JP7186526B2 - キャップ及び接続方法 - Google Patents

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Description

本開示の一側面は、キャップ及び接続方法に関する。
特許文献1には、耐火電線の端末接続部収納キャップが記載されている。端末接続部収納キャップは、軟質マイカによって形成された有底円筒状のキャップ本体を備え、キャップ本体の内側には、耐火電線の端末接続部を構成する圧着スリーブ等の接続端子が挿入及び収納される収納部が設けられる。収納部には、円筒部と、円筒部の内周面から円筒部の径方向内側に突出する係止部とを備えたストッパー部材が内装されている。ストッパー部材の係止部は、径方向内側に突出する複数の突出片を有する。各突出片は、厚さが0.1mm以上且つ0.2mm以下のステンレス鋼板によって構成されている。また、各突出片は円筒部の軸線に直交する面に対して傾斜しており、当該面に対する各突出片の傾斜角度は5度以上且つ20度以下とされている。
前述した端末接続部収納キャップには、複数の耐火電線の端末に装着された接続端子が挿入される。接続端子は、キャップ本体の開口から収納部に挿入され、複数の突出片を押し上げてキャップ本体の奥に挿入される。各突出片は弾性を有するため押圧されて奥側に傾き、複数の突出片の間に形成された隙間を接続端子が奥側に移動する。また、キャップ本体の奥に挿入された接続端子は、引っ張られると、突出片が押圧されて開口側に傾き、複数の突出片の間に形成された隙間を接続端子が開口側に移動する。このように開口側に移動した接続端子がキャップ本体から引き抜かれる。
特開2011-198497号公報
前述したように、端末接続部収納キャップは、有底円筒状のキャップ本体と、径方向内側に突出する複数の突出片を有するストッパー部材とを備える。このように、端末接続部収納キャップは複数の部品を備えるため、小型化が困難であると共にキャップの製造性の点で改善の余地がある。また、キャップの装着時に接続端子で複数の突出片をキャップの奥側に押圧して傾ける必要があると共に、キャップからの引き抜き時に接続端子で複数の突出片をキャップの開口側に押圧して傾ける必要があるため、キャップへの装着の作業性の点でも改善の余地がある。
本開示の一形態に係るキャップは、複数のケーブルのそれぞれから延びる心線の導体同士を接続する接続子を覆って保護する有底筒状のキャップであって、弾性材料によって形成されており、複数の心線が導入される導入部と、接続子が挿入されると共に、挿入された接続子を保持する保持部と、導入部及び保持部の間に位置する遷移部と、を備え、キャップの軸線に交差する方向に切断した保持部の内部空間の断面積は、交差する方向に切断した導入部の内部空間の断面積よりも小さい。
この形態のキャップは、複数の心線の導体同士を接続する接続子を覆って保護する有底筒状のキャップが弾性材料によって形成されている。従って、接続子を覆って保護するキャップが弾性材料によって形成されるので、キャップの弾性によって接続子を確実に保持することができる。この形態のキャップは一部品で形成することが可能であるため、小型化を実現させることができると共にキャップの製造を容易に行うことができる。また、キャップは、複数の心線が導入される導入部と、挿入された接続子を保持する保持部とを備え、保持部の内部空間の断面積は導入部の内部空間の断面積よりも小さい。接続子の大きさに対して適切な寸法のキャップを選定した場合、内部空間の断面積が小さい保持部に接続子を挿入すると、保持部が接続子を締め付けて保持するので、接続子を強固に保持することができると共にキャップからの接続子の抜けを防止することができる。また、導入部の内部空間の断面積が広いことにより、複数本の心線を導入部に導入しやすくすることができる。接続子の大きさに対して適切な寸法のキャップを選定した場合、複数の心線を導入部に導入しつつ、接続子を保持部の内部空間に押し込むことによって接続子を強固に保持することができるので、複数の心線のキャップへの装着を容易に行うことができる。その結果、複数の心線のキャップへの装着作業の作業性を高めることができる。
別の形態に係るキャップは、耐火性を有する材料によって形成されていてもよい。
別の形態に係るキャップにおいて、遷移部は、キャップを締め付ける締め付け部材が巻き付けられる巻き付け部を有してもよい。
別の形態に係るキャップは、巻き付け部の保持部側に設けられて遷移部において拡径するリブを有してもよい。
別の形態に係るキャップにおいて、遷移部の内周面は、保持部に向かうに従って縮径するテーパ状とされていてもよい。
別の形態に係るキャップにおいて、当該交差する方向に切断した保持部の断面形状は円形状とされていてもよい。
別の形態に係るキャップにおいて、当該交差する方向に切断した保持部の断面形状は楕円形状とされていてもよい。
本開示の一形態に係る接続方法は、少なくとも導体及び絶縁体層を有する複数の心線を接続する接続方法であって、絶縁体層を剥いで導体を露出させる工程と、露出した複数の導体を接続子を介して接続する工程と、弾性材料によって形成された有底筒状のキャップの導入部に複数の心線を導入すると共に、キャップの保持部に接続子を挿入することにより、キャップで接続子を覆う工程と、導入部及び保持部の間に位置する遷移部の外周に位置する巻き付け部に締め付け部材を巻き付ける工程と、を備える。
この形態の接続方法は、複数の心線の導体同士を接続する接続子を弾性材料によって形成された有底筒状のキャップが覆って保護する。このキャップは、一部品で形成することが可能であるため、小型化を実現させることができると共にキャップの製造を容易に行うことができる。接続子を覆って保護するキャップが弾性材料によって形成されているので、キャップの弾性によって接続子を確実に保護することができる。また、キャップの導入部に複数の心線を導入すると共に、キャップの保持部に接続子を挿入することによって接続子を保持する。更に、導入部と保持部の間の遷移部の外周に位置する巻き付け部に締め付け部材を巻き付ける。従って、キャップの保持部で接続子を保持した状態で保持部の根元側に位置する遷移部の外周の巻き付け部に締め付け部材を巻き付けることにより、キャップの保持部の根元側を強固に締め付けることができる。その結果、保持部からの接続子の抜けを防止することができる。また、複数の心線を導入部に導入すると共に接続子を保持部の内部空間に押し込み、遷移部の外周に締め付け部材を巻き付けて接続子を保護することができるので、複数の心線のキャップへの装着を容易に行うことができる。従って、複数の心線のキャップへの装着作業の作業性を高めることができる。
本開示によれば、小型化を実現させると共に、製造性、及び装着の作業性を高めることができる。
ケーブルの心線の接続構造を例示する斜視図である。 図1の接続構造における各心線の接続状態の例を模式的に示す図である。 図2のケーブルの断面図である。 (a),(b)は、第1実施形態に係るキャップの例を示す斜視図である。 第1実施形態に係るキャップの縦断面図である。 締め付け部材が巻き付けられた図5のキャップを示す縦断面図である。 第1実施形態に係る接続方法の手順の例を示す図である。 図7の手順の続きを示す図である。 図8の手順の続きを示す図である。 図9の手順の続きを示す図であって接続子及びキャップを示す側面図である。 図10の手順の続きを示す側面図である。 図11の手順の続きを示す側面図である。 接続子を保持するキャップの断面図である。 第2実施形態に係るキャップが接続子を保持する様子を示す断面図である。 (a)は、実施例に係るキャップが設置された実験装置の例を示す図である。(b)は、(a)の実験装置に設置された比較例に係る接続構造を示す図である。 図15の実験装置で実験した結果を示すグラフである。
以下では、図面を参照しながら本開示に係るキャップ及び接続方法の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易のため、簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
キャップ及び接続方法は、例えば、複数のケーブルのそれぞれから延びる心線同士を接続するためのものである。本明細書において、「キャップ」は、ある部材を覆って保護する部品及び部分を示している。「ケーブル」は、心線と、心線を覆うシースとを備える電線を示しており、耐火ケーブル、及び耐火ケーブル以外のケーブルを含んでいる。「心線」は、少なくとも導体及び絶縁体層を含む電線を示しており、導体、耐火層及び絶縁体層を有する耐火電線を含む。「弾性」とは外力を受けたときに変形する共に外力を解除したときに元の形状に復帰する性質を示しており、力が加えられることにより自在に変形する性質を含んでいる。「弾性材料」とは高い弾性を有する材料を示している。
キャップの「導入部」とは、キャップに入り込む入口を含む部分を示しており、キャップの開口側の部分を含んでいる。キャップの「保持部」とは、接続子を保持する部分を示しており、キャップの奥側の部分を含んでいる。キャップの「遷移部」とは、導入部及び保持部を互いに接続する部分を示している。「耐火性」とは、例えば、「接続部耐火試験方法(小型加熱炉)」(JCS7505:2014)に規定する耐火試験を経ても絶縁性能を発揮する性質を示している。「耐火性を有する材料」とは、火災時でも絶縁性能を保ち、一定時間の通電を可能とする特性を有する材料を示している。「締め付け部材」とは、あるものを締め付ける部品及び部分を示しており、「巻き付け部」は、締め付け部材が巻き付けられる部分を含む部分である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るキャップ1によって複数の心線10同士が接続された接続構造Sを示す斜視図である。図2は、接続構造Sにおける複数の心線10の接続状態を模式的に示す図である。図1及び図2に示されるように、接続構造Sは、ジョイントボックスBの内部において複数の心線10同士を接続する構造を示している。ジョイントボックスBは、底部B1と、底部B1の外縁から立設する側部B2とを備える。ジョイントボックスBは、例えば、JIS C 8340:1999(電線管用金属製ボックス及びボックスカバー)において規格されているボックスである。なお、図1等に示すジョイントボックスBにおけるケーブル15が挿入されない未使用の貫通孔B3は、蓋等によって閉鎖されてもよい。
ジョイントボックスBの側部B2の開口側端部(上端)には、ジョイントボックスBを塞ぐ蓋をねじ止めするためのねじ止め片B4が設けられる。なお、図2ではねじ止め片B4の図示を省略している。また、側部B2には、複数の心線10を有するケーブル15を挿通可能な貫通孔B3が形成されている。ジョイントボックスB(底部B1)の形状は、例えば四角形状(一例として正方形状)であるが、円形状等、他の形状であってもよい。接続構造Sは、ジョイントボックスBの内部において複数のケーブル15を互いに接続する。例えば、各ケーブル15は耐火ケーブルである。
図3は、ケーブル15の例を示す断面図である。図3に示されるように、ケーブル15の断面形状は例えば円形状である。ケーブル15は、例えば、複数の心線10と、複数の心線10を被覆するシース14(ケーブルシース)とを備える。心線10の本数は、例えば、4本であるが適宜変更可能である。各心線10は、導体11と、導体11を被覆する耐火層12と、耐火層12を被覆する絶縁体層13とを備える。
図2に示されるように、複数の心線10はキャップ1の内部において松葉接続される。「松葉接続」とは、互いに略同一の方向に沿って延びる複数の心線の端部間が接続子16等で接続された構造を示している。また、キャップ1の内部において各心線10の端部は導体11が剥き出しにされている。すなわち、キャップ1の内部では、心線10の端部から、導体11が露出するように絶縁体層13及び耐火層12が剥ぎ取られている。なお、本実施形態では導体11の断面積が3.5mmであって耐火ケーブルであるケーブル15の3本の心線10を松葉接続する例について説明するが、導体の断面積、及び心線の本数は上記の値に限定されない。
このように、本実施形態では、導体11を露出させると共に耐火層12を露出させないで接続を行うことが可能である。耐火層12は、例えば、マイカによって構成された耐火層であってもよい。この場合、耐火層12は、雲母を含んでおり、電気絶縁性及び耐熱性に優れた層とされている。絶縁体層13は、例えば、架橋ポリエチレンによって構成されている。但し、耐火層12及び絶縁体層13の材料は適宜変更可能である。
接続構造Sは、本実施形態に係る複数のキャップ1と、複数のケーブル15のそれぞれから延び出す心線10の導体11同士を互いに接続する筒状の接続子16とを備える。キャップ1には、複数の心線10が挿入されると共に接続子16がキャップ1の内部に押し込まれて接続子16が保持される。接続子16は、例えば、複数の導体11をかしめて接続するスリーブである。一例として、接続子16は、リングスリーブ又はP型スリーブである。接続子16は、例えば、複数本の導体11を互いに寄せた状態でかしめて接続する。この場合、複数の導体11の端部をかしめて接続する接続子16の断面形状は、複数の導体11を囲む扁平な環状とされる(図13等参照)。
次に、図4(a)、図4(b)、図5及び図6を参照しながら複数の心線10が挿入されると共に接続子16を保持するキャップ1について詳細に説明する。キャップ1は、弾性材料によって形成されており、例えば、シリコーンゴムによって形成されている。また、キャップ1は、耐火性を有する材料によって形成された耐火キャップであり、例えば、耐火のゴム材料によって形成されていてもよい。
キャップ1は、着火すると絶縁性を有すると共に硬くなって焼結し火を通さなくする材料で形成されていてもよい。なお、シリコーンゴムは、燃焼時及び燃焼後のいずれにおいても電気伝導性が高い物質の発生が少ない材料である。よって、キャップ1がシリコーンゴムによって形成されている場合、耐火性がより高いキャップ1とすることができるので、耐火性能及び絶縁性能が高いキャップ1とすることができる。
一例として、キャップ1のショアA硬度は、60以上且つ80以下、又は70以上且つ80以下であり、キャップ1の伸び率は110%以上且つ400%以下、又は110%以上且つ200%以下であり、キャップ1の引張強度は3.0MPa以上且つ9.0MPa以下である。また、キャップ1の発煙性(Ds値)は30未満であり、キャップ1の酸素指数は40以上且つ60以下である。キャップ1は、一例として、金型成形、又はキャップ1の軸線Lが延びる方向に押し出し成形されることによって製造される。但し、キャップ1の製造の方法は適宜変更可能である。
キャップ1は、有底筒状を呈しており、接続子16を被覆可能な形状とされている。キャップ1は、複数の心線10が導入される開口2aを有する導入部2と、押し込まれた接続子16を保持する保持部3と、導入部2及び保持部3の間に位置する遷移部4とを備える。導入部2、遷移部4及び保持部3は、この順でキャップ1の軸線Lに沿って並んでおり、保持部3は遷移部4よりも開口2aから離れた位置に設けられる。すなわち、保持部3がキャップ1の最も奥に設けられ、導入部2がキャップ1の最も手前(開口2aに近い箇所)に設けられ、遷移部4は導入部2と保持部3の間に位置する。
有底筒状とされたキャップ1の内部空間Kは、複数の心線10及び接続子16が挿入される空間である。軸線Lに交差(例えば直交)する方向に切断した保持部3の内部空間Kの断面積は、軸線Lに交差する方向に切断した導入部2の内部空間Kの断面積よりも小さい。例えば、導入部2及び保持部3は共に円筒状とされており、導入部2の内部空間Kはキャップ1の大径部1aを構成し、保持部3の内部空間Kはキャップ1の小径部1bを構成する。また、軸線Lに交差する方向に切断した遷移部4の内部空間Kの断面積は、導入部2から保持部3に向かうに従って徐々に小さくなる。
導入部2の内部空間Kの径D1は、軸線Lが延びる方向に沿って一定とされており、例えば、3本以上の心線10をまとめて挿入可能な程度に大きい値とされている。本明細書において「径」とは、形状が円形状であるものにおいては当該ものの直径を示しており、形状が長円形状又は楕円形状であるものにおいては当該ものの長軸を示している。例えば、径D1は、8mm以上且つ30mm以下であり、一例として約12mmである。また、導入部2の厚さT1は、1.5mm以上且つ2.5mm以下であり、一例として約2mmである。なお、径D1及び厚さT1の値は、上記の例に限定されない。
保持部3は、例えば、接続子16及び導体11が対向する底部3aと、接続子16に当接して接続子16を締め付ける円筒穴形状の内面3bとを有する有底円筒状とされている。保持部3の内部空間Kの径D2は、軸線Lが延びる方向に沿って一定とされている。接続子16が押し込まれていない状態における保持部3の内部空間Kの径D2は、接続子16の径よりも小さい。従って、保持部3の内部空間Kに接続子16を押し込んだ後に接続子16を保持部3の内部で強固に保持することが可能である。例えば、径D2は、3mm以上且つ20mm以下であり、一例として約5mmである。保持部3の厚さT2は、1.5mm以上且つ2.5mm以下であり、一例として約2mmである。なお、径D2及び厚さT2の値は、上記の例に限定されない。
遷移部4は、段付き円筒状を呈する。遷移部4の内周面4dは、導入部2から保持部3に向かうに従って徐々に縮径している。例えば、内周面4dは、後述する締め付け部材17が巻き付けられていない状態において、平坦状とされたテーパ面とされている。遷移部4は、導入部2から連続する連続部4aと、連続部4aの保持部3側に位置すると共に後述する締め付け部材17が巻き付けられる巻き付け部4bと、巻き付け部4bの保持部3側において拡径するリブ4cとを備える。
遷移部4の厚さは、連続部4aから巻き付け部4bに向かうに従って徐々に厚くなると共に、巻き付け部4bにおいて薄くなる。そして、遷移部4の厚さは、巻き付け部4bからリブ4cに向かうに従って徐々に厚くなると共に、リブ4cの保持部3側の端部において最も厚くなる。また、巻き付け部4bの外径D3は、連続部4aの外径D4よりも小さく、連続部4aの外径D4は、例えば導入部2の外径と同一である。例えば、外径D3は11mm以上且つ15mm以下(一例として約13mm)であり、外径D4は13mm以上且つ35mm以下(一例として約16mm)である。なお、外径D3及び外径D4の値は、上記の例に限定されない。
巻き付け部4bには、締め付け部材17が巻き付けられる。締め付け部材17は、例えば、結束バンドであり、遷移部4を変形させてキャップ1を強固に締め付けることが可能である。リブ4cは巻き付け部4bの保持部3側において拡径された部位であり、例えば、環状の凸部とされている。リブ4cの外径は、例えば、連続部4aの外径D4と同程度である。巻き付け部4bは、巻き付け部4bよりも径が大きい連続部4aとリブ4cとの間に設けられる。従って、巻き付け部4bに巻き付けられた締め付け部材17の軸線Lが延びる方向への位置ずれ及び脱落を抑制することが可能である。
次に、キャップ1を用いてケーブル15を接続する接続方法について説明する。以下では、図7に示されるように、複数本(一例として3本)のケーブル15をジョイントボックスBの内部において互いに接続し接続構造Sを施工する接続方法について説明するが、ケーブル15の本数及び心線10の本数は適宜変更可能である。まず、図7に示されるように、複数のケーブル15のそれぞれの端部を貫通孔B3からジョイントボックスBの内部に挿入する。
図8に示されるように、複数のケーブル15の端部のそれぞれからシース14を剥いで複数本の心線10を所定の長さだけ露出させる。シース14は、一例として100mm以上剥ぎ取るが、剥ぎ取るシース14の長さはジョイントボックスBの大きさに応じて適宜変更される。次に、各心線10に対し、導体11が露出するように絶縁体層13及び耐火層12を剥ぐ端末処理を行う(導体を露出させる工程)。露出させる導体11の長さは、例えば10mm程度であるが適宜変更可能である。本実施形態では、導体11同士を接続すればよいため、耐火層12の露出を不要とすることができる。
そして、図9及び図10に示されるように、複数の導体11を互いに平行に延びるように寄せた後に、複数の導体11を筒状の接続子16の内部に挿入し、複数の導体11を接続子16でかしめて複数の導体11を接続する(接続する工程)。このとき、複数の導体11の先端11aを僅かに(例えば1mm以下)露出させると共に、複数の先端11aのバリ取りを行う。また、接続子16と絶縁体層13との間で露出する導体11の長さD5を例えば、2mm以上且つ15mm以下とする。
続いて、図10及び図11に示されるように、接続子16及び複数の心線10にキャップ1を被せて接続子16を覆う(接続子を覆う工程)。具体的には、導入部2の開口2aが接続子16側を向くようにキャップ1を配置した後に、開口2aからキャップ1の内部に接続子16を導入し、接続子16を保持部3の内部空間Kに押し込むと共に複数の心線10を開口2aに導入する。
図6に示されるように、保持部3の内部空間Kを接続子16によって押し広げて接続子16を内部空間Kに押し込んで接続子16から露出する導体11の先端11aを保持部3の底部3aに対向させる。この状態で接続子16は保持部3の内面3bが当接されて強く締め付けられる。また、保持部3の軸線Lの端部(先端)を指で押すことによって、保持部3に接続子16が挿入されたことを確認してもよい。
そして、図6及び図12に示されるように、巻き付け部4bに締め付け部材17を縛り付け、遷移部4を変形させて遷移部4を介して接続子16の根元側を強く締め付ける(締め付け部材を巻き付ける工程)。例えば、締め付け部材17で遷移部4を締め上げて遷移部4を変形させると共に遷移部4の外周に締め付け部材17を固定し、締め付け部材17の余長を切断して接続構造Sを施工する。以上の工程を各心線10に対して行い、全ての心線10にキャップ1を装着した後には、キャップ1をジョイントボックスBの内部に収容し、ジョイントボックスBのねじ止め片B4に蓋を締め付けてジョイントボックスBを塞いで一連の施工を完了する。
次に、本実施形態に係るキャップ1及び接続方法の作用効果について詳細に説明する。
本実施形態に係るキャップ1は、複数の心線10の導体11同士を接続する接続子16を覆って保護する有底筒状のキャップ1が弾性材料によって形成されている。接続子16を覆って保護するキャップ1が弾性材料によって形成されるので、キャップ1の弾性によって接続子16を確実に保持することができる。また、キャップ1は、一部品で形成されているため、小型化を実現させることができると共にキャップ1の製造を容易に行うことができる。
また、キャップ1は、複数の心線10が導入される導入部2と、挿入された接続子16を保持する保持部3とを備え、軸線Lに交差する方向に切断した保持部3の内部空間Kの断面積は、当該方向に切断した導入部2の内部空間Kの断面積よりも小さい。内部空間Kの断面積が小さい保持部3に接続子16を挿入すると、保持部3が接続子16を締め付けて保持するので、接続子16を強固に保持することができると共にキャップ1からの接続子16の抜けを防止することができる。
また、導入部2の内部空間Kの断面積が広いことにより、複数本の心線10を導入部2に導入しやすくすることができる。複数の心線10を導入部2に導入しつつ、接続子16を保持部3の内部空間Kに押し込むことによって接続子16を強固に保持することができるので、複数の心線10のキャップ1への装着を容易に行うことができる。従って、複数の心線10のキャップ1への装着作業の作業性を高めることができる。
ところで、従来はキャップ1に代えて、マイカテープ及び絶縁テープを接続子に巻き付けて接続子を保持することが一般的であった。マイカテープは、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化カリウム及び粘着剤から構成されている。例えば、従来の耐火ケーブルの接続方法は、耐火ケーブルの製品規格であるJCS4506:2013に記載されており、JCS4506付属書Bの低圧耐火ケーブル接続部標準工法によると、マイカテープを半分重ねながら5層巻きするように指定されている。
しかしながら、マイカテープは、柔軟性及び粘着性が低いので、巻き付けが困難であると共に扱いづらい。よって、マイカテープを巻き付ける場合には、巻き付けの品質が作業者の熟練度に依存して変動すると共に綺麗に巻くことが困難である。更に、本実施形態のようにジョイントボックスの内部で接続作業を行う場合には、ジョイントボックスの中の各心線に対してマイカテープを5層巻きしなければならない。従って、巻き付けの作業に多大な時間を要するため、作業性がよくないという問題があった。
これに対し、本実施形態では、接続子16をキャップ1で覆って締め付け部材17でキャップ1を締め付けることによって作業を完了できるので、作業時間を大幅に削減できる効果が得られる。また、キャップ1は、耐火性を有する材料によって形成されている。従って、マイカテープを用いなくても耐火性能を確保することができる。
また、遷移部4は、キャップ1を締め付ける締め付け部材17が巻き付けられる巻き付け部4bを有する。従って、キャップ1における保持部3の根元側に位置する遷移部4の外周に巻き付け部4bを備えることにより、巻き付け部4bに締め付け部材17を巻き付けて接続子16をより強固に保持することができる。よって、遷移部4の外周に巻き付けられた締め付け部材17によって保持部3の根元側を強固に締め付けることができるので、保持部3からの接続子16の抜けをより確実に抑制することができる。
また、キャップ1は、巻き付け部4bの保持部3側に設けられて遷移部4において拡径するリブ4cを有する。よって、キャップ1における巻き付け部4bの先端側(保持部3側)にリブ4cが設けられるので、巻き付け部4bに巻き付けられた締め付け部材17がキャップ1の先端側に抜けることを防止することができる。リブ4cが設けられることによって締め付け部材17を外れにくくすることができるので、接続子16を更に強固に保持することができる。
また、遷移部4の内周面4dは、保持部3に向かうに従って縮径するテーパ状とされている。よって、遷移部4の内周面4dが導入部2から保持部3に向かうに従って徐々に縮径しているので、導入部2への複数の心線10の導入、及び保持部3への接続子16の押し込みを行うことによって、複数の心線10へのキャップ1への装着を一層容易に行うことができる。
また、キャップ1は、弾性材料によって形成されており、遷移部4は締め付けられたときに変形する。内周面4dがテーパ状とされていることにより、導入部2側の内部空間Kを広く確保しつつ接続子16の根元側の部分に対する内周面4dの接触面積を広くして接続子16の根元側の部分を強力に締め付けることができる。従って、複数の心線10に対する締め付け力を高めることができる。また、内周面4dがテーパ状とされていることにより、キャップ1の内面の形状を簡易にすることができるので、キャップ1を容易に製造することができる。
また、図13に示されるように、軸線Lに交差する方向に切断した保持部3の断面形状は円形状とされている。よって、複数の導体11を接続する接続子16の断面形状が扁平な楕円形状であるのに対し、接続子16を締め付ける保持部3の断面形状が円形状とされている。その結果、接続子16の断面の長軸が通る部分16aに保持部3が強く当接することによって接続子16を更に強力に締め付けることができる。従って、保持部3からの接続子16の抜けを一層確実に防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るキャップ31について図14を参照しながら説明する。第2実施形態に係るキャップ31は、前述した保持部3とは形状が異なる保持部33を備える点で第1実施形態と相違する。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。保持部33は、保持部3と同様、接続子16を締め付けて保持する部位であるが、保持部33の断面形状は楕円形状とされている。
保持部33は、保持部33の長軸が通る一対の部分33aが接続子16の長軸が通る部分16aに当接することによって接続子16を締め付ける。このように、第2実施形態に係るキャップ31において、軸線Lに交差する方向に切断した保持部33の断面形状は楕円形状とされている。従って、保持部33の断面形状を扁平な楕円形状である接続子16に沿った形状とすることができる。
以上、本開示に係るキャップ及び接続方法について説明したが、本開示は前述した各実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。すなわち、キャップの各部の形状、大きさ及び材料、並びに、接続方法の各工程の内容及び順序は適宜変更可能である。例えば、前述したように、キャップの保持部の断面形状は、円形状であってもよいし、楕円形状であってもよく、更に、四角形状又は六角形状を含む多角形状等であってもよく、適宜変更可能である。キャップの導入部の断面形状、及びキャップの遷移部の断面形状についても、円形状に限られず、適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、内周面4dが平坦状とされたテーパ面を有する遷移部4について説明した。しかしながら、遷移部の内周面の形状は、例えば、曲面状又は段付き状とされていてもよく、適宜変更可能である。導入部の内周面の形状、及び保持部の内周面の形状についても同様である。
また、前述の実施形態では、連続部4aの外径D4が導入部2の外径と等しく、巻き付け部4bの外径D3が連続部4aの外径D4よりも小さい、すなわち、巻き付け部4bの外径D3が導入部2の外径よりも小さい例について説明した。しかしながら、各部の外径は適宜変更可能であって、例えば、連続部4aの外径D4が導入部2の外径より大きく、連続部4aがリブ状となっていてもよく、また、導入部2の外径は巻き付け部4bの外径D3と同一であってもよい。
また、前述の実施形態では、結束バンドである締め付け部材17について説明したが、締め付け部材としては、結束バンド以外のものを用いることも可能である。例えば、結束バンドに代えて、針金をキャップに巻き付けて締め付けを行ってもよい。但し、締め付け部材が結束バンドである場合には、ニッパー等で結束バンドを切断することによってキャップを複数の心線10から容易に外すことができる。
(実施例)
続いて、本開示に係るキャップ及び接続方法の実施例について説明する。本開示は、以下の実施例に限定されない。実施例では、ケーブルの接続作業の作業性を確認する試験、キャップの強度を確認する引き抜き試験、耐火試験及び電気試験を行った。作業性を確認する試験では、図15(a)に示される実施例に係る接続構造S、及び図15(b)に示される比較例に係る接続構造C、のそれぞれの施工にかかる時間を測定した。実施例に係る接続構造S、及び比較例に係る接続構造Cは、以下の手順によって作製した。
(実施例に係る接続構造S)
ケーブルとしてはEM-FP(低圧耐火ケーブル)3心、且つ断面積が3.5mmのケーブル(富士電線株式会社製)を用いて、シースを100mm剥ぎ取って心線を露出させた。そして、心線の絶縁体層及び耐火層を10mm剥ぎ取って導体を露出させ、露出させた導体に接続子16としてPスリーブをかしめて圧着接続した。その後、当該Pスリーブを保持部3に押し込んで耐火キャップであるキャップ1を装着し、結束バンドである締め付け部材17で遷移部4を締め付けて固定して接続構造Sを作製した。
(比較例に係る接続構造C)
ケーブルとしてはEM-FP(低圧耐火ケーブル)3心、且つ断面積が3.5mmのケーブル(富士電線株式会社製)を用いて、シースを100mm剥ぎ取って心線を露出させた。心線の絶縁体層をスリーブ長さ+20mm剥ぎ取って耐火層を15mm露出するように剥ぎ取って心線を露出させた。そして、露出させた導体にPスリーブをかしめて圧着接続した。その後、圧着接続部分にマイカテープ(株式会社フジクラ製 耐火マイカ粘着テープ)を半分ずつ重ねながら5回巻き付けて導体の先端部を覆った後に、マイカテープ上に絶縁テープZとして黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(JCAAD004 適合品)を半分ずつ重ねながら2回巻き付けて接続構造Cを作製した。
以上の実施例に係る接続構造S、及び比較例に係る接続構造Cの施工に要した作業時間の結果を表1に示す。
Figure 0007186526000001
表1に示されるように、比較例の接続構造Cの施工作業に要した時間が26分であったのに対し、実施例の接続構造Sの施工作業に要した時間は16分であった。以上のように、キャップ1を備える実施例の接続構造Sでは、比較例よりも、施工にかかる時間が40%程度削減され、作業性の大幅な向上が見られた。
(引き抜き試験)
引き抜き試験では、図15(a)及び図15(b)に示される実験装置Fを用いた。図15(a)は、耐火キャップであるキャップ1を用いた実施例に係る接続構造Sを実験装置Fに設置した状態を示す図である。図15(b)は、従来のマイカテープ及び絶縁テープZを用いた比較例に係る接続構造Cを実験装置Fに設置した状態を示す図である。実験装置Fは心線10を通す貫通孔F1が形成された板状部材F2を備え、貫通孔F1の直径は10mmである。
実施例に係る接続構造Sにおいては、板状部材F2から見て一方側(図15(a)では下側)にキャップ1を配置すると共に板状部材F2から見て他方側に心線10を引っ張り上げて、心線10からキャップ1が離脱したときの引き抜き強度(単位:N)を測定した。比較例に係る接続構造Cにおいても同様に、板状部材F2から見て一方側に絶縁テープZを配置すると共に板状部材F2から見て他方側に心線10を引っ張り上げて、心線10から絶縁テープZが離脱したときの引き抜き強度(単位:N)を測定した。実施例及び比較例における引き抜き強度の測定結果を図16に示す。
図16に示されるように、比較例に係る接続構造Cでは引き抜き強度が35N程度であったのに対し、実施例に係る接続構造Sでは引き抜き強度が100N程度であった。このように、キャップ1を備えた接続構造Sの引き抜き強度は、絶縁テープZが巻き付けられた接続構造Cの引き抜き強度の3倍程度であり、絶縁テープZと比較してキャップ1は相当外れにくいことを確認できた。
(耐火試験)
耐火試験は、接続部耐火試験方法が定められているJCS7505規格に基づいて行った。すなわち、この耐火試験では、実施例に係るキャップ1付きのケーブルに対して600Vの電圧を印加し、JIS A 1304:2017(建築構造部分の耐火試験方法)に定められた温度曲線に準ずる燃焼試験を行った。具体的には、FP4Cであって導体断面積が1.25mmであるケーブルに対して600Vの電圧を印加し、ケーブルを840℃で30分間加熱した。この耐火試験の結果を以下の表2に示す。
Figure 0007186526000002
表2では、燃焼前後における絶縁抵抗及び絶縁耐力を測定し、絶縁耐力においては、燃焼前に1500V1分、燃焼後に600V30分、その後1500V1分の電圧に耐えられるか否かについて確認した。その結果、実施例に係るキャップ1付きの接続構造Sでは、燃焼後において1500V1分の電圧に耐えられることが分かると共に、燃焼前後において規格値を超える絶縁抵抗及び絶縁耐力が得られることを確認できた。なお、接続構造Sの絶縁破壊が生じる絶縁破壊電圧は2800Vであった。
(電気試験)
電気試験では、商用周波耐電圧試験、通電温度上昇試験及び商用周波耐電圧試験を、この順で行った。以下の表3に示されるように、1回目の商用周波耐電圧試験では、3.5kV10分の電圧を実施例に係るキャップ1付きのケーブルに印加した。通電温度上昇試験では、通電に伴う105℃への昇温と常温への降温とを3回3時間かけて繰り返した。また、2回目の商用周波耐電圧試験では、1.0kV10分の電圧を1回目と同様に印加した。
Figure 0007186526000003
表3に示されるように、実施例に係るキャップ1付きの接続構造Sでは、3.5kV10分の商用周波耐電圧試験、通電温度上昇試験、及び1.0kV10分の商用周波耐電圧試験に耐えることができ、高い絶縁性能を発揮できることが分かった。
1,31…キャップ、1a…大径部、1b…小径部、2…導入部、2a…開口、3,33…保持部、3a…底部、3b…内面、4…遷移部、4a…連続部、4b…巻き付け部、4c…リブ、4d…内周面、10…心線、11…導体、11a…先端、12…耐火層、13…絶縁体層、14…シース、15…ケーブル、16…接続子、16a…長軸、17…締め付け部材、33a…長軸部分、B…ジョイントボックス、B1…底部、B2…側部、B3…貫通孔、B4…ねじ止め片、D1,D2…径、D3,D4…外径、F…実験装置、F1…貫通孔、F2…板状部材、K…内部空間、L…軸線、S…接続構造。

Claims (7)

  1. 複数のケーブルのそれぞれから延びる心線の導体同士を接続する接続子を覆って保護する有底筒状のキャップであって、
    弾性材料によって形成されており、
    複数の前記心線が導入される導入部と、
    前記接続子が挿入されると共に、挿入された前記接続子を保持する保持部と、
    前記導入部及び前記保持部の間に位置する遷移部と、
    を備え、
    前記キャップの軸線に交差する方向に切断した前記保持部の内部空間の断面積は、前記交差する方向に切断した前記導入部の内部空間の断面積よりも小さく、
    前記遷移部は、前記キャップを締め付ける締め付け部材が巻き付けられる巻き付け部を有する、
    キャップ。
  2. 耐火性を有する材料によって形成された、
    請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記巻き付け部の前記保持部側に設けられて前記遷移部において拡径するリブを有する、
    請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記遷移部の内周面は、前記保持部に向かうに従って縮径するテーパ状とされている、
    請求項1~のいずれか一項に記載のキャップ。
  5. 前記交差する方向に切断した前記保持部の断面形状は円形状とされている、
    請求項1~のいずれか一項に記載のキャップ。
  6. 前記交差する方向に切断した前記保持部の断面形状は楕円形状とされている、
    請求項1~のいずれか一項に記載のキャップ。
  7. 少なくとも導体及び絶縁体層を有する複数の心線を接続する接続方法であって、
    前記絶縁体層を剥いで前記導体を露出させる工程と、
    露出した複数の前記導体を接続子を介して接続する工程と、
    弾性材料によって形成された有底筒状のキャップの導入部に前記複数の心線を導入すると共に、前記キャップの保持部に前記接続子を挿入することにより、前記キャップで前記接続子を覆う工程と、
    前記導入部及び前記保持部の間に位置する遷移部の外周に位置する巻き付け部に締め付け部材を巻き付ける工程と、
    を備える接続方法。
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