JP7185652B2 - クロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法 - Google Patents

クロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、クロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法に関し、特に、3値のパルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation 3:PAM3)信号から再生クロック信号を生成するためのクロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法に関する。
近年、通信システムは高速化の一途をたどっており、例えばIEEE100Gや400Gなどの規格においてはビットレートの超高速化に応えるため、これまでのPAM2(Pulse Amplitude Modulation 2)(NRZ)信号による伝送ではなく、PAM4(Pulse Amplitude Modulation 4)信号による伝送が規定されている。PAM4信号は、一つのシンボルで4値を実現するためPAM2信号に比べて2倍の伝送量を実現できる一方で、Eye開口が小さくなるためPAM2信号に比べSNRがとれなくなる。そこで両者の中間であるPAM3信号が検討され始めてきている。PAM3信号では、一つのシンボルで3値を実現することで、PAM4信号と比べて一つのシンボルに対する伝送量が3/4倍に低下するものの、SNRは理論上約2.5dB向上する。これにより、信号品質を保ったまま伝送レートを上げることが可能となる。
近年、通信システムを構成する各種の通信機器の多くは、同期用のクロック信号を伝送せず、データ信号のみを伝送するようになっており、受信側の通信機器は、受信したデータ信号からクロック信号を再生するクロック再生回路を備えている。
PAM3信号は、0レベル、1レベル、2レベルという3値の状態を持ったデータ信号である。この信号からクロック再生する方法を考える。クロック再生回路へそのままPAM3信号を入力すると、0レベル又は2レベルから1レベルへの遷移の際には信号波形の変化が緩やかになるために、クロック再生回路内部の位相比較器をロックさせることが難しくなる。そこで、0レベル-1レベル間、又は、1レベル-2レベル間をリミティングアンプによってスライスして得られるNRZ化した信号をクロック再生回路に入力することが考えられる。
図8は、PAM4信号をクロック再生用のNRZ信号に変換する際に従来用いられているリミティングアンプ60を用いて、PAM3信号をNRZ信号に変換する構成を示している。図9(a)~(c)は、リミティングアンプ60の入出力波形をシミュレーションした結果を示す。ここでは、25Gbit/sで1.0VppのPAM3信号がリミティングアンプ60に入力されたとしている。このとき、リミティングアンプ60から出力されるNRZ信号における1レベルが出現する割合を表すマーク率が1/2となる波形は、DC平均値が0となる波形である。
図9(a)は、PAM3信号の1レベル(0V)にリミティングアンプ60の閾値電圧が設定された場合に、出力波形のDC平均値が+0Vとなったことを示している。しかしながら、この出力波形は、PAM3信号の1レベルが除去されておらず、NRZ信号の波形になっていない。
図9(b)は、PAM3信号の0レベル(-0.5V)と1レベル(0V)の間の-0.25Vにリミティングアンプ60の閾値電圧が設定された場合に、出力波形のDC平均値が-0.25Vとなったことを示している。この出力波形は、PAM3信号の1レベルが除去されてNRZ信号の波形にはなっているが、マーク率が1/2ではない。
図9(c)は、PAM3信号の1レベル(0V)と2レベル(+0.5V)の間の+0.25Vにリミティングアンプ60の閾値電圧が設定された場合に、出力波形のDC平均値が+0.25Vとなったことを示している。この出力波形は、PAM3信号の1レベルが除去されてNRZ信号の波形にはなっているが、マーク率が1/2ではない。
このように、リミティングアンプ60を用いたPAM3信号の変換では、0レベル、1レベル、2レベルという3値の状態を、0レベル、1レベルという2値の状態へ均等に振り分けることができないため、マーク率が1/2のパターンをPAM3信号の波形から再生することはできない。また、ロジック回路をどのように組み合わせても、やはり、上記の3値の状態を2値の状態へ均等に振り分けることができない。このようなマーク率が偏ったNRZ信号を用いると、クロック再生が難しくなるという問題がある。
なお、マーク率が偏ったNRZ信号でもクロック再生を可能とする手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この手法は、位相比較器にて位相比較した結果をVCOに渡さずにマスタークロックと同じ周期のランプ波形との比較に用いることで、周波数を変動させずに位相シフトのみを行い、マーク率の影響を回避している。しかしながら、高データレートに対応したクロック再生回路の選択肢は限られており、そのようなクロック再生回路の内部構成に依存する手法がいつも採用できるとは限らない。
一方で、位相比較器を使用して、隣り合うビットの情報を符号化する手法が知られている(例えば、特許文献2参照)。PAM3信号からNRZ信号への変換を考えると、0,1,2という3値の状態を0,1の2値の状態へ変換する場合のマーク率は1/3(あるいは2/3)である。これに対して、隣り合うシンボルまで考慮して00,01,02,10,11,12,20,21,22という9値の状態を0,1の2値の状態へ変換する場合では、マーク率を4/9(あるいは5/9)へ改善することができる。
特許第3976891号公報 特許第3405916号公報
しかしながら、ロジック処理を行うにしても、特許文献1,2に開示された手法のように位相比較器を用いるにしても、クロック再生回路にPAM3信号を入力する前段階で別途クロック信号が必要となる点が問題となる。これは、クロック再生が必要となる用途では、そもそもクロック信号をあらかじめ用意することができないためである。
そこで、例えば、上記の隣り合うシンボルの情報を符号化する手法において、クロック信号を必要としない固定遅延を用いたロジック処理を行うことも考えられるが、この場合には使用できるデータレートが固定化されるという問題が発生する。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号からのクロック再生を簡易に実行できるクロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るクロック再生装置は、2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号のシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換する信号変換回路と、前記信号変換回路により変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生回路と、を備えるクロック再生装置であって、前記信号変換回路は、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルもnのときに、さらに1つ前のシンボルについての出力値を保持する構成である。
この構成により、本発明に係るクロック再生装置は、2n+1値のPAM信号における連続する2つのシンボルをNRZ信号のシンボルに順次変換する際に、連続する2つのシンボルがいずれもnのときには1つ前の変換結果を保持するようになっている。これにより、本発明に係るクロック再生装置は、クロック再生回路の構成に依存せず、クロック再生のためのクロック信号を不要として、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号をマーク率1/2となるNRZ信号へ変換することができる。さらに、本発明に係るクロック再生装置は、変換後のNRZ信号を用いてクロック再生を簡易に実行できる。
また、本発明に係るクロック再生装置においては、前記信号変換回路は、3値のパルス振幅変調信号のシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換するものであって、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが0のときに0を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが2のときに1を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが1で、かつ、1つ前のシンボルが0のときに0を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが1で、かつ、1つ前のシンボルが2のときに1を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが1で、かつ、1つ前のシンボルも1のときに、さらに1つ前のシンボルについての出力値を保持する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るクロック再生装置は、任意のデータレートのPAM3信号からのクロック再生を簡易に実行できる。
また、本発明に係るクロック再生装置は、2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号をNRZ信号に変換する信号変換回路と、前記信号変換回路により変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生回路と、を備えるクロック再生装置であって、前記信号変換回路においては、前記パルス振幅変調信号のn-1レベルの電圧とnレベルの電圧との間に下限閾値電圧が設定され、前記パルス振幅変調信号のnレベルの電圧とn+1レベルの電圧との間に上限閾値電圧が設定され、前記信号変換回路は、前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧以下のときに、NRZ信号の0レベルに相当する出力電圧を出力し、前記パルス振幅変調信号の電圧が前記上限閾値電圧以上のときに、NRZ信号の1レベルに相当する出力電圧を出力し、前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧と前記上限閾値電圧の間の不感帯にあるときに、出力電圧を保持する構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るクロック再生装置は、2n+1値のPAM信号をNRZ信号に順次変換する際に、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧Vth_lと上限閾値電圧Vth_hの間の不感帯にあるときに出力電圧を保持するようになっている。これにより、本発明に係るクロック再生装置は、クロック再生回路の構成に依存せず、クロック再生のためのクロック信号を不要として、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号をマーク率1/2となるNRZ信号へ変換することができる。さらに、本発明に係るクロック再生装置は、変換後のNRZ信号を用いてクロック再生を簡易に実行できる。
また、本発明に係るクロック再生装置においては、前記信号変換回路がヒステリシス回路からなっていてもよい。
この構成により、本発明に係るクロック再生装置は、信号変換回路をリミティングアンプではなくヒステリシス回路で構成することにより、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号からのクロック再生を簡易に実行できる。
また、本発明に係る誤り率測定装置は、前記パルス振幅変調信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部により受信された前記パルス振幅変調信号の誤り率を算出する誤り率算出部と、を備える誤り率測定装置であって、前記信号受信部は、上記のいずれかのクロック再生装置を有し、前記クロック再生装置により前記パルス振幅変調信号から生成される前記再生クロック信号を動作クロックとして使用する構成である。
この構成により、本発明に係る誤り率測定装置は、2n+1値のPAM信号を被測定信号として受信し、上記のいずれかのクロック再生装置を用いて被測定信号から再生クロック信号を生成することができる。さらに、本発明に係る誤り率測定装置は、生成した再生クロック信号を動作クロックとして使用して、被測定信号をシンボルデータに変換し、このシンボルデータの誤り率を測定することができる。
また、本発明に係るクロック再生方法は、2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号のシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換する信号変換ステップと、前記信号変換ステップにより変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生ステップと、を含むクロック再生方法であって、前記信号変換ステップは、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルもnのときに、さらに1つ前のシンボルについての出力値を保持する構成である。
この構成により、本発明に係るクロック再生方法は、2n+1値のPAM信号における連続する2つのシンボルをNRZ信号のシンボルに順次変換する際に、連続する2つのシンボルがいずれもnのときには1つ前の変換結果を保持するようになっている。これにより、本発明に係るクロック再生方法は、クロック再生回路の構成に依存せず、クロック再生のためのクロック信号を不要として、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号をマーク率1/2となるNRZ信号へ変換することができる。さらに、本発明に係るクロック再生方法は、変換後のNRZ信号を用いてクロック再生を簡易に実行できる。
また、本発明に係るクロック再生方法においては、2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号をNRZ信号に変換する信号変換ステップと、前記信号変換ステップにより変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生ステップと、を含むクロック再生方法であって、前記パルス振幅変調信号のn-1レベルの電圧とnレベルの電圧との間に下限閾値電圧を設定する下限閾値電圧設定ステップと、前記パルス振幅変調信号のnレベルの電圧とn+1レベルの電圧との間に上限閾値電圧を設定する上限閾値電圧設定ステップと、を更に含み、前記信号変換ステップは、前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧以下のときに、NRZ信号の0レベルに相当する出力電圧を出力し、前記パルス振幅変調信号の電圧が前記上限閾値電圧以上のときに、NRZ信号の1レベルに相当する出力電圧を出力し、前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧と前記上限閾値電圧の間の不感帯にあるときに、出力電圧を保持する構成である。
この構成により、本発明に係るクロック再生方法は、2n+1値のPAM信号をNRZ信号に順次変換する際に、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧と上限閾値電圧の間の不感帯にあるときに出力電圧を保持するようになっている。これにより、本発明に係るクロック再生方法は、クロック再生回路の構成に依存せず、クロック再生のためのクロック信号を不要として、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号をマーク率1/2となるNRZ信号へ変換することができる。さらに、本発明に係るクロック再生方法は、変換後のNRZ信号を用いてクロック再生を簡易に実行できる。
また、本発明に係る誤り率測定方法は、前記パルス振幅変調信号を受信する信号受信ステップと、前記信号受信ステップにより受信された前記パルス振幅変調信号の誤り率を算出する誤り率算出ステップと、を備える誤り率測定方法であって、前記信号受信ステップは、上記のいずれかのクロック再生方法を含み、前記クロック再生方法により前記パルス振幅変調信号から生成される前記再生クロック信号を動作クロックとして使用する構成である。
この構成により、本発明に係る誤り率測定方法は、2n+1値のPAM信号を被測定信号として受信し、上記のいずれかのクロック再生装置を用いて被測定信号から再生クロック信号を生成することができる。さらに、本発明に係る誤り率測定方法は、生成した再生クロック信号を動作クロックとして使用して、被測定信号をシンボルデータに変換し、このシンボルデータの誤り率を測定することができる。
本発明は、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号からのクロック再生を簡易に実行できるクロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法を提供するものである。
本発明の第1の実施形態に係るクロック再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るクロック再生装置が備える信号変換回路のヒステリシス特性の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るクロック再生装置が備える信号変換回路のPAM3信号に関する入力状態と出力状態を示す表である。 本発明の第1の実施形態に係るクロック再生装置が備える信号変換回路の入出力波形のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るクロック再生装置を用いるクロック再生方法の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る誤り率測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る誤り率測定装置を用いる誤り率測定方法の処理を示すフローチャートである。 リミティングアンプを用いてPAM3信号をNRZ信号に変換する構成を示すブロック図である。 リミティングアンプの入出力波形のシミュレーション結果を示す図であって、(a)はリミティングアンプの閾値電圧が0Vのときの入力信号と出力信号の波形を示しており、(b)はリミティングアンプの閾値電圧が-0.25Vのときの入力信号と出力信号の波形を示しており、(c)はリミティングアンプの閾値電圧が+0.25Vのときの入力信号と出力信号の波形を示している。
以下、本発明に係るクロック再生装置及びクロック再生方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るクロック再生装置10は、信号変換回路20と、クロック再生回路30と、操作部40と、制御部50と、を備える。
信号変換回路20は、入力される2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation:PAM)信号をNRZ信号に変換するようになっており、例えばシュミットトリガ回路などに代表されるヒステリシス回路からなる。ここで、2n+1値のPAM信号が取り得るレベルは、0レベル,1レベル,・・・,2nレベルである。
信号変換回路20においては、後述する閾値電圧設定部51により、2n+1値のPAM信号のn-1レベルの電圧とnレベルの電圧との間に下限閾値電圧Vth_lが設定され、2n+1値のPAM信号のnレベルの電圧とn+1レベルの電圧との間に上限閾値電圧Vth_hが設定される。信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧Vth_l以下のときにNRZ信号の0レベルに相当する出力電圧を出力する。また、信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の電圧が上限閾値電圧Vth_h以上のときにNRZ信号の1レベルに相当する出力電圧を出力する。また、信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧Vth_lと上限閾値電圧Vth_hの間の不感帯にあるときに、出力電圧を保持する。
換言すれば、信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の連続する2つのシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換するものである。具体的には、信号変換回路20は、連続する2つのシンボルの2つ目のシンボルがn-1以下のときに、連続する2つのシンボルを0に変換し、連続する2つのシンボルの2つ目のシンボルがn+1以上のときに、連続する2つのシンボルを1に変換する。また、信号変換回路20は、連続する2つのシンボルの1つ目のシンボルがn-1以下、かつ、2つ目のシンボルがnのときに、連続する2つのシンボルを0に変換し、連続する2つのシンボルの1つ目のシンボルがn+1以上、かつ、2つ目のシンボルがnのときに、連続する2つのシンボルを1に変換する。また、信号変換回路20は、連続する2つのシンボルがいずれもnのときに、連続する2つのシンボルを1つ前の2つのシンボルの変換結果に変換する。
図2は、信号変換回路20のPAM3信号(n=1)に対するヒステリシス特性の一例を示す図である。図2の例では、PAM3信号の0レベルの電圧は-0.5V、1レベルの電圧は0V、2レベルの電圧は0.5Vである。また、0レベルの電圧と1レベルの電圧との間に下限閾値電圧Vth_lが設定され、1レベルの電圧と2レベルの電圧との間に上限閾値電圧Vth_hが設定されている。不感帯は、下限閾値電圧Vth_lから上限閾値電圧Vth_hまでの1レベルの電圧を含む電圧範囲であり、図2の例では-0.25V~+0.25Vである。一方、出力信号のNRZ信号の0レベルの電圧は-0.5V、1レベルの電圧は0.5Vである。
図3は、信号変換回路20のヒステリシス特性が図2に示すような不感帯を持つ特性である場合に、信号変換回路20のPAM3信号に関する入力状態と出力状態を示す表である。すなわち、信号変換回路20は、PAM3信号の連続する2つのシンボル(表中の遷移前と遷移後)を順次NRZ信号のシンボルに変換するものである。具体的には、信号変換回路20は、連続する2つのシンボル"00"、"10"、及び"20"を0に変換し、連続する2つのシンボル"02"、"12"、及び"22"を1に変換する。また、信号変換回路20は、連続する2つのシンボル"01"を0に変換し、連続する2つのシンボル"21"を1に変換する。また、信号変換回路20は、連続する2つのシンボル"11"を1つ前の2つのシンボルの変換結果に変換する。
上記のように、PAM3信号の1レベルから1レベルへの遷移は、更にその前の状態を保持してドントケアとなるため、図3に示す9通りの入力状態は、0レベルと1レベルからなる2通りの出力状態に均等に振り分けられる。このようにして、信号変換回路20は、PAM3信号をマーク率1/2のNRZ信号に変換することができる。
図4は、信号変換回路20のヒステリシス特性が図2に示すような不感帯を持つ特性である場合に、信号変換回路20の入出力波形をシミュレーションした結果を示す。ここでは、25Gbit/sで1.0VppのPAM3信号が信号変換回路20に入力されたとしている。このとき、マーク率が1/2となる波形はDC平均値が0となる波形である。従来方法では図9のようにPAM3信号がマーク率の偏ったNRZ信号へ変換されてしまうが、本実施形態の信号変換回路20によれば、PAM3信号を図4に示すようなマーク率1/2のNRZ信号に変換することができる。
図1に示すクロック再生回路30は、信号変換回路20により変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するものである。クロック再生回路30は、例えば、VCO31と、分周器32と、位相比較器(Phase Detector:PD)33と、ループフィルタ34と、を含む位相同期(Phase Locked Loop:PLL)回路により構成される。
VCO31は、ループフィルタ34から入力される信号の電圧に応じた周波数の出力信号を出力するものであり、具体的にはループフィルタ34の出力信号の電圧にほぼ比例した周波数の信号を再生クロック信号として出力するようになっている。
分周器32は、VCO31から出力された再生クロック信号を所定の周波数変換比(分周比N)で周波数変換して、PD33に出力するようになっている。ここで、Nは1以上の実数である。
PD33は、例えば排他的論理和(XOR)回路で構成されており、分周器32の出力信号と、信号変換回路20から入力されるNRZ信号との位相差に比例した幅の誤差信号パルスを出力信号として出力するようになっている。
ループフィルタ34は、例えばラグ・リードフィルタからなり、PD33の出力信号を所要のループ帯域幅で通過させてVCO31に入力するようになっている。PD33の出力信号は、ループフィルタ34により積分(平滑化)され、VCO31の制御電圧となる。
制御部50は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成され、クロック再生装置10を構成する上記各部の動作を制御する。また、制御部50は、ROM等に記憶された所定のプログラムをRAMに移して実行することにより、閾値電圧設定部51の少なくとも一部をソフトウェア的に構成することが可能である。なお、閾値電圧設定部51の少なくとも一部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのディジタル回路で構成することも可能である。あるいは、閾値電圧設定部51の少なくとも一部は、ディジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
閾値電圧設定部51は、信号変換回路20に下限閾値電圧Vth_l及び上限閾値電圧Vth_hを設定するようになっている。下限閾値電圧Vth_l及び上限閾値電圧Vth_hは、例えばユーザによる操作部40への操作入力により設定可能である。
操作部40は、ユーザによる操作入力を受け付けるためのものであり、例えば表示装置の表示画面の表面に設けられたタッチパネルで構成される。あるいは、操作部40は、キーボード又はマウスのような入力デバイスを含んで構成されてもよい。また、操作部40は、リモートコマンドなどによる遠隔制御を行う外部制御装置で構成されてもよい。操作部40への操作入力は、制御部50により検知されるようになっている。例えば、操作部40により、信号変換回路20の下限閾値電圧Vth_l及び上限閾値電圧Vth_hなどをユーザが任意に指定することなどが可能である。
以下、本実施形態のクロック再生装置10を用いるクロック再生方法について、図5のフローチャートを参照しながらその処理の一例を説明する。
まず、閾値電圧設定部51は、信号変換回路20において、2n+1値のPAM信号のn-1レベルの電圧とnレベルの電圧との間に下限閾値電圧Vth_lを設定する(下限閾値電圧設定ステップS1)。
次に、閾値電圧設定部51は、信号変換回路20において、2n+1値のPAM信号のnレベルの電圧とn+1レベルの電圧との間に上限閾値電圧Vth_hを設定する(上限閾値電圧設定ステップS2)。
次に、信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧Vth_l以下のときにNRZ信号の0レベルに相当する出力電圧を出力する。また、信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の電圧が上限閾値電圧Vth_h以上のときにNRZ信号の1レベルに相当する出力電圧を出力する。また、信号変換回路20は、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧Vth_lと上限閾値電圧Vth_hの間の不感帯にあるときに出力電圧を保持する(信号変換ステップS3)。これにより、2n+1値のPAM信号がNRZ信号に変換される。換言すれば、信号変換ステップS3は、2n+1値のPAM信号の連続する2つのシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換する処理を行う。
具体的には、信号変換ステップS3は、連続する2つのシンボルの2つ目のシンボルがn-1以下のときに、連続する2つのシンボルを0に変換し、連続する2つのシンボルの2つ目のシンボルがn+1以上のときに、連続する2つのシンボルを1に変換する。また、信号変換ステップS3は、連続する2つのシンボルの1つ目のシンボルがn-1以下、かつ、2つ目のシンボルがnのときに、連続する2つのシンボルを0に変換し、連続する2つのシンボルの1つ目のシンボルがn+1以上、かつ、2つ目のシンボルがnのときに、連続する2つのシンボルを1に変換する。また、信号変換ステップS3は、連続する2つのシンボルがいずれもnのときに、連続する2つのシンボルを1つ前の2つのシンボルの変換結果に変換する。
次に、クロック再生回路30は、信号変換ステップS3により変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成する(クロック再生ステップS4)。
以上説明したように、本実施形態に係るクロック再生装置10は、2n+1値のPAM信号における連続する2つのシンボルをNRZ信号のシンボルに順次変換する際に、連続する2つのシンボルがいずれもnのときには1つ前の変換結果を保持するようになっている。これにより、本実施形態に係るクロック再生装置10は、クロック再生回路30の構成に依存せず、クロック再生のためのクロック信号を不要として、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号をマーク率1/2となるNRZ信号へ変換することができる。さらに、本実施形態に係るクロック再生装置10は、変換後のNRZ信号を用いてクロック再生を簡易に実行できる。
また、本実施形態に係るクロック再生装置10は、2n+1値のPAM信号をNRZ信号に順次変換する際に、2n+1値のPAM信号の電圧が下限閾値電圧Vth_lと上限閾値電圧Vth_hの間の不感帯にあるときに出力電圧を保持するようになっている。これにより、本実施形態に係るクロック再生装置10は、クロック再生回路30の構成に依存せず、クロック再生のためのクロック信号を不要として、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号をマーク率1/2となるNRZ信号へ変換することができる。さらに、本実施形態に係るクロック再生装置10は、変換後のNRZ信号を用いてクロック再生を簡易に実行できる。
また、本実施形態に係るクロック再生装置10は、信号変換回路20をリミティングアンプではなくヒステリシス回路で構成することにより、PAM3信号を始めとする任意のデータレートの奇数値のPAM信号からのクロック再生を簡易に実行できる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る誤り率測定装置及び誤り率測定方法について、図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。また、第1の実施形態と同様の動作についても適宜説明を省略する。
図6に示すように、第2の実施形態に係る誤り率測定装置100は、被試験対象(Device Under Test:DUT)200から送信される被測定信号の誤り率を測定するものであって、データ記憶部61と、信号送信部62と、信号受信部63と、同期検出部64と、誤り率算出部65と、表示部66と、制御部67と、を備える。
データ記憶部61は、RAMなどのメモリによって構成され、基準になるシンボルデータ(以下、「基準データ」とも称する)をあらかじめ記憶している。ここで、シンボルデータとは、2n+1値のPAM信号が取り得る0レベルから2nレベルまでの2n+1個のレベルを示すデータである。例えば、PAM3信号のシンボルデータは、"0"、"1"、及び"2"からなる。
信号送信部62は、データ記憶部61から読み込んだ基準データを表す基準信号をDUT200に送信するようになっている。このとき、DUT200は、信号送信部62から送信された基準信号を受信して、受信した基準信号を被測定信号として信号受信部63に送信することになる。すなわち、DUT200は、2n+1値のPAM信号(例えば、PAM3信号)を被測定信号として送信するものである。
信号受信部63は、DUT200から送信されたアナログの被測定信号を受信し、受信した被測定信号のシンボルデータを同期検出部64に出力するようになっており、第1の実施形態のクロック再生装置10と、シンボルデータ生成部70と、を含む。
クロック再生装置10は、DUT200から送信された被測定信号から再生クロック信号を生成する。シンボルデータ生成部70は、クロック再生装置10から出力される再生クロック信号を動作クロックとして使用して、DUT200から送信された被測定信号のシンボルデータを生成するようになっている。例えば、シンボルデータ生成部70は、複数の0/1判定器を有しており、各0/1判定器にクロック再生装置10からの再生クロック信号が入力されることで、DUT200から送信された被測定信号のレベルの判定を再生クロック信号のタイミングで行うことができる。なお、クロック再生装置10から出力される再生クロック信号は、シンボルデータ生成部70に限らず、誤り率測定装置100を構成する各部で使用されてもよい。
同期検出部64は、データ記憶部61から読み込んだ基準データと、信号受信部63から出力された被測定信号のシンボルデータとの同期を取るようになっている。そして、同期検出部64は、同期が取れた被測定信号のシンボルデータを誤り率算出部65に出力する。
誤り率算出部65は、同期検出部64から出力された被測定信号のシンボルデータと、データ記憶部61に記憶されている基準データとを順次比較することにより、被測定信号のシンボルデータの誤りシンボルを検出するとともに、被測定信号のシンボルデータの誤り率を算出するようになっている。
表示部66は、例えばLCDやCRTなどの表示機器で構成され、制御部67から出力される制御信号に応じて、誤り率算出部65により算出されたシンボルデータの誤り率などの各種表示内容を表示するようになっている。さらに、表示部66は、制御部67から出力される制御信号に応じて、各種条件を設定するためのボタン、ソフトキー、プルダウンメニュー、テキストボックスなどの操作対象の表示を行うようになっている。
制御部67は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成され、誤り率測定装置100を構成する上記各部の動作を制御する。また、制御部67は、ROM等に記憶された所定のプログラムをRAMに移して実行することにより、誤り率算出部65の少なくとも一部をソフトウェア的に構成することが可能である。なお、誤り率算出部65の少なくとも一部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのディジタル回路で構成することも可能である。あるいは、誤り率算出部65の少なくとも一部は、ディジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
以下、本実施形態の誤り率測定方法について、図7のフローチャートを参照しながらその処理の一例を説明する。
まず、クロック再生装置10は、第1の実施形態のステップS1~S4の処理を実行して、DUT200から送信された2n+1値のPAM信号を受信して、再生クロック信号を生成する(信号受信ステップS11)。
次に、シンボルデータ生成部70は、クロック再生装置10から出力される再生クロック信号を動作クロックとして使用して、DUT200から受信した2n+1値のPAM信号のシンボルデータを生成する(信号受信ステップS12)。
次に、誤り率算出部65は、ステップS12により生成された2n+1値のPAM信号のシンボルデータの誤り率を算出する(誤り率算出ステップS13)。
以上説明したように、本実施形態に係る誤り率測定装置100は、DUT200から送信される2n+1値のPAM信号を被測定信号として受信し、第1の実施形態のクロック再生装置10を用いて被測定信号から再生クロック信号を生成することができる。さらに、本実施形態に係る誤り率測定装置100は、生成した再生クロック信号を動作クロックとして使用して、被測定信号をシンボルデータに変換し、このシンボルデータの誤り率を測定することができる。
10 クロック再生装置
20 信号変換回路
30 クロック再生回路
31 VCO
32 分周器
33 PD
34 ループフィルタ
40 操作部
50,67 制御部
51 閾値電圧設定部
61 データ記憶部
62 信号送信部
63 信号受信部
64 同期検出部
65 誤り率算出部
66 表示部
70 シンボルデータ生成部
100 誤り率測定装置
200 DUT

Claims (8)

  1. 2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号のシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換する信号変換回路(20)と、
    前記信号変換回路により変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生回路(30)と、を備えるクロック再生装置(10)であって、
    前記信号変換回路は、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルもnのときに、さらに1つ前のシンボルについての出力値を保持することを特徴とするクロック再生装置。
  2. 前記信号変換回路は、3値のパルス振幅変調信号のシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換するものであって、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが0のときに0を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが2のときに1を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが1で、かつ、1つ前のシンボルが0のときに0を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが1で、かつ、1つ前のシンボルが2のときに1を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルが1で、かつ、1つ前のシンボルも1のときに、さらに1つ前のシンボルについての出力値を保持することを特徴とする請求項1に記載のクロック再生装置。
  3. 2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号をNRZ信号に変換する信号変換回路(20)と、
    前記信号変換回路により変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生回路(30)と、を備えるクロック再生装置(10)であって、
    前記信号変換回路においては、
    前記パルス振幅変調信号のn-1レベルの電圧とnレベルの電圧との間に下限閾値電圧が設定され、
    前記パルス振幅変調信号のnレベルの電圧とn+1レベルの電圧との間に上限閾値電圧が設定され、
    前記信号変換回路は、
    前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧以下のときに、NRZ信号の0レベルに相当する出力電圧を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の電圧が前記上限閾値電圧以上のときに、NRZ信号の1レベルに相当する出力電圧を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧と前記上限閾値電圧の間の不感帯にあるときに、出力電圧を保持することを特徴とするクロック再生装置。
  4. 前記信号変換回路がヒステリシス回路からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のクロック再生装置。
  5. 前記パルス振幅変調信号を受信する信号受信部(63)と、
    前記信号受信部により受信された前記パルス振幅変調信号の誤り率を算出する誤り率算出部(65)と、を備える誤り率測定装置(100)であって、
    前記信号受信部は、前記請求項1から請求項4までのいずれかに記載のクロック再生装置を有し、前記クロック再生装置により前記パルス振幅変調信号から生成される前記再生クロック信号を動作クロックとして使用することを特徴とする誤り率測定装置。
  6. 2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号のシンボルを順次NRZ信号のシンボルに変換する信号変換ステップ(S3)と、
    前記信号変換ステップにより変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生ステップ(S4)と、を含むクロック再生方法であって、
    前記信号変換ステップは、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn-1以下のときに0を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルがn+1以上のときに1を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の現在のシンボルがnで、かつ、1つ前のシンボルもnのときに、さらに1つ前のシンボルについての出力値を保持することを特徴とするクロック再生方法。
  7. 2n+1値(nは自然数)のパルス振幅変調信号をNRZ信号に変換する信号変換ステップ(S3)と、
    前記信号変換ステップにより変換されたNRZ信号から再生クロック信号を生成するクロック再生ステップ(S4)と、を含むクロック再生方法であって、
    前記パルス振幅変調信号のn-1レベルの電圧とnレベルの電圧との間に下限閾値電圧を設定する下限閾値電圧設定ステップ(S1)と、
    前記パルス振幅変調信号のnレベルの電圧とn+1レベルの電圧との間に上限閾値電圧を設定する上限閾値電圧設定ステップ(S2)と、を更に含み、
    前記信号変換ステップは、
    前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧以下のときに、NRZ信号の0レベルに相当する出力電圧を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の電圧が前記上限閾値電圧以上のときに、NRZ信号の1レベルに相当する出力電圧を出力し、
    前記パルス振幅変調信号の電圧が前記下限閾値電圧と前記上限閾値電圧の間の不感帯にあるときに、出力電圧を保持することを特徴とするクロック再生方法。
  8. 前記パルス振幅変調信号を受信する信号受信ステップ(S11,S12)と、
    前記信号受信ステップにより受信された前記パルス振幅変調信号の誤り率を算出する誤り率算出ステップ(S13)と、を備える誤り率測定方法であって、
    前記信号受信ステップは、前記請求項6又は請求項7に記載のクロック再生方法を含み、前記クロック再生方法により前記パルス振幅変調信号から生成される前記再生クロック信号を動作クロックとして使用することを特徴とする誤り率測定方法。
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