JP7192638B2 - インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法 - Google Patents

インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7192638B2
JP7192638B2 JP2019081409A JP2019081409A JP7192638B2 JP 7192638 B2 JP7192638 B2 JP 7192638B2 JP 2019081409 A JP2019081409 A JP 2019081409A JP 2019081409 A JP2019081409 A JP 2019081409A JP 7192638 B2 JP7192638 B2 JP 7192638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning liquid
maintenance device
ink ejection
moving
wiping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019081409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020175631A (ja
Inventor
健 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2019081409A priority Critical patent/JP7192638B2/ja
Publication of JP2020175631A publication Critical patent/JP2020175631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7192638B2 publication Critical patent/JP7192638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法に関する。
従来、インク吐出ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体の所望の位置に着弾させることで画像を記録するインクジェット記録装置がある。インク吐出ヘッドのインク吐出面(ノズルの開口部が形成されたノズル開口面)にインクが付着すると、当該インクが記録媒体に滴下して記録媒体の汚損が生じたり、付着したインクがノズルの開口部の一部を塞いだ状態で固化してインクの吐出不良が生じたりする。このため、インクジェット記録装置では、洗浄液を含侵させた払拭部材によりインク吐出ヘッドのインク吐出面を払拭してクリーニングするメンテナンス方法が用いられている。
例えば、特許文献1には、払拭部材からなる外周面を有する払拭ローラーの一部を洗浄液貯留部の洗浄液に浸漬させて払拭部材に洗浄液を含侵させ、この状態で払拭ローラーを回転させながらインク吐出面に圧接させて払拭するメンテナンス方法が開示されている。
特開2016-150460号公報
しかしながら、洗浄液に一部を浸漬させた払拭ローラーを回転させるメンテナンス方法では、洗浄液の含侵量の調整のために払拭部材から絞り出された洗浄液が貯留部に戻される際などにおいて、洗浄剤に泡が生じやすく、この泡が、直接、又は払拭ローラーを介してインク吐出面に付着すると、インクの吐出不良に繋がる。
これに対し、泡の発生を抑えるために洗浄液に消泡剤を添加すると、消泡剤に含まれている固化し得る成分(例えば、シリコン)がインク吐出面に付着することで、ノズルからのインク吐出方向や吐出量の異常が生じ、やはりインク吐出不良に繋がる。
このように、上記従来の技術では、インク吐出不良の発生を抑制しつつ適切にメンテナンスを行うことが容易でないという課題がある。
この発明の目的は、インク吐出不良の発生を抑制しつつ適切にメンテナンスを行うことができるインク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置の発明は、
洗浄液を貯留する洗浄液貯留部と、
前記洗浄液を含侵可能な払拭部材からなる外周面を有し、前記払拭部材の一部が前記洗浄液貯留部の前記洗浄液に浸漬された状態で回転して、インク吐出ヘッドのインク吐出面を前記払拭部材により払拭する払拭ローラーと、
前記洗浄液貯留部における前記洗浄液の液面上の泡を除去する泡除去手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡除去手段は、前記泡を前記洗浄液貯留部の外部に移動させる泡移動部を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記払拭ローラーに対して、当該払拭ローラーの回転による前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の流動方向について下流側に設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記液面に沿う移動を含む移動動作を行う移動部材を有し、当該移動部材の前記移動動作により前記泡を移動させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記液面に沿って設けられた、回転する軸部材と、当該軸部材の外周面にらせん状に設けられた突起である前記移動部材とを有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記払拭ローラー及び前記軸部材を連動して回転させる駆動部を備えることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記液面に平行な回転軸の回りに回転する前記移動部材を有し、
前記移動部材は、前記回転により前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の表層を前記泡とともに流動させることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項4に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記液面に垂直な回転軸の回りに回転する前記移動部材を有し、
前記移動部材は、前記回転により前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の表層を前記泡とともに流動させることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記移動部材は板状部材であることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項7~9のいずれか一項に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記払拭ローラー及び前記移動部材を連動して回転させる駆動部を備えることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記液面上の前記泡に対する送風を行って前記泡を移動させることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡移動部は、前記液面上の空気を前記泡とともに吸引することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡除去手段は、前記泡に所定の作用を及ぼして消滅させる泡消滅部を有することを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡消滅部は、前記払拭ローラーに対して、当該払拭ローラーの回転による前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の流動方向について下流側に設けられていることを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記泡消滅部は、接触した泡を加熱して破裂させる加熱部を有することを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項1~15のいずれか一項に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置において、
前記払拭部材に含侵された前記洗浄液の一部を絞り出して前記払拭部材における前記洗浄液の含侵量を調節する含侵量調節部を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項17に記載のインクジェット記録装置の発明は、
前記インク吐出ヘッドと、
請求項1~16のいずれか一項に記載のメンテナンス装置と、
を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項18に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス方法の発明は、
洗浄液を貯留する洗浄液貯留部と、前記洗浄液を含侵可能な払拭部材からなる外周面を有し、前記払拭部材の一部が前記洗浄液貯留部の前記洗浄液に浸漬された状態で回転する払拭ローラーと、を備えたメンテナンス装置によるインク吐出ヘッドのメンテナンス方法であって、
前記インク吐出ヘッドのインク吐出面を回転する前記払拭ローラーの前記払拭部材により払拭する払拭ステップと、
前記洗浄液貯留部における前記洗浄液の液面上の泡を除去する泡除去ステップと、
を含むことを特徴としている。
本発明に従うと、インク吐出不良の発生を抑制しつつ適切にメンテナンスを行うことができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 メンテナンス装置の構成を示す斜視図である。 メンテナンス装置のX方向に垂直な断面を示す図である。 泡除去ローラーの構成を示す図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るメンテナンス装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係るメンテナンス装置の構成を示す斜視図である。 第4の実施形態に係るメンテナンス装置の構成を示す斜視図である。 第5の実施形態に係るメンテナンス装置の構成を示す斜視図である。 第6の実施形態に係るメンテナンス装置の構成を示す斜視図である。
以下、本発明のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、画像記録部20と、メンテナンス装置30などを備える。
搬送部10は、一対の搬送ローラー11と、プラテン12などを備える。
一対の搬送ローラー11は、図示しない搬送モーターの駆動によって、図1のX方向に平行な回転軸を中心に回転する。これにより、一対の搬送ローラー11に架け渡された記録媒体Sを所定の搬送方向(図1のY方向)に搬送する。
プラテン12は、一対の搬送ローラー11の間において上面が略水平となるように配置された板状の部材である。プラテン12は、その上面で記録媒体Sを支持する。また、プラテン12に通気孔を設けて、記録媒体Sとは反対側から空気を吸引することで記録媒体Sをプラテン12の上面に吸着させる構成としても良い。
画像記録部20は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのインク吐出ヘッド21と、これら4つのインク吐出ヘッド21を保持した状態で移動可能なキャリッジ22とを備える。
インク吐出ヘッド21は、プラテン12に対向するインク吐出面に設けられた複数のノズルの開口部から、搬送部10により搬送される記録媒体Sに対して画像データに基づいてインクを吐出する。インク吐出ヘッド21のインク吐出面では、ノズルの開口部がY方向に一次元配列されてノズル列を構成している。なお、インク吐出ヘッド21には、ノズルの開口部の位置が互いにY方向にずれる位置関係で、ノズル列が複数設けられていても良い。
ノズルからインクを吐出させる方法は、特には限られないが、例えばノズルに連通する圧力室の壁面にピエゾ素子といった圧電素子を設け、圧電素子(したがって圧力室)を変形させて圧力室内のインクに圧力変動を生じさせることでノズルからインクを吐出する方法を用いることができる。
4つのインク吐出ヘッド21は、X方向について所定の間隔で並ぶように配列された状態でキャリッジ22に保持されている。インク吐出ヘッド21の数は、画像の記録に用いる色の数に応じて3つ以下又は5つ以上とされていても良い。
キャリッジ22は、X方向に延在する案内部材(図示略)に沿って、キャリッジ移動部51(図5参照)により移動可能に設けられている。インク吐出ヘッド21を保持するキャリッジ22をX方向に移動させながら各インク吐出ヘッド21からインクを吐出させる動作(主走査)を行うことで、記録媒体SのY方向についての所定範囲(ノズル列が形成されている範囲)の帯状領域にインクを着弾させて画像を記録することができる。インクジェット記録装置1は、この主走査と、記録媒体SをY方向に所定距離搬送する動作(副走査)を繰り返し行うことで、記録媒体Sの所定の領域に画像を記録する。以下では、主走査を行って画像を記録しているときのキャリッジの位置を画像記録位置A1とも記す。
また、キャリッジ22は、インク吐出ヘッド21のインク吐出面がメンテナンス装置30と対向するメンテナンス位置A2まで、X方向に沿って移動可能となっている。すなわち、キャリッジ22は、画像記録位置A1とメンテナンス位置A2との間をX方向に往復移動可能となっている。
メンテナンス装置30は、X方向に延びる回転軸を中心に回転するクリーニングローラー31(払拭ローラー)などを備え、メンテナンス位置A2に移動したインク吐出ヘッド21のインク吐出面をクリーニングローラー31により払拭して清掃する。クリーニングローラー31のX方向(長手方向)についての長さは、一のインク吐出ヘッド21のインク吐出面のX方向についての長さよりも長くなっている。
メンテナンス装置30は、メンテナンス装置移動部52(図5参照)により、X方向及びY方向に移動可能に設けられている。メンテナンス装置30は、一のインク吐出ヘッド21のインク吐出面にクリーニングローラー31を当接させた状態でY方向に移動することで、当該インク吐出ヘッド21のインク吐出面をその長手方向に沿って払拭する。また、一のインク吐出ヘッド21の払拭動作が終了した後、X方向に移動することで、隣のインク吐出ヘッド21のインク吐出面にクリーニングローラー31を当接させて、再度Y方向に移動してインク吐出面を払拭する。この動作を繰り返すことで、メンテナンス装置30は、4つのインク吐出ヘッド21のインク吐出面を払拭してクリーニングする。
クリーニングローラー31のX方向の幅によっては、1回のY方向への移動で2以上のインク吐出ヘッド21のインク吐出面を払拭しても良い。
図2は、メンテナンス装置30の構成を示す斜視図である。
図3は、メンテナンス装置30のX方向に垂直な断面を示す図である。
メンテナンス装置30は、洗浄液貯留部301と、洗浄液受容部302と、クリーニングローラー31と、絞り棒32(含侵量調節部)と、泡除去ローラー33(泡除去手段、泡移動部)などを備える。
洗浄液貯留部301は、上面が開口した直方体形状を有する容器であり、内部に洗浄液90を貯留する。洗浄液貯留部301の-X方向側の側面には、半円形状の切り欠き部301aが設けられている。洗浄液貯留部301には、図示しない洗浄液供給流路が連通しており、当該洗浄液供給流路を介して送液ポンプにより洗浄液90が供給されるようになっている。また、洗浄液貯留部301には図示しない洗浄液排出流路が連通しており、使用により汚染された洗浄液90を洗浄液排出流路から外部に排出させることが可能となっている。
なお、洗浄液貯留部301は、図2に示した直方体形状に限られず、例えば必要に応じて側壁が傾斜していても良いし、矩形以外の形状の底面を有していても良い。
洗浄液90としては、例えば純水が用いられる。また、洗浄液90としては、各種の溶剤が用いられても良い。また、洗浄液90には、洗浄力を高めるために界面活性剤等を適宜に添加しても良い。また、pH調整剤として塩基性化合物などを添加することが、インク中に含まれる酸性分含有樹脂等の再溶解及び再分散を促進するため好ましい。また、高沸点有機溶剤や親水性の高分子化合物といった低揮発成分を添加することが、洗浄液90の乾燥を抑制できるため好ましい。
洗浄液受容部302は、洗浄液貯留部301と同様に、上面が開口した直方体形状を有する容器である。洗浄液受容部302は、X方向及びY方向についての長さがいずれも洗浄液貯留部301よりも長く、洗浄液貯留部301の外壁面の全体を囲う位置に配置されている。洗浄液受容部302は、後述するように泡除去ローラー33により切り欠き部301aから洗浄液貯留部301の外部に導かれた洗浄液90及び泡90aを受けて貯留する。
クリーニングローラー31は、X方向に延びるローラー軸312と、ローラー軸312の周囲に設けられた円筒形状の払拭部材311とを有する。すなわち、クリーニングローラー31の外周面は、払拭部材311からなる。払拭部材311は、ローラー軸312に固定されており、ローラー軸312がローラー回転駆動部391(駆動部)(図5参照)により回転駆動されることで、ローラー軸312とともに回転する。また、クリーニングローラー31は、払拭部材311の一部が洗浄液貯留部301内の洗浄液90に浸漬する位置に配置され、払拭部材311の当該一部が洗浄液90に浸漬した状態で回転する。これにより、払拭部材311のうちクリーニングローラー31の回転に応じて洗浄液90に浸漬する部位が順に洗浄液90を吸収し、洗浄液90が含侵された状態となる。
また、図2及び図3において矢印Aで示すように、クリーニングローラー31の回転により、洗浄液貯留部301の洗浄液90には、-Y方向に向かう流れが生じる。
払拭部材311としては、例えば、スポンジ状の柔軟な多孔質材料を用いることができる。多孔質材料としては、プラスチックポリマー等からなる連続気泡を有するもの、例えばポリウレタンが挙げられる。このような材質の払拭部材311は、洗浄液90や、インク吐出面21a上のインクを吸収して含侵することができる。
ローラー軸312は、剛性が高く錆び難い材質であることが好ましく、例えば、ステンレスなどを用いることができる。
クリーニングローラー31は、クリーニングローラー移動部392(図5参照)により駆動されてZ方向に上下動することが可能となっており、インク吐出ヘッド21のインク吐出面21aに当接する状態(図3の状態)と、インク吐出面21aに対して下方に退避して当接しない状態(不図示)とを切り替えることができる。以下では、インク吐出面21aに当接するときのクリーニングローラー31の位置を「当接位置」とも記し、インク吐出面21aに当接しないときのクリーニングローラー31の位置を「退避位置」とも記す。当接位置は、ローラー軸312からインク吐出面21aまでの距離が、払拭部材311の厚さより小さくなるように設定されている。これにより、当接位置では、払拭部材311の表面がインク吐出面21aに圧接されて、所定面積の当接面を形成するようになっている。払拭部材311は、この当接面においてインク吐出面21aを払拭して清掃する。
絞り棒32は、払拭部材311の回転方向についてインク吐出面21aとの接触位置の上流側に配置された円柱状部材である。絞り棒32は、払拭部材311よりも硬い材料、例えば硬質ゴムやステンレスなどで構成されている。
絞り棒32は、洗浄液90の含浸後、インク吐出面21aの払拭前の払拭部材311の外周面を半径方向に押圧して払拭部材311から洗浄液90の一部を絞り出すことで、洗浄液90の含浸量を適量に調節する。ここで、絞り棒32は、絞り棒移動部393(図5参照)により移動されることで、クリーニングローラー31のローラー軸312との距離を変更することが可能となっており、この距離によって払拭部材311から絞り出す洗浄液90の量、すなわち払拭部材311の含侵量を所望の値に調節することができる。以下では、絞り棒32が払拭部材311を押圧して洗浄液90の含侵量を調節しているときの絞り棒32の位置を「押圧位置」と記し、払拭部材311に当接していないときの絞り棒32の位置を「非押圧位置」と記す。
ここで、払拭部材311は、絞り棒32により押圧されて洗浄液90が絞り出された後、形状が復元するときに空気を内部に取り込む。この結果、次に絞り棒32により洗浄液90が絞り出されるときには、洗浄液90とともに、取り込んだ空気が排出されるため、絞り出されて洗浄液貯留部301に戻された洗浄液90には多数の泡90aが生じる。この泡90aは、クリーニングローラー31の回転による洗浄液90の-Y方向への流れに乗って-Y方向に、すなわち矢印Aの方向に移動する。
しかしながら、洗浄液貯留部301の洗浄液90の液面に泡90aが滞留すると、泡90aが直接、又はクリーニングローラー31を介してインク吐出面21aに付着してしまう場合がある。泡90aがインク吐出面21aに付着すると、ノズルからのインクの吐出不良に繋がる。
そこで、本実施形態のメンテナンス装置30では、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側(すなわち、-Y方向側)に、泡90aを洗浄液貯留部301の洗浄液90の液面上から除去するための泡除去ローラー33が設けられている。
図4は、泡除去ローラー33の構成を示す図である。
泡除去ローラー33は、洗浄液90の液面に沿って設けられた、回転する円柱状の軸部材331と、軸部材331の外周面にらせん状に設けられたらせん状突起332(移動部材、突起)とを有する。らせん状突起332は、軸部材331の外周面にらせんをなすように巻き付いた状態で固着されており、軸部材331とらせん状突起332との間には隙間が生じないようになっている。らせん状突起332は、軸部材331とは別個の部材を軸部材331に固着させたものに限られず、軸部材331と一体的に設けられていても良い。すなわち、単一の部材を削り出して軸部材331及びらせん状突起332が形成されていても良い。また、図4に示したらせん状突起332は、断面が略矩形をなしているが、これに限られず、例えばねじ山のように断面が略三角形をなしていても良い。
図2に示すように、軸部材331は、洗浄液貯留部301の切り欠き部301aを通って洗浄液貯留部301の外部まで、より詳しくは洗浄液受容部302の側面まで延設されている。また、らせん状突起332は、軸部材331のうち洗浄液貯留部301の内部にある部分にのみ設けられており、軸部材331のうち洗浄液貯留部301の外部(すなわち、洗浄液受容部302内)にある部分には設けられていない。ただし、軸部材331のうち洗浄液貯留部301の外部にもらせん状突起332が設けられた構成としても良い。
また、図3に示すように、泡除去ローラー33は、らせん状突起332の先端が洗浄液90の液面に接し、軸部材331が洗浄液90の液面に接しない高さで設けられている。換言すれば、らせん状突起332の先端が洗浄液90の液面に接し、軸部材331が洗浄液90の液面に接しないように、洗浄液90の液面の高さが調整されている。ただし、軸部材331については、洗浄液90の液面に接していても良い。らせん状突起332が洗浄液90の液面に接してさえいれば、後述する泡除去効果が得られるためである。
泡除去ローラー33は、ローラー回転駆動部391により回転駆動される。詳しくは、泡除去ローラー33には、クリーニングローラー31を回転駆動させるためのモーターから動力が伝達されるようになっており、当該モーターを動作させることで、クリーニングローラー31及び泡除去ローラー33が連動して回転するようになっている。
泡除去ローラーが図4の矢印Cで示す方向に回転することで、軸部材331の周囲の各位置におけるらせん状突起332の通過位置が-X方向に(図4に示す矢印Bの方向に)ずれて(移動して)いく。よって、洗浄液90の液面の泡90aがらせん状突起332に接触すると、当該泡90aは、回転するらせん状突起332により-X方向に導かれ、図2における矢印Bの方向に移動する。また、洗浄液90の表層がらせん状突起332により-X方向に流動し、これによっても泡90aが矢印Bの方向に移動する。泡90aは、図2に示す切り欠き部301aまでらせん状突起332に導かれて移動し、切り欠き部301aの先で軸部材331から洗浄液受容部302の底面に滴下する。この動作が繰り返されることで、泡90aが洗浄液90の液面上から順次除去され、洗浄液貯留部301内に泡90aが滞留する不具合の発生が抑制される。
このように、泡除去ローラー33は、泡除去手段を構成するとともに、泡90aを洗浄液貯留部301の外部に移動させる泡移動部を構成する。また、らせん状突起332は、洗浄液90の液面に沿う移動を含む移動動作を行う移動部材に対応する。
図5は、インクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部40と、インク吐出ヘッド21と、ヘッド制御部23と、キャリッジ移動部51と、メンテナンス装置移動部52と、搬送制御部53と、操作表示部54と、通信部55と、メンテナンス装置30などを備え、これらは、バス56を介して信号を送受信可能に接続されている。以下では、既に説明した構成要素については説明を省略する。
制御部40は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)と、RAM42(Random Access Memory)と、記憶部43などを備える。
CPU41は、記憶部43に記憶されている制御プログラムを読み出して画像記録やその設定などに係る各種制御処理を行う。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。記憶部43は、制御プログラムや設定データなどを記憶する不揮発性メモリーを含む。また、記憶部43は、通信部55を介して外部から取得された画像記録命令(プリントジョブ)に係る設定や記録画像の画像データなどを一時的に記憶するDRAMなどを備えても良い。
ヘッド制御部23は、インク吐出ヘッド21の圧電素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて駆動信号を供給することにより、画像データの画素値に応じた量のインクをノズルから吐出させる。
キャリッジ移動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、キャリッジ22をX方向に移動させる移動機構のモーターやブレーキに駆動信号を出力し、上述の主走査に係るキャリッジ22の移動を行い、また画像記録位置A1及びメンテナンス位置A2の間でキャリッジ22を移動させる。
メンテナンス装置移動部52は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、メンテナンス装置30をX方向及びY方向に移動させる移動機構のモーターやブレーキに駆動信号を出力してメンテナンス装置30を移動させる。
搬送制御部53は、搬送ローラー11を回転させるモーターを動作させて、搬送ローラー11を適切な速度及びタイミングで回転させる。この搬送制御部53は、制御部40と共通の構成であっても良い。
操作表示部54は、画像記録に係るステータス情報やメニューなどを表示させるとともに、ユーザーからの入力操作を受け付ける。操作表示部54は、例えば、液晶パネルによる表示画面及び当該液晶パネルのドライバーと、液晶画面上に重ねて設けられたタッチパネルなどを備え、ユーザーによりタッチ操作がなされた位置と操作の種別に応じた操作検出信号を制御部40に出力する。
通信部55は、所定の通信規格に従って外部機器とのデータの送受信を行う。通信部55は、利用とする通信規格に係る接続端子及び通信接続に係るドライバーのハードウェア(ネットワークカード)などを備える。
メンテナンス装置30のローラー回転駆動部391は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、クリーニングローラー31及び泡除去ローラー33を回転させるモーターを動作させて、クリーニングローラー31及び泡除去ローラー33を適切な速度及びタイミングで回転させる。
クリーニングローラー移動部392は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、クリーニングローラー31のローラー軸312を移動させる移動機構のモーターに駆動信号を出力して、クリーニングローラー31を上述した当接位置と退避位置との間で移動させる。
絞り棒移動部393は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、絞り棒32を移動させる移動機構のモーターに駆動信号を出力して、絞り棒32を上述した押圧位置と非押圧位置との間で移動させる。
次に、インクジェット記録装置1におけるメンテナンス装置30を用いたメンテナンス動作の流れについて説明する。
図6は、メンテナンス動作を実行するためのメンテナンス処理の、制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
メンテナンス処理は、所定のメンテナンス開始条件が満たされた場合に開始される。ここで、メンテナンス開始条件は、例えば、画像記録部20による画像の記録動作の累積時間が所定値を超えたこと、あるいは画像の記録回数が所定値を超えたこと、などとすることができる。
メンテナンス処理が開始されると、制御部40は、キャリッジ移動部51に制御信号を送信してキャリッジ22及びインク吐出ヘッド21をメンテナンス位置A2に移動させる(ステップS101)。これにより、メンテナンス装置30のクリーニングローラー31が、一のインク吐出ヘッド21のインク吐出面21aと対向する状態となる。
制御部40は、ローラー回転駆動部391に制御信号を送信してクリーニングローラー31及び泡除去ローラー33の回転動作を開始させる。また、制御部40は、絞り棒移動部393に制御信号を送信して絞り棒32を押圧位置に移動させ、払拭部材311における洗浄液90の含侵量の調節動作を開始させる(ステップS102)。このステップS102以降、ステップS106までの各ステップの実行中には、払拭部材311から絞り棒32により洗浄液90が絞り出されて洗浄液貯留部301の洗浄液90の液面に泡90aが生じ、泡除去ローラー33による当該泡90aの除去動作が行われる。したがって、ステップS102からステップS106までが泡除去ステップに対応する。
制御部40は、クリーニングローラー移動部392に制御信号を送信してクリーニングローラー31をインク吐出面21aに当接する当接位置に移動(上昇)させる(ステップS103)。また、制御部40は、メンテナンス装置移動部52に制御信号を送信してメンテナンス装置30を移動させることで、クリーニングローラー31によりインク吐出面21aを払拭させる(ステップS104:払拭ステップ)。
制御部40は、全てのインク吐出ヘッド21のインク吐出面21aのクリーニングが完了したか否かを判別し(ステップS105)、クリーニングが完了していないと判別された場合には(ステップS105で“NO”)、処理をステップS104に戻す。
全てのインク吐出ヘッド21のインク吐出面21aのクリーニングが完了したと判別された場合には(ステップS105で“YES”)、制御部40は、ローラー回転駆動部391に制御信号を送信してクリーニングローラー31を退避位置に移動(降下)させ、キャリッジ移動部51に制御信号を送信してキャリッジ22及びインク吐出ヘッド21を画像記録位置A1に移動させる(ステップS106)。
制御部40は、ローラー回転駆動部391に制御信号を送信してクリーニングローラー31及び泡除去ローラー33の回転動作を停止させ、絞り棒移動部393に制御信号を送信して絞り棒32を非押圧位置に移動させる(ステップS107)。
ステップS107の処理が終了すると、制御部40は、メンテナンス処理を終了させる。
以上のように、本実施形態に係るインク吐出ヘッド21のメンテナンス装置30は、洗浄液90を貯留する洗浄液貯留部301と、洗浄液90を含侵可能な払拭部材311からなる外周面を有し、払拭部材311の一部が洗浄液貯留部301の洗浄液90に浸漬された状態で回転して、インク吐出ヘッド21のインク吐出面21aを払拭部材311により払拭するクリーニングローラー31と、洗浄液貯留部301における洗浄液90の液面上の泡90aを除去する泡除去手段としての泡除去ローラー33と、を備える。
このような構成では、クリーニングローラー31の回転に応じて洗浄液90に泡90aが生じるが、当該泡90aを泡除去ローラー33により除去することで、洗浄液貯留部301に泡90aが滞留するのを抑制することができる。これにより、泡90aが直接、又はクリーニングローラー31を介してインク吐出面21aに付着することに起因するインク吐出不良の発生を抑制することができる。また、洗浄液90に消泡剤を添加する必要がないため、消泡剤の成分がインク吐出面21aに付着することに起因するインク吐出不良の発生を抑制することができるとともに、メンテナンス装置30のランニングコストを削減することができる。
このように、上記実施形態の構成によれば、インク吐出不良の発生を抑制しつつ適切にメンテナンスを行うことができる。
また、泡を洗浄液貯留部301の外部に移動させる泡除去ローラー33を用いることで、泡90aを確実に洗浄液貯留部301から除去し、泡90aが洗浄液貯留部301に滞留するのを抑制することができる。
また、泡除去ローラー33は、クリーニングローラー31に対して、当該クリーニングローラー31の回転による洗浄液貯留部301の洗浄液90の流動方向について下流側に設けられている。これによれば、泡90aの移動先に泡除去ローラー33が位置するため、効率良く泡90aを除去することができる。
また、泡除去ローラー33は、洗浄液90の液面に沿う移動を含む移動動作を行う移動部材としてのらせん状突起332を有し、当該らせん状突起332の移動動作により泡90aを移動させる。このように、らせん状突起332の移動とともに泡90aを移動させる構成とすることで、泡90aを確実に洗浄液貯留部301の外部に移動させて除去することができる。
また、泡除去ローラー33は、液面に沿って設けられた、回転する軸部材331と、当該軸部材331の外周面にらせん状に設けられた突起であるらせん状突起332とを有する。これによれば、泡除去ローラー33を回転させる簡易な方法により泡90aを移動させることができる。
また、メンテナンス装置30は、クリーニングローラー31及び軸部材331を連動して回転させるローラー回転駆動部391を備える。これによれば、メンテナンス装置30の構成を簡素化して製造コストやランニングコストの上昇を抑えることができる。
また、メンテナンス装置30は、払拭部材311に含侵された洗浄液90の一部を絞り出して払拭部材311における洗浄液90の含侵量を調節する絞り棒32を備える。これにより、簡易な方法で払拭部材311における洗浄液90の含侵量を調節することができる。また、絞り棒32により払拭部材311から絞り出されて洗浄液貯留部301に戻される洗浄液90には泡90aが生じやすいが、泡除去ローラー33を設けることで当該泡90aを効果的に除去することができる。
また、本実施形態のインクジェット記録装置1は、インク吐出ヘッド21と、上記メンテナンス装置30と、を備える。このような構成によれば、メンテナンス時に泡90aがインク吐出面21aに付着することに起因するインク吐出不良の発生を抑制することができ、より確実に適切にメンテナンスを行うことができる。
また、本実施形態のインク吐出ヘッド21のメンテナンス方法は、インク吐出ヘッド21のインク吐出面21aを回転するクリーニングローラー31の払拭部材311により払拭する払拭ステップと、洗浄液貯留部301における洗浄液90の液面上の泡90aを除去する泡除去ステップと、を含む。このような方法によれば、メンテナンス時に泡90aがインク吐出面21aに付着することに起因するインク吐出不良の発生を抑制することができ、より確実に適切にメンテナンスを行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
本実施形態は、泡除去ローラー33に代えて泡除去ローラー34が設けられている点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
図7は、第2の実施形態に係るメンテナンス装置30の構成を示す図である。このうち図7(a)は、メンテナンス装置30の斜視図であり、図7(b)は、メンテナンス装置30のうち泡除去ローラー34を含む部分の断面図である。
本実施形態のメンテナンス装置30では、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側(すなわち、-Y方向側)に、泡90aを洗浄液貯留部301の洗浄液90の液面上から除去するための泡除去ローラー34が設けられている。泡除去ローラー34は、洗浄液貯留部301の両側面の間に亘って設けられている。また、本実施形態の洗浄液貯留部301には、-Y方向側の側面に切り欠き部301aが設けられている。
泡除去ローラー34は、洗浄液90の液面に沿って設けられた、回転する円柱状の軸部材341と、軸部材341の外周面から放射状に突出するように設けられた複数の(ここでは8枚の)板状の羽根部材342(板状部材)とを有する。図7(b)に示すように、泡除去ローラー34は、羽根部材342の先端が洗浄液90の液面に接し、軸部材341が洗浄液90の液面に接しない高さで設けられている。
羽根部材342は、軸部材341とは別個の部材を軸部材341に固着させたものに限られず、軸部材341と一体的に設けられていても良い。また、図7に示した羽根部材342は、断面が略矩形をなしているが、これに限られず、断面が略三角形などをなしていても良い。また、羽根部材342は、図7に示すように軸部材341の長手方向に一繋がりとなっている構成に限られず、長手方向に複数に分割されていても良い。
泡除去ローラー34は、泡除去ローラー33と同様、ローラー回転駆動部391により、クリーニングローラー31と連動して回転駆動される。泡除去ローラー34が図7(b)の矢印の方向に回転することで、洗浄液90の表層が泡90aとともに-Y方向、すなわち矢印Aの方向に流動する。このように移動した泡90aは、切り欠き部301aから洗浄液受容部302の底面に滴下する。この動作が繰り返されることで、泡90aが洗浄液90の液面上から順次除去される。
本実施形態では、泡除去ローラー34が、泡除去手段、及び泡移動部を構成する。また、羽根部材342が、洗浄液90の液面に沿う移動を含む移動動作を行う移動部材に対応する。
以上のように、第2の実施形態に係るメンテナンス装置30における泡移動部としての泡除去ローラー34は、洗浄液90の液面に平行な回転軸の回りに回転する羽根部材342を有し、羽根部材342は、回転により洗浄液貯留部301の洗浄液90の表層を泡90aとともに流動させる。これによれば、泡90aを確実に洗浄液貯留部301の外部に移動させて除去することができる。
また、羽根部材342として板状部材を用いることで、より効率良く泡90aを移動させることができる。
また、メンテナンス装置30は、クリーニングローラー31及び羽根部材342を連動して回転させるローラー回転駆動部391を備える。これによれば、メンテナンス装置30の構成を簡素化して製造コストやランニングコストの上昇を抑えることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
本実施形態は、泡除去ローラー34に代えて一対の回転フィン35が設けられている点で第2の実施形態と異なる。以下では、第2の実施形態との相違点について説明する。
図8は、第3の実施形態に係るメンテナンス装置30の構成を示す斜視図である。
本実施形態のメンテナンス装置30では、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側(すなわち、-Y方向側)に、泡90aを洗浄液貯留部301の洗浄液90の液面上から除去するための一対の回転フィン35が設けられている。
回転フィン35は、洗浄液90の液面に平行な、回転する円盤状の基部351と、基部351の外周面から放射状に、洗浄液90の液面と平行に突出するように設けられた複数の(ここでは6枚の)板状の羽根部材352(板状部材)とを有する。羽根部材352は、基部351とは別個の部材を基部351に固着させたものに限られず、基部351と一体的に設けられていても良い。
回転フィン35は、羽根部材352の一部が洗浄液90の液面に接する高さで設けられている。また、一対の回転フィン35は、X方向について、回転する羽根部材352同士が所定の間隔で離間する位置関係で配置されている。
回転フィン35は、泡除去ローラー34と同様、ローラー回転駆動部391により、クリーニングローラー31と連動して回転駆動される。回転フィン35が図8の矢印の方向に回転することで、(すなわち、-X方向側の回転フィン35が+Z方向から見て時計回りに回転し、+X方向側の回転フィン35が+Z方向から見て反時計回りに回転することで、)一対の回転フィン35の間の領域では、洗浄液90の表層が泡90aとともに-Y方向、すなわち矢印Aの方向に流動する。これにより、洗浄液90の液面上の泡90aが切り欠き部301aに導かれ、切り欠き部301aから洗浄液受容部302の底面に滴下する。この動作が繰り返されることで、泡90aが洗浄液90の液面上から順次除去される。
本実施形態では、回転フィン35が、泡除去手段、及び泡移動部を構成する。また、羽根部材352が、洗浄液90の液面に沿う移動を含む移動動作を行う移動部材に対応する。
以上のように、第3の実施形態に係るメンテナンス装置30における泡移動部としての回転フィン35は、洗浄液90の液面に垂直な回転軸の回りに回転する羽根部材352を有し、羽根部材352は、回転により洗浄液貯留部301の洗浄液90の表層を泡とともに流動させる。これによれば、泡90aを確実に洗浄液貯留部301の外部に移動させて除去することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
本実施形態は、泡除去ローラー33に代えてブロワー36が設けられている点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
図9は、第4の実施形態に係るメンテナンス装置30の構成を示す斜視図である。
本実施形態のメンテナンス装置30では、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側(すなわち、-Y方向側)に、洗浄液貯留部301の-X方向側の側面に沿ってブロワー36が設けられている。また、本実施形態では、洗浄液貯留部301の+X方向側の側面(すなわち、ブロワー36と対向する側面)に切り欠き部301aが設けられている。
ブロワー36は、内部に送風ファンを有し、送風ファンから送られた風を、+X方向に向けて開口した送風口36aから+X方向に、すなわち図9の矢印Dの方向に送出する。これにより、洗浄液90の液面上の泡90aが+X方向に移動して切り欠き部301aに導かれ、切り欠き部301aから洗浄液受容部302の底面に滴下する。この動作が継続されることで、泡90aが洗浄液90の液面上から順次除去される。
本実施形態では、ブロワー36が、泡除去手段及び泡移動部を構成する。
以上のように、第4の実施形態に係るメンテナンス装置30における泡移動部としてのブロワー36は、洗浄液90の液面上の泡90aに対する送風を行って泡を移動させる。これにより、送風を行う簡易な構成で効率良く泡90aを洗浄液90の液面上から除去することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
本実施形態は、ブロワー36に代えて吸引部37が設けられている点で第4の実施形態と異なる。以下では、第4の実施形態との相違点について説明する。
図10は、第5の実施形態に係るメンテナンス装置30の構成を示す斜視図である。
本実施形態のメンテナンス装置30では、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側(すなわち、-Y方向側)に、洗浄液貯留部301の-X方向側の側面に沿って吸引部37が設けられている。また、本実施形態の洗浄液貯留部301には切り欠き部301aが設けられていない。
吸引部37は、内部に設けられた吸引ファンの回転によって、+X方向に向けて開口した吸引口37aに負圧を発生させることで、吸引口37aから空気を吸引する。これにより、洗浄液90の液面上の空気が-X方向に、すなわち図9の矢印Eの方向に移動する。この空気の移動とともに泡90aも-X方向に移動し、吸引口37aから吸引される。このように、吸引部37は、洗浄液90の液面上の空気を泡90aとともに吸引することで泡90aを除去する。
本実施形態では、吸引部37が、泡除去手段及び泡移動部を構成する。
以上のように、第5の実施形態に係るメンテナンス装置30における泡移動部としての吸引部37は、洗浄液90の液面上の空気を泡90aとともに吸引する。これにより、吸引を行う簡易な構成で効率良く泡90aを洗浄液90の液面上から除去することができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
本実施形態は、泡除去ローラー33に代えて加熱部38が設けられている点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
図11は、第6の実施形態に係るメンテナンス装置30の構成を示す斜視図である。
本実施形態のメンテナンス装置30では、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側(すなわち、-Y方向側)に、X方向に延びる棒状の加熱部38が設けられている。また、本実施形態の洗浄液貯留部301には切り欠き部301aが設けられていない。
加熱部38は、例えば、電熱線等を有し、当該電熱線が通電に応じて発熱することにより温度が上昇する。加熱部38は、洗浄液90の液面と平行となるように、当該液面の近傍に配置されている。図11の矢印Aの方向に流動する泡90aが加熱部38に接触すると、泡90aの内部の空気が加熱されて膨張し、泡90aが破裂して消滅する。これにより、洗浄液90の液面上から泡90aが順次除去される。
本実施形態では、加熱部38が、泡除去手段を構成し、また、泡90aに所定の作用を及ぼして消滅させる泡消滅部を構成する。
以上のように、第5の実施形態に係るメンテナンス装置30は、泡除去手段として、泡に所定の作用を及ぼして消滅させる泡消滅部としての加熱部38を有する。これにより、洗浄液貯留部301に泡90aが滞留する不具合の発生を確実に抑制することができる。また、その場で泡90aを消滅させることができるため、洗浄液貯留部301の外部に泡90aを移動させる場合に用いられる洗浄液受容部302を省略することができる。
また、加熱部38は、クリーニングローラー31に対して、当該クリーニングローラー31の回転による洗浄液貯留部301の洗浄液90の流動方向について下流側に設けられている。これによれば、泡90aの移動先に加熱部38が位置するため、効率良く泡90aを消滅させることができる。
また、加熱部38は、接触した泡90aを加熱して破裂させることで泡90aを消滅させるので、簡易な構成で、泡90aを確実に洗浄液90の液面上から除去することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、絞り棒32は、円柱状部材に限られず、例えばへら状の板状部材としても良い。また、絞り棒32は、X方向に延びる回転軸を中心に回転可能なものであっても良い。この場合は、払拭部材311の回転に従動して回転しながら払拭部材311を押圧することで、払拭部材311から洗浄液90を絞り出して含侵量を調節する。回転可能な絞り棒32を用いることで、払拭部材311と絞り棒32との摩擦による摩耗を低減することができる。
また、払拭部材311の材質を適宜に選定することにより、あるいはクリーニングローラー31の回転速度を適宜に設定することにより、絞り棒32無しでも払拭部材311中の洗浄液90の含浸量を適正にすることが可能である。また、払拭部材311がインク吐出ヘッド21のインク吐出面21aに当接することで払拭部材311中の洗浄液90の含侵量が調整される構成としても良い。これらの場合には、絞り棒32を省略しても良い。
また、泡除去ローラー33、34、回転フィン35、ブロワー36、吸引部37及び加熱部38により除去される泡90aは、払拭部材311から洗浄液90が絞り出されたときに発生したものに限られず、クリーニングローラー31の回転に応じて洗浄液90の液面が攪拌されることによって生じた泡90aなどが併せて除去されても良い。
また、泡除去ローラー33、34、回転フィン35、ブロワー36、吸引部37及び加熱部38の位置は、クリーニングローラー31に対して、洗浄液90の流動方向について下流側に限られず、クリーニングローラー31の上流側に泡90aが回り込む可能性がある場合などでは、クリーニングローラー31の上流側にも設けられていても良い。
また、泡除去ローラー33、34、回転フィン35、ブロワー36、吸引部37及び加熱部38のうち2以上が組み合わされて用いられても良い。
また、クリーニングローラー31と、泡除去ローラー33、34、又は回転フィン35とを連動して回転させる例を用いて説明したが、これに限られず、クリーニングローラー31を、泡除去ローラー33、34、又は回転フィン35とは独立して回転させる構成としても良い。
また、上記実施形態では、洗浄液受容部302により洗浄液貯留部301の外周面を囲って、洗浄液貯留部301及び洗浄液受容部302からなる2重構造の容器を構成したが、これに限定する趣旨ではない。洗浄液受容部302は、洗浄液貯留部301から溢れてくる洗浄液90及び泡90aを受けて貯留できれば、任意の構成とすることができる。例えば、洗浄液貯留部301の切り欠き部301aの近傍範囲にのみ洗浄液受容部302を設けても良い。
また、上記実施形態では、クリーニングローラー31の回転軸がインク吐出面21aの長手方向と直交する構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、クリーニングローラー31の回転軸がインク吐出面21aの長手方向と平行となるように(図1の例では、クリーニングローラー31の回転軸がY方向と平行になるように)クリーニングローラー31を配置しても良い。この場合には、クリーニングローラー31の回転軸方向の幅を、インク吐出面の長手方向の長さより大きくすることで、メンテナンス装置30の1回の移動によりインク吐出面21aの全体を払拭することができる。
また、メンテナンス装置30を固定し、キャリッジ22を移動させることでクリーニングローラー31がインク吐出面21aを払拭する構成としても良い。
また、上記実施形態では、インクジェット記録装置1の制御部40がメンテナンス装置30の各部の動作を制御する例を用いて説明したが、これに限られず、メンテナンス装置30内に別個の制御部を設け、この制御部によりメンテナンス装置30の各部の動作を制御するようにしても良い。
また、上記実施形態では、インク吐出ヘッド21をキャリッジ22とともに主走査して画像を記録するインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、記録媒体Sの幅方向についての画像の記録幅に亘ってノズル列が設けられたインク吐出ヘッド(ラインヘッド)を用いて、インク吐出ヘッドを移動させずに画像を記録するシングルパス方式のインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
10 搬送部
11 搬送ローラー
12 プラテン
20 画像記録部
21 インク吐出ヘッド
21a インク吐出面
22 キャリッジ
23 ヘッド制御部
30 メンテナンス装置
31 クリーニングローラー(払拭ローラー)
311 払拭部材
312 ローラー軸
32 絞り棒(含侵量調節部)
33 泡除去ローラー(泡除去手段、泡移動部)
331 軸部材
332 らせん状突起(移動部材)
34 泡除去ローラー(泡除去手段、泡移動部)
341 軸部材
342 羽根部材(移動部材)
35 回転フィン(泡除去手段、泡移動部)
351 基部
352 羽根部材(移動部材)
36 ブロワー(泡除去手段、泡移動部)
36a 送風口
37 吸引部(泡除去手段、泡移動部)
37a 吸引口
38 加熱部(泡除去手段、泡消滅部)
301 洗浄液貯留部
301a 切り欠き部
302 洗浄液受容部
391 ローラー回転駆動部(駆動部)
392 クリーニングローラー移動部
393 絞り棒移動部
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 記憶部
51 キャリッジ移動部
52 メンテナンス装置移動部
53 搬送制御部
54 操作表示部
55 通信部
56 バス
90 洗浄液
90a 泡
A1 画像記録位置
A2 メンテナンス位置
S 記録媒体

Claims (18)

  1. 洗浄液を貯留する洗浄液貯留部と、
    前記洗浄液を含侵可能な払拭部材からなる外周面を有し、前記払拭部材の一部が前記洗浄液貯留部の前記洗浄液に浸漬された状態で回転して、インク吐出ヘッドのインク吐出面を前記払拭部材により払拭する払拭ローラーと、
    前記洗浄液貯留部における前記洗浄液の液面上の泡を除去する泡除去手段と、
    を備えることを特徴とするインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  2. 前記泡除去手段は、前記泡を前記洗浄液貯留部の外部に移動させる泡移動部を有することを特徴とする請求項1に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  3. 前記泡移動部は、前記払拭ローラーに対して、当該払拭ローラーの回転による前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の流動方向について下流側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  4. 前記泡移動部は、前記液面に沿う移動を含む移動動作を行う移動部材を有し、当該移動部材の前記移動動作により前記泡を移動させることを特徴とする請求項2又は3に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  5. 前記泡移動部は、前記液面に沿って設けられた、回転する軸部材と、当該軸部材の外周面にらせん状に設けられた突起である前記移動部材とを有することを特徴とする請求項4に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  6. 前記払拭ローラー及び前記軸部材を連動して回転させる駆動部を備えることを特徴とする請求項5に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  7. 前記泡移動部は、前記液面に平行な回転軸の回りに回転する前記移動部材を有し、
    前記移動部材は、前記回転により前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の表層を前記泡とともに流動させることを特徴とする請求項4に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  8. 前記泡移動部は、前記液面に垂直な回転軸の回りに回転する前記移動部材を有し、
    前記移動部材は、前記回転により前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の表層を前記泡とともに流動させることを特徴とする請求項4に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  9. 前記移動部材は板状部材であることを特徴とする請求項7又は8に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  10. 前記払拭ローラー及び前記移動部材を連動して回転させる駆動部を備えることを特徴とする請求項7~9のいずれか一項に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  11. 前記泡移動部は、前記液面上の前記泡に対する送風を行って前記泡を移動させることを特徴とする請求項2又は3に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  12. 前記泡移動部は、前記液面上の空気を前記泡とともに吸引することを特徴とする請求項2又は3に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  13. 前記泡除去手段は、前記泡に所定の作用を及ぼして消滅させる泡消滅部を有することを特徴とする請求項1に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  14. 前記泡消滅部は、前記払拭ローラーに対して、当該払拭ローラーの回転による前記洗浄液貯留部の前記洗浄液の流動方向について下流側に設けられていることを特徴とする請求項13に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  15. 前記泡消滅部は、接触した泡を加熱して破裂させる加熱部を有することを特徴とする請求項13又は14に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  16. 前記払拭部材に含侵された前記洗浄液の一部を絞り出して前記払拭部材における前記洗浄液の含侵量を調節する含侵量調節部を備えることを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載のインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
  17. 前記インク吐出ヘッドと、
    請求項1~16のいずれか一項に記載のメンテナンス装置と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 洗浄液を貯留する洗浄液貯留部と、前記洗浄液を含侵可能な払拭部材からなる外周面を有し、前記払拭部材の一部が前記洗浄液貯留部の前記洗浄液に浸漬された状態で回転する払拭ローラーと、を備えたメンテナンス装置によるインク吐出ヘッドのメンテナンス方法であって、
    前記インク吐出ヘッドのインク吐出面を回転する前記払拭ローラーの前記払拭部材により払拭する払拭ステップと、
    前記洗浄液貯留部における前記洗浄液の液面上の泡を除去する泡除去ステップと、
    を含むことを特徴とするメンテナンス方法。
JP2019081409A 2019-04-23 2019-04-23 インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法 Active JP7192638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019081409A JP7192638B2 (ja) 2019-04-23 2019-04-23 インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019081409A JP7192638B2 (ja) 2019-04-23 2019-04-23 インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020175631A JP2020175631A (ja) 2020-10-29
JP7192638B2 true JP7192638B2 (ja) 2022-12-20

Family

ID=72935936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019081409A Active JP7192638B2 (ja) 2019-04-23 2019-04-23 インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7192638B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232422A (ja) 2011-04-28 2012-11-29 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェット記録装置
WO2013153910A1 (ja) 2012-04-10 2013-10-17 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2015182849A (ja) 2014-03-24 2015-10-22 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び搬送ベルトの洗浄方法
JP2016150460A (ja) 2015-02-16 2016-08-22 コニカミノルタ株式会社 クリーニングローラ及び液体吐出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232422A (ja) 2011-04-28 2012-11-29 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェット記録装置
WO2013153910A1 (ja) 2012-04-10 2013-10-17 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2015182849A (ja) 2014-03-24 2015-10-22 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び搬送ベルトの洗浄方法
JP2016150460A (ja) 2015-02-16 2016-08-22 コニカミノルタ株式会社 クリーニングローラ及び液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020175631A (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9975344B2 (en) Wiping device and ejecting device
JP5191422B2 (ja) 吐出面清掃装置及び液体吐出装置並びに吐出面清掃方法
JP4989361B2 (ja) メンテナンス装置及び液体吐出装置並びにノズル面メンテナンス方法
US8007072B2 (en) Cleaning blade, method of fabricating cleaning blade, and cleaning apparatus for liquid discharge head
JP7318313B2 (ja) 画像形成装置
US7810898B2 (en) Liquid ejection apparatus and maintenance method for liquid ejection head
JP5281537B2 (ja) ヘッド洗浄装置およびヘッド洗浄方法、インクジェット記録装置
JP2006247999A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置におけるワイピング方法
JP2013176898A (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッド保管方法
JP7192638B2 (ja) インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法
JP4258732B2 (ja) 画像形成装置
US8926057B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP2006130828A (ja) インクジェット記録装置
JP7388094B2 (ja) インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法
JP2008246952A (ja) インクジェット記録装置用メンテナンス方法
KR20190112150A (ko) 액체 분배기
JP2005305845A (ja) 液体吐出ヘッドのクリーニング装置及び液体吐出装置
JP6602020B2 (ja) 液体吐出装置
JP7222298B2 (ja) インク吐出ヘッドのメンテナンス装置、インクジェット記録装置及びインク吐出ヘッドのメンテナンス方法
JP4609101B2 (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のクリーニング方法
JP4509261B2 (ja) インクジェットプリンタ、その初期化制御方法及び情報記録媒体
JP2003231265A (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドクリーニング方法
JP7386527B2 (ja) インクジェットヘッドクリーニング方法及びインクジェットヘッドクリーニング装置
JP5153024B2 (ja) 液体吐出装置
JP2011062869A (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7192638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150