JP7178258B2 - 防臭剤組成物 - Google Patents

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本発明は、防臭剤組成物及び防臭方法に関する。
近年は超ニオイ敏感時代と言われ、人とのつながりを重要視する中で、より良い人間関係の構築を望む心理から自分の臭いに対する不安が増えている。シーズン中は殆ど洗濯を行わないセーター、マフラー、コート等の外套着の場合、使用していると独特の臭いを生じるようになるが、衣類の臭いが気になったとしても、すぐに洗濯や着替えができるわけではない。これは衣類にとどまらず、インテリアファブリックとして毎日の生活の中で身体と接触することの多いソファー、ベッド、カーペット等の洗濯する機会が殆ど無い繊維製品についても同様である。
そこで、従来から、防臭剤、消臭剤として、種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、繊維製品等の対象物に付着した皮脂の酸化抑制効果を付与できる液体消臭剤組成物として、窒素原子を含有するポリカルボン酸(a1)、窒素原子を含有しないポリカルボン酸(a2)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、アルコール、及び水を含有し、(a2)成分が、クエン酸、ジグリコール酸、コハク酸、リンゴ酸、及び酒石酸から選ばれる1種以上のポリカルボン酸である液体消臭剤組成物が開示されている。その実施例では、EDTAとクエン酸、EDTAとリンゴ酸、メチルグリシン二酢酸とクエン酸の組み合わせが記載されている。
特開2017-124076号公報
家屋の気密化と就業率の増加に伴い、室内の換気時間が短縮され、家中の空気は循環されにくく、こもった状態になっている。このため、人々は帰宅時に「不快」と感じることが多く、更には来客時に「他人に不快と感じられることに対する不安」を抱えている。
このような問題に対して、特許文献1の液体消臭剤組成物は、十分に満足できるものではなく、改善の余地があった。
本発明は、皮脂臭を抑制でき、効果的に繊維製品や室内空間の防臭ができる防臭剤組成物及び防臭方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、洗濯する機会が少ない衣類やインテリアファブリックから生じる独特の臭いは、身体の接触や発汗により付着した身体由来の皮脂が空気中の酸素により酸化され、日々進行することによって不快な臭いの原因となり、それらが室内空間の独特な「こもった臭い」の原因になっていることを突き止めた。
本発明者らは、脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸として、クエン酸と、特定の繊維水分保持能を有するその他の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸とを併用することにより、上記課題を解決しうることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]~[2]を提供する。
[1](A)クエン酸又はその塩を0.05質量%以上、(B)繊維水分保持能を有する脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸又はその塩(ただし(A)成分を除く)、及び水を含有し、(B)成分に対する(A)成分の質量比[(A)/(B)]が、(A)成分及び(B)成分をそれぞれ酸型に換算したときの質量比として、0.02以上50以下である、防臭剤組成物。
ここで、繊維水分保持能とは、T/C混紡布に1質量%酸水溶液100%о.w.f.を塗布したときの付着水分率が0.7質量%以上であることをいう。
[2]前記[1]に記載の防臭剤組成物を防臭対象物に付与する、防臭方法。
本発明によれば、皮脂臭を抑制でき、効果的に繊維製品や室内空間の防臭ができる防臭剤組成物及び防臭方法を提供することができる。
[防臭剤組成物]
本発明の防臭剤組成物は、(A)クエン酸又はその塩を0.05質量%以上、(B)繊維水分保持能を有する脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸又はその塩(ただし(A)成分を除く)、及び水を含有し、(B)成分に対する(A)成分の質量比[(A)/(B)]が、(A)成分及び(B)成分をそれぞれ酸型に換算したときの質量比として、0.02以上50以下である。
ここで、繊維水分保持能とは、T/C混紡布に1質量%酸水溶液100%о.w.f.を塗布したときの付着水分率が0.7質量%以上であることをいう。
本発明の防臭剤組成物は、皮脂臭を抑制でき、効果的に繊維製品や室内空間の防臭ができる。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
皮脂成分中の不飽和脂肪酸等は酸素と反応して過酸化脂質を生成するが、反応促進因子の存在により分解されて、アルコキシラジカルや皮脂臭の原因である中鎖アルデヒドが生成されることが知られている。
反応促進因子の一つである金属による過酸化脂質の分解において、繊維製品等の水分保持性が影響を与えるが、前記脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸が特定の繊維水分保持能を有するため、過酸化脂質と水との水素結合による過酸化脂質の安定化に寄与し、過酸化脂質の分解を抑制できると考えられる。その結果、クエン酸と、特定の繊維水分保持能を有する脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸を併用することにより、効果的に過酸化脂質の分解を抑制することができ、繊維製品や室内空間の防臭を効果的に行うことができると考えられる。
<(A)クエン酸又はその塩>
本発明の防臭剤組成物は、(A)クエン酸又はその塩を0.05質量%以上含有する。
(A)成分として、クエン酸及びその塩を併用することもできる。クエン酸又はその塩は、金属イオン封鎖能を有するだけでなく、入手し易く安価であり、環境への影響が少なく、pH緩衝能を有することから、水性組成物の酸のpH調整剤としても使用し易い化合物である。
クエン酸塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアミン塩から選ばれる1種以上が挙げられ、好ましくはアルカリ金属塩、より好ましくはナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種以上であり、更に好ましくはナトリウム塩である。
すなわち、(A)成分は、好ましくはクエン酸又はクエン酸ナトリウムである。
<(B)繊維水分保持能を有する脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸又はその塩>
本発明の防臭剤組成物においては、皮脂成分由来の臭いを効果的に抑制する観点から、(A)クエン酸又はその塩に加えて、(B)繊維水分保持能を有する脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸又はその塩(ただし(A)成分を除く)を併用することが重要である。
ここで、「繊維水分保持能」とは、T/C混紡布に1%酸水溶液100%о.w.f.を塗布したときの付着水分率が0.7質量%以上であることをいう。より具体的には、「繊維水分保持能を有する」とは、T/C混紡布に対し、濃度1質量%の酸水溶液(酸形態での濃度として1質量%、水酸化ナトリウム水溶液でpH:7.8に調整した水溶液)100%о.w.f.(on the weight of fabrics)を塗布する処理をした後、処理前後の質量から下記式で算出される値が0.7質量%以上であることをいう。
なお、T/C混紡布としては、ポリエステル/綿=65/35、4cm×4cmのブロード布であって、目付けが120g/mのものを用いる。
付着水分率(質量%)=[(m-m’)/m’]×100
m’:20℃、75%RHの調温調湿下で一晩放置後の処理前の標準質量
m :酸水溶液塗布後、20℃、75%RHの調温調湿下で2時間乾燥後の質量
(B)成分の繊維水分保持能は、皮脂成分由来の臭いを抑制する観点から、好ましくは0.8質量%以上、より好ましくは0.9質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上であり、繊維製品の着心地を損なわないようにする観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.8質量%以下である。
有機酸の多くは繊維水分保持能を有するが、界面張力を低下させる傾向がある。界面張力を低下させる性質が強い化合物は、界面に集中し易い。そのため、(B)成分が界面張力を低下させる性質が強い化合物であると、水による過酸化脂質の安定化が不十分になり、繊維中の水分による過酸化脂質の分解抑制が低下することになる。しかし、α位にヒドロキシ基を有するα-ヒドロキシカルボン酸は、界面張力を低下させないことから、繊維水分保持能が十分に発揮されるため異臭の原因である過酸化脂質の分解が抑制されると考えられる。
(B)成分の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸の界面張力は、皮脂成分由来の臭いを抑制する観点から、好ましくは5mN/m以上、より好ましくは6mN/m以上、更により好ましくは7mN/m以上であり、そして、好ましくは18mN/m以下、より好ましくは16mN/m以下、更により好ましくは14mN/m以下である。
前記界面張力の値は、ドロップボリューム(Drop Volume)法により測定した値である。より具合的には、5質量%酸水溶液(酸形態での濃度として5質量%、水酸化ナトリウム水溶液でpH:7.8に調整した水溶液)中に挿入したキャピラリの先に、オレイン酸/スクアレンの質量比が3/7の混合油の油滴を作り、その油滴がキャピラリから離脱するときの体積から界面張力を計算した値である。
なお、(A)クエン酸(繊維水分保持能:0.8質量%、界面張力:0.8mN/m)も繊維水分保持能を有するが、(A)クエン酸だけの場合、皮脂成分由来の臭い抑制効果が不十分である。
上記の作用効果を踏まえ、皮脂成分由来の臭いを抑制する観点から、(B)成分の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸の総炭素数は2以上であり、好ましくは3以上であり、そして、好ましくは7以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは5以下である。
(B)成分の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸としては、モノヒドロキシモノカルボン酸、モノヒドロキシジカルボン酸、ジヒドロキシジカルボン酸が挙げられ、その具体例としては、グリコール酸(繊維水分保持能:1.0質量%、界面張力:6.9mN/m)、乳酸(繊維水分保持能:1.2質量%、界面張力:7.4mN/m)、リンゴ酸(繊維水分保持能:1.0質量%、界面張力:5.9mN/m)、及び酒石酸(繊維水分保持能:1.1質量%、界面張力:7.5mN/m)から選ばれる1種以上が挙げられる。
これらの中では、皮脂成分由来の臭いをより効果的に抑制する観点から、グリコール酸、乳酸、及びリンゴ酸から選ばれる1種以上が好ましい。
前記脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアミン塩から選ばれる1種以上が挙げられ、好ましくはアルカリ金属塩、より好ましくはナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種以上であり、更に好ましくはナトリウム塩である。
<各成分の含有量>
本発明の防臭剤組成物中の(A)成分の含有量(濃度)は、皮脂成分由来の臭いを効果的に抑制する観点から、クエン酸型に換算して、0.05質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.4以上であり、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下である。
本発明の防臭剤組成物を繊維製品等の防臭対象物に付与したり、室内空間に噴霧して使用する場合は、スプレーヤーの目詰まりの抑制や乾燥後の基剤の析出を防止する観点から、防臭剤組成物中の(A)成分の含有量は、好ましくは2質量%以下である。
防臭剤組成物中の(B)成分の含有量(濃度)は、上記と同様の観点から、酸型に換算して、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の防臭剤組成物を繊維製品等の防臭対象物に付与したり、室内空間に噴霧して使用する場合は、スプレーヤーの目詰まりの抑制や乾燥後の基剤の析出を防止する観点から、防臭剤組成物中の(B)成分の含有量は、1質量%以下が好ましい。
防臭剤組成物中における(B)成分に対する(A)成分の質量比[(A)/(B)]は、皮脂成分由来の臭いを効果的に抑制する観点から、(A)成分及び(B)成分を酸型に換算したときの質量比として、0.02以上であり、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.4以上、より更に好ましくは0.6以上であり、そして、50以下であり、好ましくは30以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは15以下、より更に好ましくは10以下である。
本発明の防臭剤組成物は水を含有するが、水としては脱イオン水が好ましい。
防臭剤組成物中の水の含有量は、安定性の観点から、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、そして、好ましくは99.9質量%以下、より好ましくは99.5質量%以下、更に好ましくは99質量%以下である。
<任意成分>
本発明の防臭剤組成物は、(A)成分及び(B)成分以外に、必要に応じて、任意成分として、以下に示す(C)~(H)成分を適量含有することができる。
<(C)窒素原子を含有するポリカルボン酸又はその塩>
本発明の防臭剤組成物は、皮脂成分由来の臭いを抑制する観点から、(B)成分以外の(C)窒素原子を含有するポリカルボン酸又はその塩を含有することができる。
(C)成分としては、分子量500以下の化合物が好ましく、その具体例としては、ニトリロ三酢酸(分子量:191)、エチレンジアミン四酢酸(分子量:292)、メチルグリシン二酢酸(分子量:206)等のジカルボン酸、トリカルボン酸、又はテトラカルボン酸、及びそれらの塩が挙げられる。
本発明の防臭剤組成物が(C)成分を含有する場合、その含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であり、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である。
またスプレーヤーを用いて本発明の防臭剤組成物を使用する場合、(A)成分、(B)成分及び任意の(C)成分の合計量は、上記と同様の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下である。
<(D)非イオン性界面活性剤>
本発明の防臭剤組成物は、皮脂成分由来の臭いを抑制する観点から、(D)非イオン性界面活性剤を含有することができる。(D)非イオン性界面活性剤に特に制限はなく、例えば、下記(a)~(h)の化合物が挙げられる。
(a)炭素数8以上22以下の第1級又は第2級アルコールにアルキレンオキシドが付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル。
ここで、アルキレンオキシドは、エチレンオキシド(以下「EO」ともいう)及び/又はプロピレンオキシド(以下「PO」ともいう)をいい、その平均付加モル数は6以上18以下である。
(b)炭素数8以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸に、アルキレンオキシドが平均5以上18以下付加したポリオキシアルキレン脂肪酸エステル。
(c)平均炭素数6以上12以下のアルキル基を有し、EOの平均付加モル数が6以上20以下であるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル。
(d)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸が1モル以上3モル以下エステル結合したソルビタン脂肪酸エステル又はグリセリン脂肪酸エステルに、アルキレンオキシドが平均6以上30以下付加したポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、又はアルキレンオキシドが平均6以上80以下付加したポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル。
(e)アルキレンオキシドが平均付加モル数6以上80以下で付加したポリオキシアルキレンヒマシ油又は硬化ヒマシ油。
(f)POとプロピレングリコールとの縮合物にEOを付加した共重合体(プルロニック型界面活性剤)。
(g)POとエチレンジアミンとの縮合物にEOを付加した共重合体(テトロニック型界面活性剤)。
(h)アルキル又はアルケニルジエタノールアマイド、アルキルアミン又はアルキルジメチルアミン、アルケニルアミン又はアルケニルジメチルアミン、炭素数10以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルアミン又はアルケニルアミンにアルキレンオキシドが平均2以上40以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルアミン。
(D)非イオン性界面活性剤としては、前記(a)又は(b)の化合物が好ましく、下記式(1)で表される化合物がより好ましい。
-X-[(EO)s/(PO)t]-R (1)
(式中、Rは、炭素数10以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、Rは、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、Xは-O-又は-COO-であり、EOは、エチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基であり、(EO)と(PO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(EO)と(PO)の付加順序は問わない。s及びtは平均付加モル数を示し、tは0以上3以下であり、(s+t)の合計は5以上15以下である。)
は、防臭剤組成物の配合安定性の観点から、好ましくは炭素数10以上16以下、より好ましくは炭素数10以上14以下のアルキル基又はアルケニル基である。
は、好ましくは水素原子又は炭素数1又は2のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基であり、更に好ましくは水素原子である。
Xは、好ましくは-O-である。
tは、好ましくは2以下であり、0であってもよい。
(s+t)の合計は、好ましくは6以上であり、そして、好ましくは14以下である。
式(1)で表される化合物としては、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0)モノアルキル(炭素数12以上14以下の第1級又は第2級のアルキル基)エーテル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(sは6以上13以下、tは0)メチルエーテルから選ばれる1種以上が好ましく、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下、tは0)モノアルキル(炭素数12以上14以下の2級のアルキル基)エーテルから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の防臭剤組成物が(D)非イオン性界面活性剤を含有する場合、その含有量は、組成物の保存安定性を高める観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であり、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である。
<(E)溶剤>
本発明の防臭剤組成物は、品質安定性や噴霧時の香り立ちの観点から、(E)溶剤を含有することができる。(E)溶剤としては、炭素数2以上4以下の1価アルコール、総炭素数が2以上12以下である2価以上6価以下の多価アルコール、及び前記アルコールのアルキル(炭素数1以上6以下)エーテル誘導体等が挙げられる。これらの中では、保存安定性の観点から、1価アルコール及び多価アルコールから選ばれる1種以上が好ましく、エタノール、エチレングリコール、及びプロピレングリコールから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の防臭剤組成物が(E)溶剤を含有する場合、その含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
<(F)香料>
本発明の防臭剤組成物は、賦香性を付与する観点から、(F)香料を含有してもよい。
(F)香料は、マスキング効果を有し、場合によっては、それ自体が消臭性能を有する基材であることもある。
(F)香料としては、例えば「香料と調香の基礎知識、中島基貴 編著、産業図書株式会社発行、2005年4月20日 第4刷」に記載の香料及び特表平10-507793号公報記載の香料を使用することができる。また、特開2014-213072号公報に記載の賦香剤の技術を用いることができ、ケイ酸エステル香料やマイクロカプセル香料も使用することができる。
本発明の防臭剤組成物が(F)香料を含有する場合、その含有量は、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.015質量%以上であり、そして、組成物中に香料成分を安定に溶解させる目的から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下である。
<(G)消臭基材>
本発明の防臭剤組成物は、更に消臭性を付与する観点から、(G)消臭基材を含有することができる。(G)消臭基材としては、特開2018-29836号公報に記載のポリヒドロキシアミン化合物、アミンオキシド型界面活性剤が挙げられる。
ポリヒドロキシアミン化合物としては、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、2-アミノ-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-ヒドロキシエチル-1,3-プロパンジオール、及びこれらと塩酸等の無機酸等が挙げられる。
アミンオキシド型界面活性剤としては下記式(2)又は(3)で表される化合物が好ましい。
Figure 0007178258000001
(式中、Rは、炭素数7以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、Rは、炭素数1以上22以下のアルキル基、炭素数3以上22以下のアルケニル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を示し、Rは、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を示し、Rは、炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。Yは、-CONR-、-NRCO-、-COO-、又は-OCO-である。ここで、Rは水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。)
式(2)又は(3)中、Rは、好ましくは炭素数7以上22以下の直鎖のアルキル基であり、より好ましくは炭素数9以上、更に好ましくは11以上であり、そして、より好ましくは炭素数18以下、更に好ましくは16以下の直鎖のアルキル基である。
及びRは、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、より好ましくはメチル基である。
また、式(3)中、Rは、好ましくは炭素数1以上4以下のアルキレン基、より好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、Yは、好ましくは-CONR-である。
式(2)で表されるより好ましい化合物は、Rが炭素数12以上16以下の直鎖のアルキル基であって、R及びRがそれぞれ独立してメチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはR及びRの両方がメチル基である化合物、及びR及びRが炭素数10以上16以下の直鎖のアルキル基であって、Rがメチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはRがメチル基である化合物である。
式(3)で表されるより好ましい化合物は、Rが炭素数9以上16以下の直鎖のアルキル基、好ましくは炭素数10以上14以下の直鎖アルキル基であって、R、Rがそれぞれメチル基、Rがプロピレン基、Yが-CONR-、Rが水素原子である化合物であり、更に好ましくはラウロイルアミノプロピルアミン-N,N-ジメチル-N-オキシドである。
本発明の防臭剤組成物が(G)消臭基材を含有する場合、その含有量は、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.04質量%以上、更に好ましくは0.06質量%以上であり、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
<(H)殺菌剤>
本発明の防臭剤組成物は、殺菌性を付与して菌由来の臭いを抑制する観点から、(H)殺菌剤を更に含有してもよい。
(H)殺菌剤としては、第4級アンモニウム塩化合物等が挙げられ、炭素数8以上18以下の長鎖アルキル基を1又は2つ有する第4級アンモニウム塩が好ましく、下記式(4)で表されるモノ長鎖アルキルジベンジル第4級アンモニウム塩がより好ましい。
Figure 0007178258000002
(式中、Rは炭素数8以上18以下の炭化水素基を示し、R、R10は、それぞれ炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R11は炭素数1以上3以下のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基を示す。)
式(4)で表される好適化合物は、Rが炭素数8以上16以下の炭化水素基であり、R、R10がそれぞれ炭素数1以上3以下のアルキル基であり、R11がメチレン基である化合物であり、更に好ましくは塩化ベンザルコニウムクロリドである。
本発明の防臭剤組成物が(H)殺菌剤を含有する場合、その含有量は、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.04質量%以上、更に好ましくは0.06質量%以上であり、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
<その他の任意成分>
本発明の防臭剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、更に上記以外の界面活性剤、溶剤、硫酸ナトリウム等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、染料、顔料、紫外線吸収剤等を添加することができる。
<防臭剤組成物の物性等>
本発明の防臭剤組成物の20℃におけるpHは、組成物の安定性の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは4.5以上、更に好ましくは5以上であり、そして、好ましくは9以下、より好ましくは8.5以下、更に好ましくは8以下である。
防臭剤組成物のpHは、実施例に記載の方法により測定される。
防臭剤組成物のpHは、(A)成分又は(B)成分を酸剤として調整することが好ましく、また塩酸又はクエン酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより調整することもできる。
本発明の防臭剤組成物の25℃における粘度は、スプレーヤーを備えた容器での噴霧適性の観点から、好ましくは15mPa・s以下、より好ましくは10mPa・s以下、更に好ましくは5mPa・s以下であり、そして、好ましくは1mPa・s以上、より好ましくは1.5mPa・s以上、更に好ましくは2mPa・s以上である。
防臭剤組成物の粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、No.1のローターを取り付け、防臭剤組成物を200mL容量のガラス製トールビーカーに充填し、ウォーターバスにて25±0.3℃に調製し、ローターの回転数を60r/minに設定し、測定を始めてから60秒後の指示値である。
本発明の防臭剤組成物は、水媒体に分散又は溶解している組成物として用いることが好ましい。前述した任意成分以外の残部が水であってもよい。本発明の防臭剤組成物を水溶液とし、該水溶液に繊維製品等の防臭対象物を浸漬することで、防臭対象物の繊維の内部まで防臭剤組成物を浸透させることができる。
また、防臭剤組成物をスプレーヤーを備えた容器に充填して、防臭対象物に噴霧したり、塗布する等して付与して、防臭対象物の防臭を効果的に行うことができる。
[防臭方法]
本発明の防臭方法は、本発明の防臭剤組成物を防臭対象物に付与する方法である。
また、本発明の防臭剤組成物を室内空間に噴霧する等して、リビングのカーペットやソファー、寝室の寝具等にまとめて散布してもよい。
本発明の防臭方法に用いられる防臭剤組成物中の各成分の種類や含有量等は、前述のとおりである。
防臭剤組成物を防臭対象物に付与する方法に特に制限はない。例えば、防臭対象物に噴霧又は塗布する方法が挙げられる。より具体的には、スプレーヤー付き容器に防臭剤組成物を充填し、該防臭剤組成物を防臭対象物に噴霧することにより、防臭剤組成物を防臭対象物と接触させる方法が好ましい。また、布、ブラシ等の塗布具により防臭剤組成物を防臭対象物に塗布することにより、該防臭剤組成物を防臭対象物と接触させてもよい。
本発明の防臭方法は、防臭対象物を繊維製品とすることが好ましい。
防臭対象物としては、スーツ、セーター、スカート、コート等の衣類等、カーテン等の布地、カーペット、ソファー等のインテリアファブリック、車の座席シート等の洗浄しにくい繊維製品等が挙げられる。
これらの繊維製品に本発明の防臭剤組成物を付与させることで、皮脂酸化臭の発生を抑制することができ、十分な防臭効果が得られることのみならず、室内空間のこもった臭いの発生をも抑制することができる。
本発明によると、室内の繊維製品等に皮脂酸化抑制能を付与することで、室内空間を防臭する方法も提案することができる。当該室内空間の防臭方法の一態様として、インテリアファブリック等の繊維製品等を本発明の防臭剤組成物で処理することで、室内空間の防臭を達成できる。
また、本発明の防臭剤組成物を洗浄しにくい防臭対象物に適用して衛生的な状態を保たせることができる。また、洗浄できる防臭対象物では、本発明の防臭方法を適用することにより衛生的な状態を保たせることができるため、洗浄頻度を低減することができる。
本発明において、繊維水分保持能に関する付着水分率、有機酸の界面張力、及び防臭剤組成物のpHの測定は、以下の方法で行った。
(1)付着水分率の測定
T/C混紡布に対し、濃度1質量%の酸水溶液(酸形態での濃度として1質量%、水酸化ナトリウム水溶液でpH:7.8に調整した水溶液)100%о.w.f.(on the weight of fabrics)を塗布する処理をした後、処理前後の質量から下記式で算出される値を付着水分率とした。
なお、T/C混紡布としては、ポリエステル/綿=65/35、4cm×4cmのブロード布であって、目付けが120g/mのもの(大阪府大阪市東淀川区の染色試材株式会社谷頭商店から購入)を用いた。
付着水分率(質量%)=[(m-m’)/m’]×100
m’:20℃、75%RHの調温調湿下で一晩放置後の処理前の標準質量
m :酸水溶液塗布後、20℃、75%RHの調温調湿下で2時間乾燥後の質量
(2)有機酸の界面張力の測定
ドロップボリューム動的界面張力計(KURUSS社製、商品名:DVT50)を用いて、25℃における有機酸の界面張力を測定した。
測定条件として、5質量%有機酸水溶液(酸形態での濃度として5質量%、水酸化ナトリウム水溶液でpH:7.8に調整した水溶液)中に挿入したキャピラリの先に、オレイン酸/スクアレンの質量比が3/7の混合油の油滴を作り、その油滴がキャピラリから離脱するときの体積から界面張力を計算した。
(3)防臭剤組成物のpHの測定
pH電極(株式会社堀場製作所製、商品名:6337-10D)を使用した卓上型pH計(株式会社堀場製作所製、商品名:F-71)を用いて、20℃における防臭剤組成物のpHを測定した。
<防臭剤組成物の調製>
実施例1~13及び比較例1~12
表1及び表2に示すように各成分を配合して防臭剤組成物を得た。得られた防臭剤組成物の防臭効果を下記の方法で評価した。結果を表1及び表2に示す。
なお、表1及び表2中の各成分の質量%は、有効分に基づく質量%である。
表1及び表2中の配合成分の詳細は次のとおりである。
<配合成分>
〔(A)クエン酸又はその塩〕
・クエン酸 (繊維水分保持能:0.8質量%、界面張力:0.8mN/m)
〔(B)脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸〕
・乳酸 (繊維水分保持能:1.2質量%、界面張力:7.4mN/m)
・グリコール酸(繊維水分保持能:1.0質量%、界面張力:6.9mN/m)
・リンゴ酸 (繊維水分保持能:1.0質量%、界面張力:5.9mN/m)
・酒石酸 (繊維水分保持能:1.1質量%、界面張力:7.5mN/m)
〔(B’)その他のカルボン酸〕
・酢酸 (繊維水分保持能:1.3質量%、界面張力:1.3mN/m)
・プロピオン酸(繊維水分保持能:1.3質量%、界面張力:1.2mN/m)
・コハク酸 (繊維水分保持能:0.7質量%、界面張力:2.8mN/m)
・マレイン酸 (繊維水分保持能:1.2質量%、界面張力:0.6mN/m)
〔(C):(B)以外のポリカルボン酸〕
・EDTA:エチレンジアミン四酢酸
・MGDA:メチルグリシン二酢酸
〔(D)非イオン性界面活性剤〕
・ポリオキシエチレン(式(1)のs:9、t:0)ラウリルエーテル
〔(F)香料〕
・リモネン20質量%、リナロール15質量%、1,8-シネオール5質量%、酢酸o-t-ブチルシクロヘキシル10質量%、シトロネロール10質量%、サリチル酸アミル5質量%、ジヒドロジャスモン酸メチル20質量%、シクロペンタデカノリド10質量%、シトロネラール2質量%、ヒドロキシシトロネラール3質量%(合計100質量%)の香料組成物
〔(G)消臭基材〕
・g-1;ラウロイルアミノプロピルアミン-N,N-ジメチル-N-オキシド
・g-2;トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
〔(H)殺菌剤〕
・h;塩化ベンザルコニウムクロリド(花王株式会社製、商品名:サニゾールC)
<皮脂酸化試験>
(1)試験布の調製
4cm×4cm角に裁断した前記T/C混紡布に対して、モデル皮脂(オレイン酸/スクアレン:3/7(w/w)、20μl)を塗布し25℃にて10分間放置した後、表1及び表2に記載の防臭剤組成物200μlを塗布し、25℃にて2時間乾燥させることにより試験布を調製した。
この試験布をガラス管(株式会社マルエム製、Nо.7スクリュー管、50mL)に入れ、フタをして50℃にて40時間保管することでモデル皮脂の酸化を促進させた。
(2)官能評価
上記(1)の40時間保管後の試験布について、皮脂酸化臭の強度を、0点~5点の1点刻みで5名の評価者(臭い評価の熟練者)が、以下の基準で採点した。
(採点)
0点:無臭
1点:やっと感知できる臭い
2点:脂の臭いがわかる弱い臭い
3点:楽に感知できる臭い
4点:強い臭い
5点:強烈な臭い
各評価者が付けた点数から5人の平均値を算出し、以下の基準で皮脂酸化臭の抑制効果を評価した。
(評価基準)
◎:平均値が0以上1以下
〇:平均値が1超2以下
△:平均値が2超3以下
×:平均値が3超
皮脂酸化臭の抑制効果としては、平均値が3以下(◎、〇又は△)が好ましい。
(3)酸化進行度の評価
上記(1)の40時間保管後の試験布を用いて、次の方法により、消費されたスクアレンの量を定量することにより、モデル皮脂の酸化進行度を評価した。
(測定方法)
試験布に、メタノール/クロロホルム:1/1(V/V)を40ml加え、超音波(60℃/30分)で処理してモデル皮脂の抽出を行った。得られた抽出液中のスクアレンの消費量を、ガスクロマトグラフ装置(アジレント・テクノロジー社製、商品名:7890A Series)により測定して、下記計算式により酸化進行度(%)を算出した。
測定条件は、カラム:ウルトラDB-HT1、検出器:FID(355℃)、注入:スプリット法(15:1)、オーブン温度:60℃スタート→昇温速度(10℃/min)→350℃とした。
酸化進行度(%)=[(A-B)/A]×100
A:初期のスクアレン量
B:保管後のスクアレン量
酸化進行度(%)の値が小さいほど、モデル皮脂の酸化進行が抑制されていることを意味する。
Figure 0007178258000003
Figure 0007178258000004
表1及び表2から、実施例の防臭剤組成物は、比較例の防臭剤組成物に比べて、繊維製品に付着した皮脂酸化臭を抑制することができ、十分な防臭効果が得られることが分かる。
また、実施例の防臭剤組成物は、室内の布製ソファー、絨毯等の繊維製品等に対して噴霧処理を繰り返し行い、繊維製品等に皮脂酸化抑制能を付与することで、当該処理をしない場合と比較して室内空間のこもった臭いも抑制することができる。

Claims (6)

  1. (A)クエン酸又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアミン塩から選ばれる1種以上、(B)繊維水分保持能を有する脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアミン塩から選ばれる1種以上(ただし(A)成分を除く)、及び水を含有する繊維製品を対象とした皮脂成分由来の臭いを抑制する防臭剤組成物であって、
    (A)成分の含有量が、防臭剤組成物中、0.2質量%以上2質量%以下であり、
    (B)成分の含有量が、防臭剤組成物中、0.1質量%以上1質量%以下であり、
    (B)成分に対する(A)成分の質量比[(A)/(B)]が、(A)成分及び(B)成分をそれぞれ酸型に換算したときの質量比として、0.4以上20以下である、
    防臭剤組成物。
    ここで、繊維水分保持能とは、T/C混紡布に1質量%酸水溶液100%о.w.f.を塗布したときの付着水分率が0.7質量%以上であることをいう。
  2. (B)成分の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸の界面張力が、5mN/m以上18mN/m以下である、請求項1に記載の防臭剤組成物。
  3. (B)成分の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸の総炭素数が2以上7以下である、請求項1又は2に記載の防臭剤組成物。
  4. (B)成分の脂肪族α-ヒドロキシカルボン酸が、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、及び酒石酸から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれかに記載の防臭剤組成物。
  5. 更に、(B)成分以外の(C)窒素原子を含有するポリカルボン酸又はその塩を含み、(C)成分の含有量が、防臭剤組成物中、0.01質量%以上0.5質量%以下である、請求項1~4のいずれかに記載の防臭剤組成物。
  6. 請求項1~のいずれかに記載の防臭剤組成物を繊維製品に付与する、繊維製品を対象とした皮脂成分由来の臭いを抑制する防臭方法。
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