JP7179422B2 - 無段変速機 - Google Patents
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本発明の目的の一つは、ドライバに与える違和感を低減できる無段変速機を提供することにある。
ドライバが前記目標車速を更新した場合、前記変速比を決定する際に参照する変速特性を、同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が、前記定速走行用変速特性よりも高くなる特性を有する目標車速更新時用変速特性に切り替える。
図1は、実施形態1の無段変速機(以下、「CVT」という。)1の概略構成図である。CVT1は、エンジン5を動力源とする車両において、エンジン5および図示しない駆動輪間に設けられている。CVT1は、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3を有する。両プーリ2,3は、両者の溝が整列するよう配置されている。両プーリ2,3の溝には、ベルト4が掛け渡されている。プライマリプーリ2と同軸にエンジン5が配置され、エンジン5およびプライマリプーリ2間には、エンジン5の側から順に、トルクコンバータ6、前後進切り替え機構7が設けられている。
トルクコンバータ6は、エンジン5の出力軸に連結されるポンプインペラ6a、前後進切り替え機構7の入力軸に連結されるタービンランナ6b、ステータ6cおよびロックアップクラッチ6dを備える。
オートクルーズモード中にドライバがアップスイッチ23またはダウンスイッチ24を押すと、変速機コントローラ12は、目標車速を更新する。例えば、アップスイッチ23またはダウンスイッチ24が押される毎に、目標車速は現在の目標車速から一定幅高い値または低い値に切り替えられる。なお、アップスイッチ23またはダウンスイッチ24が押し続けられる時間に比例して目標車速からの変更量を大きくしてもよい。
変速機コントローラ12は、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップを、オートクルーズ用変速マップから目標車速更新時用変速マップに切り替えた後、速度差の絶対値がゼロに近い所定値まで減少したとき、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップを、オートクルーズ用変速マップに戻す。オートクルーズ用変速マップに戻す所定値は、変速マップの切り替えにより目標入力回転速度がステップ的に変化した場合であっても、入力回転速度のオーバーシュートが生じにくい値とする。目標入力回転速度が高いほど所定値を大きな値としてもよい。また、ドライバによって更新された目標車速から実車速を減じた速度差の絶対値が大きいほど、所定値を大きな値としてもよい。
ステップS1では、オートクルーズモード選択用のメインスイッチ21がオンであるかを判定する。YESの場合はステップS2へ進み、NOの場合はステップS8へ進む。
ステップS2では、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップとして、オートクルーズ用変速マップを選択する。
ステップS3では、ドライバにより目標車速が更新されたかを判定する。YESの場合はステップS4へ進み、NOの場合はステップS1へ戻る。
ステップS5では、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップとして、加速時用の目標車速更新時用変速マップを選択する。
ステップS6では、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップとして、減速時用の目標車速更新時用変速マップを選択する。
ステップS7では、速度差の絶対値が所定値以下であるかを判定する。YESの場合はステップS2へ戻り、NOの場合はステップS4へ戻る。
ステップS8では、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップとして、通常走行モード用変速マップを選択する。
従来の無段変速機では、オートクルーズモード中、実車速が目標車速に収束するようにプーリ比をフィードバック制御している。具体的には、目標車速と実車速との速度差から要求トルクを求め、要求トルクとエンジン回転速度とに基づき仮想アクセル開度を生成し、仮想アクセル開度と実車速とに応じた目標入力回転速度となるようにプーリ比を制御している。このため、目標車速の更新時に実車速を目標車速に収束させる際、速度差が大きな初期段階では、プーリ比が大きくなるため、エンジンが吹き上がる。その後、速度差が収束するに連れてプーリ比が小さくなるため、車両の加速度は徐々に低下する。つまり、上記従来技術では、速度差に応じてプーリ比を常に変化させているため、エンジンは吹き上がるのに車両に加速感がなく、実車速が目標車速に到達するまでに時間がかかるため、ドライバにとって違和感となる。
図7は、実施形態1のCVT1において目標車速更新時に加速する際のタイムチャートである。
時刻t1では、ドライバにより目標車速が更新されたため、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップを、オートクルーズ用変速マップから加速用の目標車速更新時用変速マップに切り替える。これにより、目標入力回転速度は、ロードロード変速線上の値から、加速時用の目標車速更新時用変速マップにおける変速線上の値へとステップ的に切り替わる。
時刻t3では、速度差の絶対値がゼロに近い所定値まで減少したため、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップを、加速用の目標車速更新時用変速マップからオートクルーズ用変速マップに戻す。これにより、目標入力回転速度は、目標車速更新時用変速マップにおける変速線上の値から、ロードロード変速線上の値へとステップ的に変化する。これにより、ドライバに対し、エンジン音や加速度変化によって加速終了を通知できる。
時刻t4では、実車速が目標車速に到達する。
時刻t1では、ドライバにより目標車速が更新されたため、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップを、オートクルーズ用変速マップから減速用の目標車速更新時用変速マップに切り替える。これにより、目標入力回転速度は、ロードロード変速線上の値から、減速時用の目標車速更新時用変速マップにおける変速線上の値へとステップ的に切り替わる。
時刻t1から時刻t2までの区間では、目標入力回転速度がステップ的に上昇したことにより、ダウンシフトが開始され、エンジン回転速度が急速に立ち上がる。
時刻t3では、速度差の絶対値がゼロに近い所定値まで減少したため、目標入力回転速度を決定する際に参照する変速マップを、減速用の目標車速更新時用変速マップからオートクルーズ用変速マップに戻す。これにより、目標入力回転速度は、目標車速更新時用変速マップにおける変速線上の値から、ロードロード変速線上の値へとステップ的に変化する。これにより、ドライバに対し、エンジン音や加速度変化によって減速終了を通知できる。
時刻t4では、実車速が目標車速に到達する。
(1) エンジン5および駆動輪間に設けられ、車速を目標車速に保つオートクルーズモード時、目標車速に応じた目標エンジン回転速度が設定されたロードロード変速線を参照し、車速が目標車速となるようにプーリ比を決定するCVT1であって、変速機コントローラ12は、ドライバが目標車速を更新した場合、プーリ比を決定する際に参照する変速特性を、同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が、ロードロード変速線よりも高くなる特性を有する変速線(目標車速更新時用変速特性)に切り替える。これにより、ドライバによる目標車速の更新時に車速を目標車速に収束させる際、目標車速と実車速との差の変化にかかわらず、プーリ比が一定に維持されるため、ドライバに与える違和感を軽減できる。
5 エンジン
12 変速機コントローラ
Claims (5)
- エンジンおよび駆動輪間に設けられ、車速を目標車速に保つ定速走行時、前記目標車速に応じた目標エンジン回転速度が設定された定速走行用変速特性を参照し、前記車速が前記目標車速となるように変速比を決定する無段変速機であって、
ドライバが前記目標車速を更新した場合であって、更新された目標車速から実車速を減じた速度差が正の値の場合、前記変速比を決定する際に参照する加速用変速特性を、同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が、前記定速走行用変速特性よりも高くなる特性を有する目標車速更新時用変速特性に切り替える無段変速機。 - エンジンおよび駆動輪間に設けられ、車速を目標車速に保つ定速走行時、前記目標車速に応じた目標エンジン回転速度が設定された定速走行用変速特性を参照し、前記車速が前記目標車速となるように変速比を決定する無段変速機であって、
ドライバが前記目標車速を更新した場合、前記変速比を決定する際に参照する変速特性を、同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が、前記定速走行用変速特性よりも高くなる特性を有する目標車速更新時用変速特性に切り替えるにあたり、
前記目標車速更新時用変速特性は、更新された目標車速と実車速との差が大きいほど、前記定速走行用変速特性よりも同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が高くなる特性を有する無段変速機。 - エンジンおよび駆動輪間に設けられ、車速を目標車速に保つ定速走行時、前記目標車速に応じた目標エンジン回転速度が設定された定速走行用変速特性を参照し、前記車速が前記目標車速となるように変速比を決定する無段変速機であって、
ドライバが前記目標車速を更新した場合、前記変速比を決定する際に参照する変速特性を、同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が、前記定速走行用変速特性よりも高くなる特性を有する目標車速更新時用変速特性に切り替えるにあたり、
前記目標車速更新時用変速特性は、更新された目標車速から実車速を減じた速度差が正の値の場合に参照される加速用変速特性と、前記速度差が負の値の場合に参照される減速用変速特性と、を有し、
前記加速用変速特性は、同一の目標車速に対する目標エンジン回転速度が前記減速用変速特性よりも高くなる特性を有する無段変速機。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の無段変速機であって、
前記実車速が前記目標車速に到達する前に、前記変速比を決定する際に参照する変速特性を、前記定速走行用変速特性に戻す無段変速機。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の無段変速機であって、
前記定速走行用変速特性は、前記目標車速に対して、車両の負荷と駆動力との釣り合い状態を維持するための目標エンジン回転速度が設定されている無段変速機。
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