JP7173440B2 - 台車 - Google Patents

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Description

本発明は、重量物の荷物が搭載される台車に関する。
従来、物流の現場においては、倉庫等の荷物の保管場所で、荷物を搭載した台車を牽引車に連結し、連結した牽引車を用いて台車を所定の場所まで牽引して、荷物を移動する作業が行われている。こうした台車として、特許文献1及び2には、台車の側枠(ベースフレーム)に連結部材としてのアームの一端を取付けると共に、他端を牽引車に連結する構成が開示されている。なお、この側枠の上には荷物が載せられるが、こうした枠状の部材の他に、板状の部材の上に荷物を載せる台車もある。本明細書では、上に荷物を載せるための台車の部材を、枠状の部材と板状の部材とをまとめて、以下、「荷台」と称する。
特許第4464555号公報 特許第3044616号公報
ここで、荷台に載せる荷物が重量物である程、荷物の荷重によって台車の走行輪の接地点に生じる回転摩擦力に対抗して車輪を回転させる回転トルクを大きくする必要がある。このため、牽引車のパワーが小さい場合や人力で動かす場合など牽引力に制約があるときには、できるだけ小さな牽引力で大きな回転トルクが得られるように台車の走行輪も大径化する方が有利となる。
しかし、積載量を増やすため或いは積載利便性をよくするために荷台を車輪の上まで広げようとすれば、走行輪が大径化されているため、必然的に車輪の上に位置する荷台の地面からの高さも高くなる。一方、牽引車が比較的小型であって、例えば1トン未満のように比較的軽量の牽引車である場合、台車を牽引するために生じる反力としての外力の働く位置を低くして安定性を確保することが重要である。この観点から、牽引車と台車との間に配されて両者を連結する連結部材が取付けられる牽引車側の連結部は、地面近くの低い位置に設けられることが多い。
このため、特許文献1及び2のように、台車側における連結部材が取付けられる連結部の取付け位置が荷台であり、かつ、台車の走行輪が大径化されていると、連結部材の牽引車側の端部が、台車側の端部より低くなる場合がある。すなわち、連結部材の牽引車側の端部が台車の荷台に取付けられている連結部より低くなり、連結部材の両端の高さが、牽引車と台車との間でレベル(水平)とならない。
このため、牽引車の駆動輪が台車に近い方に置かれ、かつ、牽引車と台車の連結部材による連結が双方の相対位置が変化できる柔軟な結合である場合、連結部材を介して牽引車の駆動輪を持ち上げるような力が牽引時に発生する。よって、駆動輪がスリップし、安定して牽引することが難しいという問題が生じる。
この点、特許文献1の台車の場合、連結部材であるアームの牽引車側端部は、台車側端部を中心として上下方向に回転可能である。しかし、アームの台車側端部は台車の荷台の側枠に固定されているため、荷台への取付け高さは変化できず、牽引車側のアーム連結部と台車側のアーム連結部に高低差がある場合、アームは水平にならない。
また、特許文献2の台車では、連結部材であるアームの一端は、上下方向に細長い一対の長孔に差し込まれた支点ピンに取付けられるため、この一端の取付け位置の高さは、長孔の内側の範囲で変化し得る。しかし、この長孔は、荷台としてのベースフレームに形成されるため、アームの一端の取付け位置の高さをどんなに変化させたとしても、ベースフレームの下面の高さが下限になる。このため、上記のように、牽引車の連結部が台車の荷台より低い場合には、この長孔の高さ調整機能によって対応できず、台車と牽引車の連結部間に高低差が生じることを避けることができない。加えて、特許文献2には、変化させた取付け位置の高さを固定する構成が開示されていないため、連結部材がレベルの状態を保持し続けることが難しい。
本発明は、上記事実を考慮し、比較的軽量の牽引車であっても牽引車の車輪のスリップを抑制して、荷台に重量物が載せられた台車を安定して牽引できる台車を提供することを目的とする。
請求項1に記載の台車は、荷物が載せられる荷台と、前記荷台に取付けられた走行輪と、前記荷台に対して高さを調整して固定され、牽引車の連結部に連結された連結部材が連結される牽引部と、を有する。
上記構成によれば、牽引部の荷台に対する取付け高さを調整して固定することができる。このため、牽引車の連結部の高さが低いときは、連結部と牽引部の高さがレベルとなるように牽引部の高さを下げる。このように牽引部の高さを調整することで、牽引部の高さが連結部より高いときに連結部材を介して牽引車の車輪を持ち上げるような力が発生しないようにすることができる。また、牽引部は、高さを調整して荷台に固定されるので、牽引中に高さが変わらない。
請求項2に記載の台車は、請求項1に記載の台車であって、前記牽引部は、前記荷台の側面に固定されたチャンネル部材と、前記チャンネル部材へ高さ方向に形成された長孔と、前記長孔に高さ方向へスライド可能に挿通され、頭部が前記チャンネル部材の内側に位置し、ねじ部の先端部に連結部材が連結され、前記チャンネル部材の外側からナットで前記チャンネル部材へ固定される調整ボルトと、を備えている。
上記構成によれば、荷台の側面に固定されたチャンネル部材に形成された長孔へ調整ボルトを挿通し、調整ボルトを長孔内で上下させることによって、調整ボルトの取付け高さを変えることができる。調整ボルトのねじ部の先端部には連結部材が連結されており、連結部材が連結される牽引車の連結部の高さに合わせて、調整ボルトの高さを調整できる。また、調整ボルトの頭部とナットとで長孔の周辺のチャンネル部材の領域を挟持することによって、調整された調整ボルトの取付け高さを固定することができる。
本発明によれば、比較的軽量の牽引車であっても牽引車の車輪のスリップを抑制して、荷台に重量物が載せられた台車を安定して牽引できる。
第1実施形態に係る台車を示す側面図である。 第1実施形態に係る台車を示す平面図である。 第1実施形態に係る台車のチャンネル部材を示す斜視図である。 図3における4-4線断面図である。 第1実施形態に係る台車を用いた牽引方法を示す側面図である。 比較例に係る台車を用いた牽引方法を示す側面図である(その1)。 比較例に係る台車を用いた牽引方法を示す側面図である(その2)。 第1実施形態の第1変形例に係る台車のチャンネル部材を示す断面図である。 (A)は第1実施形態の第2変形例に係る台車のチャンネル部材を示す斜視図であり、(B)は第3変形例に係るチャンネル部材を示す斜視図であり、(C)は第2実施形態に係る台車のチャンネル部材を示す斜視図である。 第3実施形態に係る台車の牽引部を示す斜視図である。 第4実施形態に係る台車を示す側面図である。 第4実施形態に係る台車の補助連結具を示す平面図である。
―第1実施形態―
以下、本発明の第1実施形態に係る台車について、図1~図7を参照して説明する。
<構成>
図1に示すように、第1実施形態の台車10は、荷台12と、荷台12の下に取付けられた走行輪14と、荷台12の側面に設けられた牽引部20と、を有している。荷台12には荷物40A~40Dが4段に積み重ねられたパレット41が載せられている。台車10は、牽引部20に連結された連結部材26を介して、牽引車30の連結部36に連結されている。
[台車]
台車10の荷台12は、図2に示すように、平面視で外縁がほぼ正方形状の本体枠120を有する。本体枠120の下には、コーナー補強プレート131~134,中間補強プレート135,136及び中心補強プレート137(以下、まとめて「補強プレート」とも称する。)が設けられている。補強プレート131~137の下には、走行輪14が設けられている。
(走行輪)
走行輪14の外径は約200mmであり、7個の走行輪14が、対応する7枚の補強プレート131~137のそれぞれの下面に回転自在に取付けられている。走行輪14は、いずれも市販の台車用キャスター等で構成できる。
(荷台)
本体枠120は、それぞれが正方形の4辺をなす4本の枠部材121~124と、正方形の内側に架け渡された1本の枠部材125とを有する。図4中の走行輪14の上に例示した枠部材123の断面のように、5本の枠部材121~125の断面形状は、コ字状である。枠部材121~125は、例えば軽溝形鋼等のチャンネル材を用いて構成される。なお、枠部材121~125の素材としては、十分な強度が確保される限り、樹脂等の金属以外の素材であっても好適に使用できる。
また、図4中の枠部材123と枠部材123の右側に重ねた枠部材125のように、枠部材123,124の強軸方向に、枠部材121,122,125の長手方向の端部が接合されている。枠部材121~125の長手方向の長さは、約1mであり、長手方向に直交する幅は、約50mmであり、高さは、約35mmである。また、枠部材121~125の肉厚は約4mmである。しかし、本発明では、枠部材の寸法はこれらの値に限定されるものではなく、適宜、変更できる。
ここで、本体枠120の正方形の隅(コーナー)の構成について、具体的に説明する。なお、正方形の4隅の構成は、いずれも互いに同様の構成であるため、図2中の左上の隅を代表的に用いて説明する。
この左上の隅では、図2中の上側で左右に延びる枠部材121の左端面は、図2中の左側で上下に延びる枠部材123の上側の端部の右側面に突き当てられている。また、枠部材121の側面と、枠部材123の端面とは面一に揃えられている。図2中の正方形の右上の隅、右下の隅及び左下の隅においても、この左上の隅と同様に、それぞれ隣接する枠部材121~124同士の端部は、互いに突き当てられている。
また、正方形の内側に架け渡された枠部材125は、長手方向のそれぞれの端面が、図2中の左右両側において上下に延びる枠部材123,124のそれぞれの内側面の中間位置に突き当てられている。この枠部材125は、図2中の上下両側においてそれぞれ左右に延びる枠部材121,122と平行に、台車10の牽引方向(図2中の左右方向)に沿って延びている。枠部材125によって、本体枠120の強度が高められている。
7枚の補強プレート131~137は、いずれも鋼等の金属製であるが、十分な強度が確保される限り、樹脂等の金属以外の素材であっても好適に使用できる。7枚の補強プレート131~137のうち、4枚のコーナー補強プレート131~134は、本体枠120の正方形の4隅で、枠部材121~124同士の開口部側を支持している。
また、中間補強プレート135、136は、正方形の図2中の左右の枠部材123,124の長手方向の中間の位置で、枠部材123~125同士の開口部側を支持している。また、7枚の補強プレート131~137のうち、中心補強プレート137は、正方形の内側に架け渡された枠部材125の長手方向の中央、すなわち本体枠120の正方形の中心に配置されている。
(コーナー補強プレート)
4枚のコーナー補強プレート131~134は、いずれも互いに等価な構成であるため、図2中の左上の隅の補強プレート131を代表的に用いて構成を説明する。コーナー補強プレート131は、ベースプレート131Aと、このベースプレート131Aの外縁に鉛直に立てて設けられた外側支持壁131Bとを有する。
ベースプレート131Aは、図2に示すように、平面視でほぼ正方形状であって、2本の枠部材121,123を支持する。外側支持壁131Bは、ベースプレート131Aの正方形の4辺のうち図2中の上側及び左側の隣接する2辺の外縁に設けられている。
コーナー補強プレート131の作製方法としては、例えば、まず、中央が約90度に折り曲げられた板状部材を用意する。そして、用意した板状部材を外側支持壁131Bとしてベースプレート131Aの外縁上に、平面視でL字状に配置して、ベースプレート131Aと外側支持壁131Bとを溶接等によって接合すればよい。或いは、1枚の正方形状の板状部材の隣接する2辺の外縁部分に、折り曲げ加工や切り取り加工を施しても作製できる。
外側支持壁131BのL字の内壁面は、面一に揃えられた枠部材121の端部の外側面と枠部材123の端面とに突き当てられている。換言すると、枠部材121,123は、外側支持壁131BのL字形状によってベースプレート131A上の位置が規定されている。
また、図2に示すように、2本の枠部材121,123には、内側アングル138が取り付けられている。内側アングル138は、板状であって、中央が約90度に折り曲げられている。内側アングル138は、図2中の上側の枠部材121の左端部の内側面と図2中の左側の枠部材123の上側の端部の内側面とに突き当てられている。
図2中の内側アングル138のL字の上側の一辺と、上側の枠部材121の対向する2枚の鉛直な側壁の板と、外側支持壁131BのL字の上側の一辺とには、図示しない固定用のボルトが貫通し、ナットと共にねじ締めされている。同様に、図2中の内側アングル138のL字の左側の一辺と、左側の枠部材123の対向する2枚の鉛直な側壁の板と、外側支持壁131BのL字の左側の一辺とには、図示しない固定用のボルトが貫通し、ナットと共にねじ締めされている。このボルトは、図4中に例示したスペーサ142に差し込まれたボルト140のように、枠部材121,123の開口部の内側に配置されたスペーサ(図示省略)に差し込まれている。
このように本体枠120の左上の隅においては、内側アングル138の板と、枠部材121,123の2枚の板と、外側支持壁131Bの板とからなる4枚の板が同時にねじ締めされることによって、大きな締結力を得ることができる。また、本体枠120の他の隅においても同様に、4枚の板が、重ね合わせてねじ締めされている。このように、本体枠120の4隅において、それぞれのコーナー補強プレート131~134を用いて枠部材121~124の端部の位置が規定され、かつ、枠部材121~124の内側のスペーサを入れて4枚の板を重ね合わせてねじ締めされる。このため、本体枠120の全体の強度が高められている。
(中間補強プレート)
2枚の中間補強プレート135、136は、互いに等価な構成であるため、図2中の左側の補強プレート135を代表的に用いて構成を説明する。中間補強プレート135は、平面視で、ほぼ正方形状のベースプレート135Aと、このベースプレート135Aの正方形の1辺の外縁において、鉛直に立ち上がるように設けられた外側支持壁135Bとを有する。
ベースプレート135Aは、図2中の左側の枠部材123と、正方形の内側に架け渡された枠部材125とを支持する。図示を省略するが、枠部材123,125の内側の空間では、図2中の左側の枠部材123の右側の側壁と、この側壁に突き当てられている枠部材125の左端部の側壁とには、ボルト挿通用の貫通孔がそれぞれ設けられている。これらの貫通孔には図示しない固定用のボルトが、ナットと共にねじ締めされている。
中間補強プレート135の外側支持壁135Bは、コーナー補強プレート131の外側支持壁131BのようにL字状に折り曲げられておらず、一枚の板状である。中間補強プレート135の外側支持壁135Bも、コーナー補強プレート131の外側支持壁131Bの場合と同様に、板状部材を溶接等によって接合することによって実現できる。
外側支持壁135Bの内壁面には、図2中の左側の枠部材123の左側の外側面の中間部が突き当てられている。また、図2中の右側の補強プレート136においても同様に、外側支持壁の内壁面に、図2中の右側の枠部材124の右側の外側面の中間部が突き当てられて枠部材124と一体化されている。このように中間補強プレート135,136によって、本体枠120の2辺の枠部材123,124の中間部の強度が高められている。
なお、外側支持壁135Bと、枠部材123の対向する2枚の鉛直な側壁の板と、牽引部20の台座150と、チャンネル部材22とには、固定用のボルト140A,140Bが貫通し、ナット140A,140Bと共にねじ締めされている。台座150及びチャンネル部材22については、後述する。
(中心補強プレート)
中心補強プレート137は、図2に示すように、本体枠120の正方形の内側に架け渡された枠部材125の長手方向の中央、すなわち荷台12の荷物40A~40Dの搭載面の中央に設けられている。中心補強プレート137は、2枚のL字状の取付けアングル139A,139Bを介して枠部材125に取付けられている。取付けアングル139A,139Bは、枠部材125の側面と中心補強プレート137の上面とに、同時に突き当てられている。
取付けアングル139A,139Bと枠部材125とには、図示しない固定用のボルトが貫通し、ナットと共にねじ締めされている。同様に、取付けアングル139A,139Bと、中心補強プレート137とには、図示しない固定用のボルトが、貫通し、ナットと共にねじ締めされている。
中心補強プレート137によって、本体枠120の4辺だけでなく中心においても、パレット41及び荷物40A~40Dの荷重を担うことが可能になる。このため、本体枠120全体で負担する荷重を効果的に分散させ、複数の走行輪14のそれぞれに負荷される荷重を軽減できる。
なお、補強プレート131~137は、本発明において必須の構成ではない。しかし、第1実施形態に係る台車10では、補強プレート131~137によって本体枠120の全体の強度を大きく高めることができる。このため、例えば1トン以上の重量物の荷物40A~40Dであっても、台車10に安定して搭載して、台車10を牽引できる。また、補強プレート131~137によって走行輪14への荷重の負担を軽減できるので、台車10を長寿命化できる。
(牽引部)
牽引部20は、図1及び図2に示すように、チャンネル部材22と、調整ボルト24とを備えている。チャンネル部材22は、図2に示すように、荷台12の枠部材123の外側の側面に、板状の台座150を介して、ボルト140A,140B及びナット140A,140Bによって固定されている。
台座150の高さは、図1に示すように、荷台12より高く、図4に示すように、台座150の上面と荷台12の上面とを揃えると、台座150の下端は、荷台12の下に突出する。このため、チャンネル部材22の台座150への接合面積を大きく確保でき、チャンネル部材22の荷台12の側面への固定力を高めることができる。なお、チャンネル部材22だけであっても荷台12の側面へ十分に固定できれば、台座150は必須ではない
チャンネル部材22は、図3に示すように、内側に四角柱状の空間を形成するチャンネル部220と、チャンネル部220の両端にそれぞれ設けられたフランジ部222とを有する。チャンネル部220の内側の空間の四角柱の底面は、矩形状である。チャンネル部材22は、例えば、鋼等の金属製の板状部材を折り曲げて作製できる。
チャンネル部220には、高さ方向に延びる長孔22Aが、牽引車30に対向する領域に形成されている。第1実施形態の長孔22Aの上端は、開口している。長孔22Aは、チャンネル部220の内側の四角柱状の空間と外部との連通部をなす。
フランジ部222は、チャンネル部220の両端からそれぞれ外側に張り出している。フランジ部222には、厚み方向(水平方向)に沿って貫通する取付け孔222Aが設けられている。この取付け孔222Aには、チャンネル部材22を荷台12の側面に固定するためのボルト140A,140Bのねじ部が差し込まれる。
図3に示すように、調整ボルト24は、頭部24Aとねじ部24Bとを有し、チャンネル部220の長孔22Aに挿通されている。すなわち、頭部24Aは、チャンネル部220の内側の空間に収納されている。ねじ部24Bは、長孔22Aからチャンネル部220の外側に突出している。頭部24Aは、四角柱状であり、四角柱の底面及び側面は、矩形状である。チャンネル部220の内側の空間に収納された頭部24Aは、平面視で、四角柱の側面の矩形が正面に表れる。また、ねじ部24Bは、円柱状である。なお、図3中では、調整ボルト24は、説明のため、長孔22Aの内側で浮いているように例示されている。
長孔22Aの水平方向に沿って測った開口幅(円弧部分の径)Wは、調整ボルト24のねじ部24Bの呼び径と同じ又は僅かに大きく、かつ、頭部24Aの四角柱の側面の長辺の長さより小さい。図3中では、頭部24Aの四角柱の側面の長辺は、左右方向に延びている。また、チャンネル部220の内側の空間において調整ボルト24の頭部24Aと、周囲のチャンネル部220の側壁との間に僅かな隙間が形成される。このため、調整ボルト24は、頭部24Aが内側の空間に収納された状態を保持しつつ回転せず、高さ方向へスライド可能である。
図4に示すように、調整ボルト24のねじ部24Bの外周面には、ナット28及び座金160が取り付けられる。ナット28及び座金160の外径(最大幅)は、長孔22Aの開口幅Wより大きい。ナット28は、頭部24Aとの間でチャンネル部220の長孔22Aの周囲の領域を挟み込んでいる。なお、本発明において、調整ボルト24及びナット28間で長孔22Aを十分に挟み込める限り、座金160は必須ではない。
チャンネル部220が、頭部24Aとナット28とで挟持されることによって、調整ボルト24が、軸方向を水平に、かつ、一定の高さを保持してチャンネル部材22に固定される。このように、調整ボルト24が、長孔22Aの内側で高さ方向へスライド可能であると共に、任意の取付け高さが保持されることによって、牽引部20は、荷台12に対して高さを調整して固定されている。
[連結部材]
連結部材26は、図2に示したように、平面視で矩形状の板であって、台車10と牽引車30との間を、板面をほぼ水平にして延びている。連結部材26は、鋼等の金属製であるが、樹脂等の金属以外の素材であってもよい。連結部材26の図2中の右端部には雌ねじ穴26Aが設けられると共に、左端部には貫通孔26Bが設けられている。
雌ねじ穴26Aは、図4に示すように、台車10に対向する連結部材26の右側の端面に開口している。また、雌ねじ穴26Aは、開口部から牽引車30側に向かってほぼ水平に連結部材26の内部に掘られて形成され、内壁面には雌ねじが設けられている。雌ねじ穴26Aの内側には調整ボルト24のねじ部24Bの先端部が送り込まれ、ねじ部24Bと雌ねじ穴26Aとがねじ締めされている。このねじ締めによって、連結部材26と調整ボルト24とが連結されている。
貫通孔26Bは、図4中で牽引車30側となる連結部材26の左端部に形成されている。貫通孔26Bの内側には、牽引車30の連結部36の連結棒36Cが差し込まれる(図1参照)。貫通孔26Bの内周面と連結棒36Cの外周面との間には僅かな隙間が設けられており、連結部材26は、連結棒36Cの軸を中心に回転自在に取り付けられる。
なお、ナット28を用いることなく、連結部材26の雌ねじ穴26Aと調整ボルト24とでチャンネル部材22を挟持することによって牽引部20の高さ位置を固定できれば、ナット28は必須ではない。
[牽引車]
牽引車30は、1人乗りの小型の電動式牽引車であって、図1に示したように、車体32と、この車体32にそれぞれ回転自在に取付けられた前車輪34A及び後車輪34Bと、車体32の下部に設けられた連結部36とを有する。図示を省略するが、図1中の紙面の奥側の位置に、例示した後車輪34Bと対をなす別の一個の後車輪が、後車輪34Bと同軸で連結されて設けられている。
連結部36は、車体32の下部で、牽引車30の進行方向の後側に設けられている。連結部36は、基板36Aと、この基板36Aの上に間を空けて設けられた押さえ板36Bと、基板36Aと押さえ板36Bとの間を延びる連結棒36Cとを有する。基板36Aの一端は、車体32の下部で台車10に対向する領域において、地面に近い低い位置に取付けられ、他端は、台車10側に向かってほぼ水平に延びている。連結部36の基板36Aの地面からの高さは、約50mm~約80mmである。
連結棒36Cは、基板36Aの上面にほぼ鉛直に立てて設けられている。連結棒36Cは、基板36Aの上面に溶接等によって接合されている。押さえ板36Bの一端は、例えば、ヒンジ等によって車体32に取付けられ、他端は、取付け位置を中心に回転自在である。押さえ板36Bの他端が車体32に近接するように回転することによって、他端の下面は、連結棒36Cの上端から離間し、連結棒36Cの上側の空間が開放される。反対に、押さえ板36Bの他端が車体32から離れるように回転することによって、他端の下面は、連結棒36Cの上端に近接し、連結棒36Cの上側の空間が覆われる。
<牽引方法>
次に、第1実施形態に係る台車10の牽引方法を、図5を参照して説明する。まず、台車10の荷台12には、約1トンの重量物の荷物40A~40Dが載せられているものとする。重量物の荷物40A~40Dに応じて台車10の走行輪14は大径化されており、荷台12の高さは、牽引車30の連結部36より高くなる。
また、牽引車30は小型であって、牽引車30の重量は、例えば200kg~400kg程度である。すなわち、平均的な体重を有する成人のオペレータが搭乗した状態の牽引車30より、荷物40A~40Dが載せられた台車10の方が重い。なお、第1実施形態における荷物40A~40D及び牽引車30のそれぞれの重量は、例示であって、本発明ではこれらに限定されるものでない。
次に、図3に示したように、牽引部20の調整ボルト24の頭部24Aがチャンネル部材22のチャンネル部220の内側の空間に収納されるように、チャンネル部材22の長孔22Aの開口部から調整ボルト24を差し込む。このとき、調整ボルト24のねじ部24Bは、チャンネル部材22の外側に延びている。ナット28及び座金160は、調整ボルト24を長孔22Aに差し込む前に、ねじ部24Bの周面上の先端部に差し込んで嵌め合わせておけばよい。
そして、調整ボルト24のねじ部24Bに、チャンネル部材22の外側から座金160を差し込むと共に、ナット28を外側から回転させて頭部24A側へ送り込む。このとき、ナット28は、調整ボルト24の軸方向を水平にした状態では、座金160と共にチャンネル部材22に密着しないように、長孔22Aから少し外側に離間して配置される。すなわち、ナット28は、調整ボルト24の頭部24Aとの間でチャンネル部材22の長孔22Aの周辺の領域を挟持せず、ねじ部24Bと緩く嵌め合っている。また、ナット28及び座金160がねじ部24Bに取り付けられていることによって、調整ボルト24の頭部24Aの重みでねじ部24Bの先端部が上側に跳ね上がり、調整ボルト24がチャンネル部材22から脱落することが防止される。
次に、図5に示すように、連結部材26の貫通孔26Bに牽引車30の連結部36の連結棒36Cを差し込んで、連結部材26を牽引車30に連結する。また、連結部材26の雌ねじ穴26Aに、調整ボルト24のねじ部24Bの先端部を送り込んでねじ締めする。調整ボルト24と連結部材26とのねじ締めの強さは、両者が分離せず、かつ、調整ボルト24がスライド可能な程度に留める。
次に、調整ボルト24を長孔22A内で上下方向にスライドさせ、連結部材26が両端の高さを揃えてレベルとなるように、調整ボルト24の高さ位置を変化させて調整する。そして、調整された高さ位置で、ナット28が座金160を介してチャンネル部材22に密着するまで、ナット28をねじ部24Bの周面上で回転させて頭部24A側へ送り込む。このねじ締めによって、チャンネル部材22の長孔22Aの周辺の領域が、頭部24Aとナット28とによって堅固に挟持される。この挟持によって、連結部材26がレベルである状態が、牽引車30による牽引の間、保持される。
<比較例>
一方、図6中には、牽引部200の荷台12への取付け高さが調整されない比較例に係る台車100が、例示されている。比較例の台車100の牽引部200は、板状又は棒状の部材で構成されている。
牽引部200の一端は、例えば、荷台12の枠部材123に、図示しないフック等の固定具を介して取付けられており、他端は、荷台12側の一端の取付け位置を中心として、上下左右に回転自在である。また、牽引部200の他端は、牽引車30の連結部36に連結されている。図6に示すように、牽引部200の一端の荷台12への取付け高さは、牽引車30の連結部36より高い。比較例の台車100における牽引部200以外の構成は、第1実施形態の台車10と同様である。
比較例の場合、牽引部200の荷台12への取付け高さが調整されないため、連結部材26がレベルとならない。このため、停止状態の台車100を牽引するために、牽引車30が台車100と反対側に進行しようとすると、図6中の右上向きの矢印で例示するように、連結部材26を介して後車輪34Bを持ち上げるような力が発生する。そして、図7に示すように、発生した力によって牽引車30の後車輪34Bは、地面から持ち上げられスリップしてしまう。なお、後車輪34Bのスリップは、停止状態の台車100を牽引し始める際だけでなく、例えば牽引車30が、牽引走行中に地面に形成されている凹凸を乗り越える場合に、連結部36の位置が低く変化する際にも生じ得る。
(作用効果)
第1実施形態に係る台車によれば、牽引部20の荷台12に対する取付け高さを調整して固定することができる。このため、牽引車30の連結部36の高さが低いときは、連結部36と牽引部20の高さがレベルとなるように牽引部20の高さを下げる。このように牽引部20の高さを調整することで、牽引部20の高さが連結部36より高いときに連結部材26を介して牽引車30の後車輪34Bを持ち上げるような力が発生しないようにすることができる。また、牽引部20は、高さを調整して荷台12に固定されるので、牽引中に高さが変わらない。このため、牽引車30の後車輪34Bのスリップを抑制でき、比較的軽量で小型の牽引車30であっても、荷台12に重量物が載せられた台車10を安定して牽引できる。
また、第1実施形態によれば、荷台12の側面に固定されたチャンネル部材22に形成された長孔22Aへ調整ボルト24を挿通し、調整ボルト24を長孔22A内で上下させることによって、調整ボルト24の取付け高さを変えることができる。調整ボルト24のねじ部24Bの先端部には連結部材26が連結されており、連結部材26が連結される牽引車30の連結部36の高さに合わせて、調整ボルト24の高さを調整できる。また、調整ボルト24の頭部24Aとナット28とで長孔22Aの周辺のチャンネル部材22の領域を挟持することによって、調整された調整ボルト24の取付け高さを固定することができる。
特に、近年の物流の現場では、大量の製品(荷物)を顧客へ短納期で配送する要求が高まっているため、台車10に搭載する1回の荷物40A~40Dの量が増大する傾向がある。第1実施形態に係る台車10によれば、重量物を載せた台車10に対して既存の牽引車30が比較的小型であっても、連結部材26をレベルにして安定して牽引できるので、牽引車30の連結部36を改造したり牽引車を買い替えたりする必要がない。よって、大量の荷物を牽引する作業に係るコストを抑えることができる。
<変形例>
次に、第1実施形態の第1~第3変形例に係る台車について、図8~図9(B)を参照して説明する。なお、図1~図5に示した第1実施形態の台車10と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
(第1変形例)
図8に示すように、第1変形例の台車50においては、チャンネル部材52は、荷台12の下だけでなく、上にも突出して延びている。また、長孔52Aも、チャンネル部材52の上端から荷台12の下の走行輪14に亘って延びている。このため、調整ボルト24は、荷台12の下側だけでなく上側にもスライド可能になるので、調整ボルト24に連結される連結部材26の高さを荷台12よりも上げることができ、高さ調整の範囲が拡大する。
(第2変形例)
図9(A)に示すように、第2変形例の台車においては、チャンネル部材62の長孔62Aは、上端及び下端の両方の位置に円弧部分が形成され、上端は、開口していない。第2変形例の長孔62Aは、図3に示した長孔22Aと同様に、上下方向に沿って延び、長孔62Aによって、チャンネル部622の内側の空間が、外部と連通する。このため、第2変形例の台車においても、長孔62Aを用いて調整ボルト24を荷台12へ高さ調整可能に取付けて固定することができる。
(第3変形例)
図9(B)に示すように、第3変形例の台車においては、チャンネル部材72の長孔72Aは、上部及び下端が開口している。具体的には、長孔72Aは、2枚の板状のチャンネル部720,722の対向する端面の間の隙間によって実現される。第3変形例の長孔72Aは、図3に示した長孔22Aと同様に上下方向に沿って延び、長孔72Aによって、2枚の板状のチャンネル部720,722によって囲まれた内側の空間が、外部と連通する。このため、第3変形例の台車においても、長孔72Aを用いて調整ボルト24を荷台12へ高さ調整可能に取付けて固定することができる。
―第2実施形態―
次に、本発明の第2実施形態に係る台車について、図9(C)を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
<構成>
第2実施形態の台車は、図1に示した第1実施形態の台車10と同様に、荷台と、荷台の下に取付けられた走行輪と、荷台の側面に設けられた牽引部と、を有している。図9(C)に示すように、第2実施形態の台車では、チャンネル部材82のチャンネル部720に長孔ではなく、貫通孔82Aが、上下方向に沿って複数設けられている。複数の貫通孔82Aは、同一直線上にほぼ等間隔で配置され、複数の貫通孔82Aによって、チャンネル部822の内側の空間が、外部と連通する。
調整ボルト24を挿通させる貫通孔82Aは、複数の貫通孔82Aの中から、連結部材26の牽引車30側の端部の高さに合わせて、適宜選択される。選択された貫通孔82Aの周囲のチャンネル部材82の領域が、調整ボルト24の頭部24Aとナット28とによって挟持されることによって、調整ボルト24を荷台12へ高さ調整可能に取付けて固定することができる。
なお、調整ボルト24の水平な軸方向(牽引方向)に沿ったチャンネル部822の幅を拡げることによって、手指を差し込むために使用できる内側の空間を拡大することが可能になる。拡大した内側の空間を用いれば調整ボルト24を手指で摘まみ易くなり、貫通孔82Aを取り替えて調整ボルト24を挿通し直す作業が容易になる。
―第3実施形態―
次に、本発明の第3実施形態に係る台車について、図10を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
<構成>
第3実施形態の台車は、図1に示した第1実施形態の台車10と同様に、荷台と、荷台の下に取付けられた走行輪と、荷台の側面に設けられた牽引部と、を有している。図10に示すように、第3実施形態の台車では、第1実施形態のチャンネル部材22の代わりに、嵌合ベース部材92が、台車の荷台の側面に牽引部として設けられている。具体的には、嵌合ベース部材92は、フランジ部222の間に設けられたブロック状の嵌合ベース部922を有し、この嵌合ベース部922の牽引車30側の側面に、複数の嵌合凹部92A,92Bが、上下方向に沿って配置されている。
嵌合凹部92A,92Bは、いずれも同寸法の四角柱状の窪みであって、四角柱の底面は、等脚台形状である。また、連結部材260の台車側(図10中の右奥側)の端面には、四角柱状の嵌合凸部262が設けられている。嵌合凸部262の四角柱の形状は、嵌合凹部92A,92Bの四角柱に対応する。
連結部材260が嵌め合わせられる嵌合凹部92A,92Bは、複数の嵌合凹部92A,92Bの中から、連結部材260の牽引車30側の端部の高さに合わせて、適宜選択される。選択された嵌合凹部92A,92Bに、側方から連結部材260の嵌合凸部262を水平に差し込んで嵌合させることによって、連結部材260を荷台12へ高さ調整可能に取付けて固定することができる。
第3実施形態の台車によれば、作業者が、連結部材260を把持し、嵌合凸部262を嵌合凹部92A,92Bに差し込むだけで荷台12への取付け高さが調整可能になるので、第1実施形態の場合のようにナット28をねじ締めする手間が不要になる。また、牽引部の部材数を、第1実施形態の場合より少なく抑えることができる。第3実施形態の台車の他の効果については、第1実施形態の場合と同様である。
―第4実施形態―
次に、本発明の第4実施形態に係る台車について、図11を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
<構成>
図11に示すように、第4実施形態の台車300は、図1に示した第1実施形態の台車10と同様に、荷台12と、荷台12の下に取付けられた走行輪14と、荷台12の側面に設けられた牽引部20と、を有している。荷台12には、荷物40A~40Dが4段に積み重ねられたパレット41が、載せられている。台車300は、牽引部20に連結された連結部材26を介して、牽引車30の連結部36に連結されている。
第4実施形態の台車300には、補助連結具(94,96,98)を介して、後続の台車310が連結されている。また、この後続の台車310にも、更に後続の別の台車320が、補助連結具(94,96,98)を介して連結されている。
補助連結具(94,96,98)は、先行側連結板94と、後続側連結板96と、連結ピン98と、を有する。図12に示すように、先行側連結板94は、板状であって、一端が牽引部20と反対側の荷台12の側面に、図示を省略するねじ締め等の固定手段を用いて設けられている。先行側連結板94の他端は、後続の台車310に向かって延び、他端には、厚み方向に貫通する連結孔94Aが設けられている。
後続側連結板96は、板状であって、一端が後続の台車310の荷台312の側面に、図示を省略するねじ締め等の固定手段を用いて設けられている。後続側連結板96の他端は、先行の台車300に向かって延び、他端には、厚み方向に貫通する連結孔96Aが連結孔94Aとほぼ同径で設けられている。
先行の台車300の先行側連結板94と、後続の台車310の後続側連結板96とは、高さ位置を異ならせてそれぞれ水平に延び、互いに対向する面が重なっている。また、先行側連結板94の連結孔94Aと後続側連結板96の連結孔96Aとは同軸に揃えられている。揃えられた連結孔94Aと連結孔96Aとには、連結ピン98が貫通して差し込まれることによって、先行の台車300と後続の台車310とが連結されている。
第4実施形態の台車300によれば、先行の台車300に補助連結具(94,96,98)を介して後続の台車310を連結することが可能になるので、1回の牽引で、大量の重量物を移動することができ、作業効率を高めることができる。また、図11に示したように、複数の補助連結具(94,96,98)を用いて、3台以上の台車を連結して一体化すれば、1回の牽引で移動可能な荷物の量を更に増加させることができる。第4実施形態の台車の他の効果については、第1実施形態の場合と同様である。
本発明は上記の開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。例えば、図1~図12に示したそれぞれの実施形態の構成を組み合わせてもよい。本発明は、上記に記載していない様々な実施の形態等を含むと共に、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ定められるものである。
10 台車
12 荷台
14 走行輪
20 牽引部
22 チャンネル部材
22A 長孔
24 調整ボルト
24A 頭部
24B ねじ部
26 連結部材
28 ナット
30 牽引車
36 連結部
40A~40D 荷物

Claims (1)

  1. 荷物が載せられる荷台と、
    前記荷台に取付けられた走行輪と、
    前記荷台に対して高さを調整して固定され、牽引車の連結部に連結された連結部材が連結される牽引部であって、
    前記荷台の側面に固定されたチャンネル部材と、
    前記チャンネル部材へ高さ方向に形成された長孔と、
    前記長孔に高さ方向へスライド可能に挿通され、頭部が前記チャンネル部材の内側に位置し、ねじ部の先端部に連結部材が連結され、前記チャンネル部材の外側からナットで前記チャンネル部材へ固定される調整ボルトと、を備える前記牽引部と、
    を有する台車。
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