JP3647934B2 - 同軸ケーブル用コネクタおよびその組付方法 - Google Patents

同軸ケーブル用コネクタおよびその組付方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、同軸ケーブル用コネクタおよびその組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に同軸ケーブル用コネクタは、図5に示すように、同軸ケーブル1の端末において、該同軸ケーブル1の内部導体2先端にロッド状の中心導体3を取り付けて電気的に接続し、該中心導体3と絶縁された導電性部材4を外部導体5と電気的に接続し、これら前記中心導体3および導電性部材4を外部導体5の外側に装着したハウジング6内に収納して、それぞれ同軸ケーブル用コネクタ外の目的の接続導体7a、7bに電気的に接続可能とした構成とされている。
【0003】
前記中心導体3は、後端(図5中左端)に形成された内装部8を前記内部導体2の先端に差し込み、これら内装部8および内部導体2にピン9を貫通させることにより、内装部8からの内部導体2の抜けが防止されるようになっている。
ハウジング6には、接続導体7に差し込んで、内部導体2と外部導体5とを接続導体7と電気的に導通させるための挿入穴10が開口されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような同軸ケーブル用コネクタの場合、内部導体2と中心導体3とをピン9で固定する際に、内部導体2先端周囲の外部導体5や内部導体2と外部導体5との間に充填されている絶縁材11等を除去し、さらに露出させた内部導体2の先端にピン9を挿通するための挿通孔を穿設する必要があり、作業に手間がかかった。また、内部導体2の先端の寸法精度が確保しにくいため、内部導体2先端と内装部8内面との間にクリアランスが生じて双方の固定状態が安定しにくくなり、電気的に接触抵抗が不安定になるといった問題が生じていた。また、内部導体2と中心導体3とを固定する固定構造としては、他にも種々あるが、固定の作業能率が高く、しかも電気的に接続抵抗が安定して得られるものが無かった。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、内部導体と中心導体との固定作業の能率が向上しかつ電気的接触抵抗が安定する同軸ケーブル用コネクタおよびその組付方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
すなわち、請求項1記載の同軸ケーブル用コネクタでは、内部導体と外部導体とを有する同軸ケーブルに用いる同軸ケーブル用コネクタであって、同軸ケーブル端末の内部導体と電気的に接続され、内部導体と同軸ケーブル外の接続導体とを電気的に接続する中心導体を、絶縁部材で前記外部導体と電気的に絶縁して支持してなるコンタクトインシュレーターと、同軸ケーブル端末に装着され、前記コンタクトインシュレーターを内部に収納するとともに、前記外部導体と同軸ケーブル外にある外部接続導体との導電経路を形成する外装カバーとを備え、前記中心導体に、内部導体先端に形成した内部導体螺着部に螺着可能な中心導体螺着部が形成され、該中心導体螺着部に内部導体螺着部の螺着時の締め付け力によって内部導体螺着部と圧接される圧接部が形成されており、さらに、前記外装カバーと前記同軸ケーブルの外部導体外面との間に挟持される外部導電部材を有し、前記外装カバーは、同軸ケーブル端末に外装される外装ナット部材と、該外装ナット部材の先端側に螺着される外装カバー本体とから構成され前記外部導電部材は、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間に挿入される軸方向一側から、該一側とは反対の側であり、前記コンタクトインシュレーターの絶縁部材に臨む側に配置される他側に行く程拡径する形状の概略円筒体であり、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間にクランプされていることを特徴とする同軸ケーブル用コネクタを前記課題の解決手段とした。
【0007】
請求項記載の同軸ケーブル用コネクタの組付方法では、請求項記載の同軸ケーブル用コネクタを同軸ケーブル端末に組み付ける同軸ケーブル用コネクタの組付方法であって、同軸ケーブルの端末において内部導体の少なくとも先端を露出させ、予め中心導体に形成しておいた中心導体螺着部と螺着可能な内部導体螺着部を内部導体に形成した後、同軸ケーブルの外部導体外面と外装ナット部材との間に前記外部導電部材を圧入して同軸ケーブルの外部導体外面と外装ナット部材との間に前記外部導電部材をクランプさせてから、内部導体螺着部にコンタクトインシュレーターの中心導体螺着部を捩込んで圧接部に内部導体螺着部を圧接させ、この圧接の際に、コンタクトインシュレーターの絶縁部材を前記外部導電部材の他側に当接させて、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間における前記外部導電部材のクランプ力を保った後、外装ナット部材に外装カバー本体を螺着することを前記課題の解決手段とした。
【0008】
【作用】
本発明の同軸ケーブル用コネクタによれば、中心導体の中心導体螺着部を内部導体の内部導体螺着部に捩込んで固定した際に、内部導体螺着部が圧接部に圧接して内部導体と中心導体との間の電気的導通が確保される。
【0009】
請求項記載の同軸ケーブル用コネクタの組付方法によれば、同軸ケーブル端末に露出させた内部導体に、タップ等の工具を使用して中心導体螺着部に適合する内部導体螺着部を作業現場において形成する。
【0010】
【実施例】
以下本発明の同軸ケーブル用コネクタの一実施例を、図1から図4を参照して説明する。
図中符号20は、本実施例の同軸ケーブル用コネクタである。同軸ケーブル用コネクタ20は、図1および図2に示すように、同軸ケーブル21端末に外装される外装ナット部材22と、該外装ナット部材22の先端側(図1右側、図2右上)に螺着され外装ナット部材22とともに外装カバーを構成する外装カバー本体23と、同軸ケーブル21端末に支持され、同軸ケーブル21の内部導体24と同軸ケーブル21外の内部接続導体25aとを電気的に接続する中心導体26を、絶縁部材27で前記外部導体22と電気的に絶縁して支持してなるコンタクトインシュレーター28と、外装ナット部材22の内面と同軸ケーブル21の外部導体29の外面との間に介装される外部導電部材30とを備えている。
【0011】
前記外装ナット部材22は、外装カバー本体23とともに外装カバーを構成するようになっている。外装ナット部材22および外装カバー本体23の形成材料としては、導電性、防水性に優れるものが適用される。この外装カバーは、前記外部導体29と同軸ケーブル21外にある外部接続導体25bとの導電経路を形成するものであり、外部導体29外面との間に外部導電部材30を挟持することにより、安定した接触抵抗が得られるようになっている。
【0012】
外装ナット部材22は、同軸ケーブル21の外装シース31の外面に略密接する内径を有する円筒体であって、軸方向略中央部に前記外装カバー本体23を螺着するためのネジ部32が形成されている。この外装ナット部材22のネジ部32部分の内面は、同軸ケーブル21の外装シース31の外面に密接して止水する止水面22aとされている。ネジ部32の基端側端部には、該外装ナット部材22を回転させる工具を係合するための工具係合面22bが形成されている。また、外装ナット部材22のネジ部32より先端側は、ネジ部32部分より内径が縮径され、同軸ケーブル21端末の外装シース31を除去して露出させた外部導体29の外面との間に前記外部導電部材30を挟持する挟持面22cとされている。また、前記止水面22aの基端側(図1左側、図2左下)には、止水用のOリング22dが装着されている。
前記外部導電部材30は、軸方向一側33に行く程断面形状が縮径する概略円筒体であって、リング状の他側34の端部を基端として該他側34端部から前記一側に向けて延びる多数のフィン35を主体として形成されている。
【0013】
前記コンタクトインシュレーター28は、円盤状の前記絶縁部材27と、この絶縁部材27に該絶縁部材27の中心軸線上に該絶縁部材27を貫通して固定されたロッド状の前記中心導体26とを有している。
中心導体26は、図1から図3に示すように、絶縁部材27から突出した部分が、内部導体24先端に形成される内部導体螺着部36に螺着可能な中心導体螺着部37とされている。この中心導体螺着部37は、雄ネジに形成されている。該中心導体螺着部37の基端部には、内部導体螺着部36の螺着時の締め付け力によって内部導体螺着部36と圧接される圧接部38が形成されている。この圧接部38は、内部導体螺着部36の軸線方向において前記絶縁部材27側に行くにしたがって次第に拡径するテーパ状の部分に形成されている。
【0014】
中心導体26の前記内部導体螺着部36と反対の方向に向けて前記絶縁部材27から突出する部分は、前記内部接続導体25aが接続される接続端部39とされている。この接続端部39は、円筒状に形成されている。接続端部39の基端部には、コンタクトインシュレーター28を軸回りに回転するためのピンポンチ挿入用の係止孔39aが接続端部39の直径に沿って穿設されている。
【0015】
前記絶縁部材27の形成材料としては、誘電体絶縁物等が好ましい。この絶縁部材27の外周部40の前記接続端部39に臨む側には、絶縁部材27の外側に前記外装カバー本体23を装着した際に、外装カバー本体23を絶縁部材27に対する所定位置に案内するための案内テーパ部41が形成されている。この案内テーパ部41は、外装カバー本体23内面に環状に突設された案内段部42と当接することにより外装カバー本体23を案内するようになっている。また、この絶縁部材27は、前記案内段部42内側に形成された挿入凹部43と略一致する形状に形成され、該挿入凹部43に挿入した際に、該絶縁部材27の前記中心導体螺着部37に臨む部分が前記案内段部43と面一、若しくは挿入凹部43の奥側に窪むようになっている。
【0016】
前記外装カバー本体23は、図1および図2に示すように、外装ナット部材22の外面に当接されて止水するOリング44と、該Oリング44より基端側(図1左側、図2左下)に形成され、前記外装ナット部材22のナット部44に螺着される外装螺着部45とを内面側に有する円筒体である。前記外装螺着部45の他側端部には、前記中心導体26の接続端部39を内装する中心導体内装部46が設けられている。この中心導体内装部46は、外装螺着部45を縮径した形状に形成されている。
【0017】
外装螺着部45の中心導体内装部46寄りの端部には、前記案内段部42が形成されている。案内段部42と前記中心導体内装部46とを連結する連結壁47内面側の領域は、前記挿入凹部43とされている。この挿入凹部43には、前記中心導体内装部46において前記接続端部39を内装する中心導体挿入孔48が連通されている。前記連結壁47の外周部には、工具等で外装カバー本体23を回転させるための工具係合溝48が形成されている。
【0018】
中心導体内装部46の他側端部には、外装カバー本体23を構造物に取り付けるための取付リング49が設けられている。この取付リング49は、外装カバー本体23の中心軸線に垂直な平面内を回動自在として設けられ、構造物に固定されることにより、外装カバー本体23を構造物に対して回動自在として支持するようになっている。
【0019】
本実施例の同軸ケーブル用コネクタ20を適用する同軸ケーブル21としては、図4に示すように、例えば給電線用の同軸ケーブルであり、銅パイプを用いた前記内部導体24と、該内部導体24の外周面を被覆する絶縁物50を介してその外側に内部導体24と同心状に配置され、コルゲート状の銅パイプからなる前記外部導体29と、外部導体29の外周部を被覆する樹脂製の前記外装シース31とを具備したものである。
なお、外部導電部材30の内面には、外部導体29外面に適合するコルゲート状の溝30aが形成されている。
【0020】
以下、前記同軸ケーブル用コネクタ20の組付方法を説明する。まず、同軸ケーブル21の端末において内部導体24の少なくとも先端を露出させ、先端からタップを差し込んで内部導体螺着部36を形成する。内部導体螺着部36は、予め中心導体26に形成しておいた中心導体螺着部37と螺着可能な雌ネジとして形成する必要があり、例えばタップ径8mmの場合、軸方向寸法20mmに形成する。また、この際、外装シース31を、同軸ケーブル21先端から内部導体螺着部36の形成長よりやや奥方まで除去して、外部導体29を露出させておく
【0021】
次に、黄銅ワイヤブラシでタップ使用時に生じた切り粉等を外装シース31の除去部分から落とし、内部導体24および外部導体29をアルコール洗浄した後、内部導体螺着部36に中心導体螺着部37を螺着して圧接部38に内部導体螺着部36の先端を圧接させる
この際、内部導体螺着部36は圧接部38との圧接力で末広がり変形される。なお、内部導体24は、圧接部38への圧接によって中心導体26と接触されるので、先端面が多少粗くてもよい。
【0022】
次に、外装シース31外面にシリコーングリースを塗布した後、同軸ケーブル21に外装ナット部材22を基端側から挿入する。
この際、外装ナット部材22は、内部の挟持面22c形成部分が外装シース31先端に当接することにより、同軸ケーブル21に対して適切な挿入位置に停止する。外装ナット部材22は、外装ナット部材22の挟持面22c形成部分と止水面22a形成部分との境界が段差になっているので、この段差に外部シース31先端が突き当たるまで挿入することにより、適切な挿入位置に概略位置決めされるようになっている。
【0023】
次に、外部導体29外面と外装ナット部材22の挟持面22cとの間に前記外部導電部材30を圧入する。外部導電部材30は、他側34に行く程拡径する形状なので、外部導体29外面と外装ナット部材22の挟持面22cとの間に一側33から挿入することにより、適当なクランプ力が生じる挿入位置で停止する。また、外部導電部材30の圧入完了時には、クランプ力によって外部導電部材30と外部導体29および外部導電部材30と外装ナット部材22との間の接触状態が安定に保持されるので、外部導体29と外装ナット部材22との間の電気的導通における接触抵抗が安定する。
この際、外部導電部材30は、他側34端部が外部導体29先端より奥側となる深さまで挿入する。
【0024】
次に、前記内部導体螺着部36に前記コンタクトインシュレーター28の中心導体螺着部37を手作業で捩込み、さらに、接続端部39の係止孔39aにピンポンチを挿入して十分に締め込み、内部導体螺着部36の先端を圧接部39に圧接して変形させる。こうすることにより、内部導体24と中心導体26との電気的導通が十分にとられ、しかも接触抵抗が安定する。
この際、コンタクトインシュレーター28の内部導体24への捩込みは、コンタクトインシュレーター28に外部導電部材30の他側34が当接する深さとする。光することにより、外部導電部材30のクランプ力が安定に保持される。
【0025】
次に、前記外装ナット部材22を同軸ケーブル21端末方向に引き寄せつつ、ネジロックを塗布したネジ部32に外装カバー本体23を螺着する。
この際、外装ナット部材22は工具係合面22bを利用して工具を利用して固定し、工具係合溝48に固定した工具で外装カバー本体23を外装ナット部材22に対して相対的に回転して螺着を行う。
また、外装カバー本体23は、コンタクトインシュレーター28の外部導電部材30に形成した案内テーパ41に案内段部42が案内されて、外部導電部材30を挿入凹部43内に正常な姿勢で内装することが容易である。
【0026】
同軸ケーブル21端末への取り付けが完了した外装カバー本体23は、取付リング49を利用して構造物に取り付けるか、他の同軸ケーブル21の端末に取り付けたコネクタと固定する。こうすることにより、同軸ケーブル21と同軸ケーブル21外の内部接続導体25aや外部接続導体25bとを安定に接続する。
また、外装ナット部材22の基端側と同軸ケーブル21の外装シース31との間は、外側から防水テープを卷装する等の手段によって、止水性の向上を図ることが望ましい。
【0027】
したがって、本発明の同軸ケーブル用コネクタおよびその組付方法によれば、内部導体螺着部36を圧接部38に圧接して変形させることにより内部導体24と中心導体26とを電気的に導通させ、前記内部導体螺着部36と圧接部38との圧接状態を内部導体螺着部36と中心導体螺着部37との螺着力によって維持するので、内部導体24と中心導体26との電気的接触抵抗が安定に維持され、同軸ケーブル21とこの同軸ケーブル21に接続する内部接続導体25aおよび外部接続導体25bとの間を安定した電気抵抗を以て接続することができる。また、外部導体29と外部接続導体25bとの電気的導通においても、外部導電部材30の使用によって電気抵抗が安定する。しかも、内部導体24に現場で形成した内部導体螺着部36に中心導体26の中心導体螺着部37を螺着するようにしたので、内部導体24の加工部分近傍の外部導体29等の構成部品を除去する必要が無く作業が簡単である。しかも、内部導体24の先端51には、中心導体螺着部37に螺着可能な内部導体螺着部36を形成することにより、精度要求が低くて済み、組み付けの作業能率が向上する。
【0028】
なお、本実施例の同軸ケーブル用コネクタ20においては、外部導体29と外部接続導体25bとの電気導通は、外部導電部材30と外装ナット部材22と外装カバー本体23とを経由しているが、外装カバー本体23と安定に接触する形状の外部導電部材30を用いれば、外装ナット部材22を経由する必要はない。また、外部導電部材30と外装カバー本体23の形状を変更して、外部導電部材30を外部接続導体25bと直接接触するようにすることも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の同軸ケーブル用コネクタによれば、同軸ケーブル端末の内部導体と電気的に接続され、内部導体と同軸ケーブル外の接続導体とを電気的に接続する中心導体を、絶縁部材で前記外部導体と電気的に絶縁して支持してなるコンタクトインシュレーターと、同軸ケーブル端末に装着され、前記コンタクトインシュレーターを内部に収納する外装カバーとを備え、前記中心導体に、内部導体先端に形成した内部導体螺着部に螺着可能な中心導体螺着部を形成し、該中心導体螺着部に内部導体螺着部の螺着時の締め付け力によって内部導体螺着部と圧接される圧接部を形成して、内部導体螺着部を圧接部に圧接して変形させることにより内部導体と中心導体とを電気的に導通させ、前記内部導体螺着部と圧接部との圧接状態を内部導体螺着部と中心導体螺着部との螺着力によって維持するようにしたので、内部導体と中心導体との電気的接触抵抗が安定に維持され、同軸ケーブルとこの同軸ケーブルに接続する接続導体との間を安定した電気抵抗を以て接続することができる。さらに、外装カバーは、前記外部導体と同軸ケーブル外にある外部接続導体との導電経路を形成するものであり、外部導体外面との間に外部導電部材を挟持することにより、安定した接触抵抗が得られる。
【0030】
請求項記載の同軸ケーブル用コネクタの組付方法によれば、同軸ケーブルの端末において内部導体の少なくとも先端を露出させ、予め中心導体に形成しておいた中心導体螺着部と螺着可能な内部導体螺着部を内部導体に形成した後、同軸ケーブルの外部導体外面と外装ナット部材との間に前記外部導電部材を圧入してから、内部導体螺着部にコンタクトインシュレーターの中心導体螺着部を捩込んで圧接部に内部導体螺着部を圧接させ、この圧接の際に、コンタクトインシュレーターの絶縁部材を前記外部導電部材の他側に当接させて、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間における前記外部導電部材のクランプ力を保った後、外装ナット部材に外装カバー本体を螺着するものであり、内部導体に中心導体螺着部に適合する内部導体螺着部を現場において形成するようにしたので、作業が簡単であるとともに、内部導体の先端に中心導体螺着部に螺着可能な内部導体螺着部を形成することにより十分な圧接力が得られるので、内部導体先端形状の精度要求が低くて済み、組み付けの作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の同軸ケーブル用コネクタの一実施例を示す正断面図である。
【図2】 本発明の同軸ケーブル用コネクタの一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】 図2の同軸ケーブル用コネクタに用いられるコンタクトインシュレーターを示す拡大側面図である。
【図4】 本発明の同軸ケーブル用コネクタの一実施例が適用される同軸ケーブルを示す斜視図である。
【図5】 従来の同軸ケーブル用コネクタを示す正断面図である。
【符号の説明】
20…同軸ケーブル用コネクタ、21…同軸ケーブル、22…外装カバー(外装ナット部材)、23…外装カバー(外装カバー本体)、24…内部導体、25a…接続導体(内部接続導体)、26…中心導体、27…絶縁部材、28…コンタクトインシュレーター、29…外部導体、36…内部導体螺着部、37…中心導体螺着部、38…圧接部、51…先端。

Claims (2)

  1. 内部導体(24)と外部導体(29)とを有する同軸ケーブル(21)に用いる同軸ケーブル用コネクタ(20)であって、
    同軸ケーブル端末の内部導体と電気的に接続され、内部導体と同軸ケーブル外の接続導体(25a)とを電気的に接続する中心導体(26)を、絶縁部材(27)で前記外部導体と電気的に絶縁して支持してなるコンタクトインシュレーター(28)と、同軸ケーブル端末に装着され、前記コンタクトインシュレーターを内部に収納するとともに、前記外部導体と同軸ケーブル外にある外部接続導体(25b)との導電経路を形成する外装カバー(22、23)とを備え、
    前記中心導体に、内部導体先端に形成した内部導体螺着部(36)に螺着可能な中心導体螺着部(37)が形成され、該中心導体螺着部に内部導体螺着部の螺着時の締め付け力によって内部導体螺着部と圧接される圧接部(38)が形成されており、
    さらに、前記外装カバーと前記同軸ケーブルの外部導体外面との間に挟持される外部導電部材(30)を有し、
    前記外装カバーは、同軸ケーブル端末に外装される外装ナット部材(22)と、該外装ナット部材の先端側に螺着される外装カバー本体(23)とから構成され
    前記外部導電部材は、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間に挿入される軸方向一側(33)から、該一側とは反対の側であり、前記コンタクトインシュレーターの絶縁部材に臨む側に配置される他側(34)に行く程拡径する形状の概略円筒体であり、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間にクランプされていることを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。
  2. 請求項記載の同軸ケーブル用コネクタを同軸ケーブル端末に組み付ける同軸ケーブル用コネクタの組付方法であって、
    同軸ケーブルの端末において内部導体の少なくとも先端(51)を露出させ、予め中心導体に形成しておいた中心導体螺着部と螺着可能な内部導体螺着部を内部導体に形成した後、同軸ケーブルの外部導体外面と外装ナット部材との間に前記外部導電部材を圧入して同軸ケーブルの外部導体外面と外装ナット部材との間に前記外部導電部材をクランプさせてから、内部導体螺着部にコンタクトインシュレーターの中心導体螺着部を捩込んで圧接部に内部導体螺着部を圧接させ、この圧接の際に、コンタクトインシュレーターの絶縁部材を前記外部導電部材の他側に当接させて、外装ナット部材の内面と同軸ケーブルの外部導体外面との間における前記外部導電部材のクランプ力を保った後、外装ナット部材に外装カバー本体を螺着することを特徴とする同軸ケーブル用コネクタの組付方法。
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