JP7182140B2 - 樹脂構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂構造体に関する。
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、複数の樹脂体を互いに組み付けて構成される樹脂構造体が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つは、電子部品等を保持する本体ケースと、本体ケースの下部に組み付けられるロアカバーと、を有している。この従来の電気接続箱では、ロアカバーから本体ケースに向けて延びるロック片を本体部の係止孔に挿入して係止させることで、本体ケースにロアカバーを固定するようになっている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
特開2019-213293号公報 特開2019-213394号公報
ところで、従来の樹脂構造体のロアカバー及び本体ケースのように、複数の樹脂体が互いに組み付けられたとき、それら樹脂体同士の境界には、一般に、それら樹脂体の成形精度や使用環境の温度などに起因する僅かな隙間(例えば、それら樹脂体の表面同士が突き合わされている箇所での面間の隙間)が存在し得る。そのような境界の近傍に上述したロック片と係止孔との係合箇所がある場合において、ロック片と係止孔との係合箇所が被水したとき、係合箇所に入り込んだ水が、上述した境界の隙間を通じて樹脂構造体の内部に侵入する可能性がある。
樹脂構造体の防水性能を高める点では、それら樹脂体の周壁を多層化する(いわゆる二重壁構造とする)ことが考えられる。しかし、この場合、樹脂体の周壁の厚みが増す分だけ、樹脂構造体の内部空間が狭くなり、樹脂構造体の本来の収容能力が損なわれる可能性がある。逆に、樹脂構造体の内部空間の広さを保ったまま周壁を多層化すると、樹脂構造体の外形が大きくなり、装置小型化の観点で好ましくない。
このように、一般に、樹脂構造体の防水性能の向上と収容能力の向上とを両立することは困難である。
本発明の目的の一つは、防水性能および収容能力のバランスに優れた樹脂構造体の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る樹脂構造体は、下記[1]~[2]を特徴としている。
[1]
開口部を有する箱状の第1樹脂体と、前記開口部を覆うように前記第1樹脂体に組み付けられる第2樹脂体と、を備える、樹脂構造体であって、
前記第1樹脂体は、
当該第1樹脂体の周壁を厚さ方向に貫通する貫通部と、前記貫通部を覆うように設けられる第1係合部と、を有し、
前記第2樹脂体は、
当該第2樹脂体の周壁から前記第1樹脂体に近づくように前記第1樹脂体との組付方向の第1側に突出し且つ前記貫通部に対応する形状を有する止水壁と、前記第1係合部に対応する第2係合部と、を有し、
前記第1樹脂体と前記第2樹脂体との組み付けの際、
前記貫通部の前記第1側の端縁部を前記厚さ方向において挟むように前記止水壁の前記第1側の端縁部と前記第2係合部の前記第1側の端縁部とが配置された状態にて前記第1係合部と前記第2係合部とが係合される、ように構成される、
樹脂構造体であること。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体において、
前記第2樹脂体は、
前記止水壁から前記貫通部に入り込むように突出する突部を有し、
前記第1樹脂体と前記第2樹脂体との組み付けの際、
前記第1樹脂体の前記周壁と前記突部とが突き合わされ、且つ、前記突部の突出端と前記第2係合部との間に隙間が画成される、ように構成される、
樹脂構造体であること。
上記[1]の構成の樹脂構造体によれば、第1樹脂体と第2樹脂体との組み付けの際、第1樹脂体の周壁の貫通部を厚さ方向において挟むように第2樹脂体の止水壁と第2係合部とが配置された状態にて、第1樹脂体の第1係合部と第2樹脂体の第2係合部とが係合される。よって、第1係合部と第2係合部との係合の際、それらの少なくとも一方が貫通部に入り込むように変形することが可能であるため、貫通部が無い場合に比べ、それら係合部の係合時の変形量(例えば、ロックアーム状の形状を有する係合部の場合、撓み量)を大きくすることができる。これにより、第1係合部と第2係合部とを強固に係合させることが可能となる。また、第1係合部と第2係合部との係合状態を目視で確認する場合等において、変形量(例えば、撓み量)が大きい分、容易な確認が可能となる。更に、貫通部が第1係合部と第2樹脂体の止水壁によって覆われるため、第1樹脂体の周壁に貫通部を設けても、樹脂構造体の止水性が保たれる。したがって、本構成の樹脂構造体は、複数の樹脂体を組み付ける本来の機能を向上させながら、第1樹脂体および第2樹脂体の周壁を多層化する場合に比べ、防水性能および収容能力のバランスに優れている。
なお、上記「貫通部」は、例えば、第1樹脂体の周壁の縁部分から組付方向に延びる切り欠きやスリットであってもよいし、第1樹脂帯の周壁に窓状に設けられる貫通孔であってもよいし、他の形態を有してもよい。
上記[2]の構成の樹脂構造体によれば、止水壁から突出する突部が第1樹脂体の周壁と突き合わされながら、突部と第2係合部との間に隙間が画成される。よって、突部と第1樹脂体との周壁との突き合わせによって係合箇所を通じた水の侵入を抑制しつつ、仮に係合箇所が被水した場合であっても上述した隙間を通じて水を排出できる。よって、係合箇所から速やかに水を取り除き、係合箇所に水が滞留することが抑制される。したがって、本構成の樹脂構造体は、防水性能を更に向上できる。
このように、本発明によれば、防水性能および収容能力のバランスに優れた樹脂構造体を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂構造体の斜視図である。 図2は、本体ケースの第1係止部とロアカバーの第2係止部とが分離した状態を示す斜視図であり、図2(a)は、外側からみた状態を示し、図2(b)は、内側からみた状態を示す。 図3(a)は、図2(a)のA-A断面図であり、図3(b)は、第1係止部と第2係止部とが係合した状態における図3(a)に対応する図である。 図4は、図3(b)に示す断面を正面からみた図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る樹脂構造体1について説明する。樹脂構造体1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックス(電気接続箱)である。
図1及び図2に示すように、樹脂構造体1は、リレー等の電子部品(及び、その他の部品、図示省略)が収容されることになる本体ケース10と、本体ケース10の下端開口部を塞ぐように本体ケース10の下端部に組み付けられるロアカバー20と、を含んで構成される。本体ケース10及びロアカバー20の各々は、樹脂成形体である。本体ケース10は、本発明の「第1樹脂体」に対応し、ロアカバー20は、本発明の「第2樹脂体」に対応している。
以下、説明の便宜上、図1~図4に示すように、「上下方向」、「周方向」、「内外方向」、「上」、「下」、「内」及び「外」を定義する。「上下方向」、「周方向」及び「内外方向」は、互いに直交している。樹脂構造体1の車両搭載時において、「上下方向」は、車両の上下方向に対応している。「周方向」は、本体ケース10の後述する周壁11及びロアカバー20の後述する周壁21における周方向に対応し、「内外方向」は、周壁11及び周壁21における厚み方向に対応している。以下、樹脂構造体1を構成する各部材について順に説明する。
まず、本体ケース10について説明する。本体ケース10は、図1に示すように、上下方向に延びる略矩形筒状の周壁11を有する。周壁11の略矩形枠状の下端縁部の外面には、周方向の複数箇所にて、第1係止部12がそれぞれ設けられている。本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)にて、複数の第1係止部12は、ロアカバー20に設けられた後述する複数の第2係止部22とそれぞれ係合することになる(図3(b)も参照)。
各第1係止部12は、具体的には、図2(a)及び図2(b)に示すように、周壁11の下端縁から上方に窪む略矩形状の切欠き部13(図2(b)参照)と、切欠き部13及び切欠き部13の周縁部から所定距離だけ外側に離れてこれらを覆うように位置する外壁部14と、外壁部14の周方向両端縁に沿って延び且つ外壁部14の周方向両端縁と周壁11とを内外方向に連結する一対の側壁部15と、で構成されている。
切欠き部13は、周壁11を内外方向に貫通している。外壁部14は、本例では、切欠き部13及び切欠き部13の周縁部を覆う略矩形平板状の第1部分14aに加え、更に、第1部分14aの上側に連続し且つ第1部分14aより小さい略矩形平板状の第2部分14bを有する。外壁部14の第2部分14bと、周壁11と、一対の側壁部15とによって、上下方向に貫通する貫通孔16(図2(a)及び図3(a)参照)が画成されており、貫通孔16の上端開口16aは、切欠き部13と連通している。
切欠き部13の周縁部における上下方向に延びる一対の側縁部13b(図2(b)参照)と、一対の側壁部15と、外壁部14(の第1部分14a)とによって、一対の溝部17(図2(b)参照)が画成されている。一対の溝部17は、周方向外側に窪み周方向内側に開口し且つ上下方向に延びている。本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)にて、一対の溝部17には、ロアカバー20の後述する一対のフランジ部28(図2(a)参照)が嵌合されることになる。
外壁部14(の第1部分14a)の下端部の周方向中央部の内側面には、内側に突出し且つ周方向に延びる係止突起18が設けられている(図2(b)(参照))。本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)にて、係止突起18には、ロアカバー20の後述する係止突起27と係合することになる(図3(b)も参照)。
切欠き部13の周縁部における周方向に延びる上縁部の外側面には、内側に窪み且つ周方向に延びる凹部19が形成されており(図3(a)参照)、この結果、下方を向き且つ周方向に延びる段差面19aが形成されている(図3(a)参照)。
次いで、ロアカバー20について説明する。ロアカバー20は、図1に示すように、上下方向に延びる略矩形筒状の周壁21と、周壁21の下端開口部を塞ぐ底壁部(図示省略)と、を一体に有する。周壁21の略矩形枠状の上端縁部の外面には、本体ケース10の複数の第1係止部12に対応して、周方向の複数箇所にて、第2係止部22がそれぞれ設けられている。周壁21の上端縁部の外面には、複数の第2係止部22に対応する周方向位置を除いて周方向に亘って延びる環状突条部23が形成されている(図1及び図2(a)等参照)。
各第2係止部22は、図2(a)及び図2(b)に示すように、周壁21の上端縁から上方へ突出する略矩形平板状の止水壁24(飛散防止壁)と、止水壁24から所定距離だけ外側に離れて止水壁24と内外方向に対向するように位置する略矩形平板状の外壁部25と、外壁部25の周方向両端縁に沿って上下方向に延び且つ外壁部25の周方向両端縁と周壁21及び止水壁24とを内外方向に連結する一対の側壁部26と、で構成されている。
止水壁24は、本体ケース10の切欠き部13の形状に対応する略矩形状の形状を有している。外壁部25は、その周方向両端縁の上側領域のみが一対の側壁部26と連結されており、外壁部25の下側領域は、片持ち梁状に下方に延びる略矩形平板状のロックアーム25bを構成している。ロックアーム25bは、内外方向の所定範囲に亘って弾性変形可能である。ロックアーム25bの外側面には、本体ケース10の係止突起18に対応して、外側に突出し且つ周方向に延びる係止突起27が設けられている(図2(a)参照)。
一対の側壁部26には、本体ケース10の一対の溝部17に対応して、それらの外側端部から周方向外側に延出し且つ上下方向に延びる一対のフランジ部28が形成されている(図2(a)参照)。各フランジ部28の下端部は、その近傍に位置する環状突条部23と連結されている。止水壁24の上端縁部の外側面(外壁部25に対向する面)には、図3(a)及び図3(b)に示すように、外側に突出し且つ周方向に延びる突条部29が形成されている。突条部29の突出端面(外側端面)と、外壁部25との間には、隙間Sが画成されている(図4参照)。以上、樹脂構造体1を構成する各部材について説明した。
次いで、本体ケース10とロアカバー20との組み付けについて説明する。本体ケース10とロアカバー20とを組み付けるためには、まず、図2(a)及び図3(a)に示すように、本体ケース10がロアカバー20の上方に位置するように、本体ケース10及びロアカバー20を配置する。
次いで、本体ケース10及びロアカバー20を上下方向に近づけて、本体ケース10の周壁11の下端縁部と、ロアカバー20の周壁21の上端縁部との嵌合を開始させる。この嵌合は、本体ケース10の周壁11の下端縁部がロアカバー20の周壁21の上端縁部の外側に位置するように、各第2係止部22の一対のフランジ部28が対応する第1係止部12の一対の溝部17に挿入されるように、各第1係止部12の切欠き部13の周方向に延びる上端縁13a(図2(b)等参照)が対応する第2係止部22における止水壁24の上端縁部と外壁部25の上端縁部とで内外方向に挟まれるように、且つ、各第2係止部22の突条部29が対応する第1係止部12の切欠き部13に入り込むように、進行していく(図3(b)及び図4参照)。
この嵌合は、周壁11の下端縁と周壁21の環状突条部23、各切欠き部13の上端縁13aと対応する突条部29の上端面、並びに、各外壁部25の周方向に延びる上端縁25aと対応する段差面19aが、上下方向に突き合わされるまで、継続される。
周壁11の下端縁と周壁21の環状突条部23等が互いに突き合わされる直前にて、各第2係止部22にて、係止突起18からの押圧によるロックアーム25bの一時的な内側への弾性変形を経て、係止突起18と係止突起27とが互いに相手の頂部を乗り越える。このとき、ロックアーム25bが切欠き部13に入り込むように変形することが可能である。このため、切欠き部13が無い場合に比べ、ロックアーム25bの係合時の内側への変形量を大きくすることができる。
そして、図3(b)及び図4に示すように、周壁11の下端縁と周壁21の環状突条部23等が互いに突き合わされると、係止突起27が係止突起18の上側に隣接して係止突起27及び係止突起18が互いに係合すると共に、本体ケース10とロアカバー20との組み付けが完了する。この結果、図1に示す樹脂構造体1が得られる。
本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)では、複数の係止突起27と複数の係止突起18とが互いに係合していることで、本体ケース10とロアカバー20との上下方向への分離が防止される。更に、第1係止部12に切欠き部13が形成されているため、切欠き部13が無い場合に比べ、ロックアーム25bの係合状態を下方から目視にて容易に確認可能である。
本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)では、図3(b)及び図4に示すように、本体ケース10の周壁11の切欠き部13を内外方向において挟むように、ロアカバー20の止水壁24と外壁部25とが配置され、且つ、切欠き部13が、本体ケース10の外壁部14(の第1部分14a)とロアカバー20の止水壁24とによって覆われている。このため、本体ケース10の周壁11に切欠き部13を設けても、樹脂構造体1の止水性が損なわれ難い。
本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態(図1参照)では、突条部29と切欠き部13の上端縁13aとの接触、及び、外壁部25の上端縁25aと段差面19aとの接触によって、所謂ラビリンス構造が形成されている(図4参照)。このため、第1係止部12及び第2係止部22の係合箇所が被水して、第1係止部12の上端開口16aから貫通孔16を介してラビリンス構造の周辺に水が浸入しても、樹脂構造体1の内部への水の侵入が抑制される。更に、ラビリンス構造の内部に水が浸入しても、隙間S(図4参照)を介して水を下方に排出可能であるため、ラビリンス構造の周辺に水が滞留することが抑制される。
<作用・効果>
以上より、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、本体ケース10とロアカバー20との組み付けの際、本体ケース10の周壁11の切欠き部13を厚さ方向において挟むようにロアカバー20の止水壁24と外壁部25とが配置された状態にて、本体ケース10の外壁部14の係止突起18とロアカバー20の外壁部25の係止突起27とが係合される。よって、外壁部14の係止突起18と外壁部25の係止突起27との係合の際、外壁部25(ロックアーム25b)が切欠き部13に入り込むように変形することが可能であるため、切欠き部13が無い場合に比べ、外壁部25(ロックアーム25b)の変形量を大きくすることができる。これにより、外壁部14の係止突起18と外壁部25の係止突起27とを強固に係合させることが可能となる。また、外壁部14の係止突起18と外壁部25の係止突起27との係合状態を目視で確認する場合等において、容易な確認が可能となる。更に、切欠き部13が外壁部14(の第1部分14a)とロアカバー20の止水壁24とによって覆われるため、本体ケース10の周壁11に切欠き部13を設けても、樹脂構造体1の止水性が損なわれ難い。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、本体ケース10及びロアカバー20を互いに組み付ける本来の機能を向上させながら、本体ケース10及びロアカバー20の周壁11,21を多層化する場合に比べ、防水性能および収容能力のバランスに優れている。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、止水壁24から突出する突条部29が本体ケース10の切欠き部13の上端縁13aと突き合わされながら、突条部29と外壁部25との間に隙間Sが画成される(図4参照)。よって、突条部29と切欠き部13の上端縁13aとの接触によって第1係止部12及び第2係止部22の係合箇所を通じた水の侵入を抑制しつつ、仮に係合箇所が被水した場合であっても隙間Sを通じて水を排出できる。よって、係合箇所から速やかに水を取り除き、係合箇所に水が滞留することが抑制される。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、防水性能を更に向上できる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を発揮できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態にて、本体ケース10の切欠き部13の上端縁13aと突き合わされる突条部29が、止水壁24に設けられている。これに対し、このような突条部が止水壁24に設けられていなくてもよい。
更に、上記実施形態では、本体ケース10とロアカバー20との組付完了状態にて、ロアカバー20の外壁部25の上端縁25aと突き合わされる段差面19a(凹部19)が、周壁11(切欠き部13の周縁部)に設けられている。これに対し、このような段差面(凹部)が、周壁11(切欠き部13の周縁部)に設けられていなくてもよい。
ここで、上述した本発明に係る樹脂構造体1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
開口部を有する箱状の第1樹脂体(10)と、前記開口部を覆うように前記第1樹脂体(10)に組み付けられる第2樹脂体(20)と、を備える、樹脂構造体(1)であって、
前記第1樹脂体(10)は、
当該第1樹脂体(10)の周壁(11)を厚さ方向に貫通する貫通部(13)と、前記貫通部(13)を覆うように設けられる第1係合部(14,18)と、を有し、
前記第2樹脂体(20)は、
当該第2樹脂体(20)の周壁(21)から前記第1樹脂体(10)に近づくように前記第1樹脂体(10)との組付方向に突出し且つ前記貫通部(13)に対応する形状を有する止水壁(24)と、前記第1係合部(14,18)に対応する第2係合部(25,27)と、を有し、
前記第1樹脂体(10)と前記第2樹脂体(20)との組み付けの際、
前記貫通部(13)を前記厚さ方向において挟むように前記止水壁(24)と前記第2係合部(25)とが配置された状態にて前記第1係合部(18)と前記第2係合部(27)とが係合される、ように構成される、
樹脂構造体(1)。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記第2樹脂体(20)は、
前記止水壁(24)から前記貫通部(13)に入り込むように突出する突部(29)を有し、
前記第1樹脂体(10)と前記第2樹脂体(20)との組み付けの際、
前記第1樹脂体(10)の前記周壁(11,13a)と前記突部(29)とが突き合わされ、且つ、前記突部(29)の突出端と前記第2係合部(25)との間に隙間(S)が画成される、ように構成される、
樹脂構造体(1)。
1 樹脂構造体
10 本体ケース(第1樹脂体)
11 周壁
13 切欠き部(貫通部)
13a 上端縁(周壁)
14 外壁部(第1係合部)
18 係止突起(第1係合部)
20 ロアカバー(第2樹脂体)
21 周壁
24 止水壁
25 外壁部(第2係合部)
27 係止突起(第2係合部)
29 突条部(突部)
S 隙間

Claims (2)

  1. 開口部を有する箱状の第1樹脂体と、前記開口部を覆うように前記第1樹脂体に組み付けられる第2樹脂体と、を備える、樹脂構造体であって、
    前記第1樹脂体は、
    当該第1樹脂体の周壁を厚さ方向に貫通する貫通部と、前記貫通部を覆うように設けられる第1係合部と、を有し、
    前記第2樹脂体は、
    当該第2樹脂体の周壁から前記第1樹脂体に近づくように前記第1樹脂体との組付方向の第1側に突出し且つ前記貫通部に対応する形状を有する止水壁と、前記第1係合部に対応する第2係合部と、を有し、
    前記第1樹脂体と前記第2樹脂体との組み付けの際、
    前記貫通部の前記第1側の端縁部を前記厚さ方向において挟むように前記止水壁の前記第1側の端縁部と前記第2係合部の前記第1側の端縁部とが配置された状態にて前記第1係合部と前記第2係合部とが係合される、ように構成される、
    樹脂構造体。
  2. 請求項1に記載の樹脂構造体において、
    前記第2樹脂体は、
    前記止水壁から前記貫通部に入り込むように突出する突部を有し、
    前記第1樹脂体と前記第2樹脂体との組み付けの際、
    前記第1樹脂体の前記周壁と前記突部とが突き合わされ、且つ、前記突部の突出端と前記第2係合部との間に隙間が画成される、ように構成される、
    樹脂構造体。
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