JP7180320B2 - ムチン産生促進剤 - Google Patents

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Description

本発明は、ホップを含有する、あるいはホップ及びラクチュロースを含有する、ムチン産生促進剤、内服用肌荒れ改善剤、角結膜疾患改善剤、口腔乾燥症改善剤に関する。
粘膜は、ヒトを含めた様々な生物に存在する。例えば、ヒトを含めた哺乳動物では、口、胃、腸をはじめとする口腔や消化器官、鼻腔、関節、目など様々な器官に存在する。粘膜の表面は、各々の組織や器官の上皮細胞や粘液細胞が産生する粘液と呼ばれる組織液・分泌液で覆われている。粘液の働きは、粘膜表面の保護作用、潤滑作用に加え、外来微生物や異物などの侵入に対する防御機能に関与することも知られている。粘液の主成分は、ムチン(mucin)と呼ばれる糖タンパク質である。
粘液が、その機能を発揮するには、上皮細胞や粘液細胞から充分な量のムチンが産生されていることが必要となる。ところが、タバコやアルコール、各種薬剤、あるいは環境ストレスなど、日常生活の種々の刺激により、粘液の産生が不十分となり、ムチンが減少することで、粘膜を保護する作用が低下し、粘膜が傷害を受けることが知られている(特許文献1)。従って、ムチン産生量を高めることは、粘液の働きを維持し、粘膜を保護し、生体を傷害から守る生体防御機能の発揮に重要である。
ムチンは、生物界に広く分布し、胃、腸など消化器官をもつ生物においては、消化管の保護作用に加え、ビフィズス菌などいわゆる善玉菌の腸での定着を高めることで、腸内フローラを健全に保ち、便秘や下痢を改善する作用が知られている。また、ムチン産生を高めることで、腸内フローラを健全に保ち、各種感染症から生体を守る作用、肌荒れやニキビ・吹き出物の改善作用も期待できる。
ムチンは、消化管以外に、涙や唾液に含まれることが知られている。目の表面は涙、すなわち涙液で覆われているが、涙液中に含まれるムチンが水分を保持し、涙液層の安定性に寄与するとされている。涙液や涙液層の質的又は量的な異常はドライアイ(角結膜乾燥症)を引き起こす。ドライアイ(角結膜乾燥症)の自覚症状としては、目の乾燥、目の疲労などがあり、日常生活に大きな支障をきたす疾患である(非特許文献1)。従って、涙液中に含まれるムチンの産生を促進することは、ドライアイをはじめとする角結膜疾患の改善に有効である。
口腔内では、唾液にムチンが含まれている。口腔内が乾燥した状態はドライマウス(口腔乾燥症)と呼ばれており、悪化すると嚥下傷害などの不具合を引き起こす。ドライマウス(口腔乾燥症)の原因は、主に唾液分泌の減少と考えられているが、唾液に含まれるムチンには、口腔内の粘膜を保護する役割が知られている。従って、口腔内のムチンの産生を促進することは、口腔内の乾燥に伴う障害の改善に有用である(非特許文献2)。
さらに、ドライアイ患者の多くがドライマウスに起因する症状を有するという報告がある(非特許文献2)。ムチン産生促進作用を有する成分を経口摂取することにより、ドライアイ、ドライマウスの症状の改善作用が期待できる。
ホップは、学名をHumulus lupulus、別名ヒシュカとも言われるアサ科の植物である(非特許文献3)。ホップの薬理作用として、エラスターゼ阻害作用(特許文献2)、抗アレルギー作用(特許文献3)などが知られている。また、特許文献4には、植物由来プロアントシアニジンの炎症性腸疾患予防作用が示されているものの、特許文献4の実施例に示されているのは、リンゴ由来ポリフェノールであり、ホップの作用は記載されておらず、さらに、ムチン産生促進作用、肌荒れ改善作用、角結膜疾患改善作用、口腔乾燥症改善作用についての記載は、一切ない。
ラクチュロース(Lactulose)は、ガラクトースとフラクトースがβ-1,4-グリコシド結合した二糖であり、ラクツロース、4-o-β-D-galactopyranosyl-D-fructoseとも示される。ラクチュロースの薬理作用として、腸管バリア改善作用(特許文献5)が知られている。特許文献5には、ラクチュロースが腸管細胞の電気抵抗を増加させることが示されているが、ムチン産生促進作用、肌荒れ改善作用、角結膜疾患改善作用、口腔乾燥症改善作用については全く示されていない。また、ラクチュロースとホップと組み合わせることによる、ムチン産生促進作用、肌荒れ改善作用、角結膜疾患改善作用、口腔乾燥症改善作用については全く示されていない。
特開2006-169119号公報 特開平11-246387号公報 特許第4709205号公報 特開2007-77122号公報 特開2014-193830号公報
中村雅胤、日薬理誌、135、p.138-141(2010) 斎藤一郎、顎咬合誌、25、p.215-218(2005) Adriane Fugh-Berman、ハーブサプリメント事典、p.178(2008)
本発明の目的は、優れたムチン産生促進剤、内服用肌荒れ改善剤、角結膜疾患改善剤、口腔乾燥症改善剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題の解決に向けて鋭意検討を行った結果、ホップに優れたムチン産生促進効果を見出し、さらにラクチュロースを組みあわせて用いることにより、ムチン産生促進効果が著しく高まることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明に用いるホップ(Humulus lupulus)は、アサ科カラハナソウ属に属する、つる性の多年草であり、雌株の持つ球果(毬花)は、ビールの原料としても知られている。本発明に使用するホップの部位は特に限定されないが、全草、花、球果、葉、茎、根などが挙げられ、特に球果を使用することが好ましい。
本発明に用いるホップは、そのまま用いることができ、必要に応じて、乾燥、粉砕、細切などの処理を行ったものを用いることもできる。また、ホップをそのまま、又は以上の処理を行ったものを抽出した抽出物も用いることができる。抽出する溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノールなど)、液状多価アルコール類(1、3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、石油エーテルなど)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテルなど)が挙げられる。これらの溶媒は、1種又は2種以上を混合して用いても良い。本発明では、抽出溶媒は水、低級アルコールなどの極性溶媒が好ましく、特にエタノールが好ましい。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過、活性炭などによる脱色、脱臭、エタノール沈殿などの処理をして用いても良い。さらには、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥などの処理を行い、乾燥物として用いても良い。
本発明に用いるホップの摂取量は、投与形態、使用目的、年齢、体重などによって適宜調整することができる。成人1日当たりのホップの摂取量は、ホップの乾燥物に換算して10~5000mg、好ましくは50~2000mgの範囲で1日1回から数回、経口摂取できる。上記摂取範囲より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて摂取する必要がある場合もある。また、製剤化における薬効成分の添加法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
本発明に用いるラクチュロースは、公知の方法、例えば乳糖を原料として製造したものを使用することができる。また、市販されているものを用いることも可能である。
本発明に用いるラクチュロースの摂取量は、投与形態、使用目的、年齢、体重などによって適宜調整することができる。成人1日当たりのラクチュロースの摂取量は、10~20000mg、好ましくは100~3000mgの範囲で1日1回から数回、経口摂取できる。
本発明のムチン産生促進剤は、食品、医薬部外品、医薬品として用いることができる。食品としては、顆粒剤、タブレット、硬カプセル、軟カプセル、飲料、ゼリーなどとして用いることができる。また、医薬部外品や医薬品では、経口用の散剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、シロップ剤、丸剤、懸濁剤、液剤、乳剤など、非経口用の点眼剤、注射剤、座剤などとして用いることができる。
本発明のムチン産生促進剤は、ホップや、ラクチュロースをそのまま使用しても良く、効果を損なわない範囲内で、必要に応じて通常の食品、医薬部外品又は医薬品に用いられる賦形剤、安定剤、保存剤、結合剤、崩壊剤、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、pH調整剤、防腐剤、香料などの成分を含有することもできる。さらに、ビタミン類、糖類、タンパク質などの成分を含有することができ、本発明の目的を達するため、ビフィズス菌、乳酸菌、オリゴ糖、難消化性デキストリン、ラクトフェリンなどの成分を適宜、含有することができる。
本発明のムチン産生促進剤は、ムチン産生の低下により引き起こされる、肌荒れ、角結膜疾患、口腔乾燥症などの予防又は改善のために使用することができる。
本発明のムチン産生促進剤は、ムチン産生促進作用、肌荒れ改善作用、角結膜疾患改善作用、口腔乾燥症改善作用を有する。
本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す含有量の%は重量%を示す。
以下に、ホップの溶媒抽出物の製造例を示す。
製造例1 ホップエタノール抽出物
ホップの球果の破砕物100gにエタノール2000mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾液を濃縮乾固して、ホップエタノール抽出物5.0gを得た。
製造例2 ホップ30%エタノール抽出物
ホップの球果の破砕物100gに精製水1400mLとエタノール600mLを加え、常温で5日間抽出した後、濾液を濃縮乾固して、ホップ30%エタノール抽出物7.1gを得た。
製造例3 ホップ50%エタノール抽出物
ホップの球果の破砕物100gに精製水1000mLとエタノール1000mLを加え、常温で5日間抽出した後、濾液を濃縮乾固して、ホップ50%エタノール抽出物6.8gを得た。
製造例4 ホップ熱水抽出物
ホップの球果の破砕物100gに精製水2000mLを加え、95~100℃で2時間抽出した後、濾液を濃縮し、凍結乾燥することでホップ熱水抽出物9.0gを得た。
処方例1 顆粒剤
処方 含有量(%)
1.ホップエタノール抽出物(製造例1) 5.0
2.ラクチュロース 50.0
3.マルチトール 44.0
4.プルラン 1.0
[製造方法]成分1~4を、流動槽造粒(噴霧液はプルランを水に溶解させる)により、顆粒剤を得た。
[用法]1日当り1包(1.5g)を摂取する。
処方例2 顆粒剤
処方 含有量(%)
1.ホップ熱水抽出物(製造例4) 10.0
2.ショ糖 40.0
3.コーンスターチ 50.0
[製造方法]成分1~3を、流動層造粒(噴霧液は水)により、顆粒剤を得た。
[用法]1日当り1包(1.5g)を摂取する。
処方例3 錠剤
処方 含有量(%)
1.ホップ30%エタノール抽出物(製造例2) 7.0
2.乳酸菌末 2.0
3.ラクチュロース 30.0
4.コーンスターチ 49.0
5.結晶セルロース 10.0
6.グリセリン脂肪酸エステル 2.0
[製造方法]成分1~5を混合し、10%の水を結合剤として加えて、押出し造粒後、乾燥する。成型した顆粒に成分6を加えて混合し、打錠する。1錠0.5gとする。
[用法]1日当り4錠を摂取する。
処方例4 散剤
処方 含有量(%)
1.ホップ50%エタノール抽出物(製造例3) 5.0
2.ビフィズス菌末 10.0
3.コーンスターチ 25.0
4.結晶セルロース 60.0
[製造方法]成分1~4を混合し、散剤とする。
[用法]1日当り1包(3g)を摂取する。
処方例5 ゼリー
処方 含有量(%)
1.ホップエタノール抽出物(製造例1) 0.1
2.ラクチュロース 1.0
3.カラギーナン 2.0
4.ゼラチン 1.0
5.ショ糖 25.0
6.精製水 70.9
[製造方法]成分1~6を混合し、加熱しながら煮詰め、ゼリーの型に流し込み、冷却する。
[用法]1日当り1個(100g)を摂取する。
処方例6 飲料
処方 含有量(%)
1.ホップ熱水抽出物(製造例4) 0.1
2.マルチトール 5.0
3.クエン酸 1.0
4.香料 0.5
5.精製水 93.4
[製造方法]成分1~4を成分5の一部に攪拌溶解する。成分5の残りを加えて混合し、90℃に加熱して30mLのガラス瓶に充填する。
[用法]1日当り1本(30mL)を摂取する。
比較例1 従来の顆粒剤
処方例1の顆粒剤において、ホップエタノール抽出物とラクチュロースをショ糖に置換えたものを従来の顆粒剤とした。
試験例1 ホップのムチン産生促進作用
腸管上皮細胞Caco-2を1%非必須アミノ酸、10%FBS含有DMEM中で培養した後、ホップエタノール抽出物(製造例1)300μg/mLを添加した。試料添加後に抽出したRNAからcDNA溶液を調製し、SYBR Greenを用いたリアルタイムPCR法でムチン(MUC2)について遺伝子発現解析を行った。その際、GAPDH(Glyceraldehyde-3-Phosphate Dehydrogenase)を内部標準として、目的遺伝子とGAPDHの比率から発現量を算出した。尚、遺伝子発現解析に使用したプライマーは次の通りである。
MUC2用のプライマーセット
(配列番号1)CAATACCTGCACCTGCAAGAG
(配列番号2)CCGTCAAAGTCGTAGTACTTCC
GAPDH用のプライマーセット
(配列番号3)TGCACCACCAACTGCTTAGC
(配列番号4)TCTTCTGGGTGGCAGTGATG
試験例1の遺伝子発現解析の結果を表1に示した。ホップエタノール抽出物により、MUC2の遺伝子発現量が増加した。
Figure 0007180320000001
試験例2 ホップとオリゴ糖の併用によるムチン産生促進作用
腸管上皮細胞Caco-2を1%非必須アミノ酸、10%FBS含有DMEM中で培養した後、ホップエタノール抽出物(製造例1)100μg/mL、オリゴ糖として、ラクチュロース(ラクツロース)、イソマルトオリゴ糖、フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラフィノース、500μg/mLを添加した。各種オリゴ糖は、富士フィルム和光純薬(株)製を用いた。試料添加後に抽出したRNAからcDNA溶液を調製し、SYBR Greenを用いたリアルタイムPCR法でムチン(MUC2)について遺伝子発現解析を行った。その際、GAPDH(Glyceraldehyde-3-Phosphate Dehydrogenase)を内部標準として、目的遺伝子とGAPDHの比率から発現量を算出した。尚、遺伝子発現解析に使用したプライマーは試験例1と同じものを用いた。
試験例2の遺伝子発現解析の結果を表2に示した。ホップエタノール抽出物により、MUC2の遺伝子発現量が増加した。さらに、ホップエタノール抽出物とラクチュロースを同時に添加すると、ホップ単独で添加した場合と比較してMUC2の遺伝子発現量は顕著に増加した。しかしながら、ホップエタノール抽出物と、別のオリゴ糖を同時に添加しても、効果の増加は認められなかった。以上から、ホップエタノール抽出物には、ムチン産生促進作用があり、ラクチュロースを併用することで、ムチン産生促進作用が更に高まることが示された。
Figure 0007180320000002
試験例3 肌荒れ改善作用
肌荒れに悩む男女24名(35歳~47歳)を12名ずつ2群に分け、それぞれに処方例1のホップエタノール抽出物及びラクチュロースを含有する顆粒剤、比較例1の従来の顆粒剤を3ヶ月間摂取させた。飲用3ヵ月後に、肌荒れ改善作用についてアンケート調査を実施し、「改善した」、「やや改善した」、「変化なし」、「やや悪化した」、「悪化した」の5項目のいずれかを被験者に選択させた。「改善した」を5点、「やや改善した」を4点、「変化なし」を3点、「やや悪化した」を2点、「悪化した」を1点として、各群の平均点を算出した。
試験例3の肌荒れに関するアンケート結果を表3に示す。従来の顆粒剤を摂取した群と比較して、ホップとラクチュロースを摂取した群で、「改善した」、「やや改善した」と回答する人数が多く、ホップ及びラクチュロース摂取による優れた肌荒れ改善作用が示された。
Figure 0007180320000003
試験例4 ドライアイ改善作用
ドライアイ、目の乾きに悩む男女24名(20歳~48歳)を12名ずつ2群に分け、それぞれに処方例1のホップエタノール抽出物及びラクチュロースを含有する顆粒剤、比較例1の従来の顆粒剤を3ヶ月間摂取させた。飲用1ヵ月後に、ドライアイ改善作用についてアンケート調査を実施し、「改善した」、「やや改善した」、「変化なし」、「やや悪化した」、「悪化した」の5項目のいずれかを被験者に選択させた。「改善した」を5点、「やや改善した」を4点、「変化なし」を3点、「やや悪化した」を2点、「悪化した」を1点として、各群の平均点を算出した。
試験例4のドライアイに関するアンケート結果を表4に示す。従来の顆粒剤を摂取した群と比較して、ホップとラクチュロースを摂取した群で、「改善した」、「やや改善した」と回答する人数が多く、ホップ及びラクチュロース摂取によるドライアイ改善作用が示された。
Figure 0007180320000004
試験例5 ドライマウス改善作用
ドライマウス、口の渇きに悩む男女20名(45歳~65歳)を10名ずつ2群に分け、それぞれに処方例1のホップエタノール抽出物及びラクチュロースを含有する顆粒剤、比較例1の従来の顆粒剤を3ヶ月間摂取させた。飲用1ヵ月後に、ドライマウス改善作用についてアンケート調査を実施し、「改善した」、「やや改善した」、「変化なし」、「やや悪化した」、「悪化した」の5項目のいずれかを被験者に選択させた。「改善した」を5点、「やや改善した」を4点、「変化なし」を3点、「やや悪化した」を2点、「悪化した」を1点として、各群の平均点を算出した。
試験例5のドライマウスに関するアンケート結果を表5に示す。従来の顆粒剤を摂取した群と比較して、ホップとラクチュロースを摂取した群で、「改善した」、「やや改善した」と回答する人数が多く、ホップ及びラクチュロース摂取によるドライマウス改善作用が示された。
Figure 0007180320000005
本発明は、ホップを含有する、あるいはホップ及びラクチュロースを含有する、ムチン産生促進作用を有する内服用肌荒れ改善剤、角結膜疾患改善剤、口腔乾燥症改善剤を提供することができる。また、これらの作用を有する食品、医薬部外品、医薬品に利用できる。

Claims (6)

  1. ホップを含有することを特徴とするムチン産生促進剤(肌荒れ改善剤、エストロゲンに起因するドライアイ改善剤を除く)
  2. ホップ及びラクチュロースを含有することを特徴とするムチン産生促進剤。
  3. 請求項2記載のムチン産生促進剤を含有する内服用肌荒れ改善剤。
  4. 請求項2記載のムチン産生促進剤を含有するドライアイ改善剤。
  5. 請求項2記載のムチン産生促進剤を含有する口腔乾燥症改善剤。
  6. 請求項1~5のいずれか1項記載の食品組成物。
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