JP7184106B2 - 文書処理システム及びプログラム - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、前記受付手段は、前記取得者候補が前記電子文書を取得しなかった場合、当該取得者候補から他の取得者候補の指名を受け付けることを特徴とする、請求項1に記載の文書処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記取得者候補からの除外者を予め設定できる、請求項1に記載の文書処理システムである。
請求項4に記載の発明は、コンピュータに、担当者が特定されていない未処理状態の電子文書のうち特定の条件を満たす電子文書の管理データを取得する機能と、前記管理データと処理実績データとに基づいて前記電子文書の取得者候補を特定する機能と、前記特定する機能が特定した前記取得者候補へ、前記電子文書の取得を催促する機能と、前記催促する機能により催促された前記電子文書に対する取得の可否の回答を、前記取得者候補から受け付ける機能とを実現させるためのプログラムであり、前記催促する機能は、前記取得者候補が特定されない場合、管理者に前記電子文書の取得を促す、プログラムである。
請求項2記載の発明によれば、複数の取得者候補の間での調整を期待できる。
請求項3記載の発明によれば、未処理案件の処理の促進を実現できる。
請求項4記載の発明によれば、取得者候補の処理の実績と意思を反映する機会を与えない場合に比して、未処理案件の処理の促進を実現できる。
本実施の形態では、通信回線を通じて受け付けたFAX(facsimile)文書を処理する担当者の決定を支援する文書処理システムについて説明する。
ここでのFAX文書は電子文書の一例である。なお、FAX文書は社外文書でも、社内文書でもよい。
本実施の形態において、「スタッフ」とは、受信したFAX文書を処理する可能性がある者をいい、広義には後述する管理者も含まれる。
本実施の形態の場合、「取得者候補」とは、未処理状態のFAX文書との間に予め定めた関係を有する一部のスタッフをいう。予め定めた関係の具体例は後述するが、例えば過去の担当経験(処理実績)の有無、担当する内容との関連性の有無、担当する分野との関連性の有無等がある。
本実施の形態の場合、「担当者」とは、未処理状態のFAX文書を実際に処理するスタッフをいう。
本実施の形態の場合、「管理者」とは、未処理状態のFAX文書の担当者が予め定めた期間を超えて決まらない場合に連絡先となるスタッフをいう。
図1は、本実施の形態で使用する文書処理システム1の構成例を示す図である。
文書処理システム1は、受信したFAX文書を含む各種の情報を記憶する情報データベース10と、受信したFAX文書の処理の進捗状況を管理する管理サーバ20と、スタッフが操作する複数台の端末30とを含んでいる。
図1の例では、Xさんが操作する端末30、Yさんが操作する端末30、Zさんが操作する端末30、管理者であるAさんが操作する端末30がネットワークを通じて管理サーバ20に接続されている。
管理サーバ20及び端末30はコンピュータであり、端末30には入力装置としてのキーボードや出力装置としてのディスプレイ装置等が接続されている。
情報データベース10には、過去に受信されたFAX文書、FAX文書の管理データ、処理実績データ等も記憶されている。
管理サーバ20は、プログラムの実行を通じて装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)21と、不揮発性のデータを記憶するROM(Read Only Memory)22と、作業エリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)23と、オペレーションシステムやアプリケーションプログラム等の記憶に用いられる記憶装置24と、ネットワークインターフェース(ネットワークIF)25とを有している。
ここで、記憶装置24は、ハードディスク装置や半導体メモリなどで構成される。ネットワークインターフェース25は、情報データベース10や端末30との通信に使用される。
なお、端末30も図2に示すハードウェア構成を有している。もっとも、端末30には、前述したように入力装置としてのキーボードや出力装置としてのディスプレイ装置等が接続されるため、これらとの接続に用いられるインターフェースが設けられる。
図3に示す機能構成は、CPU21(図2参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
まず、管理サーバ20の機能構成について説明する。
本実施の形態における管理サーバ20は、処理対象とするFAX文書の受信処理を実行する文書受信部41と、受信したFAX文書の格納処理を実行する文書格納部42と、閲覧ルールの設定に使用される閲覧ルール設定部43と、担当の引き受けを促す回覧催促の送信を制御する回覧催促制御部44と、回覧リストを保持する回覧リスト保持部45と、回覧リストの生成と動的な更新を実行する回覧リスト生成更新部46と、回覧リストの動的な更新に必要なデータを保持する更新データ保持部47と、担当者が特定されない場合の通知先となるスタッフを登録する管理者登録部48として機能する。
文書格納部42は、受信したFAX文書を情報データベース10に格納する処理を実行する機能部である。文書格納部42は、受信したFAX文書に対して管理番号を発行し、発行された管理番号に紐付けて、受信元のFAX番号(以下「受信元番号」という。)、FAX文書の受信日時等を記録する。
図4に示す管理データ50は、管理番号51、受信元番号52、受信日時53、回覧開始日時54、処理期限55、管理者56、処理済管理欄(図中は「処理済」)57で構成される。この他、管理データ50には、FAX文書の担当者、処理の進捗情報、処理の完了日時等も記憶される。
回覧開始日時54は、設定ルール1に従い、文書格納部42が設定する。本実施の形態の場合、設定ルール1は、受信日時53を基準として与えられる。図4の場合、設定ルール1は、受信日時53から1日後である。勿論、1日後は一例であり、例えば0秒後、1分後、30分後、1時間後、12時間後等も可能である。設定ルール1は、管理者等が調整できることが望ましい。
処理期限55の意味は、文書処理システム1を運用する会社や団体等によっても、業務内容によっても異なる。例えば処理期限55は、担当者の特定が完了すべき日時の意味でもよいし、FAX文書の受領確認の送信が終わるべき日時の意味でもよいし、FAX文書に対する応答文書の送信が終わるべき日時の意味でもよいし、FAX文書に対する一連の応答作業が完了すべき日時の意味でもよい。
なお、処理済管理欄57における処理済みの意味も同様である。
回覧催促制御部44は、回覧リストに基づいて、スタッフや管理者に対する回覧催促の送信を制御する機能部である。回覧リストは、担当者が特定されていない未処理状態のFAX文書毎に用意される。回覧催促は、担当者の特定されていない未処理状態のFAX文書に対して送信される。
また、回覧催促制御部44は、取得者候補が存在しない場合、回覧催促の後も担当者が特定されない場合、予め定められている回覧期間を経過しても担当者が特定されない場合、管理者に対してその旨を通知する機能も備える。
なお、回覧催促制御部44は、管理データと処理実績データとに基づいて取得者候補を特定する機能も有する。
ここでの回覧催促制御部44は取得手段の一例でもあり、特定手段の一例でもあり、催促手段の一例でもある。
処理実績データは、受信履歴が存在する受信元番号別に、FAX文書を処理した回数をスタッフ別に集計したテーブルとして与えられる。
回覧リストは、未処理状態のFAX文書別に生成される。具体的には、未処理状態のFAX文書の受信元番号について生成されている処理実績データに現れるスタッフを処理回数順に並び替えることで生成される。
もっとも、類似する受信元番号を用いた集計は、未処理状態であるFAX文書の受信元番号についての処理の実績が見つからない場合に限って実行してもよい。また、管理者などが関連性を登録した受信元番号の組だけを、類似する受信元番号の処理の実績として集計してもよい。
管理者登録部48は、例えば回覧催促の後も担当者が特定されていない未処理状態のFAX文書が存在する場合にその旨の通知先となるスタッフ(すなわち管理者)を登録するための機能部である。
本実施の形態における端末30は、回覧催促を受信する回覧催促受信部31と、スタッフの操作入力を受け付けて管理サーバ20に通知する担当文書処理部32として機能する。
図5は、担当文書処理部32を通じて提供される作業画面60の例を示す図である。
作業画面60は、回覧催促の受信時に限らず、スタッフの作業のために表示される。作業画面60は、クライアント等の名称の表示に使用される欄61と、作業用の情報が表示される欄62と、操作入力のためのボタンが表示される欄63とで構成される。
もっとも、管理番号の表示は、管理データ50(図4参照)との対応関係の説明のためであり、実際の画面ではクライアントの名称等が表示されてもよい。また、特定のアイコン65をマウスポインタでダブルクリックした場合には、FAX文書のイメージや詳細情報が表示されるようにしてもよい。
図5の場合、説明文66の表示より、アイコン65で表された3つのFAX文書はいずれも未処理文書であることが分かる。
処理ボタン67は、マウスポインタのクリックによって特定したアイコン65に対応するFAX文書の処理を引き受ける場合(すなわち担当者となる場合)に使用される。処理ボタン67をクリックしたことは、担当文書処理部32(図3参照)から更新データ保持部47(図3参照)に通知される。
スキップボタン68は、マウスポインタのクリックによって特定したアイコン65に対応するFAX文書の処理を引き受けない場合(すなわち担当者になれない場合)に使用される。スキップボタン68をクリックしたことは、担当文書処理部32(図3参照)から更新データ保持部47(図3参照)に通知される。
指名ボタン70は、マウスポインタのクリックによって特定したアイコン65に対応するFAX文書の処理の担当者として特定のスタッフを指名する場合に用いられる。指名機能があることで、文書処理システム1が機械的に担当者を指名する場合よりも現場の状況が反映され易くなり、結果的に業務全体のスループットの改善も期待される。勿論、指名を受けたスタッフにも引き受けの可否を回答するための機会が用意されることが望ましい。
ここでは、回覧催促の観点から処理動作について説明する。
図6は、回覧催促制御部44(図3参照)による処理動作の一例を説明する図である。
回覧催促制御部44は、FAX文書の受信から予め定めた時間が経過しても未処理状態のFAX文書があるか否かを判定する(ステップ101)。
予め定めた時間は、回覧開始日時と同じでもよいし、異なってもよい。例えばFAX文書の受信から1時間後を基準に判定を実行してもよい。
否定結果が得られている間、回覧催促制御部44は、同じ判断を繰り返す。
取得者候補は、発見された未処理状態のFAX文書の受信元番号に対応する回覧リストから読み出される。
ここで、処理対象とするFAX文書の受信元番号についての受信履歴が情報データベース10に存在せず、類似する受信元番号の受信履歴も存在しない場合、処理対象とするFAX文書のための回覧リストは存在しない。
この場合(否定結果の場合)、回覧催促制御部44は、管理者の登録情報を取得し(ステップ103)、取得者候補が存在しない旨を管理者に通知する(ステップ104)。通知を受けた管理者は、スタッフの個別の状況などを確認しながら担当者を指示する。
この場合(肯定結果の場合)、回覧催促制御部44は、回覧リストの上位者(取得者候補)から順番に未処理文書の引き受けを促す回覧催促を送信する(ステップ105)。
回覧催促を受信した取得者候補の対応は4通りである。すなわち、予め定めた期間操作がない(何もしない)、スキップを選択する(担当を引き受けない)、他のスタッフを指名する(担当を引き受けない)、処理を選択する(担当を引き受ける)である。
このような状況は、例えば操作入力を失念した場合、操作入力できない環境にいる場合、休暇中の場合等に起こり得る。なお、予め定めた期間は、回覧に要する時間を考慮して定められる。例えば一人当たり2時間とかである。期間が短いと多くのスタッフに回覧催促を送付できるが、その反面、担当者が決まり難くなる。期間が長いとスタッフの判断時間が長くなるが、その反面、回覧が進み難く、担当者が決定されるまでの時間が長くなる可能性が高くなる。
更新データ保持部47は、回覧催促の送信から予め定めた期間が経過しても、現在催促中のスタッフの操作する端末30からの操作入力が検知されない場合、その旨を更新データとして記録する。
回覧リスト生成更新部46(図3参照)は、更新データの発生を検知すると、現在催促中のスタッフを回覧リストから除外する(ステップ106)。具体的には、回覧リスト生成更新部46は、現在催促中のスタッフの引き受け状態として回覧リストにスキップを記録する。更新された回覧リストは、回覧リスト保持部45(図3参照)に反映される。
ここで、次の順位のスタッフがいない場合(すなわち、回覧リストに記載されたスタッフへの回覧催促が完了し、いずれもスキップが記録されている場合)、回覧催促制御部44は、前述したステップ103及び104を実行する。
この処理により、管理者は、取得者候補の誰もが処理を引き受けないままの未処理状態のFAX文書の存在に気付くことができる。
通知を受けた管理者は、スタッフの個別の状況などを確認しながら担当者を指示する。これにより、担当者が未定の状態が長く続くことを避けることができる。しかも、機械的に担当者が決定される場合よりも、スタッフ個人の処理の実績や意思が反映される機会が設けられることになり、未処理案件の処理も促進される。
今度は、現在催促中のスタッフの操作する端末30から「スキップ」の入力があった場合について説明する。
この場合、更新データ保持部47は、「スキップ」の入力があった旨を更新データとして記録する。
回覧リスト生成更新部46は、更新データの発生を検知すると、現在催促中のスタッフを回覧リストから除外する(ステップ106)。更新された回覧リストは、回覧リスト保持部45に反映される。
今度は、現在催促中のスタッフの操作する端末30から「指名」の入力があった場合について説明する。
この場合、更新データ保持部47は、「指名」の入力があった旨及び指名されたスタッフの情報を更新データとして記録する。
回覧リスト生成更新部46は、更新データの発生を検知すると、回覧リストに指名されたスタッフを追加する(ステップ108)と共に、回覧リストから現在催促中のスタッフを除外する(ステップ106)。指名されたスタッフの追加処理と現在通知中のスタッフの除外処理の実行順序は入れ替えてもよい。更新された回覧リストは、回覧リスト保持部45に反映される。
今度は、対象者であるスタッフの操作する端末30から「処理」の入力があった場合について説明する。
この場合、更新データ保持部47は、「処理」の入力があった旨を更新データとして記録する。
回覧リスト生成更新部46は、更新データの発生を検知すると、現在催促中のスタッフを回覧リストに担当者として記録する(ステップ109)。更新された回覧リストは、回覧リスト保持部45に反映される。
以下では、具体的な作業例について、スタッフが操作する端末30に表示される画面が変化する様子や各種データが変化する様子を説明する。
ここでは、取得者候補の一人として回覧催促を受けたスタッフが担当を引き受ける場合について説明する。
図7は、回覧催促の際に使用するデータ例を説明する図である。(a)は管理データ50の例であり、(b)は処理実績データ80の例であり、(c)は回覧リスト90の例である。
処理実績データ80は、前述したように受信元番号別に用意されている。(b)に示す処理実績データ80は、管理番号「2」の受信元番号「987-654-3210」に対応する。(b)に示す処理実績データ80によれば、受信元番号「987-654-3210」から届いたFAX文書を、Xさんは過去に10回処理しており、Yさんは過去に1回処理しており、Zさんは過去に200回処理している。
不図示であるが、処理実績データ80は、管理番号「4」及び「5」についても用意されている。
なお、回覧リスト90には、回覧催促の順位に紐付けてステイタスも記録される。ステイタスには、回覧催促に対してスタッフから示された意思(例えばスキップ、担当者)が記録される。
本実施の形態では、処理実績のあるスタッフが取得者候補として抽出されるため、機械的な決定手法の場合のような不慣れなスタッフが担当者としてFAX文書を処理する事態を回避できる。結果的に、業務全体のスループットの低下を抑制できる。
図8は、回覧催促を受信したZさんの端末30の表示部に表示される作業画面60の変化を説明する図である。(a)は処理ボタン67が操作される場合の作業画面60の例であり、(b)はFAX文書の1つの担当を引き受けた後の作業画面60の例である。
クリック操作の後の作業画面60からは、(b)に示すように、管理番号「5」に対応するアイコン65が消えている。
この作業例に示すように、Zさんは自分の意思で処理を引き受けており、機械的に担当が決定される場合と異なり、Zさん個人の業務負荷が反映された担当割りが可能になる。
(a)では、担当者となったZさんによる処理が完了したことで管理データ50の処理済管理欄57が処理の完了を示す「Yes」に変化している。また、(b)では、管理番号「5」の回覧リスト90におけるZさんのステイタスが「担当者」に変化している。
前述の作業例1の場合では、回覧催促を受信したZさんが処理を引き受けているが、この使用例では、Zさんが処理を引き受けない場合について説明する。
なお、回覧催促は、図7に示すデータ例に基づいて既に実行されているものとする。
図10は、Zさんの作業画面60の変化と回覧リスト90の変化を説明する図である。(a)及び(b)は回覧開始日時が経過した場合の作業画面60の表示例であり、(c)は回覧リスト90の例である。
図10の場合、管理番号「2」のFAX文書についてのみ回覧開始日時を経過している。この使用例の場合、回覧開始日時は、より積極的に処理の引き受けを促す表示を開始するための基準日時として与えられている。
図10では、回覧リスト90の催促順位が1位であるZさんの作業画面60には、管理番号「2」のFAX文書に対応するアイコン65に注意喚起のための記号72と説明文73が表示されている。
この表示が現れることで、Zさんは、処理の引き受けを促されているFAX文書の中では、管理番号「2」のFAX文書の処理を優先すべきことを知ることができる。
このクリック操作は、通信手段を通じて更新データ保持部47に通知され、(c)に示すように回覧リスト90にスキップとして記録される。
この作業例に示すように、Zさんは自分の意思で処理の引き受けを断ることができ、機械的に担当が決定される場合と異なり、Zさん個人の業務負荷が反映された担当割りが可能になる。
Xさんは、管理番号「2」のFAX文書についての回覧リスト90の2番目の順位に位置する。管理番号「2」のFAX文書における回覧開始日時は経過しているので、Xさんの作業画面60でも、管理番号「2」のFAX文書に対応するアイコン65には注意喚起のための記号72と説明文73が表示されている。
Xさんは、自分の業務負荷を考慮して処理を引き受けるか否かを判断するが、この例では、(b)に示すように、マウスポインタ71でスキップボタン68をクリックしている。
このため、(c)に示す回覧リスト90のうちXさんに対応するステイタスにはスキップが記録される。
図12は、取得者候補の全員が処理のスキップを選択した場合の回覧リスト90のデータ例を示す図である。図12に示すように、管理番号「2」のFAX文書に対応する回覧リスト90のステイタスは全てスキップとなる。
つまり、過去に処理経験がある3人のスタッフのいずれもが処理の引き受けを断っている。
図13は、管理者が操作する端末30の表示部に表示されるポップアップ画面100の一例を示す図である。
ポップアップ画面100の欄101には、回覧催促を経ても担当者が決定しなかった事実と決定しなかったFAX文書の管理番号とが記述されている。ポップアップ画面100には、状況を確認した管理者が操作するOKボタン102と、処理の引き受けを個別に指示するための指示ボタン103とが用意される。このポップアップ画面100の表示により、管理者は、担当者を決めるべき案件が存在することを見落とさずに済み、顧客満足度の低下を未然に防ぐことができる。
なお、取得者候補であるXさん、Yさん、Zさんのステイタスがいずれもスキップとなったことは、管理者への通知が開始される特定の条件を満たすことに相当する。
実施の形態1では、回覧リスト90の上位者がスキップ操作した場合に次の順位者に対して回覧催促が順番に通知されていく場合を想定しているが、回覧リスト90に記載されている全員に一斉に回覧催促を通知してもよい。
この催促手法を採用すると、自身が取得者候補になっているFAX文書の存在に早く気づくことができ、自発的な処理の引き受けを促すことができる。
この場合には、1つのFAX文書に対して複数人が処理の引き受けを入力することが可能になるので、処理の引き受けがあった場合にその状況を他の取得者候補に通知する仕組みが必要になる。
この作業画面では、管理番号「5」に対応するFAX文書の処理をZさんが引き受けたので、「文書5はZさんが担当します。」とのポップアップ画面74が表示されている。前述の作業例であれば、このポップアップ画面74は、Zさんを除く取得者候補、すなわちXさんとYさんの作業画面60に表示される。
この際、自身が処理を引き受け可能な日時に関する情報(例えば「明日であれば対応可能」等のテキスト)を相互に送信できるようにしてもよい。換言すると、条件付きのスキップ機能を用意してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
Claims (4)
- 担当者が特定されていない未処理状態の電子文書のうち特定の条件を満たす電子文書の管理データを取得する取得手段と、
前記管理データと処理実績データとに基づいて前記電子文書の取得者候補を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記取得者候補へ、前記電子文書の取得を催促する催促手段と、
前記催促手段により催促された前記電子文書に対する取得の可否の回答を、前記取得者候補から受け付ける受付手段と、
を有し、
前記催促手段は、前記取得者候補が特定されない場合、管理者に前記電子文書の取得を促す、文書処理システム。 - 前記受付手段は、前記取得者候補が前記電子文書を取得しなかった場合、当該取得者候補から他の取得者候補の指名を受け付けることを特徴とする、請求項1に記載の文書処理システム。
- 前記取得者候補からの除外者を予め設定できる、請求項1に記載の文書処理システム。
- コンピュータに、
担当者が特定されていない未処理状態の電子文書のうち特定の条件を満たす電子文書の管理データを取得する機能と、
前記管理データと処理実績データとに基づいて前記電子文書の取得者候補を特定する機能と、
前記特定する機能が特定した前記取得者候補へ、前記電子文書の取得を催促する機能と、
前記催促する機能により催促された前記電子文書に対する取得の可否の回答を、前記取得者候補から受け付ける機能と
を実現させるためのプログラムであり、
前記催促する機能は、前記取得者候補が特定されない場合、管理者に前記電子文書の取得を促す、プログラム。
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