JP7179567B2 - ホームドア制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホームドア制御装置に関するものである。
プラットホームに設置されたホームドア装置は、プラットホームの縁に沿って設けられる戸袋部と、戸袋部に対して出入するドア部を有する。ホームドア装置は、停止する列車の車両における扉数や停車時の扉位置に合わせて、ホームドア装置の開口部の位置や、開口部の開口幅が設定されている。
ホームドア装置の開口部の開口幅は、車両の扉の開口幅と、列車の停止位置精度に基づいて、設定される。列車が運行する路線において、TASC制御又はATO制御が導入されていない場合、運転手の手動運転に応じて停止位置が決まるため、列車の停止位置精度は低くなる。そのため、ホームドア装置の開口部の開口幅が大きく設定されることが一般的である。
また、プラットホームに停止する列車の車両の種類(車種)が複数である場合、車種に応じて車両における扉位置、扉の開口幅及び扉数が異なり、全ての車種に対応するため、ホームドア装置の開口部の開口幅を大きく設定しておく必要がある。以上より、路線によっては、ホームドア装置の開口部の開口幅は、例えば、車両の扉の開口幅に対して1000mm~1500mm程度加算した長さとされ、開口幅が3000mm~6000mm程度に設定される例がある。
特開2005-263199号公報
車種が1種類でTASC制御又はATO制御が装備されている路線では、ホームドア装置の開口部の開口幅は、例えば2000mmである。この場合、ドア部の開閉にかかる時間は、2.5秒~4.5秒である。これに対し、ホームドア装置の開口部の開口幅が大きく、例えば5000mmの場合、ドア部の開閉にかかる時間は、5秒~8秒となる。そのため、ホームドア装置の開口部においてドア部を完全に開き終えたり、完全に閉まり終えたりするまでの時間が非常に長くなる。なお、扉の開閉速度を高めると、扉が乗降者と衝突したときの衝撃力が過大になるため、開閉速度を高めて開閉時間を短縮することは困難である。
また、図9に示すように、ホームドア装置21の開口部26の開口幅が大きい場合にドア部22が全開すると、開口部26の開口幅が車両の扉31の開口幅に対して広すぎるため、乗降者によっては、車両の乗り込み可能な位置(扉位置)を把握できず、安全面に不安が残る(図9の二点鎖線囲み部参照)。さらに、図6に示すように、ホームドア装置21の開口部26の開口幅が大きい場合にドア部22が全開したことによって、車種によっては、ホームドア装置21の開口部26において、車両間の連結部32が開放される場合があり、乗降車の際、乗降客に注意を促す必要がある(図6の二点鎖線囲み部参照)。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ホームドア装置のドア部の開閉にかかる時間を短縮しつつ、開口部が開いた状態における安全性を向上させることが可能なホームドア制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のホームドア制御装置は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るホームドア制御装置は、プラットホームに停止した列車の停止位置に関する停止位置情報と、前記列車の車種に関する車種情報を受信する受信部と、前記列車に設けられた扉の位置、及び、前記扉の開口幅に関する扉情報が記録された記憶部と、前記受信部が受信した前記車種情報と、前記記憶部に記録された前記扉情報に基づいて、前記プラットホームの縁沿って設置されたホームドア装置に設けられたドア部が開いたとき、前記ホームドア装置の開口部の開口幅よりも開口間隔が狭くなるように前記ドア部の開口間隔を算出し、停止した前記列車の前記扉が開口する開口位置に合わせて前記ドア部が前記開口部のうち前記プラットホームの前方側又は後方側で開放されるように、算出された前記開口間隔と、前記受信部が受信した前記停止位置情報における前記列車の停止位置のずれ量とに基づいて、前記ドア部の開き位置を決定する決定部と、前記決定部で決定された前記ドア部の前記開き位置に基づいて、前記ドア部を開動作させる開閉制御部とを備える。
この構成によれば、受信部がプラットホームに停止した列車の停止位置に関する停止位置情報と、プラットホームに停止する列車の車種に関する車種情報を受信する。また、記憶部は、列車に設けられた扉の位置、及び、扉の開口幅に関する扉情報を記憶している。そして、決定部は、受信部が受信した停止位置情報及び車種情報と、記憶部に記録された扉情報に基づいて、ドア部の開き位置を決定する。このとき、決定部は、プラットホームに設置されたホームドア装置に設けられたドア部が開いたとき、前記ホームドア装置の開口部の開口幅よりも開口間隔が狭くなるように、ドア部の開き位置を決定する。さらに、開閉制御部は、決定部で決定されたドア部の開き位置に基づいて、ドア部を開動作させる。
これにより、プラットホームに停止した列車の停止位置や車種に基づいて、ホームドア装置のドア部の開閉位置が変更されるため、停止位置が前後した場合や、車種に応じて、適切な位置でホームドア装置のドア部を開くことができる。また、プラットホームに設置されたホームドア装置のドア部が開いたとき、開口間隔は、前記ホームドア装置の開口部の開口幅よりも狭い。したがって、ドア部を開くときにかかる時間が、ドア部が開口部において全開するときにかかる時間よりも短縮される。
上記発明において、前記記憶部には、前記列車に設けられた連結部の位置及び幅に関する連結部情報が記録され、前記決定部は、前記受信部が受信した前記停止位置情報及び前記車種情報と、前記記憶部に記録された前記扉情報及び前記連結部情報に基づいて、前記ドア部が開いたとき、前記開口部において、前記連結部が開放されないように前記ドア部の前記開き位置を決定してもよい。
この構成によれば、決定部は、受信部が受信した停止位置情報及び車種情報と、記憶部に記録された扉情報及び連結部情報に基づいて、ドア部の開き位置を決定する。決定部は、プラットホームに設置されたホームドア装置に設けられたドア部が開いたとき、連結部において、開口部が開放されないように、ドア部の開き位置を決定する。これにより、プラットホームに設置されたホームドア装置のドア部が開いたとき、開口部において、連結部が開放されない。したがって、乗降の際の安全が確保される。
上記発明において、前記決定部は、前記受信部が受信した前記車種情報と、前記記憶部に記録された前記扉情報に基づいて、前記列車が停止した場合において、前記開口部が設けられた位置に前記列車の前記扉がないとき、前記ドア部を閉位置に維持させるように前記ドア部の位置を決定してもよい。
この構成によれば、列車が停止した場合において、開口部が設けられた位置に列車の扉がないとき、ドア部を閉位置に維持させるようにドア部の位置が決定されるため、ドア部が動作せずに開口部が開放されない。
上記発明において、前記決定部は、前記ドア部の動作において、時間帯に応じて前記ドア部の前記開き位置を決定してもよい。
この構成によれば、ドア部の動作において、時間帯に応じてドア部の開き位置が決定される。例えば、混雑時は平常時よりも、ドア部間の開口間隔が広くなるように決定される。これにより、車両の扉が開いて、乗降客が乗降している間、車両に乗り込む乗降客が車両のそばで待機できるため、乗降にかかる時間を短縮したり、混雑を緩和させたりすることができる。
本発明によれば、ホームドア装置のドア部の開閉にかかる時間を短縮しつつ、開口部が開いた状態における安全性を向上させることができる。
プラットホームに設置されたホームドア装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るホームドア制御装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るホームドア装置の開動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るホームドア装置のドア部の開口位置及び開口間隔を決定する動作を示すフローチャートである。 ホームドア装置のドア部の閉状態を示す斜視図である。 列車の扉に対応したホームドア装置のドア部の全開状態を示す斜視図である。 列車の扉に対応したホームドア装置のドア部の開状態を示す斜視図であり、ドア部の開口位置及び開口間隔が調整された状態を示す。 ホームドア装置のドア部の閉状態を示す斜視図である。 列車の扉に対応したホームドア装置のドア部の全開状態を示す斜視図である。 列車の扉に対応したホームドア装置のドア部の開状態を示す斜視図であり、ドア部の開口位置及び開口間隔が調整された状態を示す。
以下に、本発明の一実施形態に係るホームドア制御装置1について、図面を参照して説明する。
ホームドア制御装置1は、プラットホーム20に設置されたホームドア装置21のドア部22の開閉動作を制御する。ホームドア装置21は、図1に示すように、プラットホーム20の縁に沿って設置され、ドア部22と、ドア部22を収納でき、ドア部22が出入する戸袋部23などからなる。戸袋部23は、プラットホーム20の縁に沿って複数台が配置される。戸袋部23には、ドア部22を駆動するモータ等からなる駆動部24や、駆動部24の制御等を行う個別制御盤25が収納される(図2参照)。戸袋部23は、ドア部22の全長を収容できる構成を有している。戸袋部23から出入するドア部22は、長さ方向に1枚の板状部材によって構成されてもよいし、長さ方向に複数枚の板状部材が組み合わされて伸縮可能に構成されてもよい。
隣り合う戸袋部23の間には、ドア部22によって開閉される開口部26が形成される。開口部26は、一方の戸袋部23において出入するドア部22と、他方の戸袋部23において出入するドア部22の両方によって開閉される。
なお、本実施形態では、開口部26を開閉するドア部22が、2枚設けられる場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。一つの開口部26を1枚のドア部22のみで開閉する場合もある。この場合、1枚のドア部22は、開口部26の一方の戸袋部23において出入する。開口部26の他方には、別の開口部26を開閉するドア部22を収容する戸袋部23が設置される場合や、戸袋部23ではない固定柵が設置される場合がある。
本実施形態に係るホームドア制御装置1は、図2に示すように、停止検知部2と、車種判別部3と、制御部4を備える。
停止検知部2は、例えば測距センサーを有し、車両の前面を検出する場合、図1に示すように、列車30が停止する位置よりも前方のプラットホーム20に設置される。停止検知部2は、列車30の前面にレーザー光を走査して照射し、列車30の前面で反射したレーザー光を受光する。その結果、停止検知部2は、プラットホーム20にて停止動作中又は停止状態にある列車30の前面との距離を検出する。停止検知部2は、定位置停止、又は、車両停止位置といった検知結果を制御部4に送信する。
車種判別部3は、例えば、プラットホーム20に停止する列車30が送信する識別情報を受信して、車種を判別する装置である。または、車種判別部3は、停止した列車30に対してレーザー光を照射し、車両の一端から他端までの車両長を測定することによって、車種を判別する装置である。車種判別部3は、判別結果である停止した列車30の車種に関する情報を制御部4に送信する。
制御部4は、例えばプログラムを実行するコンピュータである。制御部4は、図2に示すように、受信部5と、記憶部6と、決定部7と、ホームドア開閉制御部8などを有する。
受信部5は、停止検知部2で検知された、プラットホーム20に停止した列車30の停止位置に関する停止位置情報と、車種判別部3で判別された、プラットホーム20に停止した列車30の車種に関する車種情報を受信する。停止位置情報は、例えば、停止検知部2で検知された列車30の停止位置に関する情報である。車種情報は、プラットホーム20に停止する列車30の車種に関する情報である。
記憶部6には、列車30に設けられた扉31に関する扉情報、列車30に設けられた連結部32に関する連結部情報が記録されている。扉情報は、車両の種類(車種)に応じて異なる、車種ごとの扉位置、扉31の開口幅、及び、扉数などの情報である。連結部情報は、車種に応じて異なる、車種ごとの連結部32の位置及び幅などの情報である。
決定部7は、受信部5が受信した停止位置情報及び車種情報と、記憶部6に記録された扉情報に基づいて、ドア部22の開き位置を決定する。これにより、プラットホーム20に停止した列車30の停止位置や車種に基づいて、ホームドア装置21のドア部22の開閉位置が変更されるため、列車30の停止位置が前後した場合や、車種に応じて、適切な位置でホームドア装置21のドア部22を開くことができる。
すなわち、同一車種の列車30であっても、所定の停止範囲において、列車30が前方に停止した場合は、車両の扉31が開口する開口位置に合わせて、ホームドア装置21の開口部26のうち前方でドア部22を開放する。反対に、所定の停止範囲において、列車30が後方に停止した場合は、車両の扉31が開口する開口位置に合わせて、ホームドア装置21の開口部26のうち後方でドア部22を開放する。
また、異なる車種の列車30が停止するプラットホーム20では、停止した列車30の車種に応じた車両の扉31が開口する開口位置に合わせて、ホームドア装置21の開口部26でドア部22を開放する。
決定部7は、受信部5が受信した停止位置情報及び車種情報と、記憶部6に記録された扉情報に基づいて、ホームドア装置21のドア部22が開いたとき、隣り合うドア部22間の開口間隔が、隣り合う戸袋部23間に形成される開口部26の開口幅よりも狭くなるようにドア部22の開き位置を決定する。
なお、一つの開口部26を1枚のドア部22のみで開閉する場合、ドア部22の開き位置を決定するための開口間隔は、ドア部22と、他方に設置された別のドア部22用の戸袋部23、又は、固定柵との間の間隔である。
これにより、ホームドア装置21のドア部22が開いたとき、隣り合うドア部22間の開口間隔は、隣り合う戸袋部23間に形成される開口部26の開口幅よりも狭い。したがって、ドア部22を開くときにかかる時間が、ドア部22が開口部26において全開するときにかかる時間よりも短縮される。
例えば、開口部26の開口幅が、5000mmとなるように複数の戸袋部23が設置されている場合において、ドア部22が開放されたとき、隣り合うドア部22間の開口間隔が2000mmとなるように、ドア部22の開き位置が決定される。
この場合において、上述したとおり、プラットホーム20に停止した列車30の停止位置や車種に基づいて、停止位置が前後した場合や車種に応じて、適切な位置でホームドア装置21のドア部22を開く(図7及び図10参照)。
決定部7は、受信部5が受信した停止位置情報及び車種情報と、記憶部6に記録された扉情報及び連結部情報に基づいて、ドア部22の開き位置を決定する。決定部7は、プラットホーム20に設置されたホームドア装置21に設けられたドア部22が開いたとき、開口部26において、連結部32が開放しないように、ドア部22の開き位置を決定する。
これにより、図7に示すように、ホームドア装置21のドア部22が開いたとき、開口部26において、連結部32が開放されない。したがって、乗降の際の安全が確保される。
決定部7は、受信部5が受信した車種情報と、記憶部6に記録された扉情報に基づいて、列車30が停止した場合において、開口部26が設けられた位置に列車30の扉31がないとき、ドア部22を閉位置に維持させるようにドア部22の位置を決定する。これにより、図10に示すように、ドア部22を閉位置に維持させるようにドア部22の位置が決定されるため、開口部26が設けられた位置に列車30の扉31がないとき、ドア部22が動作せずに開口部26が開放されない。
決定部7は、ドア部22の動作時の時間帯に応じてドア部22の開き位置を決定する。これにより、例えば、混雑時は平常時よりも、ドア部22間の開口間隔が広くなるように決定される。これにより、車両の扉31が開いて、乗降客が乗降している間、車両に乗り込む乗降客が車両のそばで待機できるため、乗降にかかる時間を短縮したり、混雑を緩和させたりすることができる。
列車30が所定の停止範囲において停止状態にあると判断されたとき、ホームドア開閉制御部8は、ホームドア装置21のドア部22を開動作させる。ホームドア開閉制御部8は、ホームドア装置21の戸袋部23に収納されている個別制御盤25へ、ドア部22の開指令又は閉指令を送信する。また、ホームドア開閉制御部8は、個別制御盤25から、開完了信号又は閉完了信号を受信する。
次に、図3を参照して、ホームドア制御装置1の動作について説明する。
まず、ホームドア装置21のドア部22を閉状態から開状態にする動作について説明する。
列車30がプラットホームに入線し停止するまでの間、図5及び図8に示すように、ドア部22は閉状態である。
停止検知部2、例えば測距センサーは、入線してくる列車30の前面に対しレーザー光を照射する。列車30が、測距センサーの測定可能範囲に入ることで、測距センサーから列車30の前面までの距離が測定され、列車30の停止位置が算出される(ステップS11)。車種判別部3は、プラットホーム20に停止する列車30の車種を判別する(ステップS12)。
受信部5は、停止検知部2によって検知された列車30の停止位置に関する停止位置情報と、車種判別部3によって判別された列車30の車種に関する車種情報を受信する(ステップS13)。
列車30が所定の停止範囲において停止状態にあると判断された場合、ホームドア装置21のドア部22を開動作させるため、制御部4の決定部7が、ドア部22の開口位置及び開口間隔を決定する(ステップS14)。そして、ホームドア開閉制御部8は、ホームドア装置21のドア部22を開動作させる(ステップS15)。これにより、ホームドア装置21のドア部22は、閉状態から開動作を開始する。なお、ホームドア装置21のドア部22の開放時は、ドア部22の移動速度を途中で減速して低速とし、その後、速度をゼロにして停止する。一方、列車30が所定の停止範囲にない場合や、列車30が停止状態にない場合は、ドア部22は閉状態が維持される。
次に、図4を参照して、ホームドア装置21のドア部22を開動作させる場合において、ドア部22の開口位置及び開口間隔を決定する動作について説明する。
上述したとおり、プラットホーム20に列車30が停止するとき、停止する列車30の車種情報が取得される。また、プラットホーム20に列車30が停止し、列車30の停止位置が算出された後、列車30の停止位置に関する停止位置情報が取得される。
そして、記憶部6に予め記録された扉情報、すなわち、列車30に設けられた扉31の位置、及び、扉31の開口幅に関する情報と、取得された停止位置情報及び車種情報に基づいて、開放する開口部26を決定する(ステップS21)。このとき、開動作させるドア部22が決定される。また、列車30が停止した場合において、開口部26が設けられた位置に列車30の扉31がないとき、当該開口部26のドア部22は開動作させないように決定される。
次に、時間帯などに応じて、通常時よりもドア部22間の開口間隔を広くするか否か、例えば、ドア部22を開口部26に対して全て開く(開口部26を全開する)か否かを判断する(ステップS22)。開口部26を全開にすると判断した場合、開口部26の開口幅を全開に設定する(ステップS23)。すなわち、ドア部22間の開口間隔を開口部26の開口幅と一致させる。乗降客によって混雑する時間帯などにおいて、開口部26を全開にする場合は、列車30の停止が確認された後、図6及び図9に示すように、ドア部22の全長を戸袋部23に収容して開口部26を全開で開放する。
通常時において、開口部26を全開とせず、車両の扉31の開口幅に合わせて開放する、すなわち、ドア部22間の開口間隔を調整する場合は、以下のとおり制御する。
まず、ドア部22間の最適な開口間隔を算出する(ステップS24)。
取得された車種情報と記憶部6に記録された扉情報に基づいて、ドア部22間の開口間隔を算出し、各ドア部22の開き位置を決定する。例えば、車両の扉31の開口幅が1300mmである場合、700mmを加算した2000mmを最適な開口間隔として算出する。その後、開口部26が全閉した状態の左右それぞれのドア部22の位置から、左側のドア部22を移動させる距離と、右側のドア部22を移動させる距離を算出する。これにより、車種に応じて、最適な開口間隔でホームドア装置21のドア部22を開くことができる。
次に、車両の停止位置を考慮して、開放時のドア部22の位置を補正する(ステップS25)。
取得された停止位置情報及び車種情報と、記憶部6に記録された扉情報に基づいて、ドア部22の開き位置を補正し、決定する。先に算出された左側のドア部22を移動させる距離と、右側のドア部22を移動させる距離に対して、基準位置に対する停止位置のずれ量を加算又は減算することによって、補正された左側のドア部22を移動させる距離と、補正された右側のドア部22を移動させる距離を算出する。これにより、列車30の停止位置が前後した場合に関わらず、適切な位置でホームドア装置21のドア部22を開くことができる。
また、開口部26を全開する場合、全開にせずドア部22間の開口間隔を調整する場合のいずれの場合も、列車30の連結部32の位置を考慮して、開放時のドア部22の位置を補正する(ステップS26)。
取得された停止位置情報及び車種情報と、記憶部6に記録された扉情報及び連結部情報に基づいて、ドア部22の開き位置を決定する。先に補正された左側のドア部22を移動させる距離、又は、先に補正された右側のドア部22を移動させる距離に対して、連結部32の位置及び幅を考慮して、それぞれの距離を更に補正する。これにより、図7に示すように、ホームドア装置21のドア部22が開いたとき、開口部26において、連結部32が開放されない。したがって、乗降の際の安全が確保される。
そして、これらの補正された左側のドア部22を移動させる距離、又は、補正された右側のドア部22を移動させる距離をホームドア開閉制御部8へ送信する(ステップS27)。その結果、ホームドア開閉制御部8へ開指令が送信されたとき、算出及び補正された距離に基づいて、駆動部24がドア部22を駆動し、図7及び図10に示すように、適切な位置かつ適切なドア部22間の幅で、開口部26が開放される。開放時のドア部22の位置が補正された場合、左側のドア部22と右側のドア部22は、ドア部22の閉状態を基準とするとき、それぞれ異なる距離で移動される。これにより、ドア部22間の開口は、開口部26の間において必ずしも左右対称で開放されず、列車30の前方又は後方にずれた位置で開放される。
以上、本実施形態によれば、プラットホーム20に停止した列車30の停止位置や車種に基づいて、ホームドア装置21のドア部22の開閉位置が変更されるため、停止位置が前後した場合や、車種に応じて、適切な位置でホームドア装置21のドア部22を開くことができる。また、ホームドア装置21のドア部22が開いたとき、隣り合うドア部22間の開口間隔は、隣り合う戸袋部23間に形成される開口部26の開口幅よりも狭い。したがって、ドア部22を開くときにかかる時間が、ドア部22が開口部26において全開するときにかかる時間よりも短縮される。
さらに、開口部26において、連結部32が開放されないように、ドア部22の開き位置が決定される。これにより、ホームドア装置21のドア部22が開いたとき、開口部26において、連結部32が開放されないため、乗降の際の安全が確保される。
なお、上記実施形態では、列車30の車両の前面を検出することにより、列車30の停止状態を判断するとしたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、停止検知部2は、車両間の連結部32、又は、車両の後面を検出してもよい。この場合、停止検知部2は、列車30の側方、又は、列車30が停止する位置よりも後方のプラットホーム20に設置される。この場合、停止検知部2は、停止しようとしている列車30の側面、又は、列車30の後面に対しレーザー光を照射する。列車30が、停止検知部2の測定可能範囲に入ることで、停止検知部2から列車30の側面、又は、列車30の後面までの距離が測定される。
なお、上述した実施形態では、列車30の停止位置を検出する停止検知部2の例として、測距センサーを用いる場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、停止検知部2として、カメラ等の撮像装置、ICタグ、又は、複数の距離センサー等を用いて、列車30の停止位置を検出してもよい。
また、本実施形態では、ドア部22は、ドア部22の全開位置と異なる位置、すなわち、開口部26の途中で停止した状態となる。したがって、乗降客によってドア部22の位置が変更されないように、ドア部22の停止状態で、ドア部22にロックがかかるようにしてもよい。または、ドア部22が、停止位置から開方向又は閉方向に外部からの力で強制的に移動されたときは、元の位置に戻るような移動動作(反転動作)を行うようにしてもよい。反転動作を行う際、ブザー音を鳴動させたり、表示灯を点灯又は点滅させたりして、乗降客にドア部22の移動を警告するようにしてもよい。
ドア部22が、連結部32が開放されないような位置で停止する場合、ブザー音を鳴動させたり、表示灯を点灯又は点滅させたりして、乗降客に連結部32が近くに存在することを警告するようにしてもよい。また、連結部32の近くに人の侵入を検知できるセンサーを設置しておき、侵入が検知された際に音声等によって乗降客に警告するようにしてもよい。
1 :ホームドア制御装置
2 :停止検知部
3 :車種判別部
4 :制御部
5 :受信部
6 :記憶部
7 :決定部
8 :ホームドア開閉制御部(開閉制御部)
20 :プラットホーム
21 :ホームドア装置
22 :ドア部
23 :戸袋部
24 :駆動部
25 :個別制御盤
26 :開口部
30 :列車
31 :扉
32 :連結部

Claims (4)

  1. プラットホームに停止した列車の停止位置に関する停止位置情報と、前記列車の車種に関する車種情報を受信する受信部と、
    前記列車に設けられた扉の位置、及び、前記扉の開口幅に関する扉情報が記録された記憶部と、
    前記受信部が受信した前記車種情報と、前記記憶部に記録された前記扉情報に基づいて、前記プラットホームの縁沿って設置されたホームドア装置に設けられたドア部が開いたとき、前記ホームドア装置の開口部の開口幅よりも開口間隔が狭くなるように前記ドア部の開口間隔を算出し、停止した前記列車の前記扉が開口する開口位置に合わせて前記ドア部が前記開口部のうち前記プラットホームの前方側又は後方側で開放されるように、算出された前記開口間隔と、前記受信部が受信した前記停止位置情報における前記列車の停止位置のずれ量とに基づいて、前記ドア部の開き位置を決定する決定部と、
    前記決定部で決定された前記ドア部の前記開き位置に基づいて、前記ドア部を開動作させる開閉制御部と、
    を備えるホームドア制御装置。
  2. 前記記憶部には、前記列車に設けられた連結部の位置及び幅に関する連結部情報が記録され、
    前記決定部は、前記受信部が受信した前記停止位置情報及び前記車種情報と、前記記憶部に記録された前記扉情報及び前記連結部情報に基づいて、前記ドア部が開いたとき、前記開口部において、前記連結部が開放されないように前記ドア部の前記開き位置を決定する請求項1に記載のホームドア制御装置。
  3. 前記決定部は、前記受信部が受信した前記車種情報と、前記記憶部に記録された前記扉情報に基づいて、前記列車が停止した場合において、前記開口部が設けられた位置に前記列車の前記扉がないとき、前記ドア部を閉位置に維持させるように前記ドア部の位置を決定する請求項1又は2に記載のホームドア制御装置。
  4. 前記決定部は、前記ドア部の動作において、時間帯に応じて前記ドア部の前記開き位置を決定する請求項1から3のいずれか1項に記載のホームドア制御装置。
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