JP7198675B2 - 固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置 - Google Patents

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本発明は、固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置に関し、詳しくは、画素サイズを微細化することで撮像素子のコンパクト化および多画素化を図り、高精細な画像を撮像し得る光電変換部を備えた固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置に関するものである。
従来、固体撮像素子、例えばCMOS撮像素子においては、高精細な画像を撮影することができるように、画素サイズの微細化および多画素化を図るための技術開発が進められてきた。しかし、画素サイズが微細化されたことにより、光を電気信号に変換する光電変換部の面積が狭くなり、感度の低下につながることが問題となっていることから、感度を向上させるために、裏面照射型や光電変換膜積層型の構造のものが注目されており、研究開発が進められている。
このような技術としては、光電変換膜積層型の固体撮像素子において、各単位画素が3トランジスタ型とされたものが知られている(ここでは、従来技術1と称する:特許文献1を参照)。
従来技術1に関し、図25に光電変換膜積層型の3トランジスタ型の単位画素102´の等価回路図を示す。また、この従来技術1に関し、図26に画素駆動波形を、さらに図27に断面電位図を示す。光電変換膜(PL)811で発生した信号電荷は浮遊拡散容量(FD)813に蓄積され、単位画素が選択されて、リセットノイズが重畳された信号がアナログデジタル変換され読み出される。その後、浮遊拡散容量(FD)813がリセットされ、リセットレベルがアナログデジタル変換され読み出される。これを後リセット方式と称する。図26においてM-1フレームの1行目の単位画素102´のリセット後、リセットノイズの値が読み出される。その後、Mフレームの1行目の読み出しまでが1回の蓄積時間になる。単位画素102´が選択されて、リセットノイズが重畳された信号がアナログデジタル変換されて読み出される。このMフレーム1行目のリセットノイズが重畳された信号がアナログデジタル変換された値と、M-1フレーム1行目のリセットノイズがアナログデジタル変換された値では、リセットノイズが同じものであるので、センサ外部でのデジタル相関二重サンプリング処理により、リセットノイズが相殺されて、信号のみを相関二重分離して抽出することができる(特許文献2を参照)。このため、1フレーム1行の画素値を得るために、アナログデジタル変換回路は2回処理を行う必要がある。
一方で、光電変換膜積層型ではない表面照射型や裏面照射型においては、各単位画素が4トランジスタ型とされたものが知られている(ここでは、従来技術2と称する)。図28に、4トランジスタ型の単位画素102´の等価回路図を示す。
4トランジスタ型の基本動作は、画素が選択されて、まず浮遊拡散容量(FD)913がリセットされ、リセットノイズの値が単位画素102´とアナログデジタル変換回路(ADC)の間に配置されているアナログ相関二重サンプリング回路(CDS)により保持される。その後、転送トランジスタ(TX)912がオンになり、フォトダイオード(PD)920で蓄積された信号電荷が浮遊拡散容量(FD)913に転送され、リセットノイズが重畳された信号の値がアナログ相関二重サンプリング回路(CDS)に入力され、リセットノイズが相殺され、信号値のみが出力されて、アナログデジタル変換回路(ADC)でアナログデジタル変換処理が行われる。これを前リセット方式と称する。この場合、1フレーム1行の画素値を得るために、アナログデジタル変換回路は1回処理を行なえばよいので、アナログデジタル変換回路の処理速度が同じであれば、3トランジスタ型単位画素に比べ4トランジスタ型単位画素は最高フレーム周波数を2倍速にできるという利点がある。
そこで、4トランジスタ型単位画素に光電変換膜を積層することができれば、光電変換膜積層型による高感度化の利点と、4トランジスタ型でアナログ相関二重サンプリング回路を配置できることによる低ノイズ化や最高フレーム周波数の2倍速化の利点を併せ持つことができるので、好適である。
特開2013-070181号公報 特開2015-167343号公報
図29は、従来技術3に関し、従来の4トランジスタ型の単位画素102´に光電変換膜(PL)1011を積層した場合の等価回路図を示す。また、この従来技術に関し、図30にタイムチャートを、さらに、図31に断面電位図を示す。
この構造のものにおいては、ビアに金属を使用しているため、ビアの金属とフォトダイオード(ダイオード)のn-型シリコンとの両者の接合部において、エネルギー障壁ができてしまう。浮遊拡散容量(FD)1013のリセットの後、転送トランジスタ(TX)1012をオンして信号電荷を浮遊拡散容量(FD)1013に移動させた後、転送トランジスタ(TX)1012をオフすると、このエネルギー障壁によってビアに信号電荷が残ってしまい、以降のフレームに残像が現れてしまう。
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、光電変換膜積層型による高感度化の利点と、アナログ相関二重サンプリング回路を配置可能としたことによる低ノイズ化や最高フレーム周波数の2倍速化の利点を併せ持つことができ、さらに残像の発生を抑制し得る、固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の固体撮像素子は、
光電変換膜を積層するタイプの固体撮像素子の各単位画素が、転送トランジスタ、浮遊拡散容量リセットトランジスタ、ソースフォロアアンプトランジスタ、および選択トランジスタに加え、保持容量部の信号電荷をリセットする手段を備え、
前記光電変換膜と前記保持容量部をビアで接続するとともに、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの前記保持容量部で置き換えた構成としたことを特徴とするものである。
前記保持容量部の信号電荷をリセットする手段が、保持容量リセットトランジスタとされ、前記単位画素を5つのトランジスタにより構成してなることが好ましい。
前記単位画素からの画素信号が、素子内部のアナログ相関二重サンプリング回路およびアナログデジタル変換回路に順次入力されるように、前記単位画素が構成されていることが好ましい。
上記いずれかの固体撮像素子において、前記各単位画素からの画素信号が順次入力される、アナログ相関二重サンプリング回路およびアナログデジタル変換回路を備えることが好ましい。
前記保持容量リセットトランジスタの閾値を正電圧とする構成とすることが好ましい。
また、前記転送トランジスタの閾値を正電圧とする構成とすることが好ましい。
また、本発明の固体撮像素子の駆動回路は、
光電変換膜を積層するタイプの固体撮像素子の各単位画素を駆動する回路において、
選択トランジスタで前記単位画素を選択し、浮遊拡散容量リセットトランジスタで浮遊拡散容量部の信号電荷をリセットし、リセット電位を素子内部のアナログ相関二重サンプリング回路で保持し、転送トランジスタで保持容量部に蓄積された信号電荷を前記浮遊拡散容量部へ分配し、前記アナログ相関二重サンプリング回路でリセットノイズが重畳された画素信号の電圧情報から前記リセット電位を減算する処理を行って該リセットノイズをキャンセルし、アナログデジタル変換回路で信号成分をデジタル情報に変換し、保持容量リセット手段で前記保持容量部に分配された信号電荷をリセットする回路構成を備えたことを特徴とするものである。
前記保持容量リセット手段が保持容量リセットトランジスタであり、前記各単位画素の該保持容量リセットトランジスタのリセットタイミングを、当該単位画素の前記選択トランジスタがオフであるブランキング期間に行うことが好ましい。
前記各単位画素の前記保持容量リセットトランジスタのリセットが、ソフト的に行われることが好ましい。
また、本発明の撮像装置は、
上述したいずれかの固体撮像素子を備え、この固体撮像素子により得られた画像情報を出力する手段を備えたことを特徴とするものである。
光電変換膜積層型の固体撮像素子において、各単位画素を従来の4トランジスタ型の各トランジスタである、転送トランジスタ、浮遊拡散容量リセットトランジスタ、ソースフォロアアンプトランジスタ、および選択トランジスタに加え、保持容量リセット手段を備えた構成とするとともに、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの前記保持容量部で置き換えた構成にすることにより、固体撮像素子内部の各単位画素とアナログデジタル変換回路の間にアナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を設けた構成とすることができる。アナログ相関二重サンプリング回路を設けることが可能となったことで、1フレーム1行あたり1回のアナログデジタル変換処理の回数でアナログ信号をデジタル信号へ変換することができ、3トランジスタ型単位画素に比べ2倍速の高フレーム周波数化を図ることができる。また、アナログ相関二重サンプリング処理によりリセットノイズをキャンセルすることで、信号のみをアナログデジタル変換回路へ出力することができる。単位画素に保持容量リセット手段を配置し保持容量部の信号電荷をリセットすることで残像の発生を抑制することができる。
このように、本願発明の固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置によれば、超高精細映像を出力するための微細で多画素な撮像素子において、画素が微細であるために低下する感度を光電変換膜積層型によりカバーしつつ、撮像素子内部にアナログ相関二重サンプリング回路をアナログデジタル変換回路の前段に配置することを可能とすることで、リセットノイズを低減させ、かつ2倍速の高フレームレート化を図ることができる。また、保持容量リセット手段により保持容量部の信号電荷をリセットすることで残像の発生を抑制することを可能としている。このため、超多画素を高フレーム周波数で読みだす必要があるスーパーハイビジョン用の撮像機器等に対しても好適なものとすることができる。
本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施例1、4に係る固体撮像素子における単位画素の等価回路図を示すものである。 実施例1に係る固体撮像素子において、信号読出しを行った場合における画素回路への入力信号のタイムチャートを示すものである。 実施例1に係る固体撮像素子において、図3に示すタイムチャートの各段階における断面電位図を示すものである。 実施例1に係る固体撮像素子における、単位画素の平面模式図(A)と断面模式図(B)を示すものである。 本発明の実施例2に係る固体撮像素子における単位画素の等価回路図を示すものである。 実施例2に係る固体撮像素子において、信号読出しを行った場合における画素回路への入力信号のタイムチャートを示すものである。 実施例2に係る固体撮像素子において、図7に示すタイムチャートの各段階における断面電位図を示すものである。 実施例2に係る固体撮像素子における、単位画素の平面模式図(A)と断面模式図(B)を示すものである。 本発明の実施例3、5に係る固体撮像素子における単位画素の等価回路図を示すものである。 実施例3に係る固体撮像素子において、信号読出しを行った場合における画素回路への入力信号のタイムチャートを示すものである。 実施例3に係る固体撮像素子における、単位画素の平面模式図(A)と断面模式図(B)を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、単位画素の平面模式図を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、図13に示す単位画素の平面模式図のA-A’断面の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、図13に示す単位画素の平面模式図のB-B’断面の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、単位画素を構成する5種類の当該トランジスタの閾値を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、保持容量リセットトランジスタの断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)、および、保持容量リセットトランジスタの閾値を-0.5Vとした場合の断面模式図(c)と断面ポテンシャル図(d)を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、ソフトリセットの駆動回路として、RCフィルタ回路を用いた場合の例を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、ソフトリセットの駆動回路として、テーパード回路を用いた場合の例を示すものである。 実施例4に係る固体撮像素子における、ソフトリセットの駆動回路として、ハードリセットを行った後にソフトリセットを行う回路を用いた場合の例を示すものである。 実施例5に係る固体撮像素子において、信号読出しを行った場合における画素回路への入力信号のタイムチャートを示すものである。 実施例5に係る固体撮像素子における、単位画素の平面模式図を示すものである。 実施例5に係る固体撮像素子における、図22に示す単位画素の平面模式図のA-A’断面の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示すものである。 実施例5に係る固体撮像素子における、図22に示す単位画素の平面模式図のB-B’断面の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示すものである。 従来技術1に係る固体撮像素子における単位画素の等価回路図を示すものである。 従来技術1に係る固体撮像素子において、信号読出しを行った場合における画素回路への入力信号のタイムチャートを示すものである。 従来技術1に係る固体撮像素子において、図26に示すタイムチャートの各段階における断面電位図を示すものである。 従来技術2に係る固体撮像素子における単位画素の等価回路図を示すものである。 従来技術3に係る固体撮像素子における単位画素の等価回路図を示すものである。 従来技術3に係る固体撮像素子において、信号読出しを行った場合における画素回路への入力信号のタイムチャートを示すものである。 従来技術3に係る固体撮像素子において、図30に示すタイムチャートの各段階における断面電位図を示すものである。
以下、本発明の実施形態に係る固体撮像素子について、図面を参照しながら説明する。
図1は、単位画素の画素アレイを有する固体撮像素子、具体的には光電変換膜積層型CMOS撮像素子のシステム構成図である。光電変換膜積層型CMOS撮像素子100は、光電変換素子を含む単位画素102がアレイ状に2次元配列され、画素駆動配線103、垂直信号線104と接続している画素アレイ101を有するとともに、周辺回路として、列並列信号処理回路105、出力回路106、制御回路(タイミング制御回路107、リセット信号制御回路111)、水平走査回路108、垂直走査回路109およびマルチプレクサ回路110から構成されている。なお、列並列信号処理回路105は、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)、およびアナログデジタル変換回路(ADC)を含む構成となっている。
ここで、列並列信号処理回路105および水平走査回路108が、図1中の上方および下方に配されているのは、片側に配された場合に比べ、列並列信号処理回路105のレイアウト幅を単位画素幅の2倍にでき、1列あたり1個の列並列信号処理回路を配置することができるという理由からである。
なお、本発明の実施形態に係る撮像装置は、例えば図1に示す固体撮像素子を備え、さらに、例えば出力回路106からの信号を、そのまま、または所望の信号形態に変換して外部に出力する信号出力部を備えた装置であり、例えば、カメラやセンサ等を含む広義の撮像装置である。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置について図面を参照しつつ説明する。
図2は、実施例1に係る固体撮像素子に用いられる、単位画素102の等価回路図を示すものである。一方、図28に示す従来技術2におけるトランジスタ4個から構成される単位画素102´は、転送トランジスタ(TX)912、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RT)914、ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)915、選択トランジスタ(SL)916から構成される。
図2に示す実施例1に係る単位画素102の等価回路は、光電変換膜(PL)211から信号電荷を読み出す画素回路が、図28に示す回路構成に、保持容量部(SD)218、および保持容量リセットトランジスタ(RSD)219を追加した5トランジスタ型の単位画素102の回路構成とされている。
図2に示すように、光電変換膜(PL)211は、下部電極がビア(VIA)227(図5を参照)を通して保持容量部(SD)218に接続される。保持容量部(SD)218をリセットする保持容量リセットトランジスタ(RSD)219が保持容量部(SD)218と保持容量電源(SDVDD)224との間に接続される。転送トランジスタ(TX)212が保持容量部(SD)218と浮遊拡散容量(FD)213の間に接続される。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214が浮遊拡散容量(FD)213と浮遊拡散容量電源(FDVDD)223との間に接続される。浮遊拡散容量(FD)213はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)215のゲート電極に接続される。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)215と選択トランジスタ(SL)216がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)222と画素出力(OUT)217の間に接続される。
図3に、本実施例1に係る単位画素102の画素回路における入力信号のタイムチャートを示す。光電変換膜(PL)211、選択トランジスタ(SL)216、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214、転送トランジスタ(TX)212、保持容量リセットトランジスタ(RSD)219の入力信号のタイムチャートを示すものである。これらのラベルの後の(1)、(2)、(n)は、図1における画素アレイ101の何行目の単位画素であるかを表している。また、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)、およびアナログデジタル変換回路(ADC)の駆動タイミングのタイムチャートを示すものである。
図4に、単位画素102の光電変換膜(PL)211、ビア(VIA)227(図5を参照)、保持容量部(SD)218、転送トランジスタ(TX)212、浮遊拡散容量(FD)213に至る断面の断面電位図を示す。
図3と図4における(a)のタイミングでは、光電変換膜(PL)211の上部電極(UE)225(図5を参照)に低電圧または負電圧を加えており、光電変換膜(PL)211で信号電荷が発生し、光電変換膜(PL)211から保持容量部(SD)218へ信号電荷が移動し、保持容量部(SD)218で信号電荷が蓄積される。
(b)のタイミングでは、選択トランジスタ(SL)216がオンになり当該画素が選択され、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214がオンになり、浮遊拡散容量(FD)213がリセットされる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214がオフになった後の浮遊拡散容量(FD)213の電位にはリセットノイズが含まれている。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、リセットノイズを保持する。
(c)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX)212がオンになり、保持容量部(SD)218に蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)213へ移動する。
(d)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX)212がオフになり、保持容量部(SD)218に蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)213との間で分配される。この時浮遊拡散容量(FD)213では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位になる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位が入力され、リセットノイズがキャンセルされ、信号電荷のみが出力され、アナログデジタル変換回路(ADC)へ入力される。
(e)のタイミングでは、保持容量リセットトランジスタ(RSD)219がオンになり、保持容量部(SD)218の信号電荷がリセットされる。保持容量リセットトランジスタ(RSD)219がオンになる時には、当該画素の選択トランジスタ(SL)216がオフであることが好ましい。保持容量リセットトランジスタ(RSD)219がオフになった直後から、当該画素の信号電荷の蓄積が開始され、次のフレームの当該画素の転送トランジスタ(TX)212がオンになり再度オフになる直前までが1回の蓄積時間である。
図5に、本実施例1に係る単位画素102の平面模式図(A)とA-A’線の断面模式図(B)を示す。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214が浮遊拡散容量電源(FDVDD)223と浮遊拡散容量(FD)213の間に配置されている。転送トランジスタ(TX)212が、浮遊拡散容量(FD)213と保持容量部(SD)218の間に配置されている。保持容量リセットトランジスタ(RSD)219が保持容量部(SD)218と保持容量電源(SDVDD)224の間に配置されている。また、ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)215と選択トランジスタ(SL)216がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)222と画素出力(OUT)217の間に配置されている。浮遊拡散容量(FD)213は、金属配線部等によりソースフォロアアンプトランジスタ(SF)215のゲート電極に接続されている(後述する他の実施例において同様である)。保持容量部(SD)218は光電変換膜(PL)211の下部電極(LE)226にビア(VIA)227を通して接続されている。
図3におけるタイムチャートでは、光電変換膜(PL)211の上部電極(UE)225の電圧は低電圧または負電圧とされており、信号電荷は電子である場合を示している。図4における断面電位図においては、信号電荷は電子である場合を示している。しかしながら、信号電荷を正孔としても同様の効果を得ることができる。
単位画素102に用いられる、光電変換膜(PL)211の材料については、有機膜、結晶セレン膜、アモルファスシリコン膜、CIGS膜等の、光電変換作用を有する膜を用いることができる。また、光電変換膜(PL)211の材料として、アバランシェ増倍作用を有するものを用いることができる。
単位画素102における、光電変換膜(PL)211の上部電極(UE)225に用いられる材料としては、ITO、ZnOなど光透過性が高く電気導電性が高い材料であることが好ましい。また、光電変換膜(PL)211の下部電極(LE)226の材料については、アルミ、銅、金など、電気導電性が高い金属であることが好ましい。
図2における単位画素102では、保持容量リセットトランジスタ(RSD)219のドレインは保持容量電源(SDVDD)224に接続されている。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214のドレインは浮遊拡散容量電源(FDVDD)223に接続されている。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)215のドレインはソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)222に接続されている。保持容量リセットトランジスタ(RSD)219と浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)214はリセットの動作時にそれぞれの電源である保持容量電源(SDVDD)224と浮遊拡散容量電源(FDVDD)223の電位にノイズが入る可能性がある。そのため、保持容量電源(SDVDD)224、浮遊拡散容量電源(FDVDD)223とソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)222はそれぞれ互いに別の電源から配線されていることが好ましい。
実施例1の固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置においては、単位画素102を、従来技術2における4トランジスタ型のものに対して、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの保持容量部(SD)218で置き換え、さらに保持容量部(SD)218の信号電荷をリセットする手段として保持容量リセットトランジスタ(RSD)219を追加した5トランジスタ型としている。これにより、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を単位画素102とアナログデジタル変換回路(ADC)の間に配置することができる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を配置したことにより、1フレーム1行の画素値を読み出すために必要なアナログデジタル変換処理が1回ですむので、従来技術1における3トランジスタ型単位画素を用いた場合に比べ、最高フレーム周波数を2倍速にすることができる。また、アナログ相関二重サンプリング処理により、リセットノイズを低減することができる。画素の信号電荷を読み出した後に保持容量リセットトランジスタ(RSD)219で保持容量部(SD)218の信号電荷をリセットすることにより、残像の発生を抑制することができる。
このように、実施例1においては、超高精細映像を出力する微細で多画素な撮像素子において、画素が微細であることにより低下する感度を光電変換膜積層型で高感度化しつつ超多画素を高フレーム周波数で読み出すスーパーハイビジョン用撮像機器等に対しても好適である。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、実施例2のものは実施例1と共通する部分も多いので、以下の説明において、実施例1の各部に付した番号に200を加えた番号を、対応する実施例2の各部に付す。
図6は、実施例2に係る固体撮像素子(光電変換膜積層型CMOS撮像素子)に用いられる、単位画素102の等価回路図を示すものである。本等価回路は、光電変換膜(PL)411から信号電荷を読み出す画素回路が、従来技術2の図28に示す回路構成をベースとし、n-型シリコンのフォトダイオード(PD)920のノードを、n+型シリコンの保持容量部(SD)418で置き換えてなる4トランジスタ型の単位画素である。
図6に示すように、光電変換膜(PL)411は、下部電極(LE)426がビア(VIA)427を通して保持容量部(SD)418に接続される。転送トランジスタ(TX)412が保持容量部(SD)418と浮遊拡散容量(FD)413の間に接続される。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414が浮遊拡散容量(FD)413と浮遊拡散容量電源(FDVDD)423との間に接続される。浮遊拡散容量(FD)413はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)415のゲート電極に接続される。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)415と選択トランジスタ(SL)416がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)422と画素出力(OUT)417の間に接続される。
図7に、本実施例2に係る単位画素102の画素回路への入力信号のタイムチャートを示す。光電変換膜(PL)411、選択トランジスタ(SL)416、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414、および転送トランジスタ(TX)412の入力信号のタイムチャートを示すものである。これらのラベルの後の(1)、(2)、(n)は、図1における画素アレイ101の何行目の単位画素102であるかを表している。また、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)、アナログデジタル変換回路(ADC)の駆動タイミングのタイムチャートを示すものである。
図8に、本実施例2に係る単位画素102における光電変換膜(PL)411、ビア(VIA)427(図9を参照)、保持容量部(SD)418、転送トランジスタ(TX)412、浮遊拡散容量(FD)413に至る断面の断面電位図を示す。
図7と図8における、(a)のタイミングでは、光電変換膜(PL)411の上部電極(UE)425(図9を参照)に低電圧または負電圧を加えており、光電変換膜(PL)411で信号電荷が発生し、光電変換膜(PL)411から保持容量部(SD)418へ信号電荷が移動し、保持容量部(SD)418で信号電荷が蓄積される。
(b)のタイミングでは、選択トランジスタ(SL)416がオンになり当該画素が選択され、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414がオンになり、浮遊拡散容量(FD)413がリセットされる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414がオフになった後の浮遊拡散容量(FD)413の電位にはリセットノイズが含まれている。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、リセットノイズを保持する。
(c)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX)412がオンになり、保持容量部(SD)418に蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)413へ移動する。
(d)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX)412がオフになり、保持容量部(SD)418に蓄積されていた信号電荷が浮遊拡散容量(FD)413との間で分配される。この時浮遊拡散容量(FD)413では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位になる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位が入力され、リセットノイズがキャンセルされ、信号電荷の信号のみが出力され、アナログデジタル変換回路(ADC)へ入力される。
(e)のタイミングでは、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414と転送トランジスタ(TX)412が同時にオンになり、保持容量部(SD)418の信号電荷がリセットされる。
上記実施例1においては、保持容量リセットトランジスタ(RSD)219を配置し、これをオンすることにより保持容量部(SD)218の信号電荷をリセットしているが、本実施例2においては、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414と転送トランジスタ(TX)412を同時にオンすることにより保持容量部(SD)418の信号電荷をリセットしている。
浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414と転送トランジスタ(TX)412がオンになる時には、当該画素の選択トランジスタ(SL)416がオフであることが好ましい。1行目の浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD(1))のオンとオフのタイミングは、2行目の浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD(2))のオンとオフのタイミングと重ならないことが好ましい。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414と転送トランジスタ(TX)412がオフになった直後から、当該画素の信号電荷の蓄積が開始され、次のフレームの当該画素の転送トランジスタ(TX)412がオンになり再度オフになる直前までが1回の蓄積時間である。
図9に本実施例2に係る単位画素102の平面模式図(A)とA-A’線の断面模式図(B)を示す。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414が浮遊拡散容量電源(FDVDD)423と浮遊拡散容量(FD)413の間に配置されている。転送トランジスタ(TX)412が浮遊拡散容量(FD)413と保持容量部(SD)418の間に配置されている。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)415と選択トランジスタ(SL)416がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)422と画素出力(OUT)417の間に配置されている。浮遊拡散容量(FD)413はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)415のゲート電極に接続されている。保持容量部(SD)418は光電変換膜(PL)411の下部電極(LE)426にビア(VIA)427により接続されている。
本実施例2の固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置においては、単位画素102を、従来技術2における4トランジスタ型のものに対して、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの保持容量部(SD)418で置き換える構成としている。これにより、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を単位画素102とアナログデジタル変換回路(ADC)の間に配置することができる。
アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を配置したことにより、1フレーム1行の画素値を読み出すために必要なアナログデジタル変換処理が1回ですむので、従来技術1における3トランジスタ型単位画素を用いた場合に比べ、最高フレーム周波数を2倍速にすることができる。また、アナログ相関二重サンプリング処理により、リセットノイズを低減することができる。さらに、画素の信号電荷を読み出した後に浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)414と転送トランジスタ(TX)412をオンにして保持容量部(SD)418をリセットしているので、残像の発生を抑制することができる。
このように、実施例2においては、超高精細映像を出力する微細で多画素な固体撮像素子において、画素が微細であることにより低下する感度を光電変換膜積層型で高感度化しつつ超多画素を高フレーム周波数で読み出すスーパーハイビジョン用撮像機器等に対しても好適である。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、実施例3のものは実施例1と共通する部分も多いので、以下の説明において、実施例1の各部に付した番号に400を加えた番号を、対応する実施例3の各部に付す。
なお、本実施例3については実施例1の回路構成を基にして画素の読み出し回路部を2画素で共有する構造としたものである。
図10は、本実施例3に係る固体撮像素子(光電変換膜積層型CMOS撮像素子)に用いられる、単位画素102の等価回路図を示すものである。本等価回路は、光電変換膜(PL1、2)611A、Bから信号電荷を読み出す画素回路が、従来技術2の図28に示す回路構成をベースとし、n-型シリコンのフォトダイオード(PD)920のノードを、n+型シリコンの保持容量部(SD1、2)618A、Bで置き換え、保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)619A、Bを追加し、画素の読み出し回路部を2画素で共有する構造とした、1画素当たり3.5トランジスタの構成とされた単位画素である。
図10(図12も参照)に示すように、光電変換膜(PL1、2)611A、Bは、下部電極(LE1、2)626A、Bがビア(VIA1、2)627A、Bを通して保持容量部(SD1、2)618A、Bに接続される。保持容量部(SD1、2)618A、Bをリセットする保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)619A、Bが保持容量部(SD1、2)618A、Bと保持容量電源(SDVDD1、2)624A、Bとの間に接続される。転送トランジスタ(TX1、2)612A、Bが保持容量部(SD1、2)618A、Bと浮遊拡散容量(FD)613の間に接続される。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614が浮遊拡散容量(FD)613と浮遊拡散容量電源(FDVDD)623との間に接続される。浮遊拡散容量(FD)613はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)615のゲート電極に接続される。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)615と選択トランジスタ(SL)616がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)622と画素出力(OUT)617の間に接続される。
図10(図12も参照)に示す画素回路102の構成は、光電変換膜(PL1、2)611A、B、ビア(VIA1、2)627A、B、保持容量部(SD1、2)618A、B、転送トランジスタ(TX1、2)612A、B、保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)619A、B、および保持容量電源(SDVDD1、2)624A、Bが2画素の各々に対応するように1対ずつ設けられており、浮遊拡散容量(FD)613、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614、ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)615、選択トランジスタ(SL)616、画素出力(OUT)617、浮遊拡散容量電源(FDVDD)623、およびソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)622が、2画素で共有するように各々1つずつ設けられている。
図11に、本実施例3に係る単位画素102における画素回路への入力信号のタイムチャートを示す。光電変換膜(PL1、2)611A、B、選択トランジスタ(SL)616、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614、転送トランジスタ(TX1、2)612A、Bの入力信号のタイムチャートを示すものである。これらのラベルの後の(1、2)(3、4)は、図1における画素アレイ101の何行目の単位画素102であるかを表している。また、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)、アナログデジタル変換回路(ADC)の駆動タイミングのタイムチャートを示すものである。
なお、2画素の各々に対応するように2つ設けられた部位のうち、符号の後にAの文字が付されたものは、奇数番目の行の画素を駆動する際に用いられる部位であり、一方、符号の後にBの文字が付されたものは、偶数番目の行の画素を駆動する際に用いられる部位である。ただし、以下の説明では、代表的に1行目と2行目についてのみの説明を行う。
図11における(a)のタイミングでは、光電変換膜(PL1、2)611A、Bの上部電極(UE)625(図12を参照)に低電圧または負電圧を加えており、光電変換膜(PL1、2)611A、Bで信号電荷が発生し、光電変換膜(PL1、2)611A、Bから保持容量部(SD1、2)618A、Bへ信号電荷が移動し、保持容量部(SD1、2)618A、Bで信号電荷が蓄積される。
1行目の(b)のタイミングでは、選択トランジスタ(SL)616がオンになり当該画素が選択され、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614がオンになり、浮遊拡散容量(FD)613がリセットされる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614がオフになった後の浮遊拡散容量(FD)613の電位にはリセットノイズが含まれている。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、リセットノイズを保持する。
(c)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX1)612Aがオンになり、保持容量部(SD1)618Aに蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)613へ移動する。
(d)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX1)612Aがオフになり、保持容量部(SD1)618Aに蓄積されていた信号電荷が浮遊拡散容量(FD)613との間で分配される。この時浮遊拡散容量(FD)613では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位になる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位が入力され、リセットノイズがキャンセルされ、信号電荷の信号のみが出力され、アナログデジタル変換回路(ADC)へ入力される。
2行目の(b)のタイミングでは、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614がオンになり、浮遊拡散容量(FD)613がリセットされる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614がオフになった後の浮遊拡散容量(FD)613の電位にはリセットノイズが含まれている。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、リセットノイズを保持する。
2行目の(c)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX2)612Bがオンになり、保持容量部(SD2)618Bに蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)613へ移動する。
2行目の(d)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX2)612Bがオフになり、保持容量部(SD2)618Bに蓄積されていた信号電荷が浮遊拡散容量(FD)613との間で分配される。この時浮遊拡散容量(FD)613では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位になる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位が入力され、リセットノイズがキャンセルされ、信号電荷のみが出力され、アナログデジタル変換回路(ADC)へ入力される。
次に1行目の(e)のタイミングでは、保持容量リセットトランジスタ(RSD1)619Aがオンになり、保持容量部(SD1)618Aがリセットされる。保持容量リセットトランジスタ(RSD1)619Aがオンになる時には、当該画素の選択トランジスタ(SL)616がオフであることが好ましい。保持容量リセットトランジスタ(RSD1)619Aがオフになった直後から、当該画素の信号電荷の蓄積が開始され、次のフレームの当該画素の転送トランジスタ(TX1)612Aがオンになり再びオフになる直前までが1回の蓄積時間である。
次に2行目の(e)のタイミングでは、保持容量リセットトランジスタ(RSD2)619Bがオンになり、保持容量部(SD2)618Bがリセットされる。保持容量リセットトランジスタ(RSD2)619Bがオンになる時には、当該画素の選択トランジスタ(SL)616がオフであることが好ましい。保持容量リセットトランジスタ(RSD2)619Bがオフになった直後から、当該画素の信号電荷の蓄積が開始され、次のフレームの当該画素の転送トランジスタ(TX2)612Bがオンになり再びオフになる直前までが1回の蓄積時間である。
図12に本実施例3に係る単位画素102の平面模式図(A)とA-A’線の断面模式図(B)を示す。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)614が浮遊拡散容量電源(FDVDD)623と浮遊拡散容量(FD)613の間に配置されている。転送トランジスタ(TX1、2)612A、Bが浮遊拡散容量(FD)613と保持容量部(SD1、2)618A、Bの間に配置されている。保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)619A、Bが保持容量部(SD1、2)618A、Bと保持容量電源(SDVDD1、2)624A、Bの間に配置されている。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)615と選択トランジスタ(SL)616がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)622と画素出力(OUT)617の間に配置されている。浮遊拡散容量(FD)613はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)615のゲート電極に接続されている。保持容量部(SD1、2)618A、Bは光電変換膜(PL1、2)611A、Bの下部電極(LE1、2)626A、Bに対してビア(VIA1、2)627A、Bを用いて接続されている。
本実施例3に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置においては、単位画素102を、例えば、従来技術2の4トランジスタ型のものに対して、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの保持容量部(SD1、2)618A、Bで置き換え、さらに保持容量部(SD1、2)618A、Bの信号電荷をリセットするトランジスタとして保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)619A、Bを追加した5トランジスタ型を基にして、画素の読み出し回路を2画素共有とする構造としている。2画素で7トランジスタを備えているので、1画素あたり3.5トランジスタで構成することができ、より微細な画素サイズにおいて本単位画素102を配置することができる。
これにより、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を単位画素とアナログデジタル変換回路(ADC)の間に配置することができる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を配置したことにより、1フレーム1行の画素値を読み出すために必要なアナログデジタル変換処理が1回ですむので、従来技術1における3トランジスタ型単位画素を用いた場合に比べ、最高フレーム周波数を2倍速にすることができる。また、アナログ相関二重サンプリング処理により、リセットノイズを低減することができる。画素の信号電荷を読み出した後に保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)619A、Bをオンにして保持容量部(SD1,2)618A、Bの信号電荷をリセットすることにより、残像の発生を抑制することができる。
このように、実施例3においては、超高精細映像を出力する微細で多画素な撮像素子において、画素が微細であることにより低下する感度を光電変換膜積層型で高感度化しつつ、超多画素を高フレーム周波数で読み出すスーパーハイビジョン用撮像機器等に対しても好適である。
<実施例4>
ところで、図2に示すような5トランジスタ型の画素に光電変換膜を積層した画素構造では、従来技術2の4トランジスタ型のものに対して、光電変換膜を積層しn-型シリコンと接合するために、ビアを金属で形成する必要があるが、ビアとn-型シリコンの接合は障壁になるので、残留電荷をリセットする手段が必要になる。この対策として、n-型シリコンのノードをn+型シリコンで置き換え保持容量とすると障壁は解消されるが、転送トランジスタ(TX)での保持容量(SD)から浮遊拡散容量(FD)への電荷の転送時に保持容量(SD)と浮遊拡散容量(FD)で電荷が分配されるので、保持容量(SD)の残留電荷をリセットする手段が必要になる。そのリセット手段として、保持容量リセットトランジスタ(RSD)を配置すると、この保持容量リセットトランジスタのリセットノイズを低減することが必要となる。
そこで、本実施例4においては、基本的には、図1~5の図面で説明した点において実施例1と類似の構成を有しているものの、その他の特有の構成を有するように構成されている。以下、実施例4に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置について説明する。なお、以下の説明において、実施例1と共通して使用する図面における、実施例4の各部材の符号については、図面に記載された符号に1000を加えた符号に読み替えて用いるものとし、実施例4用に新たに作成した図面の各部材については、実施例1と類似する部材に付した符号に1000を加えた符号を、対応する実施例4の各部材に付すものとする。
すなわち、図13に示すように、浮遊拡散容量電源(FDVDD)1223と浮遊拡散容量(FD)1213と保持容量(SD)1218と保持容量電源(SDVDD)1224とソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)1222と画素出力(OUT)1217の各領域間の拡散層、さらには、ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1215と選択トランジスタ(SL)1216の領域間の拡散層は、n+型注入領域1231とされている。これにより、各領域は高濃度に不純物がドープされたn+型のシリコンとなり、電気導電性が高く、金属のビアとのコンタクト抵抗が低い領域になる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1214の下部は、n-型注入領域1232とされている。これにより、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1214の閾値が-0.5Vに調整されている。単位画素102は領域全体にp型注入領域1233がされている。これにより、単位画素102領域にpウエルが形成される。pウエルは単位画素102の領域全体ではなく、部分的に形成されていてもよい。
図14に、本実施例4に係る単位画素102の平面模式図(図13)における、A-A’線の断面模式図(a)、および断面ポテンシャル図(b)を示す。また、図15に、本実施例4に係る単位画素102の平面模式図(図13)における、B-B’線の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示す。
図16に、本実施例4に係る単位画素102における各トランジスタのON状態に移行するための閾値を示す。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1214のチャネルはn-型になっており、閾値は-0.5Vであり、前述したように、図14(b)の断面ポテンシャル図において障壁が低くなっている。この値は通常リセットトランジスタ用のトランジスタに用いられるものである。転送トランジスタ(TX)1212とソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1215と選択トランジスタ(SL)1216と保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のチャネルはp型になっており、閾値は0.4Vであり、図14(b)および図15(b)の断面ポテンシャル図において障壁が高くなっている。この値は通常ソースフォロアアンプトランジスタ用に用いられるものである。
図17に、本実施例4による、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219に通常ソースフォロアアンプトランジスタ用のトランジスタを用いた場合の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示す。光電変換膜(PL)1211で発生した信号電荷がビア(VIA)1227を経由して保持容量(SD)1218に蓄積するが、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219の閾値が0.4Vと高く、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のチャネルの障壁が高くなるので、保持容量(SD)1218に蓄積できる飽和信号量が多くなることが明らかである。
これに対し、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1319に通常リセットトランジスタ用のトランジスタを用いた場合の断面模式図(c)と断面ポテンシャル図(d)を示す。
保持容量リセットトランジスタ(RSD)1319の閾値が-0.5Vと低く、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1319のチャネルの障壁が低くなるので、保持容量(SD)1318に蓄積できる飽和信号量が少なくなることが明らかである。
本実施例4では、転送トランジスタ(TX)1212に通常ソースフォロアアンプトランジスタ用のトランジスタを用いている。これは、保持容量(SD)1218のノードをn-型のシリコンからn+型のシリコンへ置き換えたことに対応して、転送トランジスタ(TX)1212の種類を置き換えたものである。
本実施例4では、上記単位画素102の保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセットタイミングを、当該単位画素102の選択トランジスタ(SL)1216がオフであるブランキング期間としている。これにより、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセット動作に必要な時間を長くとることができるので、リセット手段についてハードリセットではなくソフトリセットを選択することができる。ハードリセットとはトランジスタを強反転領域で動作させるものであり、ソフトリセットとはトランジスタを弱反転領域で動作させるものであって、ハードリセットよりもソフトリセットの方がリセットノイズが少ないことが知られている(例えば、Bedabrata Pain et al.,“Analysis and enhancement of low-Light level performance of photodiode-type CMOS active pixel imagers operated with sub-threshold reset”, IEEE Workshop on Charge-Coupled Devices and Advanced Image Sensors, 1999, pp.140-143,を参照)。これにより、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセットノイズを低減することができる。
図18に、本実施例4に係る固体撮像素子におけるソフトリセットの駆動回路として、RCフィルタ回路を用いた場合の例を示す。すなわち、タイミング制御回路107から所定のタイミングで出力されたパルス信号は、抵抗とコンデンサ等から構成されるリセット信号制御回路111により図示するような波形のリセット信号に変換される。このリセット信号は、画素駆動配線103を介して各単位画素102に入力される。
また、図19に、本実施例4に係る固体撮像素子におけるソフトリセットの駆動回路として、テーパード回路を用いた場合の例を示す。この場合には、リセット信号制御回路111がD/Aコンバータ(DAC)等で構成されており、図示するような波形のリセット信号を出力するように形成されている。
また、図20に、本実施例4に係る固体撮像素子におけるソフトリセットの駆動回路として、ハードリセットを行った後にソフトリセットを行う回路を用いた場合の例を示す。すなわち、タイミング制御回路107から所定のタイミングで出力されたパルス信号は、リセット信号制御回路111において、ブランキング期間に、最初にハードリセットが、次に、ソフトリセットが施され、図示するような波形(V1、V2)のリセット信号に変換される。このリセット信号は、画素駆動配線103を介して各単位画素102に入力される。ソフトリセットはリセットノイズが少ないが、その一方で残像が残り易いので、一旦ハードリセットを行ってからソフトリセットを行うことにより、残像、リセットノイズのいずれも少ないリセット操作を行うことが可能となる。
なお、保持容量リセットトランジスタの閾値ばらつきはアナログ相関二重サンプリング回路で低減することができる。
なお、本実施例4においては、図4(実施例1と共通図)の断面電位図に示すように、光電変換膜(PL)1211の上部電極(UE)1225の電圧は低電圧または負電圧とされており、信号電荷は電子であることが明らかである。しかしながら、信号電荷を正孔としても同様の効果を得ることができる。信号電荷を正孔とする場合は、光電変換膜(PL)1211の上部電極(UE)1225の電圧は正電圧とする。
また、単位画素102に用いられる、光電変換膜(PL)1211の材料については、有機膜、結晶セレン膜、アモルファスシリコン膜、CIGS膜等の、光電変換作用を有する膜を用いることができる。また、光電変換膜(PL)1211の材料として、アバランシェ増倍作用を有するものを用いることができる。
単位画素102における、光電変換膜(PL)1211の上部電極(UE)1225に用いられる材料としては、ITO、ZnOなど光透過性が高く電気導電性が高い材料であることが好ましい。また、光電変換膜(PL)1211の下部電極(LE)1226の材料としては、アルミ、銅、金など、電気導電性が高い金属であることが好ましい。
また、本実施例4においては、図2(実施例1と共通図)における単位画素102では、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のドレインは保持容量電源(SDVDD)1224に接続されている。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1214のドレインは浮遊拡散容量電源(FDVDD)1223に接続されている。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1215のドレインはソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)1222に接続されている。保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219と浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1214はリセットの動作時にそれぞれの電源である保持容量電源(SDVDD)1224と浮遊拡散容量電源(FDVDD)1223の電位にノイズが入る可能性がある。そのため、保持容量電源(SDVDD)1224、浮遊拡散容量電源(FDVDD)1223とソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)1222はそれぞれ互いに別の電源から配線されていることが好ましい。
本実施例4の固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置においては、単位画素102を、従来技術2における4トランジスタ型のものに対して、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの保持容量(SD)1218で置き換え、更に保持容量(SD)1218の信号電荷をリセットする手段として保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219を追加した5トランジスタ型とし、更に、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219の閾値を0.4Vとし、転送トランジスタ(TX)1212の閾値を0.4Vとしている。また、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセットのタイミングを当該画素の選択トランジスタ(SL)1216がオフであるブランキング期間に設定しており、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセットの手段をソフトリセットとしている。
これにより、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を単位画素102とアナログデジタル変換回路(ADC)の間に配置することができる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を配置したことにより、1フレーム1行の画素値を読み出すために必要なアナログデジタル変換処理が1回ですむので、従来技術1における3トランジスタ型単位画素を用いた場合に比べ、最高フレーム周波数を2倍速にすることができる。アナログ相関二重サンプリング処理により、リセットノイズを低減することができる。画素の信号電荷を読み出した後に保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219で保持容量(SD)1218の信号電荷をリセットすることにより、残像の発生を抑制することができる。保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219の閾値を0.4Vとすることで、保持容量(SD)1218の飽和信号量を大きくすることができる。転送トランジスタ(TX)1212の閾値を0.4Vとすることで、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの前記保持容量(SD)1218で置き換えた構成に対応して、適切な電荷の分配をすることができる。保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセットタイミングを当該画素の選択トランジスタ(SL)1216がオフであるブランキング期間とすることで、リセット手段にハードリセットより長時間が必要なソフトリセットとすることができ、保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219のリセットノイズを低減することができる。保持容量リセットトランジスタ(RSD)1219の閾値ばらつきはアナログ相関二重サンプリング回路(CDS)で低減することができる。
このように、実施例4においては、超高精細映像を出力する微細で多画素な撮像素子において、画素が微細であることにより低下する感度を光電変換膜積層型で高感度化しつつ超多画素を高フレーム周波数で読み出すスーパーハイビジョン用撮像機器等に対しても好適である。
<実施例5>
以下、実施例5に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、実施例5のものは実施例3と共通する部分も多いので、以下の説明において、実施例3と共通して使用する図面における実施例5の各部材の符号については、図面に記載された符号に1000を加えた符号に読み替えて用いるものとし、実施例5用に新たに作成した図面の各部材については、実施例3と類似する部材に付した符号に1000を加えた符号を、対応する実施例5の各部材に付すものとする。
なお、本実施例については、実施例4の画素の読み出し回路部を2画素で共有する構造としたものである。
図10(実施例3と共通図)は、本実施例5に係る固体撮像素子(光電変換膜積層型CMOS撮像素子)に用いられる、単位画素102の等価回路図を示すものである。本等価回路は、光電変換膜(PL1、2)1611A、Bから信号電荷を読み出す画素回路が、実施例4の図2に示す回路構成をベースとし、画素の読み出し回路部を2画素で共有する構造とした、1画素当たり3.5トランジスタの構成とされた単位画素である。
図22に示すように、光電変換膜(PL1、2)1611A、Bは、下部電極(LE1、2)1626A、Bがビア(VIA1、2)1627A、B(図23、24を参照)を通して保持容量(SD1、2)1618A、Bに接続される。保持容量(SD1、2)1618A、Bをリセットする保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bが保持容量(SD1、2)1618A、Bと保持容量電源(SDVDD1、2)1624A、Bとの間に接続される。転送トランジスタ(TX1、2)1612A、Bが保持容量(SD1、2)1618A、Bと浮遊拡散容量(FD)1613の間に接続される。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614が浮遊拡散容量(FD)1613と浮遊拡散容量電源(FDVDD)1623との間に接続される。浮遊拡散容量(FD)1613はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1615のゲート電極に接続される。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1615と選択トランジスタ(SL)1616がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)1622と画素出力(OUT)1617の間に接続される。
本実施例5において、図10に示す画素回路102の構成は、光電変換膜(PL1、2)1611A、B、ビア(VIA1、2)1627A、B(図23、24を参照)、保持容量(SD1、2)1618A、B、転送トランジスタ(TX1、2)1612A、B、保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、B、および保持容量電源(SDVDD1、2)1624A、Bが2画素の各々に対応するように1対ずつ設けられており、浮遊拡散容量(FD)1613、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614、ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1615、選択トランジスタ(SL)1616、画素出力(OUT)1617、浮遊拡散容量電源(FDVDD)1623、およびソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)1622が、2画素で共有するように各々1つずつ設けられている。
図21に、本実施例5に係る単位画素102における画素回路への入力信号のタイムチャートを示す。光電変換膜(PL1、2)1611A、B、選択トランジスタ(SL)1616、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614、転送トランジスタ(TX1、2)1612A、B、保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bの入力信号のタイムチャートを示すものである。これらのラベルの後の(1、2)(3、4)は、図1における画素アレイ101の何行目の単位画素102であるかを表している。また、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)、アナログデジタル変換回路(ADC)の駆動タイミングのタイムチャートを示すものである。
なお、2画素の各々に対応するように2つ設けられた部位のうち、符号の後にAの文字が付されたものは、奇数番目の行の画素を駆動する際に用いられる部位であり、一方、符号の後にBの文字が付されたものは、偶数番目の行の画素を駆動する際に用いられる部位である。ただし、以下の説明では、代表的に1行目と2行目についてのみの説明を行う。
図21における(a)のタイミングでは、光電変換膜(PL1)1611Aの上部電極(UE)1625(図23、24を参照)に低電圧または負電圧を加えており、光電変換膜(PL1)1611Aで信号電荷が発生し、光電変換膜(PL1)1611Aから保持容量(SD1)1618Aへ信号電荷が移動し、保持容量(SD1)1618Aで信号電荷が蓄積される。ここで、光電変換膜(PL1)1611Aの上部電極(UE)1625(図23、24を参照)には正電圧を加えていても良い。
1行目の(b)のタイミングでは、選択トランジスタ(SL)1616がオンになり当該画素が選択され、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614がオンになり、浮遊拡散容量(FD)1613がリセットされる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614がオフになった後の浮遊拡散容量(FD)1613の電位にはリセットノイズが含まれている。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、リセットノイズを保持する。
(c)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX1)1612Aがオンになり、保持容量(SD1)1618Aに蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)1613へ移動する。
(d)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX1)1612Aがオフになり、保持容量(SD1)1618Aに蓄積されていた信号電荷が浮遊拡散容量(FD)1613との間で分配される。この時浮遊拡散容量(FD)1613では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位になる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位が入力され、リセットノイズがキャンセルされ、信号電荷の信号のみが出力され、アナログデジタル変換回路(ADC)へ入力される。
2行目の(a’)のタイミングでは、光電変換膜(PL2)1611Bの上部電極(UE)1625(図23、24を参照)に低電圧または負電圧を加えており、光電変換膜(PL2)1611Bで信号電荷が発生し、光電変換膜(PL2)1611Bから保持容量(SD2)1618Bへ信号電荷が移動し、保持容量(SD2)1618Bで信号電荷が蓄積される。ここで、光電変換膜(PL2)1611Bの上部電極(UE)1625(図23、24を参照)には正電圧を加えていても良い。
(b’)のタイミングでは、浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614がオンになり、浮遊拡散容量(FD)1613がリセットされる。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614がオフになった後の浮遊拡散容量(FD)1613の電位にはリセットノイズが含まれている。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、リセットノイズを保持する。
(c’)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX2)1612Bがオンになり、保持容量(SD2)1618Bに蓄積されていた信号電荷の一部が浮遊拡散容量(FD)1613へ移動する。
(d’)のタイミングでは、転送トランジスタ(TX2)1612Bがオフになり、保持容量(SD2)1618Bに蓄積されていた信号電荷が浮遊拡散容量(FD)1613との間で分配される。この時浮遊拡散容量(FD)1613では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位になる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)では、信号電荷とリセットノイズが含まれた電位が入力され、リセットノイズがキャンセルされ、信号電荷のみが出力され、アナログデジタル変換回路(ADC)へ入力される。
次に1行目の(e)のタイミングでは、保持容量リセットトランジスタ(RSD1)1619Aがオンになり、保持容量(SD1)1618Aがリセットされる。保持容量リセットトランジスタ(RSD1)1619Aがオンとなり、その後オフとなる時は、当該画素の選択トランジスタ(SL)1616がオフであるブランキング期間とする。保持容量リセットトランジスタ(RSD1)1619Aをオンとし、その後オフとする手段は、ソフトリセットとする。保持容量リセットトランジスタ(RSD1)1619Aがオフになった直後から、当該画素の信号電荷の蓄積が開始され、次のフレームの当該画素の転送トランジスタ(TX1)1612Aがオンになり再びオフになる直前までが1回の蓄積時間である。
次に2行目の(e’)のタイミングでは、保持容量リセットトランジスタ(RSD2)1619Bがオンになり、保持容量(SD2)1618Bがリセットされる。保持容量リセットトランジスタ(RSD2)1619Bがオンとなり、その後オフとなる時は、当該画素の選択トランジスタ(SL)1616がオフであるブランキング期間とする。保持容量リセットトランジスタ(RSD2)1619Bをオンとし、その後オフとする手段は、ソフトリセットとする。保持容量リセットトランジスタ(RSD2)1619Bがオフになった直後から、当該画素の信号電荷の蓄積が開始され、次のフレームの当該画素の転送トランジスタ(TX2)1612Bがオンになり再びオフになる直前までが1回の蓄積時間である。
図22に、本実施例5に係る単位画素102の平面模式図を示す。図23に、図22の平面模式図におけるA-A’線の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示す。図24に、図22の平面模式図におけるB-B’線の断面模式図(a)と断面ポテンシャル図(b)を示す。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614が浮遊拡散容量電源(FDVDD)1623と浮遊拡散容量(FD)1613の間に配置されている。転送トランジスタ(TX1、2)1612A、Bが浮遊拡散容量(FD)1613と保持容量(SD1、2)1618A、Bの間に配置されている。保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bが保持容量(SD1、2)1618A、Bと保持容量電源(SDVDD1、2)1624A、Bの間に配置されている。ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1615と選択トランジスタ(SL)1616がソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)1622と画素出力(OUT)1617の間に配置されている。浮遊拡散容量(FD)1613はソースフォロアアンプトランジスタ(SF)1615のゲート電極に接続されている。保持容量(SD1、2)1618A、Bは光電変換膜(PL1、2)1611A、Bの下部電極(LE1、2)1626A、Bに対してビア(VIA1、2)1627A、Bを用いて接続されている。保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bのチャネルはp型であり閾値は0.4Vとしている。転送トランジスタ(TX1、2)1612A、Bのチャネルはp型であり閾値は0.4Vとしている。浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)1614のチャネルはn-型注入領域1632がされており、閾値は-0.5Vとしている。
本実施例5に係る固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置においては、単位画素102を、例えば、従来技術2の4トランジスタ型のものに対して、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの保持容量(SD1、2)1618A、Bで置き換え、さらに保持容量(SD1、2)1618A、Bの信号電荷をリセットするトランジスタとして保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bを追加した5トランジスタ型を基にして、画素の読み出し回路を2画素共有とする構造としている。2画素で7トランジスタを備えているので、1画素あたり3.5トランジスタで構成することができ、より微細な画素サイズにおいて本単位画素102を配置することができる。
これにより、アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を単位画素とアナログデジタル変換回路(ADC)の間に配置することができる。アナログ相関二重サンプリング回路(CDS)を配置したことにより、1フレーム1行の画素値を読み出すために必要なアナログデジタル変換処理が1回ですむので、従来技術1における3トランジスタ型単位画素を用いた場合に比べ、最高フレーム周波数を2倍速にすることができる。アナログ相関二重サンプリング処理により、リセットノイズを低減することができる。画素の信号電荷を読み出した後に保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bをオンにして保持容量(SD1,2)1618A、Bの信号電荷をリセットすることにより、残像の発生を抑制することができる。保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bの閾値を0.4Vとすることで、保持容量(SD1、2)1618A、Bの飽和信号量を大きくすることができる。転送トランジスタ(TX1、2)1612A、Bの閾値を0.4Vとすることで、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの前記保持容量(SD1、2)1618A、Bで置き換えた構成に対応して、適切な電荷の分配をすることができる。保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bのリセットタイミングを当該画素の選択トランジスタ(SL)1616がオフであるブランキング期間とすることで、リセット手段にハードリセットより長時間が必要なソフトリセットとすることができ、保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bのリセットノイズを低減することができる。保持容量リセットトランジスタ(RSD1、2)1619A、Bの閾値ばらつきはアナログ相関二重サンプリング回路(CDS)で低減することができる。
このように、実施例5においては、超高精細映像を出力する微細で多画素な撮像素子において、画素が微細であることにより低下する感度を光電変換膜積層型で高感度化しつつ、超多画素を高フレーム周波数で読み出すスーパーハイビジョン用撮像機器等に対して好適である。
本発明の固体撮像素子、その駆動回路および撮像装置については、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様のものを採用し得る。例えば、上記実施例3においては実施例1の画素回路構成を基に2画素共有構造としているが、実施例2の画素回路構成を基にした2画素共有とすることも可能である。また、実施例1または2の画素構成を基にして4画素共有とすることも可能である。
また、例えば、上記実施例5においては実施例4の画素回路構成を基に2画素共有構造としているが、実施例4の画素構成を基にして4画素共有とすることも可能である。
100 光電変換膜積層型CMOS撮像素子
101 画素アレイ
102、102´ 単位画素
103、103´ 画素駆動配線
104、104´ 垂直信号線
105 列並列信号処理回路
106 出力回路
107 タイミング制御回路
108 水平走査回路
109 垂直走査回路
110 マルチプレクサ回路
111 リセット信号制御回路
211、411、611A、B、811、1011、1211、1611A、B
光電変換膜(PL)
212、412、612A、B、912、1012、1212、1312、1612A、B 転送トランジスタ(TX)
213、413、613、813、913、1013、1213、1613
浮遊拡散容量(FD)
214、414、614、1214、1614 浮遊拡散容量リセットトランジスタ(RFD)
215、415、615、815、915、1015、1215、1615
ソースフォロアアンプトランジスタ(SF)
216、416、616、816、916、1016、1216、1616
選択トランジスタ(SL)
217、417、617、817、917、1017、1217、1617
画素出力(OUT)
218、418、618A、B、1218、1318、1618A、B
保持容量部(SD)
219、619A、B、1219、1319、1619A、B
保持容量リセットトランジスタ(RSD)
222、422、622、822、1222、1622
ソースフォロアアンプトランジスタ電源(SFVDD)
223、423、623、1223、1623
浮遊拡散容量電源(FDVDD)
224、624A、B、1224、1324、1624A、B
保持容量電源(SDVDD)
225、425、625、1225、1625 上部電極(UE)
226、426、626A、B、1226、1626A、B 下部電極(LE)
227、427、627A、B、1227、1327、1627A、B
ビア(VIA)
814、914、1014 リセットトランジスタ(RT)
920 フォトダイオード(PD)
922、1022 電源(VDD)
1021 ダイオード(D)
1229、1329、1629
シャロー・トレンチ・アイソレーション(STI)
1231、1631 n+型注入領域
1232、1632 n-型注入領域
1233、1633 p型注入領域
CDS アナログ相関二重サンプリング回路
ADC アナログデジタル変換回路

Claims (10)

  1. 光電変換膜を積層するタイプの固体撮像素子の各単位画素が、転送トランジスタ、浮遊拡散容量リセットトランジスタ、ソースフォロアアンプトランジスタ、および選択トランジスタに加え、保持容量部の信号電荷をリセットする手段を備え、
    前記光電変換膜と前記保持容量部をビアで接続するとともに、n-型シリコンのフォトダイオードのノードをn+型シリコンの前記保持容量部で置き換えた構成としたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記保持容量部の信号電荷をリセットする手段が、保持容量リセットトランジスタとされ、前記単位画素を5つのトランジスタにより構成してなることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記単位画素からの画素信号が、素子内部のアナログ相関二重サンプリング回路およびアナログデジタル変換回路に順次入力されるように、前記単位画素が構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  4. 請求項1~3のいずれか1項記載の固体撮像素子において、前記各単位画素からの画素信号が順次入力される、アナログ相関二重サンプリング回路およびアナログデジタル変換回路を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  5. 前記保持容量リセットトランジスタの閾値を正電圧とする構成としたことを特徴とする請求項2、請求項2を引用する請求項3または4、および請求項2を引用する請求項3を引用する請求項4のいずれか1項記載の固体撮像素子。
  6. 前記転送トランジスタの閾値を正電圧とする構成としたことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項記載の固体撮像素子。
  7. 光電変換膜を積層するタイプの固体撮像素子の各単位画素を駆動する回路において、
    選択トランジスタで前記単位画素を選択し、浮遊拡散容量リセットトランジスタで浮遊拡散容量部の信号電荷をリセットし、リセット電位を素子内部のアナログ相関二重サンプリング回路で保持し、転送トランジスタで保持容量部に蓄積された信号電荷を前記浮遊拡散容量部へ分配し、前記アナログ相関二重サンプリング回路でリセットノイズが重畳された画素信号の電圧情報から前記リセット電位を減算する処理を行って該リセットノイズをキャンセルし、アナログデジタル変換回路で信号成分をデジタル情報に変換し、保持容量リセット手段で前記保持容量部に分配された信号電荷をリセットする回路構成を備えたことを特徴とする固体撮像素子の駆動回路。
  8. 前記保持容量リセット手段が保持容量リセットトランジスタであり、前記各単位画素の該保持容量リセットトランジスタのリセットタイミングを、当該単位画素の前記選択トランジスタがオフであるブランキング期間に行うことを特徴とする請求項7記載の固体撮像素子の駆動回路。
  9. 前記各単位画素の前記保持容量リセットトランジスタのリセットが、ソフト的に行われることを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動回路。
  10. 請求項1~6のうちいずれか1項記載の固体撮像素子を備え、この固体撮像素子により得られた画像情報を出力する手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
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