JP7199324B2 - リードフレーム搬送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、リードフレーム搬送装置に関する。
特開平6-302643号公報(特許文献1)には、フィーダ部の搬送経路に、リードフレームを支持する支持面およびリードフレームを搬送方向に誘導する誘導面を備えた2本の搬送ガイドレールが配置されたワイヤボンディング装置が開示される。当該装置において、2本の搬送ガイドレールは、リードフレームの搬送方向に沿って延在するとともに、互いに離間して配置されている。一方の搬送ガイドレール側には、リードフレームの長手方向の一方の辺の近傍を挟持し、かつ、リードフレームを搬送方向に所定の間隔で搬送する搬送爪部材が配置されている。
特開平6-302643号公報
上記ワイヤボンディング装置においては、各搬送ガイドレールには、リードフレームを容易に搬送するために、リードフレームと搬送ガイドレールとの間に間隙(クリアランス)が設けられている。
しかしながら、2本の搬送ガイドレールのうちの一方にのみ搬送爪が設けられているため、リードフレームが、搬送ガイドレールに対して傾いた状態で搬送爪部材によって挟持される場合が生じる。このような場合、リードフレームを搬送爪部材によって搬送する際に、リードフレームが搬送ガイドレールに接触することによって、ボンディングワイヤが破断する、または半導体ペレッタからボンディングワイヤが剥離する可能性がある。その結果、ワイヤボンディング装置の生産性が低下することが懸念される。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、リードフレームと搬送レールとの接触を防止することができるリードフレーム搬送装置を提供することである。
この発明のある局面に従えば、リードフレームを搬送するリードフレーム搬送装置は、第1の搬送レールおよび第2の搬送レールと、搬送爪と、搬送機構と、爪移動機構と、制御装置と、センサとを備える。第1の搬送レールおよび第2の搬送レールは、互いに平行に配設され、リードフレームを長手方向に沿って案内するための溝部を有する。搬送爪は、第1の搬送レールに対して第1の搬送レールの前記長手方向に移動自在に設けられ、リードフレームを搬送するように構成される。搬送機構は、搬送爪を長手方向に移動させるように構成される。爪移動機構は、搬送爪の長手方向に垂直な方向における位置を移動させるように構成される。制御装置は、搬送機構および爪移動機構の動作を制御する。センサは、リードフレームと溝部との位置関係を検出するように構成される。制御装置は、センサにより検出された位置関係に基づいてリードフレームと溝部との間のクリアランス量を検出する。制御装置は、検出されたクリアランス量が基準量となるように、爪移動機構によって搬送爪の位置を補正する。
この発明によれば、リードフレームと搬送レールとの接触を防止することができるリードフレーム搬送装置を提供することができる。
実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置の上面図である。 図1におけるII-II線での断面図である。 図1に示されるリードフレーム搬送装置の側面図である。 制御装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。 リードフレームと搬送レールとの位置関係を説明するための図である。 リードフレームおよび搬送レールの位置関係を模式的に示す図である。 実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置における搬送爪の移動制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図7のステップS20~S50の詳細な処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置の上面図である。 リードフレームおよび搬送レールの位置関係の第1の例を模式的に示す図である。 リードフレームおよび搬送レールの位置関係の第2の例を模式的に示す図である。 実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置における搬送爪の移動制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3に係るリードフレーム搬送装置の上面図である。 実施の形態3に係るリードフレーム搬送装置における搬送爪の移動制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
実施の形態1.
(リードフレーム搬送装置の構成)
図1は、実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置の上面図である。図2は、図1におけるII-II線での断面図である。図3は、図1に示されるリードフレーム搬送装置の側面図である。
実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100は、例えば、集積回路が形成された半導体ペレットを有する半導体装置の製造プロセスのうちのボンディング工程において使用される。図1の構成例では、ボンディング工程において、リードフレーム1のリードと、半導体ペレットの外部接続端子(ボンディングパッド)とを導線性金属ワイヤによって電気的に接続するワイヤボンディング処理が行なわれる。
実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100は、ワイヤボンディング処理が行なわれる位置にリードフレーム1を搬入するとともに、ワイヤボンディング処理が行なわれたリードフレーム1を当該位置から搬出するように構成される。以下の説明では、リードフレーム1をリードフレーム搬送装置100に搭載した状態において、リードフレーム1の長手方向をX軸方向とし、リードフレーム1の幅方向をY軸方向とし、リードフレーム1の厚み方向をZ軸方向とする。リードフレーム搬送装置100は、リードフレーム1をX軸方向に沿って搬送する。
リードフレーム1は、例えば、銅を主成分とする矩形状の板状体を有する。板状体は、X軸方向の長さが250mm程度、Y軸方向の長さ(幅)が65mm程度、Z軸方向の長さ(厚み)が0.5mm程度である。リードフレーム1の第1の面上には、ICチップまたはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)チップなどのパワーモジュールが搭載されている。
図1を参照して、リードフレーム搬送装置100は、一対の搬送レール2a,2bと、搬送爪3と、ボンディング装置4と、スライド軸10と、アーム11と、ナット12と、ねじ軸13と、搬送用モータ14と、制御装置20とを備える。
搬送レール2aおよび搬送レール2bは、リードフレーム1の搬送方向であるX軸方向に沿って互いに平行に配置される。図2に示すように、搬送レール2a,2bの各々には、リードフレーム1をガイドする溝部21が形成されている。溝部21は、断面がリードフレーム1側が開口された、コの字型の形状を有している。
搬送爪3は、搬送レール2bに対してX軸方向に移動自在に取り付けられる。図1の構成例では、搬送レール2bは「第1の搬送レール」に対応し、搬送レール2aは「第2の搬送レール」に対応する。
搬送爪3は、リードフレーム1のY軸方向における第1の端部を把持するように構成される。具体的には、図2に示すように、搬送爪3は、上側爪3aおよび下側爪3bを有する。上側爪3aと下側爪3bとはZ軸方向に沿って対向して配置されており、少なくとも一方をZ軸方向に移動させることにより、リードフレーム1の第1の端部を把持することができる。
搬送爪3は、Y軸方向における第1の端部が搬送レール2bの溝部21内に位置し、第2の端部が搬送レール2aの溝部21内に位置するように、リードフレーム1の第1の端部を把持する。ただし、リードフレーム1の端部と搬送レール2a,2bとが接触していると、リードフレーム1を搬送する際にリードフレーム1と搬送レール2a,2bとの間に共振が生じる場合がある。この共振によってリードフレーム1が振動すると、半導体ペレットにボンディングされた金属ワイヤが破断するおそれ、あるいは、金属ワイヤが半導体ペレットから剥がれるおそれがある。したがって、図2に示すように、リードフレーム1の端部が搬送レール2a,2bの溝部21に接触しないように、リードフレーム1を把持する必要がある。搬送爪3によるリードフレーム1と搬送レール2a,2bとの位置関係の調整については後述する。
搬送爪3によるリードフレーム1の把持および把持の解除は、「爪開閉機構」によって行なうことができる。図2の構成例では、爪開閉機構は、偏芯ピン18および開閉用モータ19を有する。偏芯ピン18は、上側爪3aおよび下側爪3bの間に配置されており、開閉用モータ19のシャフトに連結されている。開閉用モータ19の駆動によって偏芯ピン18が回転すると、上側爪3aおよび下側爪3bの少なくとも一方が、リードフレーム1を把持するための位置と、把持を解除するための位置との間を移動する。なお、図1の構成例では、搬送レール2bに2個の搬送爪3が設けられているが、搬送爪3の個数は単数であっても3個以上であってもよい。
搬送レール2aの側方には、ボンディング装置4が設置されている。ボンディング装置4は、ボンディングアーム5、ボンディングツール6、ボンディングヘッド7およびXYテーブル8を有する。
ボンディングアーム5は、ボンディングヘッド7に対してZ軸方向に移動可能に設けられている。ボンディングアーム5の先端部にはボンディングツール6が取付けられている。XYテーブル8は、ボンディングヘッド7をXY軸方向に移動可能に構成される。
スライド軸10、アーム11、ナット12、ねじ軸13および搬送用モータ14は、搬送爪3を搬送レール2bに沿って移動させるための「搬送機構」を構成する。具体的には、搬送爪3にはスライド軸10が接続される。スライド軸10は、X軸方向に延びており、アーム11を介してナット12に連結される。ナット12は、ねじ軸13に螺合される。ねじ軸13は、X軸方向に延びており、その端部が正逆両方向に回転可能な搬送用モータ14のシャフトに固定される。搬送用モータ14の駆動により、ナット12,アーム11およびスライド軸10がX軸方向に沿って移動する。スライド軸10の移動とともに、搬送爪3もX軸方向に移動する。
搬送爪3は、リードフレーム1を把持した状態で、上述した搬送機構によってX軸方向に移動することにより、リードフレーム1を搬送レール2bに沿って移動させることができる。ボンディング工程では、搬送爪3は、予め定められたピッチ量分リードフレーム1をX軸方向に沿って移動させる。図1の構成例では、リードフレーム1のX軸方向における位置に応じて、2個の搬送爪3のうちの少なくとも一方を用いて、リードフレーム1を移動させることができる。
この搬送爪3の移動により、ボンディングツール6の下方に設定されたボンディング位置にリードフレーム1を送ることができる。具体的には、搬送爪3はリードフレーム1を把持し、ピッチ量分リードフレーム1をボンディング位置に送ると、把持を解除して元の位置に戻る。ボンディング装置4のボンディングツール6によってワイヤボンディング処理が行なわれると、搬送爪3は再びリードフレーム1を把持し、ピッチ量分リードフレーム1を送る。これにより、ボンディング完了後の半導体ペレットがボンディング位置から搬出されるとともに、次にボンディング処理が行なわれる半導体ペレットがボンディング位置に送られる。このように搬送爪3によるリードフレーム1の把持および解除と、搬送爪3の移動とを繰り返すことにより、リードフレーム1に搭載された複数の半導体ペレットのワイヤボンディング処理が順番に行なわれる。
ここで、上述したように、リードフレーム1のY軸方向における端部が搬送レール2a,2bの溝部21に接触していると、搬送中のリードフレーム1に振動が生じるために、金属ワイヤの破断および/または金属ワイヤの剥離が発生するおそれがある。
リードフレーム1が搬送レール2a,2bの溝部21に接触することを防止するため、実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100は、搬送爪3を移動させることによって、リードフレーム1と搬送レール2a,2bとを適正な位置関係に調整するように構成される。
具体的には、リードフレーム搬送装置100は、搬送爪3のZ軸方向およびY軸方向における位置を調整するための「爪移動機構」を備える。図2および図3に示すように、爪移動機構は、例えば、ボールねじ15a,15bおよび移動用モータ16a,16bを有する。
ボールねじ15aは、第1の端部が搬送爪3の下側爪3bの下面に接続され、第2の端部が移動用モータ16aのシャフトに接続されている。移動用モータ16aは、正逆両方向に回転可能である。ボールねじ15aを移動用モータ16aによって駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させることができる。
ボールねじ15bは、第1の端部が搬送爪3の下側爪3bの側面に接続され、第2の端部が移動用モータ16bのシャフトに接続されている。移動用モータ16bは、正逆両方向に回転可能である。ボールねじ15bを移動用モータ16bによって駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させることができる。
しかしながら、搬送爪3のZ軸方向の位置によっては、リードフレーム1に撓みが生じてしまい、Y軸方向における端部が搬送レール2a,2bの溝部21に接触することがある。したがって、リードフレーム1の端部と搬送レール2a,2bの溝部21との間のZ軸方向の隙間(クリアランス)が、リードフレーム1の端部が搬送レール2a,2bの溝部21に接触しないための適正な大きさ(クリアランス量)となるように、搬送爪3のZ軸方向の位置を調整する必要がある。
また、搬送爪3のY軸方向の位置によっては、リードフレーム1のY軸方向における第1および第2の端部のいずれか一方が搬送レール2a,2bの溝部21に接触することがある。したがって、リードフレーム1の端部と搬送レール2a,2bの溝部21との間のY軸方向の隙間(クリアランス)が、リードフレーム1の端部が搬送レール2a,2bの溝部21に接触しないための適正な大きさ(クリアランス量)となるように、搬送爪3のY軸方向の位置を調整する必要がある。
実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100は、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のクリアランス量を検出するためのセンサとして、2台のカメラ30a,20bをさらに備える。図1の構成例では、カメラ30aは、搬送レール2a(第2の搬送レール)のX軸方向の端部近傍に、搬送レール2aを撮像視野に含むように配置される。カメラ30bは、搬送レール2b(第1の搬送レール)のX軸方向の端部近傍に、搬送レール2bを撮像視野に含むように配置される。カメラ30aは「第2のカメラ」の一実施例に対応し、カメラ30bは「第1のカメラ」の一実施例に対応する。
カメラ30a,30bは、レンズなどの光学系および撮像素子を含む。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどにより実現される。撮像素子は、光学系を介して対応する搬送レールの端部から入射される光を電気信号に変換することにより撮像画像を生成する。カメラ30aは、搬送レール2aの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスを撮像するように構成される。カメラ30bは、搬送レール2bの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスを撮像するように構成される。カメラ30a,30bの撮像により生成された画像データは制御装置20に送られる。
制御装置20は、リードフレーム搬送装置100全体を制御する。制御装置20は、主な構成要素として、プロセッサ201と、メモリ202と、入出力インターフェイス(I/F)203と、通信I/F204とを有する。これらの各部は図示しないバスを介して互いに通信可能に接続されている。
プロセッサ201は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などの演算処理部である。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、リードフレーム搬送装置100の各部の動作を制御する。具体的には、プロセッサ201は、当該プログラムを実行することによって、上述した爪開閉機構、搬送機構、爪移動機構およびカメラ30a,30bの動作を制御する。
メモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびフラッシュメモリなどの不揮発性メモリによって実現される。メモリ202は、プロセッサ201によって実行されるプログラムおよび、プロセッサ201によって用いられるデータなどを記憶する。
入出力I/F203は、プロセッサ201とリードフレーム搬送装置100の各部との間で各種データを遣り取りするためのインターフェイスである。
通信I/F204は、リードフレーム搬送装置100と他の装置との間で各種データを遣り取りするための通信インターフェイスである。なお、通信方式は、無線LAN(Local Area Network)などによる無線通信方式であってもよいし、USB(Universal Serial Bus)などを利用した有線通信方式であってもよい。
制御装置20には、ディスプレイ205および操作部206が接続される。ディスプレイ205は、画像を表示可能な液晶パネルなどで構成される。操作部206は、リードフレーム搬送装置100に対するユーザの操作入力を受け付ける。操作部206は、典型的には、タッチパネル、キーボード、マウスなどで構成される。
(制御装置20の機能的構成)
図4は、制御装置20の機能的構成を説明するためのブロック図である。
図4を参照して、制御装置20は、ボンディング制御部210、爪開閉制御部211、搬送制御部212、爪移動制御部213、撮像制御部214,画像処理部215および主制御部216を有する。これらは、プロセッサ201がメモリ202に格納されたプログラムを実行することに基づいて実現される機能ブロックである。
ボンディング制御部210は、ボンディング装置4の動作を制御する。具体的には、ボンディング制御部210は、予め設定されているボンディング条件に従って、XYテーブル8をXY軸方向に駆動するためのテーブル用モータ22の動作を制御する。XYテーブル8をXY軸方向に駆動することによって、ボンディングヘッド7をXY軸方向に移動させることができる。さらにボンディング制御部210は、図示しないZ軸駆動用モータによってボンディングアーム5をZ軸方向に移動させることができる。
爪開閉制御部211は、爪開閉機構の動作を制御する。具体的には、爪開閉制御部211は、開閉用モータ19を駆動することによって偏芯ピン18を回転させる。偏芯ピン18の回転角度を制御することによって、搬送爪3の上側爪3aおよび下側爪3bによるリードフレーム1の把持および把持の解除を行なうことができる。
搬送制御部212は、搬送機構の動作を制御する。具体的には、搬送制御部212は、予め設定されたボンディング条件に従って搬送用モータ14を駆動することにより、スライド軸10に接続される搬送爪3をX軸方向に移動させることができる。
爪移動制御部213は、爪移動機構の動作を制御する。具体的には、爪移動制御部213は、ボールねじ15aを移動用モータ16aによって駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させることができる。また爪移動制御部213は、ボールねじ15bを移動用モータ16bによって駆動することにより、搬送爪3をY軸方向に移動させることができる。
撮像制御部214は、カメラ30a,30bによる撮像を制御する。具体的には、撮像制御部214は、搬送レール2aの溝部21とリードフレーム1との間のクリアランスを撮像するようにカメラ30aを制御する。また撮像制御部214は、搬送レール2bの溝部21とリードフレーム1との間のクリアランスを撮像するようにカメラ30bを制御する。
画像処理部215は、カメラ30a,30bの撮像により生成された画像データを取得する。画像処理部215は、カメラ30aにより取得された画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、搬送レール2aの溝部21とリードフレーム1との間のクリアランス量を検出する。画像処理部215は、カメラ30bにより取得された画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、搬送レール2bの溝部21とリードフレーム1との間のクリアランス量を検出する。画像処理部215は、検出したクリアランス量を主制御部216へ出力する。
主制御部216は、ボンディング制御部210、爪開閉制御部211、搬送制御部212、爪移動制御部213、撮像制御部214および画像処理部215を統括的に制御する。具体的には、主制御部216は、操作部206に入力されるボンディング条件などに基づいて、各部に対して制御指令を与える。
主制御部216はさらに、画像処理部215により検出された、搬送レール2a,2bの溝部21とリードフレーム1との間のクリアランス量を、予め設定されているクリアランス量の基準量と比較し、比較結果に基づいて、クリアランス量を基準量とするための搬送爪3のZ軸方向およびY軸方向の位置の補正量を算出する。主制御部216は、算出した補正量を示す信号を爪移動制御部213へ出力する。爪移動制御部213は、主制御部216から与えられた補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15a,15bおよび移動用モータ16a,16b)を駆動することにより、搬送爪3をY軸方向および/またはZ軸方向に移動させる。これにより、リードフレーム1と搬送レール2a,2bとを適正な位置関係に調整することができる。
(爪移動制御)
次に、実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100における搬送爪3の移動制御について説明する。
図5は、リードフレーム1と搬送レール2a,2bとの位置関係を説明するための図である。図5には、リードフレーム1、搬送レール2a,2bおよび搬送爪3のX軸方向に直交する断面が模式的に示されている。
図5では、リードフレーム1の第1の端部が搬送爪3によって持ち上げられることによって、リードフレーム1の第1の端部および第2の端部がそれぞれ、搬送レール2a,2bの溝部21に接触した状態となっている。この状態では、搬送中のリードフレーム1に振動が生じるおそれがある。
図5中の領域300aはカメラ30aの撮像領域を示し、領域300bはカメラ30bの撮像領域を示している。制御装置20において、画像処理部215は、カメラ30a,30bの撮像により得られた画像データを取得すると、この画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、画像データからリードフレーム1および搬送レール2a,2bを抽出する。画像処理部215は、抽出したリードフレーム1および搬送レール2a,2bの位置関係に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のクリアランス量を検出する。
図6には、リードフレーム1および搬送レール2bの位置関係が模式的に示される。図6(A)は、リードフレーム1が正しく搬送レール2bの溝部21内に位置している理想的な位置関係を示している。リードフレーム1が搬送レール2bの溝部21に接触しておらず、リードフレーム1と溝部21との間にはZ軸方向およびY軸方向のいずれにおいてもクリアランスが形成されている。以下の説明では、リードフレーム1の第1面1Aと溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量をC1とし、リードフレーム1の第2面1Bと溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量をC2とする。リードフレーム1と溝部21との間のY軸方向のクリアランス量をC3とする。図6(A)に示すクリアランス量C1~C3は、クリアランス量の基準量となる。
図6(B)は、リードフレーム1の第1の端部が持ち上げられてリードフレーム1に撓みが生じている状態でのリードフレーム1および搬送レール2bの位置関係を示している。図6(B)の例では、リードフレーム1の第1面1Aが溝部21と接触しているため、クリアランス量C1=0となっている。また、クリアランス量C2は基準量よりも大きくなっている。
図6(C)は、リードフレーム1の第1の端部が溝部21に接近している状態でのリードフレーム1および搬送レール2bの位置関係を示している。図6(C)の例では、クリアランス量C3は基準量よりも小さくなっている。図6(C)の例では、リードフレーム1は溝部21に接触していないものの、将来的にリードフレーム1の第1の端部が溝部21に接触する可能性がある。したがって、クリアランス量C3が基準量となるように、リードフレーム1をY軸方向に移動させることが好ましい。
図7は、実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100における搬送爪3の移動制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図7を参照して、制御装置20は、ステップS10により、爪開閉機構(偏芯ピン18および開閉用モータ19)を駆動することにより、搬送爪3によってリードフレーム1の第1の端部を把持する。
次に、制御装置20は、ステップS20により、搬送爪3により把持されたリードフレーム1と、搬送レール2a,2bとの位置関係を検出する。実施の形態1では、2台のカメラ30a,30bが、搬送レール2aの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスおよび、搬送レール2bの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスをそれぞれ撮像する。
次に、制御装置20は、ステップS30により、ステップS20にて検出されたリードフレーム1と搬送レール2a,2bとの位置関係に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21とのクリアランス量を検出する。実施の形態1では、制御装置20は、Z軸方向におけるクリアランス量(図6(A)のクリアランス量C1,C2)と、Y軸方向におけるクリアランス量(図6(A)のクリアランス量C3)とを検出する。
制御装置20は、ステップS40により、ステップS30により検出されたクリアランス量に基づいて、搬送爪3の位置の補正量を算出する。具体的には、制御装置20は、予め設定されている基準量に対する、検出されたクリアランス量の差分を算出し、算出した差分を零にするための、搬送爪3のZ軸方向およびY軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS50により、ステップS40で算出された補正量に従って爪移動機構を駆動して搬送爪3をZ軸方向および/またはY軸方向に移動させることにより、搬送爪3のZ軸方向およびY軸方向の位置を補正する。
制御装置20は、ステップS60により、搬送機構を駆動して、位置が補正された搬送爪3をX軸方向に沿って移動させることにより、リードフレーム1の搬送動作を実行する。
図8は、図7のステップS20~S50の詳細な処理手順を説明するためのフローチャートである。図8のステップS21,S22は図7のステップS20に含まれ、図8のステップS31,S32,S33は図7のステップS30に含まれる。図8のステップS41,S42,S43は図7のステップS40に含まれ、図8のステップS51,S52,S53は図7のステップS50に含まれる。
図8を参照して、制御装置20は、ステップS21にて、カメラ30aにより、搬送レール2aの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスを撮像する。
制御装置20は、ステップS31により、カメラ30aの撮像により生成された画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、リードフレーム1と搬送レール2aの溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量(図6のクリアランス量C1,C2に相当)を検出する。
制御装置20は、ステップS41により、ステップS31により検出されたZ軸方向のクリアランス量と基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS51により、ステップS41により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15aおよび移動用モータ16a)を駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させる。
制御装置20は、ステップS22に進み、カメラ30bにより、搬送レール2bの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスを撮像する。
制御装置20は、ステップS32により、カメラ30bの撮像により生成された画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、リードフレーム1と搬送レール2bの溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS42により、ステップS32により検出されたZ軸方向のクリアランス量と基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS52により、ステップS42により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15aおよび移動用モータ16a)を駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させる。すなわち、搬送レール2a側のクリアランス量および搬送レール2b側のクリアランス量に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置を段階的に補正する。これによると、搬送レール2a,2bのいずれか一方のクリアランス量に基づいて搬送爪3の位置を補正する構成に比べて、より確実にクリアランスを確保することができる。
制御装置20は、続いてステップS33により、カメラ30bの撮像により生成された画像データから、リードフレーム1と搬送レール2bの溝部21との間のY軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS43により、ステップS33により検出されたY軸方向のクリアランス量と基準量との差分に基づいて、搬送爪3のY軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS53により、ステップS43により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15bおよび移動用モータ16b)を駆動することにより、搬送爪3をY軸方向に移動させる。これにより、搬送爪3のY軸方向の位置を補正する。
以上説明したように、実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置によれば、カメラの撮像により検出された、リードフレームおよび搬送レールの位置関係からリードフレームおよび搬送レールの間のクリアランス量を検出し、検出したクリアランス量が基準量となるように搬送爪の位置を補正することにより、リードフレームと搬送レールとの間に適正なクリアランスを確保できる。これにより、搬送中のリードフレームが搬送レールに接触することを防止することができるため、リードフレームの振動による金属ワイヤの破断または剥離を抑制することができる。その結果、ボンディング工程における歩留まりを向上させることが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との位置関係を検出するためのセンサとして、2台のカメラ20a,20bを用いる構成について説明した。実施の形態2では、当該センサに光学センサを用いる構成について説明する。
図9は、実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置の上面図である。実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置100は、図1に示した実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置におけるカメラ30a,30bを、光学センサ40に置き換えたものである。
図9を参照して、光学センサ40は、リードフレーム1の第1面1AのZ軸方向上方に配置される。光学センサ40には、例えばレーザ変位計を用いることができる。光学センサ40は、リードフレーム1の第1面1AのZ軸方向の位置を測定し、測定値を制御装置20へ出力する。光学センサ40は、第1面1Aの変位を測定する「変位計」の一実施例に対応する。変位計には、レーザ変位計などの光学式の変位計に代えて、接触式、渦電流式または超音波式の変位計を用いることができる。
(爪移動制御)
次に、実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置100における搬送爪3の移動制御について説明する。
図10には、リードフレーム1および搬送レール2a,2bの位置関係の第1の例が模式的に示される。図10(A)は、リードフレーム1が正しく搬送レール2bの溝部21内に位置している理想的な位置関係を示している。リードフレーム1が搬送レール2bの溝部21に接触しておらず、リードフレーム1と溝部21との間にはZ軸方向およびY軸方向のいずれにおいてもクリアランスが形成されている。図10(B)は、リードフレーム1の第1の端部が持ち上げられている状態でのリードフレーム1および搬送レール2a,2bの位置関係を示している。図10(B)の例では、リードフレーム1が搬送レール2a,2bの溝部21に接触している。
光学センサ40は、発光素子41および受光素子42を有する。発光素子41は、リードフレーム1の第1面1Aに向けて光(レーザ光)を照射する。発光素子41から照射された光は、リードフレーム1の第1面1Aで反射される。受光素子42は、第1面1Aからの反射光を受光する。光学センサ40は、受光素子42の受光した反射光の位置および/または光量に応じた信号を制御装置20へ出力する。
図10(B)では、図10(A)に比べて、リードフレーム1の第1面1Aが傾いていることから、受光素子42における受光位置および/または受光量が変化する。制御装置20は、光学センサ40から受光位置および/または受光量を示す信号を受けると、当該信号に基づいて第1面1AのZ軸方向における変位量を算出する。
制御装置20は、算出した第1面1AのZ軸方向における変位量に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量を検出する。具体的には、制御装置20は、Z軸方向における変位量とZ軸方向のクリアランス量との関係を予め実験または計算によって導出しておき、この関係を用いて、変位量からクリアランス量を求めることができる。制御装置20は、検出されたZ軸方向のクリアランス量と基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
図11には、リードフレーム1および搬送レール2a,2bの位置関係の第2の例が模式的に示される。図11(A)は、リードフレーム1が正しく搬送レール2bの溝部21内に位置している理想的な位置関係を示している。図11(B)は、リードフレーム1の第2の端部が搬送レール2aの溝部21に接近している状態でのリードフレーム1および搬送レール2a,2bの位置関係を示している。
図11(B)では、リードフレーム1がY軸方向にずれていることによって、発光素子41から照射された光は、リードフレーム1上のリードがない空隙部分を通過している。そのため、受光素子42における受光量は0となっている。
制御装置20は、光学センサ40からの信号に基づいて第1面1AのY軸方向における変位量を算出する。制御装置20は、算出した第1面1AのY軸方向における変位量に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のY軸方向のクリアランス量を検出する。制御装置20は、検出されたY軸方向のクリアランス量と基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
図12は、実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置100における搬送爪3の移動制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。図12には、図7のステップS20~S50の詳細な処理手順が示される。図12のステップS25,S26は図7のステップS20に含まれ、図12のステップS35,S36は図7のステップS30に含まれる。図12のステップS45,S46は図7のステップS40に含まれ、図12のステップS55,S56は図7のステップS50に含まれる。
図12を参照して、制御装置20は、ステップS25にて、光学センサ40(レーザ変位計)の出力信号に基づいて、リードフレーム1の第1面1AのZ軸方向における変位量を検出する。
制御装置20は、ステップS35により、Z軸方向における変位量に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS45により、ステップS35により検出されたZ軸方向のクリアランス量と、基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS55により、ステップS45により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15aおよび移動用モータ16a)を駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させる。これにより、搬送爪3のZ軸方向の位置を補正する。
制御装置20は、ステップS26に進み、光学センサ40(レーザ変位計)の出力信号に基づいて、リードフレーム1の第1面1AのY軸方向における変位量を検出する。
制御装置20は、ステップS36により、Y軸方向における変位量に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のY軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS46により、ステップS36により検出されたY軸方向のクリアランス量と、基準量との差分に基づいて、搬送爪3のY軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS56により、ステップS46により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15bおよび移動用モータ16b)を駆動することにより、搬送爪3をY軸方向に移動させる。これにより、搬送爪3のY軸方向の位置を補正する。
以上説明したように、実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置によれば、光学センサにより検出された、リードフレームおよび搬送レールの位置関係からリードフレームおよび搬送レールの間のクリアランス量を検出し、検出したクリアランス量が基準量となるように搬送爪の位置を補正することにより、リードフレームと搬送レールとの間に適正なクリアランスを確保できる。これにより、搬送中のリードフレームが搬送レールに接触することを防止することができるため、リードフレームの振動による金属ワイヤの破断または剥離を抑制することができる。その結果、ボンディング工程における歩留まりを向上させることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3では、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との位置関係を検出するためのセンサとして、カメラ20a,20bおよび光学センサ40を用いる構成について説明する。
図13は、実施の形態3に係るリードフレーム搬送装置の上面図である。実施の形態3に係るリードフレーム搬送装置100は、図1に示した実施の形態1に係るリードフレーム搬送装置100に対して、光学センサ40を追加したものである。
光学センサ40は、実施の形態2に係るリードフレーム搬送装置100における光学センサ40を同じものである。光学センサ40は、例えばレーザ変位計であり、リードフレーム1の第1面1Aの変位量を検出する。
図14は、実施の形態3に係るリードフレーム搬送装置100における搬送爪3の移動制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。図14には、図7のステップS20~S50の詳細な処理手順が示される。図14のステップS21,S22,S26は図7のステップS20に含まれ、図14のステップS31,S32,S36は図7のステップS30に含まれる。図14のステップS41,S42,S46は図7のステップS40に含まれ、図14のステップS51,S52,S56は図7のステップS50に含まれる。
図14を参照して、制御装置20は、ステップS21にて、カメラ30aにより、搬送レール2aの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスを撮像する。
制御装置20は、ステップS31により、カメラ30aの撮像により生成された画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、リードフレーム1と搬送レール2aの溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS41により、ステップS31により検出されたZ軸方向のクリアランス量と、基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS51により、ステップS41により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15aおよび移動用モータ16a)を駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させる。
制御装置20は、ステップS22に進み、カメラ30bにより、搬送レール2bの溝部21とリードフレーム1との間に形成されるクリアランスを撮像する。
制御装置20は、ステップS32により、カメラ30bの撮像により生成された画像データに対して公知の画像処理を施すことにより、リードフレーム1と搬送レール2bの溝部21との間のZ軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS42により、ステップS32により検出されたZ軸方向のクリアランス量と基準量との差分に基づいて、搬送爪3のZ軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS52により、ステップS42により算出された補正量に従って爪移動機構(ボールねじ15aおよび移動用モータ16a)を駆動することにより、搬送爪3をZ軸方向に移動させる。これにより、搬送爪3のZ軸方向の位置を補正する。
制御装置20は、続いてステップS26により、光学センサ40(レーザ変位計)の出力信号に基づいて、リードフレーム1の第1面1AのY軸方向における変位量を検出する。
制御装置20は、ステップS36により、Y軸方向における変位量に基づいて、リードフレーム1と搬送レール2a,2bの溝部21との間のY軸方向のクリアランス量を検出する。
制御装置20は、ステップS46により、ステップS36により検出されたY軸方向のクリアランス量と、基準量との差分に基づいて、搬送爪3のY軸方向の位置の補正量を算出する。
制御装置20は、ステップS56により、ステップS46により算出された補正量に従って爪移動機能(ボールねじ15bおよび移動用モータ16b)を駆動することにより、搬送爪3をY軸方向に移動させる。これにより、搬送爪3のY軸方向の位置を補正する。
以上説明したように、実施の形態3に係るリードフレーム搬送装置によれば、カメラおよび光学センサにより検出された、リードフレーム1および搬送レール2a,2bの位置関係からリードフレームおよび搬送レールの間のクリアランス量を検出し、検出したクリアランス量が基準量となるように搬送爪の位置を補正することにより、リードフレームと搬送レールとの間に適正なクリアランスを確保できる。これにより、搬送中のリードフレームが搬送レールに接触することを防止することができるため、リードフレームの振動による金属ワイヤの破断または剥離を抑制することができる。その結果、ボンディング工程における歩留まりを向上させることが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 リードフレーム、2a,2b 搬送レール、3 搬送爪、3a 上側爪、3b 下側爪、5 ボンディングアーム、6 ボンディングツール、7 ボンディングヘッド、8 XYテーブル、10 スライド軸、11 アーム、12 ナット、13 ねじ軸、14 搬送用モータ、15a,15b ボールねじ、16a,16b 移動用モータ、18 偏芯ピン、19 開閉用モータ、20 制御装置、21 溝部、22 テーブル用モータ、30a,30b カメラ、40 光学センサ、41 発光素子、42 受光素子、100 リードフレーム搬送装置、201 プロセッサ、202 メモリ、203 入出力I/F、204 通信I/F、210 ボンディング制御部、211 爪開閉制御部、212 搬送制御部、213 爪移動制御部、214 撮像制御部、215 画像処理部、216 主制御部、300a,300b 撮像領域。

Claims (4)

  1. リードフレームを搬送するリードフレーム搬送装置であって、
    互いに平行に配設され、前記リードフレームを長手方向に沿って案内するための溝部を有する第1の搬送レールおよび第2の搬送レールと、
    前記第1の搬送レールに対して前記第1の搬送レールの前記長手方向に移動自在に設けられ、前記リードフレームを搬送する搬送爪と、
    前記搬送爪を前記長手方向に移動させるための搬送機構と、
    前記搬送爪の前記長手方向に垂直な方向における位置を移動させるための爪移動機構と、
    前記搬送機構および前記爪移動機構の動作を制御する制御装置と、
    前記リードフレームと前記溝部との位置関係を検出するためのセンサとを備え、
    前記制御装置は、
    前記センサにより検出された前記位置関係に基づいて前記リードフレームと前記溝部との間のクリアランス量を検出し、検出された前記クリアランス量が基準量となるように、前記爪移動機構によって前記搬送爪の位置を補正する、リードフレーム搬送装置。
  2. 前記センサは、
    前記リードフレームと前記第1の搬送レールの前記溝部との位置関係を撮像する第1のカメラと、
    前記リードフレームと前記第2の搬送レールの前記溝部との位置関係を撮像する第2のカメラとを含み、
    前記制御装置は、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの撮像により生成された画像データに基づいて、前記クリアランス量を検出する、請求項1に記載のリードフレーム搬送装置。
  3. 前記センサは、前記第1および前記第2の搬送レールに対する前記リードフレームの前記垂直な方向の変位量を検出する変位計を含み、
    前記制御装置は、前記変位計により検出された前記垂直な方向の変位量に基づいて、前記クリアランス量を検出する、請求項1に記載のリードフレーム搬送装置。
  4. 前記センサは、
    前記リードフレームと前記第1の搬送レールの前記溝部との位置関係を撮像する第1のカメラと、
    前記リードフレームと前記第2の搬送レールの前記溝部との位置関係を撮像する第2のカメラと、
    前記第1および前記第2の搬送レールに対する前記リードフレームの前記垂直な方向の変位量を検出する変位計とを含み、
    前記制御装置は、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの撮像により生成された画像データならびに前記変位計により検出された前記垂直な方向の変位量に基づいて、前記クリアランス量を検出する、請求項1に記載のリードフレーム搬送装置。
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