JP2985146B2 - ケーブル接続部材 - Google Patents

ケーブル接続部材

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JP2985146B2 JP8235920A JP23592096A JP2985146B2 JP 2985146 B2 JP2985146 B2 JP 2985146B2 JP 8235920 A JP8235920 A JP 8235920A JP 23592096 A JP23592096 A JP 23592096A JP 2985146 B2 JP2985146 B2 JP 2985146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧送電線路に用
いるプレハブ式Y分岐接続部の構成部材に関し、特に、
ケーブル導体の先端部にリング部材を装着して成型した
場合に、導体と接続部のレセップの間の導通状態を良好
に設定可能で、導体に対して容易に装着可能なくさび部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧送電線路に用いるプレハブ式Y分岐
接続部は、従来より一般に用いられているものであり、
例えば、電線・ケーブルハンドブック(第5版)第27
4頁ないし第278頁にも、一般的なY分岐接続部が記
載されている。前記従来例に示されるY分岐接続部は図
8に示すように構成されているものであり、Y分岐接続
部1には給電側ケーブル2と、2つの受電側ケーブル
3、3aとが接続されている。そして、前記各ケーブル
の導体は、接続導体4との間に接続部5を介して相互に
接続され、前記給電側ケーブルから、2つの受電側ケー
ブルに給電する経路を構成する。前記接続部5において
は、レセップ6に対して、ケーブル導体12の先端部に
設けたくさび部材20aを装着して導通を設定するもの
で、各ケーブルの導体は、それぞれの接続部に対応して
配置されるレセップに対してくさび部材を介して接続さ
れる。
【0003】前記図8に示す接続部を詳細に説明する
と、図9に示すように構成されるが、以下に示す説明に
おいて、ケーブルとして、任意のケーブルを対象とする
ものであるから、そのケーブルの符号を変えて説明す
る。図示される例において、レセップに接続するケーブ
ル10の先端部では、絶縁体11を所定の長さ剥離して
導体12を露出させ、前記露出された導体の先端部にく
さび部材20aを取り付ける。また、接続部5に配置す
るレセップ6では、接続部材4を介して他のレセップと
の間で電気的に接続されており、導体12の先端部に取
り付けたくさび部材20aを、くさび押し金具16を用
いて押し込む状態で挿入する。前記レセップ6の入り口
部分とくさび押し金具16の周囲には、それぞれネジ部
7、17が形成されているので、前記くさび押し金具1
6をネジ込むことにより、くさび部材20aをレセップ
6の内部に挿入する動作を行うことができる。また、前
記レセップ6では、導体挿入孔の内面が、奥側に向けて
次第に径が小さくなるようなテーパ状に構成されてい
る。
【0004】そして、前記くさび部材を押し込む動作に
より、くさび部材20aの内面が導体12の表面に押圧
される状態となり、レセップと導体との間の導通を良好
に設定する。さらに、前記レセップ6の周囲には、エポ
キシ樹脂等で構成される絶縁体8が配置されており、前
記絶縁体8の内部に設けた挿入孔からケーブルの先端部
を挿入する。そして、くさび部材をレセップの内部に位
置決めして、前述したような導通の設定を行った後で、
ストレスコーン15等のプレモールド絶縁体を挿入して
固定する。
【0005】前記くさび部材20aは、図10、11に
示されるような構成を有する真鍮等硬質の銅合金等で構
成した略円筒形状の部材であり、レセップに挿入する側
の先端部22から頭部23に向けて、外側に拡開するテ
ーパ面24を設けている。前記テーパ面24の頂部に
は、最もくさび部材の肉が厚くなる部分に対応させて溝
条25を配置し、前記頭部23から溝条25の間には凹
部26を設け、前記凹部26に対して図9に示すような
くさび押し金具16の突部を係合させる部分を設けてい
る。また、図11にも示されるように、くさび部材20
aの長さ方向全体に亘って1条の全長スリット29を設
けており、さらに、先端部22側から切り込んだ状態の
スリット27……と、頭部23から切り込んだ状態のス
リット27a……を交互に配置して、交互スリット部を
形成している。
【0006】そして、前記全長スリット29とスリット
27、27a……の各々は、レセップ6にくさび部材を
押し込んだ際に、テーパ面24に対して周囲から押圧作
用が加えられると、前記各スリット部の隙間が次第に狭
くなるように変形する。また、全長スリットも間隔が狭
くなり、それ等の空間部分を介してくさび部材の外径が
縮小される状態となり、内部に挿入している導体をくさ
び部材の内面に押圧する。前述したようにして、くさび
部材の内面が導体に対して押圧する作用を行い、くさび
部材の外周面がレセップ6の内面に押圧されることによ
り、前記くさび部材20aを介して、導体とレセップと
の間での電気的な導通を良好に設定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、Y分
岐接続部を構成する際には、例えば、ケーブル導体の素
線がエナメル等の絶縁被膜を設けていない場合には、ケ
ーブル外周部の絶縁体を剥離した状態のままで、くさび
部材を直ちに装着できるので、導体の外径が増大したり
することはない。しかしながら、導体断面積が非常に大
きい大容量の送電用のケーブルでは、表皮効果に起因す
る送電損失を防止するために、導体を構成する素線の各
々の表面にエナメル等の絶縁被膜を設けたものを用い、
多数本の素線を撚り合わせて略三角形状の断面を有する
セグメント導体を構成し、前記セグメント導体を組み合
わせて分割導体を構成している。そして、前記ケーブル
接続部を構成する際には、導体の素線を被覆している絶
縁被膜に対して、例えば、特開平1−238411号公
報等に示されるような、サンドブラストによる方法を用
いて除去する作業を行ってから、素線を束ねる状態で圧
縮成型して接続部材を固定する必要がある。
【0008】前記従来例の公報等に示されるように、素
線の絶縁被膜の除去を行う場合には、ケーブルの導体を
構成する素線を相互に分離させて、各素線に対してサン
ドブラストの作業を行うために、絶縁被膜の除去を行っ
た後では導体の素線がバラバラになる。そこで、前述し
たような状態の導体の端部に、くさび部材等の接続部材
を固定するためには、素線を一定の太さにまとめて圧縮
してから、接続部材を装着して固定する作業を行うこと
が必要である。そして、前記導体の端部に接続部材を取
り付けるためには、従来より各素線の曲り具合を補正
し、導体の撚線に対応する状態に修正してまとめてか
ら、導体の外傷防止手段を設けて圧縮することにより、
導体の外径から計算される断面積に対して、素線の断面
積の総和が占める占積率を大きな値に設定する作業を行
う。さらに、前記導体を圧縮成型した後で、素線がバラ
バラにならないようにするために、図7に示すようなリ
ング部材13を導体12の先端部に装着し、導体の露出
部の基部にバインド線14による結束部を設けている。
【0009】従来のくさび部材においては、くさび部材
の内径はケーブル導体の外径dと一致する状態に形成さ
れているものであり、導体の先端部から固定位置まで押
し込むように摺動させて装着する必要がある。ところ
が、前記図7に示すように、導体の先端部にリング部材
13が固定されていると、くさび部材を導体に装着する
ことができないという問題が発生する。したがって、導
体断面積が大きい大容量の送電ケーブルにおいては、従
来のくさび部材を用いることができないという問題の原
因ともなり、通常のケーブル接続部を構成する場合、ま
たはY分岐部を形成する場合に、プレハブ接続部を構成
しようとする際には、特に解決を要求されている課題と
なっている。
【0010】本発明は、前述したような導体断面積の大
きなケーブルの接続部を構成する場合の問題を解消する
もので、先端部にリング部材等のように大径の部材を固
定して設けているケーブル導体に対しても、容易に装着
が可能であるとともに、レセップと導体との間での電気
的な導通を良好に設定可能な接続部材を提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル導体
の先端部に装着し、接続部に配置するレセップに導体先
端部を挿入し、導体に対する圧縮を行うとともに、前記
レセップのテーパ状に形成される内面に押圧される状態
で導通を得るために使用するくさび部材に関する。本発
明において、前記くさび部材は、2つの半円筒状のくさ
び片と、前記2つのくさび片を一定の隙間を設けてくさ
び片先端部を固定する1つの接続部材と、前記くさび片
に設ける複数の交互スリットとから構成している。
【0012】また、本発明において、前記くさび部材の
外周部には、レセップに挿入する先端部側で、前記レセ
ップの内面のテーパ部に摺動するテーパ面と、頭部側に
くさび押し金具に対応させる凹部を設け、前記導体の先
端部に装着したくさび部材をレセップに挿入するに際し
て、前記2つのくさび片を組み合わせて構成するくさび
部材の2つの接合部では、接続部材により接続する1つ
の接続面でのくさび片の先端部でのスリットの間隔を保
持したままで、前記2つのくさび片の他方の接続面を互
いに近接させるとともに、前記交互スリットの幅を縮小
させて導体を押圧するように構成することも可能であ
る。
【0013】前述したように、2つのくさび片を組み合
わせて、ケーブル導体の外周を覆うように装着するくさ
び部材を用いることにより、本発明においては、導体の
先端部に取り付けることができる。そして、ケーブル導
体に対して、2つのくさび片を1つのネジ部材により取
り付ける方法を用いることにより、導体に対するくさび
部材の取り付けの自由度が大きく、全長スリットを形成
する作業も容易に行うことができる。したがって、前記
くさび部材の内径が導体サイズに対応して形成されてい
る場合にも、くさび部材をケーブル導体に対して摺動さ
せる状態で取り付けたりする必要がないので、くさび部
材を導体に対して取り付ける作業を容易に行うことが可
能であり、接続部を形成する作業を簡素化することがで
きる。そして、くさび部材を導体に装着してレセップの
内部に挿入する際に、くさび部材に形成するスリットを
容易に圧縮して、導体とレセップの間での導通状態を良
好に設定できるので、導体接続部の信頼性を向上させる
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明のケーブル接続部材を説明する。図1に示す例は、前
記図9に示した接続部5に配置するレセップ6と、ケー
ブル導体12に装着するくさび部材20との関係を示し
ている。本実施例において、前記ケーブル導体12の先
端部にリング部材13を取り付けたままで、その外周部
にくさび部材20を装着し、接続部5に設けるレセップ
6の内部に向けて、くさび押し金具16をネジ込むこと
により装着する。前記くさび押し金具16をくさび部材
20に対して組み合わせる際には、あらかじめくさび押
し金具16を導体に装着してから、前記導体の先端部に
くさび部材を装着して、前記くさび押し金具の内側に向
けてくさび部材の頭部23を挿入するが、くさび部材の
頭部の基部には、凹部26に対応する薄肉部があるの
で、前記薄肉部を湾曲させる状態で変形させることによ
り、前記くさび部材20とくさび押し金具16の組み合
わせ作業を容易に行うことができる。
【0015】そして、前記くさび押し金具16の突部1
8をくさび部材20の凹部26に係合させた状態で、く
さび押し金具16の後端部の外周部に設けた凹凸等の被
係合部材に係合する特殊な回転用工具を装着し、くさび
押し金具16の外周部に設けたネジ部17を、レセップ
6の内面先端部側に配置するネジ部7に係合させて推進
させる。また、前記図1に示すレセップ6は、前記図
8、9に示すように、Y分岐接続部を構成する接続部に
配置する他に、一般のプレハブ式導体接続部に対して
も、くさび部材を介在させる接続方法を適用する場合に
用いることも可能である。なお、前記くさび部材をレセ
ップ6から取り外す場合には、くさび押し金具16を戻
し方向に回転させるが、その際には、前記金具16の後
端部が、楔部材20の頭部23に係合する状態となり、
ケーブルを後退させてレセップの内面からくさび部材の
表面のテーパ部を引き離すことができる。
【0016】前記くさび部材20は、図2ないし図5に
示すように構成されるもので、くさび部材本体を2つの
半円筒状の部材としてのくさび片21、21aを組み合
わせて、ケーブル導体の外周部を覆うような円筒状のく
さび部材20として構成する。前記2つのくさび片2
1、21aを組み合わせるために、両部材の端面が対応
する一方の接続面に対して、図3に示すように止めネジ
31を取り付けて、所定の間隔を有する全長スリット2
8を、図2、3のスリット27aのA部のように、先端
部のみが固定され、他の部分のスリットが縮小可能な状
態に接続される。また、他方の接続面に対しては固定手
段を設けずに、レセップに押し込んだ際に導体を押圧し
て2つのくさび片の端面が接近するようにする。また、
前記2つのくさび片21、21aを組み合わせて構成す
る円筒形状のくさび部材20には、、図2に示されるよ
うに、その外面部にテーパ面24、溝条25、および頭
部23側の凹部26が、従来例のくさび部材と同様に形
成される。
【0017】図3はくさび部材20の先端部22側から
見た正面図であり、図4に示す例はくさび部材20の頭
部23側から見た背面図として示している。前記図3、
4に見られるように、各くさび片には、先端部22側か
ら切り込んだ状態のスリット27と、頭部23側から切
り込んだ状態のスリット27aとを交互に設け、前記2
種類のスリット27、27aを組み合わせて交互スリッ
ト部をくさび部材の全体に設けている。そして、前記く
さび部材をレセップに挿入する過程で、レセップの内面
に摺動してくさび部材を外周部から押圧する動作を行わ
せることにより、2つのくさび片の自由側端面を近付け
るとともに、スリットの幅を狭めるような状態でくさび
部材の径を縮小して、くさび部材の内面を導体の周囲に
押圧する作用を発揮させるようにする。さらに、前記く
さび部材の導体に接する内面には、図5に示すように、
内面ネジ山32を突出させて設けており、前記ネジ山の
ピッチと突出高さとを任意に設定し、導体の表面に前記
ネジ山32を食い込ませることにより、導体とくさび部
材との間での固定と、電気的な導通とを設定できるよう
にする。
【0018】前記2つのくさび片21、21aを組み合
わせてくさび部材20を構成し、ケーブル導体の先端部
に装着するために、図6に示すような接続手段を用いる
ことができる。前記図6に示す接続手段は、図2に示す
ように、2つのくさび片の接続端部に配置するもので、
くさび片21、21aに対してケーブルの長さ方向に直
交するネジ孔30、30aをそれぞれ設けて、前記2つ
のネジ孔を貫通させる止めネジ31を装着する。前述し
たように、2つのくさび片の接続部に対して、1つの止
めネジのみを用いて固定する手段を用いる場合には、導
体を覆うようにして取り付けるくさび部材が若干の自由
度を持って装着されるが、前記くさび部材は導体から外
れたりすることなしに保持される。
【0019】また、本実施例のくさび部材においては、
前記止めネジ31により取り付ける2つのくさび片の接
続部に、全長スリット28を形成するようにしている。
例えば、前記止めネジ31を用いて、2つのくさび片を
接続する際に、全長スリット28の幅sに対応する介在
物を配置する状態で止めネジを装着し、後で介在物を取
り去ることにより、くさび片の間に全長スリットに対応
するスリットを形成することができる。さらに、前記く
さび片の接続部に配置する止めネジ部材は、くさび部材
の表面に突出しないように設ける必要があるので、図示
されるように、くさび片に設けたネジ孔の中に、止めネ
ジが完全に入り込むような長さのものを使用する。な
お、前述したように構成されるくさび部材は、円筒状の
金属部材の外周部を、テーパ面24と溝条25および凹
部26等を所定の形状に切削して構成し、その後に、円
筒の内面に図5に示すようなネジ加工を行い、凹部26
に対応する内面を薄肉に形成する加工を行う。次いで、
交互スリット27、27aを切削して形成してから、半
割り加工を行って2つのくさび片を構成するが、前記2
つのくさび片の先端部を接続する止めネジに対応する孔
は、半割り加工の前に実施することができる。
【0020】前記図2ないし図6に示されたような構成
のくさび部材20を用いて、図1に示すような接続部を
構成する場合には、導体先端部に設けているリング部材
13と、くさび部材の先端部との間隔を一定に設定する
ようにして、導体の周囲に前記2つのくさび片を装着
し、楔押し金具に係合してから、止めネジを用いてくさ
び片を相互に固定する。前述したようにして、導体を接
続部に配置した後で、図9に示したように、接続部の外
周に配置する絶縁部材の開口部を覆うように、ストレス
コーンを挿入してから、図8に示すように、全体の外周
部に絶縁部材を被覆してY分岐接続部を形成することが
できる。
【0021】なお、前記くさび部材20を構成する材料
は、従来より用いられているものと同様に、真鍮やその
他の銅合金で構成することができるものであり、ケーブ
ル導体のサイズ等に応じて、くさび部材の大きさ等を設
定することができる。また、本発明のくさび部材は、導
体の先端部リング部材を設けないものに対しても装着が
可能であり、Y分岐接続部に設ける導体に対して配置す
ることの他に、任意の導体接続部に対して設けることが
可能であり、例えば、ケーブルの直線接続部等におい
て、プレハブ接続を適用する場合にも使用が可能であ
る。さらに、前記導体接続部に配置するエポキシ絶縁体
等の絶縁部材とストレスコーン等の形状および構造は、
任意に構成することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明のケーブル接続部材においては、
2つのくさび片を組み合わせて、ケーブル導体の外周を
覆うように装着するくさび部材を用いることにより、本
発明においては、導体の先端部に取り付けることができ
る。そして、ケーブル導体に対して、2つのくさび片を
1つのネジ部材により取り付ける方法を用いることによ
り、導体に対するくさび部材の取り付けの自由度が大き
く、したがって、前記くさび部材の内径が導体サイズに
対応して形成されている場合にも、くさび部材をケーブ
ル導体に対して摺動させる状態で取り付けたりする必要
がないので、くさび部材を導体に対して取り付ける作業
を容易に行うことが可能であり、接続部を形成する作業
を簡素化することができる。さらに、くさび部材を導体
に装着してレセップの内部に挿入する際に、くさび部材
に形成するスリットを容易に圧縮して、導体とレセップ
の間での導通状態を良好に設定することができるので、
導体接続部の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のくさび部材を用いた接続部の構成を
示す説明図である。
【図2】 本発明のくさび部材の側面図である。
【図3】 図2のくさび部材の先端部の構成を示す説明
図である。
【図4】 図2の頭部側から見た背面図である。
【図5】 くさび部材の内面の構成を示す説明図であ
る。
【図6】 くさび部材の接続部の構成を示す説明図であ
る。
【図7】 素線の絶縁被膜を除去して圧縮成型した導体
の説明図である。
【図8】 一般的なY分岐接続部の側面図である。
【図9】 従来のY分岐接続部の接続部の構成を示す説
明図である。
【図10】 従来のくさび部材の側面図である。
【図11】 図10のくさび部材の背面図である。
【符号の説明】
1 Y分岐接続部、 5 接続部、 6 レセッ
プ、 8 絶縁体、10 ケーブル、 12 導
体、 13 リング部材、15 ストレスコーン、
16 くさび押し金具、20 くさび部材、 2
1・21a くさび片、 24 テーパ面、26
凹部、 27 スリット、 28 全長スリッ
ト、30 ネジ孔、 31 止めネジ、 32
内面ネジ山。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭51−48271(JP,B2) 実公 昭56−757(JP,Y2) 実公 昭58−47802(JP,Y2) 実公 昭51−40474(JP,Y1) 実公 昭51−40473(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/00 - 15/196

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル導体の先端部に装着して導体に
    対する圧縮を行うとともに、接続部に配置するレセップ
    に前記導体先端部を挿入し、前記レセップのテーパ状に
    形成される内面に押圧される状態で導通を得るために使
    用するくさび部材において、 前記くさび部材は、2つの半円筒状のくさび片と、前記
    2つのくさび片を一定の隙間を設けてくさび片先端部を
    固定する1つの接続部材と、前記くさび片に設ける複数
    の交互スリットと、から構成することを特徴とするケー
    ブル接続部材。
  2. 【請求項2】 前記くさび部材の外周部には、レセップ
    に挿入する先端部側で、前記レセップの内面のテーパ部
    に摺動するテーパ面と、頭部側にくさび押し金具に対応
    させる凹部を設け、 前記導体の先端部に装着したくさび部材をレセップに挿
    入するに際して、前記2つのくさび片を組み合わせて構
    成するくさび部材の2つの接合部では、接続部材により
    接続する1つの接続面でのくさび片先端部のスリットの
    間隔を保持したままで、前記2つのくさび片の他方の接
    続面を互いに近接させるとともに、前記交互スリットの
    幅を縮小させて導体を押圧することを特徴とする請求項
    1に記載のケーブル接続部材。
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