては、例えば小数点第2位を四捨五入した少数第1位までの値として算出するようにするとよい。
以上のようにして個数換算部21が算出した製品Wに含まれる物品Aの個数データは、入出力部22を経て外部のPLC16に出力される。PLC16は、この個数データを予め定められた基準値と比較する等して、各製品Wに含まれる物品Aの個数等に関する検査を行い、合格又は不合格等の判定を行なう。PLC16では、計量装置10の個数換算部21から送られた個数データと、この個数データ等を用いて行なった検査の結果(判定)等を表示部18に表示することができる。
以上説明したように、第1実施形態の計量装置10によれば、被計量品Gが計量コンベア11に搬入されたタイミングを基準として、被計量品Gの分割情報に応じた時間間隔で秤量部12の秤量信号を分割処理することにより、被計量品Gのなかで計量対象となった1個又は2個の製品の計量値である分割計量値を3つ算出して入出力部22から出力できる。また、個数換算部21を用いれば、分割計量値から算出した個数データを出力することもできる。従って、計量装置10から出力された分割計量値や個数データに基づいて被計量品Gの検査をPLC16で行なうシステムを、ユーザーの要求に合わせた任意の態様で構築することができる。
本発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分を中心に記載し、同一の構成及び作用効果等については、原則として第1実施形態の記載を援用するものとする。
第2実施形態は、計量装置10の構成は第1実施形態と同一であるが、計量対象である被計量品Gの形態が第1実施形態とは異なっている。第2実施形態の被計量品Gは、第1実施形態と同様に連包品であるが、連結されることにより連続して並んだ製品Wが3個である点が異なる。すなわち、図1の上部に示した第1実施形態の被計量品Gに、さらに3つ目の製品Wを連結した構造である。連結の意味は第1実施形態と同一であり、各製品Wに所定個数の物品Aが収納されている点も同じである。この被計量品Gでは、搬送方向の先方の製品Wを先方製品WFと称し、搬送方向の中間の製品Wを中間製品WMと称し、搬送方向の後方の製品Wを後方製品WRと称する。
秤量部12は、上述したような一つの被計量品Gに属する3個の製品W(WF,WM,WR)を計量コンベア11で搬送しながら計量し、図3に示すような秤量信号を出力する。なお、図3に示す秤量信号の波形は、信号処理部19のフィルタで波形の全体を整形したと仮定した場合の波形である。この実施形態では、被計量品Gは3個の製品W(WF,WM,WR)からなるため、図3に示すその秤量信号には、計量コンベア11に載り込む時に計量された先方製品WFの計量値M1と、計量コンベア11が先方製品WFと中間製品WMを搬送している時に計量された2個の製品Wの計量値M2と、計量コンベア11が先方製品WFと中間製品WMと後方製品WRを搬送している時に計量された3個の製品Wの計量値M3と、計量コンベア11が中間製品WMと後方製品WRを搬送している時に計量された2個の製品Wの計量値M4と、先方製品WFと中間製品WMが計量コンベア11から降りた後に計量された後方製品WRの計量値M5が含まれている。
図3に示す秤量信号の波形のうち、時間0から計量値M1の測定タイミングまでに含まれる部分1は、先方製品WFが計量コンベア11に載り込み初めてから、先方製品WFの載り込みが完了して計量値が安定し、計量値M1が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M1は先方製品WFの重量を示す分割計量値である。
また、計量値M1の測定タイミングから、計量値M2の測定タイミングまでに含まれる部分2は、先方製品WFの全体が計量コンベア11に載り込み、さらに中間製品WMが計量コンベア11に載り込み初めてから、載り込みが完了して計量値が安定し、計量値M2が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M2は先方製品WFと中間製品WMの合計重量を示す分割計量値である。
また、計量値M2の測定タイミングから、計量値M3の測定タイミングまでに含まれる部分3は、後方製品WRが計量コンベア11に載り込み初めてから、載り込みが完了し、先方製品WFと中間製品WMと後方製品WRが計量コンベア11に載り込んで計量値が安定するまでの範囲を表している。従って、この計量値M2は先方製品WFと中間製品WMと後方製品WRの合計重量を示す分割計量値である。
また、計量値M3の測定タイミングから計量値M4の測定タイミングまでに含まれる部分4は、先方製品WFが計量コンベア11から降り始めてから、先方製品WFの降りが完了して計量値が安定し、計量値M4が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M3は中間製品WMと後方製品WRの重量を示す分割計量値である。
そして、計量値M4の測定タイミングから計量値M5の測定タイミングまでに含まれる部分5は、中間製品WMが計量コンベア11から降り始めてから、中間製品WMの降りが完了して計量値が安定し、計量値M4が算出されるまでの範囲を表している。従って、この計量値M3は後方製品WRの重量を示す分割計量値である。
以上のようにして計量部20が算出した分割計量値である各計量値M1,M2,M3,M4,M5は、入出力部22を経て外部のPLC16に出力される。PLC16は、これらの計量値M1,M2,M3,M4,M5を用いた種々の演算により先方製品WFと中間製品WMと後方製品WRの重量MF,MM,MRを取得することができる。例えば、計量値M2-M1を演算して中間製品WMの重量MMとしてもよいし、計量値M3-M2を演算して後方製品WRの重量MRとしてもよい。また、計量値M3-M4を演算して前方製品WFの重量MFとしてもよいし、計量値M4-M5を演算して中間製品WMの重量MMとしてもよい。また、複数種類の演算によって同一製品の重量を2つ算出し、その平均をとってもよい。第1実施形態と同様、これらの演算は、PLC16でなく、計量部20で行ない、その演算結果を入出力部22からPLC16に出力してもよい。なお、計量値M1,M5は、演算することなく、それぞれ先方製品WFと後方製品WRの重量MF,MRとすることもできる。
第2実施形態によれば、被計量品Gのなかで計量対象となった1個~3個の製品Wの計量値である分割計量値を5つ算出して入出力部22から出力できる。また、個数換算部21を用いれば、分割計量値から算出した個数データを出力することもできる。従って、第1実施形態と同様、計量装置10から出力された分割計量値や個数データに基づいて被計量品Gの検査をPLC16で行なうシステムを、ユーザーの要求に合わせた任意の態様で構築することができる。
なお、以上説明した実施形態では、計量対象が連包品であったが、被計量品Gは連包品に限定されない。例えば、所定個数の物品Aの集合(組)を一つの製品とし、このような製品が、一つの箱(パッケージ)の内部に、計量コンベア11の搬送方向について所定間隔で複数並べられた構成の商品、すなわち一つの箱に製品群が収納された商品(箱詰め品)も、計量コンベア11に順次搬入されて段階的に負荷される荷重が増加し、順次搬出されて段階的に荷重が減少するという点において、本発明が対象とする「連続する複数の製品を含む被計量品」の範疇に入る。
また、以上説明した実施形態では、被計量品Gを計量コンベア11で搬送しながら計量したが、被計量品Gを計量する機能は必須であっても、秤量部12にとって被計量品Gを搬送する機能は必ずしも必須とは言えない。例えば、秤量部12の上流側又は下流側、あるいはその両方、さらにまた秤量部12の近傍等に設けたコンベア以外の移動手段を用いて、箱詰め品のような被計量品Gが所定の搬送速度で秤量部12が支持する秤量台上を通過するように構成してもよい。被計量品Gが箱詰め品であれば、秤量部12の上流側から下流側に向けて箱詰め品を押して(又は引いて)所定の搬送速度で搬送する押圧手段(又は引っ張り手段)を搬送手段として用いることができる。なお、以上は被計量品Gを計量する際に機械的手段で搬送する場合の構成例であるが、所定の搬送速度を担保できるのであれば、秤量部12の上流側から下流側に向けて被計量品Gを手動で搬送しながら計量する構成とすることも可能である。
他の実施形態として、図4に示すように被計量品Gが相当の長さを有する連包品である場合を説明する。この実施形態では、秤量部12の後段側に設けられたローラ対により、長体状の連包品を所定の搬送速度で搬送する搬送手段30を用いている。この場合、計量コンベア11は、この連包品の全体を載置できるだけの長さは必要ない。すなわち、計量コンベア11は、連包品をなす製品Wのうち所定数の製品W1~Wn(図4では製品W1~W4の4個)が載置されるように適宜長さを調整できるようにして、このときの製品W1~Wnを製品群Gとして取り扱う。連包品は、後段の搬送手段30のローラ対により引き出されるから、秤量部12が支持している秤量台はベルトコンベア等の計量コンベア11である必要はなく、長さ調整が可能な金属製の平板であってもよい。これにより、ある時点で計量コンベア上に載置されている先頭の製品W1が計量コンベア11から搬出され、計量コンベア11に載置されていなかった製品Wn+1が新たに搬入され、製品群Gは製品W2~Wn+1により構成されるようになる。
10…計量装置
11…秤量台としての計量コンベア
12…秤量部
13…センサ
14…制御手段
19…信号処理部
20…計量部
21…個数換算部
22…入出力部
G…被計量品
W…製品
WF…前方製品
WM…中間製品
WR…後方製品
W1~W4,…,Wn,Wn+1 …被計量品としての連包品を構成する製品
A…物品

Claims (5)

  1. 連続する複数の製品(W)を含む被計量品(G)を搬送している状態で計量する計量装置であって、
    秤量台を支持し、該秤量台上の被計量品を計量して秤量信号を出力する秤量部(12)と、
    被計量品の前記秤量部への搬入を検知するセンサ(13)と、
    前記センサが被計量品を検知したタイミングを基準として、被計量品の各製品が前記秤量台に順次載り込む時と降りる時に、秤量信号から被計量品の分割情報に対応する複数の分割計量値を算出する計量部(20)と、
    前記計量部が算出した複数の分割計量値を出力する出力手段(22)と、
    を具備する計量装置(10)。
  2. 前記計量部(20)は、一の分割計量値と他の分割計量値の差である差分重量値を演算し、前記出力手段(22)は差分重量値を出力することを特徴とする請求項1に記載の計量装置(10)。
  3. 連続する複数の製品(W)の各々が1以上の物品(A)を含んでおり、分割計量値を物品の個数に換算する個数換算部(21)をさらに有し、前記出力手段(22)は前記個数換算部が換算した物品の個数を出力することを特徴とする請求項1に記載の計量装置(10)。
  4. 分割情報は、被計量品(G)の長さと、被計量品が含む製品(W)の数である分割数と、被計量品を搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の計量装置(10)。
  5. 分割情報は、被計量品(G)が含む製品(W)の長さと、被計量品を搬送する搬送速度に基づいて算出される時間間隔であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の計量装置(10)。
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