JP2021182802A - 樹脂構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂構造体を構成する複数の樹脂体の適正な組み付けと、その組み付け作業の作業性の向上と、を両立可能な樹脂構造体の提供すること。【解決手段】樹脂構造体1は、第1樹脂体10と、第1樹脂体10に組み付けられる第2樹脂体20と、を備える。第1樹脂体10は、第1環状部14と、第2樹脂体20との組付方向に沿って延びる第1案内壁15と、第1係合部17とを有する。第2樹脂体20は、第2環状部24と、第2環状部24よりも第1樹脂体10に近づく組付方向に突出する第2案内壁25と、第2環状部24よりも第1樹脂体10から離れる位置にある第2係合部31とを有する。第1、第2樹脂体10,20の組み付け時、第1、第2案内壁15,25が嵌め合わされながら第1、第2環状部14,24が組付方向に突き合わされ、この状態にて第1、第2係合部17,31が係合される。【選択図】図5

Description

本発明は、樹脂構造体に関する。
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、複数の樹脂体を互いに組み付けて構成される樹脂構造体が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つは、電子部品等を保持する本体ケースと、本体ケースの下部に組み付けられるロアカバーと、を有している。この電気接続箱では、ロアカバーから本体ケースに向けて延びるロック片を本体部の係止孔に挿入して係止させることで、本体ケースにロアカバーを固定するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2015−077060号公報
上述した従来の電気接続箱では、ロアカバーの複数箇所にロック片が設けられ、それら複数のロック片に対応するように本体ケースの複数箇所に係止孔が設けられている。そのため、本体ケースにロアカバーを組み付ける際、複数のロック片の各々を対応する各々の係止孔に位置合わせしながら、両者を組み付けることになる。このような位置合わせを行いながら両者を組み付ける作業は、煩雑であり、作業性向上の妨げになり得る。これに対し、作業性向上のために不用意にロック片の数を少なくすると、本体ケースとロアカバーとの組み付け自体が適正になされない可能性がある。このように、電気接続箱を構成する複数の部材の適正な組み付けと、その組み付け作業の作業性の向上と、の両立は困難である。なお、本説明から理解されるように、上述した電気接続箱に限らず、一般に、複数の樹脂体を互いに組み付けて構成される樹脂構造体において上述した両立の困難さが生じ得る。
本発明の目的の一つは、樹脂構造体を構成する複数の樹脂体の適正な組み付けと、その組み付け作業の作業性の向上と、を両立可能な樹脂構造体の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る樹脂構造体は、下記[1]〜[5]を特徴としている。
[1]
開口部を有する箱状の第1樹脂体と、前記開口部を覆うように前記第1樹脂体に組み付けられる第2樹脂体と、を備える、樹脂構造体であって、
前記第1樹脂体は、
前記開口部を取り囲むように前記開口部の周縁に設けられる第1環状部と、前記第2樹脂体との組付方向に沿って延びる第1案内壁と、一又は複数の第1係合部と、を有し、
前記第2樹脂体は、
前記第1環状部に対応する形状を有する第2環状部と、前記第2環状部よりも前記第1樹脂体に近づくように前記組付方向に突出する第2案内壁と、前記第2環状部よりも前記第1樹脂体から離れる位置に設けられる一又は複数の第2係合部と、を有し、
前記第1樹脂体と前記第2樹脂体との組み付けの際、
前記第1案内壁と前記第2案内壁とが嵌め合わされながら前記第1環状部と前記第2環状部とが前記組付方向において互いに突き合わされ、前記第1環状部と前記第2環状部とが突き合わされた状態において前記第1係合部と前記第2係合部とが係合される、ように構成される、
樹脂構造体であること。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体において、
前記第1環状部は、
前記第1案内壁を当該樹脂構造体の外部側において取り囲む環状の外部壁に設けられ、
前記第1案内壁は、
前記第1環状部よりも前記第2樹脂体に近づくように前記組付方向に突出し、当該第1案内壁と前記外部壁とによる二重壁構造を構成し、
前記第2案内壁は、
前記二重壁構造が画成する壁間スペースに挿入される、
樹脂構造体であること。
[3]
上記[2]に記載の樹脂構造体において、
前記第1係合部は、
前記第1案内壁に設けられる、
樹脂構造体であること。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の樹脂構造体において、
前記第1樹脂体及び前記第2樹脂体の少なくとも一方は、
前記第1係合部と前記第2係合部との係合箇所を、当該樹脂構造体の外部側において覆う保護壁を有する、
樹脂構造体であること。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載の樹脂構造体において、
前記第2係合部は、
前記第2環状部よりも前記第1樹脂体から離れる位置にある周壁に設けられる一対の第1スリットと、前記周壁の一部が当該樹脂構造体の内部に向けてオフセットした凹部の段差面において前記一対の前記第1スリットの端部同士を繋ぐように設けられる第2スリットと、に囲まれる片持ち梁状の形状を有するロックアームに、設けられる、
樹脂構造体。
上記[1]の構成の樹脂構造体によれば、第1樹脂体と第2樹脂体との組み付けの際、第1樹脂体の第1案内壁と、第2樹脂体の第2案内壁と、が双方の係合部同士(即ち、第1係合部および第2係合部)が係合する前の時点から、互いに嵌め合わされる。第1案内壁と第2案内壁との嵌め合いによって組付方向に適正に案内された状態で、第1樹脂体の第1環状部と、第2樹脂体の第2環状部と、が互いに突き合わされる。第1環状部と第2環状部とは、いわゆる合わせ面を画成することになる。そして、このように第1樹脂体と第2樹脂体とが位置合わせされている状態で、双方の係合部同士が係合する。よって、上述した従来の電気接続箱のように係合部同士をひとつひとつ位置合わせする必要がない。第1案内壁と第2案内壁との嵌め合いが必要であるが、複数の係合部同士をひとつひとつ位置合わせすることに比較すれば、嵌め合いの作業は容易である。したがって、本構成の樹脂構造体は、樹脂構造体を構成する複数の樹脂体の適正な組み付けと、その組み付け作業の作業性の向上と、を両立可能である。
上記[2]の構成の樹脂構造体によれば、第1樹脂体の第1環状部が設けられる外部壁と、第1案内壁と、が二重壁構造を構成する。その二重壁構造が画成する壁間スペースに、第2樹脂体の第2案内壁が挿入される。よって、第1案内壁と第2案内壁とを嵌め合わせる作業が更に容易になる。したがって、本構成の樹脂構造体は、組み付け作業の作業性を更に向上できる。
上記[3]の構成の樹脂構造体によれば、第1樹脂体の第1案内壁に第1係合部が設けられる。そのため、上述した従来の電気接続箱のように専用のロック片を設ける場合に比べ、第1樹脂体の構造を合理化でき、ひいては樹脂構造体の小型化に貢献し得る。
上記[4]の構成の樹脂構造体によれば、第1係合部と第2係合部との係合箇所を外部から保護するように、保護壁が設けられる。保護壁により、係合箇所を通じて樹脂構造体に外部から水が侵入することや、樹脂構造体の周辺に設置される部材等が意図せず係合箇所に接触することを抑制できる。
上記[5]の構成の樹脂構造体によれば、第2環状部よりも第1樹脂体から離れる位置にある周壁に設けられる片持ち梁状のロックアームに、第2係合部が設けられる。ここで、ロックアームの先端部分(即ち、第2スリットに対応する部分)は周壁の凹部の段差面に設けられているため、凹部側からロックアームを観察することで、第2係合部と、第1樹脂体の第1係合部と、の係合箇所を視認できる。換言すると、本構成の樹脂構造体は、第1樹脂体と第2樹脂構造体とが適正に組み付けられているか否かを、樹脂構造体の外部から容易に目視で確認できる。
このように、本発明によれば、樹脂構造体を構成する複数の樹脂体の適正な組み付けと、その組み付け作業の作業性の向上と、を両立可能な樹脂構造体を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂構造体の斜視図である。 図2は、フレームとロアカバーとが分離した状態にある図1に示す樹脂構造体の斜視図である。 図3(a)は、図2のB部の拡大図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C断面図である。 図4(a)は、図2のA部の拡大図であり、図4(b)は、図4(a)のD−D断面図である。 図5は、フレームとロアカバーとの組み付けの際の係合部の断面を示す斜視図であり、図5(a)は、組み付け前の状態を示し、図5(b)は、組み付け後の状態を示す。 図6は、図5(b)に示す断面を正面からみた図である。 図7は、変形例における図1に対応する図である。 図8は、図7に示す変形例における図5(b)に対応する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る樹脂構造体1について説明する。樹脂構造体1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックス(電気接続箱)である。
図1及び図2に示すように、樹脂構造体1は、リレー等の電子部品(及び、その他の部品、図示省略)が収容されることになるフレーム10と、フレーム10の下端開口部を塞ぐようにフレーム10の下端部に組み付けられるロアカバー20と、を含んで構成される。フレーム10及びロアカバー20の各々は、樹脂構造体である。フレーム10は、本発明の「第1樹脂体」に対応し、ロアカバー20は、本発明の「第2樹脂体」に対応している。
以下、説明の便宜上、図1〜図8に示すように、「上下方向」、「周方向」、「内外方向」、「上」、「下」、「内」及び「外」を定義する。「上下方向」、「周方向」及び「内外方向」は、互いに直交している。樹脂構造体1の車両搭載時において、「上下方向」は、車両の上下方向に対応している。「周方向」は、フレーム10の後述する周壁11及びロアカバー20の後述する周壁21における周方向に対応し、「内外方向」は、周壁11及び周壁21における厚み方向に対応している。
樹脂構造体1では、図1及び図2に示すように、周方向における複数箇所(本例で、4箇所)にて、フレーム10とロアカバー20との組付状態にて両者の上下方向への分離を防止するために両者を係合する係合部2が設けられている。以下、樹脂構造体1を構成する各部材について順に説明する。
まず、フレーム10について説明する。フレーム10は、図2に示すように、上下方向に延びる略矩形筒状の周壁11を有する。周壁11は、図2及び図4(b)に示すように、略矩形筒状の外部壁12と、外部壁12に対して周方向略全域に亘って所定距離だけ内側に位置する略矩形筒状の内部壁13と、からなる、上下方向に延びる二重壁構造を有する。このため、外部壁12と内部壁13との間には、上下方向に延びる略矩形筒状の壁間スペースH(図4(b)参照)が画成されている。
図2及び図4(b)に示すように、内部壁13の下端部は、外部壁12の下端部よりも下方に位置する。ここで、外部壁12の略矩形枠状の下端部が、第1環状部14を構成し、内部壁13における第1環状部14より下側に位置する略矩形枠状の部分(第1環状部14よりも下側に突出する部分)が、第1案内壁15を構成している。
図4(a)に示すように、各係合部2に対応する内部壁13の外面には、周方向に所定距離だけ離れて上下方向に平行に延びる一対の突条16と、一対の突条16の下端同士を連結する周方向に延びる突条17と、が形成されている。突条17は、本発明の「第1係合部」に対応している。一対の突条16は、第1環状部14より下側に位置する内部壁13(よって、第1案内壁15)まで、下方に延びている。よって、突条17は、第1案内壁15の外面に形成されている(図2も参照)。なお、図4(a)では、説明の便宜上、ロアカバー20の外部壁12の一部の図示が省略(一部破断)されている。
次いで、ロアカバー20について説明する。ロアカバー20は、図2に示すように、上下方向に延びる略矩形筒状の周壁21と、周壁21の下端開口部を塞ぐ略矩形平板状の底壁部22と、を一体に有する。周壁21では、複数の係合部2を含む周方向の大部分を占める周方向の所定範囲、且つ、上下方向の途中位置から下端までの上下方向の範囲において、外面が内側に窪み且つ内面が内側に突出する凹部23が形成されている。
図2及び図3に示すように、周壁21の外面における凹部23より上側の所定位置には、周方向に亘って延びる略矩形環状の突条である第2環状部24が形成されている。周壁21における第2環状部24より上側に位置する略矩形枠状の部分(第2環状部24よりも上側に突出する部分)が、第2案内壁25を構成している。第2環状部24は、フレーム10の第1環状部14と、上下方向に互いに突き合わせ可能な形状を有している。第2案内壁25は、第2案内壁25がフレーム10の第1案内壁15の外側に位置するように、第1案内壁15と嵌合可能な形状を有している。
図3(a)に示すように、各係合部2に対応する周壁21の内面における凹部23より上側の所定領域には、フレーム10の一対の突条16に対応して、周方向に所定距離だけ離れて上下方向に平行に延びる一対の突条26が形成されている。上記所定領域における一対の突条26に挟まれた箇所には、上下方向に延びる一対のスリット27が形成されている。各スリット27は、内外方向に貫通している。なお、図3(a)では、説明の便宜上、フレーム10の凹部23の一部の図示が省略(一部破断)されている。
一対のスリット27は、凹部23の上端側壁(周方向及び内外方向に延びる側壁)まで、下方に延びている。一対のスリット27の下端同士は、凹部23の上端側壁(換言すると、凹部23の壁面と、周壁21と、の段差面)に形成された周方向に延びるスリット28によって連結されている。スリット28は、上下方向に貫通している(図3(b)及び図6参照)。
各係合部2に対応する周壁21における一対のスリット27及びスリット28により画成された箇所は、片持ち梁状に下方に延びるロックアーム29を構成している。ロックアーム29は、内外方向の所定範囲に亘って弾性変形可能である。ロックアーム29の内面には、内側に突出し且つ周方向に延びる係止突起31が形成されている。係止突起31は、本発明の「第2係合部」に対応している。以上、樹脂構造体1を構成する各部材について説明した。
次いで、フレーム10とロアカバー20との組み付けについて説明する。フレーム10とロアカバー20とを組み付けるためには、まず、図2及び図5(a)に示すように、フレーム10がロアカバー20の上方に位置するように、フレーム10及びロアカバー20を配置する。
次いで、フレーム10及びロアカバー20を上下方向に近づけて、第2案内壁25が第1案内壁15の外側に位置するように、且つ、各係合部2において一対の突条16が一対の突条26の周方向内側に隣接して互いに擦動するように、第1案内壁15と第2案内壁25との嵌合を開始させる。この段階では、突条17と係止突起31とは未だ係合していない。ここで、第1案内壁15と第2案内壁25とを嵌め合わせる作業が必要であるが、従来の電気接続箱のように、複数の係合部同士をひとつひとつ位置合わせする作業に比較すれば、嵌め合いの作業は容易である。
第1案内壁15と第2案内壁25との嵌合は、第1案内壁15及び第2案内壁25の嵌め合い、並びに、各係合部2における一対の突条16と一対の突条26との擦動によって、上下方向に適正に案内されながら、第2案内壁25が壁間スペースHに挿入されるように、進行していく(図5(b)参照)。この嵌合は、第1環状部14と第2環状部24とが上下方向に互いに突き合わされるまで継続される。
第1環状部14と第2環状部24とが互いに突き合わされる直前にて、各係合部2にて、突条17の押圧によるロックアーム29の一時的な外側への弾性変形を経て、突条17と係止突起31とが互いに相手の頂部を乗り越える。そして、図5(b)に示すように、第1環状部14と第2環状部24とが互いに突き合わされると、突条17が係止突起31の下側に隣接して突条17及び係止突起31が互いに係合すると共に、フレーム10とロアカバー20との組み付けが完了する(図1参照)。
フレーム10とロアカバー20との組付状態(図1参照)では、第1環状部14と第2環状部24とが互いに突き合わされることで、所謂合わせ面が画成されている。更に、各係合部2にて突条17及び係止突起31が互いに係合していることで、フレーム10とロアカバー20との上下方向への分離が防止される。
フレーム10とロアカバー20との組付状態(図1参照)では、図6に白矢印で示すように、スリット28を下方から見たときに、スリット28を介して、係止突起31の下側に位置する突条17が目視可能となっている。これにより、突条17が係止突起31の下側に隣接して突条17及び係止突起31の係合が正常になされていることが確認できる。一方、スリット28を下方から見たときに、係止突起31が目視可能な状態であれば、係止突起31が突条17の下側に位置することになるので、突条17及び係止突起31の係合が正常になされていないことが確認できる。
<作用・効果>
以上より、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、フレーム10とロアカバー20との組み付けの際、フレーム10の第1案内壁15と、ロアカバー20の第2案内壁25とが、突条17及び係止突起31が係合する前の時点から、互いに嵌め合わされる。第1案内壁15と第2案内壁25との嵌め合いによって上下方向に適正に案内された状態で、フレーム10の第1環状部14と、ロアカバー20の第2環状部24と、が互いに突き合わされる。第1環状部14と第2環状部24とは、いわゆる合わせ面を画成することになる。そして、このようにフレーム10とロアカバー20とが位置合わせされている状態で、突条17及び係止突起31が係合する。よって、上述した従来の電気接続箱のように係合部同士をひとつひとつ位置合わせする必要がない。第1案内壁15と第2案内壁25との嵌め合いが必要であるが、複数の係合部同士をひとつひとつ位置合わせすることに比較すれば、嵌め合いの作業は容易である。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、樹脂構造体1を構成する複数の樹脂体の適正な組み付けと、その組み付け作業の作業性の向上と、を両立可能である。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、フレーム10の第1環状部14が設けられる外部壁12と、第1案内壁15(内部壁13)と、が二重壁構造を構成する。その二重壁構造が画成する壁間スペースHに、ロアカバー20の第2案内壁25が挿入される。よって、第1案内壁15と第2案内壁25とを嵌め合わせる作業が更に容易になる。したがって、本実施形態に係る樹脂構造体1は、組み付け作業の作業性を更に向上できる。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、フレーム10の第1案内壁15に突条17が設けられる。そのため、上述した従来の電気接続箱のように専用のロック片を設ける場合に比べ、フレーム10の構造を合理化でき、ひいては樹脂構造体1の小型化に貢献し得る。
更に、本実施形態に係る樹脂構造体1によれば、ロアカバー20の周壁21に設けられる片持ち梁状のロックアーム29に、係止突起31が設けられる。ここで、ロックアーム29の先端部分(即ち、スリット28に対応する部分)は周壁21にある凹部23の段差面に設けられているため、下方からロックアーム29を観察することで、係止突起31と、フレーム10の突条17と、の係合箇所を視認できる。換言すると、フレーム10とロアカバー20とが適正に組み付けられているか否かを、樹脂構造体1の外部から容易に目視で確認できる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を発揮できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、フレーム10の周壁11が、外部壁12と内部壁13とからなる二重壁構造を有している。これに対し、フレーム10の周壁11が単一の略矩形筒状の周壁で構成されていてもよい。
上記実施形態では、樹脂構造体1において、係合部2(よって、突条17及び係止突起31の係合箇所)が周方向の複数箇所(4箇所)に設けられている。これに対し、樹脂構造体1において、係合部2(よって、突条17及び係止突起31の係合箇所)が周方向の1箇所にのみ設けられていてもよい。
上記実施形態では、図1、図2及び図3(a)から理解できるように、各係合部2にて、ロックアーム29の周方向の両端縁に隣接する一対のスリット27が、外側に露出している。このため、樹脂構造体1が、外部から水を受ける環境に置かれた場合、一対のスリット27を介して樹脂構造体1の内部に水が浸入する可能性がある。
そこで、図7及び図8に示すように、各係合部2にて、一対のスリット27(よって、突条17及び係止突起31の係合箇所の周囲)を外側から覆うように、保護壁32が設けられてもよい。図7及び図8に示す例では、保護壁32は、ロアカバー20に設けられ、第2環状部24、並びに、周壁21及び凹部23から、外側に膨らむように且つ下側に向けて延びて、下方に開口する形状を有している。なお、保護壁32は、フレーム10に設けられていても、フレーム10及びロアカバー20の双方に設けられていてもよい。
このように、一対のスリット27を覆う保護壁32を設けることで、樹脂構造体1が、外部から水を受ける環境に置かれた場合であっても、一対のスリット27を介して樹脂構造体1の内部に水が浸入し難くなる。更には、保護壁32は、ロックアーム29が過度に外側に弾性変形した際にロックアーム29が当接するストッパとしての機能をも果たす。これにより、ロックアーム29の意図しない外側への変形に伴う破損を防止することができる。
ここで、上述した本発明に係る樹脂構造体1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
開口部を有する箱状の第1樹脂体(10)と、前記開口部を覆うように前記第1樹脂体(10)に組み付けられる第2樹脂体(20)と、を備える、樹脂構造体(1)であって、
前記第1樹脂体(10)は、
前記開口部を取り囲むように前記開口部の周縁に設けられる第1環状部(14)と、前記第2樹脂体(20)との組付方向に沿って延びる第1案内壁(15)と、一又は複数の第1係合部(17)と、を有し、
前記第2樹脂体(20)は、
前記第1環状部(14)に対応する形状を有する第2環状部(24)と、前記第2環状部(24)よりも前記第1樹脂体(10)に近づくように前記組付方向に突出する第2案内壁(25)と、前記第2環状部(24)よりも前記第1樹脂体(10)から離れる位置に設けられる一又は複数の第2係合部(31)と、を有し、
前記第1樹脂体(10)と前記第2樹脂体(20)との組み付けの際、
前記第1案内壁(15)と前記第2案内壁(25)とが嵌め合わされながら前記第1環状部(14)と前記第2環状部(24)とが前記組付方向において互いに突き合わされ、前記第1環状部(14)と前記第2環状部(24)とが突き合わされた状態において前記第1係合部(17)と前記第2係合部(31)とが係合される、ように構成される、
樹脂構造体(1)。
[2]
上記[1]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記第1環状部(14)は、
前記第1案内壁(15)を当該樹脂構造体(1)の外部側において取り囲む環状の外部壁(12)に設けられ、
前記第1案内壁(15)は、
前記第1環状部(14)よりも前記第2樹脂体(20)に近づくように前記組付方向に突出し、当該第1案内壁(15)と前記外部壁(12)とによる二重壁構造を構成し、
前記第2案内壁(25)は、
前記二重壁構造が画成する壁間スペース(H)に挿入される、
樹脂構造体(1)。
[3]
上記[2]に記載の樹脂構造体(1)において、
前記第1係合部(17)は、
前記第1案内壁(15)に設けられる、
樹脂構造体(1)。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の樹脂構造体(1)において、
前記第1樹脂体(10)及び前記第2樹脂体(20)の少なくとも一方は、
前記第1係合部(17)と前記第2係合部(31)との係合箇所を、当該樹脂構造体(1)の外部側において覆う保護壁(32)を有する、
樹脂構造体(1)。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載の樹脂構造体(1)において、
前記第2係合部(31)は、
前記第2環状部(24)よりも前記第1樹脂体(10)から離れる位置にある周壁(21)に設けられる一対の第1スリット(27)と、前記周壁(21)の一部が当該樹脂構造体(1)の内部に向けてオフセットした凹部(23)の段差面において前記一対の前記第1スリット(27)の端部同士を繋ぐように設けられる第2スリット(28)と、に囲まれる片持ち梁状の形状を有するロックアーム(29)に、設けられる、
樹脂構造体(1)。
1 樹脂構造体
10 フレーム(第1樹脂体)
12 外部壁
14 第1環状部
15 第1案内壁
17 突条(第1係合部)
20 ロアカバー(第2樹脂体)
21 周壁
24 第2環状部
25 第2案内壁
27 スリット(第1スリット)
28 スリット(第2スリット)
31 係止突起(第2係合部)
32 保護壁
H 壁間スペース

Claims (5)

  1. 開口部を有する箱状の第1樹脂体と、前記開口部を覆うように前記第1樹脂体に組み付けられる第2樹脂体と、を備える、樹脂構造体であって、
    前記第1樹脂体は、
    前記開口部を取り囲むように前記開口部の周縁に設けられる第1環状部と、前記第2樹脂体との組付方向に沿って延びる第1案内壁と、一又は複数の第1係合部と、を有し、
    前記第2樹脂体は、
    前記第1環状部に対応する形状を有する第2環状部と、前記第2環状部よりも前記第1樹脂体に近づくように前記組付方向に突出する第2案内壁と、前記第2環状部よりも前記第1樹脂体から離れる位置に設けられる一又は複数の第2係合部と、を有し、
    前記第1樹脂体と前記第2樹脂体との組み付けの際、
    前記第1案内壁と前記第2案内壁とが嵌め合わされながら前記第1環状部と前記第2環状部とが前記組付方向において互いに突き合わされ、前記第1環状部と前記第2環状部とが突き合わされた状態において前記第1係合部と前記第2係合部とが係合される、ように構成される、
    樹脂構造体。
  2. 請求項1に記載の樹脂構造体において、
    前記第1環状部は、
    前記第1案内壁を当該樹脂構造体の外部側において取り囲む環状の外部壁に設けられ、
    前記第1案内壁は、
    前記第1環状部よりも前記第2樹脂体に近づくように前記組付方向に突出し、当該第1案内壁と前記外部壁とによる二重壁構造を構成し、
    前記第2案内壁は、
    前記二重壁構造が画成する壁間スペースに挿入される、
    樹脂構造体。
  3. 請求項2に記載の樹脂構造体において、
    前記第1係合部は、
    前記第1案内壁に設けられる、
    樹脂構造体。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の樹脂構造体において、
    前記第1樹脂体及び前記第2樹脂体の少なくとも一方は、
    前記第1係合部と前記第2係合部との係合箇所を、当該樹脂構造体の外部側において覆う保護壁を有する、
    樹脂構造体。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の樹脂構造体において、
    前記第2係合部は、
    前記第2環状部よりも前記第1樹脂体から離れる位置にある周壁に設けられる一対の第1スリットと、前記周壁の一部が当該樹脂構造体の内部に向けてオフセットした凹部の段差面において前記一対の前記第1スリットの端部同士を繋ぐように設けられる第2スリットと、に囲まれる片持ち梁状の形状を有するロックアームに、設けられる、
    樹脂構造体。
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