JP7176483B2 - 半導体基板の評価方法および評価用半導体基板 - Google Patents
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前記分離酸化膜と、前記複数の開口部と、前記チャネルストップ層を形成するとき、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜をその他の領域よりも薄くし、
前記形成した分離酸化膜上からドーパントをイオン注入し、前記分離酸化膜下に前記チャネルストップ層を形成することで、前記複数の開口部周囲の前記チャネルストップ層のドーパント濃度をその他の領域よりも高く、かつ、この高濃度層をその他の領域よりも深くした評価用半導体基板を作製し、
該作製した評価用半導体基板を用いて、接合リーク電流を測定して評価を行うことを特徴とする半導体基板の評価方法を提供する。
また、複数のPN接合を形成して接合リーク電流の測定・評価を行うので、接合リーク電流の面内分布を把握することができ、接合リーク電流の発生原因について詳細な検討が可能になる。
前記半導体基板の表面に酸化膜を形成し、
該形成した酸化膜の一部を除去することにより、複数の開口部を形成し、残された酸化
膜を分離酸化膜とする際に、前記複数の開口部周囲の分離酸化膜が、前記除去する前の酸化膜の厚さの1/2以下の厚さになるように除去し、
該形成した複数の開口部及び分離酸化膜上から前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントをイオン注入し、前記複数の開口部の各々にウェル領域を形成するとともに、前記分離酸化膜下にチャネルストップ層を形成し、
前記各々のウェル領域内に、該ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散して拡散層を形成して、前記複数のPN接合を形成することが好ましい。
また、ウェル領域の形成によって接合リーク電流を増加させることができ、高精度で評価を行うことができる。
前記拡散層において、前記ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントの濃度を1×1018~5×1020atoms/cm3とし、深さを1μm以下とし、
前記チャネルストップ層において、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度を1×1016~1×1017atoms/cm3とし、深さを0.5μm以下とすることが好ましい。
複数のPN接合と、該複数のPN接合同士を分離する分離酸化膜と、該分離酸化膜で囲まれた複数の開口部と、前記分離酸化膜の下に位置するチャネルストップ層とが形成されたものであり、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜の厚さが、その他の領域の前記分離酸化膜の厚さよりも薄いものであることを特徴とする評価用半導体基板を提供する。
また、複数のPN接合を形成して接合リーク電流の測定・評価を行うことが可能であり、接合リーク電流の面内分布を把握することができ、接合リーク電流の発生原因について詳細な検討が可能になる。
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜の厚さが、その他の領域の前記分離酸化膜の厚さの1/2以下の厚さであり、
前記複数の開口部周囲の前記チャネルストップ層のドーパント濃度が、その他の領域よりも高く、かつ、この高濃度層がその他の領域よりも深いものであることが好ましい。
前記拡散層は、前記ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントの濃度が1×1018~5×1020atoms/cm3であり、深さが1μm以下であり、
前記チャネルストップ層は、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度が1×1016~1×1017atoms/cm3であり、深さが0.5μm以下のものであることが好ましい。
また、接合リーク電流の面内分布を把握することができ、接合リーク電流の発生原因について詳細な検討が可能になる。
前記分離酸化膜と、前記複数の開口部と、前記チャネルストップ層を形成するとき、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜をその他の領域よりも薄くし、
前記形成した分離酸化膜上からドーパントをイオン注入し、前記分離酸化膜下に前記チャネルストップ層を形成することで、前記複数の開口部周囲の前記チャネルストップ層のドーパント濃度をその他の領域よりも高く、かつ、この高濃度層をその他の領域よりも深くした評価用半導体基板を作製し、
該作製した評価用半導体基板を用いて、接合リーク電流を測定して評価を行うことを特徴とする半導体基板の評価方法を提供する。
複数のPN接合と、該複数のPN接合同士を分離する分離酸化膜と、該分離酸化膜で囲まれた複数の開口部と、前記分離酸化膜の下に位置するチャネルストップ層とが形成されたものであり、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜の厚さが、その他の領域の前記分離酸化膜の厚さよりも薄いものであることを特徴とする評価用半導体基板を提供する。
また、接合リーク電流の面内分布を把握することができ、接合リーク電流の発生原因について詳細な検討が可能になる。
まず、用意した評価する半導体基板1’にマスクとなる酸化膜9を形成することができる。この酸化膜9は熱酸化により形成してもCVDにより形成しても良いが、以下の点に注意する。
このように、工程1で形成した酸化膜9にフォトリソグラフィーを行い、酸化膜9の一部をドライエッチングないしはウェットエッチングにより窓明け処理を行う。この時に、等方性をもつエッチングを行い、レジスト外周部直下の酸化膜を縦方向(深さ方向)だけでなく、横方向(面内方向)にエッチングすること等により、複数の開口部周囲の分離酸化膜の厚さをその他の領域の分離酸化膜よりも薄く加工する。このとき、レジスト外周部直下の開口部周囲6’の分離酸化膜6の厚さがその他の領域の分離酸化膜6の1/2以下の厚さになるまでオーバーエッチングを行うことができる。上述したように、このとき窓明けした部分(開口部7)の面積がPN接合の面積に相当することになる。したがって開口部7の形成にあたっては、上述したように、複数のPN接合の各々の面積を、例えば0.5~4mm2とすることができる。接合リーク電流の面内分布を求められるように、複数の開口部7を形成するが、具体的な形成数は特に限定されず、その都度決定することができる。なお、開口部7以外の部分で残った酸化膜9が分離酸化膜6に相当する。
次に、この状態で、開口部7および分離酸化膜6の上から、イオン注入処理を行う。このイオン注入処理によって、半導体基板1’の導電型と同じ導電型のドーパントを注入し、開口部7の箇所にウェル領域2を形成する。このとき、同時に分離酸化膜6の直下にチャネルストップ層3を形成することができる。このような方法であれば、特には、ウェル領域2のみならずチャネルストップ層3も同時に形成することができるので簡便である。また、開口部周囲6’の分離酸化膜6は薄くなっており、素子分離部の分離酸化膜6に比べて薄くなっていることから、この部分にはその他の領域よりも深くかつ高濃度にドーパントを導入することが可能になる。
この後、PN接合形成のため、ウェル領域2内に、ウェル領域2の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散させ、拡散層4を形成することができる。このときの拡散はイオン注入処理でも、固体拡散処理でも良い。また、拡散層の形成に、イオン注入処理を使った場合は、上記したウェル領域2の形成後における回復熱処理を拡散層の形成後にあわせて行うことができる。以上のようにしてPN接合を形成することができ、評価用半導体基板1を得ることができる。
上記のようにして得た評価用半導体基板1に、必要に応じて、複数のPN接合上にフォトリソグラフィーでアルミニウムや多結晶シリコン等からなる電極10を各々さらに形成し、該電極10にプローブを接触させて電圧を印加し、接合リーク電流の測定を行う。本発明では、ウェル領域2の周辺、すなわち、分離酸化膜6の直下にチャネルストップ層3を形成している。特に、ウェル領域2とチャネルストップ層3の界面にも高濃度層8を作りこんでいるために、ウェル領域2の周辺に寄生空乏容量が発生するのを防ぐことができ、接合リーク電流の検出精度を向上することができる。そして、このようにして得られた精度の高い接合リーク電流特性を用い、半導体基板をバラつきなく精度高く評価を行うことが可能である。
下記のようにして、本発明の半導体基板の評価方法を実施した。
抵抗率10Ω・cm、ボロンドープ(濃度が1×1015atoms/cm3)、直径200mmのシリコン基板を材料として用意した。そして、まずこれを酸化性(Pyro)雰囲気で1000℃、90分の熱処理を施し、200nmの酸化膜を形成した。
本発明の半導体基板の評価方法とは異なり、分離酸化膜を形成しフォトリソグラフィーを行った後のレジスト付きウェーハを、バッファードHF溶液にて酸化膜のエッチングを行い、窓開けを行う際に、レジスト直下のアンダーエッチングが起こらないように、異方性エッチングを行い、その他は同条件で素子を作製した。図3のA、Bと同様に、正方形の素子(A)及び周辺長を長くした素子(B)を作製した。このようにして作製した素子を用いて測定した比較例の接合リーク電流の測定結果の一例を図5に示す。
1’…評価する半導体基板、
2…ウェル領域、 3…チャネルストップ層、 4…拡散層、
5…PN接合、 6…分離酸化膜、
6’…(複数の)開口部周囲、
7…開口部、 8…高濃度のドーパント層(高濃度層)、
9…酸化膜、 10…電極。
Claims (8)
- 評価する半導体基板に、複数のPN接合と、該複数のPN接合同士を分離する分離酸化膜と、該分離酸化膜で囲まれた複数の開口部と、前記分離酸化膜の下に位置するチャネルストップ層とを形成してから、前記複数のPN接合の接合リーク電流を測定して半導体基板を評価する方法であって、
前記分離酸化膜と、前記複数の開口部と、前記チャネルストップ層を形成するとき、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜をその他の領域よりも薄くし、
前記形成した分離酸化膜上からドーパントをイオン注入し、前記分離酸化膜下に前記チャネルストップ層を形成することで、前記複数の開口部周囲の前記チャネルストップ層のドーパント濃度をその他の領域よりも高く、かつ、この高濃度層をその他の領域よりも深くした評価用半導体基板を作製し、
該作製した評価用半導体基板を用いて、接合リーク電流を測定して評価を行い、
前記複数のPN接合と、前記分離酸化膜と、前記チャネルストップ層を形成するとき、
前記半導体基板の表面に酸化膜を形成し、
該形成した酸化膜の一部を除去することにより、複数の開口部を形成し、残された酸化
膜を分離酸化膜とする際に、前記複数の開口部周囲の分離酸化膜が、前記除去する前の酸化膜の厚さの1/2以下の厚さになるように除去し、
該形成した複数の開口部及び分離酸化膜上から前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントをイオン注入し、前記複数の開口部の各々にウェル領域を形成するとともに、前記分離酸化膜下にチャネルストップ層を形成し、
前記各々のウェル領域内に、該ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散して拡散層を形成して、前記複数のPN接合を形成することを特徴とする半導体基板の評価方法。 - 前記複数のPN接合の各々の面積を0.5~4mm2とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の評価方法。
- 前記ウェル領域において、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度を1×1017atoms/cm3以下とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体基板の評価方法。
- 前記ウェル領域において、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度を1×1016~1×1017atoms/cm3とし、深さを2μm以下とし、
前記拡散層において、前記ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントの濃度を1×1018~5×1020atoms/cm3とし、深さを1μm以下とし、
前記チャネルストップ層において、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度を1×1016~1×1017atoms/cm3とし、深さを0.5μm以下とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体基板の評価方法。 - PN接合の接合リーク電流を評価するための評価用半導体基板であって、
複数のPN接合と、該複数のPN接合同士を分離する分離酸化膜と、該分離酸化膜で囲まれた複数の開口部と、前記分離酸化膜の下に位置するチャネルストップ層とが形成されたものであり、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜の厚さが、その他の領域の前記分離酸化膜の厚さよりも薄いものであり、
前記複数のPN接合が、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントが注入されたウェル領域と、該ウェル領域内に形成され、該ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントが拡散された拡散層から形成されたものであり、
前記複数の開口部周囲の分離酸化膜の厚さが、その他の領域の前記分離酸化膜の厚さの1/2以下の厚さであり、
前記複数の開口部周囲の前記チャネルストップ層のドーパント濃度が、その他の領域よりも高く、かつ、この高濃度層がその他の領域よりも深いものであることを特徴とする評価用半導体基板。 - 前記複数のPN接合は、各々の面積が0.5~4mm2のものであることを特徴とする請求項5に記載の評価用半導体基板。
- 前記ウェル領域は、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度が1×1017atoms/cm3以下のものであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の評価用半導体基板。
- 前記ウェル領域は、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度が1×1016~1×1017atoms/cm3であり、深さが2μm以下であり、
前記拡散層は、前記ウェル領域の導電型とは異なる導電型のドーパントの濃度が1×1018~5×1020atoms/cm3であり、深さが1μm以下であり、
前記チャネルストップ層は、前記半導体基板の導電型と同じ導電型のドーパントの濃度が1×1016~1×1017atoms/cm3であり、深さが0.5μm以下のものであることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の評価用半導体基板。
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