JP2023168972A - 樹脂構造体 - Google Patents

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正弘 和田
Masahiro Wada
孝明 垣見
Takaaki Kakimi
和輝 荘司
Kazuki Shoji
憲悟 青野
Kengo Aono
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Abstract

【課題】樹脂構造体に設けられる複数の領域間の防水性に優れた樹脂構造体の提供。【解決手段】樹脂構造体1は、領域R1,R2に区分けされた本体2と、領域R1,R2の各々を覆うように本体2に組み付けられる蓋体3,4と、を備える。本体2は、領域R1,R2間を仕切るように延びる一対の仕切壁12と、一対の仕切壁12間に位置して領域R1,R2の外部に連通する隙間Gと、を有する。一方の領域R1を覆う蓋体3は、その縁部から隙間Gに向けて立設され一対の仕切壁12に沿って延びる第1壁部22を有する。他方の領域R2を覆う蓋体4は、その縁部から隙間Gに向けて立設され一対の仕切壁12に沿って延びる第2壁部32を有する。本体2と蓋体3,4との組付時、第1壁部22の第1凹凸部24,25と第2壁部32の第2凹凸部34,35とが、互いに直接的に係合して又は係合補助具5を介して間接的に係合して、凹凸嵌め合い構造を構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、樹脂構造体に関する。
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、複数の樹脂体を互いに組み付けて構成される樹脂構造体が提案されている。例えば、従来の電気接続箱には、電子部品などを格納する箱状の本体の開口部を塞ぐように、その開口部に対応した形状の蓋体を組み付ける構造を有するものがある(例えば、特許文献1~4を参照)。
特開2020-150595号公報 特開2020-150596号公報 特開2021-044944号公報 特開2021-045019号公報
ところで、電気接続箱の仕様によっては、電気接続箱の本体の内部を複数の領域に分け、それら領域の各々に対応した複数の蓋体を用いて、各々の領域の開口部を塞ぐ場合がある。例えば、電気接続箱のメンテナンス性を向上する等の観点から、一の領域にはリレーを主として格納し、他の領域にはヒューズを主として格納するように、各々の領域が設計される場合がある。ただし、このように電気接続箱を複数の領域に区分けして個々の領域を蓋体で塞ぐ場合、隣接する領域間の境界箇所の防水性は、一般に、そのような境界箇所が無い場合に比べて低下することになる。なお、電気接続箱に限らず、複数の内部領域を有する樹脂構造体において、隣接する領域間の境界箇所の防水性は上記同様に低下することになる。そこで、上述したように樹脂構造体に複数の領域を設けるにあたっては、特に境界箇所における防水性を高めることが望ましい。
本発明の目的の一つは、樹脂構造体に設けられる複数の領域間の防水性に優れた樹脂構造体の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る樹脂構造体は、以下を特徴としている。
複数の領域に区分けされた箱状の本体と、前記複数の前記領域の各々を覆うように前記本体に組み付けられる複数の蓋体と、を備える、樹脂構造体であって、
前記本体は、
隣接する一対の前記領域の間を仕切るように延びる一対の仕切壁と、前記一対の前記仕切壁の間に設けられて前記一対の前記領域の外部に連通する隙間と、を有し、
前記一対の前記領域の一方を覆う前記蓋体は、
当該蓋体の縁部から前記隙間に向けて立設され、前記一対の前記仕切壁に沿って延びる、第1壁部を有し、
前記一対の前記領域の他方を覆う前記蓋体は、
当該蓋体の縁部から前記隙間に向けて立設され、前記一対の前記仕切壁に沿って延びる、第2壁部を有し、
前記本体と前記複数の前記蓋体とが組み付けられたとき、
前記第1壁部が有する第1凹凸部と前記第2壁部が有する第2凹凸部とが、互いに直接的に係合して又は係合補助具を介して間接的に係合して、凹凸嵌め合い構造を構成する、
樹脂構造体であること。
本発明に係る樹脂構造体によれば、樹脂構造体を構成する本体と複数の蓋体とを組み付けたとき、本体が有する一対の仕切壁の間の隙間に向けて、一方の蓋体の縁部に設けられる第1壁部と、他方の蓋体の縁部に設けられる第2壁部と、が立設された状態となる。更に、第1壁部が有する第1凹凸部と、第2壁部が有する第2凹凸部と、が互いに直接的に係合して又は係合補助具を介して間接的に係合して、凹凸嵌め合い構造が構成されることになる。このような凹凸嵌め合い構造により、単に第1壁部と第2壁部が互いに突き合わされている場合に比べ、沿面距離が長くなることで、隣接する領域間の境界箇所から水が樹脂構造体の内部に侵入することを抑制することができる。更に、仮に、凹凸嵌め合い構造を構成する第1凹凸部、第2凹凸部、及び、係合補助具の間の僅かな空隙を通じて水が樹脂構造体の内部に侵入しても、その水は、一対の仕切壁の間の隙間を通じて外部に排出されることになる。このように、本構成の樹脂構造体は、パッキン等の止水用部品を用いなくても樹脂構造体に設けられる複数の領域間の防水性に優れている。
更に、本発明に係る樹脂構造体によれば、上述した凹凸嵌め合い構造の働きにより、一方の蓋体及び他方の蓋体を仕切壁に係合させるロック構造等を設けなくても、それら蓋体が本体から意図せず外れることを抑制することができる。これにより、そのようなロック構造を要さない分だけ、仕切壁を挟む一対の領域の広さを拡大することができる。よって、本発明の樹脂構造体は、樹脂構造体の外形を大きくすることなく、領域内の空間(即ち、リレー等の電子部品を収容する空間)を拡大することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂構造体の斜視図である。 図2は、本体、第1蓋体、第2蓋体及び係合補助具が分離した状態にある図1に示す樹脂構造体の斜視図である。 図3は、本体に第1蓋体及び第2蓋体を組み付ける際の手順を説明するための図1に対応する斜視図である。 図4は、第1蓋体及び第2蓋体が組み付けられた本体に係合補助具を組み付ける際の手順を説明するための図1に対応する斜視図である。 図5は、凹凸嵌め合い構造の周囲における図4のA-A断面を示す斜視図である。 図6は、図5のB部を示す断面図である。 図7は、微小隙間から進入した水の排出経路を説明するための図5に対応する斜視図である。 図8は、変形例について、本体に第1蓋体及び第2蓋体を組み付ける際の手順を説明するための、図6に対応する断面図である。 図9は、図8に示す変形例に係る樹脂構造体について、本体への第1蓋体及び第2蓋体の組み付けが完了した状態を示す、図6に対応する断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る樹脂構造体1について説明する。樹脂構造体1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックス(電気接続箱)である。
図1及び図2に示すように、樹脂構造体1は、リレー等の電子部品(及び、その他の部品、図示省略)が収容されることになる本体2と、本体2の内部の第1領域R1(図2参照)の上端開口部を塞ぐように本体2の上端部に組み付けられる第1蓋体3と、本体2の内部の第2領域R2(図2参照)の上端開口部を塞ぐように本体2の上端部に組み付けられる第2蓋体4と、係合補助具5と、を含んで構成される。本体2、第1蓋体3、第2蓋体4及び係合補助具5の各々は、樹脂成形体である。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。前後方向、左右方向及び上下方向は、互いに直交している。樹脂構造体1の車両搭載時において、上下方向は、車両の上下方向に対応している。左右方向は、後述する一対の仕切壁12(図2参照)の延在方向(仕切り方向)に対応している。以下、樹脂構造体1を構成する各部材について順に説明する。
まず、本体2について説明する。本体2は、図2に示すように、上下方向からみて前後方向に長い略矩形状の形状を有して上下方向に延びる筒状の周壁11を有する。周壁11に囲まれた本体2の内部は、本体2の内部の前後方向中央部を左右方向に横断し且つ上下方向に延びる一対の仕切壁12によって、第1領域R1と第2領域R2とに区分けされている。本例では、第1領域R1にリレーを主とする電子部品が収容され、第2領域R2にヒューズを主とする電子部品が収容されている。
一対の仕切壁12は、前後方向に間隔を空けて互いに対向している。一対の仕切壁12の間の隙間G(図5等も参照)は、第1領域R1及び第2領域R2の外部に連通している。以下、周壁11のうち、第1領域R1を囲う(上方からみて)U字状の部分を第1周壁13と呼び、第2領域R2を囲う(上方からみて)U字状の部分を第2周壁14と呼ぶこともある。
図2に示すように、周壁11における、一対の仕切壁12の左右方向両端に対応する左右一対の箇所には、左右一対の平板状の支持壁15が、周壁11から上方に突出し且つ左右方向に互いに対向するように、設けられている。各支持壁15は、板厚方向(左右方向)に貫通する矩形状の貫通孔16を有している。樹脂構造体1の組み付け時、一対の支持壁15の貫通孔16には、係合補助具5が挿通されることになる(図3及び図4等参照)。
第1周壁13における周方向の複数の所定箇所(本例では、3箇所)には、図2に示すように、係合部17がそれぞれ設けられている。複数の係合部17は、第1蓋体3の複数の係合部26(後述)と係合することになる。第2周壁14における周方向の所定箇所(本例では、3箇所)には、図2に示すように、係合部18が設けられている。係合部18は、第2蓋体4の係合部36(後述)と係合することになる。
次いで、第1蓋体3について説明する。第1蓋体3は、図2に示すように、上下方向からみて本体2の第1周壁13に対応する形状を有して上下方向に延びる周壁21と、周壁21の周方向両端部を繋ぐように後側の仕切壁12に対応して左右方向に延び且つ上下方向に延びる第1壁部22と、周壁21及び第1壁部22により囲われる上端開口部を塞ぐ天壁部23と、を一体に有する。
第1壁部22の前端面の上端部には、凸条部24が、天壁部23の左右方向に延びる前端縁から連続して前方に突出し且つ第1壁部22の左右方向両端部を除いて左右方向に延びるように、設けられている(図2及び図5等参照)。更に、第1壁部22の前端面の凸条部24より下側の位置には、凸条部24と上下方向に間隔を空けて対向する凸条部25が、前方に突出し且つ左右方向に延びるように、設けられている(図5等参照)。
凸条部24の突出高さは、凸条部25の突出高さより大きい。即ち、凸条部24の突出端(前端)は、凸条部25の突出端(前端)より前側に位置している(図6も参照)。ここで、第1壁部22の前端面に設けられた、凸条部24,25及び凸条部24,25の上下に隣接して左右方向に延びる凹条溝は、本発明の「第1凹凸部」を構成している。また、周壁21の周方向における本体2の係合部17に対応する箇所(3箇所)には、係合部17と係合可能な係合部26が設けられている(図2等参照)。
次いで、第2蓋体4について説明する。第2蓋体4は、図2に示すように、上下方向からみて本体2の第2周壁14に対応する形状を有して上下方向に延びる周壁31と、周壁31の周方向両端部を繋ぐように前側の仕切壁12に対応して左右方向に延び且つ上下方向に延びる第2壁部32と、周壁31及び第2壁部32により囲われる上端開口部を塞ぐ天壁部33と、を一体に有する。
第2壁部32の後端面の上端部には、第1蓋体3の凸条部24に対応して、凸条部34が、天壁部33の左右方向に延びる後端縁から連続して後方に突出し且つ第2壁部32の左右方向両端部を除いて左右方向に延びるように、設けられている(図2及び図5等参照)。更に、第2壁部32の後端面の凸条部34より下側の位置には、第1蓋体3の凸条部25に対応して、凸条部34と上下方向に間隔を空けて対向する凸条部35が、後方に突出し且つ左右方向に延びるように、設けられている。
凸条部34の突出高さは、凸条部35の突出高さより大きい。即ち、凸条部34の突出端(後端)は、凸条部35の突出端(後端)より後側に位置している(図6も参照)。ここで、第2壁部32の後端面に設けられた、凸条部34,35及び凸条部34,35の上下に隣接して左右方向に延びる凹条溝は、本発明の「第2凹凸部」を構成している。また、周壁31の周方向における本体2の係合部18に対応する箇所(3箇所)には、係合部18と係合可能な係合部36が設けられている(図2等参照)。
次いで、係合補助具5について説明する。係合補助具5は、アタッチメントとも称呼される。係合補助具5は、樹脂構造体1の組み付け時において、第1壁部22の「第1凹凸部」と第2壁部32の「第2凹凸部」との間に介在して「凹凸嵌め合い構造」を構成する機能を果たす。係合補助具5は、図3及び図5等に示すように、左右方向に延びる断面略矩形状の棒状部材である。係合補助具5の断面形状は、本体2の一対の支持壁15の貫通孔16の形状に対応している。図3及び図5等に示すように、係合補助具5の後端面には、第1蓋体3の凸条部25に対応して、前方に窪み且つ左右方向に延びる凹条溝41が形成され、係合補助具5の前端面には、第2蓋体4の凸条部35に対応して、後方に窪み且つ左右方向に延びる凹条溝42が形成されている。以上、樹脂構造体1を構成する各部材について説明した。
次いで、図3及び図4等を参照しながら、樹脂構造体1の組み付け手順について説明する。まず、本体2に第1蓋体3及び第2蓋体4が組み付けられる。このため、まず、第1蓋体3が本体2の第1領域R1の上方に位置し、且つ、第2蓋体4が本体2の第2領域R2の上方に位置するように、本体2に対して第1蓋体3及び第2蓋体4が配置される。次いで、図3に白矢印で示すように、本体2に向けて第1蓋体3及び第2蓋体4を下降させながら、第1蓋体3の周壁21が本体2の第1周壁13の外側に位置し且つ第1蓋体3の第1壁部22が本体2の後側の仕切壁12の外側(前側)に位置するように、且つ、第2蓋体4の周壁31が本体2の第2周壁14の外側に位置し且つ第2蓋体4の第2壁部32が本体2の前側の仕切壁12の外側(後側)に位置するように、本体2に対して第1蓋体3及び第2蓋体4が組み付けられる。
本体2への第1蓋体3及び第2蓋体4の組み付けが完了した状態では、本体2の係合部17と第1蓋体3の係合部26とが係合することで(図3参照)、第1蓋体3と本体2との上下方向への分離が防止され、且つ、本体2の係合部18と第2蓋体4の係合部36とが係合することで(図3参照)、第2蓋体4と本体2との上下方向への分離が防止されている。
更に、図5に示すように、第1蓋体3の第1壁部22及び第2蓋体4の第2壁部32の双方が、本体2の一対の仕切壁12の間の隙間Gに向けて下向きに立設されている。更に、第1壁部22及びの第2壁部32の双方の下端部(立設端部)が、一対の仕切壁12の上端より下側に位置することで、隙間Gの中に位置している。更に、第1壁部22の凸条部25及び第2壁部32の凸条部35が前後方向に間隔を空けて対向配置され、且つ、第1壁部22の凸条部24及び第2壁部32の凸条部34が前後方向に微小隙間gを空けて対向配置されている(図6も参照)。更に、本体2の一対の支持壁15の貫通孔16と、第1壁部22の「第1凹凸部」及び第2壁部32の「第2凹凸部」の間に画成される左右方向に延びる空間とが、左右方向に一直線上に並ぶように配置されている。
本体2への第1蓋体3及び第2蓋体4の組み付けが完了すると、次いで、本体2に係合補助具5が組み付けられる。このため、図3及び図4に示すように、左右方向に延びる係合補助具5が、右方から左方に向けて、右側の支持壁15の貫通孔16、第1壁部22の「第1凹凸部」及び第2壁部32の「第2凹凸部」の間の前記空間、及び、左側の支持壁15の貫通孔16に、この順に挿通される。なお、係合補助具5が、左方から右方に向けて挿通されてもよい。本体2への係合補助具5の組み付けが完了すると、樹脂構造体1の組み付けが完了する。
樹脂構造体1の組付完了状態では、図6に示すように、第1壁部22の凸条部25が係合補助具5の凹条溝41に嵌め込まれ、且つ、第2壁部32の凸条部35が係合補助具5の凹条溝42に嵌め込まれる。この結果、第1壁部22の「第1凹凸部」と、第2壁部32の「第2凹凸部」と、「第1凹凸部」及び「第2凹凸部」の間に位置する係合補助具5とで、左右方向に延びる「凹凸嵌め合い構造」が構成されている。
このような「凹凸嵌め合い構造」が構成されることで、第1蓋体3及び第2蓋体4を本体2に係合させるロック構造等を設けなくても、第1蓋体3及び第2蓋体4が本体2から意図せず外れることを抑制することができる。更に、単に第1壁部22と第2壁部32とが互いに突き合わされている場合に比べ、沿面距離が長くなる(図6に破線で示す矢印を参照)。このため、左右方向に延びる微小隙間gから水が樹脂構造体1の内部に侵入することを抑制することができる。更に、図7に破線で示す矢印のように、微小隙間gから浸入した水の一部は、左右方向に延びる係合補助具5を伝って、係合補助具5の左右方向端部から樹脂構造体1の外部に排出され得る。これによっても、微小隙間gから水が樹脂構造体1の内部に侵入することを抑制することができる。
加えて、仮に、微小隙間gから、「凹凸嵌め合い構造」を構成する第1壁部22の「第1凹凸部」、第2壁部32の「第2凹凸部」、及び、係合補助具5の間の僅かな空隙を通じて水が樹脂構造体の内部に侵入しても(図6に破線で示す矢印を参照)、その水は、第1壁部22の「第1凹凸部」より下側の前端面、及び、第2壁部32の「第2凹凸部」より下側の後端面を伝って、第1領域R1及び第2領域R2の外部に連通している隙間Gに落下することで、樹脂構造体1の外部に排出される。ここで、上述のように、第1壁部22及びの第2壁部32の双方の下端部(立設端部)が隙間Gの中に位置している(図5参照)。このため、第1壁部22の前端面及び第2壁部32の後端面を伝う水が、一対の仕切壁12の間の隙間Gに落下するように、確実に案内され得る。
<作用・効果>
以上より、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、樹脂構造体1を構成する本体2と第1・第2蓋体3,4とを組み付けたとき、本体2が有する一対の仕切壁12の間の隙間Gに向けて、第1蓋体3に設けられる第1壁部22と、第2蓋体4に設けられる第2壁部32と、が立設された状態となる。更に、第1壁部22が有する「第1凹凸部」と、第2壁部32が有する「第2凹凸部」とが、係合補助具5を介して間接的に係合して、「凹凸嵌め合い構造」が構成される。このような「凹凸嵌め合い構造」により、第1・第2蓋体3,4を本体2に係合させるロック構造等を設けなくても、第1・第2蓋体3,4が本体2から意図せず外れることを抑制することができる。更に、単に第1壁部22と第2壁部32が互いに突き合わされている場合に比べ、沿面距離が長くなることで、隣接する領域R1,R2間の境界箇所から水が樹脂構造体1の内部に侵入することを抑制することができる。加えて、仮に、「凹凸嵌め合い構造」を構成する第1壁部22の「第1凹凸部」、第2壁部32の「第2凹凸部」、及び、係合補助具5の間の僅かな空隙を通じて水が樹脂構造体の内部に侵入しても、その水は、一対の仕切壁12の間の隙間Gを通じて外部に排出されることになる。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、パッキン等の止水用部品を用いなくても、樹脂構造体1に設けられる複数の領域R1,R2間の防水性に優れている。
更に、第1壁部22の「第1凹凸部」及び第2壁部32の「第2凹凸部」が有する凸条部25,35と、係合補助具5が有する凹条溝41,42と、がそれぞれ嵌め合わされることで、沿面距離を長くすることができ、且つ、第1壁部22と第2壁部32とを強固に係合させることができる。更に、係合補助具5を第1壁部22の「第1凹凸部」と第2壁部32の「第2凹凸部」との間に一対の仕切壁12に沿って挿し込むことで、第1壁部22の「第1凹凸部」と第2壁部32の「第2凹凸部」と係合補助具5とを係合できるため、本体2に第1・第2蓋体3,4を組み付ける作業の作業性に優れる。
更に、第1壁部22及び第2壁部32の双方の立設端部(下端部)が、一対の仕切壁12の間の隙間Gの中に配置されることで、「凹凸嵌め合い構造」を構成する第1壁部22の「第1凹凸部」、第2壁部32の「第2凹凸部」、及び、係合補助具5の間の僅かな空隙を通じて侵入した水を、一対の仕切壁12の間の隙間Gに案内することができる。よって、樹脂構造体1に設けられる複数の領域R1,R2間の防水性を更に向上できる。なお、第1壁部22及び第2壁部32の立設端部(下端部)うち一方のみが、一対の仕切壁12の間の隙間Gの中に配置されていてもよい。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、第1壁部22の「第1凹凸部」と、第2壁部32の「第2凹凸部」とが、係合補助具5を介して間接的に係合して、「凹凸嵌め合い構造」が構成されている。これに対し、図8及び図9に示す変形例のように、係合補助具5を用いることなく、第1壁部22の「第1凹凸部」と、第2壁部32の「第2凹凸部」とが互いに直接的に係合して、「凹凸嵌め合い構造」が構成されてもよい。
図8及び図9に示す変形例では、第1蓋体3の第1壁部22の前端面に、左右方向に延びる凸条部27及び凹条溝28が上下方向に交互に設けられている。これにより、第1壁部22の前端面に、凸条部27及び凹条溝28からなる「第1凹凸部」が構成されている。同様に、第2蓋体4の第2壁部32の後端面に、凸条部27及び凹条溝28に対応して、左右方向に延びる凹条溝38及び凸条部37が上下方向に交互に設けられている。これにより、第2壁部32の後端面に、凸条部37及び凹条溝38からなる「第2凹凸部」が構成されている。更に、後側の仕切壁12の上端が、前側の仕切壁12の上端より下方に位置しており、且つ、第1壁部22の上下方向長さが、第2壁部32の上下方向長さより短い。
図8及び図9に示す変形例では、以下のように、本体2に第1蓋体3及び第2蓋体4が組み付けられる。まず、本体2に第2蓋体4が組み付けられる(図8参照)。本体2への第2蓋体4の組み付け動作は、上記実施形態と同じである。次いで、本体2に第1蓋体3が組み付けられる(図8参照)。このため、図8に示すように、まず、第1蓋体3を前端部が後端部より下方に位置する向きに傾斜させた状態で、第1蓋体3の第1壁部22の「第1凹凸部」が、第2蓋体4の第2壁部32の「第2凹凸部」に係合される(図8参照)。次いで、図8に白矢印で示すように、第2壁部32の「第2凹凸部」に係合する第1壁部22の「第1凹凸部」を中心として、第1蓋体3の後端部が下方に移動する向き(第1蓋体3を水平に戻す向き)に、第1蓋体3を回動させながら、本体2に第1蓋体3が組み付けられる。
本体2への第1蓋体3及び第2蓋体4の組み付けが完了した状態では、図9に示すように、第1壁部22の「第1凹凸部」と、第2壁部32の「第2凹凸部」とが互いに直接的に係合して、「凹凸嵌め合い構造」が構成されている。更に、第1蓋体3の第1壁部22及び第2蓋体4の第2壁部32の双方が、本体2の一対の仕切壁12の間の隙間Gに向けて下向きに立設されている。第2壁部32の下端部(立設端部)は、一対の仕切壁12のうち上端が相対的に下方に位置する後側の仕切壁12の上端より下側に位置することで、隙間Gの中に位置している。一方、第1壁部22の下端部(立設端部)は、後側の仕切壁12の上端より上側に位置することで、第1壁部22の下端部は隙間Gの中に位置していない。図8及び図9に示す変形例によっても、上述した上記実施形態の作用・効果と同様の作用・効果が奏され得る。
ここで、上述した本発明に係る樹脂構造体1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
複数の領域(R1,R2)に区分けされた箱状の本体(2)と、前記複数の前記領域(R1,R2)の各々を覆うように前記本体(2)に組み付けられる複数の蓋体(3,4)と、を備える、樹脂構造体(1)であって、
前記本体(2)は、
隣接する一対の前記領域(R1,R2)の間を仕切るように延びる一対の仕切壁(12)と、前記一対の前記仕切壁(12)の間に設けられて前記一対の前記領域(R1,R2)の外部に連通する隙間(G)と、を有し、
前記一対の前記領域の一方(R1)を覆う前記蓋体(3)は、
当該蓋体(3)の縁部から前記隙間(G)に向けて立設され、前記一対の前記仕切壁(12)に沿って延びる、第1壁部(22)を有し、
前記一対の前記領域の他方(R2)を覆う前記蓋体(4)は、
当該蓋体(4)の縁部から前記隙間(G)に向けて立設され、前記一対の前記仕切壁(12)に沿って延びる、第2壁部(32)を有し、
前記本体(2)と前記複数の前記蓋体(3,4)とが組み付けられたとき、
前記第1壁部(22)が有する第1凹凸部(24,25)と前記第2壁部(32)が有する第2凹凸部(34,35)とが、互いに直接的に係合して又は係合補助具(5)を介して間接的に係合して、凹凸嵌め合い構造を構成する、
樹脂構造体(1)。
上記[1]の構成の樹脂構造体によれば、樹脂構造体を構成する本体と複数の蓋体とを組み付けたとき、本体が有する一対の仕切壁の間の隙間に向けて、一方の蓋体の縁部に設けられる第1壁部と、他方の蓋体の縁部に設けられる第2壁部と、が立設された状態となる。更に、第1壁部が有する第1凹凸部と、第2壁部が有する第2凹凸部と、が互いに直接的に係合して又は係合補助具を介して間接的に係合して、凹凸嵌め合い構造が構成されることになる。このような凹凸嵌め合い構造により、単に第1壁部と第2壁部が互いに突き合わされている場合に比べ、沿面距離が長くなることで、隣接する領域間の境界箇所から水が樹脂構造体の内部に侵入することを抑制することができる。更に、仮に、凹凸嵌め合い構造を構成する第1凹凸部、第2凹凸部、及び、係合補助具の間の僅かな空隙を通じて水が樹脂構造体の内部に侵入しても、その水は、一対の仕切壁の間の隙間を通じて外部に排出されることになる。このように、本構成の樹脂構造体は、パッキン等の止水用部品を用いなくても樹脂構造体に設けられる複数の領域間の防水性に優れている。
更に、本発明に係る樹脂構造体によれば、上述した凹凸嵌め合い構造の働きにより、一方の蓋体及び他方の蓋体を仕切壁に係合させるロック構造等を設けなくても、それら蓋体が本体から意図せず外れることを抑制することができる。これにより、そのようなロック構造を要さない分だけ、仕切壁を挟む一対の領域の広さを拡大することができる。よって、本発明の樹脂構造体は、樹脂構造体の外形を大きくすることなく、領域内の空間(即ち、リレー等の電子部品を収容する空間)を拡大することができる。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部の各々は、
前記一対の前記仕切壁(12)に沿って延びる凸条部(25,35)を有し、
前記係合補助具(5)は、
記第1凹凸部及び前記第2凹凸部の各々の前記凸条部(25,35)が嵌め込まれる凹条溝(41,42)を、前記一対の前記仕切壁(12)に沿って延びるように有する、
樹脂構造体(1)。
上記[2]の構成の樹脂構造体によれば、第1凹凸部及び第2凹凸部が有する凸条部と、係合補助具が有する凹条溝と、が嵌め合わされることで、沿面距離を長くすることができ、且つ、第1壁部と第2壁部とを強固に係合させることができる。更に、係合補助具を第1凹凸部と第2凹凸部との間に一対の仕切壁に沿って挿し込むことで、第1凹凸部と第2凹凸部と係合補助具とを係合できるため、本体に蓋体を組み付ける作業の作業性に優れる。
[3]
上記[1]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記第1壁部(22)及び前記第2壁部(32)の少なくとも一方の立設端部は、
前記隙間(G)の中に配置される、
樹脂構造体(1)。
上記[3]の構成の樹脂構造体によれば、第1壁部及び第2壁部の少なくとも一方の立設端部が、一対の仕切壁の間の隙間の中に配置されることで、凹凸嵌め合い構造を構成する第1凹凸部、第2凹凸部、及び、係合補助具の間の僅かな空隙を通じて侵入した水を、一対の仕切壁の間の隙間に案内することができる。よって、樹脂構造体に設けられる複数の領域間の防水性を更に向上できる。
1 樹脂構造体
2 本体
3 第1蓋体(一方の蓋体)
4 第2蓋体(他方の蓋体)
12 一対の仕切壁
22 第1壁部
24 凸条部(第1凹凸部)
25 凸条部(第1凹凸部)
27 凸条部(第1凹凸部)
28 凹条溝(第1凹凸部)
32 第2壁部
34 凸条部(第2凹凸部)
35 凸条部(第2凹凸部)
37 凸条部(第2凹凸部)
38 凹条溝(第2凹凸部)
41 凹条溝
42 凹条溝
G 隙間
R1 第1領域
R2 第2領域

Claims (3)

  1. 複数の領域に区分けされた箱状の本体と、前記複数の前記領域の各々を覆うように前記本体に組み付けられる複数の蓋体と、を備える、樹脂構造体であって、
    前記本体は、
    隣接する一対の前記領域の間を仕切るように延びる一対の仕切壁と、前記一対の前記仕切壁の間に設けられて前記一対の前記領域の外部に連通する隙間と、を有し、
    前記一対の前記領域の一方を覆う前記蓋体は、
    当該蓋体の縁部から前記隙間に向けて立設され、前記一対の前記仕切壁に沿って延びる、第1壁部を有し、
    前記一対の前記領域の他方を覆う前記蓋体は、
    当該蓋体の縁部から前記隙間に向けて立設され、前記一対の前記仕切壁に沿って延びる、第2壁部を有し、
    前記本体と前記複数の前記蓋体とが組み付けられたとき、
    前記第1壁部が有する第1凹凸部と前記第2壁部が有する第2凹凸部とが、互いに直接的に係合して又は係合補助具を介して間接的に係合して、凹凸嵌め合い構造を構成する、
    樹脂構造体。
  2. 請求項1に記載の樹脂構造体において、
    前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部の各々は、
    前記一対の前記仕切壁に沿って延びる凸条部を有し、
    前記係合補助具は、
    前記第1凹凸部及び前記第2凹凸部の各々の前記凸条部が嵌め込まれる凹条溝を、前記一対の前記仕切壁に沿って延びるように有する、
    樹脂構造体。
  3. 請求項1に記載の樹脂構造体において、
    前記第1壁部及び前記第2壁部の少なくとも一方の立設端部は、
    前記隙間の中に配置される、
    樹脂構造体。
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