JP7185623B2 - 肌くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤 - Google Patents

肌くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤 Download PDF

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Description

本発明は、肌くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤に関する。より具体的には、本発明は、赤パプリカ抽出物を含む肌くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤に関する。
肌のくすみは加齢とともに肌に出現してくる現象であり、例えば、角質層の肥厚による陰り又は陰影、皮膚の赤みの低下、及び皮膚の黄色みの増加等の要因が複合的に関与することにより生じると考えられている。くすみが生じた肌には明度低下が観察される。
肌のくすみを改善する肌色改善剤として、特許文献1に、クロセチンまたはその薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする経口剤が記載されている。当該経口剤の有効成分であるクロセチンは、例えばクチナシの乾燥果実からエタノール・水混合液を用いて抽出することにより得ることができる。
また、肌バリア機能の低下も、種々の皮膚疾患を有する肌又は年齢を重ねた肌に出現しやすい現象であり、例えば、角質層をバリアとして機能させるための構造面または成分面での不良が関与することにより生じると考えられている。肌バリア機能が低下した肌には、角質層の下層に含まれる水分の経皮的蒸散の増加が観察される。
肌バリア機能促進剤として、特許文献2に、トコフェロールと特定構造のグリセリドとのうち一方又は両方とアスタキサンチンとを含有する外用剤が記載されている。当該外用剤におけるアスタキサンチンは、例えばヘマトコッカス藻抽出物として得ることができる。
このように、植物由来の天然成分を化粧料の有効成分として利用する試みは従前より種々なされてきている。一方、トウガラシ(Capsium annum L.)に由来する成分を利用した化粧料も知られている。
たとえば、特許文献3では、トウガラシ又はカプシノイド含有植物の発酵処理物又はその抽出物を含有する発酵組成物が開示されている。当該発酵組成物は、CH-19甘などの無辛味品種のトウガラシの発酵処理物であることが好ましく、抗疲労剤、体力増強剤、抗肥満剤、抗酸化剤、美肌剤、美白剤、風味改善剤として用いられることが記載されている。
特許文献4では、ナス科植物としてトウガラシ等から選ばれる1種以上の植物の水蒸気蒸留水を含有する化粧料組成物が記載されている。当該化粧料組成物は、具体的には乾燥肌を改善し、肌にツヤ・ハリを与えたことが記載されている。
特許文献5では、キクラゲ科キクラゲの抽出物、アブラナ科ワサビの抽出物、ナス科トウガラシの抽出物、及びタデ科ソバの抽出物のうち少なくとも一つを有効成分として含有する美白用化粧料組成物が記載されている。当該美白用化粧料組成物において、ナス科トウガラシの抽出物は辛味料に使用されてきたトウガラシ、具体的には青トウガラシから得られる。
特開2014-19692号公報 国際公開第2011/074275号 特開2005-161号公報 特開2001-226219号公報 特開平5-163135号公報
特許文献3の発酵組成物では、原料を発酵処理することにより、カプサイシノイドの辛さや刺激性が少なくするとともにアミノ酸及びビタミンを増強している。そして、特許文献3の比較例1及び2等に記載のとおり、発酵処理しない組成物では所望の効果が得られない。また、特許文献3で効果が認められた原料のCH-19甘は青色の無辛トウガラシの1種である。
特許文献4の化粧料組成物では、トウガラシの水蒸気蒸留水を含むことから、その有効成分はトウガラシ由来成分のうちの水溶性成分である。また、当該化粧料組成物では、トウガラシが、辛味トウガラシ及び無辛トウガラシのいずれであるかも、赤色トウガラシ及び青色トウガラシのいずれであるかも特定できない。
特許文献5の美白用化粧料組成物では、美白効果が確認された有効成分は、青色の辛味トウガラシの抽出物である。
特許文献3から特許文献5に記載されているように、トウガラシ由来成分の中でも青トウガラシ由来成分、水溶性成分、及び/又は発酵処理された成分には、肌に対する効果が実際に確認されている。トウガラシ由来成分は、トウガラシの種類、抽出溶媒、発酵処理の有無等で組成が大きく異なる。トウガラシ由来成分の中でも上述以外の成分については香粧学的に検証された報告がなく、また、上述以外の成分について、特許文献1及び特許文献2に記載のようなくすみに対する効果及び肌バリア機能に対する効果を類推することもできない。
そこで本発明は、肌くすみに対する効果及び肌バリア機能に対する効果を有する新たな植物由来成分含有剤を提供することを主な目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、赤パプリカの油溶性抽出物に肌くすみに対する効果及び肌バリア機能に対する効果があることを見出した。本発明は、この知見に基づいて、さらに検討を重ねることにより完成された発明である。
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 赤パプリカの油溶性抽出物を含む肌くすみ抑制剤。
項2. 経口剤である、項1に記載の肌くすみ抑制剤。
項3. 前記油溶性抽出物がヘキサン可溶分を含む、項1又は2に記載の肌くすみ抑制剤。
項4. 赤パプリカの油溶性抽出物を含む肌バリア機能維持又は改善剤。
項5. 経口剤である、項4に記載の肌バリア機能維持又は改善剤。
項6. 前記油溶性抽出物がヘキサン可溶分を含む、項4又は5に記載の肌バリア機能維持又は改善剤。
項7. 赤パプリカの油溶性抽出物の、肌くすみ抑制剤の製造のための使用。
項8. 赤パプリカの油溶性抽出物の、肌バリア機能維持又は改善剤の製造のための使用。
本発明によれば、肌くすみに対する効果及び肌バリア機能に対する効果を有する新たな植物由来成分含有剤が提供される。
[1.肌くすみ抑制]
本発明の肌くすみ抑制剤において、肌くすみ(以下、単にくすみと記載する。)とは、肌色の明度が低下した肌状態である。くすみは、角質層の肥厚、角質層の剥離、皮膚の弾力低下、肌色の赤味減少、及び肌色の黄味増加等により生じ、その作用機序は、メラニン細胞の刺激により生じる色素沈着とは異なる。
くすみが生じた肌では、例えば、肌の透明感の減少(肌の濁り)、肌のツヤの低下(肌の陰り)、汗や皮脂等の汚れの沈着等の肌現象が観察される。くすみを生じさせる要因としては、加齢、環境変化(気温変動、湿度低下等)等が挙げられ、これらの要因が相互に関与しうることもある。本発明のくすみ抑制剤によるくすみ抑制効果は、たとえば同じ環境変化下であればより加齢(たとえば40歳以上)の肌に対して好ましく奏されやすい。
くすみは、肌明度(L値)によって評価することができる。くすみが進行すると肌明度は低下傾向を示し、くすみが改善すると肌明度は上昇傾向を示す。くすみ抑制とは、くすみの進行に抗う効果をいい、例えば、肌明度を上昇させる効果だけでなく、くすみを生じさせる要因の下で肌明度の低下の程度を小さくする効果及び肌明度を維持する効果も含まれる。
[2.肌バリア機能の維持又は改善]
本発明の肌バリア機能維持又は改善剤において、肌バリア機能とは、角質層における角質細胞と角質細胞間脂質との接着状態等によってもたらされる機能である。肌バリア機能が低下する肌現象は、角質細胞と角質細胞間脂質との接着状態が不良となる等で角質細胞の配列形態が乱れることにより生じ、その作用機序は、線維芽細胞増殖機能の低下とは異なり、日焼けにより生じる一時的な炎症とも異なる。
肌バリア機能が低下した肌では、角質層の下層からの水分消失が増加して外部刺激への感受性が高くなり、例えば、肌荒れ、かぶれ、かゆみ等の肌現象が観察される。肌バリア機能の低下を生じさせる要因としては、加齢、環境変化(気温変動、湿度低下等)、ストレス、環境汚染物質等が挙げられ、これらの要因が相互に関与しうることもある。本発明の肌バリア機能維持又は改善剤による肌バリア機能維持又は改善効果は、肌バリア機能を低下させる要因に対して特に敏感な若中年層(例えば30歳以上40歳以下)の肌に対して好ましく奏されやすい。
肌バリア機能は、経表皮水分蒸散量(TEWL)によって評価することができる。肌バリア機能が低下すると経表皮水分蒸散量は増加傾向を示し、肌バリア機能が向上すると経表皮水分蒸散量は減少傾向を示す。肌バリア機能の維持又は改善とは、肌バリア機能を低下させない効果をいい、たとえば、経表皮水分蒸散量を減少させる効果だけでなく、肌バリア機能低下をもたらす要因の下で経表皮水分蒸散量の上昇の程度を小さくする効果及び経表皮水分蒸散量を維持する効果も含まれる。
[3.赤パプリカ抽出物]
本発明のくすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤は、有効成分として赤パプリカの油溶性抽出物を含む。赤パプリカ抽出物とは、赤パプリカを抽出処理することにより得られる抽出物である。
[3-1.原料]
赤パプリカは、ナス科(Solanaceae)トウガラシ属(Capsicum)の植物である。具体的にはCapsicum annuumが挙げられ、より具体的にはCapsicum annuum L.が挙げられ、さらに具体的にはCapsicum annuum L. var. grossiumが挙げられる。さらに、赤パプリカは、上述の植物の中でも赤色の無辛味トウガラシである。赤パプリカの品種及び産地等は特に限定されない。たとえば、ベル型パプリカ、ラミューロ型パプリカ、くさび型パプリカ(たとえばパレルモ)等の品種が挙げられる。抽出物の製造効率を考慮すると、水分量が少ない品種(例えばパレルモなどのくさび型パプリカ)が好ましい。
赤パプリカの抽出部位としては、少なくとも果肉の部位が含まれている限り特に限定されない。抽出部位として許容される他の部位としては、種子、花、茎、葉、根茎等が挙げられる。くすみ抑制能及び肌バリア機能維持又は改善能を好ましく得る観点からは、抽出部位は実質的に果肉の部位のみであることが好ましい。抽出物の製造においては、赤パプリカの抽出部位は、当該部位をそのままの状態で使用してもよいし、予め、粉砕又は細切、若しくは乾燥させた後の粉砕又は細切等の前処理された状態で使用してもよい。
[3-2.抽出]
抽出方法としては、抽出溶媒に有機溶剤を用いることを除いて特に限定されない。有機溶剤としては、無極性溶媒、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒を問わない。無極性溶媒としては、例えば、ヘキサン(n-ヘキサン、シクロヘキサンなど)、トルエン、好ましくはヘキサン(n-ヘキサン、シクロヘキサンなど)、特に好ましくはn-ヘキサンなどの炭化水素系溶媒;ジメチル、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒;クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;酢酸エチルなどのエステル系溶媒などが挙げられる。極性非プロトン性溶媒としては、例えば、アセトンなどのケトン系溶媒が挙げられる。極性プロトン性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、好ましくはエタノールなどのアルコール系溶媒が挙げられる。
上述の有機溶剤は、一種単独で、または複数種組み合わせで用いることができる。くすみ抑制能及び肌バリア機能維持又は改善能を好ましく得る観点からは、有機溶剤としては少なくとも無極性溶媒、好ましくは炭化水素系溶媒、さらに好ましくはn-ヘキサンを、有機溶剤中、例えば1~100体積%、好ましくは30~100体積%の割合で含まれてよい。
また、濃縮効率を考慮すると、有機溶剤は、沸点が80℃以下、好ましくは70℃以下であってよい。
抽出操作としては、たとえば、赤パプリカを有機溶剤中に冷浸、温浸等によって浸漬し、必要に応じ撹拌又はホモジナイズを行うことで有機溶剤中に有効成分を溶出させることができる。有機溶剤としては、ヘキサン、アセトン、エタノール等が挙げられるが、抽出効率及びくすみ抑制能及び肌バリア機能維持又は改善能を発揮する観点から、少なくともヘキサンを用いることが好ましい。溶出時の条件は特に限定されないが、有機溶剤の量は抽出部位の乾燥重量基準で1~20倍重量、好ましくは2~10倍重量、温度は例えば10℃~50℃、好ましくは20℃~30℃、時間は1時間~72時間、好ましくは4時間~48時間が挙げられる。
有機溶剤画分は、固液分離によって分離されることができる。分離法としては特に限定されず、カラム分離法、濾過法、及び遠心分離法等が適宜選択される。分離された有機溶剤画分を、有機溶剤の一部またはすべての除去によって濃縮することで、濃縮液または乾燥物である濃縮物を赤パプリカ抽出物として得ることができる。乾燥物は、濃縮乾固、噴霧乾固、凍結乾燥等の乾燥処理により得ることができる。なお、赤パプリカ抽出物は、必要に応じて更に精製処理や高活性画分の分離処理に供することによって得てもよい。精製処理としては、例えば、濾過、吸着(イオン交換樹脂カラム、活性炭カラム等)等による処理が挙げられる。また、高活性画分の分離処理としては、ゲル濾過、吸着処理、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等の処理が挙げられる。
抽出物は、くすみ抑制能及び肌バリア機能維持又は改善能を発揮する観点から、たとえば発酵のような分解処理はされていない。さらに、抽出物は、分解処理以外の化学変化を伴う処理もされていないことが好ましい。
[3-3.成分]
本発明における抽出物は、原料が無辛味トウガラシである赤パプリカであるため、辛味成分は実質的な量(辛味トウガラシ成分のように辛味または刺激を生じさせる量)では含まれていない。辛味成分としては、辛味トウガラシに含まれるカプサイシノイドが挙げられ、より具体的には、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン等が挙げられる。
さらに、赤パプリカの抽出物は油溶性である。油溶性とは水に不溶であることをいう。油溶性抽出物には、有機溶剤に可溶の成分が含まれていればよい。有機溶剤としては、上述の抽出溶媒として挙げたとおりである。したがって、有機溶剤に可溶の成分としては、無極性溶媒可溶分として、例えば、ヘキサン(n-ヘキサン、シクロヘキサンなど)、トルエン、好ましくはヘキサン(n-ヘキサン、シクロヘキサンなど)、特に好ましくはn-ヘキサンなどの炭化水素系溶媒可溶分;ジメチル、ジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒可溶分;クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒可溶分;酢酸エチルなどのエステル系溶媒可溶分などが挙げられ、極性非プロトン性溶媒可溶分として、例えば、アセトンなどのケトン系溶媒可溶分が挙げられ、極性プロトン性溶媒可溶分としては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、好ましくはエタノールなどのアルコール系溶媒可溶分が挙げられる。
油溶性抽出物には、上述の可溶分の一種単独で、または複数種の組み合わせで含まれていてよい。くすみ抑制能及び肌バリア機能維持又は改善能を好ましく得る観点からは、上述の可溶分の中でも、少なくとも無極性溶媒可溶分、好ましくは炭化水素系溶媒可溶分、さらに好ましくはヘキサン可溶分、とくに好ましくはn-ヘキサン可溶分を含むことが好ましい。
より具体的には、油溶性抽出物に主に含まれる成分として、キサントフィル及びβ-カロテンなどが挙げられる。キサントフィルとしては、カプサンチン、ククルビタキサンチンA、β-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、カプサンチン3,6-エポキシド、カプソルビン、クリプトカプシン、及びこれらの誘導体等が挙げられる。誘導体としては、脂肪酸エステル等が挙げられる。脂肪酸エステルとしては、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の炭素数12~22の飽和又は飽和脂肪酸のエステルが挙げられる。
油溶性抽出物は、くすみ抑制能及び肌バリア機能維持又は改善制能を発揮する観点から、色価(E10% 1cm)が例えば300~3500、好ましくは1000~3500であってよい。本発明において色価(E10% 1cm)とは、対象とする油溶性抽出物を含有するアセトン溶液の可視部での極大吸収波長(460nm)における吸光度を測定し、該吸光度を10w/v%アセトン溶液の吸光度に換算した数値である。
[4.くすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤]
くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤は少なくとも上述の油溶性抽出物が含まれていればよい。くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤は、生体へ適用される形態に応じた添加物がさらに含まれた組成物として調製されていてよい。
[4-1.適用形態]
くすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の適用形態としては皮膚外用剤、経口剤、経静脈剤、経動脈剤、皮下剤、筋肉剤が挙げられる。これらの適用形態の中でも、簡便性及び効率的にくすみ抑制性または肌バリア機能維持又は改善性を得る点で、皮膚外用剤及び経口剤であることが好ましく、経口剤であることがより好ましい。
[4-2.適用対象]
本発明のくすみ抑制剤の適用対象としては、くすみを自覚しており、くすみの進行の抑制又はくすみの改善を目的としている対象、くすみの予防を目的とする対象等が挙げられる。さらに、くすみ抑制剤の適用対象としては、より高い年齢層の人であることが好ましく、具体的には、40歳以上の人が挙げられる。
本発明の肌バリア機能維持又は改善剤の適用対象としては、肌バリア機能の低下を自覚しており、肌バリア機能の低下を抑制又は改善を目的としている対象、肌バリア機能の低下の予防を目的とする対象等が挙げられる。さらに、肌バリア機能維持又は改善剤の適用対象としては、肌バリア機能を低下させる要因に対して特に敏感な若中年層の人であることが好ましく、具体的には30歳以上40歳以下の人が挙げられる。
[4-3.性状]
くすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の性状としては、固形状(たとえば、粉状、顆粒状、錠剤状など)、液状(たとえば、オイル、水、その他の溶媒に溶解または分散させた状態)、半固形状(たとえば、オイル、水、その他の基剤に分散させた状態であって、ゲル状、軟膏状、ペースト状等の性状)等が挙げられる。
[4-4.皮膚外用剤]
皮膚外用剤用途の皮膚外用組成物には、薬理学的、化粧品学的及び製剤学的に許容しうる添加物が配合されていてよい。このような添加物としては、賦形及び製剤形態に応じ、賦形剤、増粘剤、等張化剤、pH調節剤、安定化剤、防腐剤、保存剤、分散剤、乳化剤、ゲル化剤、色素、香料等が挙げられる。賦形としては、油液系、乳化系、粉末系、粉末分散系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水-油二層系、または水-油-粉末三層系等が挙げられる。皮膚外用組成物の製剤形態としては、経皮適用できることを限度として特に制限されないが、例えば、皮膚外用医薬品、皮膚外用医薬部外品、化粧料、皮膚洗浄料等が挙げられる。より具体的な製剤形態としては、クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬部外品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、軟膏剤、パック剤等の化粧料;ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、リンス等の皮膚洗浄料等が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、好ましくは皮膚外用医薬品、更に好ましくはクリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、パック剤が挙げられる。
皮膚外用組成物(外用剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌機能維持又は改善剤100質量%中に含まれる油溶性抽出物の量(乾燥重量換算)は、例えば、0.005質量%~100質量%、好ましくは0.02質量%~100質量%であってよい。なお、本発明において乾燥重量換算値とは、赤パプリカの油溶性抽出物の量を乾燥重量(乾燥固形分の量)に換算した値であり、組成物に溶媒及び添加物等の他の成分が含まれる場合には、当該他の成分を除外した重量に相当する値である。
または、皮膚外用組成物(外用剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤に含まれる油溶性抽出物の量は、組成物自体の色価(E10% 1cm)が0.1~3500、好ましくは0.5~3500となる量であってもよい。
皮膚外用組成物(外用剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の用量は、賦形、製剤形態、適用する肌症状の程度等に応じて適宜設定すればよい。具体的な用量の例としては、油溶性抽出物の量(乾燥重量換算値)として皮膚1cm2当たり例えば0.1μg~6μg/1回、好ましくは0.4μg~3μg/1回を1日1回~数回程度塗布することが挙げられる。
または、皮膚外用組成物(外用剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の用量の例としては、総色価量(色価(E10% 1cm)×重量(g))として皮膚1cm2当たり例えば0.0004~0.02/1回、好ましくは0.001~0.008/1回を1日1回~数回程度塗布することも挙げられる。
[4-5.経口剤]
経口剤用途の経口用組成物としては、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、特定保健用食品等の飲食品が挙げられる。経口用組成物には、食品衛生学的に許容されうる添加物が配合されていてよい。このような添加剤としては、例えば、ブドウ糖、ショ糖、果糖、異性化液糖、アスパルテーム、ステビア等の甘味料;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の酸味料;デキストリン、澱粉等の賦形剤;結合剤、油脂等の希釈剤、香料、着色料、緩衝剤、増粘剤、ゲル化剤、安定剤、保存剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤などが挙げられる。経口用組成物としてのくすみ抑制剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の形態としては、錠剤、ハードカプセル及びソフトカプセルなどのサプリメント、各種飲料(清涼飲料、炭酸飲料、美容ドリンク、栄養飲料、果実飲料、乳飲料など)並びに当該飲料の濃縮原液及び調整用粉末、油脂及び油脂加工食品、調味料等が挙げられる。
経口用組成物(経口剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤100質量%中に含まれる油溶性抽出物の量(乾燥重量換算)は、例えば、0.005質量%~100質量%、好ましくは0.01質量%~100質量%であってよい。
または、経口用組成物(経口剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤に含まれる油溶性抽出物の量は、組成物自体の色価(E10% 1cm)が0.1~3500、好ましくは0.2~3500となる量であってもよい。
経口用組成物(経口剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の用量は、賦形、製剤形態、適用する肌症状の程度等に応じて適宜設定すればよい。具体的な用量の例としては、油溶性抽出物の量(乾燥重量換算値)として例えば10mg~400mg/1日、好ましくは50mg~200mg/1日となる量を1日1回~数回程度で摂取することが挙げられる。
または、経口用組成物(経口剤)としてのくすみ抑制能剤及び肌バリア機能維持又は改善剤の用量の例としては、総色価量(色価(E10% 1cm)×重量(g))として30~1000/1日、好ましくは200~500/1日を1日1回~数回程度で摂取することも挙げられる。
[実施例1]
原料として赤パプリカ(ヨーロッパ栽培種のパレルモ)を5g(乾燥重量基準)用意した。乾燥した赤パプリカを細切して6倍重量のn-ヘキサンに室温で21時間浸漬し、ろ過によりn-ヘキサン画分を分離した。n-ヘキサンを減圧留去により除去し、油状の抽出物を得た。得られた抽出物の色価(E10% 1cm)は660であった。なお、色価は、抽出物をアセトンにて希釈した溶液を調製し、紫外可視分光光度計(V-650:日本分光社製)を用い、可視部での極大吸収波長(460nm)における吸光度を測定し、得られた吸光度を10w/v%アセトン溶液の吸光度に換算して得た。
[実施例2]
色価810の市販の赤パプリカ油溶性抽出物製剤(PapriX:グリコ栄養食品社製)を333mg含む赤パプリカ抽出物配合ソフトカプセル(1粒の総色価量は270)を調製した。健常者男女43名を、試験食摂取群(22名)及びプラセボ食摂取群(21名)とに分けた。当該健常者男女43名の母集団の年齢の範囲は30歳~49歳、平均は41.1歳、メジアンは41歳である。試験食摂取群では、赤パプリカ抽出物配合ソフトカプセルを、1粒/1日、2週間にわたり毎日摂取させた。一方、プラセボ食摂取群では、赤パプリカ抽出物を含まないことを除いて試験食と同じ成分のソフトカプセルを1粒/1日、2週間に亘り毎日摂取させた。この試験は、気温の低下及び空気の乾燥が進む秋期(10月)に実施した。また、被検者に対し、紫外線を強制的に照射する処置は行わなかった。
摂取前後における被検者の左頬の明度(L値)について評価した。なお、L値は、室温21±1℃、室温50±5%に設定した室内で、被験者を洗顔させ、10分待機させた後、被験者の左頬における明度を、明度測定装置(分光測色計CM-2600d:コニカミノルタオプティクス社製)を用いて測定した。試験食摂取群22名及びプラセボ食摂取群21名それぞれについて、摂取前及び摂取後それぞれにおけるL値の平均値を導出した。さらに、有効性の評価として各群内における経時比較(群内比較)を対応のあるt検定を用いて行った。
Figure 0007185623000001
表1に示すとおり、摂取後において、プラセボ食摂取群では摂取前に比べL値の顕著かつ有意な低下が認められた(p<0.05)。一方、試験食摂取群では摂取前に比べてL値の有意な低下は認められなかった。すなわちパプリカ抽出物がプラセボ摂取群で認められた肌明度の低下(つまりくすみの進行)を抑制する効果を奏したことが示された。
[実施例3]
実施例2における43名の母集団のうち、年齢の高い方から20名(具体的には42歳~49歳)を抽出し、そのうち試験食摂取群10名及びプラセボ食摂取群10名それぞれについて、実施例2と同様に摂取前及び摂取後それぞれにおけるL値の平均値を導出した。さらに、有効性の評価として各群内における経時比較(群内比較)を対応のあるt検定を用いて行った。
Figure 0007185623000002
表2に示すとおり、実施例2の母集団を高年齢層で絞りこむと、摂取後において、プラセボ食摂取群では摂取前に比べたL値の低下度合が実施例2に比べて拡大した一方、試験食摂取群では摂取前に比べてL値の向上が認められた。つまり、母集団を高年齢層で絞りこむことで実施例2の母集団に比べL値の差がより広がった。そして、摂取前後におけるL値の変化につき、プラセボ食摂取群でのみ有意な低下(p<0.05)が確認された。これによって、パプリカ抽出物が、くすみがより出やすい高年齢層において、より高いくすみ抑制効果を奏したことが示された。
[実施例4]
実施例2で実施した試験食摂取群とプラセボ食摂取群とのそれぞれについて、摂取前後における経表皮水分蒸散量(TEWL)を測定した。なお、TEWL値は、室温21±1℃、湿度50±5%に設定した室内で、被験者を洗顔させ、10分待機させた後、被験者の左頬における経表皮蒸散量を、経表皮蒸散量測定装置(Vaposcan:アサヒテクノラボ社製)を用いて測定した。
試験食摂取群22名及びプラセボ食摂取群21名それぞれについて、摂取前及び摂取後それぞれにおけるTEWL値の平均値を導出した。さらに、有効性の評価として各群内における経時比較(群内比較)を対応のあるt検定を用いて行った。
Figure 0007185623000003
表3に示すとおり、摂取後において、プラセボ食摂取群では摂取前に比べ経表皮水分蒸散量の顕著かつ有意な上昇が認められた(p<0.05)。一方、試験食摂取群では摂取前に比べて経表皮水分蒸散量の有意な上昇は認められなかった。すなわちパプリカ抽出物がプラセボ摂取群で認められた肌バリア機能の低下を抑制する効果を奏したことが示された。
[実施例5]
実施例2における43名の母集団のうち、若中年層である30歳~40歳の20名を抽出し、そのうち試験食摂取群11名及びプラセボ食摂取群9名それぞれについて、実施例4と同様に摂取前及び摂取後それぞれにおけるTEWL値の平均値を導出した。さらに、有効性の評価として各群内における経時比較(群内比較)を対応のあるt検定を用いて行った。
Figure 0007185623000004
表4に示すとおり、実施例2の母集団を若中年層で絞り込むと、摂取後において、プラセボ食摂取群では摂取前に比べたTEWL値の上昇度合が実施例4に比べて増加した一方、試験食摂取群では摂取前に比べたTEWL値の上昇度合が実施例4に比べて減少した。つまり、母集団を若中年層で絞り込むことで実施例2の母集団に比べTEWL値の差がより広がった。そして、摂取前後におけるTEWL値の変化につき、プラセボ食摂取群でのみ有意差(p<0.05)が確認された。これによって、パプリカ抽出物が、肌バリア機能を低下させる要因に対して特に敏感な若中年層において、より高い肌バリア維持又は改善効果を奏したことが示された。
なお、実施例1で得られた赤パプリカ抽出物(色価660)から調製された赤パプリカ抽出物配合ソフトカプセル(1粒の総色価量は270)についても、実施例2~実施例5と同様に、肌明度の低下(つまりくすみの進行)を抑制する効果、くすみがより出やすい高年齢層におけるより高いくすみ抑制効果、肌バリア機能の低下を抑制する効果、及び、肌バリア機能を低下させる要因に対して特に敏感な若中年層においてより高い肌バリア維持又は改善効果が得られた。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。

Claims (3)

  1. カプサンチン、ククルビタキサンチンA、β-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、カプサンチン3,6-エポキシド、カプソルビン、及びクリプトカプシンを含む赤パプリカの油溶性抽出物を含み、経口剤である、肌くすみ抑制剤。
  2. 前記油溶性抽出物がヘキサン可溶分を含む、請求項1に記載の肌くすみ抑制剤。
  3. カプサンチン、ククルビタキサンチンA、β-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、カプサンチン3,6-エポキシド、カプソルビン、及びクリプトカプシンを含む赤パプリカの油溶性抽出物の、経口剤である肌くすみ抑制剤の製造のための使用。


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