JP7173920B2 - 鞍乗車両のスタンド装置 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態に係る自動二輪車の側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、前輪2及び後輪3を備える。前輪2は、フロントフォーク4に接続され、フロントフォーク4は、ヘッドパイプ5に回転自在に支持されたステアリングシャフト(図示せず)に支持される。ステアリングシャフトには、運転者Rが把持するバー型のハンドル6が略車幅方向の左右に延びるように取り付けられる。ハンドル6は、自動二輪車1の操舵のために運転者Rの操作によって前記ステアリングシャフトを通じて前輪2を操舵するために回動する。ヘッドパイプ5からは左右一対のメインフレーム7が下方に傾斜しながら後方へ延び、メインフレーム7の後部にピボットフレーム8が接続される。即ち、ヘッドパイプ6、メインフレーム7及びピボットフレーム8が、車体フレーム10を構成する。ピボットフレーム8には、スイングアーム11の前端部が軸支され、スイングアーム11の後端部に後輪3が軸支される。
図4は、第2実施形態に係る図3相当の図面である。図4に示すように、第2実施形態のサイドスタンド装置120は、ピン122の抜け止め構造が第1実施形態のものと異なる。ピン122は、ブラケット21の両面側においてピン122の軸線Xに直交する貫通孔122dがそれぞれ形成され、それら貫通孔122dに抜け止め具23(例えば、割りピン、スナップリング等)がそれぞれ挿通される。即ち、一対の抜け止め具23の間でブラケット21が挟まれることで、ピン122がピン孔21aから抜けることが防止されると共に、ピン22がブラケット21に対して軸線X周りに回転自在に取り付けられる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図5は、第3実施形態に係る図3相当の図面である。図5に示すように、第3実施形態のサイドスタンド装置220のピン222は、略円柱形状を有するピン本体240と、ピン本体240に回転自在に外嵌される摺動部材241とを有する。ピン本体240の基端部は、ブラケット21のピン孔21aに嵌合され、隅肉溶接により溶接部Wが形成されることでブラケット21に固定される。ピン本体240及びブラケット21は、焼入れされていない金属である。ピン本体240には、軸線X周りに環状溝部240aが形成されており、その環状溝部240aに摺動部材241が回転自在に嵌合されている。摺動部材241は、ピン本体240よりも強度が高く、例えば焼入れされた金属である。摺動部材241の厚みは、環状溝部240aの深さよりも小さい。摺動部材241は、例えば、断面C形状の略筒状体である。
図6は、第4実施形態に係る図3相当の図面である。図6に示すように、サイドスタンド装置320のピン322は、略円柱形状を有するピン本体340と、ピン本体340に回転自在に外嵌される摺動部材341とを有する。ピン本体340は、焼入れされていない金属である。摺動部材341は、ピン本体340よりも強度が高く、例えば焼入れされた金属である。ピン本体340は、主部材351、蓋部材352及び固定部材353を有する。主部材351は、ブラケット21のピン孔21aに嵌合される大径部351aと、大径部351aよりも外径が小さい小径部351bとを有する。大径部351aの基端部は、隅肉溶接により溶接部Wが形成されることでブラケット21に固定される。
図7は、第5実施形態に係る図3相当の図面である。図7に示すように、第5実施形態のサイドスタンド装置420のピン422は、略円柱形状を有する。ピン422の基端部は、ブラケット21のピン孔21aに嵌合され、隅肉溶接により溶接部Wが形成されることでブラケット21に固定される。ピン422の環状凹部の第1被係止部422aには、バネ28の第1係止端部28aが係止されている。ピン422のうち第1被係止部422aの被押圧面S(環状凹部の底面)は、ピン422のうちブラケット21に溶接部Wで固定される基端部よりも硬い。具体的には、ピン422のうち第1被係止部422aの被押圧面S(及びその近傍)が部分的に焼入れされ、ピン422の基端部は焼入れされていない。
図8は、第6実施形態に係る図3相当の図面である。図8に示すように、第6実施形態のサイドスタンド装置520のピン522は、円柱状のピン本体541と、ピン本体541に軸線Xから螺着されるボルト部材542とを有する。ピン本体541及びブラケット21は、焼入れされていない金属である。ボルト部材542は、ピン本体541よりも強度が高く、例えば焼入れされた金属である。ピン本体541の基端部は、ブラケット21のピン孔21aに嵌合され、隅肉溶接により溶接部Wが形成されることでブラケット21に固定される。
10 車体フレーム
20,120,220,320,420,520 サイドスタンド装置
21 ブラケット
22a,122a,222a,322a,422a,522a 第1被係止部
22,122,222,322,422,522 ピン
24 スタンドバー(スタンド部材)
26 支軸
28 バネ
28a 第1係止端部
28b 第2係止端部
30 スタンド本体部
30a 軸支部
30c 足部
32 ピン
32a 第2被係止部
240,340 ピン本体
240a 環状溝部
241,341 摺動部材
S 被押圧面
X 軸線
Claims (5)
- 車体フレームに固定されるブラケットと、
前記ブラケットに設けられ、第1被係止部を有するピンと、
前記ブラケットに支軸を介して揺動自在に接続され、第2被係止部を有するスタンド部材と、
前記ピンの前記第1被係止部に係止される第1係止端部と、前記スタンド部材の前記第2被係止部に係止される第2係止端部とを有し、前記ピンと前記スタンド部材との間に張設されたバネと、を備え、
前記ピンの前記第1被係止部の被押圧面は、前記ブラケットに対して前記ピンの軸線周りに回転自在に構成され、
前記ピンは、前記ブラケットに対して前記軸線周りに回転自在に取り付けられており、
前記第1被係止部は、前記ピンの前記軸線周りに形成された環状凹部であり、
前記被押圧面は、前記環状凹部の底面である、鞍乗車両のスタンド装置。 - 車体フレームに固定されるブラケットと、
前記ブラケットに設けられ、第1被係止部を有するピンと、
前記ブラケットに支軸を介して揺動自在に接続され、第2被係止部を有するスタンド部材と、
前記ピンの前記第1被係止部に係止される第1係止端部と、前記スタンド部材の前記第2被係止部に係止される第2係止端部とを有し、前記ピンと前記スタンド部材との間に張設されたバネと、を備え、
前記ピンの前記第1被係止部の被押圧面は、前記ブラケットに対して前記ピンの軸線周りに回転自在に構成され、
前記ピンは、前記ブラケットに固定されたピン本体と、前記ピン本体に対して回転自在に外嵌された摺動部材とを有し、
前記被押圧面は、前記摺動部材の外周面により形成され、
前記ピン本体は、前記軸線周りに形成された環状溝部を有し、
前記摺動部材は、前記環状溝部に回転自在に嵌合されており、
前記第1被係止部は、前記摺動部材の外周面と前記環状溝部の両側面とで形成された環状凹部である、鞍乗車両のスタンド装置。 - 車体フレームに固定されるブラケットと、
前記ブラケットに設けられ、第1被係止部を有するピンと、
前記ブラケットに支軸を介して揺動自在に接続され、第2被係止部を有するスタンド部材と、
前記ピンの前記第1被係止部に係止される第1係止端部と、前記スタンド部材の前記第2被係止部に係止される第2係止端部とを有し、前記ピンと前記スタンド部材との間に張設されたバネと、を備え、
前記ピンの前記第1被係止部の被押圧面は、前記ブラケットに対して前記ピンの軸線周りに回転自在に構成され、
前記スタンド部材は、スタンド本体部と、前記スタンド本体部に接続された前記第2被係止部とを有し、
前記スタンド本体部は、前記支軸に接続される軸支部と、地面に着地する足部とを含み、前記軸支部から前記足部に向けて延びており、
前記第2被係止部は、前記スタンド本体部に対して前記スタンド部材の跳上げ方向とは逆方向にオフセット配置される、鞍乗車両のスタンド装置。 - 車体フレームに固定されるブラケットと、
前記ブラケットに固定され、第1被係止部を有するピンと、
前記ブラケットに支軸を介して揺動自在に接続され、第2被係止部を有するスタンド部材と、
前記ピンの前記第1被係止部に係止される第1係止端部と、前記スタンド部材の前記第2被係止部に係止される第2係止端部とを有し、前記ピンと前記スタンド部材との間に張設されたバネと、を備え、
前記ピンの前記第1被係止部の被押圧面は、前記ピンのうち前記ブラケットに固定される基端部よりも硬く、
前記ピンは、前記被押圧面が焼入れ部かつ前記基端部が非焼入れ部となるように部分焼入れされてなり、
前記ピンの前記基端部は、前記ブラケットに溶接固定される、鞍乗車両のスタンド装置。 - 前記ブラケットは、前記車体フレームの側部に固定され、
前記スタンド部材は、略直線状に延びるスタンドバーである、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鞍乗車両のスタンド装置。
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2019
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